JP3567511B2 - 減圧鋳造装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、鋳型のキャビティ内をポンプで減圧して該キャビティ内に溶湯を吸引し充填する減圧鋳造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、このような減圧鋳造装置として、例えば特開平2−127958号公報に開示されるように、溶湯を入れたるつぼの上方に鋳型を配置し、該鋳型のキャビティ内を減圧ポンプで減圧して該キャビティ内に上記るつぼ内の溶湯を湯道を介して吸引し充填し、凝固させるようにしたものは知られている。尚、上記例示の公報には、るつぼを保持炉内に入れて密閉するとともに、該保持炉内を、キャビティ用減圧ポンプとは別の減圧ポンプで減圧することにより、溶湯の脱ガスを行うことが開示されている。
【0003】
【課題を解決するための手段】
ところが、上記従来の減圧鋳造装置では、一つの減圧ポンプでもってるつぼ内から溶湯を湯道内に吸引充填した上に鋳型のキャビティ内に吸引充填しなければならないため、その吸引効率が悪く、吸引充填に要する時間ひいては鋳造時間が長くなるという問題がある。また、鋳型のキャビティ内に充填された溶湯を凝固する間湯道内の溶湯は空気に晒されて酸化等を起こし易くなり、鋳造欠陥を生じる虞もある。
【0004】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、るつぼ内の溶湯を湯道を介して鋳型のキャビティ内に吸引充填する当り、るつぼ内から湯道内への溶湯の吸引充填と、湯道内からキャビティ内への溶湯の吸引充填とを別々に行うことにより、吸引効率を高めて吸引充填時間ひいては鋳造時間の短縮化を図るとともに、鋳型のキャビティ内に充填された溶湯を凝固する間湯道内の溶湯をるつぼ内に戻して、溶湯の酸化を抑制して鋳造欠陥の発生を防止し得る減圧鋳造装置を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係わる発明は、溶湯を入れたるつぼの上方に鋳型を配置し、該鋳型のキャビティ内をポンプで減圧して該キャビティ内に上記るつぼ内の溶湯を湯道を介して吸引し充填する減圧鋳造装置において、上記鋳型のキャビティと湯道との間を開閉する湯道ゲートと、鋳型のキャビティ内を減圧するキャビティ用ポンプとは別に、上記湯道内を吸引通路を介して減圧する湯道用ポンプと、上記湯道ゲートの付近にまで溶湯が湯道内を上昇するように上記湯道用ポンプによる湯道内の減圧量を調整する減圧量調整手段とを備え、該減圧量調整手段は、湯道用ポンプと湯道との間の吸引通路に設けられた減圧タンクと、上記吸引通路における減圧タンクよりも湯道寄りの位置に設けられた第1の開閉弁と、上記吸引通路における減圧タンクよりもポンプ寄りの位置に設けられた第2の開閉弁とを有する構成とする。
【0006】
請求項2に係わる発明は、請求項1記載の減圧鋳造装置において、上記第1および第2の開閉弁の開閉を自動制御するものである。すなわち、上記第1および第2の開閉弁は、それらの開閉が制御手段により自動制御されるように設けられている。また該制御手段は、減圧タンク内の圧力を検出する圧力センサの信号を受けつつ該減圧タンク内の圧力を所定圧にするように上記両開閉弁を制御する。
【0007】
【作用】
