JP2578390B2 - 電解コンデンサ用タブ端子の化成用容器 - Google Patents

電解コンデンサ用タブ端子の化成用容器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電解コンデンサ用タブ
端子を化成する際に用いる化成用容器の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】電解コンデンサの部品であるタブ端子1
4は、図3に示すように、銅メッキ及び半田性の錫メッ
キを施した鉄線等からなるリード線13に、アルミニウ
ム線12を溶接し、このアルミニウム線12にプレス加
工により偏平部11を形成したものである。このアルミ
ニウム線12の表面には、その先端からリード線13と
の接続部近傍までにわたって酸化被膜を形成する必要が
あり、この処理を化成と称する。
【0003】この化成工程を能率よく行う目的から、従
来、図3に示すような透磁性の筒状容器42を使用し、
この容器42にタブ端子14を多数本収容すると共に、
磁性を有する電極治具43で容器42内のリード線13
を吸引することにより、容器42を上下逆さに保持し
て、容器42の外に突出した偏平部11を下方に向けて
化成液中に浸漬する方法が提案されている(特公平4−
24852号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、化成工程に
先立ってタブ端子14に付着した油脂分等の不純物を除
去し、また化成工程の終了後にタブ端子14に付着した
化成液を除去する必要から、化成工程の前処理および後
処理として、洗浄液によるタブ端子14の洗浄が行われ
ている。
【0005】この洗浄工程では、タブ端子14を一本ず
つばらばらに洗浄すると、各タブ端子14の姿勢が不整
列状態となって取扱いの煩雑及びタブ端子14の折損の
おそれがあるため、従来は多数のタブ端子14をあらか
じめ化成用容器42に束ねて収容し、これらタブ端子1
4を容器42ごとまとめて洗浄する方法が試みられてい
る。
【0006】しかし、従来の化成用容器42では、洗浄
後の排水が何ら考慮されていなかったため、容器42を
遠心分離機に掛けても洗浄液が充分に排出できないとい
う欠点があった。洗浄液の排出が不充分なままタブ端子
14を容器42内に数時間放置すると、洗浄液の作用に
よりリード線13の先端部の切り口に錆が発生するおそ
れがある。そこで洗浄後タブ端子14を容器42に入れ
たままで乾燥機で乾燥させる場合、容器42内に溜った
洗浄液を乾燥により完全に取除くまでには長時間を要
し、製造能率低下の要因になっていた。
【0007】そこで本発明は、タブ端子を化成用容器ご
と洗浄するに当たり、容器内に入った洗浄液のすみやか
な排出を図り、もって洗浄後のタブ端子の乾燥時間を短
縮することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明の電解コンデンサ用タブ端子の化成用容器は、
底の筒状の底面を非磁性かつ導電性の材料で形成すると
共に、該容器の底面に該容器内に収容すべきタブ端子の
リード線の太さより小径の排水孔を多数穿設してなる。
【0009】
【作用】本発明では、多数の排水孔を筒状容器の底面に
穿設したので、洗浄液はこの底面の排水孔からすみやか
に、かつ完全に排出される。従って、その後のタブ端子
の乾燥に要する所要時間を大幅に短縮でき、製造能率向
上に資すること大である。一方、排水孔はタブ端子のリ
ード線の太さより小径にしたので、リード線が排水孔を
通過せず、タブ端子が抜け落ちるおそれはない。
【0010】
【実施例】本発明実施例につき、以下に図面に従って説
明する。図1において、1は本発明実施例の化成用容器
であり、筒状容器2の平坦な底面4に、多数の排水孔
5,5…を、プレス加工により打ち抜いて穿設したもの
である。筒状容器2の材質としては、非磁性かつ導電性
材料であるアルミニウムを使用する。
【0011】この排水孔5,5…の孔径は、化成用容器
1に収容すべきタブ端子14のリード線13の直径より
小さくする。具体的には、リード線13の直径が0.4
mmの場合には、排水孔5の孔径は0.3mm程度が好
ましい。
【0012】そして、リード線13にアルミニウム線1
2を溶接すると共にアルミニウム線12に偏平部11を
形成してなるタブ端子14を、化成用容器1内に、リー
ド線13側が化成用容器1の底面に接触するようにして
多数本挿入し、アルミニウム線12側を容器1の外に突
出させる。なお、この挿入の際には化成用容器1に振動
を加えるとよい。
【0013】このように化成用容器1に収容されたタブ
端子14につき、化成工程に先立つ前処理として洗浄を
行う。ここでは、タブ端子14を化成用容器1に収容し
たまま、洗浄液にくぐらせて洗浄する。洗浄後のタブ端
子14は、化成用容器1ごと遠心分離機にかけて洗浄液
を除去すると共に、乾燥機で化成用容器1ごと乾燥し、
次の化成工程に移行する。
【0014】化成工程では、化成用容器1の底面に、図
2に示すように磁性を有する電極治具21を配し、この
