JP2577787Y2 - コンクリート打ち継ぎ部の構造 - Google Patents
コンクリート打ち継ぎ部の構造Info
- Publication number
- JP2577787Y2 JP2577787Y2 JP1991036743U JP3674391U JP2577787Y2 JP 2577787 Y2 JP2577787 Y2 JP 2577787Y2 JP 1991036743 U JP1991036743 U JP 1991036743U JP 3674391 U JP3674391 U JP 3674391U JP 2577787 Y2 JP2577787 Y2 JP 2577787Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- concrete
- new
- existing
- insulating material
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Building Environments (AREA)
- On-Site Construction Work That Accompanies The Preparation And Application Of Concrete (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この考案は、主に鉄筋コンクリー
ト構造の貯水槽などの床スラブと側壁との打ち継ぎ部な
どに適用されるコンクリート打ち継ぎ部の構造に関す
る。
ト構造の貯水槽などの床スラブと側壁との打ち継ぎ部な
どに適用されるコンクリート打ち継ぎ部の構造に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】打設直後のコンクリートには、温度応力
（外部拘束応力）が発生することが一般に知られてい
る。この温度応力は、コンクリート温度の下降に伴って
起こるコンクリートの収縮が、外部から拘束されること
により発生するもので、コンクリートに有害なひび割れ
を発生させる原因になっている。
（外部拘束応力）が発生することが一般に知られてい
る。この温度応力は、コンクリート温度の下降に伴って
起こるコンクリートの収縮が、外部から拘束されること
により発生するもので、コンクリートに有害なひび割れ
を発生させる原因になっている。
【０００３】従来、この種のひびわれを防止する方法と
して、低熱型セメントを使用したり、流動化剤を使用す
る等して単位セメント量を低減したり、あるいはプレク
ーリングなどを併用する方法が一般に知られている。
して、低熱型セメントを使用したり、流動化剤を使用す
る等して単位セメント量を低減したり、あるいはプレク
ーリングなどを併用する方法が一般に知られている。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】しかし、いずれの方法
も、ある程度のひびわれは防止できるが、ひびわれの根
本的原因である温度応力の発生を抑えるものではないた
め、完全なひびわれ防止効果は期待できず、新たな技術
開発が望まれていた。
も、ある程度のひびわれは防止できるが、ひびわれの根
本的原因である温度応力の発生を抑えるものではないた
め、完全なひびわれ防止効果は期待できず、新たな技術
開発が望まれていた。
【０００５】また、既設コンクリートと新設コンクリー
トとの打ち継ぎ部を確実に止水処理するためには、、コ
ンクリートの打設およびその後の養生に高い品質が要求
される等して施工管理が面倒なものであった。
トとの打ち継ぎ部を確実に止水処理するためには、、コ
ンクリートの打設およびその後の養生に高い品質が要求
される等して施工管理が面倒なものであった。
【０００６】この考案は、以上の課題を解決するために
なされたもので、温度応力による新設コンクリートのき
れつおよび既設コンクリートと止水コンクリートとの打
ち継ぎ部の止水処理を確実に行えるようにしたコンクリ
ート打ち継ぎ部の構造を提供することを目的とする。
なされたもので、温度応力による新設コンクリートのき
れつおよび既設コンクリートと止水コンクリートとの打
ち継ぎ部の止水処理を確実に行えるようにしたコンクリ
ート打ち継ぎ部の構造を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、この考案に係るコンクリート打ち継ぎ部の構造
は、既設コンクリートと新設コンクリートとの打ち継ぎ
部に、既設コンクリートと新設コンクリート間の応力を
遮断する絶縁材と、前記既設コンクリートと前記新設コ
ンクリート間を止水する止水板をそれぞれ介在し、かつ
前記絶縁材は天然ゴムまたはクロロピレンから、前記止
水板は金属板または合成樹脂板からそれぞれ形成するこ
とにより構成されている。
めに、この考案に係るコンクリート打ち継ぎ部の構造
は、既設コンクリートと新設コンクリートとの打ち継ぎ
部に、既設コンクリートと新設コンクリート間の応力を
遮断する絶縁材と、前記既設コンクリートと前記新設コ
ンクリート間を止水する止水板をそれぞれ介在し、かつ
前記絶縁材は天然ゴムまたはクロロピレンから、前記止
水板は金属板または合成樹脂板からそれぞれ形成するこ
とにより構成されている。
【０００８】
【実施例】以下、この考案を図示する一実施例に基いて
説明すると、図１は既設コンクリートと新設コンクリー
トとの打ち継ぎ部を示し、既設コンクリート１と新設コ
ンクリート２との間に絶縁材３が介在されている。
説明すると、図１は既設コンクリートと新設コンクリー
トとの打ち継ぎ部を示し、既設コンクリート１と新設コ
ンクリート２との間に絶縁材３が介在されている。
【０００９】絶縁材３は天然ゴムやクロロピレンゴムな
どから形成されている。また、既設コンクリート１と新
設コンクリート２間の止水性を確保するために、既設コ
ンクリート１と新設コンクリート２との間を完全に仕切
るように金属板または樹脂板などからなる止水板４が介
在される。
どから形成されている。また、既設コンクリート１と新
設コンクリート２間の止水性を確保するために、既設コ
ンクリート１と新設コンクリート２との間を完全に仕切
るように金属板または樹脂板などからなる止水板４が介
在される。
【００１０】このように既設コンクリート１と新設コン
クリート２との間に絶縁材３が介在されていることによ
り、新設コンクリート２は既設コンクリート１に拘束さ
れないため、既設コンクリート１と新設コンクリート２
との間に応力は発生せず、新設コンクリートは自由に収
縮できる。したがって、新設コンクリート２に温度収縮
による応力は発生せず、このため新設コンクリート２に
きれつが発生することはない。
クリート２との間に絶縁材３が介在されていることによ
り、新設コンクリート２は既設コンクリート１に拘束さ
れないため、既設コンクリート１と新設コンクリート２
との間に応力は発生せず、新設コンクリートは自由に収
縮できる。したがって、新設コンクリート２に温度収縮
による応力は発生せず、このため新設コンクリート２に
きれつが発生することはない。
【００１１】なお、絶縁材３の施工に際しては、普通、
既設コンクリート１と新設コンクリート２との打ち継ぎ
部には補強鉄筋５が配筋されているため、既設コンクリ
ート１の型枠６を若干せり上げ、この型枠６の中に溶融
した絶縁材３を流し込み硬化させるものとするが（図３
参照）、補強鉄筋が全く配筋されていない場合には、単
にシート状の絶縁材３を敷き詰めてもよい。
既設コンクリート１と新設コンクリート２との打ち継ぎ
部には補強鉄筋５が配筋されているため、既設コンクリ
ート１の型枠６を若干せり上げ、この型枠６の中に溶融
した絶縁材３を流し込み硬化させるものとするが（図３
参照）、補強鉄筋が全く配筋されていない場合には、単
にシート状の絶縁材３を敷き詰めてもよい。
【００１２】
【考案の効果】この考案は以上の構成からなり、既設コ
ンクリートと新設コンクリートとの打ち継ぎ部に絶縁材
を介在して、新設コンクリートが既設コンクリートに拘
束されないようにしてあるため、温度応力による新設コ
ンクリートのきれつを完全に防止することができる。
ンクリートと新設コンクリートとの打ち継ぎ部に絶縁材
を介在して、新設コンクリートが既設コンクリートに拘
束されないようにしてあるため、温度応力による新設コ
ンクリートのきれつを完全に防止することができる。
【００１３】また、既設コンクリートと新設コンクリー
トとの打ち継ぎ部に、既設コンクリートと前記新設コン
クリート間を止水する止水板が介在されているので、打
ち継ぎ部の止水を確実に行うことができる。
トとの打ち継ぎ部に、既設コンクリートと前記新設コン
クリート間を止水する止水板が介在されているので、打
ち継ぎ部の止水を確実に行うことができる。
【００１４】さらに、絶縁材はゴムまたはクロロピレン
から、止水板は金属板または合成樹脂板からそれぞれ形
成されているので、加工がし易く、施工がし易い等の効
果もある。
から、止水板は金属板または合成樹脂板からそれぞれ形
成されているので、加工がし易く、施工がし易い等の効
果もある。
【図１】コンクリート打ち継ぎ部の断面図である。
【図２】コンクリート打ち継ぎ部の断面図である。
【図３】コンクリート打ち継ぎ部の斜視図である。
１…既設コンクリート、２…新設コンクリート、３…絶
縁材、４…止水板、５…補強鉄筋、６…型枠。
縁材、４…止水板、５…補強鉄筋、６…型枠。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) E04B 1/62 E04G 21/02 E04H 7/18
Claims (1)
- 【請求項１】 既設コンクリートと新設コンクリートと
の打ち継ぎ部に、既設コンクリートと新設コンクリート
間の応力を遮断する絶縁材と、前記既設コンクリートと
前記新設コンクリート間を止水する止水板をそれぞれ介
在し、かつ前記絶縁材はゴムまたはクロロピレンから、
前記止水板は金属板または合成樹脂板からそれぞれ形成
してなることを特徴とするコンクリート打ち継ぎ部の構
造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991036743U JP2577787Y2 (ja) | 1991-05-23 | 1991-05-23 | コンクリート打ち継ぎ部の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991036743U JP2577787Y2 (ja) | 1991-05-23 | 1991-05-23 | コンクリート打ち継ぎ部の構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04130606U JPH04130606U (ja) | 1992-11-30 |
| JP2577787Y2 true JP2577787Y2 (ja) | 1998-07-30 |
Family
ID=31918650
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991036743U Expired - Lifetime JP2577787Y2 (ja) | 1991-05-23 | 1991-05-23 | コンクリート打ち継ぎ部の構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2577787Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58156627A (ja) * | 1982-03-15 | 1983-09-17 | Takenaka Komuten Co Ltd | マスコンクリ−ト構造体に発生するひび割れ防止工法 |
| JPH0542160Y2 (ja) * | 1987-04-24 | 1993-10-25 | ||
| JPS6439443A (en) * | 1987-08-06 | 1989-02-09 | Fujita Corp | Method for preventing crack of concrete |
-
1991
- 1991-05-23 JP JP1991036743U patent/JP2577787Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04130606U (ja) | 1992-11-30 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN107143093A (zh) | 彩色清水混凝土抗裂保护体系及其施工方法 | |
| CN107630531A (zh) | 一种大悬挑清水混凝土楼梯及其施工方法 | |
| US1684624A (en) | Concrete construction | |
| US3455074A (en) | Building structure and means and method of its manufacture | |
| US4640648A (en) | Industrial floor and construction method | |
| JPS6156393B2 (ja) | ||
| JP2577787Y2 (ja) | コンクリート打ち継ぎ部の構造 | |
| JP3015415B2 (ja) | 原子力発電所の建設工法 | |
| JP3511159B2 (ja) | コンクリートの打設施工方法 | |
| JPH0443585Y2 (ja) | ||
| JP2830703B2 (ja) | コンクリート製埋設型枠およびコンクリート構造物 | |
| JPS60126448A (ja) | コンクリ−ト構造物のひび割れ誘発構造 | |
| JPS6354099B2 (ja) | ||
| JPH0216829B2 (ja) | ||
| JPS5830988B2 (ja) | 既存鉄筋コンクリ−ト床スラブの補強方法 | |
| JPH0724483Y2 (ja) | 土間コンクリートひび割れ防止装置 | |
| JPH0227503B2 (ja) | ||
| NO981030D0 (no) | Fremgangsmåte for stöping av en gulvplate av betong | |
| JPS6378966A (ja) | マスコンクリ−トの打継ぎ施工法 | |
| JPS6110671A (ja) | コンクリ−ト構造物のひび割れ防止工法 | |
| JPH0455504A (ja) | プレキャスト壁高欄の施工方法 | |
| JPH0236848Y2 (ja) | ||
| JP3014636B2 (ja) | 電気室配線用ピットのコーナー面取り工法 | |
| JPH0426527Y2 (ja) | ||
| JP2004027704A (ja) | コンクリート版のひび割れ防止スリット及びその形成方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980414 |