JP2577892Y2 - エイミングスクリュー係止用プッシュオンフィックス - Google Patents
エイミングスクリュー係止用プッシュオンフィックスInfo
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- JP2577892Y2 JP2577892Y2 JP1992089138U JP8913892U JP2577892Y2 JP 2577892 Y2 JP2577892 Y2 JP 2577892Y2 JP 1992089138 U JP1992089138 U JP 1992089138U JP 8913892 U JP8913892 U JP 8913892U JP 2577892 Y2 JP2577892 Y2 JP 2577892Y2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】自動車用のヘッドランプは、光の
照射方向を傾動調整（以下、エイミングという）するた
めのエイミング機構を備えており、エイミングには、一
般にランプボディに挿通されているエイミングスクリュ
ーを回動操作することによって行う。本考案は、ランプ
ボディに挿通されたエイミングスクリューをランプボデ
ィに対し抜け止めするために使用されるエイミングスク
リュー係止用のプッシュオンフィックスに関する。
照射方向を傾動調整（以下、エイミングという）するた
めのエイミング機構を備えており、エイミングには、一
般にランプボディに挿通されているエイミングスクリュ
ーを回動操作することによって行う。本考案は、ランプ
ボディに挿通されたエイミングスクリューをランプボデ
ィに対し抜け止めするために使用されるエイミングスク
リュー係止用のプッシュオンフィックスに関する。
【０００２】
【従来の技術】図６および図７は自動車用のヘッドラン
プのエイミング機構の概要を示すもので、図６はヘッド
ランプを正面から見た図、図７は同ヘッドランプの縦断
面図（図６に示す線VII−VIIに沿う断面図）である。こ
れらの図において、ランプボディ１と前面レンズ２とに
よって形成された灯室空間内に、光源であるバルブ４を
挿着したリフレクター３がエイミング機構によって傾動
可能に支持されている。エイミング機構は、一個の揺動
支点６ａと、ランプボディ１を貫通して前後に延出する
上下方向エイミングスクリュー６ｂおよびこのスクリュ
ー６ｂに螺合するリフレクター側のナット（図示せず）
と、同じくランプボディ１を貫通して前後に延出する左
右方向エイミングスクリュー６ｃおよびこのスクリュー
６ｃに螺合するリフレクター側のナット（図示せず）の
三点で構成されており、エイミングスクリュー６ｂ，６
ｃを回動操作することによって、リフレクタ３が傾動軸
である水平軸Ｌｘおよび垂直軸Ｌｙ周りに傾動し、これ
によってエイミングできるようになっている。
プのエイミング機構の概要を示すもので、図６はヘッド
ランプを正面から見た図、図７は同ヘッドランプの縦断
面図（図６に示す線VII−VIIに沿う断面図）である。こ
れらの図において、ランプボディ１と前面レンズ２とに
よって形成された灯室空間内に、光源であるバルブ４を
挿着したリフレクター３がエイミング機構によって傾動
可能に支持されている。エイミング機構は、一個の揺動
支点６ａと、ランプボディ１を貫通して前後に延出する
上下方向エイミングスクリュー６ｂおよびこのスクリュ
ー６ｂに螺合するリフレクター側のナット（図示せず）
と、同じくランプボディ１を貫通して前後に延出する左
右方向エイミングスクリュー６ｃおよびこのスクリュー
６ｃに螺合するリフレクター側のナット（図示せず）の
三点で構成されており、エイミングスクリュー６ｂ，６
ｃを回動操作することによって、リフレクタ３が傾動軸
である水平軸Ｌｘおよび垂直軸Ｌｙ周りに傾動し、これ
によってエイミングできるようになっている。
【０００３】図８はエイミングスクリューのランプボデ
ィ挿通部を拡大して示す断面図で、エイミングスクリュ
ー６ｂ（６ｃ）はランプボディ１のスクリュー挿通孔１
ａを貫通して前後に延出し、プッシュオンフィクス７に
よってランプボディ１から抜け止めされるとともに、こ
のスクリュー挿通孔１ａにおいて回動可能に支承されて
いる。プッシュオンフィックス７は、図９に拡大して示
されるように、薄板状円盤体７ａの中央円孔に複数の切
