JP2004130445A - 密着確認装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加工パレットの汎用性を確保しつつ、確実性及び信頼性に優れたワークと加工用パレットの密着確認ができる密着確認装置を提供する。
【解決手段】治具11が加工パレット50を載置する着座面14及この着座面14に載置された加工パレット50に載置支持されたワークWの下面Waに接面する位置に予め設定されたワーク当接面16と、着座面14に一端が開口する第1のエア通路18及びワーク当接面16に一端が開口する第2のエア通路19と、これら第1のエア通路18及び第2のエア通路19のエア流れを検出する第1及び第2のエアキャチセンサ25、26を有する。第1及び第2のエアキャチセンサ25、26が第1のエア通路18及び第2のエア通路19のエア流れ無しを検知したときにワークWと加工パレット50のワーク着座面53が密着していると判定する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワークを加工用パレットに載置すると共にクランプし、このワークが載置支持された加工用パレットを加工機にセットして加工する際に予め上記ワークと加工用パレットの密着状態を確認する密着確認装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
加工すべきワークを予め加工用パレットに載置してクランプし、このワークが載置支持された加工用パレットを加工機に搬入して機械加工することが広く行われている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
また、ワークを予め加工用パレットに載置及びクランプして加工機にセットして機械加工するワークの加工は、例えば図4に加工装置の全体概要図に示すように、予め取付ステーションS1において加工パレット50に加工するべきワークWを載置すると共にクランプ装置55によってワークWをクランプし、このワークWが載置支持された加工パレット50を搬送装置Lによって順次加工ステーションS2、S3、S4、S5に搬送し、各加工ステーションS2、S3、S4、S5に配置された各加工機M1、M2、M3、M4によってワークWに機械加工を施す加工方法が従来から行われている。
【0004】
ここで、各加工機M1、M2、M3、M4における加工精度を確保するためにワークWを加工機M1、M2、M3、M4に高精度でセットする必要がある。
【0005】
このため加工パレット50は、例えば図5に概要を示すように、中央部が開口する環状のパレット本体51に複数のワーク支持部52が立設され、各ワーク支持部52の頂端に形成されたワーク着座面53上にワークWの加工基準面となる下面Waが密着した状態でワークWが載置される。また、パレット本体51の下面54は各加工機M1、M2、M3、M4の各加工治具100上にセットした際に加工治具100の着座面101に密着するように高精度で平坦面に形成されている。更に、パレット本体51に立設された取付ボルト56、この取付ボルト56に移動自在に支持されてワーク着座面53上に載置されたワークWの上部に掛け渡されるクランプ部材57及び取付ボルト56に螺合してクランプ部材57をワークWに押圧する締付ナット58等からなるクランプ装置55が配設され、締付ナット58の締め付けによってクランプ部材57を介してワークWをワーク着座面53に押圧してクランプするように構成されている。
【0006】
この加工パレット50は、各加工機M1、M2、M3、M4の加工治具100上にセットした際に各加工治具100の着座面101とワーク支持部52のワーク着座面53上に載置支持したワークWの加工基準面となる下面Waとの距離を高精度で規制する必要から十分な精度で製造されている。
【0007】
