JP2575467B2 - 硬化型シリコーン系剥離剤 - Google Patents

硬化型シリコーン系剥離剤

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JP2575467B2
JP2575467B2 JP63152710A JP15271088A JP2575467B2 JP 2575467 B2 JP2575467 B2 JP 2575467B2 JP 63152710 A JP63152710 A JP 63152710A JP 15271088 A JP15271088 A JP 15271088A JP 2575467 B2 JP2575467 B2 JP 2575467B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は分子内にエポキシ基官能性成分と、ポリエー
テル−ポリメチレン成分を有する特定のポリオルガノシ
ロキサンを含有してなる硬化型シリコーン系剥離剤に関
する。
<従来の技術> 従来から紙やプラスチツクフィルムなどの基材に粘着
性物質層を設けた粘着テープには基材背面に離型処理が
施されており、主にシリコーン系剥離剤が塗布されてい
る。
しかしながら、シリコーン系剥離剤によって得られる
皮膜は一般に油性インキによる印字性に乏しく、例えば
このような剥離剤によって離型処理を施こした粘着テー
プで梱包したのち、宛名書きを油性インキペン等で行な
ってもテープの貼着部分にはハジキのために印字ができ
ないという難点がある。
このような印字性不良を改善するために特定の有機基
を有するポリシロキサンに微粉末シリカを配合した剥離
剤(特開昭59−126475号公報)や、エチルセルロースと
微粉末シリカを配合した剥離剤(特開昭59−147048号公
報)が提案されているが、いずれも印字性は改善さるる
ものの剥離剤が充分に硬化せず、剥離特性に問題を有す
るものである。
一方、分子中にエポキシ基官能性成分を含有するポリ
オルガノシロキサンにオニウム塩系硬化触媒を配合した
剥離剤が提案されている(特開昭56−38350号公報、同6
0−47064号公報)。これらは無溶剤型かつ紫外線硬化型
であることに基づき環境衛生性、火災に対する安全性、
省エネルギー性、剥離性付与処理の効率性などの点で優
れた剥離剤である。
<発明が解決しようとする課題> しかし、上記剥離剤も油性インキに対する印字性に乏
しく、前記ポリオルガノシロキサンはオニウム塩系硬化
触媒との相溶性が良好とは云えず、処理皮膜の硬化が不
充分となりやすく、実用的レベルまで硬化させるには多
くの紫外線照射量を要すること、またその場合でも得ら
れる剥離性処理皮膜の剥離特性がバラツキやすいこと、
そのためこれに貼着される貼着剤面が汚染されて粘着性
能が低下することなどの問題点がある。
<課題を解決するための手段> 本発明者らは上記従来の剥離剤の有する問題点である
油性インキ印字性不良を改善し、かつ剥離特性にも優れ
るシリコーン系剥離剤を開発すべく鋭意検討を重ねた結
果、分子内にエポキシ基官能性成分とポリエーテル−ポ
リメチレン成分を含有する新規なポリオルガノシロキサ
ンを用いることによりその目的を達成しうることを見出
し、本発明をなすに至った。
即ち、本発明は(A)下記一般式、 (ただし、Rは炭素数1〜20のアルキル基、シクロアル
キル基、アリール基又はアラルキル基であり、Xはエポ
キシ基官能性有機基であり、Yはポリエーテル−ポリメ
チレン基であり、m/(l+m+n)が0.05〜90%であ
り、n/(l+m+n)が0.5〜90%である。) で表され、数平均分子量が500〜500,000のポリオルガノ
シロキサンと、 (B)オニウム塩系硬化触媒と、 (C)セルロースまたはその誘導体 とからなることを特徴とする硬化型シリコーン系剥離剤
を提供するものである。
さらに上記(A)成分、(B)成分、(C)成分に、
(D)成分としてエポキシ系官能基を有する単量体を含
有してなる硬化型シリコーン系剥離剤を提供するもので
ある。
本発明において用いられる(A)成分としてのポリオ
リガノシロキサンは下記一般式、 で表される。
前記一般式中、Rは炭素数1〜20のアルシル基、シク
ロアルキル基、アリール基又はアラルキル基である。剥
離性能の点よりはメチル基であることが好ましい。
Xはエポキシ基官能性有機基である。その例として
