JP2576638Y2 - 乾燥炉 - Google Patents

乾燥炉

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JP2576638Y2
JP2576638Y2 JP1993043344U JP4334493U JP2576638Y2 JP 2576638 Y2 JP2576638 Y2 JP 2576638Y2 JP 1993043344 U JP1993043344 U JP 1993043344U JP 4334493 U JP4334493 U JP 4334493U JP 2576638 Y2 JP2576638 Y2 JP 2576638Y2
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JP
Japan
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drying furnace
gas
belt
seal
drying
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JP1993043344U
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JPH0713461U (ja
Inventor
章人 大坪
知洋 丹野
弘之 坂本
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、粘着シート等の有機溶
剤を含む被塗物を、連続的に乾燥炉内を通過させること
により塗布、乾燥、製造する場合に使用する乾燥炉に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】塗装用乾燥炉のように、両端に出入口を
開口したトンネル型乾燥炉に被塗物を連続的に通過させ
塗膜の加熱乾燥を行う場合、特に、エンドレスベルトの
上側ベルトを乾燥炉に通し、乾燥炉の通過により所定の
温度に加熱されたベルト上に、エンドレスベルトの一端
上側において粘着剤を塗布しこの塗布層を上側ベルトの
乾燥炉通過中に乾燥させ、この乾燥塗布層をエンドレス
ベルト一端の下側において基材に転写ロールにより転写
させる乾燥炉にあっては、乾燥炉の入口並びに出口にお
いて、乾燥炉内で蒸発した溶剤ガスの漏出を防止し、か
つ炉内温度を一定に保持するために、無接触方式でシー
ルするとともに溶剤ガスの吸引、排出が不可欠である。
【0003】このため、例えば、実開昭63−1526
80号公報に記載される如く、排気ダクトに介装された
吸引ファンの吸引力によって、炉体の出口の上方から漏
洩した熱風が、排気ダクトに連結されたフードの吸込口
に直接吸い込まれて排出されると同時に、炉体の出口の
下方に漏洩する熱風が、当該出口から搬出される被塗物
に沿って開口した吸込ダクトの吸い込み口から吸い込ま
れ、吸込ダクトから排気ダクトを通って排出されるよう
成されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、一般に
塗工乾燥工程においては、乾燥炉の入口近傍で乾燥が最
も急激に進行し、入口近傍で多量の溶剤ガスが発生し、
発生量に上記吸引ファンによる吸引能力が追いつかず、
外部への相当量の溶剤ガスの漏出が往々に発生してい
る。この場合、吸引ファンを高速駆動しても、流動抵抗
や炉内温度の変動等のにために風量をそれほど大きくは
出来ず、効果は期待出来ない。また、吸引ファンで回収
される溶剤ガス濃度が高くなって、爆発限界濃度を越え
る場合もあり、危険である。又、従来乾燥炉内の両端
に、ベルト通過用のスリットを有する仕切り壁によりバ
ッファ室を設け、このバッファ室をブロアを介して回収
装置に連通し、流入する溶剤ガスの漏出を防止してい
る。
【0005】上記において、バッファ室には、吸引量の
変動、ガス流入量の変動が有ってもこれを吸収、緩衝で
きる程度の容積を付与する必要があり、従来において
は、バッファ室の断面積を乾燥炉と同一としている。従
って、バッファ室の入口を塗工位置に近づけることは、
エンドレスベルト一端のホイールが障害物になって困難
であり、その入口と塗工位置との間にかなりの距離を置
かねばならず、塗工層から直接空気中への溶剤の飛散量
も相当に大であり、この点からも、溶剤ガス回収の低効
率性は否めない。
【0006】本考案の目的は、ベルトコーティング式塗
工乾燥において、乾燥炉の入口側での直接の溶剤飛散並
びに乾燥炉内からの溶剤ガスの漏出を良好に防止し、乾
燥炉内で発生する溶剤ガスを優れた回収率で回収出来る
ベルトコーティング式塗工乾燥における乾燥炉の入口シ
ール構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、このような上
記問題点を解決するために、乾燥炉の入口にシールボッ
クスを接続し、該シールボックス内において搬送ベルト
の裏面をロールで支承し、該シールボックス内の前方部
において搬送ベルトの上下からシールガスを複数箇所か
ら吹きつけ、同シールボックス内の後方部において、ブ
ロア並びにヒーターを備えたガス戻し配管でガスを乾燥
炉に戻すことを特徴とする構成である。
【0008】
【作用】シールガスのダブルシールを使用しており、無
接触方式で優れたシ−ル性を保障出来るとともに一のシ
ールでのガス吹き出し圧力を低く出来る。従って、シー
ルボックスを薄型にしてシールボックスの入口を塗工位
置に良く接近させ得、空気中への溶剤の直接の飛散量を
少なく出来る。
【0009】また、シールボックス内後方部のガスを戻
し配管によりヒーターで加熱のうえ乾燥炉内に戻してい
るから、シールガスの使用にもかかわらず乾燥炉内のガ
ス温度を一定に保持出来、所定の乾燥条件を維持でき
る。更に、ベルトをロールで支承すると、シールガス吹
きつけによるベルトの振動を良く防止でき、シールの無
接触性を保障出来る。
【0010】
【実施例】考案の実施例を図面を参照して説明する。図
1は、本考案の乾燥炉の一例を示す説明図である。図に
おいて、1は、乾燥炉本体であり、2は、乾燥炉本体1
の入口側に接続した入口側シールボックスであり、該シ
ールボックス2内の前方部には、シールガス噴き出し用
スリット310を有する第1段目シールガス室31と、
シールガス噴き出し用スリット320を有する第2段目
シールガス室32とを設けてある。4は入口側シールボ
ックス2内の後方部のガスを乾燥炉本体1に戻すための
ガス戻し配管であり、ブロワ41並びにヒータ42を有
し、ガス出口にはノズルボックス43を取着してある。
【0011】5は、出口側シールボックスであり、入口
側シールボックス内と同様に、シールガス噴き出し用ス
リットを有する第1段目シールガス室と、シールガス噴
き出し用スリットを有する第2段目シールガス室とを設
けてある。6は、エンドレス搬送ベルトであり、エンド
レスベルト一端の上部で塗工具7によって粘着剤が塗布
された上側ベルト61が、入口側シールボックス2、乾
燥炉1並びに出口側シールボックス5に通され、乾燥さ
れた塗布層がエンドレスベルト一端の下部で転写ロール
8により基材Aに転写される。9、9’は両シールボッ
クス2、5内において、上側ベルト61の裏面を支承す
るロールである。10は炉内ガスの回収管である。
【0012】上記において、粘着剤塗布ベルトが入口側
シールボックス2内を通過する際、塗布層から溶剤が蒸
発するが、シールガスの圧力のためにその蒸発が抑えら
れ、当該シールボックス2の入口側では溶剤ガスの発生
量を少なく出来る。又、乾燥炉本体1から入口側シール
ボックス2に漏れるガスの相当量がガス戻し管4によっ
て乾燥炉1に戻され、さらに、入り口側シールボックス
2から外部にガスが流出しようとしてもシールガスのカ
ーテン効果によってその流出が阻止される。
【0013】更に、シールガスによるシールを複数箇所
で行っているので、一のシールガスの噴き出し圧力を低
く出来、それだけシールボックス2の断面を小さく出
来、更に厚さを薄く出来る結果、入り口側シールボック
ス2の入口を塗布箇所によく接近させ得、塗布から直接
空気中への溶剤飛散量を少なく出来、また、シールガス
の噴き出し圧力を低く出来るので、未乾燥塗布層の変形
を防止出来る。
【0014】又、シールガスの一部がガス戻し配管4を
経て乾燥炉本体1に入っても、ヒーター42でで加熱の
うえ乾燥炉内ガスに混合されるから、シールガスの使用
にもかかわらず、乾燥炉内の温度を一定に保持出来、所
定の乾燥条件を維持出来る。
【0015】更に又、ロール9のためにベルト61の振
動を良く防止でき、非接触式シールを保障出来るうえ、
ロール9が溶剤ガスの流出に対し抵抗として作用するこ
と、シールボックス2が長く、薄型でも十分な容積を確
保できるので、シールボックス内で発生する溶剤ガスの
分圧を低く出来ること、乾燥炉本体1内から入口側シー
ルボックス2への吹き出しガス量に物質収支でバランス
している出口側シールボックス5への外気の吸い込み量
を、ガス戻し配管4の流量調節によって調節出来ること
等によっても炉内ガスの漏出防止並びに所定の乾燥条件
の維持を一層効果的に行う事が出来る。
【0016】
【考案の効果】本考案の乾燥炉の構成は上述の通りであ
るから、乾燥炉内からの外気への溶剤ガスの漏出を良く
防止でき、又塗布箇所からシールボックスに達する間で
の外気中への直接の溶剤の飛散を防止出来ると共に乾燥
炉内の温度を一定に保持して所定の乾燥状態を安定に維
持出来、しかも無接触性を良く保障できるので、良好な
塗布乾燥のもとで溶剤ガスを効率良く回収できる。
【0017】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の乾燥炉の説明図である
【符号の説明】
1 乾燥炉本体 2 入口側シールボックス 31 一段目シールガス室 32 二段目シールガス室 310,320 シールガス吹き出し用スリット 4 ガス戻し配管 41 ブロワ 42 ヒータ 5 出口側シールボックス 6 搬送ベルト 9 裏面支承ロール 10 炉内ガス回収管 A 基材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−132611(JP,A) 特開 昭58−117987(JP,A) 特開 昭58−183964(JP,A) 特開 昭63−36871(JP,A) 特開 平3−123664(JP,A) 特表 平6−506990(JP,A) 実開 昭58−91472(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B05C 9/00 - 9/14 F26B 13/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンドレスベルトの上側ベルトを乾燥炉に
    通してエンドレスベルトを回動させ、乾燥炉内の通過に
    より加熱されたベルトの一端上側において粘着剤を塗布
    し、上側ベルトの乾燥炉内通過中に乾燥させ、この乾燥
    塗布層をエンドレスベルトの一端下側で転写ロールによ
    り基材に転写させるベルトコーティング式塗布乾燥炉に
    おいて、 乾燥炉入口に、ベルトの上下からベルトに向かいシール
    ガスを吹きつける複数のノズルと、該複数のノズルの後
    方にガス戻し配管を有する入口側シールボックスが設け
    られ、 乾燥炉出口に、ベルトの上下からベルトに向かいシール
    ガスを吹きつける複数のノズルを備えた出口側シールボ
    ックスが設けられ、 前記ガス戻し配管が、ブロワ並びにヒータを具備し、乾
    燥炉に開口連通していることを特徴とする乾燥炉
JP1993043344U 1993-08-06 1993-08-06 乾燥炉 Expired - Lifetime JP2576638Y2 (ja)

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JPH0713461U JPH0713461U (ja) 1995-03-07
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JP4493775B2 (ja) * 2000-01-06 2010-06-30 三菱レイヨン株式会社 糸条の横型熱処理装置及び炭素繊維の製造方法
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CN109332073A (zh) * 2018-11-28 2019-02-15 江苏美凯奥纺织科技有限公司 一种特氟龙包边装置

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