JP2577569Y2 - 連通y字管および血液バッグ - Google Patents
連通y字管および血液バッグInfo
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- JP2577569Y2 JP2577569Y2 JP1992051410U JP5141092U JP2577569Y2 JP 2577569 Y2 JP2577569 Y2 JP 2577569Y2 JP 1992051410 U JP1992051410 U JP 1992051410U JP 5141092 U JP5141092 U JP 5141092U JP 2577569 Y2 JP2577569 Y2 JP 2577569Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tube
- diameter portion
- communication
- small
- cylindrical body
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Description
【0001】本考案は、血液バッグ、薬液バッグ等の医
療用バッグに装着される連通Y字管の改良に関するもの
で、特に内部に装填した連通ピースの破断片を固定する
挿着溝を改良したものである。
療用バッグに装着される連通Y字管の改良に関するもの
で、特に内部に装填した連通ピースの破断片を固定する
挿着溝を改良したものである。
【0002】
【従来技術及び考案が解決しようとする課題】図7は現
在使用されている連通Y字管31の概略図である。連通
Y字管31は、薄肉部38を介して小径部39と大径部
37よりなる連通ピース36を装着した筒体32と筒体
32の側部に一体成形された分岐管33とから構成され
ている。筒体32の上部には連通ピース36の小径部3
9の挿着溝34が形成され、挿着溝34の上端は、開口
40aされており先端をシールしたチューブ40(又は
ムク状の棒)を装着して密封していた。
在使用されている連通Y字管31の概略図である。連通
Y字管31は、薄肉部38を介して小径部39と大径部
37よりなる連通ピース36を装着した筒体32と筒体
32の側部に一体成形された分岐管33とから構成され
ている。筒体32の上部には連通ピース36の小径部3
9の挿着溝34が形成され、挿着溝34の上端は、開口
40aされており先端をシールしたチューブ40(又は
ムク状の棒)を装着して密封していた。
【0003】しかしながら、チューブやムク状の棒を装
着する手段では、チューブ等の外周に溶剤を塗布して接
続するので、接続不良による医療用バッグ内に封入され
た液体の液漏れ、外気との接触による汚染、液体の溶剤
との接触により汚染される可能性があった。またチュー
ブ等を必要以上に挿着溝34に挿し込むと連通ピースの
破断片が挿着しにくくなったり、また連通ピースの破断
片が確実に挿着できるように挿着溝を長く形成しなけれ
ばならない等の問題があった。そこで本考案者は以上の
課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果次の考案に
到達した。
着する手段では、チューブ等の外周に溶剤を塗布して接
続するので、接続不良による医療用バッグ内に封入され
た液体の液漏れ、外気との接触による汚染、液体の溶剤
との接触により汚染される可能性があった。またチュー
ブ等を必要以上に挿着溝34に挿し込むと連通ピースの
破断片が挿着しにくくなったり、また連通ピースの破断
片が確実に挿着できるように挿着溝を長く形成しなけれ
ばならない等の問題があった。そこで本考案者は以上の
課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果次の考案に
到達した。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、内部に薄肉部
8を介して小径部9と大径部7よりなる連通ピース6を
装着した筒体2と筒体2の側部に一体成形された分岐管
3とからなり、筒体2の上部に連通ピース6の小径部9
の挿着溝4の天板4aを一体成形し、前記小径部9は基
部Bから先端部Sへ向けて先細りテーパー状に形成さ
れ、 前記小径部9の基部Bの外径D1を前記筒体2の内
径D3よりも小さく形成するとともに、 前記小径部9の
先端部Sの外径D2を前記装着溝4の内径D4よりも小
さく形成した連通Y字管1を提供する。
8を介して小径部9と大径部7よりなる連通ピース6を
装着した筒体2と筒体2の側部に一体成形された分岐管
3とからなり、筒体2の上部に連通ピース6の小径部9
の挿着溝4の天板4aを一体成形し、前記小径部9は基
部Bから先端部Sへ向けて先細りテーパー状に形成さ
れ、 前記小径部9の基部Bの外径D1を前記筒体2の内
径D3よりも小さく形成するとともに、 前記小径部9の
先端部Sの外径D2を前記装着溝4の内径D4よりも小
さく形成した連通Y字管1を提供する。
【0005】また本考案は採血バッグ11(21)に連
結チューブ13(23)を介して分離バッグ12(2
2)を装着してなる血液バッグ10(20)であって、
連結チューブ13(23)の途中に前記連通Y字管1を