上記の構成により、請求項1に係わる発明では、鋳造時には、先ず、湯道ゲートを閉じて湯道内と鋳型のキャビティ内とを遮断した後、キャビティ用ポンプにより鋳型のキャビティ内を減圧する。続いて、湯道用ポンプにより吸引通路を介して湯道内を減圧するとともに、その減圧量を減圧量調整手段により調整して、るつぼ内から溶湯を湯道内の湯道ゲート付近にまで上昇させる。その際、湯道内の減圧量は減圧量調整手段により調整されているため、溶湯が吸引通路内に吸引されることはなく、溶湯により吸引通路が目詰りを生じることもない。次に、上記湯道ゲートを開けると湯道内の溶湯がキャビティ内に直ちに吸引されて該キャビティ内を素早く充填するようになる。その後、湯道ゲートを閉じるとともに、減圧量調整手段による減圧量の調整等により湯道内の溶湯をるつぼ内に戻す。この状態において、キャビティ内の溶湯を凝固させる。これにより、溶湯の吸引充填時間ひいては鋳造時間が短くなり、また、従来の如くキャビティ内の溶湯を凝固する間に湯道内の溶湯が空気に晒されて酸化等を起こすこともない。
【0008】
そして、減圧量調整手段による湯道内の減圧量の調整は次のように行われる。すなわち、先ず、湯道寄りの第1の開閉弁を閉じ、ポンプ寄りの第2の開閉弁を開けて、湯道用ポンプにより減圧タンク内の圧力を所定圧にまで減圧する。しかる後、上記第2の開閉弁を閉じ、上記第1の開閉弁を開けると、湯道内の空気が吸引通路を通して減圧タンク内に吸引され、それに伴いるつぼ内から溶湯が湯道内の湯道ゲート付近にまで上昇する。
【0009】
請求項2に係わる発明では、上記第1および第2の開閉弁の開閉が制御手段により自動制御され、減圧タンク内の圧力は、圧力センサで検査しつつ所定圧に確実に減圧される。
【0010】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0011】
図1は本発明の一実施例に係わる減圧鋳造装置を示し、1は溶湯を入れたるつぼ、2は該るつぼ1の上方に配置された鋳型であって、該鋳型2は、上型2aと下型2bとからなり、その両型2a,2bの合せ面にキャビティ3を有している。上記キャビティ3は、るつぼ1内の溶湯が吸引可能となるように湯道4を介してるつぼ1に連通されており、湯道4は、下型2bに形成された湯道孔5と、該湯道孔5の開口部に対応して下型2bに取付けられかつるつぼ1内に垂下する湯道管6とにより形成されている。また、キャビティ3は、鋳型2(上型2aと下型2b)の合せ面に沿って形成された吸引細孔7及び上型2aに形成された吸引孔8等を介してキャビティ用減圧ポンプ9に連通され、該減圧ポンプ9でキャビティ3内を減圧して該キャビティ3内にるつぼ1内の溶湯を湯道4を介して吸引し充填するように構成されている。上記吸引孔8内には、溶湯の減圧ポンプ9側への流入を阻止するためのフィルター10が設けられ、該フィルター10は、メッシュタイプ又はスリットタイプのもので、空気を通し溶湯を遮断する特性を有している。
【0012】
上記鋳型2には、そのキャビティ3と湯道4(湯道孔5)との間の連通状態を開閉する湯道ゲート11が設けられ、該湯道ゲート11は、油圧シリンダ12のピストンロッド12aに連結されている。そして、油圧シリンダ12のピストンロッド12aが下降すると湯道ゲート11がキャビティ3と湯道4との間を閉じる一方、油圧シリンダ12のピストンロッド12aが上昇すると湯道ゲート11がキャビティ3と湯道4との間を開くようになっている。
【0013】
上記湯道ゲート11には、一端が湯道4に面して開口する連通路13が形成され、該連通路13の他端は吸引通路14を介して湯道用減圧ポンプ15に連通されており、該減圧ポンプ15は、上記キャビティ用減圧ポンプ9とは別に、上記湯道4内を減圧するためのものである。上記連通路13内には、溶湯の吸引通路14及び減圧ポンプ9への流入を阻止するためのフィルター16が設けられ、該フィルター16は、上記フィルター10と同様、空気を通し溶湯を遮断する特性を有している。また、上記吸引通路14には、上記湯道ゲート11の付近にまで溶湯が湯道4内を上昇するように上記湯道用減圧ポンプ15による湯道4内の減圧量を調整する減圧量調整手段21が設けられている。
【0014】
上記減圧量調整手段21は、吸引通路14に分岐通路22を介して接続された減圧タンク23と、吸引通路14における減圧タンク23よりも湯道4寄りの位置に設けられた第1の開閉弁24と、吸引通路14における減圧タンク23よりも減圧ポンプ15寄りの位置に設けられた第2の開閉弁25と、減圧タンク23を大気に開放するための第3の開閉弁26とを有している。上記第1〜第3の開閉弁24〜26はいずれも電磁弁からなり、それらの開閉は、図2に示すように、制御手段としてのコントロールユニット31により自動制御される。
【0015】
さらに、32はるつぼ1内の湯面高さ(詳しくは湯道管6の下端からの高さ)Hを検出する湯面センサ、33は減圧タンク23内の圧力を検出する圧力センサであり、上記両センサ32,33の検出信号は上記コントロールユニット31に入力される。該コントロールユニット31は、各センサ32,33からの入力信号に対しノイズの除去や信号増幅等の処理を行う入力信号処理部34と、該処理部34で処理された入力信号に基づいて所定の演算を行いかつ制御信号を出力するCPU35と、該CPU35からの出力信号に対しノイズの除去や信号増幅等の処理を行う出力信号処理部36とを有し、該出力信号処理部36から出力する制御信号により第1〜第3の開閉弁24〜26、油圧シリンダ12、湯道用減圧ポンプ15及びキャビティ用減圧ポンプ9をそれぞれ制御するようになっている。
【0016】
上記コントロールユニット31による制御、特に鋳型2のキャビティ3内にるつぼ1内の溶湯を湯道4を介して吸引して充填する場合の制御は、図3に示すフローチャートに従って行われる。以下、この制御内容について説明する。
【0017】
今、初期状態として、図1に示すように、鋳型2の上型2aと下型2bとが型締めされているとともに、油圧シリンダ12のピストンロッド12aが下降して湯道ゲート11が閉じられている。また、第1〜第3の開閉弁24〜26は全て開かれており、湯道用減圧ポンプ15は停止している。一方、キャビティ用減圧ポンプ9は作動して鋳型2のキャビティ3内が所定圧(10-2ton 以下)に減圧されている。
【0018】
そして、このような初期状態からスタートした後、先ず、ステップS1 で湯面センサ32によりるつぼ1内の湯面高さHを検出し、ステップS2 で湯道4内の減圧量P1 及び減圧タンク23内の減圧量P0 を算出する。ここで、湯道4内の減圧量P1 は、るつぼ1内の溶湯を湯道4に沿って湯道ゲート11に接触する手前の位置にまで上昇させるための減圧量であって、るつぼ1内の湯面から湯道ゲート11までの垂直長さをL、溶湯の比重をρとすると、下記の式
P1 =ρL
により算出される。尚、湯道4内を溶湯が上昇するに伴い、るつぼ1内の湯面は降下するが、その降下量は、るつぼ1の形状から湯面高さHの関数として予め入力されている。
【0019】
また、減圧タンク23内の減圧量P0 は、湯道4内の減圧量P1 と同じく、るつぼ1内の溶湯を湯道4に沿って湯道ゲート11に接触する手前の位置にまで上昇させるための減圧量であって、上記湯道4内の減圧量P1 の関数式として、下記の式
P0 ={(V1 +V2 )/V2 }×P1 −{(V0 +V1 )/V2 }×P2 により算出される。但し、P2 は大気圧、V0 は湯道4内の湯面から湯道ゲート11位置までの容積、V1 は湯道ゲート11の連通路13の容積と吸引通路14内のゲート側端から第1の開閉弁24までの容積との和、V2 は吸引通路14内の第1の開閉弁24と第2の開閉弁25との間の容積と分岐通路22内の容積と減圧タンク23内の容積との和である。
【0020】
続いて、ステップS3 で第1の開閉弁24を閉じ、第2の開閉弁25を開き、第3の開閉弁26を閉じた後、ステップS4 で湯道用減圧ポンプ15を始動して減圧タンク23内を減圧する。そして、ステップS5 で圧力センサ33により減圧タンク23内の圧力Pを検出し、ステップS6 で減圧タンク23内の圧力Pが上記減圧量P0 にまで減少するのを待つ。
【0021】
そして、減圧タンク23内の圧力Pが減圧量P0 になったとき、ステップS7 で第2の開閉弁25を閉じた後、第1の開閉弁24を開く。すると、減圧タンク23内の負圧によってるつぼ1内の溶湯が湯道4に沿って湯道ゲート11に接触する手前の位置にまで上昇する。その際、湯面センサ32で湯面高さHを継続的に検出するとともに、該湯面高さHを時間微分して変化率(dH/dt)を算出する。
【0022】
そして、ステップS9 で溶湯が湯道ゲート11に接触する手前の位置にまで上昇して停止し、湯面高さHの変化率が零となるのを待つ。しかる後、ステップS10で油圧シリンダ12のピストンロッド12aを上昇させて湯道ゲート11を開ける。すると、キャビティ3内の負圧によって湯道4内の湯道ゲート11付近にまで上昇している溶湯が直ちにキャビティ3内に吸引され、キャビティ3内を充填するようになる。その間湯道4内にはるつぼ1内から溶湯が新たに吸引され、るつぼ1内の湯面は次第に低下する。そして、ステップS11でキャビティ3内に溶湯が完全に充填され、湯面高さHの変化率が零となるのを待つ。
【0023】
しかる後、ステップS12で油圧シリンダ12のピストンロッド12aを下降させて湯道ゲート11を閉じる。続いて、ステップS13で第3の開閉弁26を開くと、減圧タンク23内並びにそれと吸引通路14及び連通路13を介して連通する湯道4内は大気に開放され、これにより、湯道4内の溶湯はるつぼ1内に戻される。以上によって、キャビティ3内に溶湯を吸引充填する一連の制御が終了する。尚、キャビティ3内に溶湯を充填した後、該キャビティ3内の溶湯を凝固させるとともに、鋳型2を型開きして鋳造品を取出すことが行われる。
【0024】
このように、上記第1実施例の減圧鋳造装置においては、鋳型2のキャビティ3内にるつぼ1内の溶湯を湯道4を介して吸引充填する場合、予め湯道用減圧ポンプ15により湯道4内を減圧してるつぼ1内の溶湯を湯道4に沿って湯道ゲート11の手前位置にまで上昇させ、この状態で湯道ゲート11を開けてキャビティ3内の負圧によって上記湯道4内から溶湯をキャビティ3内に吸引しているため、キャビティ3内に溶湯が完全に充填するまでの時間を、従来の如くるつぼ1内の溶湯を湯道4内に充填させてからキャビティ3内に吸引する場合と比べて大幅に短縮することができ、鋳造時間の短縮化に寄与することができる。
【0025】
しかも、上記減圧ポンプ15による湯道4内の減圧量は、減圧タンク23と開閉弁24〜26とからなる減圧量調整手段21により調整されているため、溶湯が湯道4内から湯道ゲート11の連通路13内及び吸引通路14内に吸引されることはなく、溶湯により吸引通路14等が目詰りを生じることもない。その上、上記連通路13内に溶湯を遮断するフィルター16が設けられているため、吸引通路14等の目詰り防止をより確実に図ることができる。また、上記各開閉弁24〜26の開閉は、コントロールユニット31により自動制御され、減圧タンク23内の圧力は、圧力センサ33で検査しつつ所定圧に確実に減圧されるので、鋳造作業の省人化に寄与することができるとともに、作動の信頼性を高めることができる。
【0026】
さらに、キャビティ3内に溶湯を充填した後、その溶湯を凝固させる前に湯道4内の溶湯を一旦るつぼ1内に戻すことにより、従来の如くキャビティ3内の溶湯を凝固させる間に湯道4内の溶湯が空気に晒されて酸化等を起こすことはなく、鋳造欠陥の発生を防止することができる。
【0027】
尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含するものである。例えば、上記実施例では、鋳型2の上型2aと下型2bとの合せ面に吸引細孔7を、上記上型2aに吸引孔8をそれぞれ形成し、これらの孔7,8を介して鋳型2のキャビティ3内を減圧ポンプ9で減圧する場合について述べたが、本発明は、鋳型2に、そのキャビティ3内とキャビティ用減圧ポンプ9との間を開閉する排気ゲートを設けたものにも同様に適用することができる。また、キャビティ3内に充填された溶湯を加圧して凝固させる加圧パンチを備える場合にも適用できるのは勿論である。