しかし、加工治具100の着座面101と加工パレット50の下面54の密着b及び加工パレット50のワーク着座面53とワークWの下面Waとの密着cが確保されなければ加工精度が確保できない。そこで加工治具100の着座面101に一端が開口111aするエア通路111と、このエア通路111にエアを供給するエアポンプ等のエア供給手段112と、エア通路111に供給されるエアの流れの有無を検知するエア流れ検出手段113及び開閉制御弁114を備えた密着検出手段110が配設されている。この密着検出手段110において、開閉制御弁114を開いてエア通路111にエアを供給した状態でエア流れ検出手段113がエア通路111内のエア流れ無しを検出したときは、エア通路111の開口111aが加工パレット50の下面54によって閉じられた状態で加工治具100の着座面101と加工パレット50の下面54が密着しているものと判定し、エア流れを検知したときには例えば着座面101と加工パレット50の下面54との間に切り粉等が介在してエア通路111の開口111aと加工パレット50の下面54の間に隙間が生じ、この隙間からエアがリークする状態であり着座面101と加工パレット50が密着していないものと判定するものである。
【0008】
【特許文献1】
特開平5−139512号公報(段落番号0008、図1)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記図5に示す密着検出手段110によるとエア流れ検出手段113によりエア通路111のエア流れの有無を検知することによって加工機にセットした際の加工治具100の着座面101と加工パレット50の下面54との密着状態を確認することができる。
【0010】
しかし、加工パレット50のワーク着座面53とワークWの下面Waとの密着は確認できない。そこで加工パレット50にワークWを組み付ける際に予め作業者が加工パレット50のワーク着座面53とワークWの下面Waとの各密着面の洗浄度を目視確認した後に、加工パレット50とワークWとの組み付けを行っている。この加工パレット50のワーク着座面53とワークWの下面Waとの各密着面の洗浄度を目視確認する作業は作業者の熟練度及び個人差により大きく左右され、その密着確認は確実性及び信頼性の低下が懸念されると共に、多くの作業工数を要し生産性に影響を及ぼしコストアップの要因となる。
【0011】
この対策として、ワークWを支持する加工パレット50のワーク着座面53に一端が開口するエア通路及び、このエア通路にエアを及び供給するエア供給手段、エア通路に供給されれるエアの流れの有無を検知するエア流れ検出手段からなるワーク密着検出手段を配置し、エア流れ検出手段によるエア流れの有無の検出によりワーク着座面53とワークWの下面Waとの密着状態を確認する方策もあるが、加工パレット50にエア通路を形成することから加工パレット50の形状が複雑になり加工パレット50の製造コストが増大すると共に、加工パレット50の汎用性に影響を与えるおそれがある。
【0012】
従って、かかる点に鑑みなされた本発明の目的は、作業者の目視確認によることなく加工パレットの汎用性を確保しつつ、確実性及び信頼性に優れたワークと加工用パレットの密着が確認ができる密着確認装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する請求項1に記載の密着確認装置の発明は、ワークを加工用パレットに載置すると共にクランプし、このワークが載置支持された加工用パレットを加工機にセットして加工する際に予め上記ワークと加工用パレットの密着状態を確認する密着確認装置において、上記加工パレットを載置する着座面と、この着座面に載置された加工パレットに載置支持されたワークの下面に接面する位置に予め設定されたワーク当接面と、上記着座面に一端が開口する第1のエア通路と、上記ワーク当接面に一端が開口する第2のエア通路とを有する治具と、上記第1のエア通路及び第2のエア通路にエアを供給するエア供給手段と、上記第1のエア通路及び第2のエア通路に供給されるエア流れの有無を検知するエア流れ検知手段とを備え、上記エア流れ検知手段が第1のエア通路及び第2のエア通路のエア流れ無しを検知したときに、上記ワークと加工パレットが密着していると判定することを特徴とする。
【0014】
請求項1の発明によると、治具が加工パレットを載置する着座面及この着座面に載置された加工パレットに載置支持されたワークの下面に接面する位置に予め設定されたワーク当接面と、この着座面に一端が開口する第1のエア通路及びワーク当接面に一端が開口する第2のエア通路とを有し、これら着座面に開口する第1のエア通路及びワーク当接面に開口する第2のエア通路のエア流れをエア流れ検知手段で検知することにより、この検知結果に基づいて加工パレットとワークとの密着が確認できる。よって、作業者の目視によることなく確実でかつ信頼性に優れた加工パレットとワークとの密着確認が確保でき、かつ生産性の向上が得られる。
