JP2577211Y2 - クランクシャフトミラーの位相クランプ装置 - Google Patents
クランクシャフトミラーの位相クランプ装置Info
- Publication number
- JP2577211Y2 JP2577211Y2 JP1991076794U JP7679491U JP2577211Y2 JP 2577211 Y2 JP2577211 Y2 JP 2577211Y2 JP 1991076794 U JP1991076794 U JP 1991076794U JP 7679491 U JP7679491 U JP 7679491U JP 2577211 Y2 JP2577211 Y2 JP 2577211Y2
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- Japan
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- work
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- phase reference
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- Milling Processes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は加工すべきワークの位
相位置決めを行うクランクシャフトミラーの位相クラン
プ装置に関する。
相位置決めを行うクランクシャフトミラーの位相クラン
プ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来エンジンなどに使用するクランクシ
ャフト(ワーク)はクランクシャフトミラーにより加工
を行っているが、加工するに当ってワークの位相決めを
行う必要がある。このため従来では図1に示すようにワ
ークaをクランプするチャックbの一方に位相基準ブロ
ックcを設けて、この位相基準ブロックcに位相爪dに
よりワークaのカウンタウエイトeに形成された位相基
準面fを当接させることにより、ワークaの位相決めを
行った後ワークaの両端をチャックbでクランプしてい
る。
ャフト(ワーク)はクランクシャフトミラーにより加工
を行っているが、加工するに当ってワークの位相決めを
行う必要がある。このため従来では図1に示すようにワ
ークaをクランプするチャックbの一方に位相基準ブロ
ックcを設けて、この位相基準ブロックcに位相爪dに
よりワークaのカウンタウエイトeに形成された位相基
準面fを当接させることにより、ワークaの位相決めを
行った後ワークaの両端をチャックbでクランプしてい
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしV型6気筒エン
ジンや、V型8気筒エンジン等に使用されるクランクシ
ャウトのカウンタウエイトeは、図2に示すように位相
基準ブロックcに当接させる位相基準面fと位相爪dで
押圧する部分gが対向していない場合があり、このため
押圧する部分gの斜線部分を加工して位相基準ブロック
cに当接させる位相基準面fと対向させる必要がある
が、十分な対向面を確保することは、クランクシャフト
の回転バランスが崩れることから、かなり難しいなどの
不具合があった。また基準面と対向する位置に十分な面
が確保できないワークを位相クランプ装置でクランプす
る場合、ワークの搬入方向が上方の一方向に制限される
ため、ワークの搬入出を自動的に行うなどの自動化が困
難であるなどの不具合もある。この考案は上記不具合を
解決する目的でなされたもので、ワークの位相基準面以
外の加工を必要とせず、かつ自動化も容易なクランクシ
ャフトミラーの位相クランプ装置を提供しようとするも
のである。
ジンや、V型8気筒エンジン等に使用されるクランクシ
ャウトのカウンタウエイトeは、図2に示すように位相
基準ブロックcに当接させる位相基準面fと位相爪dで
押圧する部分gが対向していない場合があり、このため
押圧する部分gの斜線部分を加工して位相基準ブロック
cに当接させる位相基準面fと対向させる必要がある
が、十分な対向面を確保することは、クランクシャフト
の回転バランスが崩れることから、かなり難しいなどの
不具合があった。また基準面と対向する位置に十分な面
が確保できないワークを位相クランプ装置でクランプす
る場合、ワークの搬入方向が上方の一方向に制限される
ため、ワークの搬入出を自動的に行うなどの自動化が困
難であるなどの不具合もある。この考案は上記不具合を
解決する目的でなされたもので、ワークの位相基準面以
外の加工を必要とせず、かつ自動化も容易なクランクシ
ャフトミラーの位相クランプ装置を提供しようとするも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この考案は上記目的を達
成するために、加工すべきワークの両端をクランプする
チャックの一方に設けられた位相基準ブロックに、ワー
クのカウンタウエイトに形成された位相基準面を当接さ
せてワークの位相位置決めを行うクランクシャフトミラ
ーにおいて、上記位相基準ブロックの設けられたチャッ
クと別のチャック側に、カウンタウエイトを押圧してワ
ークを回転させることによりワークの位相基準面を位相
基準ブロックへ圧接すると同時に、位相基準ブロックと
クランプシリンダの間でカウンタウエイトを介してワー
クをクランプするクランプシリンダを設けたものであ
る。
成するために、加工すべきワークの両端をクランプする
チャックの一方に設けられた位相基準ブロックに、ワー
クのカウンタウエイトに形成された位相基準面を当接さ
せてワークの位相位置決めを行うクランクシャフトミラ
ーにおいて、上記位相基準ブロックの設けられたチャッ
クと別のチャック側に、カウンタウエイトを押圧してワ
ークを回転させることによりワークの位相基準面を位相
基準ブロックへ圧接すると同時に、位相基準ブロックと
クランプシリンダの間でカウンタウエイトを介してワー
クをクランプするクランプシリンダを設けたものであ
る。
【0005】
【作 用】上記構成により位相基準面と対向する位置
を押圧することなくワークの位相位置決めが可能になる
と共に、ワーク搬入方向に制限を受けることが少ないの
で、ワーク自動搬入出などの自動化も容易である。
を押圧することなくワークの位相位置決めが可能になる
と共に、ワーク搬入方向に制限を受けることが少ないの
で、ワーク自動搬入出などの自動化も容易である。
【0006】
【実 施 例】この考案の一実施例を図3ないし図7に
示す図面を参照して詳述する。図3はクランクシャフト
ミラーの全体図を示すもので、ベッド1上に2基のワー
クベッド2が接離方向に移動自在に設置されており、こ
れらワークベッド2の対向面にワーク3の両端をクラン
プするチャック4,5が設けられている。また上記ワー
クベッド2の間にはチャック4,5の間にクランプされ
たワーク3の軸線方向に移動自在な2基のサドル6が設
けられていて、これらサドル6上にワーク3の軸線と直
交する方向へ移動自在なスライド7が設けられており、
これらスライド7にワーク3を切削加工するカッタ8が
設けられたスイングベッド9と、ワーク3の加工位置と
隣接する個所を支持するワークレスト10が設けられて
いる。なお図中11は加工により発生した切粉を排出す
るチップコンベアである。
示す図面を参照して詳述する。図3はクランクシャフト
ミラーの全体図を示すもので、ベッド1上に2基のワー
クベッド2が接離方向に移動自在に設置されており、こ
れらワークベッド2の対向面にワーク3の両端をクラン
プするチャック4,5が設けられている。また上記ワー
クベッド2の間にはチャック4,5の間にクランプされ
たワーク3の軸線方向に移動自在な2基のサドル6が設
けられていて、これらサドル6上にワーク3の軸線と直
交する方向へ移動自在なスライド7が設けられており、
これらスライド7にワーク3を切削加工するカッタ8が
設けられたスイングベッド9と、ワーク3の加工位置と
隣接する個所を支持するワークレスト10が設けられて
いる。なお図中11は加工により発生した切粉を排出す
るチップコンベアである。
【0007】一方上記ワークベッド2の一方に設けられ
たチャック4には位相基準ブロック14が、そして他方
のチャック5にはクランプシリンダ15が設けられてい
る。上記位相基準ブロック14は図5に示すようにワー
クの端部をクランプするクランプ爪4aの間に設置され
ていて、この位相基準ブロック14にワーク3のカウン
タウエイト3a部分に形成した位相基準面3bを当接さ
せることにより、ワーク3の位相位置決めが行えるよう
になっている。
たチャック4には位相基準ブロック14が、そして他方
のチャック5にはクランプシリンダ15が設けられてい
る。上記位相基準ブロック14は図5に示すようにワー
クの端部をクランプするクランプ爪4aの間に設置され
ていて、この位相基準ブロック14にワーク3のカウン
タウエイト3a部分に形成した位相基準面3bを当接さ
せることにより、ワーク3の位相位置決めが行えるよう
になっている。
【0008】またチャック5側に設けられたクランプシ
リンダ15は図6に示すようにワーク3をクランプする
3本のクランプ爪5aの一本と軸線が平行するようにシ
リンダ部15aがチャック5の前面に取付けられてい
て、このシリンダ部15a内にエアまたは油圧などの流
体圧で動作するピストン15bが収容されている。そし
てこのピストン15bの先端はシリンダ部15aの端面
よりワーク3のカウンタウエイト3c方向へ突出されて
いて、カウンタウエイト3cを矢印方向へ回転できるよ
うになっている。
リンダ15は図6に示すようにワーク3をクランプする
3本のクランプ爪5aの一本と軸線が平行するようにシ
リンダ部15aがチャック5の前面に取付けられてい
