JP2000153353A - 鋳物の鋳造方法 - Google Patents

鋳物の鋳造方法

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JP2000153353A
JP2000153353A JP10325529A JP32552998A JP2000153353A JP 2000153353 A JP2000153353 A JP 2000153353A JP 10325529 A JP10325529 A JP 10325529A JP 32552998 A JP32552998 A JP 32552998A JP 2000153353 A JP2000153353 A JP 2000153353A
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cavity
mold
pressure
molten metal
casting
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Yoshihiro Yamada
美廣 山田
Hirosuke Yabe
弘裕 矢部
Kenichiro Kamei
謙一郎 亀井
Hiroshi Asai
浩 浅井
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金型及び鋳造機等の剛性を格別高くする必要
がなく、鋳造精度の優れた鋳物を得ることが可能な鋳造
方法を提供する。 【解決手段】 鋳造のキャビティ5を形成する金型1の
一部を、気孔率が3〜30%である多孔質材料で形成す
る。前記金型1に形成したキャビティ5内に溶湯10を
充填した後、このキャビティ5内に充填した溶湯10を
0.01〜2.0Kg/cm2の圧力で加圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鋳物の鋳造方法に関
し、とりわけ、内燃機関用ピストン等の製造に施用して
良好な鋳物の鋳造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、効率を高めるために、シリンダ内
に燃料を直接噴射する形式の内燃機関が開発されてお
り、この内燃機関には、凹凸形状の頂面を有するピスト
ンが採用される。
【0003】前記ピストンは、頂面の凹凸形状を精度よ
く鋳出すために、例えば、特開昭57−50266号公
報に示されるように、鋳物のキャビティを形成した金型
内に大気圧以上の圧力で溶湯(溶融金属)を充填し、そ
の後、更に高圧力を加えて溶湯を加圧凝固させることに
よって得られる。
【0004】一方、例えば特公平3−21257号公報
には鋳造製品を精度よく形成するための改良された金型
が提案されており、この金型は、一部が多孔性燒結体か
ら形成され、この多孔性燒結体の気孔率が18〜50%
としてある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開昭58−50266号公報記載の従来例にあっては、
圧力を加えつつ溶湯を充填すると共に、30Kg/cm
2以上の高圧力で加圧するから、金型の剛性を高くする
必要があることはもとより、鋳造機全体の剛性を高くす
る必要があり、鋳造機全体が大型化し、高価となる虞が
ある。
【0006】また、前記特公平3−21257号公報記
載の従来例にあっては、大気圧の下における鋳造であっ
て、多孔質燒結体の保温性に着目して溶湯の充填性を上
げることによって製品精度を向上させようとするもので
ある。このため、前記金型の気孔率については研究され
ているが、キャビティ内に充填した溶湯に圧力を加える
ことについて考慮されところはなく、更なる精度要求に
対しては満足できない虞がある。
【0007】発明者らの研究によれば、一部が多孔質材
料から形成され金型を用い、溶湯に所定の圧力を加える
ことは製品精度を向上させるために有効であって、多孔
質材料の気孔率と加圧力を所定の値とすることによって
精度の高い鋳造製品を得ることに成功した。
【0008】本発明は前記研究の結果案出されたもの
で、金型及び鋳造機等の剛性を格別高くする必要がな
く、鋳造精度の優れた鋳物を得ることが可能な鋳造方法
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1記載の
発明は、金型に形成したキャビティ内に溶湯を充填して
なる鋳物の鋳造方法において、前記キャビティを形成す
る金型の一部を気孔率が3〜30%である多孔質材料で
形成し、この金型に形成したキャビティ内に溶湯を充填
した後、このキャビティ内に充填した溶湯を0.01〜
2.0Kg/cm2の圧力で加圧する構成にしてある。
【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明の構成のうち、前記金型の一部を気孔率が3%
〜5%未満である多孔質材料から形成し、加圧力を0.
1〜2.0Kg/cm2とした構成にしてある。
【0011】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の発明の構成のうち、前記金型の一部を気孔率が5%
〜15%未満である多孔質材料から形成し、加圧力を
0.05〜2.0Kg/cm2とした構成にしてある。
【0012】また、請求項4記載の発明は、請求項1記
載の発明の構成のうち、前記金型の一部を気孔率が15
%〜18%未満である多孔質材料から形成し、加圧力を
0.02〜2.0Kg/cm2とした構成にしてある。
【0013】また、請求項5記載の発明は、請求項1記
載の発明の構成のうち、前記金型の一部を気孔率が18
%〜20%未満である多孔質材料から形成し、加圧力を
0.01〜2.0Kg/cm2とした構成にしてある。
【0014】また、請求項6記載の発明は、請求項1記
載の発明の構成のうち、前記金型の一部を気孔率が20
%〜25%である多孔質材料から形成し、加圧力を0.
