JP2577822Y2 - スクリーン巻取り装置 - Google Patents

スクリーン巻取り装置

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JP2577822Y2
JP2577822Y2 JP1992070136U JP7013692U JP2577822Y2 JP 2577822 Y2 JP2577822 Y2 JP 2577822Y2 JP 1992070136 U JP1992070136 U JP 1992070136U JP 7013692 U JP7013692 U JP 7013692U JP 2577822 Y2 JP2577822 Y2 JP 2577822Y2
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ball
groove
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screen
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清 植田
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エスエム工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えば、スクリーン
を任意高さに引下げ調節するための機能を備えたスクリ
ーン巻取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述のようなスクリーン巻取り装
置としては、例えば、巻取りパイプ上に巻回されたスク
リーンを引下げ操作して、スプリングに蓄積された巻取
り力に抗して巻取りパイプを回転(180度以上)し、
ドラムケースに形成したカム突起を、クラッチドラムに
形成したカム溝のロック解除位置に係合することで、ス
クリーン巻戻し時に於いて、固定軸上に巻回されたブレ
ーキバネの一端側をカム突起で緩み方向に回動付勢しな
がら回転し、スクリーン巻取り時に於いて、クラッチド
ラムに係止されたブレーキバネの他端側を緩み方向に回
動付勢しながら回転するため、スクリーンを任意高さに
引下げ調節することができる。
【0003】一方、スクリーンの引下げ位置をロック固
定する場合、スプリングに蓄積された巻取り力に抗して
巻取りパイプを回転(180度以上)し、ドラムケース
に形成したカム突起を、クラッチドラムに形成したカム
溝のロック固定位置に係合することで、クラッチドラム
に係止したブレーキバネが締付け方向に緊縮して、固定
軸とブレーキバネとが回転固定され、スクリーンを任意
の引下げ位置にロック固定することができるスクリーン
巻取り装置がある(実公昭63−41516号公報参
照)。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上述のスクリ
ーン巻取り装置は、クラッチドラムの外周面に対してY
字形のカム溝を一箇所だけ形成しているので、スクリー
ンを任意高さに引上げ調節する場合、巻取りパイプを1
80度以上回転させなければ、クラッチドラムに形成し
たカム溝の各位置と、ドラムケースに形成したカム突起
とが係合せず、例えば、スクリーンを任意高さ以下に引
下げたり、任意高さ以上に引上げたりした場合、巻取り
パイプの回転量と対応する寸法だけスクリーンを巻戻し
方向又は巻取り方向に昇降しなければならず、スクリー
ンを任意高さに引下げ調節することが非常に困難である
という問題点を有している。
【0005】この考案は上記問題に鑑み、ボールロック
機構を構成するアウタケースとインナケースとを相対回
動して、同各ケースの対向周面に複数形成したオルタネ
イト溝とロックボールとを係合することで、巻取りパイ
プの回転量に対応してスクリーンの巻戻し寸法及び巻取
り寸法が短くなり、スクリーンを任意高さに引下げ調節
することができるスクリーン巻取り装置のボールロック
機構の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案は、巻取りパイ
プに内蔵されたロック機構を、該巻取りパイプの内周面
に回転不可に固定したアウタケースと、該巻取りパイプ
を支持する固定軸とアウタケースとの間に回転自在に遊
嵌したインナケースと、該固定軸とインナケースとの間
に嵌着したスクリーンの巻戻し方向に回転を許容する一
方向クラッチとで構成すると共に、前記アウタケースと
インナケースとの対向周面には、一方のケース周面にロ
ックボールを転動自在に保持するボール周回溝及びロッ
クボールを巻戻し方向に受け入れるオルタネイト溝とを
円周方向に連続して形成し、他方のケース周面にボール
