JP2576668Y2 - 多光軸光電スイッチ - Google Patents

多光軸光電スイッチ

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JP2576668Y2
JP2576668Y2 JP1992090771U JP9077192U JP2576668Y2 JP 2576668 Y2 JP2576668 Y2 JP 2576668Y2 JP 1992090771 U JP1992090771 U JP 1992090771U JP 9077192 U JP9077192 U JP 9077192U JP 2576668 Y2 JP2576668 Y2 JP 2576668Y2
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佳宣 長谷川
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サンクス株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は本体ケース内に配置され
る回路基板に複数の光電素子を装着してなる多光軸光電
スイッチに係わり、特に、その光電素子の取付構造を改
良したものに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の光電スイッチは、投光ユニット
と受光ユニットとを隔てて設置した状態で使用され、物
体が両ユニット間に進入すると、ユニット間の複数の光
軸のうちのいずれかが遮られることに基づいてスイッチ
ング動作が行われる。
【0003】従来の投光ユニットの構造例を説明するた
め、その断面を図5に示す。同図に示すように、本体ケ
ース1内に配設されるプリント基板2に複数の投光素子
3が装着され、半田付けによってその基板2に固定され
ている。本体ケース1の前面部には各投光素子3に対応
してレンズ4が設けられており、このレンズ4を通って
投光素子3から図示しない受光ユニットの受光素子に向
けて光が投射される。このプリント基板2はネジ5によ
って本体ケース1に固定され、これにて位置決めがなさ
れている。なお、上記プリント基板2の裏側には、信号
処理回路を構成するための回路基板6が取り付けられ、
これらの基板2,6を覆う金属製のシールド板(図示せ
ず)も併せて設けられている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、この種の光
電スイッチにおける光軸の位置決め精度は相当に高いこ
とが要望される。例えば上記構成において、投光素子3
の位置が僅かに0.2mmだけ正規の位置からずれたとす
ると、レンズ4のF値が6mmのときには、光軸角度が約
1.9゜だけずれることになるから、投光及び受光の各
ユニットが5m離れていると、受光ユニット側では約1
5cmのずれとして現れる。特に、近年の光電スイッチで
は、小形化のためにレンズ4のF値を小さくする傾向に
あるため、そのずれは一層大きくなってしまう。
【0005】上記した従来の構造では、プリント基板2
を介して各投光素子3を本体ケース1に位置決めする構
成であるから、各投光素子3の位置決め精度はプリント
基板2の加工精度及び本体ケース1に対する固定精度に
依存する。しかるに、この種の回路基板は材質的に高精
度加工が困難であり、また、単にネジ5による固定構造
を採用しているため、従来構造では、投光素子3の位置
決め精度を十分に高めることができないというのが実情
であった。
【0006】各光電素子の十分な位置決め精度が得られ
ない場合には両ユニットを近付けて配置することとして
検出距離を短くせざるを得ない。かかる問題を回避しよ
うとすれば、組立後に光軸調整を行ったり、高精度の治
具を使用して組立を行ったり、位置精度を測定して許容
範囲内のもののみを選別したりする必要があり、いずれ
も製造工数が著しく増大してコストアップ要因となって
しまう。
【0007】本考案は上記事情に鑑みてなされたもの
で、従って、その目的は、コストアップを招くことなく
光学素子の位置決め精度を向上させることができる多光
軸光電スイッチを提供するところにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案の多光軸光電スイ
ッチは、本体ケース内に配置される回路基板に複数の光
電素子を装着し、その本体ケースに設けた透光部を通し
て光電素子から光を投射又は光電素子に光を入射させる
ようにしたものにあって、本体ケース内に回路基板に対
向して配設されるシールド板に、光電素子の装着部分に
対応して取付孔を形成すると共に、各取付孔の内周縁部
を覆うように筒形をなす絶縁キャップを取り付け、各光
電素子を絶縁キャップに圧入してシールド板に対して固
定状態とすると共に回路基板に電気的に接続し、シール
ド板及び本体ケースの一方及び他方に両者の位置決めを
行う係合部及び被係合部を設けてシールド板を本体ケー
スに固定する構成に特徴を有する。
【0009】
【作用】光電素子は絶縁キャップを介してシールド板に
取り付けられる。このシールド板は金属製であってプレ
ス加工等の高精度加工が可能であるから、シールド板に
対する光電素子の取付精度も高くなる。そして、このシ
ールド板は、これと本体ケースとに設けた係合部及び被