【0015】
また、治具の着座面と加工パレット及び治具のワーク当接面と加工パレットの密着確認により間接的に加工パレットとワークとの密着を確認することから、加工パレットの形状の自由度が得られ、形状の複雑化を招くことなく加工パレットの製造コストの抑制及び汎用性が得られる。
【0016】
請求項2に記載の発明は、請求項1の密着確認装置において、上記エア流れ検知手段は、上記第1のエア通路のエア流れの有無を検知する第1のエア流れ検知手段と、上記第2のエア通路のエア流れの有無を検知する第2のエア流れ検知手段とを有し、これら第1のエア流れ検知手段及び第2のエア流れ検知手段が共にエア流れ無しを検知したときに、上記ワークと加工パレットが密着していると判定することを特徴とする。
【0017】
請求項2の発明によると、第1のエア通路のエア流れ及び第2のエア通路のエア流れが、それぞれ独立した第1のエア流れ検知手段及び第2のエア流れ検知手段で検出することによって、治具と加工パレットの密着確認と加工パレットとワークの密着確認ができ、密着確認作業の効率化がもたらされる。
【0018】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2の密着確認装置において、上記治具は、上記第1のエア通路が開口する上記着座面及び第2のエア通路が開口するワーク当接面をそれぞれ複数有することを特徴とする。
【0019】
請求項3の発明によると、第1のエア通路が開口する着座面及び第2のエア通路が開口するワーク当接面をそれぞれ複数配置することによって、治具と加工パレット及び治具とワークとのそれぞれの密着確認がより確実になり、加工パレットとワークとの密着確認の信頼性が向上する。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による密着確認装置の実施の形態を図を参照して説明する。
【0021】
(第1実施の形態)
図1は、第1実施の形態における密着確認装置10が配置される加工装置1の概要を示す全体概要図であり、予め取付ステーションS1において加工パレット50に加工するべきワークWを載置支持すると共にクランプ装置55によってワークWを加工パレット50に固定し、この取付ステーションS1に配置された密着確認装置10によって加工パレット50と、この加工パレット50に載置支持されたワークWとの密着が確認された後、ワークWが載置固定された加工パレット50を搬送装置Lによって順次加工ステーションS2、S3、S4、S5に搬送され、各加工ステーションS2、S3、S4、S5に配置された各加工機M1、M2、M3、M4によってワークWにフライス加工等の機械加工が施される。
【0022】
図2は取付ステーションS1に配置された密着確認装置1及びワークWを載置支持する加工パレット50の概要説明図である。なお、加工パレット50は上記図4に示すものと構成が同じであり、図4と同一符号を付することで加工パレット50の詳細な説明を省略する。
【0023】
密着確認装置10は、加工パレット50を載置する治具11を有し、治具11は治具本体12に複数の加工パレット支持部13及びワーク当接部15が立設され、各加工パレット支持部13の頂端に加工パレット50の下面54が密着可能な着座面14が形成され、各着座面14上に加工パレット50の下面54が密着した状態で加工パレット50が治具11上に載置支持される。
【0024】
各ワーク当接部15の頂端には、ワークWが載置支持された加工パレット50を、その下面54が加工パレット支持部13の着座面14上に密着した状態で載置した際に、パレット本体51に形成された開口部を貫通してワークWの下面Waに密着状態で接面可能に設定されたワーク当接面16が形成されている。
【0025】
更に治具11には、治具本体12及び各加工パレット支持部13内を貫通して各着座面14に一端が開口する第1のエア通路18が穿設され、同様に治具本体12及び各ワーク当接部15内を貫通して各ワーク当接面16に一端が開口する第2のエア通路19が穿設されている。
【0026】