周回溝を直交してロックボールを転動自在に保持するボ
ール受け溝を軸方向に形成し、前記オルタネイト溝を、
中央部に係止突起を形成したハート形の周溝で形成する
と共に、前記ボール周回溝から巻戻し方向に転動するロ
ックボールを受入れる連結溝を形成し、該連結溝から転
動してきたロックボールが前記係止突起の位置で停止し
たとき、巻取り方向の付勢力で該ロックボールを係止突
起に係止し、次いでロックボールを巻戻し方向に若干転
動させると、該ロックボールの係止突起に対する係止が
外れた後、巻取り方向の付勢力により連結溝を介して前
記ボール周回溝に転動することを許容する周溝形状に形
成し、前記アウタケースとインナケースとの対向周面
に、上記ロックボールを保持するオルタネイト溝とボー
ル受け溝との少なくとも一方を複数個形成したスクリー
ン巻取り装置であることを特徴とする。
【0007】
【作用】この考案は、スクリーンを引下げ操作して、巻
取りパイプを巻戻し方向又は巻取り方向に回転すると共
に、ボールロック機構を構成するアウタケースとインナ
ケースとを相対回動して、同各ケースの対向周面に形成
したボール周回溝に沿ってロックボールを周回移動さ
せ、同各ケースの対向周面に複数形成したオルタネイト
溝とロックボールとを任意位置で係合する。
【0008】すなわち、ボールロック機構を構成するア
ウタケースを巻戻し方向に回転し、オルタネイト溝のロ
ック解除側にロックボールを係合することで、換言すれ
ば、連結溝よりハート形溝内に受入れたロックボールの
転動が係止突起の位置で停止されると、アウタケースと
インナケースとが巻戻し方向に一体回転し、一方向クラ
ッチによりインナケースの回転が許容されるため、スク
リーンを任意高さに引下げることができる。
【0009】次に、ボールロック機構を構成するアウタ
ケースを巻取り方向に回転し、オルタネイト溝のロック
固定側にロックボールを係合することで、換言すれば、
ハート形溝内の係止突起の前部の位置で停止しているロ
ックボールが巻取り方向の付勢力で該方向に転動して係
止突起に係止されることにより、アウタケースとインナ
ケースとが巻取り方向に一体回転し、一方向クラッチに
よりインナケースが回転固定されるため、スクリーンを
任意の引下げ位置にロック固定することができる。
【0010】次いで、上述のロック状態からスクリーン
のロックを解除するには、ボールローク機構を構成する
アウタケースを巻戻し方向に若干回転し、オルタネイト
溝のロック解除側にロックボールを係合させて巻取り方
向の付勢力を付与することで、換言すれば、係止突起に
係止されているロックボールを若干巻戻し方向に転動さ
せることにより、係止突起との係合を外してその後、巻
取り方向の付勢力を付与することにより、ロックボール
はハート形溝よりボール周回溝に転動し、スクリーンの
巻取りが可能となる。
【0011】
【考案の効果】この考案によれば、ボールロック機構を
構成するアウタケースとインナケースとを相対回動し
て、同各ケースの対向周面に複数形成したオルタネイト
溝とロックボールとを任意位置で係合するので、従来装
置のように巻取りパイプを180度以上回転する必要が
無く、スクリーンを引下げ操作して、巻取りパイプを巻
戻し方向又は巻取り方向に若干回転するだけで、ボール
ロック機構を構成するアウタケースとインナケースとが
ロック固定及びロック解除され、巻取りパイプの回転量
に対応してスクリーンの巻戻し寸法及び巻取り寸法が短
くて済み、スクリーンを任意高さに引下げ調節すること
ができる。
【0012】
【実施例】この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面はスクリーンを任意高さに引下げ調節する
ための機能を備えたスクリーン巻取り装置を示し、図1
に於いて、このスクリーン巻取り装置1は、長尺寸法に
形成した巻取りパイプ2の外周面上にスクリーン3を所
定長さ巻回し、スクリーン3の引下げ操作により、巻取
りパイプ2の右側端部に内蔵された巻取りバネ4に巻取
り力を蓄積する。同時に、巻取りパイプ2の左側端部に
内蔵されたボールロック機構5をロック固定及びロック
解除して、スクリーン3を任意の引下げ位置にロック固
定する装置である。
【0013】上述のスクリーン3は、同スクリーン3の
上端側縁部を巻取りパイプ2の外周面上に固定し、同ス
クリーン3の下端側縁部を適宜重量に設定されたウェイ
トバー6に固定し、同ウェイトバー6の中間部に適宜長
さに形成した操作紐7を垂下している。すなわち、操作
紐7の下端部を手で引下げ操作して、巻取りバネ4に蓄
積された巻取り力に抗して巻取りパイプ2を巻戻し方向
A又は巻取り方向に回転する。
【0014】前述の巻取りパイプ2は、例えば、窓枠上
部(図示省略)に固定される左右の各ブラケット8,8
