JPH0713461U - 乾燥炉 - Google Patents
乾燥炉Info
- Publication number
- JPH0713461U JPH0713461U JP4334493U JP4334493U JPH0713461U JP H0713461 U JPH0713461 U JP H0713461U JP 4334493 U JP4334493 U JP 4334493U JP 4334493 U JP4334493 U JP 4334493U JP H0713461 U JPH0713461 U JP H0713461U
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- JP
- Japan
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- gas
- drying furnace
- drying
- seal box
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- Drying Of Solid Materials (AREA)
- Coating Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ベルトコーティング式塗工乾燥において、乾
燥炉の入口側での直接の溶剤飛散並びに乾燥炉内からの
溶剤ガスの漏出を防止し、乾燥炉内で発生する溶剤ガス
を優れた回収率で回収出来るベルトコーティング式塗工
乾燥における乾燥炉を提供する。 【構成】 乾燥炉の入口にシールボックスを接続し該シ
ールボックス内において搬送ベルトの裏面をロールで支
承し、同シールボックス内の前方部において搬送ベルト
の上下からシールガスを複数箇所から吹きつけ、同シー
ルボックス内の後方部において、ブロワ並びにヒータを
備えたガス戻し配管でガスを乾燥炉に戻す。
燥炉の入口側での直接の溶剤飛散並びに乾燥炉内からの
溶剤ガスの漏出を防止し、乾燥炉内で発生する溶剤ガス
を優れた回収率で回収出来るベルトコーティング式塗工
乾燥における乾燥炉を提供する。 【構成】 乾燥炉の入口にシールボックスを接続し該シ
ールボックス内において搬送ベルトの裏面をロールで支
承し、同シールボックス内の前方部において搬送ベルト
の上下からシールガスを複数箇所から吹きつけ、同シー
ルボックス内の後方部において、ブロワ並びにヒータを
備えたガス戻し配管でガスを乾燥炉に戻す。
Description
【0001】
本考案は、粘着シート等の有機溶剤を含む被塗物を、連続的に乾燥炉内を通過 させることにより塗布、乾燥、製造する場合に使用する乾燥炉に関するものであ る。
【0002】
塗装用乾燥炉のように、両端に出入口を開口したトンネル型乾燥炉に被塗物を 連続的に通過させ塗膜の加熱乾燥を行う場合、特に、エンドレスベルトの上側ベ ルトを乾燥炉に通し、乾燥炉の通過により所定の温度に加熱されたベルト上に、 エンドレスベルトの一端上側において粘着剤を塗布しこの塗布層を上側ベルトの 乾燥炉通過中に乾燥させ、この乾燥塗布層をエンドレスベルト一端の下側におい て基材に転写ロールにより転写させる乾燥炉にあっては、乾燥炉の入口並びに出 口において、乾燥炉内で蒸発した溶剤ガスの漏出を防止し、かつ炉内温度を一定 に保持するために、無接触方式でシールするとともに溶剤ガスの吸引、排出が不 可欠である。
【0003】 このため、例えば、実開昭63−152680号公報に記載される如く、排気 ダクトに介装された吸引ファンの吸引力によって、炉体の出口の上方から漏洩し た熱風が、排気ダクトに連結されたフードの吸込口に直接吸い込まれて排出され ると同時に、炉体の出口の下方に漏洩する熱風が、当該出口から搬出される被塗 物に沿って開口した吸込ダクトの吸い込み口から吸い込まれ、吸込ダクトから排 気ダクトを通って排出されるよう成されている。
【0004】
しかしながら、一般に塗工乾燥工程においては、乾燥炉の入口近傍で乾燥が最 も急激に進行し、入口近傍で多量の溶剤ガスが発生し、発生量に上記吸引ファン による吸引能力が追いつかず、外部への相当量の溶剤ガスの漏出が往々に発生し ている。 この場合、吸引ファンを高速駆動しても、流動抵抗や炉内温度の変動等のにた めに風量をそれほど大きくは出来ず、効果は期待出来ない。 また、吸引ファンで回収される溶剤ガス濃度が高くなって、爆発限界濃度を越 える場合もあり、危険である。 又、従来乾燥炉内の両端に、ベルト通過用のスリットを有する仕切り壁により バッファ室を設け、このバッファ室をブロアを介して回収装置に連通し、流入す る溶剤ガスの漏出を防止している。
【0005】 上記において、バッファ室には、吸引量の変動、ガス流入量の変動が有っても これを吸収、緩衝できる程度の容積を付与する必要があり、従来においては、バ ッファ室の断面積を乾燥炉と同一としている。 従って、バッファ室の入口を塗工位置に近づけることは、エンドレスベルト一 端のホイールが障害物になって困難であり、その入口と塗工位置との間にかなり の距離を置かねばならず、塗工層から直接空気中への溶剤の飛散量も相当に大で あり、この点からも、溶剤ガス回収の低効率性は否めない。