て、このシリンダ部15a内にエアまたは油圧などの流
体圧で動作するピストン15bが収容されている。そし
てこのピストン15bの先端はシリンダ部15aの端面
よりワーク3のカウンタウエイト3c方向へ突出されて
いて、カウンタウエイト3cを矢印方向へ回転できるよ
うになっている。
【0009】次に図7に示す回路図も参照して作用を説
明すると、加工すべきワーク3はクランクシャフトミラ
ーの上方より各チャック3,4の間にワーク自動搬入出
装置(図示せず)などで搬入され、両端の中心に穿設さ
れたセンタ孔3dに各チャック4,5の中心に設けられ
たセンタ4b,5bが挿入された各センタ4b,5bの
間にワーク3が図4に示すように支持される。次にこの
状態でチャック5に設けられたクランプシリンダ15に
図7に示す回路の電磁弁16及び絞り弁17を介して流
体圧が供給されてピストン15bが突出し、ピストン1
5dによりワーク3のカウンタウエイト3cが図6の矢
印方向へ回転される。これによってチャック4側に位置
するカウンタウエイト3aが図5の矢印方向へ回転され
るため、カウンタウエイト3aに形成された位相基準面
3bが位相基準ブロック14に当接されてワーク3の位
相位置決めが行われると共に、ワーク3は位相基準ブロ
ック14とクランプシリンダ15の間でクランプされ
て、回転が固定される。
明すると、加工すべきワーク3はクランクシャフトミラ
ーの上方より各チャック3,4の間にワーク自動搬入出
装置(図示せず)などで搬入され、両端の中心に穿設さ
れたセンタ孔3dに各チャック4,5の中心に設けられ
たセンタ4b,5bが挿入された各センタ4b,5bの
間にワーク3が図4に示すように支持される。次にこの
状態でチャック5に設けられたクランプシリンダ15に
図7に示す回路の電磁弁16及び絞り弁17を介して流
体圧が供給されてピストン15bが突出し、ピストン1
5dによりワーク3のカウンタウエイト3cが図6の矢
印方向へ回転される。これによってチャック4側に位置
するカウンタウエイト3aが図5の矢印方向へ回転され
るため、カウンタウエイト3aに形成された位相基準面
3bが位相基準ブロック14に当接されてワーク3の位
相位置決めが行われると共に、ワーク3は位相基準ブロ
ック14とクランプシリンダ15の間でクランプされ
て、回転が固定される。
【0010】その後各チャック4,5のクランプ爪4
a,5bが中心方向へ移動されてワーク3の両端をクラ
ンプし、カッタ8によりワーク3の加工が行われるよう
になる。なお上記実施例ではクランプシリンダ15によ
りワーク3のカウンタウエイト3cを下方から上方へ回
転させるようにしたが、図8に示すようにワーク3を側
方より回転させて位相位置決めを行うようにしてもよ
い。
a,5bが中心方向へ移動されてワーク3の両端をクラ
ンプし、カッタ8によりワーク3の加工が行われるよう
になる。なお上記実施例ではクランプシリンダ15によ
りワーク3のカウンタウエイト3cを下方から上方へ回
転させるようにしたが、図8に示すようにワーク3を側
方より回転させて位相位置決めを行うようにしてもよ
い。
【0011】
【考案の効果】この考案は以上詳述したように、位相基
準面が形成されたカウンタウエイト以外のカウンタウエ
イトやワークの一部をクランプシリンダで押圧してワー
クを回転させ、位相基準面を基準ブロックに当接させて
位相位置決めを行うようにしたことから、従来の位相ク
ランプ装置のように位相基準面と対向する位置にワーク
を押圧する部分を必要としない。これによってV型6気
筒エンジンや、V型8気筒エンジンに使用するクランク
シャフトのように位相基準面と対向する位置に十分な面
が確保できない特殊形状のワークであっても、位相位置
決めが容易に行えるようになる。またワークの搬入方向
も従来の位相クランプ装置のように一方向に制限される
ことがないため、ワークの自動搬入出が可能になり、こ
れによって装置全体が自動化が図れるため生産性の大幅
な向上も図れるようになる。しかもワークの加工中は、
位相基準ブロックとクランプシリンダの間で、カウンタ
ウエイトを介してワークがクランプされるため、加工中
に負荷変動が発生しても、ワークの位相基準面が位相基
準ブロックより離間することがないため、精度の高い加
工が可能になる。
準面が形成されたカウンタウエイト以外のカウンタウエ
イトやワークの一部をクランプシリンダで押圧してワー
クを回転させ、位相基準面を基準ブロックに当接させて
位相位置決めを行うようにしたことから、従来の位相ク
ランプ装置のように位相基準面と対向する位置にワーク
を押圧する部分を必要としない。これによってV型6気
筒エンジンや、V型8気筒エンジンに使用するクランク
シャフトのように位相基準面と対向する位置に十分な面
が確保できない特殊形状のワークであっても、位相位置
決めが容易に行えるようになる。またワークの搬入方向
も従来の位相クランプ装置のように一方向に制限される
