JP2574806B2 - 半導体レ−ザ装置 - Google Patents

半導体レ−ザ装置

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誠 岡井
直樹 茅根
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光通信用半導体レーザ装置に係り、特に縦
単一モードの安定性にすぐれた半導体レーザ装置に関す
る。
〔従来の技術〕
従来、共振器の中央にλ/4シフトを設けたλ/4シフト
分布帰還型(DFB)半導体レーザに関しては、エレクト
ロニクスレター,20巻(1984年)第1008頁から第1010頁
(Electron.Lett.,vol20,pp.1008−1010(1984))にお
いて論じられている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来技術では、第2図に示すように、位相シフト
領域において、電界が集中する(ただし、規格化結合定
数KLは2とし、両端面の反射R1,R2は0とした。)。そ
のため、キヤリア数の減少により、屈折率が減少し、結
果として位相シフト量が変化する。つまり、注入電流の
増加により位相シフト量が変化し、縦モード選択性が不
安定になるという問題があつた。
本発明の目的は、位相シフト領域に電界の集中しな
い、新しい構造の縦単一モード半導体レーザ装置を提供
することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は、周期にして0.4π〜0.8π若しくは1.2π
〜1.6πの位相シフトを共振器の長さ方向の3:7の内分点
よりも端面に近い位置に設けることにより、達成され
る。より詳細には、第5図に示すグラフ中斜線で示され
る領域にある位相シフト及びシフト位置の関係を満足す
る共振器を有する半導体レーザにより達成される。
なお位相シフト領域の位置を共振器の中央からずらし
た半導体レーザに関しては、特開昭62−95886号公報に
記載がある。しかし、本発明の提案する数値範囲に着目
し、格別の効果を見いだしてるものではない。
〔作用〕
第3図に、共振器の片端面から0.1lのところに、0.5
πあるいは1.5πの位相シフト量を設けた場合の、軸方
向電界分布を示した。ただし、lはレーザ共振器長と
し、電界分布は、レーザ共振器の左端面から右端面に進
む光と逆方向に進む光に分けて、その振幅の絶対値の2
乗値(光強度)を図示した。また、今後位相シフト量
は、発振波長λを用いて表わすことにする。ラジアンで
表わした位相シフト量xと、λで表わした位相シフト量
λ/yとの間には、x=4π/yの関係があり、さらにπラ
ジアンを中心にして、0〜πとπ〜2πの間での対称性
から、λ/8シフト(y=8に相当)は、0.5πおよび1.5
πシフトに相当する。
本発明によれば第3図より、位相シフト部分での電界
集中はなく、注入電流レベルにかかわらず、安定な縦単
一モード選択性を得ることができることがわかる。
第4図は、レーザの発振条件を求め、一番発振しやす
い縦モードと次に発振しやすい縦モードの規格化しきい
値利得差を位相シフト位置と位相シフト量をパラメータ
として示したものである。規格化しきい値利得差は、主
モードと副モードの利得差を規格化したものであり、0.
3以上あれば、安定な縦単一モードが得られる。縦単一
モードの得られる領域は、位相シフト位置が、0.3lより
中央に近い場合と、端面に近い場合とに2分される。そ
して、それぞれの場合、選択されるモードが異なり、中
央に近い場合は必ず位相シフト領域に電界が集中し、端
面に近い場合は、電界がなめらかに分布する。
この図より、位相シフト量はλ/10〜λ/5であれば、
電界の集中しない端面付近に規格化しきい値利得差が0.
3以上となるものが存在することがわかる。
したがつて、レーザ共振器長の3:7の内分点よりも、
片端面に近いところに、λ/10〜λ/5の位相シフトを設
けることにより、注入レベルにかかわらず、安定な縦単
一モード選択性を有する分布帰還型半導体レーザを得る
ことができる。
第4図においては0.05lx0.22lの範囲で規格化し
きい値利得差Δαthlが0.3以上となつているがこのしき
い値利得差Δαthl0.3における共振器の位相シフト量
とシフト位置との関係を示したのが第5図である。第5
図で直線により囲まれた領域(斜線部分)がΔαthl
0.3を満足する。但し、この領域は実際には曲線で囲ま
れる。従つて直線で実質的に囲まれた領域でΔαthl
0.3となる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を第1図により説明する。n型
InP基板1の表面の任意の位置に、λ/8シフト9を有す
る、位相シフト型回折格子8を作製する。次に、n型In
GaAsP光ガイド層2,InGaAsP活性層3,p型InGaAsPバアツフ
アー層4,p型InPクラツド層5を順次エピタキシヤル成長
する。次に、n側電極6およびp側電極7を形成した
後、位相シフト位置が、レーザ共振器長の1:9の内分点
にくるようにヘキ開し、両ヘキ開面に無反射膜10をコー
ディングした。無反射膜10には、SiO2/SiN多層膜を使用
し、反射率は1%以下とした。このようにして作製した
分布帰還型半導体レーザは、電流注入レベルにかかわら
ず、すぐれた縦モード安定性を示した。光出力50mW以上
まで、安定に縦単一モードで発振した。
本発明は、InP以外の材料を用いた分布帰還型半導体
レーザにも適用可能である。さらに、いかなる構造の分
布帰還型半導体レーザにも適用可能である。
〔発明の効果〕
本発明によれば、電流注入レベルにかかわらず、常に
安定な縦単一モード選択性を有する半導体レーザ装置を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第一の実施例の縦断面図、第2図,第
3図及び第4図は、本発明の原理を説明するためのグラ
フを示している。第5図は位相シフト量とシフト位置を
示す図である。 1……n型InP基板、2……n型InGaAsP光ガイド層、3
……InGaAsP活性層、4……p型InGaAsPバアツフアー
層、5……p型InPクラツド層、6……n電極、7……
p電極、8……位相シフト型回折格子、9……位相シフ
ト位置、10……無反射膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 IEEE Journal of Q uantum Electronic s,Vol.QE−23,No.6P. P.815−821(1987) IEEE Journal of Q uantum Electronic s,Vol.QE−23,No.6P. P.804−814(1987)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】位相シフト型回折格子を有する長さlのレ
    ーザ共振器を含み、前記位相シフト型回折格子の位相シ
    フト量はλ/10からλ/5の範囲内にあり、かつ前記位相
    シフト型回折格子の位相シフト位置は前記レーザ共振器
    の端面から0.05l乃至0.22lの範囲内にあることを特徴と
    する半導体レーザ装置。
  2. 【請求項2】一番目にレーザ発振しやすい縦モードと次
    に発振しやすい縦モードとの規格化しきい値利得差が0.
    3以上有ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の半導体レーザ装置。
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JP3186705B2 (ja) 1998-08-27 2001-07-11 日本電気株式会社 分布帰還型半導体レーザ
JP2012186418A (ja) * 2011-03-08 2012-09-27 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 活性層分離型位相シフトdfbレーザ
JP2019012769A (ja) * 2017-06-30 2019-01-24 日本電信電話株式会社 半導体レーザ

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