JP2576368Y2 - バタフライ弁 - Google Patents

バタフライ弁

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JP2576368Y2
JP2576368Y2 JP1992093657U JP9365792U JP2576368Y2 JP 2576368 Y2 JP2576368 Y2 JP 2576368Y2 JP 1992093657 U JP1992093657 U JP 1992093657U JP 9365792 U JP9365792 U JP 9365792U JP 2576368 Y2 JP2576368 Y2 JP 2576368Y2
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seat ring
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Inventor
利治 田中
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株式会社巴技術研究所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、合成樹脂、アルミニ
ュウム等の比較的強度の小さな材料で形成される弁本体
を有したバタフライ弁の新規なる構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、円筒状の流体通路を貫設した弁本
体内に弁体を弁棒を回転自在に軸支し、弁本体内周面に
ゴム等の軟弾性材質からなるシートリングを装着し、シ
ートリング内周面と弁体外周面との接離により流体通路
を開閉するようにしたバタフライ弁は公知であり、種々
の流体の制御に利用されている。
【0003】かかるバタフライ弁にあっては、流過する
流体により弁本体内周面に装着されたシートリングが脱
落するのを防止するために、図7に示すように、弁本体
(1)の外側面に断面コ状の溝(2)を弁本体の円周方向に
沿って環状に形成し、該溝(2)内にシートリング(3)の
外周縁に形成された突条(4)を嵌合して、突条(4)と溝
(2)とを係合させ、シートリング(3)の脱落を防止して
いる。
【0004】しかしながら、弁本体(1)を合成樹脂、ア
ルミニュウム等の比較的強度の小さな材料で形成した場
合、弁本体に流路方向から力が加えられ、弁本体が弁棒
(5)と直交する方向に撓んだとき、弁棒(5)に近接する
溝(2)付近の薄い肉厚部分に荷重が集中して、破損する
おそれがあった。これを防止するには、弁本体(1)の肉
厚を大きくすれば良いが、バタフライ弁の面間寸法は国
際標準化機構(ISO)により、規定されている為、自
由な面間寸法を採用することは実際上不可能である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】この考案は、バタフラ
イ弁の面間寸法を変えることなく、弁棒周辺の肉厚を大
きくすると共に、弁体が撓んだときの荷重の集中を回避
して弁本体の破損を防止せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この考案が採った手段は、円筒状の流体通路を有す
る合成樹脂、又は軽合金で形成された弁本体内周面に、
環状のシートリングを配設し、該シートリングの内周面
と接離する弁体を弁本体内に回転自在に軸支し、弁本体
の両外側面に円周方向に延びる環状の溝を形成し、該環
状の溝に係入する突条をシートリングの外周面に形成し
て、シートリングを弁本体に装着したバタフライ弁にお
いて、弁体に軸支して弁本体外に延び出し外端にアクチ
ュエータが適用される弁棒の周辺部のみにおいて、環状
の溝と突条とを消失させ、該周辺部の肉厚を大きくし、
荷重の集中をなくすようにしたことを特徴とする。
【0007】
【作 用】弁棒周辺において、弁本体の溝を消失させ、
シートリングとの係合を行わないようにしてあるので、
弁棒周辺における弁本体の肉厚を大きくすることが出来
ると共に、溝の不存在により荷重の集中を回避すること
が出来る。
【0008】
【考案の効果】この考案によれば、弁棒周辺において弁
本体の肉厚が大きくなると共に、荷重の集中を避けるこ
とが出来るため、弁本体が撓んだときの弁本体の破損を
防止することが出来る。
【0009】
【実施例】以下に図面を参照しつつ、この考案の好まし
い実施例について説明する。図において、(10)は円
筒状の流体通路を貫設した弁本体であって、合成樹脂、
又は軽合金で形成される。合成樹脂としては、ナイロ
ン、塩化ビニル、フッ素樹脂が好ましく、軽合金として
はアルミダイカスト、アルミ鋳物が好ましい。これらの
材料は、鋳鉄やダクタイル鋳鉄に比して比較的強度が小
さい。弁本体(10)の内周面にはゴム等の軟弾性材料
からなるシートリング(11)が装着される。(12)
は円板状の弁体であり、円周方向対向位置において、弁
本体(10)内に回転自在に軸支され、外周面がシート
リング(11)の内周面に接離して、流体通路が開閉さ
れる。シートリング(11)は、図2に示す断面形状を
有し、外周面に内方に向かって突出する突条(13)が
円周方向に連続して環状に形成される。弁本体(10)
の対向する両外側面には、前記シートリング(11)の
突条(13)を受け入れる環状の溝(14)が円周方向
へ形成される。
【0010】突条(13)を環状の溝(14)に嵌入することに
より、突条(13)と溝(14)が係合して、シートリング(11)
は弁本体(10)にしっかりと装着されるため、流路を流れ
る流体圧力でシートリング(11)が弁本体(10)から外れて
脱落するようなおそれがなくなる。しかして、かかるバ
タフライ弁の構造は従来公知である。
【0012】この考案はかかるバタフライ弁において、
弁体(12)を軸支しつつ弁本体(10)の弁軸筒(15)を通って
外方へ延び出し、外端にアクチュエータが適用される弁
棒(16)の周辺部(17)においてのみ、前記環状の溝(14)と
突条(13)とを消失させ、該周辺部(17)の肉厚を他の部分
よりも大きくしたことを特徴とする。
【0013】すなわち、弁棒(16)の周辺部(17)におい
て、弁本体(10)の両外側面を円周方向に延びて来た環状
の溝(14)は、図4に示すように円弧状の曲面(18)に沿っ
て消失され、周辺部(17)を過ぎた位置から再び環状の溝
(14)が形成される。そして、これと対応してシートリン
グ(11)の突条(13)も弁棒(16)の周辺部(17)において、円
弧状の曲面(19)に沿って消失され、弁本体(10)の外側面
にフランジ部(19)が当接した状態となる。
【0014】かくして、弁棒(16)の周辺部(17)は、その
肉厚が大きくなると共に、溝(14)がないため荷重が集中
することも回避出来、弁本体(10)が流体の流過方向から
の力を受けて撓んでも、破損することがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】バタフライ弁の正面図
【図2】図1A−A線に沿った縦断面図
【図3】図1B−B線に沿った断面図
【図4】図1C−C線に沿った断面図
【図5】弁本体の要部の一部を断面した斜視図
【図6】シートリングの要部の一部を断面した斜視図
【図7】従来のバタフライ弁の縦断面図
【符号の説明】
(10) 弁本体 (11) シートリング (12) 弁体 (13) 突条 (14) 環状の溝 (15) 弁軸筒 (16) 弁棒 (17) 周辺部 (18) 曲面 (19) 曲面

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状の流体通路を有する合成樹脂、又は
    軽合金で形成された弁本体内周面に、環状のシートリン
    グを配設し、該シートリングの内周面と接離する弁体を
    弁本体内に回転自在に軸支し、弁本体の両外側面に円周
    方向に延びる環状の溝を形成し、該環状の溝に係入する
    突条をシートリングの外周面に形成して、シートリング
    を弁本体に装着したバタフライ弁において、弁体に軸支
    して弁本体外に延び出し外端にアクチュエータが適用さ
    れる弁棒の周辺部のみにおいて、環状の溝と突条とを消
    失させ、該周辺部の肉厚を大きくし、荷重の集中をなく
    すようにしたことを特徴とするバタフライ弁。
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