01〜1.5Kg/cm2とした構成にしてある。
【0015】また、請求項7記載の発明は、請求項1記
載の発明の構成のうち、前記金型の一部を気孔率が25
%を超え30%である多孔質材料から形成し、加圧力を
0.01〜1.0Kg/cm2とした構成にしてある。
【0016】ここで、前記多孔質材料は、ステンレス鋼
やダイス鋼の粉体を用いて、所定の気孔率、即ち3〜3
0%の気孔率を持つ密度に燒結成形される。また、前記
多孔質材料の所定位置に、ガス抜き機構を設けることも
任意に可能である。
【0017】斯かる構成において、前記金型のキャビテ
ィ内に溶湯(溶融金属)が充填される。前記キャビティ
内への溶湯の充填は大気圧の下で行われ、格別加圧され
ない。即ち、通常の所謂重力鋳造の鋳造方案が採用さ
れ、キャビティ内に充填された溶湯に与えられる力は、
キャビティよりも上側に位置する湯口や押湯に作用する
重力によってのみ与えられる。
【0018】次に、前記キャビティ内の溶湯を所定の圧
力で加圧する。前記溶湯への加圧圧力は、多孔質材料の
気孔率に応じて0.01〜2.0Kg/cm2の範囲内
で選択される。
【0019】前記溶湯への加圧は、押湯や湯口に所定の
圧力を加えることによって行われるのを可とし、加圧媒
体として具体的には空気または各種の不活性ガスが採用
されるか、またはプランジャ等によって機械的に加圧さ
れ、好ましくは溶湯が凝固するまで継続される。
【0020】また、前記溶湯への加圧開始時期は、溶湯
のキャビティ内への充填直後か、好ましくはキャビティ
表面の溶湯が凝固し始めた時期とされる。前記キャビテ
ィの表面の溶湯が凝固し始めた時期は、キャビティの表
面近傍に極めて薄い凝固層が形成されるか、或いは凝固
層が形成されない所謂粥状凝固で、固液共存相の状態が
好ましく、具体的には溶湯の充填後の基準時期からの経
過時間によって決定可能である。
【0021】これによって、精度の高い鋳造製品が得ら
れる。ここに、前記キャビティ内の溶湯は比較的低い圧
力で加圧される。
【0022】したがって、金型及び鋳造機等の剛性を格
別高くする必要がなく、鋳造精度の優れた鋳物を得るこ
とが可能な鋳造方法が得られる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を内燃
機関用ピストンの鋳造方法に適用した態様として、図面
に基づいて詳述する。
【0024】図1は本発明を内燃機関用ピストンの鋳造
方法に適用するための装置を示す断面模式図、図2は図
1のA−A線断面図、図3は上型の別の実施の形態を示
す断面図、図4は気孔率と加圧力との組合せによって得
られた製品を評価した図表である。
【0025】図において1は金型で、この金型1は上型
2と、下型3と、中子4とを有している。前記金型1内
には鋳物粗材としての内燃機関用ピストン(以下、ピス
トンと称す)のキャビティ5が形成してある。
【0026】6は前記上型2と下型3との間に配置され
たリング金型である。また、7はピストンのピン孔部分
を形成するピン中子である。
【0027】前記上型2は、ピストンの頂面部分を形成
するように賦形されており、耐熱性を有するステンレス
鋼やダイス鋼の粉体を用いて、3〜30%の気孔率を持
つ密度に、ポーラス状に燒結成形してある。また、前記
上型2には、図3に示すように、形状の精度を求める位
置にガス抜き機構2aを形成することが可能である。前
記ガス抜き機構2aは幅が0.03〜0.1mmの溝か
ら形成される。なお、前記上型2のキャビティ5を形成
する表面に、珪藻土質等の塗型を施すか否かは任意に可
能である。
【0028】前記下型3には、キャビティ5内に連通す
る湯口8が形成してある。前記湯口8は、とりべ9等か
ら溶湯10を受ける漏斗状の湯溜まり11と、この湯溜
まり11に連通する縦湯口12と、この縦湯口12とキ
ャビティ5内とを連通する湯道13及びこの湯道13内
に設けられた堰14とから構成してある。前記湯口8の
湯溜まり11は通常の重力鋳造の場合と同様に、キャビ
ティ5よりも上側に配置してある。
【0029】また、前記下型3内には、ピストン(鋳
物)の肉厚部分を形成するキャビティ5に臨んで保温中
子15が配置されており、この保温中子15によって形
成された空間に、押湯16が形成してある。なお、前記
押湯16は、好ましくは金型1の軸芯線に対して対象な
位置の2箇所に設けられる。
【0030】前記中子4は、型ばらしを容易にするため
に、この実施の形態において芯中子4aと、周中子4b
とから形成してある。
【0031】18は湯口8の封止装置で、この封止装置
18は湯溜まり11の開口端に接して湯口8を封止する
する湯口封止板19と、この湯口封止板19を移動させ
るシリンダ装置20とから構成してある。
【0032】21は加圧装置である。前記加圧装置21
は、下型3及び保温中子15に貫通して形成した貫通孔
22に配管23を接続し、この配管23を通じて図外の
気体供給源から加圧気体が導かれるようにしてあり、こ
れによって、押湯16に加圧気体を作用させ、キャビテ
ィ5内に充填された溶湯10を所定の圧力で加圧するよ
うになっている。このため、前記配管23の途中には圧
力調整弁24及び開閉弁(図示せず)が設けられてい
る。また、前記貫通孔22内には、燒結材料から形成さ
れて通気性を有するベント25が設けられている。
【0033】前記加圧装置21は、押湯16が金型1の
対象位置の2箇所に設けられている場合に、それぞれの
押湯16に対応して設けられる。また、前記キャビティ
5内に充填された溶湯10を加圧する気体としては、空
気または各種の不活性ガスが採用される。
【0034】斯かる構成において、前記溶湯10がとり
べ9から湯口8に注がれ、金型1のキャビティ5内に充
填される。前記キャビティ5内への溶湯10の充填は、
大気圧の下で行われる。したがって、前記キャビティ5
内に充填された溶湯10に与えれられる圧力は、キャビ
ティ5よりも上側に位置する湯口8内の溶湯10及び押
湯16に作用する重力によってのみ与えられることにな
る。
【0035】前記キャビティ5内への溶湯10の充填完
了後、封止装置18で湯口8を封止する。具体的には、
前記封止装置18のシリンダ装置20で湯口封止板19
を下動させ、この湯口封止板19を湯溜まり11の開口
端に当接させることによって、湯口8を封止する。
【0036】その後、前記キャビティ5内の溶湯10を
所定の圧力で加圧する。具体的には、前記加圧装置21
の配管23を通じて図外の気体供給源から供給される加
圧気体の圧力を、圧力調整弁24による調整の下に押湯
16に作用させ、キャビティ5内に充填された溶湯10
を所定の圧力で加圧する。
【0037】前記溶湯10への加圧開始時期は、溶湯1
0のキャビティ5内への充填直後か、好ましくはキャビ
ティ5の表面の溶湯10が凝固し始めた時期とされる。
前記キャビティ5の表面の溶湯10が凝固し始めた時期
は、キャビティ5の表面近傍に極めて薄い凝固層が形成
されるか、或いは凝固層が形成されない所謂粥状凝固
で、固液共存相の状態が好ましく、具体的には溶湯の充
填後5秒程度の間に開始される。
【0038】前記溶湯10への加圧力は、多孔質材料か
らなる上型2の気孔率に応じて0.01〜2.0Kg/
cm2の範囲で選択される。
【0039】即ち、発明者らの研究によれば、図4に示
すように、加圧力が小さくなると、前記上型2の気孔率
が小さい場合には型の形状が正しく転写されず、形状不
良となる。一方、加圧力が大きくなると形状不良は解消
されるが、型の隙間や上型2の気孔内にバリが生じる虞
があると共に、キャビティ5内に塗型を施した場合に、
この塗型の損傷が生じる虞がある。とりわけ、加圧力が
2Kg/cm2を超えると塗型の損傷が多くなる傾向に
ある。
【0040】そこで、前記上型2の気孔率が3%〜5%
未満である場合には、0.1〜2.0Kg/cm2で加
圧される。また、前記上型2の気孔率が5%〜15%未
満である場合は0.05〜2.0Kg/cm2で加圧さ
れる。また、前記上型2の気孔率が15%〜18%未満
である場合は、0.02〜2.0Kg/cm2で加圧さ
れる。また、前記上型2の気孔率が18%〜20%未満
である場合は0.01〜2.0Kg/cm2で加圧され
る。また、前記上型2の気孔率が20%〜25%である
場合は0.01〜1.5Kg/cm2で加圧される。ま
た、前記上型2の気孔率が25%を超え30%である場
合は0.01〜1.0Kg/cm2で加圧される。
【0041】前記溶湯10への加圧は、この溶湯10が
凝固するまで実行される。この場合に、前記押湯16
は、従来からの鋳造方案が教えるところによって、キャ
ビティ5内の溶湯10が凝固するときの収縮によってピ
ストン(鋳物)に空洞が生じることを防止するために設
けられている。したがって、前記押湯16は空洞の発生
しやすいところ、即ちピストンの肉厚部分を形成するキ