は、γ−グリシジルオキプロピル基: β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル基: β−(4−メチル−3,4−エポキシシクロヘキシル)プ
ロピル基: などがあげられる。
Yはポリエーテル−ポリメチレン基である。この基は
後述する(B)成分としてのオニウム塩系硬化触媒と相
溶性のよいポリエーテル−ポリメチレン基含有化合物で
あればよい。その例としては式:−R1−OR2OyR3
表されるものがあげられる。式中、R1はポリメチレン基
であり、R2はエチレン基:〔−CH2CH2−〕、プロピレン
基:〔−CH2CH(CH3)−〕又は、ブチレン基:〔−CH2C
H(C2H5)−〕であり、R3は水素原子又は炭素数が1〜2
0のアルキル基である。なお、本発明ではそのポリメチ
レン基(R1)がトリメチレン基〔−CH2CH2CH2−〕であ
るものが入手の容易さの点で好ましい。また、ポリエー
テル部分の重合度yはポリオルガノシロキサンにおける
ポリエーテル−ポリメチレン基の含有割合にもよるが、
一般には硬化触媒(B)成分との相溶性向上の点から2
〜100が適当であり、就中2〜40が好ましい。
本発明においては無溶剤塗工性の点より、数平均分子
量が500〜500,000のポリオルガノシロキサンが適当であ
り、好ましくは1,000〜50,000のものである。そして、
前記一般式中のl、m、nは各構造単位の含有数を意味
するが、本発明においてはm/(l+m+n)が0.05〜90
%で、n/(l+m+n)が0.5〜90%のものが適当であ
る。そのm/(l+m+n)が0.05%未満であると得られ
る剥離剤の硬化性が乏しくなり、90%を超えると得られ
る剥離性処理皮膜の剥離性能が乏しくなる。またn/(l
+m+n)が0.5%未満であるとオニウム塩系硬化触媒
との相溶性、得られる剥離剤の硬化性が乏しくなり、90
%を超えると得られる剥離性処理皮膜の剥離性能が乏し
くなる。
上記した分子内にはエポキシ基官能性有機基とポリエ
ーテル−ポリメチレン基を含有するポリオルガノシロキ
サンの調製は、例えば次の方法により行うことができ
る。すなわち、前記した各構造単位の含有割合となるよ
うに所定数の未置換水素を有し、残りの水素は炭素数1
〜20のアルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は
アラルキル基で置換された所定の数平均分子量を有する
ポリシロキサンと、オレフィン−グリシジルエーテルの
ようなエチレン性二重結合を有する、あるいはケイ素に
結合した水素と反応しうる官能基を有するエポキシ基含
有化合物の所定量と、オレフィン−エチレングリコール
のようなエチレン性二重結合を有する、あるいはケイ素
に結合した水素と反応しうる官能基を有するポリエーテ
ル系化合物の所定量とを反応させて、前記ポリシロキサ
ンにおける未置換水素を介してエポキシ基含有化合物及
びポリエーテル系化合物をヒドロシリル化などにより導
入する方法により得ることができる。
なお、本発明においては、 の各構造単位はブロック状に連なっていてもよいし、ラ
ンダムな状態で連なってもよい。
本発明において(B)成分として配合するオニウム塩
系硬化触媒としては公知のものを用いうる。その例とし
ては、式ArN2 +Z-、R3S+Z-、R2I+Z-(ただし、Arはアリ
ール基、Rはアルキル基又はアリール基、Z-はBF4 -、PF
6 -、AsF6 -、SbF6 -、SbCl6 -、HSO4 -、ClO4 -などの如き非
塩基性かつ非求核性の陰イオンである。) で表されるようなジアゾニウム塩、スルホニウム塩、ヨ
ードニウム塩などがあげられる。
上記(B)成分の配合量は硬化されるべき成分、即
ち、前記(A)成分もしくは前記(A)成分と後述する
(D)成分との総量100重量部あたり、0.1〜20重量%が
適当であり、就中0.5〜10重量部が好ましい。その配合
量が0.1重量部未満では硬化性に乏しいし、20重量部を
超えると剥離性能が阻害される場合がある。
本発明の硬化型シリコーン系剥離剤は(C)成分とし
てセルロースまたはその誘導体を含有させることができ
る。(C)成分を含有させることによって、得られる硬
化皮膜にする油性インキの印字性が良好となるのであ
り、このような特性を付与できるセルロースまたはその