で巻取りパイプ2の左右両端部を回転自在に軸受し、同
巻取りパイプ2の右側端部に固定したプーリ9上に操作
チェーン10を架設している。すなわち、操作チェーン
10の一端側を手で引下げ操作して、巻取りバネ4に蓄
積された巻取り力に抗して巻取りパイプ2を巻戻し方向
A又は巻取り方向Bに回転する。
【0015】前述のボールロック機構5は、図2に示す
ように、円筒形状に形成した巻取りパイプ2の左側端部
にロックケース11を圧入固定し、同ロックケース11
の左側端部に固定したベアリング12で固定軸13の
端部を軸受し、同ロックケース11の右側端部に形成し
た軸受孔14で固定軸13の端部を軸受し、同固定軸
13の右側先端部に挿嵌した抜止めリング15を抜止め
ピン16で抜止め固定して、ボールロック機構5の軸中
心部に固定軸13を回転自在に軸受している。
【0016】且つ、ロックケース11の中間部内周面に
アウタケース17を回転不可に固定し、固定軸13の中
間部外周面にインナケース18を回転自在に遊嵌して、
アウタケース17とインナケース18とを回転自在に嵌
着している。
【0017】上述の各ケース17,18は、図3に示す
ように、アウタケース17の内周面に後述するインナケ
ース18のボール周回溝18aと対向してボール受け溝
17aを軸方向に形成し、インナケース18の外周面に
上述したアウタケース17のボール受け溝17aと対向
してボール周回溝18aを円周方向に連続形成してい
る。且つ、インナケース18のボール周回溝18a上
に、同ボール周回溝18aの周回方向に対してハート形
の各オルタネイト溝18b…を所定等間隔に隔てて複数
箇所形成し、同ボール周回溝18aと各オルタネイト溝
18b…とを各連結溝18c…で接続すると共に、アウ
タケース17のボール受け溝17aと、インナケース1
8のボール周回溝18aとの間にロックボール19を転
動自在に保持している。
【0018】且つ、インナケース18の内周面に形成し
たバネ収納部18fにコイル状のロックバネ20を収納
保持し、同バネ収納部18fと対向する固定軸13の外
周面上にロックバネ20を径方向に拡張して嵌着固定し
た後、同ロックバネ20の一側端部20aをバネ収納部
18fの内壁面に係止固定し、同ロックバネ20の他側
端部20bを遊転可能に保持している。すなわち、イン
ナケース18のバネ収納部18fと対向する固定軸13
の外周面上に、同固定軸13の外径寸法よりも若干小径
に形成されたコイル状のロックバネ20を緊縮力に抗し
て嵌着固定している。
【0019】上述の各オルタネイト溝18b…は同一形
状を有しているので、何れか一つのオルタネイト溝18
bの構造を図面に基づいて説明する。
【0020】図4に示すように、ハート形に形成したオ
ルタネイト溝18bの中央部にヘ字形の係止突起18d
を形成し、同係止突起18dの周囲にロックボール19
の転動を許容する溝幅に隔ててガイド壁部18eを形成
している。すなわち、スクリーン3を引下げ操作して、
巻取りパイプ2側に固定したアウタケース17を巻戻し
方向A又は巻取り方向Bに回転させると、ボールロック
機構5を構成するインナケース18のボール周回溝18
aに沿って、アウタケース17のボール受け溝17aに
保持されたロックボール19が軸方向に変位しながら周
回移動する。アウタケース17を巻戻し方向Aに回転さ
せると、連結溝18cを介して、インナケース18のボ
ール周回溝18a上に形成した各オルタネイト溝18b
…に、アウタケース17のボール受け溝17aに保持さ
れたロックボール19が係合し、オルタネイト溝18b
内に設定したa位置、b位置、c位置、d位置、e位
置、f位置の一方向のみにロックボール19が転動す
る。
【0021】1度目の引下げ操作により、ボール周回溝
18a上に形成した何れか一つのオルタネイト溝18b
に、ボール受け溝17aに保持されたロックボール19
が係合し、同オルタネイト溝18b内に設定したa位
置、b位置、c位置、d位置の順にロックボール19が
軸方向に変位しながら転動する。且つ、2度目の引下げ
操作により、オルタネイト溝18b内に設定したd位
置、e位置、f位置、a位置の順にロックボール19が
軸方向に変位しながら転動して、連結溝18cを介し
て、オルタネイト溝18bからボール周回溝18aにロ
ックボール19が回帰する。
【0022】且つ、オルタネイト溝18b内に設定した
c位置及びe位置にロックボール19を係合したとき、
アウタケース17とインナケース18とが巻戻し方向A
に一体回転すると共に、インナケース18に係止したロ
ックバネ20の一側端部20aが緩み方向(拡径方向)
に牽引されるため、固定軸13の締付け固定を解除する
方向にロックバネ20が拡張して、固定軸13とロック
バネ20とが巻戻し方向Aのみに摺動回転する。一方、