一方、治具11に形成した各第1のエア通路18及び第2のエア通路19は、それぞれエア配管20、21を介して集合すると共に開閉制御弁23を介在してエア供給手段であるエアポンプ24に連結してエアを供給するようにする。また、エア配管20、21にはそれぞれ第1及び第2のエア流れ検知手段である第1のエアキャッチセンサ25及び第2のエアキャッチセンサ26を接続して、対応する第1のエア通路18及び第2のエア通路19におけるエアの流れを検出する。
【0027】
ここで、治具11にワークWが載置支持した加工パレット50を載置した密着確認状態で、第1のエアキャッチセンサ25においてエアの流れ無しが検出されたときは加工パレット支持部13の着座面14と加工パレット50の下面54が密着して第1のエア通路18の開口部18aが閉じられ着座面14と加工パレット50の下面54の密着状態が確認され、かつ第2のエアキャッチセンサ26によるエア流れ無しが検知されるとワーク当接部15のワーク当接面16とワークWの下面Waが密着して第2のエア通路19の開口部19aが閉じられワーク当接面16とワークWの下面Waの密着状態が確認される。これら着座面14と加工パレット50の下面54の密着及びワーク当接面16とワークWの下面Waの密着確認によって間接的に加工パレット50のワーク着座面53とワークWの下面Waが密着が確認でき、加工パレット50にワークWが適切に組み付けられているとして「組み付け良」と判定する。
【0028】
また、密着確認において第1のエアキャッチセンサ25によりエアの流れ無しが検出されて加工パレット支持部13の着座面14と加工パレット50の下面54の密着が確認されたにもかかわらず第2のエアキャッチセンサ26がエア流れ有りを検出したときには、ワーク着座面53とワークWの下面Waの間に例えば切り粉等が侵入してワーク当接面16とワークWの下面Waに隙間が生じ、この隙間からエアがリークしているものとし、ワーク着座面53とワークWの下面Waの密着が不十分であり加工パレット50に対するワークWの組み付けが不適切として「組み付け不良」と判定する。
【0029】
さらに、密着確認において第1及び第2のエアキャッチセンサ25及び26において共にエアの流れ有りが検出されたときは加工パレット支持部13の着座面14と加工パレット50の下面54との密着が不十分であり、ワーク着座面53とワークWの下面Waが密着確認ができず、「組み付け判定不能」と判定する。
【0030】
次に、このように構成された密着確認装置10による具体的な確認方法について図1に示す加工装置1を例に説明する。
【0031】
取付ステーションS1において、密着確認装置10に配置された開閉制御弁23を閉じて各第1のエア通路18及び第2のエア通路19へのエア供給を停止した状態で、治具11に立設された各加工パレット支持部13の着座面14上に加工パレット50の下面54を当接させた状態で各着座面14上に加工パレット50を載置する。
【0032】
このようにして治具11上に載置支持された加工パレット50の各ワーク着座面53上にワークWの下面Waを当接させて各ワーク着座面53上にワークWを載置し、更にクランプ装置55の締付ナット58の締め付けによってクランプ部材57を介してワークWをワーク着座面53に押圧してクランプして加工パレット50上にワークWを組み付ける。
【0033】
次に、開閉制御弁23を開き、エア配管20、21を介して第1のエア通路18及び第2のエア通路19にエアポンプ24からのエアを供給し、かつ第1のエアキャッチセンサ25により第1のエア通路18及び第2のエアキャッチセンサ26により第2のエア通路19におけるエアの流れの有無をそれぞれ検知して加工パレット50のワーク着座面53とワークWの下面Waとの密着状態を確認する。
【0034】
この密着確認において、第1のエアキャッチセンサ25及び第2のエアキャッチセンサ26によって第1のエア通路18及び第2のエア通路19内のエアの流れ無しが共に検出されたときには、加工パレット支持部13の着座面14と加工パレット50の下面54が密着し、かつワーク当接部15のワーク当接面16とワークWの下面Waが密着したことが検知され、加工パレット50のワーク着座面53とワークWの下面Waが密着して加工パレット50にワークWが適切に組み付けられているとして「組み付け良」と判定する。この密着確認でワークWが適切に組み付けられたと判断された加工パレット50は、搬送装置Lによって順次加工ステーションS2、S3、S4、S5に搬送され、各ステーションS2、S3、S4、S5に配置された各加工機M1、M2、M3、M4によって機械加工が施される。
【0035】
また、密着確認において第1のエアキャッチセンサ25によりエアの流れ無しが検出されて加工パレット支持部13の着座面14と加工パレット50の下面54が密着が確認されたにもかかわらず、第2のエアキャッチセンサ26がエア流れ有りを検出したときには、加工パレット50のワーク着座面53とワークWの下面Waの間に例えば切り粉等が侵入して着座面53とワークWの下面Waに隙間が生じ、この隙間からエアがリークしているとし、ワーク着座面53とワークWの下面Waの密着が不十分であり加工パレット50とワークWの組み付けが不適切として「組み付け不良」と判定する。この「組み付け不良」と判定された際には、クランプ装置55によるワークWのクランプを解除し、加工パレット50からワークWを取り外し、かつ加工パレット50のワーク着座面53及びワークWの下面Waを洗浄して切り粉等の付着物等を除去し、再度加工パレット50にワークWを組み付けてエアキャッチセンサ25及び26において第1のエア通路18及び第2のエア通路19の各エアの流れの有無による組み付けの良或いは不良を検知し、「組み付け良」と判定したもののみを次の加工ステーションS2に搬出する。
【0036】
同様に、密着確認において、第1及び第2のエアキャッチセンサ25及び26が共にエアの流れ有りを検出したときには、加工パレット支持部13の着座面14と加工パレット50の下面54が密着が不十分であり、ワーク着座面53とワークWの下面Waとの密着状態を確認することができず、「組み付け判定不能」と判定する。この「組み付け判定不能」と判定した際には、クランプ装置55によるワークWのクランプを解除し、加工パレット50からワークWを取り外すと共に、加工パレット50を治具11上から取り外し、治具11の着座面14、加工パレット50の下面54、ワーク着座面53及びワークWの下面Wa等を洗浄して切り粉等の付着物等を除去し、再度治具11上に加工パレット50を載置し、かつ加工パレット50にワークWを組み付けて第1及び第2のエアキャッチセンサ25及び26において第1のエア通路18及び第2のエア通路19内のエアの流れの有無による組み付けの良或いは不良を検知し、「組み付け良」と判定したもののみを次の加工ステーションS2に搬出する。
【0037】
このように本実施の形態によると、取付ステーションS1において、治具11に形成された加工パレット50を載置する着座面14と、この着座面14に載置された加工パレット50に載置支持されたワークWの下面Waに接面する位置に予め設定されたワーク当接面16を設け、これら着座面14に一端が開口する第1のエア通路18及びワーク当接面16に一端が開口する第2のエア通路19を設け、第1及び第2のエアキャッチセンサ25、26による第1のエア通路18及び第2エア通路19のエアの流れの有りまたは無しの検知結果に基づいて加工パレット50とワークWとの密着状態を判定するようにしたので、作業者の目視確認によることなくワークWと加工用パレット50の密着確認が確実に行えて信頼性に優れ、かつ適切にワークWが組み付けられた加工パレット50のみを次の加工ステーションS2、S3、S4、S5によって機械加工することからワークWの加工精度の向上及び均一化が得られる。また、作業者の目視確認によることなく加工パレット50とワークWの密着確認ができて生産性の向上が達成できると共に工パレット50とワークWの密着確認の自動化が容易になる。
【0038】
また、治具11の着座面14と加工パレット50の下面54及び治具11のワーク当接面16とワークWの下面Waの密着の有無により加工パレット50とワークWの密着状態を間接的に確認することから、加工パレット50の形状に及ぼすことがなく、加工パレット50の形状の自由度が得られ、、加工パレット50の複雑化を招くことなく加工パレット50の製造コストが抑制できると共に、加工パレット50の汎用性が確保できる。
【0039】
更に、第1のエア通路18と第2のエア通路19のエアの流れの有無をそれぞれ独立した第1のエアキャッチセンサ25と第2のエアキャッチセンサ26によって検出することによって、治具11の着座面14と加工パレット50との密着及び治具11のワーク当接面16とワークWとの密着を的確に判断することができ、加工パレット50とワークWとの密着確認作業の効率化がもたらされる。また、第1のエア通路18が開口する着座面14及び第2のエア通路19が開口するワーク当接面16をそれぞれ複数配置することによって、治具11の着座面14と加工パレット50の下面54及び治具11のワーク当接面16とワークWの密着確認が確実になり、加工パレット50とワークWの密着確認がより確実になり、密着確認の信頼性が確保できる。
【0040】
(第2実施の形態)
図3を参照して本発明の第2実施の形態を説明する。なお、図2と対応する部分に同一符号を付することで該部の詳細な説明は省略し、異なる部分を主に説明する。
【0041】
本実施の形態においては、治具11に形成した各第1のエア通路18及び第2のエア通路19は、エア配管20、21を介して集合すると共に開閉制御弁23を介在してエア供給手段であるエアポンプ24に連結してエアを供給する。さらにエア配管20と21の集合部と開閉制御弁23との間にエア流れ検知手段であるエアキャッチセンサ27を接続して該部におけるエアの流れの有無を検出することを特徴とする。
【0042】
ここで、治具11にワークWが載置支持した加工パレット50を載置した密着確認状態で、エアキャッチセンサ27においてエアの流れ無しが検出されたときは加工パレット支持部13の着座面14と加工パレット50の下面54が密着して第1のエア通路18の開口部18aが閉じられ、着座面14と加工パレット50の下面54との密着状態が確認され、かつワーク当接部15のワーク当接面16とワークWの下面Waが密着して第2のエア通路19の開口部19aが閉じられワーク当接面16とワークWの下面Waとの密着状態が確認される。これら着座面14と加工パレット50の下面54の密着及びワーク当接面16とワークWの下面Waの密着確認によって間接的に加工パレット50のワーク着座面53とワークWの下面Waが密着が確認でき、加工パレット50にワークWが適切に組み付けられているとして「組み付け良」と判定する。
【0043】
この密着確認でワークWが適切に組み付けられたと判断された加工パレット50は、搬送装置Lによって順次加工ステーションS2、S3、S4、S5に搬送され、各ステーションS2、S3、S4、S5に配置された各加工機M1、M2、M3、M4によって機械加工が施される。
【0044】
また、密着確認においてエアキャッチセンサ27によりエアの流れ有りが検出されたときには、着座面14とワークWの下面Waの間に例えば切り粉等が侵入して着座面14とワークWの下面Waに隙間が生じ第1のエア通路18の開口部18aからエアがリークしているか、ワーク着座面53とワークWの下面Waの間に切り粉等が侵入してワーク当接面16とワークWの下面Waとの間に隙間が生じ第2のエア通路19の開口部19aがリークしているか、或いはこれらの双方等の可能性があり、このときは「組み付け判定不能」と判定する。
【0045】
この「組み付け判定不能」と判定された際には、クランプ装置55によるワークWのクランプを解除し、加工パレット50からワークWを取り外すと共に、加工パレット50を治具11上から取り外し、治具11の着座面14、加工パレット50の下面54、ワーク着座面53及びワークWの下面Waを洗浄して切り粉等の付着物等を除去し、再度治具11上に加工パレット50を載置し、かつ加工パレット50にワークWを組み付けてエアキャッチセンサ27においてエアの流れ無しを検知し、「組み付け良」と判定したもののみを次の加工ステーションS2に搬出する。
【0046】
本実施の形態によると、単一のエアキャッチセンサ27によってエアの流れを検知して加工パレット50のワーク着座面53とワークWの下面Waとの密着良否を判定することから、第1の実施の形態に比べ密着確認装置10の構成の簡素化が可能になりコスト低減が期待できる。
【0047】