り込み７ｂが形成されて、この円孔周縁領域に、複数の
板ばね片７ｃが形成された構造で、この板ばね片７ｃが
エイミングスクリュー６ｂ（６ｃ）の係止部６ｄを挟持
し、これによってランプボディ１に対しエイミングスク
リュー６ｂ（６ｃ）が抜け止めされている。符号８は、
エイミングスクリュー支承部における軸方向のガタをな
くすためのウェーブワッシャ、符号９ａはエイミングス
クリュー支承部における防水を確保するためのＯリン
グ、符号９ｂは滑りワッシャである。
ィ挿通部を拡大して示す断面図で、エイミングスクリュ
ー６ｂ（６ｃ）はランプボディ１のスクリュー挿通孔１
ａを貫通して前後に延出し、プッシュオンフィクス７に
よってランプボディ１から抜け止めされるとともに、こ
のスクリュー挿通孔１ａにおいて回動可能に支承されて
いる。プッシュオンフィックス７は、図９に拡大して示
されるように、薄板状円盤体７ａの中央円孔に複数の切
り込み７ｂが形成されて、この円孔周縁領域に、複数の
板ばね片７ｃが形成された構造で、この板ばね片７ｃが
エイミングスクリュー６ｂ（６ｃ）の係止部６ｄを挟持
し、これによってランプボディ１に対しエイミングスク
リュー６ｂ（６ｃ）が抜け止めされている。符号８は、
エイミングスクリュー支承部における軸方向のガタをな
くすためのウェーブワッシャ、符号９ａはエイミングス
クリュー支承部における防水を確保するためのＯリン
グ、符号９ｂは滑りワッシャである。
【０００４】
【考案の解決しようとする課題】しかし前記した従来の
プッシュオンフィックスでは、板ばね片７ｃを変形させ
つつ円孔にスクリュー６ｂ（６ｃ）を挿通できるので、
簡単にプッシュオンフィックスを装着できるものの、一
担装着すると取り外すことが困難で、エイミングスクリ
ュー支承部の修理等に不便であった。また最近では、廃
車とされる自動車から外した灯具を分解し、材料別に分
けてリサイクルに活用しようとする傾向にあるが、ラン
プボディ１からプッシュオンフィックス７を外すのに苦
労しているのが現状である。
プッシュオンフィックスでは、板ばね片７ｃを変形させ
つつ円孔にスクリュー６ｂ（６ｃ）を挿通できるので、
簡単にプッシュオンフィックスを装着できるものの、一
担装着すると取り外すことが困難で、エイミングスクリ
ュー支承部の修理等に不便であった。また最近では、廃
車とされる自動車から外した灯具を分解し、材料別に分
けてリサイクルに活用しようとする傾向にあるが、ラン
プボディ１からプッシュオンフィックス７を外すのに苦
労しているのが現状である。
【０００５】本考案は前記従来技術の問題点に鑑みなさ
れたもので、その目的は取り外しの容易なエイミングス
クリュー係止用プッシュオンフィックスを提供すること
にある。
れたもので、その目的は取り外しの容易なエイミングス
クリュー係止用プッシュオンフィックスを提供すること
にある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項１に係るエイミングスクリュー係止用プッシ
ュオンフィックスにおいては、薄板本体の中央円孔周縁
領域に複数本の切り込みが形成されかつこの切り込みで
挾まれた領域が立ち上げられて、この円孔周縁領域に、
エイミングスクリューの円孔への嵌入を許容するととも
に、嵌入されたエイミングスクリューを挟持する複数の
板ばね片が形成された構造で、自動車用ヘッドランプの
ランプボディに挿通されたエイミングスクリューをラン
プボディに対し抜け止め保持するエイミングスクリュー
係止用プッシュオンフィックスにおいて、前記薄板本体
は円盤形状で、薄板本体の外周縁領域の前記板ばね片に
対応する領域を立ち上げて上方に延出し、この延出部を
外側に弾性変形させて板ばね片先端部を互いに離間する
方向に変位させるようにしたものである。
に、請求項１に係るエイミングスクリュー係止用プッシ
ュオンフィックスにおいては、薄板本体の中央円孔周縁
領域に複数本の切り込みが形成されかつこの切り込みで
挾まれた領域が立ち上げられて、この円孔周縁領域に、
エイミングスクリューの円孔への嵌入を許容するととも
に、嵌入されたエイミングスクリューを挟持する複数の
板ばね片が形成された構造で、自動車用ヘッドランプの
ランプボディに挿通されたエイミングスクリューをラン
プボディに対し抜け止め保持するエイミングスクリュー
係止用プッシュオンフィックスにおいて、前記薄板本体