【0028】
さらに、上記実施例では、鋳型2のキャビティ3内に溶湯を吸引充填し、湯道ゲート11を閉じた後、第3開閉弁26を開いて減圧タンク23内及び湯道4内を大気に開放し、湯道4内の溶湯をるつぼ1内に戻すようにしたが、本発明は、上記第3開閉弁26を設ける代りに、減圧タンク23内の圧力を増圧する圧縮機等を設けて湯道4内の溶湯を積極的にるつぼ1内に戻したり、あるいは湯道用減圧ポンプの大気開放孔を用いて湯道4内を大気に開放して該湯道4内の溶湯をるつぼ1内に戻すように構成してもよい。
【0029】
【発明の効果】
以上の如く、本発明の減圧鋳造装置によれば、るつぼ内から湯道内への溶湯の吸引充填と、湯道内からキャビティ内への溶湯の吸引充填とを各々別々のポンプで行うことにより、各ポンプの吸引効率を高めて溶湯の吸引充填時間ひいては鋳造時間を短縮することができる。また、キャビティ内の溶湯を凝固させる間湯道内の溶湯をるつぼ内に戻すことができるので、溶湯の酸化等を抑制して鋳造欠陥の発生を防止することができる。しかも、湯道用ポンプによる湯道内の減圧量は、溶湯が湯道内の湯道ゲート付近にまで上昇するように減圧量調整手段により調整されているため、溶湯が吸引通路内に吸引されることはなく、溶湯による吸引通路の目詰りを防止することができる。
【0030】
特に、減圧量調整手段が減圧タンクと一対の開閉弁とを有し、湯道内の減圧量を所定圧に確実に調整することができるので、溶湯による吸引通路の目詰りを確実に防止できる。
【0031】
また、請求項2に係わる発明によれば、上記一対の開閉弁の開閉が自動制御され、減圧タンク内の圧力が、圧力センサで検査しつつ所定圧に確実に減圧されるので、湯道内の減圧量を所定圧により確実に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わる減圧鋳造装置の全体構成を示す断面図である。
【図2】同装置の制御系のブロック構成図である。
【図3】鋳型のキャビティ内にるつぼ内の溶湯を湯道を介して吸引して充填する場合の制御のフローチャート図である。
【符号の説明】
1 るつぼ
2 鋳型
3 キャビティ
4 湯道
9 キャビティ用減圧ポンプ
11 湯道ゲート
13 連通路
14 吸引通路
15 湯道用減圧ポンプ
16 フィルター
21 減圧量調整手段
23 減圧タンク
24 第1の開閉弁
25 第2の開閉弁
31 コントロールユニット(制御手段)
33 圧力センサ
Claims (2)
- 溶湯を入れたるつぼの上方に鋳型を配置し、該鋳型のキャビティ内をポンプで減圧して該キャビティ内に上記るつぼ内の溶湯を湯道を介して吸引し充填する減圧鋳造装置において、
上記鋳型のキャビティと湯道との間を開閉する湯道ゲートと、
鋳型のキャビティ内を減圧するキャビティ用ポンプとは別に、上記湯道内を吸引通路を介して減圧する湯道用ポンプと、
上記湯道ゲートの付近にまで溶湯が湯道内を上昇するように上記湯道用ポンプによる湯道内の減圧量を調整する減圧量調整手段とを備え、
上記減圧量調整手段は、湯道用ポンプと湯道との間の吸引通路に設けられた減圧タンクと、上記吸引通路における減圧タンクよりも湯道寄りの位置に設けられた第1の開閉弁と、上記吸引通路における減圧タンクよりもポンプ寄りの位置に設けられた第2の開閉弁とを有していることを特徴とする減圧鋳造装置。 - 上記第1および第2の開閉弁は、それらの開閉が制御手段により自動制御されるように設けられており、該制御手段は、減圧タンク内の圧力を検出する圧力センサの信号を受けつつ該減圧タンク内の圧力を所定圧にするように上記両開閉弁を制御する請求項1記載の減圧鋳造装置。
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