JP2577720Y2 - 溶湯詰まり防止タンク - Google Patents

溶湯詰まり防止タンク

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JP2577720Y2
JP2577720Y2 JP1993059783U JP5978393U JP2577720Y2 JP 2577720 Y2 JP2577720 Y2 JP 2577720Y2 JP 1993059783 U JP1993059783 U JP 1993059783U JP 5978393 U JP5978393 U JP 5978393U JP 2577720 Y2 JP2577720 Y2 JP 2577720Y2
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molten metal
container body
tank
container
clogging prevention
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Inventor
秀之 田村
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山九株式会社
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  • Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、アルミダイキャスト鋳
造等の際に用いる溶湯詰まり防止タンクに関する。
【0002】
【従来の技術】図3に示すように、アルミダイキャスト
鋳造は、固定金型10に可動金型11をトグル機構12
等を介して2000〜2250tの力で押し付け、溶湯
注入口13より溶湯を射出シリンダー14によって押し
込み、ダイキャスト製品を製造している。そして、前記
射出シリンダー14によって溶湯を押し込む場合に、金
型内にある残留空気を排出しないと、製品の内部に空気
が残り欠陥となるので、ベントバルブ15を設け、真空
ポンプ16によって金型内の空気の真空引出しを行うと
共に、溶湯を金型内から真空機器側に侵入させないよう
にしている。前記ベントバルブ15の構造を図4に示す
が、固定金型10及び可動金型11内に配置される入子
15a内に設けられた通気口15bの出口に圧縮エアに
よって押し下げられるピストン15cによって押圧され
る弁体15dを設け、金型内の圧力が一定以上となった
場合、弁体15dは押し上げられて、金型内の空気が排
出口15eから排出されるようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記ベ
ントバルブ15の弁体15dの動きが悪くなったり、バ
ルブシート面に溶湯の滓が付着したり、あるいは溶湯の
押し込みスピード(射出スピード)が異常に早くなった
りしたとき、ベントバルブ15は当然として、フィルタ
ー17、真空ホース18、場合によっては真空電磁弁1
9にまで溶湯が侵入して設備が停止するという問題点が
あった。また、前記事故が発生した場合には、ベントバ
ルブ15、フィルター17の再生は可能であるが、真空
ホース18は交換する必要があり、経費が嵩張ると共
に、真空ホース18の交換及びその他の機器の補修の為
に時間を必要とし、設備の可動率が下がるという問題点
があった。そこで、本考案者はベントバルブ15と真空
電磁弁19との間にタンクを配置すれば前記事故を防止
できることを考え本考案を成したもので、仮にベントバ
ルブに事故等が生じても、真空ホース、真空電磁弁等ま
で溶湯が確実に届かず、しかも、事故後の処理も容易な
溶湯詰まり防止タンクを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の溶湯詰まり防止タンクは、容器本体と、該容器本
体に取付けられた吸引管及び排気管とを備え、真空引き
を行いながら金型内に溶湯を入れて鋳造を行う鋳造装置
の前記金型に付設するベントバルブの下流側に配置する
溶湯詰まり防止タンクであって、前記排気管の基端口は
容器本体の上部に配置され、その下部にバッファプレー
トが配置され、しかも該容器本体は分割構造となって、
底部には易融性材料によって盲栓がなされた緊急排出口
が設けられて構成されている。
【0005】
【作用】請求項1記載の溶湯詰まり防止タンクは、ベン
トバルブの下流側に配置されているので、ベントバルブ
に異常が生じた場合には、溶湯がベントバルブを通過し
て、該溶湯詰まり防止タンクに侵入し、これによって、
更に後続される機器内に溶湯が侵入するのを防止でき
る。即ち、該溶湯詰まり防止タンクには、排気管の基端
口が容器本体の上部に配置されているので、吸引管から
入って来た溶湯は容器本体に溜まる。ここで、前記吸入
管から高速で入ってきた溶湯が容器本体内で踊る(波打
ち及び脈動等を含む)ことが考えられるが、前記排気管
の下部にバッファプレートを設けて、踊った溶湯が直ち
に排気口内に入るのを防止している。また、前記容器本
体の底部には易融性材料によって盲栓がなされた緊急排
出口が設けられているので、侵入してきた溶湯によって
緊急排出口か開口し、容器本体から溶湯が外部に排出さ
れ、これによって大量の溶湯が侵入しても、容器本体の
上部にある排気管に届かないことになる。そして、仮に
溶湯によって容器本体が詰まった場合には、容器本体が
分割構造となっているので、容器本体を分解し、付着し
た溶湯を加熱し排除できる。
【0006】
【実施例】続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案
を具体化した実施例につき説明し、本考案の理解に供す
る。ここに、図1は本考案の一実施例に係る溶湯詰まり
防止タンクの半断面図、図2は同溶湯詰まり防止タンク
を用いた鋳造設備の概略構成図である。
【0007】図1に示すように、本考案の一実施例に係
る溶湯詰まり防止タンク20は、鋼構造物からなって、
分割構造の容器本体21と、該容器本体21に取付けら
れる吸引管22及び排気管23とを有してなる。以下、
これらについて詳しく説明する。前記容器本体21は、
上容器24、中容器25及び下容器26からなって、上
容器24と中容器25の接合、及び中容器25と下容器
26との接合は、フランジ接合となって、図示しないボ
ルト、ナットを用いてこれらを連結するようになってい
る。そして、前記容器本体21の底部、即ち下容器26
の底部には、緊急排出口27が設けられ、易融性材料の
一例であるハンダによって盲栓28がなされている。
【0008】前記吸気管22は、容器本体21の底部ま
で配管されているが、前記排気管23はU字状となっ
て、容器本体21の上部にその基端口が位置している。
該吸気管23の基端部の下部には第1〜第3のバッファ
プレート29〜31が隙間を有して配置され、しかも、
第2及び第3のバッファプレート30、31は互い違い
に配置され、第3のバッファプレート31の下部に吸引
される溶湯に踊りがあっても、これらのバッファプレー
ト29〜31によって緩衝し、排気管23に溶湯が侵入
しないようになっている。
【0009】該溶湯詰まり防止タンク20の使用状況
を、アルミダイキャストの鋳造設備に適用した例を図2
に示すが、図3に示す従来例の鋳造設備と同一の構成要
素については同一の番号を付してその詳しい説明を省略
する。固定型10及び可動型11によって形成される金
型内(キャビティ部)に連結されるベントバルブ15
に、フィルター17を介して溶湯詰まり防止タンク20
の吸引管22が連結され、該溶湯詰まり防止タンク20
の排気管23にはT継手32を介して真空ホース18
と、真空圧力計33が接続されている。前記真空ホース
18には従来と同様、真空バルブ19、真空タンク34
及び真空ポンプ16が接続されている。前記溶湯詰まり
防止タンク20の緊急排出口27には、案内管35が接
続され、該案内管35の下部排出口には溶湯受け容器3
6が配置されている。なお、溶湯詰まり防止タンク20
の容量は大きい方が好ましいが、後続する真空ホース1
8の実容積程度の容量があれば十分である。
【0010】従って、該鋳造設備のベントバルブ15に
異常が発生して、溶湯がフィルター17を通って溶湯詰
まり防止タンク20に流入した場合には、まず、第3の
バッファプレート31の下部に溶湯が溜まり、徐々に上
昇しようとするが、溶湯がアルミの場合には、700℃
程度の温度を有するので、融点が200〜300℃の間
にある盲栓28が溶けて、溶湯が案内管35から溶湯受
け容器36に排出される。ここで、該溶湯詰まり防止タ
ンク20には、第3のバッファプレート31の他、第2
のバッファプレート30が設けられ、更に排気管23の
下部には第3のバッファプレート29が設けられている
ので、溶湯に波打ち、踊りがあっても排気管に溶湯が入
り込むことがなく、従って、真空ホース18等に溶湯が
入り込むことがなく、これによって機器の損耗を防止で
きる。該溶湯詰まり防止タンク20内に溶湯が溜まり凝
固した場合には、フランジによって接合されている容器
本体21を分解して、内部のアルミをガス等によって加
熱して取り出す。
【0011】
【考案の効果】請求項1記載の溶湯詰まり防止タンクに
おいては、溶湯が侵入した場合には底部に易融性材料に
よって盲栓をなされた緊急排出口が開き排出されるの
で、溶湯が後続する機器等に流れ込むことがない。従っ
て、例えば真空ホース等を繰り返して交換することがな
くなる。また、容器本体が分割式であるので、仮に容器
本体の内部に流れ込んで固まった金属の除去が容易であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る溶湯詰まり防止タンク
の半断面図である。
【図2】同溶湯詰まり防止タンクを用いた鋳造設備の概
略説明図である。
【図3】従来例に係る鋳造設備の概略説明図である。
【図4】従来例に係るベントバルブの概略説明図であ
る。
【符号の説明】
10 固定金型 11 可動金型 12 トグル機構 13 溶湯注入口 14 射出シリンダー 15 ベントバルブ 16 真空ポンプ 17 フィルター 18 真空ホース 19 真空電磁弁 20 溶湯詰まり防止タンク 21 容器本体 22 吸気管 23 排気管 24 上容器 25 中容器 26 下容器 27 緊急排出口 28 盲栓 29 第1のバッファプレート 30 第2のバッファプレート 31 第3のバッファプレート 32 T継手 33 真空圧力計 34 真空タンク 35 案内管 36 溶湯受け容器
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 17/22 B22D 17/14 B22D 45/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体と、該容器本体に取付けられた
    吸引管及び排気管とを備え、真空引きを行いながら金型
    内に溶湯を入れて鋳造を行う鋳造装置の前記金型に付設
    するベントバルブの下流側に配置する溶湯詰まり防止タ
    ンクであって、 前記排気管の基端口は容器本体の上部に配置され、その
    下部にバッファプレートが配置され、しかも該容器本体
    は分割構造となって、底部には易融性材料によって盲栓
    がなされた緊急排出口が設けられていることを特徴とす
    る溶湯詰まり防止タンク。
JP1993059783U 1993-10-08 1993-10-08 溶湯詰まり防止タンク Expired - Lifetime JP2577720Y2 (ja)

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JPH0726054U JPH0726054U (ja) 1995-05-16
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