は円盤形状で、薄板本体の外周縁領域の前記板ばね片に
対応する領域を立ち上げて上方に延出し、この延出部を
外側に弾性変形させて板ばね片先端部を互いに離間する
方向に変位させるようにしたものである。
【０００７】また請求項２に係るエイミングスクリュー
係止用プッシュオンフィックスにおいては、薄板本体の
中央円孔周縁領域に複数本の切り込みが形成され、かつ
この切り込みで挾まれた領域が立ち上げられて、この円
孔周縁領域に、エイミングスクリューの円孔への嵌入を
許容するとともに、嵌入されたエイミングスクリューを
挟持する複数の板ばね片が形成された構造で、自動車用
ヘッドランプのランプボディに挿通されたエイミングス
クリューをランプボディに対し抜け止め保持するエイミ
ングスクリュー係止用プッシュオンフィックスにおい
て、前記板ばね片は、円孔を挾んで平行に延びる一対の
切り込みにより円孔を挾んで対向するとともに、薄板本
体の前記切り込みに沿った円孔外側領域が、上方凸に湾
曲されて切り込み延在方向と略直交する方向に湾曲凸部
が延在し、この湾曲凸部を凹面側に弾性変形させて一対
の板ばね片を互いに離間する方向に変位させるようにし
たものである。
係止用プッシュオンフィックスにおいては、薄板本体の
中央円孔周縁領域に複数本の切り込みが形成され、かつ
この切り込みで挾まれた領域が立ち上げられて、この円
孔周縁領域に、エイミングスクリューの円孔への嵌入を
許容するとともに、嵌入されたエイミングスクリューを
挟持する複数の板ばね片が形成された構造で、自動車用
ヘッドランプのランプボディに挿通されたエイミングス
クリューをランプボディに対し抜け止め保持するエイミ
ングスクリュー係止用プッシュオンフィックスにおい
て、前記板ばね片は、円孔を挾んで平行に延びる一対の
切り込みにより円孔を挾んで対向するとともに、薄板本
体の前記切り込みに沿った円孔外側領域が、上方凸に湾
曲されて切り込み延在方向と略直交する方向に湾曲凸部
が延在し、この湾曲凸部を凹面側に弾性変形させて一対
の板ばね片を互いに離間する方向に変位させるようにし
たものである。
【０００８】
【作用】プッシュオンフィックスの円孔にエイミングス
クリューを嵌入する際には、円孔周縁領域に形成されて
いる板ばね片が弾性変形してエイミングスクリューの円
孔へのスムーズな嵌入、即ちプッシュオンフィックスの
エイミングスクリューへのスムーズな外嵌ができる。ま
た円孔周縁領域に形成されている複数の板ばね片は、円
孔に嵌入されたエイミングスクリューを挟持してエイミ
ングスクリューをランプボディに対し抜け止めする。
クリューを嵌入する際には、円孔周縁領域に形成されて
いる板ばね片が弾性変形してエイミングスクリューの円
孔へのスムーズな嵌入、即ちプッシュオンフィックスの
エイミングスクリューへのスムーズな外嵌ができる。ま
た円孔周縁領域に形成されている複数の板ばね片は、円
孔に嵌入されたエイミングスクリューを挟持してエイミ
ングスクリューをランプボディに対し抜け止めする。
【０００９】また請求項１では、本体外周縁部に設けら
れた延出部を外側に弾性変形させると、延出部から板ば
ね片にかけた領域が本体背面側に反り返る方向に弾性変
形して、円孔が拡がる。請求項２では、一対の湾曲凸部
を凹面側に弾性変形させると、湾曲凸部が拡巾して湾曲
凸部を挾んで対向する本体領域が互いに離間して、円孔
が拡がる。
れた延出部を外側に弾性変形させると、延出部から板ば
ね片にかけた領域が本体背面側に反り返る方向に弾性変
形して、円孔が拡がる。請求項２では、一対の湾曲凸部
を凹面側に弾性変形させると、湾曲凸部が拡巾して湾曲
凸部を挾んで対向する本体領域が互いに離間して、円孔
が拡がる。
【００１０】
【実施例】次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図１〜図３は本考案に係るプッシュオンフィック
スの一実施例を示すもので、図１はプッシュオンフィッ
クスの斜視図、図２は同プッシュオンフィックスを装着
したエイミングスクリュー支承部の断面図、図３はプッ
シュオンフィックスの板ばね片による係止を解除する様
子を説明する説明図である。
する。図１〜図３は本考案に係るプッシュオンフィック
スの一実施例を示すもので、図１はプッシュオンフィッ
クスの斜視図、図２は同プッシュオンフィックスを装着
したエイミングスクリュー支承部の断面図、図３はプッ