ャビティ5に臨んで設けられており、この押湯16はキ
ャビティ5内よりも後に凝固するから、押湯16に加圧
気体を作用させることによってキャビティ5内の溶湯1
0が効果的に加圧されるのである。
【0042】前記溶湯10が加圧されることによって、
キャビティ5内の空気の一部または全部は、所定の気孔
率を有する上型2の気孔から排出されると共に、上型2
にガス抜き機構2a(図3参照)が設けられている場合
にはこのガス抜き機構2aからも排出される。
【0043】これによって、精度の高い鋳造製品が得ら
れる。ここに、前記キャビティ5内の溶湯10は比較的
低い圧力で加圧される。
【0044】したがって、金型1及び鋳造機等の剛性を
格別高くする必要がなく、鋳造精度の優れた鋳物を得る
ことが可能な鋳造方法が得られる。
【0045】以上、実施の形態を図面に基づいて説明し
たが、具体的構成はこの実施の形態に限られるものでは
なく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、前記加圧装置21の配管23を押湯16の保温
中子15に接続して、この押湯16を介してキャビティ
5内の溶湯を加圧する形態について述べたが、加圧装置
21の配管23を封止装置18の湯口封止板19に接続
し、湯口8を介してキャビティ5内の溶湯10を加圧す
るようにしてもよい。
【0046】また、前記加圧装置21として、加圧気体
を用いる方法について述べたが、プランジャ等を用い
て、このこプランジャを押湯16や湯口8に機械的に挿
入することによって加圧するようにしてもよい。
【0047】
【実施例】具体的に次のような条件で実験した結果、良
好な製品が得られた。
【0048】即ち、図4に示すように、前記上型2の気
孔率が3%である場合には0.1〜3.0Kg/cm2
で加圧することによって良好な製品が得られた。しか
し、前記キャビティ5内に塗型を用いた場合に、圧力が
2.0Kg/cm2を超えると塗型の損傷が若干見られ
た。
【0049】前記上型2の気孔率が5%である場合には
0.05〜3.0Kg/cm2で加圧することによって
良好な製品が得られた。しかし、前記キャビティ5内に
塗型を用いた場合に、圧力が2.0Kg/cm2を超え
ると塗型の損傷が若干見られた。
【0050】前記上型2の気孔率が10%である場合は
0.05〜2.5Kg/cm2で加圧することによって
良好な製品が得られた。しかし、前記キャビティ5内に
塗型を用いた場合に、圧力が2.0Kg/cm2を超え
ると塗型の損傷が若干見られた。
【0051】前記上型2の気孔率が15%である場合は
0.02〜2.5Kg/cm2で加圧することによって
良好な製品が得られた。しかし、前記キャビティ5内に
塗型を用いた場合に、圧力が2.0Kg/cm2を超え
ると塗型の損傷が若干見られた。
【0052】前記上型2の気孔率が17%である場合は
0.02〜2.0Kg/cm2で加圧することによって
良好な製品が得られた。また、前記キャビティ5内に塗
型を用いた場合にも、塗型の損傷は見られなかった。
【0053】前記上型2の気孔率が18%である場合及
び20%である場合には0.01〜2.0Kg/cm2
で加圧することによって良好な製品が得られた。また、
前記キャビティ5内に塗型を用いた場合にも、塗型の損
傷は見られなかった。
【0054】前記上型2の気孔率が25%である場合は
0.01〜1.5Kg/cm2で加圧することによって
良好な製品が得られた。また、前記キャビティ5内に塗
型を用いた場合にも、塗型の損傷は見られなかった。
【0055】前記上型2の気孔率が30%である場合は
0.01〜1.0Kg/cm2で加圧することによって
良好な製品が得られた。また、前記キャビティ5内に塗
型を用いた場合にも、塗型の損傷は見られなかった。
【0056】前記上型2の気孔率が40%である場合は
0.01〜0.02Kg/cm2で加圧することによっ
て良好な製品が得られた。また、前記キャビティ5内に
塗型を用いた場合にも、塗型の損傷は見られなかった。
【0057】前記上型2の気孔率が50%である場合は
0.01Kg/cm2で加圧することによって良好な製
品が得られた。また、前記キャビティ5内に塗型を用い
た場合にも、塗型の損傷は見られなかった。
【0058】また、前記上型2の気孔率が何れの場合に
あっても、加圧力を加えない場合には形状不良が生じ
た。この場合に、前記上型2の隅部の先端R形状を0.
