JPH0787170B2 - 電解コンデンサ用リード線端子の化成装置及び化成方法 - Google Patents

電解コンデンサ用リード線端子の化成装置及び化成方法

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JPH0787170B2
JPH0787170B2 JP2335990A JP33599090A JPH0787170B2 JP H0787170 B2 JPH0787170 B2 JP H0787170B2 JP 2335990 A JP2335990 A JP 2335990A JP 33599090 A JP33599090 A JP 33599090A JP H0787170 B2 JPH0787170 B2 JP H0787170B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、リード線とアルミニウム線とを熔接し、こ
のアルミニウム線を偏平にした電解コンデンサ用リード
線端子の化成装置及び化成方法に関する。
(従来技術) 電解コンデンサ用リード線端子は、カッパープライ線か
らなるリード線とAl線を熔接し、このAl線の一部をプレ
スした偏平部とからなっている。そして、このAl線及び
偏平部は化成処理により誘電体酸化皮膜を形成させ、電
解コンデンサの電極箔に接続されている。前記の化成処
理の方法ととしては、例えば特開平1-179308号公報記載
の技術がある。すなわち第4図に示すようにAlからなる
有底開口容器21に前記リード線端子のリード線22を挿入
し、このリード線22を有底開口容器21の外底面に配した
磁性を有する電極治具24で吸着して保持した後、これを
逆さにして偏平部23を化成液に浸漬し、電源の陽極に接
続した電極治具24及び陰極に接続した化成液によって電
圧を印加して化成処理を行うものである。
このような化成処理における必要条件は、リード線が有
底開口容器の内底面に確実に接触する事、化成液中に浸
漬された偏平部同志に強い接触がなく化成液が偏平部全
体を濡らし誘電体酸化皮膜がむらなく生成されること、
及びリード線端子の有底開口容器への挿入の偏りによっ
て電流集中が生じないようにすることなどであり、この
ためには多数本のリード線端子を無作為に有底開口容器
に挿入したとき分散した整列状態になることが肝要であ
る。
しかしながら、前述のような方法においては有底開口容
器21に挿入されるリード線端子の本数が多く、またリー
ド線22とAl線及び偏平部23との太さや幅が異なるため、
とくに偏平部23において交錯が酷くリード線22の先端が
有底開口容器21の底面に接触しないものがあったり、又
は偏平部23同志が強く接触して化成液がは入り込めない
場合があったり、或いはリード線端子が化成液の中に必
要以上に深く浸漬したりする問題があり、過度に分散し
た整列状態が得られなかった。
この結果、十分な化成電圧の印加がないために誘電体酸
化皮膜が不十分だったり、未化成部分が生じたり、或い
は化成時に電流の集中が生じるため黒色に変色して脆く
なったり、時間の経過とともに錆を生じるなどの欠点が
あった。
(発明が解決しようとする課題) 以上のように、従来のリード線端子の化成手段ではリー
ド線が有底開口容器に接しないことなどによって生ずる
誘電体酸化皮膜の生成不十分や未化成部分の発生、或い
は電流集中による変色や脆性、錆などの発生が問題とな
っていた。
本発明は、これらの欠点を除去するためになされたもの
で、完全な化成処理を施すことができる電解コンデンサ
用リード線端子の化成装置及び化成方法を提供すること
を目的とするものである。
[発明の構成] (問題を解決するための手段) 本発明は、有底開口容器の内底面にリード線を接触させ
たリード線端子と、前記有底開口容器の外底面に配した
電極治具とを具備し、この電極治具を電源の陽極に接触
するとともに、この電源の陰極を接続した化成液に前記
リード線端子のアルミニウム偏平部を浸漬して化成する
電解コンデンサ用リード線端子の化成装置において、前
記有底開口容器が漏斗状で、少なくとも底面が導電性、
かつ透磁性又は透磁性材料を含むもので構成されている
ことを特徴とする電解コンデンサ用リード線端子の化成
装置、及び内面が漏斗状に形成された有底開口容器の内
底面に接するように、リード線端子のリード線を挿入
し、前記有底開口容器の外面に配した電極治具で、前記
リード線を吸着・保持する工程と、このリード線端子の
アルミニウム偏平部を化成液に浸漬する工程と、この工
程ののち電極治具に接続した陽極及び化成液に接続した
陰極から電圧を印加してリード線端子に化成処理を施す
工程とを順に経ることを特徴とする電解コンデンサ用リ
ード線端子の化成方法である。
(作用) 本発明においては、有底開口容器が漏斗状に形成されて
いるため、多数本のリード線端子をまとめて化成するた
めに有底開口容器に挿入しても漏斗状に沿って挿入され
ることになり、リード線が有底開口容器の内底面に確実
に接触する。また多数本まとめた場合、その体積が小さ
いリード線は面積の小さい漏斗状の底部に配され、体積
の大きい偏平部は容器外に漏斗に沿って位置するので、
全体としての形状は円錐形の如くなり、偏平部同志の強
い接触などもなく、1本1本のリード線端子が無理なく
配置される。
したがって、リード線が有底開口容器の底面に確実に接
するし、偏平部同志は十分な誘電体酸化皮膜を生成でき
るものである。これらの作用はリード線端子が多数本ま
とまった形状と有底開口容器の内面に形成した漏斗状と
がほぼ一致した形状となることによって得られるもので
ある。
(実施例) 第1図に示すように、例えばアルミニウムからなる有底
開口容器1の内面を漏斗状2に形成する。この有底開口
容器1に偏平部3を形成したアルミニウム線と溶接した
リード線4とからなるリード線端子をリード線4が前記
容器1の内底面に接触するように挿入する。このように
リード線端子を収容した容器1の外底面に磁性を有する
電極治具5を配する。この電極治具5は電源6の陽極に
接続させている。この状態においてリード線4は電極治
具5の磁性によって吸着保持され、逆さにしても脱落し
ないし容器1の内底面にリード線4の先端が接している
ことから、偏平部3もほぼ一定あの高さに揃えることが
できる。このようにして容器1の中に収容されたリード
線端子を化成槽7の中の化成液8に浸漬するが、前記の
如く偏平部3はほぼその高さが揃っているので同じ位置
まで化成液8に浸漬することができる。そして化成液8
には前記電源6の陰極が接続されているから、電源6を
ONすることににより化成液8に浸漬された部分の偏平部
3などを化成することができる。
なお、この第1図は化成装置を示すものである。
このような化成装置において、例えば容器に500本のリ
ード線端子を収容し、これを150V化成を行ったリード線
端子を試料とし、110vを印加したときの漏れ電流のバラ
ツキとその降下状態を第2図に示す。
なお、従来例は750本のリード線端子を第3図に示した
治具に収容した以外は実施例と同一条件で化成したもの
である。
これから明らかなように、従来は第2図のごとく漏れ電
流のバラツキが大きく、かつ降下時間も遅いのに対し
て、実施例はバラツキも降下時間も良好な結果を示して
いる。
これはリード線端子を漏斗状2に沿って挿入したことに
より、リード線端子1本1本に電圧が確実に印加されて
いることを示しているものである。
なお、上記実施例では、有底開口容器1としてアルミニ
ウムを用いて場合について述べたが、誘電性樹脂や他の
金属など導電性材料からなるものであれば特に限定しな
い。また従来例のごとき有底の開口円筒容器21に、第3
図のごとき内面が漏斗状の絶縁性からなる円筒12を組合
せ配してもよい。また、漏斗状の部分は第1図の如く単
一材料で構成してもよいし、第3図の如く組合せてもよ
いが、必ずしも実施例に限定されるものではなく、例え
ば楕円形や多角形でも同効である。
なお、漏斗状の部分に縦のきざみ目を形成すると、リー
ド線が開口端に沿って滑ったり回転したりすることがな
くなりスムーズに、かつ迅速に整列させることができる
特長がある。
さらに漏斗状は必ずしも有底開口容器の内定まで形成す
る必要はなく、途中まででもよい。
また、リード線端子を化成処理する前には、洗浄を行
い、油脂分などの除去を行うことがあるので、有底開口
容器の胴体部に洗浄液の水抜き穴を設けることも必要で
あり、この水抜き穴を適宜数、適宜な位置に、適宜な形
状に設けてよい。
[発明の効果] この発明によれば、リード線端子への電圧印加が確実に
行われるので、誘電体酸化皮膜の生成状態のバラツキが
極めて小さく、かつ漏れ電流の降下状態も早い特長を有
する電解コンデンサ用リード線端子の化成装置及び化成
方法を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本発明の実施例を示し、第1図は化成
装置を示す正断面図、第2図は化成済リード線端子の漏
れ電流降下特性を示す曲線図、第3図は有底開口容器の
他の実施例を示す正断面図、第4図は従来の有底開口容
器にリード線端子を収容した状態を示す正断面図であ
る。 1……有底開口容器、2……漏斗状 3……偏平部、4……リード線 5……電極治具、6……電源 7……化成槽、8……化成液

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有底開口容器の内底面にリード線を接触さ
    せたリード線端子と、前記有底開口容器の外底面に配し
    た電極治具とを具備し、この電極治具を電源の陽極に接
    続するとともに、この電源の陰極を接続した化成液に前
    記リード線端子のアルミニウム偏平部を浸漬して化成す
    る電解コンデンサ用リード線端子の化成装置において、
    前記有底開口容器が漏斗状で、少なくとも底面が導電
    性、かつ透磁性又は透磁性材料を含むもので構成されて
    いることを特徴とする電解コンデンサ用リード線端子の
    化成装置。
  2. 【請求項2】有底開口容器が、金属製有底筒状容器の中
    に内面が漏斗状の絶縁性円筒を配したものからなる請求
    項(1)記載の電解コンデンサ用リード線端子の化成装
    置。
  3. 【請求項3】有底開口容器が、金属又は導電性樹脂から
    なる請求項(1)記載の電解コンデンサ用リード線端子
    の化成装置。
  4. 【請求項4】有底開口容器内面が、円形、楕円形、多角
    形である請求項(1)〜(3)のいずれかに記載の電解
    コンデンサ用リード線端子の化成装置。
  5. 【請求項5】有底開口容器の漏斗状の内面に縦のきざみ
    目が形成されている請求項(1)〜(4)のいずれかに
    記載の電解コンデンサ用リード線端子の化成装置。
  6. 【請求項6】内面が漏斗状に形成された有底開口容器の
    内底面に接するように、リード線端子のリード線を挿入
    し、前記有底開口容器の外面に配した電磁治具で、前記
    リード線を吸着保持する工程と、このリード線端子のア
    ルミニウム偏平部を化成液に浸漬する工程と、この工程
    ののち電極治具に接続した陽極及び化成液に接続した陰
    極から電圧を印加してリード線端子に化成処理を施す工
    程とを順に経ることを特徴とする電解コンデンサ用リー
    ド線端子の化成方法。
  7. 【請求項7】漏斗状の内面に縦のきざみ目を形成した有
    底開口容器を使用した請求項(6)記載の電解コンデン
    サ用リード線端子の化成方法。
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