係合部によって位置決めされて本体ケースに取り付けら
れ、高い位置精度で本体ケースに固定される。なお、シ
ールド板はノイズ防止のためにこの種の光電スイッチに
一般的に装着されるものであるから、特に専用の治具等
を設けるものとは異なり、コストアップ要因にもならな
い。
【0010】
【考案の効果】以上述べたように、本考案の多光軸光電
スイッチによれば、コストアップを招くことなく光学素
子の位置決め精度を向上させることができるという優れ
た効果を奏する。
【0011】
【実施例】以下本考案を例えば8光軸形の光電スイッチ
に適用した一実施例について図1ないし図4を参照して
説明する。本体ケース11は長尺な角筒状をなし、別部
品ながらこれと一体化された前面板部11aに透光部に
相当する例えば8個のレンズ12が装着されている。本
体ケース11の内部には素子装着回路基板13と、その
裏側(図1において右側)に位置して処理回路基板14
とが配設され、両回路基板13,14間はフレキシブル
プリント基板(図示せず)及びジャンパ部材16により
電気的に接続されている。上記素子装着回路基板13に
は8個の各レンズ12に対応して8個の光電素子たる受
光素子17が半田付けにより固定され、また処理回路基
板14には受光素子17からの信号を受けて電気的な処
理を行うことによりスイッチング動作を行う処理回路が
設けられている。なお、上記処理回路基板14には処理
回路への電力供給及びスイッチング信号の出力のために
ケーブル18が接続され、これが本体ケース11から外
部に導出されている。
【0012】さて、本体ケース11内には上記両回路基
板13,14を前後から覆うように前シールド板19及
び後シールド板20が設けられている。各シールド板1
9,20は浅底の容器状をなし、後シールド板20は処
理回路基板14の後側に位置し、前シールド板19は素
子装着回路基板13の前方でこれに対向するように配置
されている。このうち、前シールド板19は、図2に示
すように周壁部19aが素子装着回路基板13と係合し
てこれに連結されると共に、前記各受光素子17の装着
部分に対応する位置に8個の円形の取付孔21が形成さ
れている。
【0013】これらの取付孔21には、それぞれポリプ
ロピレン等の僅かに弾性を有する合成樹脂にて製造した
絶縁キャップ22が装着されている。この絶縁キャップ
22は図4に示すように筒部22aとこれに連接するフ
ランジ部22bとが一体をなすように構成されており、
フランジ部22bは前シールド板19の裏側に位置す
る。また、筒部22aの内径は受光素子17の外径より
も僅かに小さく設定され、その筒部22aに各受光素子
17が圧入されている。そして、各受光素子17と素子
装着回路基板13との間には、受光素子17のリード線
17aを挿通させる透孔23aを有するスペーサ板23
が配置され、各リード線17aが素子装着回路基板13
のランドに半田付けされている。なお、素子装着回路基
板13に形成されたリード線17aの挿通孔は、リード
線17aの自由な移動を許容するために、リード線17
aよりも少し大きめに形成されている。
【0014】一方、図3に示すように、本体ケース11
には係合部としての位置決め突起24が前シールド板1
9側に向けて一体に突設されると共に、前シールド板1
9の所定位置には被係合部としての位置決め孔25が形
成され、位置決め突起24が位置決め孔25に嵌合され
て両者の位置決めがされている。また、同図に示すよう
に、素子装着回路基板13にはネジ挿通孔26が形成さ
れ、これを貫通して本体ケース11に螺合された取付ネ
ジ27にて回路基板13が本体ケース11に固定されて
いる。なお、上記ネジ挿通孔26は取付ネジ27の径寸
法よりも比較的径大に形成されており、素子装着回路基
板13は前シールド板19の位置決め孔25と本体ケー
ス11の位置決め突起24との位置決め状態を基準とし
て本体ケース11に固定されるようになっている。な
お、上記前シールド板19は金属製であって、前記取付
孔21及び位置決め孔25等はプレス加工により形成さ
れている。
【0015】次に上記構成の組立手順について説明す
る。最初に、前シールド板19の各取付孔21に絶縁キ
ャップ22を取り付け、その筒部22a内に受光素子1
7を圧入する。絶縁キャップ22は合成樹脂製であって
僅かながらも弾性を有するから、受光素子17は所定位
置に圧入され、ここで固定状態となる。次に、各受光素
子17のリード線17aを透孔23aに貫通させるよう
にしてスペーサ板23を装着し、更に、素子装着回路基
板13を取り付ける。このとき同回路基板13は前シー
ルド板19に仮保持状態となるが、その位置は各受光素
子17の位置を基準として定まる。
【0016】この後、受光素子17のリード線17aを
回路基板13のランドに半田付けすることにより、回路
基板13が前シールド板19に本固定状態となると共
に、受光素子17が回路基板13に電気的に接続された
状態となる。そして、更に、処理回路基板14をジャン
パ部材16等を介して素子装着回路基板13に半田付け
することにより、処理回路基板14が素子装着回路基板
13に固定状態となる。
【0017】そこで、ユニット化された両基板13,1
4を本体ケース11内に挿入し、前シールド板19の位
置決め孔25に本体ケース11の位置決め突起24を挿
入させて両者の位置決めを行い、その状態で取付ネジ2
7を本体ケース11に螺合することにより、全体が本体
ケース11に固定されたことになる。
【0018】この固定状態では、前シールド板19を基
準にして各受光素子17の本体ケース11に対する位置
が定まる。すなわち、前シールド板19の各取付孔21
に絶縁キャップ22を介して各受光素子17が位置決め
固定され、更に、この前シールド板19がその位置決め
孔25と位置決め突起24との係合によって本体ケース
11に位置決め固定される。従って、この構成では、各
受光素子17の本体ケース11に対する位置決め精度
は、前シールド板19の加工精度に依存することにな
る。
【0019】ところが、この前シールド板19は、金属
製であって高精度のプレス加工が容易であるから、取付
孔21及び位置決め孔25を極めて高い精度によって形
成することができる。この結果、各受光素子17を本体
ケース11に高い位置決め精度にて固定できることにな
る。また、前シールド板19に形成した取付孔21には
絶縁キャップ22が装着されているから、受光素子17
と前シールド板19との間の絶縁を確実にしてノイズ発
生を防止することができる上、絶縁キャップ22の弾性
を利用して受光素子17をがたつきなく前シールド板1
9に取り付けることができ、位置決め精度の向上に一層
効果的である。
【0020】ちなみに、本体ケースに対する受光素子の
最大位置ずれが従来は約0.2mmであったところ、上記
実施例の構成によれば、約0.05mmまで減らすことが
できるようになった。この結果、レンズの焦点距離F=
6mm,ユニット間距離5mの条件で、従来は光軸のずれ
が約15cmであったところを、これを約4cmに抑え
ることができるようになり、特別な光軸調整や良品の選
別を行わなくとも良い許容範囲内に収めることができ
る。
【0021】また、このように優れた効果を得ることが
できながら、この実施例では、従来より一般的に装着さ
れていたシールド板19を利用して受光素子17の位置
決めを行うようにしているから、コストアップ要因がな
く低コストで実施することができる。
【0022】なお、本考案は上記し且つ図面に示す実施
例に限定されるものではなく、例えば次のような変形も
可能である。
【0023】(イ)上記実施例では前シールド板19と
本体ケース11との位置決めを行うに当たり、前シール
ド板19に位置決め孔25を形成すると共に、本体ケー
ス11に位置決め突起24を突設した。しかし、これと
は逆に、前シールド板19に切り起こし片を形成し、本
体ケースにこの切り起こし片に係合して両者の位置決め
を行う凹部を形成する構成であっても良い。
【0024】(ロ)上記実施例では、受光ユニットにお
ける受光素子の位置決め構造に適用した例を示したが、
これに限らず、投光ユニットにおける投光素子の位置決
め構造に適用しても良い。
【0025】その他、本考案は、8光軸形に限らず、こ
れ以外の光軸数の多光軸光電スイッチに広く適用できる
等、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施するこ
とができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す断面図
【図2】図1のII―II線に沿う断面図
【図3】図1の III―III 線に沿う断面図
【図4】絶縁キャップの斜視図
【図5】従来の多光軸光電スイッチを示す断面図
【符号の説明】
11…本体ケース 12…レンズ(透光部) 13…素子装着回路基板(回路基板) 17…受光素子(光電素子) 19…前シールド板(シールド板) 21…取付孔 22…絶縁キャップ 24…位置決め突起(係合部) 25…位置決め孔(被係合部) 27…取付ネジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01H 35/00 G01V 8/20 H03K 17/78

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ケース内に配置される回路基板に複
    数の光電素子を装着し、その本体ケースに設けた透光部
    を通して前記光電素子から光を投射又は光電素子に光を
    入射させるようにしたものにおいて、 前記本体ケース内に前記回路基板に対向して配設された
    シールド板と、 このシールド板に前記光電素子の装着部分に対応して設
    けられた複数の取付孔と、 前記シールド板に前記各取付孔の内周縁部を覆うように
    取り付けられた筒形をなす絶縁キャップと、 前記シールド板及び前記本体ケースの一方及び他方に形
    成されて両者の位置決めを行う係合部及び被係合部とを
    備え、 前記各光電素子は前記絶縁キャップに圧入されて固定状
    態にされると共に、前記回路基板に電気的に接続されて
    いることを特徴とする多光軸光電スイッチ。
JP1992090771U 1992-12-10 1992-12-10 多光軸光電スイッチ Expired - Lifetime JP2576668Y2 (ja)

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JPH0650214U JPH0650214U (ja) 1994-07-08
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