JP2574931B2 - バンドギャップ型定電流回路 - Google Patents
バンドギャップ型定電流回路Info
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、例えばパワーデバイスのように、動作温度
が広範囲にわたるモノリシック集積回路等に用いられる
バンドギャップ型定電流回路に関するものである。
が広範囲にわたるモノリシック集積回路等に用いられる
バンドギャップ型定電流回路に関するものである。
<従来の技術> 従来のバンドギャップ型定電流回路(以下、単に定電
流回路と記す)について、第7図及び第8図を参照して
説明する。
流回路と記す)について、第7図及び第8図を参照して
説明する。
従来の定電流回路は、例えば第7図に示すように、3
個のPNPトランジスタ1乃至3と、3個のNPNトランジス
タ4乃至6と、ベース拡散抵抗7と起動抵抗8とから構
成されている。図中、1及び2はそれぞれカレントミラ
ー回路を構成する入力側の第1及び出力側の第2のトラ
ンジスタ、また4,5はそれぞれ前記第1及び第2のトラ
ンジスタに接続される電流制御用の第3及び第4のトラ
ンジスタ、3は定電流出力用のトランジスタである。
個のPNPトランジスタ1乃至3と、3個のNPNトランジス
タ4乃至6と、ベース拡散抵抗7と起動抵抗8とから構
成されている。図中、1及び2はそれぞれカレントミラ
ー回路を構成する入力側の第1及び出力側の第2のトラ
ンジスタ、また4,5はそれぞれ前記第1及び第2のトラ
ンジスタに接続される電流制御用の第3及び第4のトラ
ンジスタ、3は定電流出力用のトランジスタである。
このような定電流回路では、NPNトランジスタ6にお
けるベース・エミッタ間の電圧をVBE01,ベース拡散抵抗
7の抵抗値をR01とすると、 I01=VBE01/R01 ・・・式(1) で示される出力電流I01が得られる。
けるベース・エミッタ間の電圧をVBE01,ベース拡散抵抗
7の抵抗値をR01とすると、 I01=VBE01/R01 ・・・式(1) で示される出力電流I01が得られる。
しかし、上記従来の定電流回路では、通常NPNトラン
ジスタ6におけるベース・エミッタ間の電圧VBE01の温
度係数は、約−3200PPMでありベース拡散抵抗7の抵抗
値R01の温度係数は約2800PPMである。それゆえ定電流回
路の温度係数は、合計で約−6000PPMと大きな値とな
る。そのために広範囲な動作温度のもとでは、出力電流
I01の変動が大きく、安定した定電流を供給することが
できないという問題点がある。
ジスタ6におけるベース・エミッタ間の電圧VBE01の温
度係数は、約−3200PPMでありベース拡散抵抗7の抵抗
値R01の温度係数は約2800PPMである。それゆえ定電流回
路の温度係数は、合計で約−6000PPMと大きな値とな
る。そのために広範囲な動作温度のもとでは、出力電流
I01の変動が大きく、安定した定電流を供給することが
できないという問題点がある。
これに対し、温度係数の減少を図った定電流回路とし
て第8図に示す回路が提案されている。
て第8図に示す回路が提案されている。
第8図では、第7図のトランジスタ6がなく、また第
7図のベース拡散抵抗7に代えてイオン注入抵抗11を接
続して構成される。
7図のベース拡散抵抗7に代えてイオン注入抵抗11を接
続して構成される。
以上のような定電流回路では、トランジスタ4及びト
ランジスタ5におけるベース・エミッタ間の電圧をそれ
ぞれVBE02,VBE03、エミッタ電流をIE02,IE03、イオン注
入抵抗11の抵抗値をR02、ボルツマン定数をK、動作温
度の絶対温度をT、素電荷をq、トランジスタ4とトラ
ンジスタ5とのエミッタ面積比をNとすると、この定電
流回路によって得られる出力電流I02は、 I02=(1/R02)・(VBE03−VBE02) =(1/R02)・{(KT/q)・1n(IE03/Is) −(KT/q)・1n(IE02/N・Is)} =(1/R02)・{(KT/q)・1n(N・Is/Is) ・(IE03/IE02)} ・・・式(2) となる。ここでIsはベース−エミッタ逆方向飽和電流で
ある。
ランジスタ5におけるベース・エミッタ間の電圧をそれ
ぞれVBE02,VBE03、エミッタ電流をIE02,IE03、イオン注
