JP4130886B2 - 自在管継手 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自在管継手に関し、例えば、排水桝の流入口と流入管との接続角度を調節可能とした自在管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、配管同士あるいは排水枡の流入口と流入管とを接続するための管継手として、球状受口部材と球状差口部材とを回動可能に結合した自在管継手が広く用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
実公平6−47190号公報(第1頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のような自在管継手を排水桝の流入口と流入管との接続に使用した場合、流入管の勾配が大きくなると、前記特許文献1の第4図にも記載されているように、球状受口部材の底側に凹部が形成されるため、この凹部に排水中の汚物が滞留、固化して汚水の流れを妨げるなどの問題があった。前記特許文献1記載の考案では、球状受口部材にストッパーを設けて球状差口部材の回動範囲を規制することにより、前記凹部が形成されないようにしているが、この構造では、配管同士あるいは流入口と流入管との接続角度が限られた狭い範囲に制限されてしまうという問題があった。
【0005】
そこで本発明は、接続部分に水や汚物が滞留することを防止しながら、従来の自在管継手と同様にして接続角度を調節することができる自在管継手を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の自在管継手は、管体の端部に該管体よりも大径の球状内面部を設けた球状受口部材と、該球状受口部材の前記管体内に挿入され、先端が球状内面部内に突出した接続筒と、前記球状受口部材の球状内面部に対応した球状外面部を有し、内部に接続管が挿入される回動筒とを備えた自在管継手であって、前記接続筒の先端開口縁を、前記接続管の接続方向傾斜側が反接続管側に後退し、接続管の接続方向反傾斜側が接続管方向に突出するように形成するとともに、前記接続管を、該接続管先端が前記接続筒に当接する位置まで回動筒内に挿入するように形成したことを特徴と、さらに、前記回動筒に、前記球状受口部材に当接することによって球状受口部材に対する接続管の接続角度を規制する回動角度規制部材を装着したことを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1乃至図3は、本発明の自在管継手をリブパイプの接続に適用した第1形態例を示すもので、図1は縦断面図、図2は横断面図、図3は上流側(反接続側)が上方に傾斜した接続管を接続した状態を示す縦断面図である。
【0008】
この自在管継手は、例えば、排水枡の流入口に装着される球状受口部材11と、該球状受口部材11内に挿入された接続筒12と、接続管としての流入管13を挿入接続するための回動筒14とにより形成されている。球状受口部材11は、前記流入口に挿入固着される管体15の端部に、該管体15よりも大径の球状内面部16を設けたものであって、前記接続筒12は、基部が前記管体15内に挿入された状態で、流入管側先端が球状内面部16の内部に突出した状態となっている。
【0009】
回動筒14は、前記球状内面部16に対応した球状外面部17を有する外筒18と、該外筒18内に挿入された内筒19とからなるもので、外筒18の外周には、球状内面部16との間を回動可能な状態でシールするリング状パッキン20が装着されている。また、前記流入管13は、先端よりも上流側に寄ったリブ間に装着されたリング状パッキン21を介して内筒19の内部に軸方向に移動可能な状態で挿入されている。なお、本形態例では、外筒18の外周に設けたリブの外周端を結ぶ面が球状になるようにしているが、外筒18の外周面を球状に形成するようにしてもよい。
【0010】
そして、前記接続筒12の先端開口縁は、全体として、軸線に対して傾斜した切り口を有する状態となっており、図3に示すように、流入管13の接続方向傾斜側、すなわち、本例では流入管13に設定された水勾配によって上流側が上方に傾斜した流入管13の接続方向傾斜側に位置する先端開口縁上部側が反流入管側に後退して凹んだ状態の凹状部22となっており、接続方向反傾斜側に位置する先端開口縁下部側が流入管方向の球状内面部16内に突出した状態の凸状部23となっている。
【0011】
また、凸状部23は、接続筒12の上下方向中間部から斜めに二段階に突出し、二段目の突出部23aが流入管13の先端下部を包み込むような形状に形成されている。さらに、凸状部23の開口縁23bは、傾斜した状態で接続される流入管13の先端を受け入れやすくするため、外周側に拡開した状態に形成されている。
【0012】
このように形成した接続筒12を球状受口部材11内に配置した自在管継手において、図1及び図2に示すように、流入管13を略水平方向(直線方向)に接続する場合には、先端から2番目と3番目のリブの間にリング状パッキン21を装着した流入管13を回動筒14の内筒19内に挿入し、管端より後退した位置にある1番目のリブが接続筒12の凸状部23に当接するまで挿入する。これにより、流入管13の先端下部が凸状部23の二段目の突出部23aにより包み込まれた状態になる。
【0013】
また、図3に示すように、流入管13に水勾配を設けて上流側が上方に傾斜した状態で接続する場合も、先端から2番目と3番目のリブの間にリング状パッキン21を装着した流入管13を回動筒14の内筒19内に挿入し、流入管先端が接続筒12の内周面に当接するまで挿入する。これにより、前記同様に、流入管13の先端下部が凸状部23の二段目の突出部23aにより包み込まれた状態になる。
【0014】
すなわち、球状受口部材11の軸線に対して流入管13の軸線を直線方向として接続する場合も、両軸線が傾斜した状態で接続する場合も、二段目の突出部23aで流入管13の先端下部を包み込んだ状態になるので、流入管13から排水枡に向かって流れる排水を、流入管13から接続筒12に円滑に導くことができ、流入管13と接続筒12との接続部分から排水が溢れて球状内面部16の底部に水や汚物が滞留することを防止できる。
【0015】
さらに、図2に示すように、凸状部23の一段目の突出部23cを二段目の突出部23aに対して反接続管側に後退させた状態としているので、球状受口部材11の軸線に対して流入管13の軸線が平面視において傾斜している場合にも対応することができる。したがって、流入管13の水勾配による鉛直方向の接続角度だけでなく、水平方向の接続角度調整も可能である。
【0016】
図4乃至図7は、本発明の第2形態例を示すもので、図4は回動角度規制部材の正面図、図5は回動角度規制部材を装着したパイプの断面図、図6は接続管の水平方向の接続角度を規制している状態を示す横断面図、図7は接続管を鉛直方向に傾斜させた状態を示す縦断面図である。なお、前記第1形態例に示した各部材と同一の構成要素には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0017】
まず、回動角度規制部材31は、回動筒14の内筒19の外周に装着することができ、かつ、装着後に自然に外れることがないように、半円以上の円弧形状を有する弾性変形可能で、装着時にその弾性によって内筒19を締め付けることができるような材料、例えば合成樹脂や合成ゴムからなるものであって、円弧形状における開口部32の開き角度αを45〜90度の範囲に設定している。このように形成した回動角度規制部材31は、回動筒14の内筒19に対して下方から開口部32を弾性を利用して拡げた状態で嵌着され、復元力によって開口部32が内筒19の上方に位置する状態で固定された状態となるとともに、内筒19の外周に設けられた突起とリブとの間の凹溝内に装着される。なお、回動角度規制部材31は、接着剤を介して内筒19の外周に装着固定してもよい。
【0018】
回動角度規制部材31を内筒19に所定の状態で装着することにより、図6に示すように、接続管である流入管13の球状受口部材11に対する接続方向において、水平方向への接続角度は、回動角度規制部材31が球状受口部材11の開口縁11aに当接することによって規制され、接続筒12と流入管13との間が大きく開くことがなくなる。これにより、接続筒12と流入管13との間に凹部が形成されて排水中の汚物が滞留、固化することを防止できる。このとき、回動角度規制部材31の厚み等を適当に設定することにより、規制角度を任意に調節することができる。
【0019】
一方、図7に示すように、流入管13の鉛直方向への接続角度は、回動角度規制部材31の開口部を上方に位置させているので、回動角度規制部材31が球状受口部材11の開口縁11aに当接することがなく、水平方向に比べて流入管13の傾斜角度を大きくとることができる。
【0020】
なお、本形態例では、回動筒14における球状内面部16への挿入性や成形性を考慮して回動筒14を外筒18と内筒19とに分割形成したが、回動筒14を一体成形することも可能である。また、リブパイプ以外のパイプの接続にも適用が可能である。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の自在管継手によれば、球状受口部材の底部に水や汚物が滞留することを防止できる。また、回動角度規制部材を装着することにより、流入管接続時において凹部が発生しやすい方向、例えば水平方向の接続角度を規制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の自在管継手をリブパイプの接続に適用した第1形態例を示す縦断面図である。
【図2】 同じく横断面図である。
【図3】 上流側が上方に傾斜した接続管を接続した状態を示す縦断面図である。
【図4】 本発明の第2形態例を示す回動角度規制部材の正面図である。
【図5】 回動角度規制部材を装着したパイプの断面図である。
【図6】 接続管の水平方向の接続角度を規制している状態を示す横断面である。
【図7】 接続管を鉛直方向に傾斜させた状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
11…球状受口部材、12…接続筒、13…流入管、14…回動筒、15…管体、16…球状内面部、17…球状外面部、18…外筒、19…内筒、20,21…リング状パッキン、22…凹状部、23…凸状部、23a…二段目の突出部、23b…開口縁、23c…一段目の突出部、31…回動角度規制部材、32…開口部
Claims (2)
- 管体の端部に該管体よりも大径の球状内面部を設けた球状受口部材と、該球状受口部材の前記管体内に挿入され、先端が球状内面部内に突出した接続筒と、前記球状受口部材の球状内面部に対応した球状外面部を有し、内部に接続管が挿入される回動筒とを備えた自在管継手であって、前記接続筒の先端開口縁を、前記接続管の接続方向傾斜側が反接続管側に後退し、接続管の接続方向反傾斜側が接続管方向に突出するように形成するとともに、前記接続管を、該接続管先端が前記接続筒に当接する位置まで回動筒内に挿入するように形成したことを特徴とする自在管継手。
- 前記回動筒に、前記球状受口部材に当接することによって球状受口部材に対する接続管の接続角度を規制する回動角度規制部材を装着したことを特徴とする請求項1記載の自在管継手。
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