5Rとし、この型形状に対する製品の先端R形状が0.
5〜0.7Rの範囲内にあるもの、即ち転写率が71.
7%までのものを良品とし、R形状が0.7Rを超える
ものを形状不良と判定した。
【0059】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、金型及び鋳造機等の剛性を格別高くする必要が
なく、鋳造精度の優れた鋳物を得ることが可能な鋳造方
法が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として、本発明を内燃機関
用ピストンの鋳造方法に適用するための装置を示す断面
模式図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】上型の別の実施の形態を示す断面図である。
【図4】気孔率と加圧力との組合せによって得られた製
品を評価した図表である。
【符号の説明】
1 金型 2 上型(金型) 3 下型(金型) 4 中子(金型) 5 キャビティ 10 溶湯 21 加圧装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 亀井 謙一郎 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 (72)発明者 浅井 浩 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 Fターム(参考) 3J044 AA18 BA01 DA09 EA01 4E093 NA01 NB08 UA06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型に形成したキャビティ内に溶湯を充
    填してなる鋳物の鋳造方法において、前記キャビティを
    形成する金型の一部を気孔率が3〜30%である多孔質
    材料で形成し、この金型に形成したキャビティ内に溶湯
    を充填した後、このキャビティ内に充填した溶湯を0.
    01〜2.0Kg/cm2の圧力で加圧することを特徴
    とする、鋳物の鋳造方法。
  2. 【請求項2】 前記金型の一部を気孔率が3%〜5%未
    満である多孔質材料から形成し、加圧力を0.1〜2.
    0Kg/cm2としたことを特徴とする、請求項1記載
    の鋳物の鋳造方法。
  3. 【請求項3】 前記金型の一部を気孔率が5%〜15%
    未満である多孔質材料から形成し、加圧力を0.05〜
    2.0Kg/cm2としたことを特徴とする、請求項1
    記載の鋳物の鋳造方法。
  4. 【請求項4】 前記金型の一部を気孔率が15%〜18
    %未満である多孔質材料から形成し、加圧力を0.02
    〜2.0Kg/cm2としたことを特徴とする、請求項
    1記載の鋳物の鋳造方法。
  5. 【請求項5】 前記金型の一部を気孔率が18%〜20
    %未満である多孔質材料から形成し、加圧力を0.01
    〜2.0Kg/cm2としたことを特徴とする、請求項
    1記載の鋳物の鋳造方法。
  6. 【請求項6】 前記金型の一部を気孔率が20%〜25
    %である多孔質材料から形成し、加圧力を0.01〜
    1.5Kg/cm2としたことを特徴とする、請求項1
    記載の鋳物の鋳造方法。
  7. 【請求項7】 前記金型の一部を気孔率が25%を超え
    30%である多孔質材料から形成し、加圧力を0.01
    〜1.0Kg/cm2としたことを特徴とする、請求項
    1記載の鋳物の鋳造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CZ297583B6 (cs) * 2005-11-04 2007-01-10 Barum Continental Spol. S R. O. Způsob výroby kovových odlitků gravitačním litím s dotlakem a licí forma k provádění tohoto způsobu
CN113857461A (zh) * 2021-09-30 2021-12-31 上海交通大学 一种熔体控制原位自生铝基复合材料调压铸造方法和系统
CN113878105A (zh) * 2021-09-30 2022-01-04 上海交通大学 一种原位自生铝基复合材料的双通道调压铸造方法和系统

Cited By (3)

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