JP2578306Y2 - タイルの乾式プレス型 - Google Patents

タイルの乾式プレス型

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JP2578306Y2
JP2578306Y2 JP1993022959U JP2295993U JP2578306Y2 JP 2578306 Y2 JP2578306 Y2 JP 2578306Y2 JP 1993022959 U JP1993022959 U JP 1993022959U JP 2295993 U JP2295993 U JP 2295993U JP 2578306 Y2 JP2578306 Y2 JP 2578306Y2
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tile
rubber
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JP1993022959U
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Inventor
邦弘 縄
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株式会社イナックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はタイルの乾式プレス型
に係り、特に、粉体原料を所定形状に成形するタイルの
乾式プレス型であって、タイル裏面に蟻溝状の裏溝を成
形するための弾性材からなる凸型部が成形面から突設さ
れたタイルの乾式プレス型の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】タイルの成形方法として、粉体原料を加
圧して所定形状に成形する乾式プレス成形法が広く採用
されている。このタイル成形においては、タイル裏面に
裏溝を形成することが必要であり、このため、従来の乾
式プレス成形型にあっては、図3(a)に示すように金
属製の成形型100に溝102を設けてそこにゴムブロ
ック104を埋め込むことにより、或いは、図3(b)
に示すように突条部108を有するゴムシート106を
成形型100上に張り付けることにより、或いは、図3
(c)に示すように、成形型100に突条部110を設
け、一方、ゴムシート112の突条部114に対応する
裏面に溝116を設け、この溝116と突条部110と
の嵌合でゴムシート112を成形型100上に張り付け
ることによって、成形面118上にゴム材から成る凸型
部120を形成し、これにより、図4に示す如く、成形
面118にてタイル122の裏面を成形すると同時に凸
型部120によって裏溝124を成形するようにしてい
る。
【0003】なお、図3(a)において101は枠型、
103は上型であり、成形用粉体原料は、この枠型10
1、成形型100及び上型103による加圧力で加圧成
形される。
【0004】ここで凸型部120の少なくとも外周部を
ゴム材にて構成しているのは、その弾性変形作用に基い
て裏溝124を蟻溝形状に成形するためである。即ち、
凸型部120をゴム材で構成しておくと、図5(a),
(b)に示す如く、粉体原料126の加圧時に凸型部1
20が弾性変形する結果、裏溝124が蟻溝形状に成形
されるのである。
【0005】このように、タイル122裏面の裏溝12
4を蟻溝形状としておくと、タイル122をモルタル等
の接着剤にて被施工面に張付施工したときの接着力が高
まり、タイル122を強固に固着することができる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところでこのようなゴ
ム材から成る凸型部120によってタイル122裏面の
蟻溝形状の裏溝124を成形するに際して、従来、プレ
ス圧を解除して脱型する時に裏溝124の開口縁部(図
5(c)において、128で示す部分)、つまり裏足の
先端側面部がもぎとられてしまう、いわゆるモゲが発生
し易い問題が生じていた。
【0007】その主たる理由は、加圧解除によってタイ
ル成形体が図5(c)の矢印X方向(或いは逆方向)に
脱型膨張し、脱型時に同部分が凸型部120に干渉する
ことによるものと考えられている。
【0008】これを防止するには、図5(d)に示すよ
うに凸型部120の側面120Aをプレス方向(ここで
は垂直方向)と平行方向の面130に対して所定角度傾
斜した傾斜形状、具体的には凸型部120の側面120
Aの基端を通るプレス方向(垂直方向)と平行方向の面
130に対して傾斜した形状、即ち、先細形のテーパ形
とすることが考えられ、このテーパ角度(図5(d)の
θ)を大きくすれば、上記モゲの発生を良好に防止でき
る。
【0009】しかしながら、凸型部120をテーパ角度
の大きい形状にすると、成形されるタイル122の裏溝
124を良好な蟻溝形状に形成できなくなる。
【0010】本考案は上記従来の問題点を解決し、モゲ
の発生を抑制しつつ良好な蟻溝形状の裏溝を形成し得る
タイルの乾式プレス型を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案のタイルの乾式プ
レス型は、タイル裏面に蟻溝状の裏溝を成形するための
弾性材からなる凸型部が成形面から突設されたタイルの
乾式プレス型において、該凸型部を先細形のテーパ形と
すると共に、該凸型部の高さ方向の中間部分又は該中間
部分から先端側を該凸型部の付け根側よりも低硬度とし
たことを特徴とする。
【0012】
【作用】本考案のタイルの乾式プレス型にあっては、凸
型部の高さ方向の中間部分又は該中間部分から先端側が
該凸型部の付け根側よりも低硬度となっているため、こ
の低硬度部分が成形時の加圧力で大きく弾性変形するこ
ととなる。このため、凸型部のテーパ角度を大きくとっ
ても良好な蟻溝形状の裏溝を形成することができるよう
になる。
【0013】従って、脱型に有利な、比較的大きなテー
パ角度のテーパ形状の凸型部として、脱型時のモゲの発
生を防止すると共に、良好な蟻溝形状の裏溝を形成する
ことが可能とされる。
【0014】
【実施例】以下に図面を参照して本考案の実施例につい
て詳細に説明する。
【0015】図1は本考案の一実施例に係るタイルの乾
式プレス型による成形工程を説明する凸型部近傍の拡大
断面図である。
【0016】本実施例のタイルの乾式プレス型は、金属
製の成形型1に、突条部、即ち凸型部2を有するゴムシ
ート3を張り付けたものであって、このゴムシート3の
凸型部2の高さ方向の中間部分2Aが他の部分よりも低
硬度のゴムで構成されたものである。なお、以下におい
て、この低硬度のゴムを低硬度ゴム10A、その他の部
分を構成するゴムを高硬度ゴム10Bと称す。
【0017】このようなタイルの乾式プレス型であれ
ば、粉体原料4の加圧成形時に、図1(b)に示す如
く、凸型部2のうち、低硬度ゴム10Aで構成される中
間部分2Aがより大きく弾性変形することにより、中間
部分2Aに膨出部が形成される。これにより、得られる
タイル5の裏溝6は、その膨出部による凹部6Aのため
に、良好な蟻溝形状となる。
【0018】本考案において、この凸型部は、高さ方向
の中間部分又は該中間部分から先端側が低硬度ゴムで構
成され、その他の部分が高硬度ゴムで構成されているも
のであれば良く、その具体的な構成については特に制限
はなく、本考案は、前述の成形型の溝にゴムブロックを
埋め込んだもの(図3(a))、突条を有するゴムシー
トを成形型に張り付けたもの(図3(b))、或いは、
ゴムシートの裏面の溝と成形型の突条部との嵌合でゴム
シートを張り付けたもの(図3(c))などのいずれの
タイプのタイルの乾式プレス型にも適用することができ
る。
【0019】図2は本考案のタイルの乾式プレス型の凸
型部の構成例を示す断面図である。図2(a)〜(c)
は、成形型1の突条部1Aとゴムシート3の突条部3A
の裏面の溝3Bとの嵌合でゴムシート3を成形型1に張
り付けたものであり、図2(a)はゴムシート3の突条
部3Aの中間部分が低硬度ゴム10Aで、その他の部分
が高硬度ゴム10Bで構成されたものである。図2
(b)はゴムシートの突条部3Aの中間部分から先端側
が低硬度ゴム10Aで、その他の部分が高硬度ゴム10
Bで構成されたものであり、図2(c)はゴムシート3
の突条部3Aの中間部分から先端側であって、頂稜部を
除く部分が低硬度ゴム10Aで、その他の部分が高硬度
ゴム10Bで構成されたものである。
【0020】図2(d)〜(h)は、成形型1に突条部
3Aを有するゴムシート3を張り付けたものであり、図
2(d)はゴムシート3の突条部3Aの中間部分が低硬
度ゴム10Aで、その他の部分が高硬度ゴム10Bで構
成されたものである。図2(e)はゴムシートの突条部
3Aの中間部分の外周部のみが低硬度ゴム10Aで、そ
の他の部分が高硬度ゴム10Bで構成されたものであ
る。図2(f)はゴムシート3の突条部3Aの中間部分
から先端側が低硬度ゴム10Aで、その他の部分が高硬
度ゴム10Bで構成されたものである。図2(g)はゴ
ムシート3の突条部3Aの中間部分の外周部と先端部が
低硬度ゴム10Aでその他の部分が高硬度ゴム10Bで
構成されたものである。図2(h)は、ゴムシート3の
突条部3Aの中間部分の外周部と先端部の頂稜部を除く
部分が低硬度ゴム10Aで、その他の部分が高硬度ゴム
10Bで構成されたものである。
【0021】図2(i)〜(m)は、成形型1の溝1A
にゴムブロック7を埋め込んだものであり、図2(i)
はゴムブロック7の中間部分が低硬度ゴム10Aで、そ
の他の部分が高硬度ゴム10Bで構成されたものであ
る。図2(j)はゴムブロック7の中間部分の外周部の
みが低硬度ゴム10Aで、その他の部分が高硬度ゴム1
0Bで構成されたものである。図2(k)はゴムブロッ
ク7の中間部分から先端側が低硬度ゴム10Aで、その
他の部分が高硬度ゴム10Bで構成されたものである。
図2(l)はゴムブロック7の中間部分の外周部と先端
部が低硬度ゴム10Aでその他の部分が高硬度ゴム10
Bで構成されたものである。図2(m)は、ゴムブロッ
ク7の中間部分の外周部と先端部の頂稜部を除く部分が
低硬度ゴム10Aで、その他の部分が高硬度ゴム10B
で構成されたものである。
【0022】これらのいずれの構成の凸型部を有するタ
イルの乾式プレス型であっても、本考案によれば、低硬
度ゴムで構成された中間部分又は中間部分から先端側の
部分が成形時の加圧力で大きく弾性変形して膨出するこ
とにより、良好な蟻溝状の裏溝をタイル裏面に形成する
ことができる。
【0023】なお、低硬度ゴムと高硬度ゴムの硬度差や
低硬度ゴムで構成する部分の範囲などについては特に制
限はなく、その凸型部の形状や大きさ等の構成を考慮し
て適宜決定することができる。
【0024】本考案においては、また、必要に応じて低
硬度ゴムと高硬度ゴムとの中間の硬度を有する弾性材料
を適当な箇所に配置することもできる。
【0025】なお、本考案において、凸型部のテーパの
角度については特に制限はないが、通常の場合、図1
(a)のθの大きさが90°以上、特に90〜120°
程度とするのが好ましい。なお、この好適角度は弾性材
料の硬度によって異なるものである。
【0026】
【考案の効果】以上詳述した通り、本考案のタイルの乾
式プレス型によれば、成形空間内部に充填した粉体原料
を成形面により加圧して所定形状に成形するとともに成
形面上に突出状に設けた弾性材からなる凸型部によって
タイル裏面の蟻溝状の裏足を形成するに際し、モゲの発
生を抑制しつつ裏溝を良好な蟻溝形状に成形することが
可能とされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るタイルの乾式プレス型
による成形工程を説明する凸型部近傍の拡大断面図であ
る。
【図2】本考案のタイルの乾式プレス型の凸型部の構成
例を示す断面図である。
【図3】従来のタイルの乾式プレス型を示す断面図であ
る。
【図4】タイル成形体の断面図である。
【図5】従来のタイルの乾式プレス型によるタイルの成
形工程を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 成形型 2 凸型部 3 ゴムシート 4 粉体原料 5 タイル 6 裏溝 7 ゴムブロック 10A 低硬度ゴム 10B 高硬度ゴム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−158916(JP,A) 特開 平5−309624(JP,A) 特開 平6−262613(JP,A) 実開 昭51−127946(JP,U) 実開 昭51−82751(JP,U) 実開 平6−63306(JP,U) 実開 平6−63307(JP,U) 特公 昭49−31722(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B28B 7/20 B28B 3/02 B28B 7/34

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイル裏面に蟻溝状の裏溝を成形するた
    めの弾性材からなる凸型部が成形面から突設されたタイ
    ルの乾式プレス型において、該凸型部を先細形のテーパ
    形とすると共に、該凸型部の高さ方向の中間部分又は該
    中間部分から先端側を該凸型部の付け根側よりも低硬度
    としたことを特徴とするタイルの乾式プレス型。
JP1993022959U 1993-04-30 1993-04-30 タイルの乾式プレス型 Expired - Lifetime JP2578306Y2 (ja)

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JPH0681709U JPH0681709U (ja) 1994-11-22
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