配置した血液バッグ10(20)を提供するものであ
る。
結チューブ13(23)を介して分離バッグ12(2
2)を装着してなる血液バッグ10(20)であって、
連結チューブ13(23)の途中に前記連通Y字管1を
配置した血液バッグ10(20)を提供するものであ
る。
【0006】図1は、本考案の連通Y字管1の断面図
で、図2は図1の左側面図、図3は図1の平面図、図4
は図1の使用状態図である。連通Y字管1は、半硬質の
合成樹脂よりなり、筒体2と筒体2の側部に一体成形さ
れた分岐管3とより構成され、筒体2の上部には、連通
ピースの破断片の挿着溝4と挿着溝4の天板4aが一体
成形されている。筒体2の内部には薄肉部8を介して小
径部9と大径部7よりなる連通ピース6が配置されてい
る。
で、図2は図1の左側面図、図3は図1の平面図、図4
は図1の使用状態図である。連通Y字管1は、半硬質の
合成樹脂よりなり、筒体2と筒体2の側部に一体成形さ
れた分岐管3とより構成され、筒体2の上部には、連通
ピースの破断片の挿着溝4と挿着溝4の天板4aが一体
成形されている。筒体2の内部には薄肉部8を介して小
径部9と大径部7よりなる連通ピース6が配置されてい
る。
【0007】小径部9は基部Bから先端部Sへ向けて先
細りテーパー状に形成され、前記小径部9の基部Bの外
径D1を前記筒体2の内径D3よりも小さく形成すると
ともに、前記小径部9の先端部Sの外径D2を前記装着
溝4の内径D4よりも小さく形成されている。
細りテーパー状に形成され、前記小径部9の基部Bの外
径D1を前記筒体2の内径D3よりも小さく形成すると
ともに、前記小径部9の先端部Sの外径D2を前記装着
溝4の内径D4よりも小さく形成されている。
【0008】筒体2の基端部は、血液バッグを構成する
袋部の上端部に装着され、分岐管3の接続部5には採血
バッグと分離バッグの連結チューブが接続される。
袋部の上端部に装着され、分岐管3の接続部5には採血
バッグと分離バッグの連結チューブが接続される。
【0009】図5及び図6は連通Y字管1を装着した血
液バッグ10(20)の概略図を示す。図6の血液バッ
グ10の使用例について説明する。採血針14より血液
を採血バッグ11に採血し、これを遠心分離処理して血
漿(上層)、バフィーコート(中間層)、赤血球(下
層)に分離する。採血バッグ11の中間層付近を押圧し
て上層の血漿をチューブ15を介して他の分離バッグ
(図示せず)へ移送し、下層の赤血球を連結チューブ1
3を介して分離バッグ12へ移送する。
液バッグ10(20)の概略図を示す。図6の血液バッ
グ10の使用例について説明する。採血針14より血液
を採血バッグ11に採血し、これを遠心分離処理して血
漿(上層)、バフィーコート(中間層)、赤血球(下
層)に分離する。採血バッグ11の中間層付近を押圧し
て上層の血漿をチューブ15を介して他の分離バッグ
(図示せず)へ移送し、下層の赤血球を連結チューブ1
3を介して分離バッグ12へ移送する。
【0010】赤血球を、分離バッグ12へ移送する前
に、連通Y字管1の液体流路を次のように開通する。図
4に示すように連通ピース6の小径部9を筒体2の外部
より指圧をかけ薄肉部8より破断して小径部9の先端を
挿着溝4に固定することにより分岐管3と筒体2の液体
流路は開通される。
に、連通Y字管1の液体流路を次のように開通する。図
4に示すように連通ピース6の小径部9を筒体2の外部
より指圧をかけ薄肉部8より破断して小径部9の先端を
挿着溝4に固定することにより分岐管3と筒体2の液体
流路は開通される。
【0011】赤血球が連結チューブ13、連通Y字管1
を経て分離バッグ12へ移送される間に、連通ピース6
の小径部9(破断片)は、終始挿着溝4に固定され、分
離バッグ12に通じる連通Y字管1の液体流路を塞ぐこ
とがないので血液の滞留、凝固等がなく、血液成分の移
送が速やかにできる。また挿着溝4の天板4aは挿着溝
4に一体に成形されるので、液漏れ、外気との接触は皆
無である。なお、本考案の連通Y字管1を薬液バッグに
使用した場合も液体の流路を終始確保することができる
ので、薬液の移送を速やかに行うことができ操作性が向
上する。
を経て分離バッグ12へ移送される間に、連通ピース6
の小径部9(破断片)は、終始挿着溝4に固定され、分
離バッグ12に通じる連通Y字管1の液体流路を塞ぐこ
とがないので血液の滞留、凝固等がなく、血液成分の移
送が速やかにできる。また挿着溝4の天板4aは挿着溝
4に一体に成形されるので、液漏れ、外気との接触は皆
無である。なお、本考案の連通Y字管1を薬液バッグに
使用した場合も液体の流路を終始確保することができる
ので、薬液の移送を速やかに行うことができ操作性が向
上する。
【0012】
【考案の作用効果】小径部9を大径部7より破断する
際に小径部9(破断片)は速やかに筒体2の上部方向へ
移動して先端部Sが装着溝4に固定される。このため分
岐管3の液体流路は小径部9の破断と同時に終始小径部
9により塞がれることなく確保することができる。 筒体2に連通ピースの破断片の挿着溝4と挿着溝4の
天板4a並びに分岐管3が一体成形されているので外
気、溶剤等による汚染、液漏れ等の問題がなく安心して
使用することができる。また部品の点数も簡略化でき
る。