オルタネイト溝18b内に設定したd位置にロックボー
ル19を係合したとき、アウタケース17とインナケー
ス18とが巻取り方向Bに一体回転しようとするが、イ
ンナケース18に係止したロックバネ20の一側端部2
0aが締付け方向(縮径方向)に牽引されるため、固定
軸13を締付け固定する方向にロックバネ20が緊縮し
て、固定軸13とロックバネ20とを回転固定する。
【0023】図示実施例は上記の如く構成するもの
て、以下、スクリーン巻取り装置1の巻戻し動作及び巻
取り動作を説明する。先ず、図1に示すように、スクリ
ーン3を引下げる場合、操作紐7又は操作チェーン10
を引下げ操作して、巻取りバネ4に蓄積された巻取り力
に抗して巻取りパイプ2を巻戻し方向Aに回転すること
で、ボールロック機構5を構成するインナケース18の
ボール周回溝18aに沿って、アウタケース17のボー
ル受け溝17aに保持されたロックボール19が転動す
る。
【0024】初期回動時に於いて、インナケース18側
に形成した何れか一つのオルタネイト溝18bに、アウ
タケース17側に保持されたロックボール19が係合す
る。すなわち、図4に示すように、オルタネイト溝18
bのa位置、b位置、c位置にロックボール19が転動
し、同オルタネイト溝18bのc位置にロックボール1
9を係合したとき、アウタケース17とインナケース1
8とが巻戻し方向Aに一体回転すると共に、インナケー
ス18に係止したロックバネ20が緩み方向に拡張し
て、固定軸13に対してロックバネ20が巻戻し方向A
に摺動回転するため、スクリーン3を任意位置まで引下
げ操作することができる。
【0025】次に、スクリーン3の引下げ操作を一旦停
止して、巻取りバネ4に蓄積された巻取り力を利用して
巻取りパイプ2を巻取り方向Bに若干逆転することで、
オルタネイト溝18bのc位置、d位置にロックボール
19が転動し、同オルタネイト溝18bのd位置にロッ
クボール19が係合したとき、アウタケース17とイン
ナケース18とが巻取り方向Bに一体回転しようとする
が、インナケース18に係止したロックバネ20が締付
け方向に緊縮して、固定軸13に対してロックバネ2
回転固定されるため、スクリーン3を引下げた位置で
ロック固定することができる。
【0026】次に、スクリーン3の引下げ位置を調節す
る場合、スクリーン3を引下げ操作して、巻取りバネ4
に蓄積された巻取り力に抗して巻取りパイプ2を巻戻し
方向Aに若干回転することで、オルタネイト溝18bの
d位置、e位置、f位置、a位置にロックボール19が
転動し、同オルタネイト溝18bからボール周回溝18
aにロックボール19が回帰する。同時に、巻取りバネ
4に蓄積された巻取り力により巻取りパイプ2が巻取り
方向Bに連続回転し、インナケース18のボール周回溝
18aに沿って、アウタケース17のボール受け溝17
aに保持されたロックボール19が軸方向に変位しなが
ら周回移動するため、巻取りパイプ2上にスクリーン3
を巻取ることができる。
【0027】スクリーン巻取り途中に於いて、スクリー
ン3を任意の引下げ位置で一旦停止し、巻取りバネ4に
蓄積された巻取り力に抗して巻取りパイプ2を巻戻し方
向Aに若干回転することで、インナケース18側に形成
した何れか一つのオルタネイト溝18bに、アウタケー
ス17側に保持されたロックボール19が係合する。
【0028】以下同様に、オルタネイト溝18bのc位
置又はe位置にロックボール19を係合したとき、ロッ
クバネ20が緩み方向に拡張して、固定軸13とロック
バネ20とが固定解除され、スクリーン3を任意位置ま
で引下げ操作することができる。且つ、オルタネイト溝
18bのd位置にロックボール19が係合したとき、ロ
ックバネ20が締付け方向に緊縮して、固定軸13とロ
ックバネ20とが回転固定され、スクリーン3を引下げ
た位置でロック固定することができる。
【0029】以上のように、ボールロック機構5を構成
するアウタケース17とインナケース18とを巻戻し方
向又は巻取り方向に相対回動して、アウタケース17の
ボール受け溝17aに保持したロックボール19と、イ
ンナケース18のボール周回溝18a上に複数形成した
各オルタネイト溝18b…とを任意位置で係合するの
で、従来装置のように巻取りパイプ2を180度以上回
転する必要が無く、スクリーン3を引下げ操作して、巻
取りパイプ2を巻戻し方向又は巻取り方向に若干回転す
るだけで、ボールロック機構5を構成するアウタケース
17とインナケース18とがロック固定及びロック解除
され、巻取りパイプ2の回転量に対応してスクリーン3
の巻戻し寸法及び巻取り寸法が短くて済み、スクリーン
3を任意高さに引下げ調節することができる。
【0030】この考案の構成と、上述の実施例との対応