シュオンフィックスの板ばね片による係止を解除する様
子を説明する説明図である。
【００１１】これらの図において、プッシュオンフィッ
クス１０Ａは、中央円孔１４の形成された本体である薄
板状円盤体１２と、この円盤体１２の円孔周縁領域に形
成され、斜め上方に延出する弾性変形可能な複数の板ば
ね片１６と、円盤体１２の外周縁領域に上方に延出形成
されたエイミングスクリュー係止解除爪である延出部１
８とから構成されている。円孔側の板ばね片１６は、円
孔周縁領域に周方向等分４個所に放射状に延びる切り込
み１３を入れて絞り加工により円孔周縁領域を斜め上方
に立ち上げることによって形成されている。一方、円盤
体１２の外周縁側の延出部１８は、板ばね片１６に対応
する巾の外周縁延出領域をそれぞれ上方に絞り成形する
ことによって形成されている。
クス１０Ａは、中央円孔１４の形成された本体である薄
板状円盤体１２と、この円盤体１２の円孔周縁領域に形
成され、斜め上方に延出する弾性変形可能な複数の板ば
ね片１６と、円盤体１２の外周縁領域に上方に延出形成
されたエイミングスクリュー係止解除爪である延出部１
８とから構成されている。円孔側の板ばね片１６は、円
孔周縁領域に周方向等分４個所に放射状に延びる切り込
み１３を入れて絞り加工により円孔周縁領域を斜め上方
に立ち上げることによって形成されている。一方、円盤
体１２の外周縁側の延出部１８は、板ばね片１６に対応
する巾の外周縁延出領域をそれぞれ上方に絞り成形する
ことによって形成されている。
【００１２】板ばね片１６は、円孔１４に後述するエイ
ミングスクリュー２０を嵌入する際に、押し込まれるス
クリュー２０に押されて弾性変形してスクリュー２０の
スムーズな嵌入を可能とする。即ち、プッシュオンフィ
ックス１０Ａのスクリュー２０へのスムーズな外嵌を可
能とする作用がある。またスクリュー２０を嵌入した後
は、板ばね片１６がスクリューを挟持しスクリュー２０
を抜け止め保持する作用もある。板ばね片１６の先端は
鋭っており、スクリューに喰い込んで確実な挟持が可能
となっている。一方、エイミングスクリュー係止解除爪
である延出部１８は、図３矢印Ａに示すように、延出部
１８の先端に外側に向かう力が作用すると、延出部１８
から板ばね片１６にかけての領域が図３仮想線で示すよ
うに本体底面側に反り返り、これによって板ばね片１６
の先端部は本体外側に変位するようになっている。従っ
て円筒体型の治具３０を軸方向に押し付けて、治具３０
の先端テーパ面３２で延出部１８を半径方向外方に押し
拡げると、各々の板ばね片１６が本体底面側に反り返る
ように変形し、円孔１４が拡がり、板ばね片１６による
挟持状態を簡単に解除できる。
ミングスクリュー２０を嵌入する際に、押し込まれるス
クリュー２０に押されて弾性変形してスクリュー２０の
スムーズな嵌入を可能とする。即ち、プッシュオンフィ
ックス１０Ａのスクリュー２０へのスムーズな外嵌を可
能とする作用がある。またスクリュー２０を嵌入した後
は、板ばね片１６がスクリューを挟持しスクリュー２０
を抜け止め保持する作用もある。板ばね片１６の先端は
鋭っており、スクリューに喰い込んで確実な挟持が可能
となっている。一方、エイミングスクリュー係止解除爪
である延出部１８は、図３矢印Ａに示すように、延出部
１８の先端に外側に向かう力が作用すると、延出部１８
から板ばね片１６にかけての領域が図３仮想線で示すよ
うに本体底面側に反り返り、これによって板ばね片１６
の先端部は本体外側に変位するようになっている。従っ
て円筒体型の治具３０を軸方向に押し付けて、治具３０
の先端テーパ面３２で延出部１８を半径方向外方に押し
拡げると、各々の板ばね片１６が本体底面側に反り返る
ように変形し、円孔１４が拡がり、板ばね片１６による
挟持状態を簡単に解除できる。
【００１３】プッシュオンフィックス１０Ａによって係
止されるエイミングスクリュー２０は、リフレクタ側の
ナット（図示せず）に螺合する先端側雄ねじ部２１と、
ランプボディ１に形成されたスクリュー挿通孔１ａに支
承されるストレート部２２と、ランプボディ１の背面側
に突出する回動操作部２３とから主として構成されてい
る。ストレート部２２と回動操作部２３間には、スクリ
ュー２０のランプボディへの挿入量を設定するためのフ
ランジ２４が形成されている。スクリュー挿通孔１ａに
エイミングスクリュー２０が挿通された図２に示す状態
において、ランプボディ１とこのフランジ２４間には黒
鉛入りポリエステルフィルム製の滑りワッシャー９ｂが
介装され、スクリュー挿通孔１ａのランプボディ背面側
開口周縁部には防水用のＯリング９ａが装填されてい
る。
止されるエイミングスクリュー２０は、リフレクタ側の
ナット（図示せず）に螺合する先端側雄ねじ部２１と、
ランプボディ１に形成されたスクリュー挿通孔１ａに支
承されるストレート部２２と、ランプボディ１の背面側
に突出する回動操作部２３とから主として構成されてい
る。ストレート部２２と回動操作部２３間には、スクリ
ュー２０のランプボディへの挿入量を設定するためのフ
ランジ２４が形成されている。スクリュー挿通孔１ａに
エイミングスクリュー２０が挿通された図２に示す状態
において、ランプボディ１とこのフランジ２４間には黒
鉛入りポリエステルフィルム製の滑りワッシャー９ｂが
介装され、スクリュー挿通孔１ａのランプボディ背面側
開口周縁部には防水用のＯリング９ａが装填されてい
る。
【００１４】またスクリューのストレート部２２の先端
側には、くびれ部２５が形成されており、このくびれ部
２５と、スクリュー挿通孔１ａのランプボディ内面側開
口周縁部に形成されているプッシュオンフィックス被着
面１ｂとの間には、ウェーブワッシャ８を介してプッシ
ュオンフィックス１０Ａが介装されている。プッシュオ
ンフィックス１０Ａは、ランプボディ挿通孔１ａに挿通
されたエイミングスクリュー２０に外嵌する際、図２に
仮想線で示されるように、板ばね片１６が弾性変形して
膨出ストレート部２２ａを乗り越えてくびれ部２５に嵌
着できる。そして板ばね片１６がくびれ部２５を挟持す
るとともに，板ばね片１６の先端部が段差部２６に当接
してスクリュー２０を軸方向に抜け止めし、本体底面が
ウェーブワッシャ８を介しプッシュオンフィックス被着
面１ｂを圧接して軸方向のガタを吸収する。
側には、くびれ部２５が形成されており、このくびれ部
２５と、スクリュー挿通孔１ａのランプボディ内面側開
口周縁部に形成されているプッシュオンフィックス被着
面１ｂとの間には、ウェーブワッシャ８を介してプッシ
ュオンフィックス１０Ａが介装されている。プッシュオ
ンフィックス１０Ａは、ランプボディ挿通孔１ａに挿通
されたエイミングスクリュー２０に外嵌する際、図２に
仮想線で示されるように、板ばね片１６が弾性変形して
膨出ストレート部２２ａを乗り越えてくびれ部２５に嵌
着できる。そして板ばね片１６がくびれ部２５を挟持す
るとともに，板ばね片１６の先端部が段差部２６に当接
してスクリュー２０を軸方向に抜け止めし、本体底面が
ウェーブワッシャ８を介しプッシュオンフィックス被着
面１ｂを圧接して軸方向のガタを吸収する。
【００１５】またこのプッシュオンフィックス１０Ａを
取り外すには、図２に示すように、治具３０をエイミン
グスクリュー２０を挿通状態としてプッシュオンフィッ
クス１０Ａの延出部１８の先端を押圧し、板ばね片１６
の先端部を外側に拡げて板ばね片１６と段差部２６の係
止を簡単に解除できる。図４および図５は本考案の第２
の実施例であるプッシュオンフィックスを示し、図４は
プッシュオンフィックスの拡大斜視図、図５は同プッシ
ュオンフィックスの正面図である。
取り外すには、図２に示すように、治具３０をエイミン
グスクリュー２０を挿通状態としてプッシュオンフィッ
クス１０Ａの延出部１８の先端を押圧し、板ばね片１６
の先端部を外側に拡げて板ばね片１６と段差部２６の係
止を簡単に解除できる。図４および図５は本考案の第２
の実施例であるプッシュオンフィックスを示し、図４は
プッシュオンフィックスの拡大斜視図、図５は同プッシ
ュオンフィックスの正面図である。
【００１６】この第２の実施例におけるプッシュオンフ
ィックス１０Ｂは、中央円孔１４の形成された薄板状の
本体１２Ａが略矩形状に形成されている。円孔１４の内
周縁領域には、円孔１４を挾んで平行に延びる一対の切
り込み１３，１３が形成され、この切り込み１３，１３
で挾まれた領域が斜め上方上立ち上げられて、円孔１４
を挾んで対向する一対の板ばね片１６，１６が形成され
ている。切り込み１３に沿った円孔外側の一対の帯状領
域は、上方凸に湾曲されて湾曲部１９が切り込み１３の
延在方向と直交して延びており、この湾曲部１９を図５
矢印Ａ方向に押圧して弾性変形させることにより、図５