電極治具21は電源22の陽極に接続する。この状態に
おいてリード線13は電極治具21の磁力によって確実
に吸着保持され、逆さにしても落下せず、また電気的接
触の不完全や保持力のばらつきのおそれもない。また化
成用容器1の底面にリード線13の先端が接しているこ
とから、アルミニウム線12の先端も一定の高さに揃
う。
【0015】このようにして化成用容器1に保持された
タブ端子14のアルミニウム線12側を、化成槽23の
中の化成液24に浸漬する。化成液24には前記電源2
2の陰極を接続し、電源22をオンして化成液24に浸
漬された部分のアルミニウム線12を化成する。このと
き、上述したようにアルミニウム線12の高さが一定で
あるので、いずれのアルミニウム線12も同じ位置まで
化成液24に浸漬し、従って常に正確な位置まで化成被
膜を形成でき、不良品の発生を防止できる。なお25は
取付治具であり、これに螺入したボルト26,26によ
り化成液24中に浸漬するアルミニウム線12の位置を
微調整する。化成工程の終了後は、タブ端子14を化成
用容器1に収容したまま、後処理として純水の洗浄液に
くぐらせて洗浄を行い、洗浄後は上記前処理工程と同様
に遠心分離し、乾燥させる。
【0016】以上のように本実施例では、多数の排水孔
5,5…を筒状容器2の底面4に穿設したので、洗浄液
はこの底面4の排水孔5,5…からすみやかに、かつ完
全に排出される。従って、その後のタブ端子の乾燥に要
する所要時間を大幅に短縮でき、製造能率向上に資する
こと大である。一方、排水孔5,5…はタブ端子14の
リード線13の太さより小径にしたので、リード線13
は排水孔5を通過せず、タブ端子14の抜け落ちのおそ
れはない。
【0017】また、多数の排水孔5により筒状容器底面
4が粗面となるので、リード線13先端の滑りを防止し
てタブ端子14の姿勢維持を図ることもできる。
【0018】なお、以上の実施例においては、化成用容
器1全体をアルミニウムで構成したが、筒状容器2の材
質としては非磁性かつ導電性の他の金属(例えば真鍮、
銅)などを用いることもできる。また、化成用容器1の
底面4を非磁性かつ導電性のし、他の部分はプラスチッ
クなどの絶縁物質で構成してもよい。しかし、上述の実
施例のように化成用容器1全体をアルミニウムを使用す
れば、化成用容器を比較的安価に製造でき大量消費に適
する上、他の材料に比して展延性が良いため加工も容易
で、しかも軽量であるという利点がある。
【0019】また排水孔5,5…はドリルで穿設しても
よいし、あるいは筒状容器2の底面を開放してその開放
部に別途用意した網を取り付ける等の他の手段を採用し
てもよいが、本実施例ではプレス加工により打ち抜いて
穿設したので、何らの他の部材の付加をも要せず、製造
が簡単でコストも低いという利点がある。
【0020】さらに、排水孔5,5…をプレス加工によ
り打ち抜く場合には、底面4の内側から外側に向けて打
ち抜くほうが、打ち抜きに伴って排水孔5の孔縁に生ず
る環状小片(いわゆるバリ)が底面4の下側に突出する
ため、バリによる排水の障害がない。
【0021】また排水孔5,5…は、本実施例では筒状
容器2の底面4の全面に設ける構成としたが、底面4の
周縁部のみ、あるいは中央部のみに設けてもよい。
【0022】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明では、多数
の排水孔を筒状容器の底面に穿設したので、洗浄液はこ
の底面の排水孔からすみやかに、かつ完全に排出され
る。従って、その後のタブ端子の乾燥に要する所要時間
を大幅に短縮でき、容器に収容したままの状態で能率よ
くタブ端子を洗浄し化成しさらに洗浄することができ、
製造工程全体の能率向上に資すること大である。一方、
排水孔はタブ端子のリード線の太さより小径にしたの
で、リード線が排水孔を通過せず、タブ端子が抜け落ち
るおそれはない。
【0023】さらに本発明では、多数の排水孔により筒
状容器底面が粗面となるので、リード線先端の滑りを防
止してタブ端子の姿勢維持を図ることができるという優
れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の化成用容器の使用状態を示す正断
面図である。
【図2】本発明実施例の化成用容器を使用した化成工程
を示す正断面図である。
【図3】本発明による改良前の化成用容器の使用状態を
示す正断面図である。
【符号の説明】
1 化成用容器 2 筒状容器 4 底面 5 排水孔 13 リード線 14 タブ端子

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底の筒状容器の底面を非磁性かつ導電性
    の材料で形成すると共に、該容器の底面に該容器内に収
    容すべきタブ端子のリード線の太さより小径の排水孔を
    多数穿設してなる電解コンデンサ用タブ端子の化成用容
    器。
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