JP2551210Y2 - 塗装装置 - Google Patents

塗装装置

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JP2551210Y2
JP2551210Y2 JP7557292U JP7557292U JP2551210Y2 JP 2551210 Y2 JP2551210 Y2 JP 2551210Y2 JP 7557292 U JP7557292 U JP 7557292U JP 7557292 U JP7557292 U JP 7557292U JP 2551210 Y2 JP2551210 Y2 JP 2551210Y2
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paint
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tank
concave portion
nozzle
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布 誠 二 掛
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Trinity Industrial Corp
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Trinity Industrial Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、被塗物の下面に突出し
た環状リブの表面と、その環状リブで囲まれた凹面部だ
けを局部的に塗装する塗装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鋳造品で成る自動車部品の中には、局所
的に防錆塗料等を塗装するものがあり、例えば図2に示
すシャフト部品Wについては、その下面に突出した環状
リブ1の表面と、その環状リブで囲われた凹面部2だけ
を局所的に塗装するようにしている。そして、本出願人
は、面倒なマスキングを行うことなくこのような塗装を
簡単に行うことのできる塗装装置を提案した(実開平3
−54773号)。
【0003】これは、図2に示すように、塗料を貯留す
る塗料槽3内とその上方に搬入出される被塗物Wの塗装
位置との間をシリンダSにより一定のストロークで昇降
されるリフタアーム(昇降部材)4に、被塗物Wの真下
に位置して塗料を上方に向かって吐出する塗装ノズル3
5と、当該ノズル35の周囲を遮蔽する筒型治具36が
一体的に設けられると共に、当該筒型治具36の上端に
は被塗物Wの下面に突出した環状リブ1を浸漬してディ
ップ塗装する塗料を塗料槽3内から汲み取って充填する
環状溝37が形成されている。
【0004】そして、筒型治具36を塗装位置まで上昇
させることにより、被塗物Wの下面に突出された環状リ
ブ1が、筒型治具36の上端に形成された環状溝37内
に充填された塗料に浸漬され、その表面がディップ塗装
されると同時に、筒型治具36で周囲を遮蔽した塗装ノ
ズル35から吐出される塗料によって環状リブ1に囲わ
れた部分2も塗装される。この際、筒型治具36の環状
溝37内に充填された塗料に浸漬して塗装される環状リ
ブ1の表面には、その浸漬した深さに相当する所定位置
に見切り線が現れ、また、塗装ノズル35の周囲が筒型
治具6によって遮蔽されているから、マスキングをする
ことなく局所的に塗装することができる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、塗装ノ
ズル35から吐出された塗料は、被塗物の環状リブ1の
内側を伝わって環状溝37内にも入ってくるので、その
外側に溢れ出たり液面が波打ったりして、本来の見切り
線より上の部分にも塗料が付着してしまうことがある。
したがって、見切り線の位置及び仕上がりが厳格に要求
される被塗物にあっては、余分なところに塗料が付着す
ることとなり、その塗料を塗装終了後に除去しなければ
ならないという面倒があった。
【0006】また、被塗物Wのなかには、見切り線の位
置及び仕上がりはそれほど厳格に要求されない代わり
に、例えば塗膜を厚くすることが要求されるものがあ
り、その場合は十分な塗料を被塗物に付着させる必要が
ある。そこで本考案は、見切り線の位置及び仕上がりが
厳格に要求される被塗物については余分なところに塗料
が付着しないようにし、見切り線の位置及び仕上がりが
厳格に要求されない代わりに例えば厚塗りが要求される
被塗物については塗料を十分に付着させることができる
ようにすることを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を達成するため
に、本考案は、塗料を貯留する塗料槽の上方に搬入出さ
れる被塗物の下面に突出した環状リブの表面と、その環
状リブで囲まれた凹面部だけを局部的に塗装する塗装装
置において、前記塗料槽内と塗装位置との間を一定のス
トロークで昇降される昇降部材に取り付けられた塗装用
治具を備え、塗装用治具には、当該治具が塗装位置まで
上昇されたときに被塗物の前記環状リブで囲まれた凹面