誘導体としては、例えばニトロセルロース、アセチルセ
ルロース、セルロースアセテートプロピオネート、セル
ロースアセテートブチレート、メチルセルロース、エチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロー
ス、エチルヒドロキシエチルセルロース、メチルヒドロ
キシプロピルセルロース、シアノエチルセルロース、ベ
ンジルセルロースなどが挙げられる。これらのうち、前
記(A)成分や後述の(D)成分との相溶性の点からエ
チルセルロースが好ましく、実用的には平均エトキシ基
含有量が単位グルコースあたり40〜50重量%、好ましく
は48.0〜49.5重量%程度のエチルセルロースが望まし
い。
本発明においては上記(C)成分をヘキサメチルジシ
ラザン、トリメチルクロルシランなどのシリル化剤にて
トリメチルシリル化して用いることができる。このよう
にシリル化を施こすことにより前記ポリオルアノシロキ
サン(A)成分との相溶性が極めて良好となるのであ
る。
上記(C)成分は本発明の剥離剤中、5〜95重量%、
好ましくは10〜70重量%の範囲で配合する。配合量が5
重量%に満たない場合は油性インキ印字性に劣るように
なり、また95重量%以上では前記(A)成分や後述の
(D)と混合しがたいだけでなく、剥離剤としての剥離
特性に欠け、剥離力が大きくなる傾向を示し、さらに剥
離性処理皮膜の投錨力が不足して皮膜が剥離脱落しやす
くなる。
本発明の上記硬化型シリコーン系剥離剤、即ち、
(A)成分、(B)成分、(C)成分からなるシリコー
ン系剥離剤には(D)成分としてエポキシ系官能基を有
する単量体を含有させ、硬化性および硬化皮膜の印字性
を向上させることができる。このような(D)成分は1
個又は2個以上のエポキシ系官能基を分子内に含有する
化合物であり、具体的にはエチレングリコールジグリシ
ジルエーテル: グリセリンジグリシジルエーテル: ビニルシクロヘキセンジオキサイド: リモネンジオキサイド: 3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3′,4′−エポ
キシシクロヘキサンカルボキシレート: ビス−(6−メチル−3,4−エポキシシクロヘキシル)
アジペート: などがあげられる。
これら(D)成分は他の成分と同様、1種のみを用い
てもよいし、2種以上を併用してもよい。配合量はポリ
オルガノシロキサン(A)成分100重量部あたり1〜10,
000重量部が適当であり、就中10〜1,000重量部が好まし
い。この配合量が1重量部未満では得られる剥離剤が硬
化性に乏しくなり、また得られる剥離性処理皮膜が印字
性に乏しくなる。他方、10,000重量部を超えると得られ
剥離性処理皮膜の剥離性能が乏しくなる。
本発明の硬化型シリコーン系剥離剤は前記各成分を少
なくとも1種以上均一に混合して(A)成分と(B)成
分と(C)成分、(A)成分と(B)成分と(C)成分
と(D)成分のような組み合せにて製造することができ
る。配合方法は条件は特に制限されないが、混合のしや
すさの点から(A)成分、(D)成分、(B)成分を充
分に混合したのち、(C)成分を混合することが好まし
い。また、各成分の混合度合を良好にするために、必要
に応じて任意の有機溶剤に各成分を分散または溶解させ
た状態で混合することが好ましい。
尚、本発明のシリコーン系剥離剤には必要に応じて、
シランカップリング剤、充填剤、各種色素、顔料などを
含有させてもよい。
本発明のシリコーン系剥離剤を用いての剥離処理は従
来のシリコーン系剥離剤と同様に行なうことができる。
即ち、処理対象に選ばれる紙、プラスチツクミネート
紙、布、プラスチツクラミネート布、プラスチツクフィ
ルム、金属箔などの基材に、例えばスクイズコータなど
の適宜な装置を用いて塗工量が0.1〜5g/m2程度となるよ
うに塗工し、その塗工層を熱風などの加熱手段によって
硬化させるか、あるいは高圧水銀ランプやメタルハライ
ドランプなどの適宜な紫外線源による紫外線照射手段に
よって硬化させる方法が一般的である。加熱処理温度は
基材の耐熱性によって適宜決定することができるが、通
常60〜200℃、好ましくは100〜150℃に設定する。ま
た、紫外線の照射量は剥離剤の硬化特性により適宜決定
され、加熱処理と併用することも可能である。
<発明の効果> 以上のように、本発明の硬化型シリコーン系剥離剤は
エポキシ基官能性有機基とポリエーテル−ポリメチレン
基を有する特殊なポリオルガノシロキサンを用いている
ので、硬化触媒であるオニウム塩との相溶性に優れ、熱
または紫外線硬化性に優れるものである。
また、本発明の剥離剤にセルロースまたはその誘導体
を含有させた場合、ポリオルガノシロキサンに分散して
塗布される基材に強固な硬化皮膜を形成することができ
る。従って、本発明の剥離剤によって形成される硬化皮
膜は基材から剥離、脱落することがなく、優れた剥離特
性を維持することができる。さらに、得られる硬化皮膜
はポリオルガノシロキサン構造の他にポリエーテル構造
及びセルロース構造の骨格を有するため、油性インキに
対する濡れ性が良好であり、良好な印字性を示すもので
ある。
また、上記セルロースまたはその誘導体を含有する剥
離剤に、エポキシ系官能基を有する単量体をさらに含有
してなるものは硬化性が向上し、強固な硬化皮膜を形成
するものである。
<実施例> 以下に本発明の実施例を示し、さらに具体的に説明す
る。
参考例1 攪拌羽根、温度計、滴下ロートの付いたガラス製三ッ
口フラスコに、4−ビニルシクロヘキセンモノオキサイ
ド46.0部(重量部、以下同様)と、ポリエチレングリコ
ールアリルメチルエーテル(数平均分子量450)167.0部
をテトラヒドロフラン550部に溶解させた溶液を加え、
乾燥窒素気流下で30分間攪拌後、これにヒドロシリル化
用白金触媒(白金−ビニルシロキサン錯塩)1.0部を添
加して更に10分間攪拌後、系を40℃に加温した。
(ただし、p:q=1:1であり、 はランダムに配列している。) 次に、上記の分子構造をした数平均分子量が950のポ
リジメチル−メチルハイドロジェンシロキサン共重合体
100部を、攪拌下にある前記の50℃に加温した系に約1
時間かけて徐々に滴下し、その後、系を45℃に加温して
24時間反応させた。
得られた反応液を減圧乾燥機に入れ、テトラヒドロフ
ランを乾燥させたのち、その乾燥物をn−ヘプタン中で
繰り返し精製して未反応物を除去し、再度減圧乾燥機に
てn−ヘプタンを乾燥除去した。得られた生成物は、赤
外吸収スペクトル、NMRスペクトル分析の結果、下記の
分子構造を有するものであった。また、その数平均分子
量は2,700であった。
(ただし、Xaは Yaは−C3H6−OCH2CH2O8〜9CH3であり、p:r:s=
2:1:1である。また、 の配列はランダムである。) 上記で得たポリオルガノシロキサン100部に、スルホ
ニウム塩系硬化触媒を2.5部添加して攪拌し、本発明の
シリコーン系剥離剤を得た。
参考例2 ポリエチレングリコールアリルメチルエーテルを数平
均分子量750のものとし、その使用量を280.0部とし、テ
トラヒドロフランの使用量を750部としたほかは参考例
1に準じて、Yaが−C3H6−OCH2CH2O15〜16CH3、p:
r:s=2:1:1、数平均分子量3,600のポリオルガノシロキ
サンを得、これを用いた以外は参考例1に準じて本発明
のシリコーン系剥離剤を得た。
参考例3 4−ビニルシクロヘキサンモノオキサイドの使用量を
23.0部とし、ポリエチレングリコールアリルメチルエー
テル(数平均分子量450)の使用量を251.2部、テトラヒ
ドロフランの使用量を700部としたほかは参考例1に準
じて、p:r:s=4:1:3、数平均分子量3,200とポリオルガ
ノシロキサンを得、これを用いた以外は参考例1に準じ
て本発明のシリコーン系剥離剤を得た。
比較例1 4−ビニルシクロヘキサンモノオキサイドの使用量を
92.3部とし、ポリエチレングリコールアリルメチルエー
テルを使用しないほかは参考例1に準じて、p:r:s=1:
1:0、数平均分子量1,700ポリオルガノシロキサンを得、
これを用いた以外は参考例1に準じてシリコーン系剥離
剤を得た。
実施例1 4−ビニルシクロヘキサンモノオキサイドの使用量を
37.8部、ポリエチレングリコールアリルメチルエーテル
(数平均分子量450)の使用量を137.1部とし、テトラヒ
ドロフランの使用量を500部として得た数平均分子量2,1
00のポリジメチル−メチルハイドロジェンシロキサン共
重合体(p:q=18:10)100部、白金−ビニルシロキサン
錯塩2.0部を用いた以外は参考例1に準じて、Yaが−−C
3H6−OCH2CH2O8〜9CH3、p:r:s=18:5:5、数平均
分子量4,700のポリオルガノシロキサンを得た。
上記にて得たポリオルガノシロキサン65部に熱反応型
スルホニウム塩系硬化触媒3部、エチルセルロース(平
均エトキシ基含有量48.0〜49.5重量%/単位グルコー
ス、20cps/トルエン/エタノール=80/20W/W%、5重量
%、25℃)30部を加え、メタノールを添加して10重量%
濃度となるように調整し、本発明の硬化型シリコーン系
剥離剤を得た。
実施例2 実施例1で得たポリオルガノシロキサン48部に熱反応
型スルホニウム塩系硬化触媒2部、エチルセルロース
(実施例1と同様のもの)50部を加え、実施例1と同様
に濃度調整して本発明の硬化型シリコーン系剥離剤を得
た。
実施例3 エチルセルロースを100cpsのものとした以外は実施例
1と同様にして本発明の硬化型シリコーン系剥離剤を得
た。
実施例4 実施例1にて使用するエチルセルロースを乳鉢にて粉
砕し、80メッシュのフルイでフルイ分けしたものを30部
用い、メタノールを用いずにポリオルガノシロキサンに
エチルセルロースを均一に分散させた以外は実施例1と
同様にして本発明の硬化型シリコーン系剥離剤を得た。
比較例2 4−ビニルシクロヘキセンモノオキサイドの使用量を
75.5部とし、ポリエチレングリコールアリルメルエーテ
ルを使用せず、テトラヒドロフランの使用量を350部と
したほかは実施例1に準じて、p:r:s=18:10:0、数平均
分子量3,200のポリオルガノシロキサンを得た。得られ
たポリオルガノシロキサン96部に熱反応型スルホニウム
塩系硬化触媒4部を加え、メタノールにて濃度10重量%
の溶液に調整し、シリコーン系剥離剤を得た。
実施例5 実施例1で得たポリオルガノシロキサン66部に紫外線
反応型スルホニウム塩系硬化触媒4部、エチルセルロー
ス(実施例1と同様のもの)30部を加え、メタノールを
添加して濃度10重量%に調整して本発明の硬化型シリコ
ーン系剥離剤を得た。
実施例6 実施例5において用いるエチルセルロースを実施例4
で用いたエチルセルロースとし、メタノールを用いずに
エチルセルロースをポリオルガノシロキサンに均一に分
散させた以外は実施例5と同様にして本発明の硬化型シ
リコーン系剥離剤を得た。
比較例3 比較例2で得たポリオルガノシロキサン95部に紫外線
反応型スルホニウム塩系硬化触媒5部を加え、メタノー
ルにて濃度10重量%の溶液に調整し、シリコーン系剥離
剤を得た。
実施例7 実施例1にて用いたポリオルガノシロキサン4部に、
3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3′,4′−エポ
キシシクロヘキサンカルボキシレート73部、熱反応型ス
ルホニウム塩系硬化触媒3部、エチルセルロース(平均
エトキシ基含有量48.0〜49.5重量%/単位グルコース、
10cps/トルエン/エタノール=80/20W/W%、5重量%、
25℃)20部を加え、充分に攪拌して本発明の硬化型シリ
コーン系剥離剤を得た。
実施例8 実施例1にて用いたポリオルガノシロキサン7部に、
3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3′,4′−エポ
キシシクロヘキサンカルボキシレート60部、エチルセル
ロース(実施例7と同様)30部、熱反応型スルホニウム
塩系硬化触媒3部を加え、エタノールを添加して10重量
%濃度となるように調整し、本発明の硬化型シリコーン
系剥離剤を得た。
比較例4 比較例2で得たポリオルガノシロキサン77部、エチル
セルロース(実施例7と同様)20部、熱反応型スルホニ
ウム塩系硬化触媒3部を加え、メタノールを添加して10
重量%濃度となるように調整しシリコーン系剥離剤を得
た。
実施例9 4−ビニルシクロヘキサンモノオキサイドの使用量を
55.8部、ポリエチレングリコールアリルメチルエーテル
の使用量を202.5部、テトラヒドロフランの使用量を700
部として得た数平均分子量2,000のポリジメチル−メチ
ルハイドロジェンシロキサン共重合体100部を用いたほ
かは実施例1に準じて、p:r:s=2:1:1、数平均分子6,30
0のポリオルガノシロキサンを得た。
上記にて得たポリオルガノシロキサン8部、3,4−エ
ポキシシクロヘキシルメチル−3′,4′−エポキシシク
ロヘキサカルボキシレート77部、紫外線硬化型スルホニ