において、この考案の一方向クラッチは、実施例のロッ
クバネ20に対応するも、この考案は、上述の実施例の
構成のみに限定されるものではない。
【0031】上述の実施例では、固定軸13上に巻回し
たロックバネ20でインナケース18を一方向に回転固
定しているが、例えば、ボールロック機構5を構成する
インナケース18の内周面上に複数本の各ロックピン
(図示省略)を転動自在に保持し、アウタケース17を
巻戻し方向Aに回転するとき、固定軸13とインナケー
ス18との回転を許容するロック解除側に各ロックピン
が移動し、アウタケース17を巻取り方向Bに回転する
とき、固定軸13とインナケース18とを回転固定する
ロック固定側に各ロックピンが移動する一方向クラッチ
で構成するもよい。
【0032】また、アウタケース17側に保持した1個
のロックボール19と、インナケース18側に複数形成
した各オルタネイト溝18b…とを係合して、スクリー
ン3の引下げ位置をロック固定及びロック解除するが、
例えば、アウタケース17の内周面に複数本の各ボール
受け溝17a…を所定等間隔に隔てて形成し、同アウタ
ケース17の各ボール受け溝17a…に保持した複数個
の各ロックボール19…と、インナケース18の外周面
に複数形成した各オルタネイト溝18b…とを係合する
ことで、1つのロックボール19と1つのオルタネイト
溝18bとが係合に要する巻取りパイプ2の回転量が、
前述の実施例の1つのロックボール19で構成した場合
より少なく(1/(ロックボールの数)×(オルタネイ
ト溝の数)、の少ない回転量となり)、スクリーン3の
巻戻し及び巻取りが短くなるため、スクリーン3の
引下げ位置で微調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スクリーン巻取り装置を示す全体斜視図。
【図2】ボールロック機構の内部構造を示す縦断側面
図。
【図3】ボールロック機構の分解状態を示す斜視図。
【図4】ボールロック機構の動作説明図。
【符号の説明】
1…スクリーン巻取り装置 2…巻取りパイプ 3…スクリーン 4…巻取りバネ 5…ボールロック機構 11…ロックケース 13…固定軸 17…アウタケース 17a…ボール受け溝 18…インナケース 18a…ボール周回溝 18b…オルタネイト溝 19…ロックボール 20…ロックバネ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻取りパイプに内蔵された巻取りバネでス
    クリーンを巻取り方向に付勢し、該巻取りパイプに内蔵
    されたロック機構をロック固定又はロック解除してスク
    リーンを巻戻し方向に引下げ操作するスクリーン巻取り
    装置であって、 上記ロック機構を、上記巻取りパイプの内周面に回転不
    可に固定したアウタケースと、該巻取りパイプを支持す
    る固定軸とアウタケースとの間に回転自在に遊嵌したイ
    ンナケースと、該固定軸とインナケースとの間に嵌着し
    たスクリーンの巻戻し方向に回転を許容する一方向クラ
    ッチとで構成すると共に、 前記アウタケースとインナケースとの対向周面には、一
    方のケース周面にロックボールを転動自在に保持するボ
    ール周回溝及びロックボールを巻戻し方向に受け入れる
    オルタネイト溝とを円周方向に連続して形成し、他方の
    ケース周面にボール周回溝を直交してロックボールを転
    動自在に保持するボール受け溝を軸方向に形成し、前記オルタネイト溝を、中央部に係止突起を形成したハ
    ート形の周溝で形成すると共に、前記ボール周回溝から
    巻戻し方向に転動するロックボールを受入れる連結溝を
    形成し、該連結溝から転動してきたロックボールが前記
    係止突起の位置で停止したとき、巻取り方向の付勢力で
    該ロックボールを係止突起に係止し、次いでロックボー
    ルを巻戻し方向に若干転動させると、該ロックボールの
    係止突起に対する係止が外れた後、巻取り方向の付勢力
    により連結溝を介して前記ボール周回溝に転動すること
    を許容する周溝形状に形成し、 前記アウタケースとインナケースとの対向周面に、上記
    ロックボールを保持するオルタネイト溝とボール受け溝
    との少なくとも一方を複数個形成したスクリーン巻取り
    置。
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Publication number Publication date
JPH0628195U (ja) 1994-04-15

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