部内に収容されてその凹面部との間に塗料流路となる隙
間を形成する凸面部が形成され、当該凸面部の周囲には
前記環状リブを浸漬してディップ塗装する塗料を前記塗
料槽内から汲み取って充填する環状溝が形成されると共
に、凸面部の上端には塗装ノズルが前記凹面部と対向す
るように開口形成されて成り、前記塗装ノズルには、塗
料槽内の塗料を当該ノズルから吐出して被塗物の凹面部
を塗装する塗料供給系と、環状溝内の塗料を被塗物と塗
装用治具の間に形成された隙間から塗装ノズルを通って
塗料槽内に吸引する塗料吸込系とが接続され、前記塗料
供給系と塗料吸込系には、これらを択一的に導通させる
バルブ装置が介装されていることを特徴とする。
【0008】
【作用】本考案によれば、塗装位置に搬入された被塗物
に対して、塗装用治具を塗料槽内から塗装位置まで上昇
させると、塗装用治具の環状溝内には塗料が充填される
ので、被塗物の下面に形成された環状リブの表面が、環
状溝内に浸漬されてディップ塗装される。そして、見切
り線の位置及び仕上がりが厳格に要求される場合には、
塗料供給系を遮断すると共に塗料吸込系を導通させ、塗
装ノズルから塗料槽内に塗料を吸い込む。
【0009】このとき、被塗物の前記環状リブで囲われ
た凹面部と、塗装用治具の凸面部との間に塗料流路とな
る隙間が形成されるので、環状溝内の塗料が隙間を通っ
て凹面部を塗装しながら塗装ノズルから吸い込まれる。
したがって、環状リブに塗装される見切り線は環状溝に
浸漬したときに塗装され、その後環状溝内に塗料が入り
込んで外側から溢れたり、液面が波打ったりすることが
ないので、その見切り線は正確な位置に形成され、しか
も奇麗な水平線に仕上がる。
【0010】また、見切り線の位置及び仕上がりが厳格
に要求されない代わりに、厚塗りが要求される場合に
は、塗料吸込系を遮断すると共に塗料供給系を導通さ
せ、塗料槽内の塗料を塗装ノズルから吐出させる。これ
により、塗料は被塗物の凹面部と塗装用治具の凸面部と
の間に形成された隙間を通って凹面部を塗装しながら環
状溝に流れ込む。したがって、塗料の吐出時間を長くす
ることにより、厚目の塗膜を形成することができる。
【0011】
【実施例】以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて
具体的に説明する。図1は本考案に係る塗装装置の一例
を示すフローシートである。
【0012】本例に示す塗装装置は、塗料を貯留する塗
料槽3内とその上方に搬入出される被塗物Wの塗装位置
との間をシリンダSにより一定のストロークで昇降され
るリフタアーム(昇降部材)4に塗装用治具5が取り付
けられて成る。塗装用治具5には、当該治具5が塗装位
置まで上昇されたときに被塗物Wの前記環状リブ1で囲
われた凹面部2内に収容されてその凹面部2との間に塗
料流路となる隙間6を形成する凸面部7が形成されてい
る。また、凸面部7の周囲には、前記環状リブ1を浸漬
してディップ塗装する塗料を前記塗料槽内から汲み取っ
て充填する環状溝8が形成されると共に、凸面部7の上
端中央部には上方に開口された塗装ノズル9が形成され
ている。
【0013】塗装ノズル9には、前記塗料槽3内の塗料
を当該ノズル9から吐出させて被塗物Wの凹面部2を塗
装する塗料供給系10と、環状溝8内の塗料を被塗物W
と塗装用治具5の間に形成された隙間6から塗装ノズル
9を通って塗料槽3内に吸引する塗料吸込系11とが接
続され、本例においては、塗料供給系10と塗料吸込系
11とで一つのポンプ12を兼用して使用すると共に、
塗料供給系10及び塗料吸込系11に介装されたバルブ
装置13の切り換えにより、これらを択一的に導通させ
るように成されている。
【0014】バルブ装置13は、三つの三方弁V1,V2,
3 からなり、第一の三方弁V1 は、ポンプ12の流入
配管14に対して、塗料槽3の流出口3aから延設され
た塗料配管15と、塗装ノズル9から塗料を還流させる
塗料配管16とを択一的に接続する。また、第二の三方
弁V2 は、ポンプ12の流出配管17に対して、塗料槽
3の流入口3bに接続された塗料配管18と、塗装ノズ
ル9に塗料を供給する塗料配管19とを択一的に接続す
る。そして、第三の三方弁V3 は、第一の三方弁V1
接続された塗料配管16と、第二の三方弁V2 から延設
された塗料配管19とを塗装ノズル9に対して択一的に
接続する。
【0015】このバルブ装置13の切り換えにより、塗
料供給系10は、図1黒矢印で示すように、塗料槽3−
塗料配管15−第一の三方弁V1 −流入配管14−ポン
プ12−流出配管17−第二の三方弁V2 −塗料配管1
9−第三の三方弁V3 −塗装ノズル9の流路で構成され
る。また、塗料吸込系11は、図1白矢印で示すよう
に、塗装ノズル9−第三の三方弁V3 −塗料配管16−
第一の三方弁V1 −流入配管14−ポンプ12−流出配
管17−第二の三方弁V2 −塗料配管18−塗料槽3の
流路で構成される。
【0016】以上が本考案の一例構成であって、次にそ
の作用について説明する。まず、被塗物Wが塗装位置に
搬入されると、塗料槽3内で環状溝8に塗料が充填され
た状態で塗装用治具5がリフタアーム4により塗装位置
まで上昇され、被塗物Wの環状リブ1が環状溝8内に浸
漬され、その表面がディップ塗装される。そして、環状
リブ1の外周面の見切り線の位置及び仕上がりが厳格に
要求される被塗物を塗装する場合は、バルブ装置13に
より塗料供給系10を遮断すると共に塗料吸込系11を
導通させてポンプ12を起動する。
【0017】これにより、塗装用治具5と被塗物Wの間
に形成された隙間6が陰圧になって、環状溝8内の塗料
が塗装ノズル9から吸い込まれ、隙間6を通る際に被塗
物Wの凹面部2が塗装される。この場合に、環状溝8の
塗料は、その外側に溢れたり波うったりしないので、見
切り線を所定の位置に水平に形成することができ、その
見切り線の上に塗料が付着することもない。また、余っ
た塗料は、塗料吸込系11を通って塗料槽3内に回収さ
れる。
【0018】次いで、環状リブ1の外周面の見切り線の
位置及び仕上がりがそれほど厳格に求されない代わり
に、例えば塗膜を厚く塗る場合は、バルブ装置13によ
り塗料吸込系11を遮断すると共に塗料供給系10を導
通させてポンプ12を起動する。これにより、塗料槽3
内の塗料が塗料供給系10を通って塗装ノズル9から吐
出され、その塗料により被塗物Wの凹面部2が塗装され
る。
【0019】この場合に、余った塗料は、隙間6を通っ
て環状溝8に入り、その外側から溢れるので、わずかで
はあるが見切り線の上方に塗料が付着したり、塗料が波
打つことによって見切り線がきれいな水平線にならない
場合があるものの、塗料は塗料槽3から十分に供給され
るので、塗装ノズル9から所望の時間吐出し続けること
により、厚目の塗膜を形成することができる。
【0020】なお、実施例においては、塗料供給系10
と塗料吸込系11とを一つのポンプ12で兼用する場合
について説明したが、本考案はこれに限らず、独立した
二つの配管系の夫々に別々のポンプを介装する場合であ
ってもよい。
【0021】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、見
切り線の位置及び仕上がりが厳格に要求される被塗物を
塗装する場合は、塗装ノズルから環状溝内の塗料を吸い
込んで塗装することにより、余分なところに塗料が付着
せず、所定の位置に水平な見切り線を形成することがで
き、見切り線の位置及び仕上がりが厳格に要求されない
代わりに例えば厚塗りが要求される被塗物については塗
料を十分に付着させることができ、被塗物に要求される
塗装品質に応じた塗装を行うことができるという優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一例構成を示すフローシート。
【図2】 従来装置を示すフローシート。
【符号の説明】
W・・・被塗物 1・・・環状リブ 2・・・環状リブで囲まれ
た凹面部 3・・・塗料槽 4・・・リフタアーム(昇
降部材) 5・・・塗装用治具 6・・・隙間 7・・・凸面部 8・・・環状溝 9・・・塗装ノズル 10・・・塗料供給系 11・・・塗料吸込系 12・・・ポンプ 13・・・バルブ装置

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗料を貯留する塗料槽(3)の上方に搬
    入出される被塗物(W)の下面に突出した環状リブ
    (1)の表面と、その環状リブ(1)で囲まれた凹面部
    (2)だけを局部的に塗装する塗装装置において、前記
    塗料槽(3)内と塗装位置との間を一定のストロークで
    昇降される昇降部材(4)に取り付けられた塗装用治具
    (5)を備え、塗装用治具(5)には、当該治具(5)
    が塗装位置まで上昇されたときに被塗物(W)の前記環
    状リブ(1)で囲まれた凹面部(2)内に収容されてそ
    の凹面部(2)との間に塗料流路となる隙間(6)を形
    成する凸面部(7)が形成され、当該凸面部(7)の周
    囲には前記環状リブ(1)を浸漬してディップ塗装する
    塗料を前記塗料槽(3)内から汲み取って充填する環状
    溝(8)が形成されると共に、凸面部(7)の上端には
    塗装ノズル(9)が前記凹面部(2)と対向するように
    開口形成されて成り、前記塗装ノズル(9)には、塗料
    槽(3)内の塗料を当該ノズル(9)から吐出して被塗
    物(W)の凹面部を塗装する塗料供給系(10)と、環
    状溝(8)内の塗料を被塗物(W)と塗装用治具(5)
    の間に形成された隙間(6)から塗装ノズル(9)を通
    って塗料槽(3)内に吸引する塗料吸込系(11)とが
    接続され、前記塗料供給系(10)と塗料吸込系(1
    1)には、これらを択一的に導通させるバルブ装置(1
    3)が介装されていることを特徴とする塗装装置。
JP7557292U 1992-10-30 1992-10-30 塗装装置 Expired - Lifetime JP2551210Y2 (ja)

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JPH0639158U JPH0639158U (ja) 1994-05-24
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