【0006】 本考案の目的は、ベルトコーティング式塗工乾燥において、乾燥炉の入口側で の直接の溶剤飛散並びに乾燥炉内からの溶剤ガスの漏出を良好に防止し、乾燥炉 内で発生する溶剤ガスを優れた回収率で回収出来るベルトコーティング式塗工乾 燥における乾燥炉の入口シール構造を提供することにある。
【0007】
本考案は、このような上記問題点を解決するために、乾燥炉の入口にシールボ ックスを接続し、該シールボックス内において搬送ベルトの裏面をロールで支承 し、該シールボックス内の前方部において搬送ベルトの上下からシールガスを複 数箇所から吹きつけ、同シールボックス内の後方部において、ブロア並びにヒー ターを備えたガス戻し配管でガスを乾燥炉に戻すことを特徴とする構成である。
【0008】
シールガスのダブルシールを使用しており、無接触方式で優れたシ−ル性を保 障出来るとともに一のシールでのガス吹き出し圧力を低く出来る。 従って、シールボックスを薄型にしてシールボックスの入口を塗工位置に良く接 近させ得、空気中への溶剤の直接の飛散量を少なく出来る。
【0009】 また、シールボックス内後方部のガスを戻し配管によりヒーターで加熱のうえ 乾燥炉内に戻しているから、シールガスの使用にもかかわらず乾燥炉内のガス温 度を一定に保持出来、所定の乾燥条件を維持できる。 更に、ベルトをロールで支承すると、シールガス吹きつけによるベルトの振動 を良く防止でき、シールの無接触性を保障出来る。
【0010】
考案の実施例を図面を参照して説明する。 図1は、本考案の乾燥炉の一例を示す説明図である。 図において、1は、乾燥炉本体であり、2は、乾燥炉本体1の入口側に接続し た入口側シールボックスであり、該シールボックス2内の前方部には、シールガ ス噴き出し用スリット310を有する第1段目シールガス室31と、シールガス 噴き出し用スリット320を有する第2段目シールガス室32とを設けてある。 4は入口側シールボックス2内の後方部のガスを乾燥炉本体1に戻すためのガ ス戻し配管であり、ブロワ41並びにヒータ42を有し、ガス出口にはノズルボ ックス43を取着してある。
【0011】 5は、出口側シールボックスであり、入口側シールボックス内と同様に、シー ルガス噴き出し用スリットを有する第1段目シールガス室と、シールガス噴き出 し用スリットを有する第2段目シールガス室とを設けてある。 6は、エンドレス搬送ベルトであり、エンドレスベルト一端の上部で塗工具7 によって粘着剤が塗布された上側ベルト61が、入口側シールボックス2、乾燥 炉1並びに出口側シールボックス5に通され、乾燥された塗布層がエンドレスベ ルト一端の下部で転写ロール8により基材Aに転写される。 9、9’は両シールボックス2、5内において、上側ベルト61の裏面を支承 するロールである。 10は炉内ガスの回収管である。
【0012】 上記において、粘着剤塗布ベルトが入口側シールボックス2内を通過する際、 塗布層から溶剤が蒸発するが、シールガスの圧力のためにその蒸発が抑えられ、 当該シールボックス2の入口側では溶剤ガスの発生量を少なく出来る。 又、乾燥炉本体1から入口側シールボックス2に漏れるガスの相当量がガス戻 し管4によって乾燥炉1に戻され、さらに、入り口側シールボックス2から外部 にガスが流出しようとしてもシールガスのカーテン効果によってその流出が阻止 される。
【0013】 更に、シールガスによるシールを複数箇所で行っているので、一のシールガス の噴き出し圧力を低く出来、それだけシールボックス2の断面を小さく出来、更 に厚さを薄く出来る結果、入り口側シールボックス2の入口を塗布箇所によく接 近させ得、塗布から直接空気中への溶剤飛散量を少なく出来、また、シールガス の噴き出し圧力を低く出来るので、未乾燥塗布層の変形を防止出来る。
【0014】 又、シールガスの一部がガス戻し配管4を経て乾燥炉本体1に入っても、ヒー ター42でで加熱のうえ乾燥炉内ガスに混合されるから、シールガスの使用にも かかわらず、乾燥炉内の温度を一定に保持出来、所定の乾燥条件を維持出来る。
【0015】 更に又、ロール9のためにベルト61の振動を良く防止でき、非接触式シール を保障出来るうえ、ロール9が溶剤ガスの流出に対し抵抗として作用すること、 シールボックス2が長く、薄型でも十分な容積を確保できるので、シールボック ス内で発生する溶剤ガスの分圧を低く出来ること、乾燥炉本体1内から入口側シ ールボックス2への吹き出しガス量に物質収支でバランスしている出口側シール ボックス5への外気の吸い込み量を、ガス戻し配管4の流量調節によって調節出 来ること等によっても炉内ガスの漏出防止並びに所定の乾燥条件の維持を一層効 果的に行う事が出来る。
【0016】
本考案の乾燥炉の構成は上述の通りであるから、乾燥炉内からの外気への溶剤 ガスの漏出を良く防止でき、又塗布箇所からシールボックスに達する間での外気 中への直接の溶剤の飛散を防止出来ると共に乾燥炉内の温度を一定に保持して所 定の乾燥状態を安定に維持出来、しかも無接触性を良く保障できるので、良好な 塗布乾燥のもとで溶剤ガスを効率良く回収できる。
【0017】
【図1】本考案の乾燥炉の説明図である
1 乾燥炉本体 2 入口側シールボックス 31 一段目シールガス室 32 二段目シールガス室 310,320 シールガス吹き出し用スリット 4 ガス戻し配管 41 ブロワ 42 ヒータ 5 出口側シールボックス 6 搬送ベルト 9 裏面支承ロール 10 炉内ガス回収管 A 基材
Claims (1)
- 【請求項1】エンドレスベルトの上側ベルトを乾燥炉に
通してエンドレスベルトを回動させ、乾燥炉内の通過に
より加熱されたベルトの一端上側において粘着剤を塗布
し、上側ベルトの乾燥炉内通過中に乾燥させ、この乾燥
塗布層をエンドレスベルトの一端下側で転写ロールによ
り基材に転写させるベルトコーティング式塗布乾燥炉に
おいて、 乾燥炉入口に、ベルトの上下からベルトに向かいシール
ガスを吹きつける複数のノズルと、該複数のノズルの後
方にガス戻し配管を有する入口側シールボックスが設け
られ、 乾燥炉出口に、ベルトの上下からベルトに向かいシール
ガスを吹きつける複数のノズルを備えた出口側シールボ
ックスが設けられ、 前記ガス戻し配管が、ブロワ並びにヒータを具備し、乾
燥炉に開口連通していることを特徴とする乾燥炉
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993043344U JP2576638Y2 (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | 乾燥炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993043344U JP2576638Y2 (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | 乾燥炉 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0713461U true JPH0713461U (ja) | 1995-03-07 |
JP2576638Y2 JP2576638Y2 (ja) | 1998-07-16 |
Family
ID=12661232
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993043344U Expired - Lifetime JP2576638Y2 (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | 乾燥炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2576638Y2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001194071A (ja) * | 2000-01-06 | 2001-07-17 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 糸条の横型熱処理装置及びその熱処理方法 |
JP2010002176A (ja) * | 2009-08-12 | 2010-01-07 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 糸条の横型熱処理装置及び炭素繊維の製造方法 |
JP2011220593A (ja) * | 2010-04-08 | 2011-11-04 | Okawara Mfg Co Ltd | 連続式箱型乾燥機が具えられた乾燥設備 |
CN108931130A (zh) * | 2018-05-25 | 2018-12-04 | 湖北省联投生物科技股份有限公司 | 一种胱氨酸成品用烘干装置 |
CN109332073A (zh) * | 2018-11-28 | 2019-02-15 | 江苏美凯奥纺织科技有限公司 | 一种特氟龙包边装置 |
-
1993
- 1993-08-06 JP JP1993043344U patent/JP2576638Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4493775B2 (ja) * | 2000-01-06 | 2010-06-30 | 三菱レイヨン株式会社 | 糸条の横型熱処理装置及び炭素繊維の製造方法 |
JP2010002176A (ja) * | 2009-08-12 | 2010-01-07 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 糸条の横型熱処理装置及び炭素繊維の製造方法 |
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2576638Y2 (ja) | 1998-07-16 |
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