ことがないため、ワークの自動搬入出が可能になり、こ
れによって装置全体が自動化が図れるため生産性の大幅
な向上も図れるようになる。しかもワークの加工中は、
位相基準ブロックとクランプシリンダの間で、カウンタ
ウエイトを介してワークがクランプされるため、加工中
に負荷変動が発生しても、ワークの位相基準面が位相基
準ブロックより離間することがないため、精度の高い加
工が可能になる。
【図1】従来の位相クランプ装置を示す説明図である。
【図2】V型6気筒エンジンに使用するクランクシャフ
トのカウンタ形状を示す説明図である。
トのカウンタ形状を示す説明図である。
【図3】この考案の一実施例になる位相クランプ装置を
採用したクランクシャフトミラーの正面図である。
採用したクランクシャフトミラーの正面図である。
【図4】ワークの位相位置決めを行う作用説明図であ
る。
る。
【図5】図4のZ方向からの矢視図である。
【図6】図4のY方向からの矢視図である。
【図7】クランプシリンダへ流体圧を供給する回路を示
す回路図である。
す回路図である。
【図8】この考案の他の実施例を示す説明図である。
3 ワーク、3a カウンタウエイト、4,5 チャッ
ク、14 位相基準ブロック、15 クランプシリン
ダ。
ク、14 位相基準ブロック、15 クランプシリン
ダ。
Claims (1)
- 【請求項1】 加工すべきワーク3の両端をクランプす
るチャック4,5の一方に設けられた位相基準ブロック
14に、ワーク3のカウンタウエイト3aに形成された
位相基準面3bを当接させてワーク3の位相位置決めを
行うクランクシャフトミラーにおいて、上記位相基準ブ
ロック14の設けられたチャック4と別のチャック5側
に、カウンタウエイト3cを押圧してワーク3を回転さ
せることにより、ワーク3の位相基準面3bを位相基準
ブロック14へ圧接すると同時に、位相基準ブロック1
4とクランプシリンダの間でカウンタウエイト3a,3
cを介してワーク3をクランプするクランプシリンダ1
5を設けてなるクランクシャフトミラーの位相クランプ
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991076794U JP2577211Y2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | クランクシャフトミラーの位相クランプ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991076794U JP2577211Y2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | クランクシャフトミラーの位相クランプ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0520815U JPH0520815U (ja) | 1993-03-19 |
JP2577211Y2 true JP2577211Y2 (ja) | 1998-07-23 |
Family
ID=13615543
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991076794U Expired - Fee Related JP2577211Y2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | クランクシャフトミラーの位相クランプ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2577211Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100435687B1 (ko) * | 2001-11-07 | 2004-06-12 | 현대자동차주식회사 | 캠샤프트 프로파일 가공용 도그 |
CN110355585A (zh) * | 2018-05-03 | 2019-10-22 | 襄阳航宇机电液压应用技术有限公司 | 一种阀体固定夹具 |
JP7280049B2 (ja) * | 2019-01-29 | 2023-05-23 | 株式会社Fuji | チャック装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS615549U (ja) * | 1984-06-14 | 1986-01-14 | トヨタ自動車株式会社 | クランクシヤフトの位相割出装置 |
-
1991
- 1991-08-30 JP JP1991076794U patent/JP2577211Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0520815U (ja) | 1993-03-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |