JP2576698Y2 - 塗装装置 - Google Patents

塗装装置

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JP2576698Y2
JP2576698Y2 JP1992075571U JP7557192U JP2576698Y2 JP 2576698 Y2 JP2576698 Y2 JP 2576698Y2 JP 1992075571 U JP1992075571 U JP 1992075571U JP 7557192 U JP7557192 U JP 7557192U JP 2576698 Y2 JP2576698 Y2 JP 2576698Y2
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布 誠 二 掛
林 宣 文 小
浦 務 杉
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Toyota Motor Corp
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Trinity Industrial Corp
Toyota Motor Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、被塗物の下面に突出し
た環状リブの表面と、その環状リブで囲われた凹面だけ
を局所的に塗装する塗装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鋳造品で成る自動車部品の中には、局所
的に防錆塗料等を塗装するものがあり、例えば下面に突
出した環状リブを有するシャフト部品等については、そ
の環状リブの表面と、その環状リブに囲われた凹面だけ
を局所的に塗装する必要があった。
【0003】そして、従来においてその塗装を行う場合
には、環状リブの外側と内側をマスキング板で囲って、
環状リブの表面と、その環状リブで囲われた部分とを別
々に塗装しなければならなかったため、塗装に手間がか
かると同時に、マスキング板の塗料汚れを除去するのも
非常に面倒であり、作業効率が悪かった。
【0004】そこで、本出願人はこの問題を解決するた
めに、図3に示すように、被塗物Wの下方から環状リブ
1で囲われた凹面状の部分2に向かって塗料を吐出する
塗料ノズル31と、当該塗料ノズル31の周囲を遮断す
る筒型治具32とを設け、当該筒型治具32の上端に前
記環状リブ1を浸漬してその表面をディップ塗装する塗
料が充填される環状溝4を形成した塗装装置を提案した
(実開平3−54773号公報参照)。
【0005】この塗装装置は、被塗物Wの下面に突出し
た環状リブ1の表面と、その環状リブ1で囲われた凹面
2とを同時に塗装することができ、しかもマスキング板
を用いる必要もないから、マスキング板に付着した塗料
汚れを除去する面倒もなくなって、作業効率を著しく向
上できるという利点を有していた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところが、前記塗料ノ
ズル31から前記環状リブ1で囲われた凹面2に対して
吹き付ける塗料の量の加減が難しく、ノズル31からの
吐出量が多過ぎると、筒型治具31の環状溝4から塗料
が溢れ出て環状リブ1の外側の塗装が不要な部分33に
まで塗料が付着してしまうことがあり、その塗り過ぎた
塗料を塗装作業後に除去しなければならないという面倒
を生じていた。
【0007】そこで本考案は、環状リブの表面と、その
環状リブに囲われた凹面のみを確実に塗装でき、その他
の塗装が不要な部分に塗料が付着することのない塗装装
置を提供することを技術的課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本考案による塗装装置は、被塗物の下面に突出した
環状リブの表面と、その環状リブで囲われた凹面だけを
局所的に塗装する塗装装置であって、前記環状リブを浸
漬してその表面をディップ塗装する塗料が充填される環
状溝上端面に形成した円柱状の治具を備え、当該治具
には、環状リブで囲われた前記凹面の頂点に所定の間隔
で対向して吸引口が開口形成されると共に、当該吸引口
から前記環状溝内の塗料を前記凹面に沿って吸い上げる
塗料吸引管が設けられていることを特徴とする。
【0009】
【作用】本考案によれば、被塗物の下面に突出した環状
リブは、円柱状の治具の上端面に形成された環状溝内に
充填された塗料に浸漬されてその表面がディップ塗装さ
れると同時に、環状リブで囲われた凹面に吸引口を対向
させた塗料吸引管によって、環状溝内の塗料がその凹面
に沿って吸い上げられ、凹面もフロー塗装される。この
際、塗料吸引管の吸引口は凹面の頂点に所定の間隔で対
向していることから、吸引力が凹面全体に均一にかか
り、その表面に沿って吸い上げられる塗料の量も略均一
になるため、塗膜厚も一定になり塗装仕上がりも良い。
そして、凹面を伝って吸い上げられた塗料の残部は塗料
吸引管を介して排出され、環状溝から塗料が外側に溢れ
出ることもないので、被塗物の非塗装部に塗料が付着す
ることが確実に防止される。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例について、図面に基づ
いて説明する。図1は、本考案に係る塗装装置の一例を
示す要部の断面図、図2はその全体図である。本実施例
に示す塗装装置は、塗料を貯留する塗料タンク9内とそ
の上方に搬入出される被塗物W,Wとの間を一定のスト
ロークで昇降するリフタアーム10に、各被塗物Wの真
下に位置する円柱状の治具3が形成されている。
【0011】そして、各円柱状の治具3の上端面には、
各被塗物Wの下面に突出した環状リブ1を浸漬してディ
ップ塗装する塗料を塗料タンク9内から汲み取って充填
する環状溝4が形成されている。また、その環状リブ1
の内側には円錐型の凸部が形成され、その凸部の上端側
から前記円柱状の治具3を貫いて塗料吸引管5が嵌設さ
れている。なお、前記凸部の上端に開口する吸引口6
は、被塗物Wが搬入された際に、環状リブ1に囲われた
凹面2の頂点7と僅かの間隙(例えば3〜5mm)をも
って対向するように設計される。
【0012】また、被塗物W,Wは、間歇コンベア11
に設けた左右一対の受け台12に載せて塗料タンク9の
上方に搬入出されるように成っており、前記リフタアー
ム10は、塗料タンク9の外に設けたシリンダ13で昇
降駆動されると共に、その内部には各塗料吸引管5に接
続される吸引配管8が設けられ、当該吸引配管8には前
記環状溝4内の塗料を所定のタイミングで吸引するポン
プ14を介装した塗料循環配管15が連結されている。
【0013】しかして、被塗物W,Wが塗料タンク9の
上方に搬入されると、シリンダ13のピストンロッド1
6が伸長して、リフタアーム10が塗料タンク9内から
上昇し、当該リフタアーム10に設けられた円柱状の治
具3が各被塗物Wの下面に向かって上昇せられる。この
時、各治具3の上端面に形成された環状溝4内には、塗
料タンク9内の塗料が汲み取られて充填される。
【0014】そして、リフタアーム10は、治具3の環
状溝4内に各被塗物Wの環状リブ1が所定の深さだけ浸
漬されると共に、治具3に開口する吸引口6が環状リブ
1に囲われた凹面2の頂点7と対向して所定の間隔に達
した時点で停止され、ポンプ14が起動される。
【0015】これにより、各被塗物Wの下面に突出した
環状リブ1の表面が、各円柱状の治具3の環状溝4内に
充填された塗料に浸漬されてディップ塗装される。ま
た、ポンプ14の吸引力により、環状溝4内の塗料は環
状リブ1に囲われた凹面2に沿って塗料吸引管5の吸引
口6に向かって吸い上げられ、凹面2がフロー塗装され
る。
【0016】この際、塗料吸引管5の吸引口6は、環状
リブ1に囲われた凹面2の頂点7に数ミリの間隔で対向
しているため、吸引力が凹面全体に均一にかかり、凹面
2に沿って吸い上げられる塗料の量も略均一になるた
め、塗膜厚も一定となり良好な塗装を行うことができ
る。
【0017】また、凹面2に沿って吸引口6まで吸い上
げられた塗料の残部は、塗料吸引管5及び吸引配管8と
塗料循環配管15を介して塗料タンク9に戻される。し
たがって、本考案の塗装装置によれば、従来のように環
状溝4内の塗料が外部に溢れ出ることがないので、塗装
の必要がない非塗装部分にまで塗料が付着することが確
実に防止され、塗装作業後に非塗装部分に付着した塗料
を除去する面倒な作業を行う必要もない。
【0018】なお、治具3の吸引口6と凹面2の頂点7
との間隔及び、ポンプ14の吸引力は、環状リブ1に囲
われた凹面2の面積の広狭により適宜変更できる。ま
た、本実施例では治具3の上端面に円錐型の凸部を形成
して、凹面2と治具3の上端面により形成される空間の
体積を小さくすることより、吸引力を有効に利用してい
るが、ポンプ14の吸引力が十分に強い場合などには、
この円錐型の凸部を形成するには及ばないし、逆に凹面
2の面積が大きい場合などには、治具3の上端面を凹面
と相似形に成形して吸引する空間の体積を小さくし、吸
引力をより有効に利用できるようにすることも可能であ
る。
【0019】また、本実施例では、円柱状の治具3を塗
料タンク9内の塗料中に降下させることによって当該治
具3の環状溝4内に塗料が充填されるようにしたが、こ
れに限らず、例えば環状溝に塗料充填用のノズルを配
設して塗料を注ぎ込むようにしても良い。
【0020】
【考案の効果】以上述べたように、本考案の塗装装置に
よれば、従来のように治具の環状溝内の塗料が外部に溢
れ出ることがないので、塗装の必要がない非塗装部分に
まで塗料が付着することが確実に防止され、塗装作業後
に非塗装部分に付着した塗料を除去する面倒な作業を行
う必要もないという優れた効果がある。しかも、環状溝
内の塗料を吸引する塗料吸引管の吸引口は凹面の頂点に
所定の間隔で対向していることから、吸引力が環状リブ
に囲われた凹面全体に均一にかかり、その表面に沿って
吸い上げられる塗料の量も略均一になるため、塗膜厚も
一定になり塗装仕上がりも良いという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案による塗装装置の一例を示す要部の断
面図。
【図2】 本考案による塗装装置の一例を示す全体図。
【図3】 従来技術を示す断面図。
【符号の説明】
W・・・被塗物 1・・・環状リブ 2・・・環状リブに囲われた凹面 3・・・円柱状の治具 4・・・環状溝 5・・・塗料吸引管 6・・・吸引口 7・・・凹面の頂点 9・・・塗料タンク 14・・・ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 杉 浦 務 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B05C 3/00 - 3/20 B05C 5/00 - 5/04 B05C 7/04 B05C 11/02 - 11/08

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被塗物(W)の下面に突出した環状リブ
    (1)の表面と、その環状リブ(1)で囲われた凹面
    (2)だけを局所的に塗装する塗装装置であって、前記
    環状リブ(1)を浸漬してその表面をディップ塗装する
    塗料が充填される環状溝(4)上端面に形成した円柱
    状の治具(3)を備え、当該治具(3)には、環状リブ
    (1)で囲われた前記凹面(2)の頂点(7)に所定の
    間隔で対向して吸引口(6)が開口形成されると共に、
    当該吸引口(6)から前記環状溝(4)内の塗料を前記
    凹面(2)に沿って吸い上げる塗料吸引管(5)が設け
    れていることを特徴とする塗装装置。
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