仮想線に示されるように湾曲部１９の巾が拡がって湾曲
部１９を挾んで対峙する本体領域が互いに離間し、これ
によって円孔１４が拡がって板ばね片１６の係止が解除
されるようになっている。
ィックス１０Ｂは、中央円孔１４の形成された薄板状の
本体１２Ａが略矩形状に形成されている。円孔１４の内
周縁領域には、円孔１４を挾んで平行に延びる一対の切
り込み１３，１３が形成され、この切り込み１３，１３
で挾まれた領域が斜め上方上立ち上げられて、円孔１４
を挾んで対向する一対の板ばね片１６，１６が形成され
ている。切り込み１３に沿った円孔外側の一対の帯状領
域は、上方凸に湾曲されて湾曲部１９が切り込み１３の
延在方向と直交して延びており、この湾曲部１９を図５
矢印Ａ方向に押圧して弾性変形させることにより、図５
仮想線に示されるように湾曲部１９の巾が拡がって湾曲
部１９を挾んで対峙する本体領域が互いに離間し、これ
によって円孔１４が拡がって板ばね片１６の係止が解除
されるようになっている。
【００１７】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
に係るエイミングスクリュー係止用プッシュオンフィッ
クスにおいては、装着が簡単でエイミングスクリューを
確実に係止できるとともに、請求項１では、本体外周縁
部に設けられた延出部を外側に弾性変形させることによ
り、また請求項２では、一対の湾曲凸部を凹面側に弾性
変形させることにより、それぞれ簡単に係止状態を解除
できる。従って本願考案ではエイミングスクリューの装
脱着が容易なことから、エイミングスクリュー支承部の
分解修理に便利で、材料のリサイクルのためにも有意義
である。
に係るエイミングスクリュー係止用プッシュオンフィッ
クスにおいては、装着が簡単でエイミングスクリューを
確実に係止できるとともに、請求項１では、本体外周縁
部に設けられた延出部を外側に弾性変形させることによ
り、また請求項２では、一対の湾曲凸部を凹面側に弾性
変形させることにより、それぞれ簡単に係止状態を解除
できる。従って本願考案ではエイミングスクリューの装
脱着が容易なことから、エイミングスクリュー支承部の
分解修理に便利で、材料のリサイクルのためにも有意義
である。
【図１】本考案の一実施例であるプッシュオンフィック
スの拡大斜視図
スの拡大斜視図
【図２】同プッシュオンフィックスを装着したエイミン
グスクリュー支承部の断面図
グスクリュー支承部の断面図
【図３】プッシュオンフィックスの板ばね片による係止
を解除する様子を説明する説明図
を解除する様子を説明する説明図
【図４】本考案に係るプッシュオンフィックスの板ばね
片により係止を解除する様子を説明する説明図
片により係止を解除する様子を説明する説明図
【図５】同プッシュオンフィックスの正面図
【図６】自動車用ヘッドランプの正面図
【図７】同ヘッドランプの縦断面図（図６に示す線VII
−VIIに沿う断面図）
−VIIに沿う断面図）
【図８】エイミングスクリュー係止部の拡大断面図
【図９】従来のプッシュオンフィックスの拡大斜視図
１ ランプボディ １ａ エイミングスクリュー挿通孔 １ｂ プッシュオンフィックス被着面 １０Ａ，１０Ｂ プッシュオンフィックス １２ 本体である薄板状円盤体 １２Ａ 本体である薄板状矩形体 １３ 切込み １４ 中央円孔 １６ 板ばね片 １８ エイミングスクリュー係止解除爪である延出部 １９ エイミングスクリュー係止解除用湾曲部 ２０ エイミングスクリュー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) F21M 3/20
Claims (2)
- 【請求項１】 薄板本体の中央円孔周縁領域に複数本の
切り込みが形成されかつこの切り込みで挾まれた領域が
立ち上げられて、この円孔周縁領域に、エイミングスク
リューの円孔への嵌入を許容するとともに、嵌入された
エイミングスクリューを挟持する複数の板ばね片が形成
された構造で、自動車用ヘッドランプのランプボディに
挿通されたエイミングスクリューをランプボディに対し
抜け止め保持するエイミングスクリュー係止用プッシュ
オンフィックスにおいて、前記薄板本体は円盤形状で、
薄板本体の外周縁領域の前記板ばね片に対応する領域が
立ち上げられて上方に延出し、この延出部を外側に弾性
変形させて板ばね片先端部を互いに離間する方向に変位