際に小径部9(破断片)は速やかに筒体2の上部方向へ
移動して先端部Sが装着溝4に固定される。このため分
岐管3の液体流路は小径部9の破断と同時に終始小径部
9により塞がれることなく確保することができる。 筒体2に連通ピースの破断片の挿着溝4と挿着溝4の
天板4a並びに分岐管3が一体成形されているので外
気、溶剤等による汚染、液漏れ等の問題がなく安心して
使用することができる。また部品の点数も簡略化でき
る。
【図1】連通Y字管の断面図
【図2】図1の左側面図
【図3】図1の平面図
【図4】図1の使用状態図
【図5】図1の連通Y字管を装着した血液バッグシステ
ムの概略図
ムの概略図
【図6】図1の連通Y字管を装着した血液バッグシステ
ムの概略図
ムの概略図
【図7】従来の連通Y字管の概略図
1 連通Y字管 2 筒体 3 分岐管 4 挿着溝 4a 天板 5 接続部 6 連通ピース 7 大径部 8 薄肉部 9 小径部 10、20 血液バッグ 11、21 採血バッグ 12、22 分離バッグ 13、23 連結チューブ 14、24 採血針
Claims (2)
- 【請求項1】内部に薄肉部8を介して小径部9と大径部
7よりなる連通ピース6を装着した筒体2と筒体2の側
部に一体成形された分岐管3とからなり、筒体2の上部
に連通ピース6の小径部9の挿着溝4の天板4aを一体
成形し、前記小径部9は基部Bから先端部Sへ向けて先細りテー
パー状に形成され、 前記小径部9の基部Bの外径D1を前記筒体2の内径D
3よりも小さく形成するとともに、 前記小径部9の先端部Sの外径D2を前記装着溝4の内
径D4よりも小さく形成し たことを特徴とする連通Y字
管1。 - 【請求項2】採血バッグ11(21)に連結チューブ1
3(23)を介して分離バッグ12(22)を装着して
なる血液バッグ10(20)であって、連結チューブ1
3(23)の途中に請求項1記載の連通Y字管1を配置
したことを特徴とする血液バッグ10(20)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992051410U JP2577569Y2 (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | 連通y字管および血液バッグ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992051410U JP2577569Y2 (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | 連通y字管および血液バッグ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH065635U JPH065635U (ja) | 1994-01-25 |
JP2577569Y2 true JP2577569Y2 (ja) | 1998-07-30 |
Family
ID=12886168
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992051410U Expired - Fee Related JP2577569Y2 (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | 連通y字管および血液バッグ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2577569Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013136889A1 (ja) * | 2012-03-12 | 2013-09-19 | テルモ株式会社 | 血液流路接続装置及び血液バッグシステム |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5284612B2 (ja) * | 2007-08-23 | 2013-09-11 | 川澄化学工業株式会社 | 連通y字管付採血器具 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0717313Y2 (ja) * | 1990-08-21 | 1995-04-26 | 川澄化学工業株式会社 | 医療用具の連通部材 |
-
1992
- 1992-06-29 JP JP1992051410U patent/JP2577569Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013136889A1 (ja) * | 2012-03-12 | 2013-09-19 | テルモ株式会社 | 血液流路接続装置及び血液バッグシステム |
JPWO2013136889A1 (ja) * | 2012-03-12 | 2015-08-03 | テルモ株式会社 | 血液流路接続装置及び血液バッグシステム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH065635U (ja) | 1994-01-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |