JP2578347Y2 - 注湯装置 - Google Patents
注湯装置Info
- Publication number
- JP2578347Y2 JP2578347Y2 JP1992048921U JP4892192U JP2578347Y2 JP 2578347 Y2 JP2578347 Y2 JP 2578347Y2 JP 1992048921 U JP1992048921 U JP 1992048921U JP 4892192 U JP4892192 U JP 4892192U JP 2578347 Y2 JP2578347 Y2 JP 2578347Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pouring
- outflow portion
- ladle
- molten metal
- triangular ladle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、遠心鋳造金枠などの鋳
型内に溶湯を注湯するための注湯装置に関する。
型内に溶湯を注湯するための注湯装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、この種の注湯装置は、図４に
示すように定置取鍋１の下流側に配置された三角取鍋２
により、図６（ａ）に示すシュート13および注湯樋14を
介して、遠心鋳造金枠などの鋳型内に注湯するように構
成されている。
示すように定置取鍋１の下流側に配置された三角取鍋２
により、図６（ａ）に示すシュート13および注湯樋14を
介して、遠心鋳造金枠などの鋳型内に注湯するように構
成されている。
【０００３】三角取鍋２は、図４および図５に示すよう
に、内部が一対の堰板３により中央の湯溜部４とその両
側の流出部５とに３分割され、両堰板３の最下部に湯溜
部４と流出部５とを連通させるもぐり堰６が設けられて
いる。流出部５には、その上端面の出湯口７を除く部分
に、窒素ガス供給口８を有する断熱カバー９が設けられ
ている。そして三角取鍋２は、出湯口側稜線の回りに傾
転可能となっている。
に、内部が一対の堰板３により中央の湯溜部４とその両
側の流出部５とに３分割され、両堰板３の最下部に湯溜
部４と流出部５とを連通させるもぐり堰６が設けられて
いる。流出部５には、その上端面の出湯口７を除く部分
に、窒素ガス供給口８を有する断熱カバー９が設けられ
ている。そして三角取鍋２は、出湯口側稜線の回りに傾
転可能となっている。
【０００４】上記注湯装置による注湯作業の際には、ま
ず定置取鍋１内の溶湯11をいったん三角取鍋２の湯溜部
４内に供給する。溶湯11の一部はもぐり堰６を通過して
流出部５内に流入する。その際に、両堰板３は溶湯11に
浮遊している垢が流出部５内に侵入するのを防止する。
また、流出部５内では窒素ガス供給口８から窒素ガス12
をパージして流出部５内の溶湯11に垢が発生するのを防
止する。これにより、湯溜部４内に溶湯11を供給するご
とに垢かきをしなくても、製品に垢が混入するおそれは
なくなる。
ず定置取鍋１内の溶湯11をいったん三角取鍋２の湯溜部
４内に供給する。溶湯11の一部はもぐり堰６を通過して
流出部５内に流入する。その際に、両堰板３は溶湯11に
浮遊している垢が流出部５内に侵入するのを防止する。
また、流出部５内では窒素ガス供給口８から窒素ガス12
をパージして流出部５内の溶湯11に垢が発生するのを防
止する。これにより、湯溜部４内に溶湯11を供給するご
とに垢かきをしなくても、製品に垢が混入するおそれは
なくなる。
【０００５】次に図６（ａ）に示すように、三角取鍋２
を定速で傾転させながらシュート13および注湯樋14を介
して遠心鋳造金枠などの鋳型内に流出部５内の溶湯11を
定量注湯する。注湯完了後は、図６（ｂ）に示すよう
に、三角取鍋２を元の姿勢にもどす。窒素ガス12のパー
ジは、次回の注湯に備えて継続する。
を定速で傾転させながらシュート13および注湯樋14を介
して遠心鋳造金枠などの鋳型内に流出部５内の溶湯11を
定量注湯する。注湯完了後は、図６（ｂ）に示すよう
に、三角取鍋２を元の姿勢にもどす。窒素ガス12のパー
ジは、次回の注湯に備えて継続する。
【０００６】
【考案が解決しようとする課題】ところが、現在の鋳造
法では、注湯完了後に三角取鍋２内に溶湯11が残るのは
避けられないので、図６（ｂ）に示すように注湯完了後
も窒素ガス12を流出部５内にパージする必要がある。と
ころが、従来の三角取鍋２においては、流出部５の占め
る内容積が大きいため、多量の窒素ガス12を消費すると
いう問題点がある。
法では、注湯完了後に三角取鍋２内に溶湯11が残るのは
避けられないので、図６（ｂ）に示すように注湯完了後
も窒素ガス12を流出部５内にパージする必要がある。と
ころが、従来の三角取鍋２においては、流出部５の占め
る内容積が大きいため、多量の窒素ガス12を消費すると
いう問題点がある。
【０００７】そこで本考案はこのような問題点を解決
し、窒素ガスなどの不活性ガスの消費量の少ない注湯装
置を提供することを目的とする。
し、窒素ガスなどの不活性ガスの消費量の少ない注湯装
置を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の注湯装置は、定置取鍋内の溶湯を三角取鍋
により鋳型内に注湯する注湯装置において、前記三角取
鍋の湯溜部の一部を仕切部材で仕切ることにより前記三
角取鍋の出湯側傾斜壁に沿った筒状の流出部を形成し、
前記仕切部材の下部に前記湯溜部と前記流出部とを連通
させるもぐり堰を設け、前記流出部の上部の出湯口を除
く部分に不活性ガス供給口を有するカバーを設けたもの
である。
に、本考案の注湯装置は、定置取鍋内の溶湯を三角取鍋
により鋳型内に注湯する注湯装置において、前記三角取
鍋の湯溜部の一部を仕切部材で仕切ることにより前記三
角取鍋の出湯側傾斜壁に沿った筒状の流出部を形成し、
前記仕切部材の下部に前記湯溜部と前記流出部とを連通
させるもぐり堰を設け、前記流出部の上部の出湯口を除
く部分に不活性ガス供給口を有するカバーを設けたもの
である。
【０００９】
【作用】このような構成によれば、三角取鍋の流出部を
筒状に形成したため、流出部の占める内容積を従来のも
のよりも大幅に小さくすることができる。したがって、
流出部内にパージする窒素ガスなどの不活性ガスの消費
量を減らしても、流出部内の溶湯における垢の発生が防
止される。
筒状に形成したため、流出部の占める内容積を従来のも
のよりも大幅に小さくすることができる。したがって、
流出部内にパージする窒素ガスなどの不活性ガスの消費
量を減らしても、流出部内の溶湯における垢の発生が防
止される。
【００１０】
【実施例】本考案の一実施例の注湯装置における三角取
鍋25は、図１〜図３に示すように、上面が開放した逆三
角形の取鍋で、湯溜部29の一部を断面Ｌ字形の一対の仕
切部材30で仕切ることにより、出湯側傾斜壁31の両側隅
に一対の筒状の流出部32を形成している。両仕切部材30
の最下部には、湯溜部29と流出部32とを連通させるもぐ
り堰33が設けられている。また、流出部32には、その上
端面の出湯口34を除く部分に窒素ガス供給口35を有する
断熱カバー36が設けられている。そして三角取鍋25は、
出湯側傾斜壁31の上部稜線の回りに傾転回能となってい
る。
鍋25は、図１〜図３に示すように、上面が開放した逆三
角形の取鍋で、湯溜部29の一部を断面Ｌ字形の一対の仕
切部材30で仕切ることにより、出湯側傾斜壁31の両側隅
に一対の筒状の流出部32を形成している。両仕切部材30
の最下部には、湯溜部29と流出部32とを連通させるもぐ
り堰33が設けられている。また、流出部32には、その上
端面の出湯口34を除く部分に窒素ガス供給口35を有する
断熱カバー36が設けられている。そして三角取鍋25は、
出湯側傾斜壁31の上部稜線の回りに傾転回能となってい
る。
【００１１】上記構成の注湯装置による注湯作業の際に
は、まず、定置取鍋21内の溶湯38をいったん三角取鍋25
の湯溜部29内に供給する。この溶湯38の一部はもぐり堰
33を通過して流出部32内に流入する。その際、流出部32
は筒状に形成されているので、溶湯38に浮遊している垢
が流出部32内に侵入することはない。また、流出部32内
には窒素ガス供給口35から窒素ガス39をパージして、流
出部32内の溶湯38に垢が発生するのを防止する。
は、まず、定置取鍋21内の溶湯38をいったん三角取鍋25
の湯溜部29内に供給する。この溶湯38の一部はもぐり堰
33を通過して流出部32内に流入する。その際、流出部32
は筒状に形成されているので、溶湯38に浮遊している垢