なお、本発明は上記各実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば上記各実施の形態では第1のエア通路18が開口する着座面14及び第2のエア通路19が開口するワーク当接面16をそれぞれ複数配置したが、単一の第1のエア通路18及び単一のエア通路19によって形成することによって簡素化を図ることもできる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明した本発明の密着確認装置によると、治具が加工パレットを載置する着座面及この着座面に載置された加工パレットに載置支持されたワークの下面に接面する位置に予め設定されたワーク当接面と、これら着座面に一端が開口する第1のエア通路及びワーク当接面に一端が開口する第2のエア通路とを有し、第1のエア通路及び第2のエア通路のエア流れをエア流れ検知手段で検知し、この検知結果に基づいて加工パレットとワークとの密着を確認することによって、作業者の目視によることなく確実でかつ信頼性に優れた加工パレットとワークとの密着確認が確保でき、かつ生産性の向上が得られる。
【0049】
また、治具の着座面と加工パレット及び治具のワーク当接面と加工パレットの密着確認により間接的に加工パレットとワークとの密着を確認することから、加工パレットの形状の自由度が得られ、形状の複雑化を招くことなく加工パレットの製造コストの抑制及び汎用性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態の密着確認装置を含む加工装置の全体図である。
【図2】図1における密着確認装置の概要説明図である。
【図3】本発明における密着確認装置の第2実施の形態の概要説明図である。
【図4】従来の加工装置の概要を示す全体図である。
【図5】同じく、加工パレットの概要を示す説明図である。
【符号の説明】
1   加工装置
10   密着確認装置
11   治具
12   治具本体
13   加工パレット支持部
14   着座面
15   ワーク当接部
16   ワーク当接面
18   第1のエア通路
19   第2のエア通路
20、21  エア配管
23   開閉制御弁
24   エアポンプ
25   第1のエアキャッチセンサ(第1のエア流れ検知手段)
26   第2のエアキャッチセンサ(第2のエア流れ検知手段)
27   エアキャッチセンサ(エア流れ検知手段)
50   加工パレット
51   パレット本体
52   ワーク支持部
53   ワーク着座面
54   下面
55   クランプ装置
W   ワーク
Wa   下面(加工基準面)
S1   取付ステーション
S2、S3、S4、S5  加工ステーション
M1、M2、M3、M4  加工機

Claims (3)

  1. ワークを加工用パレットに載置すると共にクランプし、このワークが載置支持された加工用パレットを加工機にセットして加工する際に予め上記ワークと加工用パレットの密着状態を確認する密着確認装置において、
    上記加工パレットを載置する着座面と、
    この着座面に載置された加工パレットに載置支持されたワークの下面に接面する位置に予め設定されたワーク当接面と、
    上記着座面に一端が開口する第1のエア通路と、
    上記ワーク当接面に一端が開口する第2のエア通路とを有する治具と、
    上記第1のエア通路及び第2のエア通路にエアを供給するエア供給手段と、
    上記第1のエア通路及び第2のエア通路に供給されるエア流れの有無を検知するエア流れ検知手段とを備え、
    上記エア流れ検知手段が第1のエア通路及び第2のエア通路のエア流れ無しを検知したときに、上記ワークと加工パレットが密着していると判定することを特徴とする密着確認装置。
  2. 上記エア流れ検知手段は、
    上記第1のエア通路のエア流れの有無を検知する第1のエア流れ検知手段と、
    上記第2のエア通路のエア流れの有無を検知する第2のエア流れ検知手段とを有し、
    これら第1のエア流れ検知手段及び第2のエア流れ検知手段が共にエア流れ無しを検知したときに、上記ワークと加工パレットが密着していると判定することを特徴とする請求項1に記載の密着確認装置。
  3. 上記治具は、
    上記第1のエア通路が開口する上記着座面及び第2のエア通路が開口するワーク当接面をそれぞれ複数有することを特徴とする請求項1または2に記載の密着確認装置。
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