入抵抗11の抵抗値をR02、ボルツマン定数をK、動作温
度の絶対温度をT、素電荷をq、トランジスタ4とトラ
ンジスタ5とのエミッタ面積比をNとすると、この定電
流回路によって得られる出力電流I02は、 I02=(1/R02)・(VBE03−VBE02) =(1/R02)・{(KT/q)・1n(IE03/Is) −(KT/q)・1n(IE02/N・Is)} =(1/R02)・{(KT/q)・1n(N・Is/Is) ・(IE03/IE02)} ・・・式(2) となる。ここでIsはベース−エミッタ逆方向飽和電流で
ある。
上式(2)においてトランジスタ1及びトランジスタ
2でカレントミラー回路を構成していることから、それ
ぞれのコレクタ電流I2,I3はI2=I3であり、一方、I2≒I
E02,I3≒IE03であるので、式(2)は I02=(1/R02)・{(KT/q)・1nN} ・・・式(3) となる。
2でカレントミラー回路を構成していることから、それ
ぞれのコレクタ電流I2,I3はI2=I3であり、一方、I2≒I
E02,I3≒IE03であるので、式(2)は I02=(1/R02)・{(KT/q)・1nN} ・・・式(3) となる。
さらに、第8図の場合、N=2であるので、 I02=(1/R02)・{(KT/q)・1n2} ・・・式(4) となる。
<発明が解決しようとする課題> ところで、第8図の定電流回路において、上式(3)
の(KT/q)・1nNにおける温度係数は1/Tであるから、動
作温度Tを300゜Kとすると、約+3300PPMとなる一方、
イオン注入抵抗11の抵抗値R02の温度係数は、約5000PPM
である。従って、第8図の定電流回路の温度係数は合計
で−1700PPMとなり、第7図に示す回路例に対して比較
的小さく抑えることができる。
の(KT/q)・1nNにおける温度係数は1/Tであるから、動
作温度Tを300゜Kとすると、約+3300PPMとなる一方、
イオン注入抵抗11の抵抗値R02の温度係数は、約5000PPM
である。従って、第8図の定電流回路の温度係数は合計
で−1700PPMとなり、第7図に示す回路例に対して比較
的小さく抑えることができる。
しかし、第8図の定電流回路は、前記イオン注入抵抗
11が高抵抗であるため微小電流しか流すことができない
うえ、イオン注入抵抗11を形成するためにイオン注入プ
ロセスを必要とし、製造コストがかなり高くつくという
問題点を有していた。
11が高抵抗であるため微小電流しか流すことができない
うえ、イオン注入抵抗11を形成するためにイオン注入プ
ロセスを必要とし、製造コストがかなり高くつくという
問題点を有していた。
そこで、第8図の回路例において、上記イオン注入抵
抗11に代えてベース拡散抵抗を用いれば、イオン注入プ
ロセスを廃止することはできるが、この場合には、ベー
ス拡散抵抗の温度係数が+2800PPMであるため、定電流
回路の温度係数が約+500PPMとなり、正の温度係数を有
するようになってしまう。このように定電流回路が正の
温度係数を有していると、自己発熱による動作温度の上
昇と出力電流の増大が相俟って熱暴走を引き起こす恐れ
が生じる。
抗11に代えてベース拡散抵抗を用いれば、イオン注入プ
ロセスを廃止することはできるが、この場合には、ベー
ス拡散抵抗の温度係数が+2800PPMであるため、定電流
回路の温度係数が約+500PPMとなり、正の温度係数を有
するようになってしまう。このように定電流回路が正の
温度係数を有していると、自己発熱による動作温度の上
昇と出力電流の増大が相俟って熱暴走を引き起こす恐れ
が生じる。
本発明の目的は以上の問題点に鑑み、製造コストの高
いイオン注入抵抗を使用することなく、負の温度係数を
有し、かつその温度係数が小さく、広範囲な動作温度の
下でも安定した出力定電流が得られる定電流回路を提供
することにある。
いイオン注入抵抗を使用することなく、負の温度係数を
有し、かつその温度係数が小さく、広範囲な動作温度の
下でも安定した出力定電流が得られる定電流回路を提供
することにある。
<課題を解決するための手段> 前記目的を達成するために本発明は、カレントミラー
回路を構成する入力側の第1のトランジスタ(1)及び
出力側の第2のトランジスタ(2)と、前記第1及び第
2のトランジスタ(1及び2)それぞれに接続される電
流制御用の第3のトランジスタ(4)及び第4のトラン
ジスタ(5)を有し、前記第3のトランジスタ(4)の
エミッタ及び前記第4のトランジスタ(5)のエミッタ
間に介挿される第1の抵抗(12)と、前記第4のトラン
ジスタ(5)のエミッタとGND間に介挿される第2の抵
抗(14)とを備え、前記第2の抵抗(14)の両端に、ト
ランジスタ(13)のベース・エミッタを接続するととも
に、該トランジスタ(13)のコレクタを前記第2及び第
4のトランジスタ(2及び5)の接続点に接続してなる
ことを特徴とする。
回路を構成する入力側の第1のトランジスタ(1)及び
出力側の第2のトランジスタ(2)と、前記第1及び第
2のトランジスタ(1及び2)それぞれに接続される電
流制御用の第3のトランジスタ(4)及び第4のトラン
ジスタ(5)を有し、前記第3のトランジスタ(4)の
エミッタ及び前記第4のトランジスタ(5)のエミッタ
間に介挿される第1の抵抗(12)と、前記第4のトラン
ジスタ(5)のエミッタとGND間に介挿される第2の抵
抗(14)とを備え、前記第2の抵抗(14)の両端に、ト
ランジスタ(13)のベース・エミッタを接続するととも
に、該トランジスタ(13)のコレクタを前記第2及び第
4のトランジスタ(2及び5)の接続点に接続してなる
ことを特徴とする。
<作 用> 上記構成により、カレントミラー回路の出力側の第
3、第4のトランジスタの接続点に接続したトランジス
タが、ある温度以上になるとオンするので、カレントミ
ラー回路から流出する電流の一部を分流し、全体として
定電流回路は負の温度係数が得られ熱暴走を解消でき
る。
3、第4のトランジスタの接続点に接続したトランジス
タが、ある温度以上になるとオンするので、カレントミ
ラー回路から流出する電流の一部を分流し、全体として
定電流回路は負の温度係数が得られ熱暴走を解消でき
る。
また前記トランジスタを設けることによって、イオン
注入抵抗を使用せずに所要の定電流回路が実現できる。
注入抵抗を使用せずに所要の定電流回路が実現できる。
<実施例> 本発明の一実施例について第1図及び第2図を参照し
て説明する。
て説明する。
第1図は本発明による定電流回路例である。
以下、第8図に示す従来例と異なる点のみを説明す
る。尚、第8図の従来例と同一機能部品については同記
号を付している。
る。尚、第8図の従来例と同一機能部品については同記
号を付している。
まず、第1図において、トランジスタ13のコレクタ
を、カレントミラー回路を構成する第2のトランジスタ
2と電流制御用の第4のトランジスタ5との接続点に接
続する。そして、トランジスタ13のベースを第4のトラ
ンジスタ5のエミッタに接続する。また、トランジスタ
13のエミッタはグランド(GND)に接続する。そして、
第4のトランジスタ5のエミッタ及びトランジスタ13の
ベースの接続点とGNDとの間にベース拡散抵抗14を設け
ている。また、第3、第4のトランジスタ4,5の各エミ
ッタ間に接続する抵抗12もベース拡散抵抗により形成さ
れた抵抗である。
を、カレントミラー回路を構成する第2のトランジスタ
2と電流制御用の第4のトランジスタ5との接続点に接
続する。そして、トランジスタ13のベースを第4のトラ
ンジスタ5のエミッタに接続する。また、トランジスタ
13のエミッタはグランド(GND)に接続する。そして、
第4のトランジスタ5のエミッタ及びトランジスタ13の
ベースの接続点とGNDとの間にベース拡散抵抗14を設け
ている。また、第3、第4のトランジスタ4,5の各エミ
ッタ間に接続する抵抗12もベース拡散抵抗により形成さ
れた抵抗である。
以下、第1図に示す定電流回路の動作について述べ
る。
る。
まず、回路にVcc電圧が印加されると、起動抵抗8よ
り電流I1が流れて、第3のトランジスタ4及び第4のト
ランジスタ5をオンし、次に第1のトランジスタ1をオ
ンする。続いて、第1のトランジスタ1とカレントミラ
ー回路を構成している第2のトランジスタ2がオンし、
電流I2が流れ、同様にトランジスタ3もオンし、出力電
流I02が流れ、回路が起動する。
り電流I1が流れて、第3のトランジスタ4及び第4のト
ランジスタ5をオンし、次に第1のトランジスタ1をオ
ンする。続いて、第1のトランジスタ1とカレントミラ
ー回路を構成している第2のトランジスタ2がオンし、