ウム塩系硬化触媒5部、エチルセルロース(実施例7と
同様)10部を加え、充分に攪拌して本発明の硬化型シリ
コーン系剥離剤を得た。
実施例10 実施例9で用いたポリオルガノシロキサン13部に、3,
4−エポキシシクロヘキシルメチル−3′,4′−エポキ
シシクロヘキサンカルボキシレート53部、紫外線硬化型
スルホニウム塩系硬化触媒4部、エチルセルロース(実
施例7と同様)30部を加え、メタノールを添加して10重
量%濃度となるように調整して本発明の硬化型シリコー
ン系剥離剤を得た。
比較例5 比較例4で用いたポリオルガノシロキサン10部に、3,
4−エポキシシクロヘキシルメチル−3′,4′−エホキ
シシクロヘキサンカルボキシレート85部、紫外線硬化型
スルホニウム塩系硬化触媒5部を加え、充分に攪拌して
シリコーン系剥離剤を得た。
上記各実施例および比較例にて得た剥離剤を、厚さ12
0μmのポリエチレンラミネートクラフト紙のラミネー
ト面に固形分塗工量が1g/m2となるように塗工し、熱硬
化型の場合は120℃の熱風恒温機中に5分間保存し、紫
外線硬化型の場合は100℃で1分間乾燥させて含有溶剤
を除去したのち、高圧水銀ランプを設置した紫外線照射
装置を用いて塗工面を照射(1ジュール/cm2)して硬化
処理を行ない、剥離処理を施こした。
尚、参考例1〜3、実施例4、実施例6〜7、実施例
9、比較例1および比較例5にて獲た剥離剤はスクイズ
コータにて塗工し、そのほかはワイヤーバーROD No.6に
て塗工した。
また、剥離処理を施こさないポリエチレンラミネート
クラフト紙を対照品とした。
上記にて得られた剥離紙について下記に示す特性を調
べ、その結果を第1表に示した。
〔硬化性〕
剥離紙における剥離性処理皮膜にベトツキがない場合
を○、少々ある場合を△、ベトツキ感が大きい場合を×
として評価した。
〔剥離力〕
20℃下、65%R.H.下で剥離紙の剥離性処理面上に幅25
mmの市販粘着テープ(日東電気工業社製、クラフトテー
プNo.712)を重さ2kgのゴムローラを一往復させて圧着
したのち、その粘着テープの上に50g/cm2の荷重をかけ
た状態で20℃下に48時間放置する。その後、荷重を解い
て20℃、65%R.H.下に2時間放置し、得られたものにつ
いてショッパーにより粘着テープを300mm/分の速度で引
き剥がし(180度ピール)、その剥離に要する力を求め
た(4サンプルの平均値)。
〔残留接着率〕(粘着剤面の非汚染性) 上記剥離力を測定した後の粘着テープを20℃、65%R.
H.下でステンレス板(SUS27CP)を耐水研磨紙(280番)
で充分に研磨し、これを洗浄した面に重さ2kgのゴムロ
ーラに一往復させて圧着したのち、30分間放置したもの
について上記と同様にして剥離に要する力を求めた。そ
して、得られた測定値の、前記と同様にして剥離性処理
層に接触させたことがない粘着テープについて求めた測
定値に対する残留接着力の割合を残留接着率として算出
した(4サンプルの平均値)。
〔印字性〕
市販の油性インキペンにて剥離処理面に文字を書き、
全くハジキのない場合を◎、ほとんどハジキのない場合
を○、少々ハジキのある場合を△、ほとんどハジキがあ
る場合を×とした。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 7/02 JKV C09J 7/02 JKV

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)下記一般式、 (ただし、Rは炭素数1〜20のアルキル基、シクロアル
    キル基、アリール基又はアラルキル基であり、Xはエポ
    キシ基官能性有機基であり、Yはポリエーテル−ポリメ
    チレン基であり、m/(l+m+n)が0.05〜90%であ
    り、n/(l+m+n)が0.5〜90%である。) で表され、数平均分子量が500〜500,000のポリオルガノ
    シロキサンと、 (B)オニウム塩系硬化触媒と、 (C)セルロースまたはその誘導体 とからなることを特徴とする硬化型シリコーン系剥離
    剤。
  2. 【請求項2】(D)エポキシ系官能基を有する単量体を
    さらに含有してなる請求項1記載の硬化型シリコーン系
    剥離剤。
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