させることを特徴とするエイミングスクリュー係止用プ
ッシュオンフィックス。 - 【請求項２】 薄板本体の中央円孔周縁領域に複数本の
切り込みが形成され、かつこの切り込みで挾まれた領域
が立ち上げられて、この円孔周縁領域に、エイミングス
クリューの円孔への嵌入を許容するとともに、嵌入され
たエイミングスクリューを挟持する複数の板ばね片が形
成された構造で、自動車用ヘッドランプのランプボディ
に挿通されたエイミングスクリューをランプボディに対
し抜け止め保持するエイミングスクリュー係止用プッシ
ュオンフィックスにおいて、前記板ばね片は、円孔を挾
んで平行に延びる一対の切り込みにより円孔を挾んで対
向するとともに、薄板本体の前記切り込みに沿った円孔
外側領域が、上方凸に湾曲されて切り込み延在方向と略
直交する方向に湾曲凸部が延在し、この湾曲凸部を凹面
側に弾性変形させて一対の板ばね片を互いに離間する方
向に変位させることを特徴とするエイミングスクリュー
係止用プッシュオンフィックス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992089138U JP2577892Y2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | エイミングスクリュー係止用プッシュオンフィックス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992089138U JP2577892Y2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | エイミングスクリュー係止用プッシュオンフィックス |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0654112U JPH0654112U (ja) | 1994-07-22 |
| JP2577892Y2 true JP2577892Y2 (ja) | 1998-08-06 |
Family
ID=13962522
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992089138U Expired - Lifetime JP2577892Y2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | エイミングスクリュー係止用プッシュオンフィックス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2577892Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2018181043A1 (ja) * | 2017-03-30 | 2018-10-04 | 株式会社パイオラックス | ダンパー装置 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3972560B2 (ja) * | 2000-07-17 | 2007-09-05 | 株式会社ジェイテクト | 車両用軸受装置 |
| JP4526754B2 (ja) * | 2002-04-17 | 2010-08-18 | 日産自動車株式会社 | クリップ |
-
1992
- 1992-12-28 JP JP1992089138U patent/JP2577892Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2018181043A1 (ja) * | 2017-03-30 | 2018-10-04 | 株式会社パイオラックス | ダンパー装置 |
| CN110494669A (zh) * | 2017-03-30 | 2019-11-22 | 百乐仕株式会社 | 阻尼装置 |
| US11415221B2 (en) | 2017-03-30 | 2022-08-16 | Piolax, Inc. | Damper device |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0654112U (ja) | 1994-07-22 |
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