電流I2が流れ、同様にトランジスタ3もオンし、出力電
流I02が流れ、回路が起動する。
ベース拡散抵抗14の抵抗値な起動後通常は接合温度Tj
(以下、単にTjと記す)=25℃ではトランジスタ13をオ
ンさせないような値が選ばれており、実質的に従来例と
同等となる。Tj=25℃では、N=2,R02=90Ωの時に、
式(3)によりIE02=IE03=200uAとなる。よって、I3
=IE02+IE03=400uAとなり、トランジスタ13のベース
電位は、V1=1KΩ×400uA=0.4Vとなっている。
(以下、単にTjと記す)=25℃ではトランジスタ13をオ
ンさせないような値が選ばれており、実質的に従来例と
同等となる。Tj=25℃では、N=2,R02=90Ωの時に、
式(3)によりIE02=IE03=200uAとなる。よって、I3
=IE02+IE03=400uAとなり、トランジスタ13のベース
電位は、V1=1KΩ×400uA=0.4Vとなっている。
一方、Tjが高くなると、V1の電位が上昇していく一
方、トランジスタ13のVBEがダウンしてくるので、ある
ポイントでトランジスタ13がオンし始め、第4のトラン
ジスタ5のコレクタに流れ込む電流を引き込み始める。
方、トランジスタ13のVBEがダウンしてくるので、ある
ポイントでトランジスタ13がオンし始め、第4のトラン
ジスタ5のコレクタに流れ込む電流を引き込み始める。
このため、第4のトランジスタ5のエミッタ電流が減
少し、第3のトランジスタ4のVBEと第4のトランジス
タ5のVBEの差が減少し、この結果、発生する出力定電
流が小さくなる方向に進み、負の温度係数をもつように
なる。
少し、第3のトランジスタ4のVBEと第4のトランジス
タ5のVBEの差が減少し、この結果、発生する出力定電
流が小さくなる方向に進み、負の温度係数をもつように
なる。
次に、本発明の定電流回路による実験結果を示す。
本定電流回路の温度特性を計算式から求めることは困
難であることから、回路シミュレーションソフトを使用
し、シミュレーションを行った。さらに、本発明の定電
流回路をICとして試作を行った。その実験結果を第2図
に示す。
難であることから、回路シミュレーションソフトを使用
し、シミュレーションを行った。さらに、本発明の定電
流回路をICとして試作を行った。その実験結果を第2図
に示す。
この実験結果の設定条件は以下のとうりである。
Vcc=7v、抵抗12の抵抗値=90Ω、抵抗14の抵抗値=1
KΩ、起動抵抗8の抵抗値=100KΩ、NPNトランジスタ4
及び5のエミッタ面積比N=2である。
KΩ、起動抵抗8の抵抗値=100KΩ、NPNトランジスタ4
及び5のエミッタ面積比N=2である。
第2図より明らかなように、本定電流回路は、Tj=50
℃付近から負の温度係数をもつようになっていることが
判る。
℃付近から負の温度係数をもつようになっていることが
判る。
またTj=25℃からTj=125℃のポイントで比較すると
約−1900PPMの負の温度係数となっており、第4図に示
す従来例に比べて、小さな値となっている。
約−1900PPMの負の温度係数となっており、第4図に示
す従来例に比べて、小さな値となっている。
第3図は本発明の他の実施例を示す図である。
本回路例は起動後において起動抵抗8を電気回路的に
分離するようにし、より正確に定電流動作を行わしめる
ようにしたものである。すなわち、トランジスタ21,22
が付加され、起動時にトランジスタ21を介して起動抵抗
8に電流を流し、これによってトランジスタ22、第一ト
ランジスタ1を順次オンし起動する。起動後はトランジ
スタ22をオフし、起動抵抗8をカレントミラー回路部分
等より電気的に分離する。起動後の動作は第1図で説明
したものと同様である。
分離するようにし、より正確に定電流動作を行わしめる
ようにしたものである。すなわち、トランジスタ21,22
が付加され、起動時にトランジスタ21を介して起動抵抗
8に電流を流し、これによってトランジスタ22、第一ト
ランジスタ1を順次オンし起動する。起動後はトランジ
スタ22をオフし、起動抵抗8をカレントミラー回路部分
等より電気的に分離する。起動後の動作は第1図で説明
したものと同様である。
起動抵抗8が起動後も接続されていれば、カレントミ
ラー回路における電流にも影響を与え、その定電流動作
にも悪影響を及ぼす恐れがあるが、第3図のように起動
後起動抵抗8を電気的に分離することにより、より正確
な定電流動作が期待できる。
ラー回路における電流にも影響を与え、その定電流動作
にも悪影響を及ぼす恐れがあるが、第3図のように起動
後起動抵抗8を電気的に分離することにより、より正確
な定電流動作が期待できる。
第4図は本発明のさらに他の実施例を示す図である。
本定電流回路は、第1図に示す定電流回路のトランジス
タ13のエミッタとGNDとの間にベース拡散抵抗15を追加
し、該ベース拡散抵抗15及びベース拡散抵抗14の抵抗値
を変えることによってそれぞれ負の温度係数及び負の温
度係数になるポイントを任意に変化せしめるようにした
ものである。
本定電流回路は、第1図に示す定電流回路のトランジス
タ13のエミッタとGNDとの間にベース拡散抵抗15を追加
し、該ベース拡散抵抗15及びベース拡散抵抗14の抵抗値
を変えることによってそれぞれ負の温度係数及び負の温
度係数になるポイントを任意に変化せしめるようにした
ものである。
第5図は第4図の定電流回路において、ベース拡散抵
抗14及び15の抵抗値を変えた際に得られる温度特性を示
した図である。
抗14及び15の抵抗値を変えた際に得られる温度特性を示
した図である。
第5図(a)はベース拡散抵抗14及び15の初期設定値
による温度特性を示した図、第5図(b)は初期設定値
から、ベース拡散抵抗14の抵抗値を大きくした場合の温
度特性を示した図、第5図(c)は初期設定値からベー
ス拡散抵抗15の抵抗値を大きくした場合の温度特性を示
した図である。
による温度特性を示した図、第5図(b)は初期設定値
から、ベース拡散抵抗14の抵抗値を大きくした場合の温
度特性を示した図、第5図(c)は初期設定値からベー
ス拡散抵抗15の抵抗値を大きくした場合の温度特性を示
した図である。
第5図(b)及び(c)より明らかなように、本定電
流回路は、ベース拡散抵抗14,15の抵抗値を選択するこ
とにより、それぞれ負の温度係数になる温度ポイント及
びその負の温度係数を任意に変えることができる。
流回路は、ベース拡散抵抗14,15の抵抗値を選択するこ
とにより、それぞれ負の温度係数になる温度ポイント及
びその負の温度係数を任意に変えることができる。
第6図は本発明のさらに他の実施例を示す図であり、
第3図に示す定電流回路のトランジスタ13のエミッタと
GNDとの間にベース拡散抵抗15を追加したものである。
本実施例も第4図に示す実施例と同様、ベース拡散抵抗
14,15の抵抗値を選択することにより、それぞれ負の温
度係数になる温度ポイント及びその負の温度係数を任意
に変えることができる。
第3図に示す定電流回路のトランジスタ13のエミッタと
GNDとの間にベース拡散抵抗15を追加したものである。
本実施例も第4図に示す実施例と同様、ベース拡散抵抗
14,15の抵抗値を選択することにより、それぞれ負の温
度係数になる温度ポイント及びその負の温度係数を任意
に変えることができる。
このように、本発明にかかわる定電流回路は正の温度
係数を有する定電流回路にトランジスタのVBEの温度特
性を利用し、任意の温度ポイントで電流の引き込み動作
を始めるトランジスタと抵抗からなる回路をとりつけて
いる構成である。
係数を有する定電流回路にトランジスタのVBEの温度特
性を利用し、任意の温度ポイントで電流の引き込み動作
を始めるトランジスタと抵抗からなる回路をとりつけて
いる構成である。
これにより、任意の温度ポイントで負の温度係数をも
たせることができ、特に広範囲な動作温度にわたって安
定した定電流を出力し得る定電流回路を容易に構成でき
るという効果を奏する。特に、第4図及び第6図の定電
流回路によれば、負の温度係数となる温度ポイント及び
負の温度係数に任意に変えることができる。
たせることができ、特に広範囲な動作温度にわたって安
定した定電流を出力し得る定電流回路を容易に構成でき
るという効果を奏する。特に、第4図及び第6図の定電
流回路によれば、負の温度係数となる温度ポイント及び
負の温度係数に任意に変えることができる。
<発明の効果> 以上のように本発明によれば、製造コストの高いイオ
ン注入抵抗を使用することなく、実質的に負の温度係数
を有し、かつその温度係数が比較的小さい実用価値の高
い定電流回路が提供できる。
ン注入抵抗を使用することなく、実質的に負の温度係数
を有し、かつその温度係数が比較的小さい実用価値の高
い定電流回路が提供できる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例を示す回路図、第2図は本発
明の一実施例の特性例を示す図、第3図は本発明の他の
実施例を示す回路図、第4図は本発明のさらに他の実施
例を示す回路図、第5図は第4図の回路例の特性例を示
す図、第6図は本発明のさらに他の実施例を示す回路
図、第7図は従来例を示す回路図、第8図は他の従来例
を示す回路図である。 1……第1のトランジスタ、2……第2のトランジス
タ、4……第3のトランジスタ、5……第4のトランジ
スタ、12……第1の抵抗、13……電流引き出し用のトラ
ンジスタ、14……第2の抵抗。
明の一実施例の特性例を示す図、第3図は本発明の他の
実施例を示す回路図、第4図は本発明のさらに他の実施
例を示す回路図、第5図は第4図の回路例の特性例を示
す図、第6図は本発明のさらに他の実施例を示す回路
図、第7図は従来例を示す回路図、第8図は他の従来例
を示す回路図である。 1……第1のトランジスタ、2……第2のトランジス
タ、4……第3のトランジスタ、5……第4のトランジ
スタ、12……第1の抵抗、13……電流引き出し用のトラ
ンジスタ、14……第2の抵抗。
Claims (1)
- 【請求項1】カレントミラー回路を構成する入力側の第
1のトランジスタ(1)及び出力側の第2のトランジス
タ(2)と、前記第1及び第2のトランジスタ(1及び
2)それぞれに接続される電流制御用の第3のトランジ
スタ(4)及び第4のトランジスタ(5)を有し、前記
第3のトランジスタ(4)のエミッタ及び前記第4のト
ランジスタ(5)のエミッタ間に介挿される第1の抵抗
(12)と、前記第4のトランジスタ(5)のエミッタと
GND間に介挿される第2の抵抗(14)とを備え、 前記第2の抵抗(14)の両端に、トランジスタ(13)の
ベース・エミッタを接続するとともに、該トランジスタ
(13)のコレクタを前記第2及び第4のトランジスタ
(2及び5)の接続点に接続してなることを特徴とする
バンドギャップ型定電流回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2158511A JP2574931B2 (ja) | 1990-04-10 | 1990-06-15 | バンドギャップ型定電流回路 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9544290 | 1990-04-10 | ||
JP2-95442 | 1990-04-10 | ||
JP2158511A JP2574931B2 (ja) | 1990-04-10 | 1990-06-15 | バンドギャップ型定電流回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04512A JPH04512A (ja) | 1992-01-06 |
JP2574931B2 true JP2574931B2 (ja) | 1997-01-22 |
Family
ID=26436671
Family Applications (1)
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JP2158511A Expired - Fee Related JP2574931B2 (ja) | 1990-04-10 | 1990-06-15 | バンドギャップ型定電流回路 |
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JP (1) | JP2574931B2 (ja) |
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1990
- 1990-06-15 JP JP2158511A patent/JP2574931B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH04512A (ja) | 1992-01-06 |
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