が流出部32内に侵入することはない。また、流出部32内
には窒素ガス供給口35から窒素ガス39をパージして、流
出部32内の溶湯38に垢が発生するのを防止する。
【００１２】次に、三角取鍋25を定速で傾転させ、流出
部32内の溶湯38を出湯口34からシュートおよび注湯樋を
経由して遠心鋳造金枠などの鋳型内に連続的に定量注湯
する。このとき、前述のように流出部32内の溶湯38には
垢が存在していないので、垢が製品に混入するおそれは
ない。注湯の際には、三角取鍋25内の溶湯38を全部注湯
するのではなく、湯溜部29内の垢が流出部32内に侵入す
るのを防止するために、もぐり堰33が湯面上に露出しな
い程度に残湯を確保しておかなければならない。注湯完
了後は、三角取鍋25を元の姿勢にもどし、窒素ガス39の
パージは次回の注湯に備えて継続する。
部32内の溶湯38を出湯口34からシュートおよび注湯樋を
経由して遠心鋳造金枠などの鋳型内に連続的に定量注湯
する。このとき、前述のように流出部32内の溶湯38には
垢が存在していないので、垢が製品に混入するおそれは
ない。注湯の際には、三角取鍋25内の溶湯38を全部注湯
するのではなく、湯溜部29内の垢が流出部32内に侵入す
るのを防止するために、もぐり堰33が湯面上に露出しな
い程度に残湯を確保しておかなければならない。注湯完
了後は、三角取鍋25を元の姿勢にもどし、窒素ガス39の
パージは次回の注湯に備えて継続する。
【００１３】上記注湯作業における窒素ガス39の消費量
は、三角取鍋25の流出部32が筒状に形成されてその内容
積が小さいので、非常に少なくてすむ。たとえば、溶湯
がダクタイル鋳鉄の場合、窒素ガスの消費量は、従来の
注湯装置では30ｍ3 ／ｈであったものが、本考案の注湯
装置ではこれを６ｍ3 ／ｈに減少させることが可能であ
る。
は、三角取鍋25の流出部32が筒状に形成されてその内容
積が小さいので、非常に少なくてすむ。たとえば、溶湯
がダクタイル鋳鉄の場合、窒素ガスの消費量は、従来の
注湯装置では30ｍ3 ／ｈであったものが、本考案の注湯
装置ではこれを６ｍ3 ／ｈに減少させることが可能であ
る。
【００１４】
【考案の効果】以上述べたように本考案によれば、三角
取鍋の流出部を筒状に形成するので、流出部の占める内
容積を非常に小さくすることができる。したがって、流
出部内にパージする不活性ガスの消費量も著しく少なく
てすみ、消費量を大幅に減らしても流出部内の溶湯に垢
が発生するのを確実に防止できて、製品の品質を維持す
ることができる。
取鍋の流出部を筒状に形成するので、流出部の占める内
容積を非常に小さくすることができる。したがって、流
出部内にパージする不活性ガスの消費量も著しく少なく
てすみ、消費量を大幅に減らしても流出部内の溶湯に垢
が発生するのを確実に防止できて、製品の品質を維持す
ることができる。
【図１】本考案の一実施例の注湯装置における三角取鍋
の平面図である。
の平面図である。
【図２】図１におけるII−II線に沿った断面図である。
【図３】図２における III−III 線に沿った断面図であ
る。
る。
【図４】従来の注湯装置の一例を示す一部省略平面図で
ある。
ある。
【図５】図４における V−V 線に沿った断面図である。
【図６】従来の三角取鍋を用いた注湯作業を示す図であ
る。
る。
25 三角取鍋 29 湯溜部 30 仕切部材 31 出湯側傾斜壁 32 流出部 33 もぐり堰 34 出湯口 35 窒素ガス供給口 36 断熱カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B22D 41/00 B22D 41/06 B22D 35/00
Claims (1)
- 【請求項１】 定置取鍋内の溶湯を三角取鍋により鋳型
内に注湯する注湯装置であって、前記三角取鍋の湯溜部
の一部を仕切部材で仕切ることにより前記三角取鍋の出
湯傾斜壁に沿った筒状の流出部を形成し、前記仕切部材
の下部に前記湯溜部と前記流出部とを連通させるもぐり
堰を設け、前記流出部の上部の出湯口を除く部分に、不
活性ガス供給口を有するカバーを設けたことを特徴とす
