JPS6322218A - 放電加工機の外段取り用治具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （技術分野） 本発明は、放電加工機の外段取り用治具に関するもので
ある。

（背景技術） 第３図は従来の放電加工機の内段取り用治具を示す斜視
図である。同図に示されるように、従来は放電加工機内
のマグネットテーブル（））に放電被加工ワーク（６）
を直付けする方式を取っているために、放電被加工ワー
ク（６）のセツティング段取りに要する時間の分だけは
、放電加工機の稼働時間が短くなるという問題があった
０周知のように、放電加工機は加工時間が相当長く掛か
るものであるから、稼働時間が短くなることは大きな問
題である。

また、従来の内段取り用治具にあっては、マグネットテ
ーブル（７）の縁に位置決め用の基準板（８）を配して
、複数個の放電被加工ワーク（６）を連ねてセットした
後、マグネットスイッチ（９）を操作して、全ての放電
被加工ワーク（６）を同時にマグネットテーブル（７）
に固定するようになっていたが、このような方式では、
放電被加工ワーク（６）の寸法誤差が連接方向に累積す
ることになり、放電加工部（＾）〜（Ｄ）に比べて放電
加工部（Ｐ）〜（Ｒ）の加工位置精度の低下を招くとい
う問題があった。

このような問題もあるだけに、放電被加工ワーク（６）
のセツティング作業には、極めて高度の技能を要求され
るものであり、実質的には熟練技術者でなければセツテ
ィングができない、このため、例えば夜間の長時間稼働
を行う際には、マグネットテーブル（７）上の全ての放
電被加工ワーク（６）の加工が終了してしまうと、熟練
作業者でない者が再び次の放電被加工ワーク（６）をセ
ツティングして放電加工を再開することは困難であると
いう問題があった。

（発明の目的） 本発明は上述のような点に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、放電被加工ワークの放電加工
機外でのセツティング段取りを可能とすることにより放
電加工機の有効稼働時間を増加させ得るようにした放電
加工機の外段取り用治具を提供するにある。

（発明の開示） 本発明に係る放電加工機の外段取り用治具にあっては、
第１図及び第２図に示されるように、十字状に配された
上向Ｖｉ（１）を上面に有する下側固定プレート（１０
）と、前記上向■溝（１）内に十字状に配された４本の
ビンゲージ（３）と、前記各ビンゲージ（３）を介して
前記上向Ｖ溝（１）に相対するように十字状に配された
下向■溝（２）を下面に有し、上面に放電被加工ワーク
（６）の取付治具（４）を有する上側可動プレート（２
０）とを備えて成るものである。実施例においては、下
側固定プレート（１０）には１組の押さえ具（５）が設
けられており、上側可動プレート（２０）を所定の圧力
で押さえるようになっている。

本発明にあっては、このように構成されているので、予
め放電加工機の外で上側可動プレート（２０）の上面に
設けられた取付治具（４）を用いて、例えば第２図に示
されるように、放電被加工ワーク（６）をセツティング
することができ、放電加工機が内部にセットされた全ワ
ークの放電加工を終了すると、加工済みワーク（６）を
載せた加工機の内部にある上側可動プレー）　（２０）
を、前述の未加工の放電被加工ワーク（６）をセツティ
ングされた上側可動プレート（２０）と交換して、直ち
に放電加工を再開すれば良い、このようにすれば、放電
加工機の有効稼働時間を長くすることができるものであ
る。

以下、本発明の好ましい実施例を添付図面と共に説明す
る。第１図は本発明の一実施例に係る放電加工機の外段
取り用治具の斜視図である。下側固定プレート（１０）
は、その上面に、上向Ｖ　７１１　（１）が十字状に設
けられており、放電加工機の油槽内にクランプされてい
る。ビンゲージ（３）は同じ寸法のものを４本用い、下
側固定プレート（１０）側の上向■溝（１）に埋め込み
ボルトで固定され、上向■溝（１）の上面よりビンゲー
ジ（３）の半径を越える部分が突出するようにしている
。マグネットテーブルよりなる上側可動プレート（２０
）は、複数枚用意されている。各上側可動プレート（２
０）には、下側固定プレート（１０）の上向Ｖ溝（１）
に相対する４個の高精度に同寸法の下向■溝（２）を有
するブロックが固定されており、これによって、上側可
動プレート（２０）のセツティングが繰り返し高精度で
行えるようになっている。上側可動プレート（２０）上
には、放電被加工ワーク（６）を高精度に取り付けるこ
とが可能な専用の取付治具（４）をマグネットテーブル
で固定し、この取付治具〈４）を用いて放電加工機の外
で予め放電被加工ワーク（６）をセツティングできるよ
うになっている。第２図は、放電被加工ワーク（６）を
取付治具（４）に取り付けた状態を一例として示してい
る。放電被加工ワーク（６）の取付治具（４）へのセツ
ティングは、取付治具（４）上で直角に配された位置決
めプレート（４１）上に放電被加工ワーク（６）の端面
を当て、マグネットスイッチ（４３）をオンにして対応
するマグネットブロック（４２）を付勢し、該マグネッ
トブロック（４２）上の放電被加工ワーク（６）を固定
するという方式を採用している。このため、本冥施例で
は、複数個の放電被加工ワーク（６）を連接したときの
累績誤差が生じることもなくなり、放電加工精度の向上
が可能となる。また、セツティング作業の簡略化による
ワーク位置決め精度の向上も可能となる。

上側可動プレート（２０）と下側固定プレート（１０）
との固定は、１組の押さえ具（５）によって行なわれる
。この押さえ具（５）は、枢支軸（５３）にて下側固定
プレート（１０）に回動自在に取り付けられた２本の回
動アーム（５１）と、回動アーム（５１）の回動端に取
り付けられているラチェット式のツマミ（５２）とから
構成されている。ラチェット式のツマミ（５２）は、一
定の負荷が加わると空回りするようになっており、これ
によって、上側可動プレート（２０）は、放電加工時に
生じる浮き上がりの防止と精度の維持が可能となるよう
に予め定められた低い圧力で、下側固定プレー）　（１
０）に固定されるものである。

（発明の効果） 以上のように、本発明にあっては、放電被加工ワークの
取付治具を有する上側可動プレートを、十字状に配され
た上向Ｖ溝と下向Ｖ？ＪＩ及びその間に配されるピンゲ
ージを用いて、下側固定プレートの上に繰り返し高精度
で取り付けられるようにしたので、放電被加工ワークセ
ツティングの外段取り化が可能となり、したがって、放
電加工機が内部にセットされた全ワークの放電加工を終
了すると、加工済みワークを載せた内部の上側可動プレ
ートを、予め放電加工機の外で未加工の放電被加工ワー
クをセツティングされた上側可動プレートと交換して、
放電加工を直ちに再開することができ、放電加工機の有
効稼働時間を長くすることができるという効果を有する
ものである。

なお、放電加工機として自動工具交換機（ＡＴＣ）を有
するものを採用し、上側可動プレートの交換を自動的に
行うようにすれば、複数個の放電被加工ワークを載せた
上側可動プレートの複数個連続処理が実現可能となり、
放電加工機の連続加工時間の大幅な延長が可能となるも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の斜視図、第２図は同上のワ
ーク取付状態の一例を示す斜視図、第３図は従来例の斜
視図である。 （１）は上向■溝、（２）は下向Ｖ溝、（３）はビンゲ
ージ、（４）は取付治具、（５）は押さえ具、（６）は
放電被加工ワーク、（１０）は下側固定プレート、（２
０）は上側可動プレートである。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）十字状に配された上向Ｖ溝を上面に有する下側固
   定プレートと、前記上向Ｖ溝内に十字状に配された４本
   のピンゲージと、前記各ピンゲージを介して前記上向Ｖ
   溝に相対するように十字状に配された下向Ｖ溝を下面に
   有し、上面に放電被加工ワークの取付治具を有する上側
   可動プレートとを備えて成ることを特徴とする放電加工
   機の外段取り用治具。
2. （２）前記下側固定プレートは、上側可動プレートを所
   定の圧力で押さえる１組の押さえ具を有して成ることを
   特徴とする特許請求の範囲第１項記載の放電加工機の外
   段取り用治具。