る注湯装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992048921U JP2578347Y2 (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | 注湯装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992048921U JP2578347Y2 (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | 注湯装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH069747U JPH069747U (ja) | 1994-02-08 |
| JP2578347Y2 true JP2578347Y2 (ja) | 1998-08-13 |
Family
ID=12816723
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992048921U Expired - Fee Related JP2578347Y2 (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | 注湯装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2578347Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-07-14 JP JP1992048921U patent/JP2578347Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH069747U (ja) | 1994-02-08 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| TW318805B (ja) | ||
| JP2578347Y2 (ja) | 注湯装置 | |
| JPS5731452A (en) | Tundish for continuous casting | |
| JPS6340668A (ja) | 溶湯流出口を備えた溶湯容器 | |
| JPS6222705B2 (ja) | ||
| JPS645648A (en) | Pouring nozzle for metal strip continuous casting apparatus | |
| JPH0750039Y2 (ja) | 連続鋳造用タンディッシュ | |
| JPH0556225B2 (ja) | ||
| JPS5853357A (ja) | 連続鋳造用タンデツシユ | |
| JPS57100849A (en) | Pouring device for continuous casting | |
| JPS642466B2 (ja) | ||
| JPH0331474Y2 (ja) | ||
| JPS6235565Y2 (ja) | ||
| JP3194418B2 (ja) | アルミニウム溶湯配湯用漏斗 | |
| JPS55128356A (en) | Decreasing method for inclusion in molten steel at continuous cast pouring time | |
| JPS5917482Y2 (ja) | 連続鋳造鋳片内の非金属介在物減少装置 | |
| JPS6039155Y2 (ja) | 取鍋 | |
| JPH0120062Y2 (ja) | ||
| JPH0615847U (ja) | 鋳 型 | |
| Skrebtsov | The Nature of the Motion of the Melt in the Molten Core of a Rimming Steel Ingot During Solidification | |
| JPH01133644A (ja) | 双ロール式連鋳機における鋳造開始方法 | |
| JPH04288947A (ja) | 薄板連続鋳造設備における注湯装置 | |
| JPH04104254U (ja) | 連続鋳造用のタンデイツシユ | |
| JPH04129571U (ja) | 取 鍋 | |
| JP2547771Y2 (ja) | 連続鋳造用浸漬ノズル |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |