JP2574542Y2 - 鉄道車両用座席 - Google Patents
鉄道車両用座席Info
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- JP2574542Y2 JP2574542Y2 JP1992057834U JP5783492U JP2574542Y2 JP 2574542 Y2 JP2574542 Y2 JP 2574542Y2 JP 1992057834 U JP1992057834 U JP 1992057834U JP 5783492 U JP5783492 U JP 5783492U JP 2574542 Y2 JP2574542 Y2 JP 2574542Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、後置される座席に着座
する人のためのテ−ブル板を、座席の背凭れ部に収納さ
れて成る、鉄道車両用の座席に関する。
する人のためのテ−ブル板を、座席の背凭れ部に収納さ
れて成る、鉄道車両用の座席に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図4の如く、後方に配置される
座席用のテ−ブル板101 を、座席の背凭れ部200 の背面
に収納されて成る、鉄道車両用の座席が提供されてい
る。図4の座席に於いてテ−ブル板101 を使用する場合
は、まず、座席の背凭れ部200 の背面の上端部に回動自
在に取付けられているテ−ブルラッチ103 を90°回し
て、テ−ブル板101 との係合を外す。
座席用のテ−ブル板101 を、座席の背凭れ部200 の背面
に収納されて成る、鉄道車両用の座席が提供されてい
る。図4の座席に於いてテ−ブル板101 を使用する場合
は、まず、座席の背凭れ部200 の背面の上端部に回動自
在に取付けられているテ−ブルラッチ103 を90°回し
て、テ−ブル板101 との係合を外す。
【0003】次に、テ−ブル板101 を、テ−ブルア−ム
105 とともに後方(後席の着座者にとっては手前)側へ
引き出しつつ、上記のテ−ブルア−ム105 に対して回転
させて、図5に示すように水平にする。なお、テ−ブル
板101 は、その前端(収納時の下端)部101aを、該前端
部101aの両側に各々配設されている2 本のテ−ブルア−
ム105 の上端部によって各々回動可能に枢支されてお
り、また、テ−ブル板101 とテ−ブルア−ム105 の少な
くとも一方には、図5の水平位置でテ−ブル板101 及び
テ−ブルア−ム105 の回動を停止させるように、不図示
のストッパが設けられている。
105 とともに後方(後席の着座者にとっては手前)側へ
引き出しつつ、上記のテ−ブルア−ム105 に対して回転
させて、図5に示すように水平にする。なお、テ−ブル
板101 は、その前端(収納時の下端)部101aを、該前端
部101aの両側に各々配設されている2 本のテ−ブルア−
ム105 の上端部によって各々回動可能に枢支されてお
り、また、テ−ブル板101 とテ−ブルア−ム105 の少な
くとも一方には、図5の水平位置でテ−ブル板101 及び
テ−ブルア−ム105 の回動を停止させるように、不図示
のストッパが設けられている。
【0004】一方、使用後等に於いて、テ−ブル板101
を座席の背凭れ部200 の背面に収納する場合には、テ−
ブル板101 等を、上記と逆に回動させる。即ち、テ−ブ
ル板101 をテ−ブルア−ム105 とともに前方側へ起こし
て、背凭れ部200 の背面の凹部に収納した後、テ−ブル
板101 を手で押さえつつテ−ブルラッチ103 を90°回し
て、テ−ブル板101 を係止させる。
を座席の背凭れ部200 の背面に収納する場合には、テ−
ブル板101 等を、上記と逆に回動させる。即ち、テ−ブ
ル板101 をテ−ブルア−ム105 とともに前方側へ起こし
て、背凭れ部200 の背面の凹部に収納した後、テ−ブル
板101 を手で押さえつつテ−ブルラッチ103 を90°回し
て、テ−ブル板101 を係止させる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】タ−ミナル駅での車両
内の清掃時等に、座席下部(台座)の通路側に設けられ
ているペダルを踏んで、座席を方向転換することがあ
る。このとき、テ−ブル板101 が図5の如く引き出され
たままであると、隣席に当たってしまうため、座席を回
転(方向転換)できない。このため、方向転換に先立
ち、テ−ブル板101 を前記の如く背凭れ部200 の背面の
凹部に収納し、その後、前記の如くテ−ブルラッチ103
によりテ−ブル板101 を係止している。
内の清掃時等に、座席下部(台座)の通路側に設けられ
ているペダルを踏んで、座席を方向転換することがあ
る。このとき、テ−ブル板101 が図5の如く引き出され
たままであると、隣席に当たってしまうため、座席を回
転(方向転換)できない。このため、方向転換に先立
ち、テ−ブル板101 を前記の如く背凭れ部200 の背面の
凹部に収納し、その後、前記の如くテ−ブルラッチ103
によりテ−ブル板101 を係止している。
【0006】鉄道車両内には、多数の座席が配設されて
いるため、タ−ミナル駅での方向転換時に、各座席につ
いて、その都度、前記の如くテ−ブル板101 の収納操作
を行うことは、非常に手間がかかり、好ましくない。本
考案は、かかる事情に鑑みたものであり、短時間で、多
数の座席の方向転換を行い得るようにすることを目的と
する。
いるため、タ−ミナル駅での方向転換時に、各座席につ
いて、その都度、前記の如くテ−ブル板101 の収納操作
を行うことは、非常に手間がかかり、好ましくない。本
考案は、かかる事情に鑑みたものであり、短時間で、多
数の座席の方向転換を行い得るようにすることを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、後方に配置さ
れる座席用のテ−ブル板を、背面側から引出し可能に背
凭れ部に収納されて成り、鉄道車両内の座席設置位置に
各々設けられた台座上に、水平回動可能に設置される鉄
道車両用座席に於いて;前記座席の幅方向を回動軸方向
として前記背凭れ部下方の座席基部に下端部を枢支さ
れ、且つ、上記と同方向を回動軸方向として前記テ−ブ
ル板の下端側を上端部によって枢支するテ−ブル支持ア
−ム;前記テ−ブル板が所定の高さで水平となる角度に
於いて前記テ−ブル板及び前記テ−ブル支持ア−ムの回
動を係止し、且つ、前記テ−ブル板と前記テ−ブル支持
ア−ムとが略同一平面を成す角度に於いて前記テ−ブル
支持ア−ムに対する前記テ−ブル板の回動を係止する係
止部材;略L字形状を成し、前記座席の幅方向を回動軸
方向として前記背凭れ部下方の座席基部にL字の屈曲部
を枢支され、且つ、前記テ−ブル板の前記の被枢支部よ
りも上方に於いて上下方向に延びるように設けられたガ
イドに沿って摺動可能なように、該ガイドにL字の長ア
−ムの端部を係合されるL型ステイ;前記台座上での前
記座席の前記水平回動をロックしている部材のロック解
除に連動して、前記L型ステイのL字の短ア−ムの端部
に対して、前記長ア−ムを前記背凭れ部側へ回動させる
ための付勢力を与える付勢部材;前記背凭れ部に収納さ
れる前記テ−ブル板を収納位置に持着し、且つ、該持着
状態で前記テ−ブル板の背面に加えられる操作力に対応
して上記の持着を解除するように、前記テ−ブル板と前
記背凭れ部とに設けられた一対の持着部材;を有する鉄
道車両用座席である。
れる座席用のテ−ブル板を、背面側から引出し可能に背
凭れ部に収納されて成り、鉄道車両内の座席設置位置に
各々設けられた台座上に、水平回動可能に設置される鉄
道車両用座席に於いて;前記座席の幅方向を回動軸方向
として前記背凭れ部下方の座席基部に下端部を枢支さ
れ、且つ、上記と同方向を回動軸方向として前記テ−ブ
ル板の下端側を上端部によって枢支するテ−ブル支持ア
−ム;前記テ−ブル板が所定の高さで水平となる角度に
於いて前記テ−ブル板及び前記テ−ブル支持ア−ムの回
動を係止し、且つ、前記テ−ブル板と前記テ−ブル支持
ア−ムとが略同一平面を成す角度に於いて前記テ−ブル
支持ア−ムに対する前記テ−ブル板の回動を係止する係
止部材;略L字形状を成し、前記座席の幅方向を回動軸
方向として前記背凭れ部下方の座席基部にL字の屈曲部
を枢支され、且つ、前記テ−ブル板の前記の被枢支部よ
りも上方に於いて上下方向に延びるように設けられたガ
イドに沿って摺動可能なように、該ガイドにL字の長ア
−ムの端部を係合されるL型ステイ;前記台座上での前
記座席の前記水平回動をロックしている部材のロック解
除に連動して、前記L型ステイのL字の短ア−ムの端部
に対して、前記長ア−ムを前記背凭れ部側へ回動させる
ための付勢力を与える付勢部材;前記背凭れ部に収納さ
れる前記テ−ブル板を収納位置に持着し、且つ、該持着
状態で前記テ−ブル板の背面に加えられる操作力に対応
して上記の持着を解除するように、前記テ−ブル板と前
記背凭れ部とに設けられた一対の持着部材;を有する鉄
道車両用座席である。
【0008】上記に於いて、テ−ブル板に関する『上
下』は、テ−ブル板が座席の背凭れ部に収納された状態
を基準としている。例えば、テ−ブル支持ア−ムの上端
部により枢支されるテ−ブル板の『下端』側とは、背凭
れ部に収納された状態での『下端』側をいい、これは、
テ−ブル板が引き出されたときには、『前端』側となる
端部である。
下』は、テ−ブル板が座席の背凭れ部に収納された状態
を基準としている。例えば、テ−ブル支持ア−ムの上端
部により枢支されるテ−ブル板の『下端』側とは、背凭
れ部に収納された状態での『下端』側をいい、これは、
テ−ブル板が引き出されたときには、『前端』側となる
端部である。
【0009】また、上記の持着部材としては、例えば、
ボ−ルキャッチ,磁石,マジックテ−プ等を用いること
ができる。また、上記の台座と座席とのロックの解除
は、例えば、各台座の通路側に設けられたペダルを踏み
込むことによって行われ得るが、ロックの解除を、一括
して電動で解除する構成にも、本考案を適用できる。
ボ−ルキャッチ,磁石,マジックテ−プ等を用いること
ができる。また、上記の台座と座席とのロックの解除
は、例えば、各台座の通路側に設けられたペダルを踏み
込むことによって行われ得るが、ロックの解除を、一括
して電動で解除する構成にも、本考案を適用できる。
【0010】
【作用】ペダルの踏み込み等により台座と座席とのロッ
クが解除されると、これに連動してL型ステイの短ア−
ムに付勢力が与えられる。その結果、L型ステイは、そ
の長ア−ムが座席の背凭れ部に近づく方向へ回動され
る。このとき、L型ステイの長ア−ムの端部は、テ−ブ
ル板に設けられているガイドに沿って摺動しつつ該テ−
ブル板を座席の背凭れ部に近づける方向へ付勢して、回
動させる。こうして、テ−ブル板が座席の背凭れ部に収
納されると、該テ−ブル板は、持着部材によって上記収
納位置に持着される。
クが解除されると、これに連動してL型ステイの短ア−
ムに付勢力が与えられる。その結果、L型ステイは、そ
の長ア−ムが座席の背凭れ部に近づく方向へ回動され
る。このとき、L型ステイの長ア−ムの端部は、テ−ブ
ル板に設けられているガイドに沿って摺動しつつ該テ−
ブル板を座席の背凭れ部に近づける方向へ付勢して、回
動させる。こうして、テ−ブル板が座席の背凭れ部に収
納されると、該テ−ブル板は、持着部材によって上記収
納位置に持着される。
【0011】
【実施例】以下、本考案の実施例を説明する。図1の
(a)は実施例の座席の全体側面図、(b)は全体背面
図である。図2は上記座席のテ−ブル板11の付近を示す
斜視図、図3はボ−ルキャッチ13a,13bの付近を示す側
面図及び斜視図である。
(a)は実施例の座席の全体側面図、(b)は全体背面
図である。図2は上記座席のテ−ブル板11の付近を示す
斜視図、図3はボ−ルキャッチ13a,13bの付近を示す側
面図及び斜視図である。
【0012】本座席は、鉄道車両内の座席設置位置に各
々設けられた台座20上に、各々水平回動(回動軸が鉛直
である回動)可能に設置されるものであり、各座席の背
凭れ部200 の背面の凹部には、当該座席の後方に配置さ
れる座席に着座する人のためのテ−ブル板11が、該着座
者側から引出し得るように収納されている。なお、上記
の水平回動は、ペダル21が踏まれて、座席と台座20のロ
ックが解除されたときに、可能とされる。
々設けられた台座20上に、各々水平回動(回動軸が鉛直
である回動)可能に設置されるものであり、各座席の背
凭れ部200 の背面の凹部には、当該座席の後方に配置さ
れる座席に着座する人のためのテ−ブル板11が、該着座
者側から引出し得るように収納されている。なお、上記
の水平回動は、ペダル21が踏まれて、座席と台座20のロ
ックが解除されたときに、可能とされる。
【0013】テ−ブル板11は、その下端部(引き出され
た状態では、前端部)11b を、左右一対のテ−ブル支持
ア−ム15の上端部15a により各々枢支されており、ま
た、各テ−ブル支持ア−ム15の下端部15b は、座席基部
201 により枢支されている。ここに、回動軸の方向は、
何れも、座席の幅方向である。
た状態では、前端部)11b を、左右一対のテ−ブル支持
ア−ム15の上端部15a により各々枢支されており、ま
た、各テ−ブル支持ア−ム15の下端部15b は、座席基部
201 により枢支されている。ここに、回動軸の方向は、
何れも、座席の幅方向である。
【0014】上記の如くテ−ブル支持ア−ム15が座席基
部201 に枢支され、且つ、テ−ブル板11がテ−ブル支持
ア−ム15に枢支されているため、テ−ブル板11は、当該
座席の背凭れ部200 の背面の凹部から引き出されて、着
座者の前に水平にセットされ得る。なお、引き出し時に
於ける回動可能な最大角度は、引き出されたテ−ブル11
が所定の高さで水平となるように、ストッパにより規制
されている。
部201 に枢支され、且つ、テ−ブル板11がテ−ブル支持
ア−ム15に枢支されているため、テ−ブル板11は、当該
座席の背凭れ部200 の背面の凹部から引き出されて、着
座者の前に水平にセットされ得る。なお、引き出し時に
於ける回動可能な最大角度は、引き出されたテ−ブル11
が所定の高さで水平となるように、ストッパにより規制
されている。
【0015】上記のストッパとしては、座席基部201 に
対するテ−ブル支持ア−ム15の回動角度を規制する不図
示のストッパと、テ−ブル支持ア−ム15に対するテ−ブ
ル板11の回動角度を規制するストッパ、即ち、図2に示
す円弧状の長孔11f と、これに挿通されるテ−ブル板11
の下端部(引き出された状態では、前端部)11b 側の軸
11e とで構成されるストッパとが、各々用いられてい
る。
対するテ−ブル支持ア−ム15の回動角度を規制する不図
示のストッパと、テ−ブル支持ア−ム15に対するテ−ブ
ル板11の回動角度を規制するストッパ、即ち、図2に示
す円弧状の長孔11f と、これに挿通されるテ−ブル板11
の下端部(引き出された状態では、前端部)11b 側の軸
11e とで構成されるストッパとが、各々用いられてい
る。
【0016】また、テ−ブル板11の両側には、前後方向
(収納状態では、上下方向)に延びる長孔11a が各々設
けられており、この長孔11a には、左右一対のL型ステ
イ17の長ア−ム17a の端部が、各々摺動可能に係合され
ている。なお、長孔11a の前端(収納状態では、下端)
位置は、前記テ−ブル板11の被枢支位置よりも後寄りの
位置(収納状態では、上寄りの位置)とされている。一
方、上記一対のL型ステイ17の長ア−ム17a の根元部で
ある屈曲部17c は、各々座席基部201 に枢支されてお
り、その枢支高さは、前記一対のテ−ブル支持ア−ム15
の枢支高さよりも高い位置とされている。
(収納状態では、上下方向)に延びる長孔11a が各々設
けられており、この長孔11a には、左右一対のL型ステ
イ17の長ア−ム17a の端部が、各々摺動可能に係合され
ている。なお、長孔11a の前端(収納状態では、下端)
位置は、前記テ−ブル板11の被枢支位置よりも後寄りの
位置(収納状態では、上寄りの位置)とされている。一
方、上記一対のL型ステイ17の長ア−ム17a の根元部で
ある屈曲部17c は、各々座席基部201 に枢支されてお
り、その枢支高さは、前記一対のテ−ブル支持ア−ム15
の枢支高さよりも高い位置とされている。
【0017】また、上記一対のL型ステイ17の短ア−ム
17b の端部には、各々ワイヤ19の一端が接続されてい
る。ワイヤ19は、不図示の中空のワイヤケ−ブル内に収
納されており、一端をペダル21に接続されるとともに、
他端を上記一対のL型ステイ17の短ア−ム17b の端部に
各々接続されている。このワイヤ19は、ロック解除用の
ペダル21が踏み込まれたときに、上記の短ア−ム17b に
対して、引張力により図中反時計回りの付勢力を与える
ように作用する。このため、短ア−ム17b と屈曲部17c
に於いて一体の長ア−ム17a も、図中反時計回りに回動
される。
17b の端部には、各々ワイヤ19の一端が接続されてい
る。ワイヤ19は、不図示の中空のワイヤケ−ブル内に収
納されており、一端をペダル21に接続されるとともに、
他端を上記一対のL型ステイ17の短ア−ム17b の端部に
各々接続されている。このワイヤ19は、ロック解除用の
ペダル21が踏み込まれたときに、上記の短ア−ム17b に
対して、引張力により図中反時計回りの付勢力を与える
ように作用する。このため、短ア−ム17b と屈曲部17c
に於いて一体の長ア−ム17a も、図中反時計回りに回動
される。
【0018】こうして、上記一対のL型ステイ17が、図
中反時計回りに回動されると、各L型ステイ17の長ア−
ム17a の端部が、前記長孔11a 内を前方(収納状態で
は、下方)へ摺動しつつ、テ−ブル板11に対して、図中
反時計回りの付勢力を与える。テ−ブル板11は、前記の
如くテ−ブル支持ア−ム15により枢支されているため、
上記の付勢力により、該テ−ブル板11は図中反時計回り
に回動される。
中反時計回りに回動されると、各L型ステイ17の長ア−
ム17a の端部が、前記長孔11a 内を前方(収納状態で
は、下方)へ摺動しつつ、テ−ブル板11に対して、図中
反時計回りの付勢力を与える。テ−ブル板11は、前記の
如くテ−ブル支持ア−ム15により枢支されているため、
上記の付勢力により、該テ−ブル板11は図中反時計回り
に回動される。
【0019】ところで、テ−ブル支持ア−ム15に対する
テ−ブル板11の回動角度を規制する前記のストッパ11e,
11f は、テ−ブル板11が前記の如く引き出され、着座者
の前に水平にセットされる角度にてテ−ブル板11の回動
を係止するばかりでなく、上記の如く長ア−ム17a の端
部に付勢されてテ−ブル板11が回動して、テ−ブル支持
ア−ム15と略同一平面(一直線状)になったときにも、
それ以上テ−ブル板11が回動されないように、テ−ブル
板11の回動を係止する。
テ−ブル板11の回動角度を規制する前記のストッパ11e,
11f は、テ−ブル板11が前記の如く引き出され、着座者
の前に水平にセットされる角度にてテ−ブル板11の回動
を係止するばかりでなく、上記の如く長ア−ム17a の端
部に付勢されてテ−ブル板11が回動して、テ−ブル支持
ア−ム15と略同一平面(一直線状)になったときにも、
それ以上テ−ブル板11が回動されないように、テ−ブル
板11の回動を係止する。
【0020】このため、テ−ブル板11とテ−ブル支持ア
−ム15とが、略同一平面を成すようになった後は、テ−
ブル板11とともにテ−ブル支持ア−ム15も回動する。こ
のようにして、テ−ブル板11及びテ−ブル支持ア−ム15
は、背凭れ部200 の凹部内に収納される。
−ム15とが、略同一平面を成すようになった後は、テ−
ブル板11とともにテ−ブル支持ア−ム15も回動する。こ
のようにして、テ−ブル板11及びテ−ブル支持ア−ム15
は、背凭れ部200 の凹部内に収納される。
【0021】テ−ブル板11の上端部の中央には、図2,
図3に示すように、ボ−ルキャッチの凸部材13a が設け
られており、一方、背凭れ部200 の凹部内の中央であっ
て上記ボ−ルキャッチの凸部材13a に対応する部位に
は、該凸部材13a と対を成す凹部13b が設けられてい
る。このため、前記の如くテ−ブル板11が背凭れ部200
の凹部内に収納されると、該テ−ブル板11の上端の凸部
材13a が、上記の凹部材13b に圧入されて、該テ−ブル
板11は、上記のボ−ルキャッチ13a,13b によって持着さ
れる。
図3に示すように、ボ−ルキャッチの凸部材13a が設け
られており、一方、背凭れ部200 の凹部内の中央であっ
て上記ボ−ルキャッチの凸部材13a に対応する部位に
は、該凸部材13a と対を成す凹部13b が設けられてい
る。このため、前記の如くテ−ブル板11が背凭れ部200
の凹部内に収納されると、該テ−ブル板11の上端の凸部
材13a が、上記の凹部材13b に圧入されて、該テ−ブル
板11は、上記のボ−ルキャッチ13a,13b によって持着さ
れる。
【0022】以上はテ−ブル板11を収納する場合の話で
あるが、テ−ブル板11を背凭れ部200 の凹部から引き出
す場合には、背面側から、テ−ブル板11に対して所定以
上の押圧力を加えることにより、ボ−ルキャッチ13a,13
b による持着は解除され、以後、テ−ブル板11の引き出
しが可能とされる。
あるが、テ−ブル板11を背凭れ部200 の凹部から引き出
す場合には、背面側から、テ−ブル板11に対して所定以
上の押圧力を加えることにより、ボ−ルキャッチ13a,13
b による持着は解除され、以後、テ−ブル板11の引き出
しが可能とされる。
【0023】上記の実施例では、Lステイの短ア−ム17
b をワイヤ19で引いて、Lステイ17の長ア−ム17a を回
動させているが、長ア−ム17a の回動はワイヤ19による
引張に限定されず、例えば、電動で行うこともできる。
さらに、電動でLステイ17を回動させる場合に於いて、
Lステイ17の屈曲部17c を枢支している軸にモ−タ等の
駆動力を伝達して、Lステイ17を回動させるようにした
場合には、Lステイ17の短ア−ム17b を省略できる。
b をワイヤ19で引いて、Lステイ17の長ア−ム17a を回
動させているが、長ア−ム17a の回動はワイヤ19による
引張に限定されず、例えば、電動で行うこともできる。
さらに、電動でLステイ17を回動させる場合に於いて、
Lステイ17の屈曲部17c を枢支している軸にモ−タ等の
駆動力を伝達して、Lステイ17を回動させるようにした
場合には、Lステイ17の短ア−ム17b を省略できる。
【0024】
【考案の効果】以上、本考案では、座席を水平回動可能
にするべく、座席と台座とのロックを解除すると、その
動作に連動してL型ステイの長ア−ムが回動される。ま
た、該長ア−ムの回動に付勢されてテ−ブル板が収納方
向へ回動されて座席の背凭れ部に収納され、さらに、持
着部材により持着される。このように、本考案による
と、台座と座席とのロックの解除動作に連動してテ−ブ
ル板を収納できるため、テ−ブル板の収納作業が不要と
なり、多数の座席の方向転換を速やかに行うことができ
る。このため、電動で一括して多数の座席を方向転換す
ることも可能となる。
にするべく、座席と台座とのロックを解除すると、その
動作に連動してL型ステイの長ア−ムが回動される。ま
た、該長ア−ムの回動に付勢されてテ−ブル板が収納方
向へ回動されて座席の背凭れ部に収納され、さらに、持
着部材により持着される。このように、本考案による
と、台座と座席とのロックの解除動作に連動してテ−ブ
ル板を収納できるため、テ−ブル板の収納作業が不要と
なり、多数の座席の方向転換を速やかに行うことができ
る。このため、電動で一括して多数の座席を方向転換す
ることも可能となる。
【図1】(a)は実施例の座席の全体側面図であり、
(b)は全体背面図である。
(b)は全体背面図である。
【図2】上記座席のテ−ブル板11の付近を示す斜視図で
ある。
ある。
【図3】(a)は上記座席のボ−ルキャッチ13付近を示
す模式的側面図であり、(b)は模式的斜視図である。
す模式的側面図であり、(b)は模式的斜視図である。
【図4】従来の座席の背凭れ部を示す斜視図である。
【図5】従来の座席の側面を示す説明図である。
11,101 テ−ブル板 13a,13b ボ−ルキャッチ 103 テ−ブルラッチ 15 テ−ブル支持ア−ム 105 テ−ブルア−ム 17 L型ステイ 19 ワイヤ 20 台座 21 ペダル 200 背凭れ部 201 座席基部
Claims (1)
- 【請求項1】 後方に配置される座席用のテ−ブル板を
背面側から引出し可能に背凭れ部に収納されて成り、鉄
道車両内の座席設置位置に各々設けられた台座上に、水
平回動可能に設置される鉄道車両用座席に於いて、 前記座席の幅方向を回動軸方向として前記背凭れ部下方
の座席基部に下端部を枢支され、且つ、上記と同方向を
回動軸方向として前記テ−ブル板の下端側を上端部によ
って枢支するテ−ブル支持ア−ムと、 前記テ−ブル板が所定の高さで水平となる角度に於いて
前記テ−ブル板及び前記テ−ブル支持ア−ムの回動を係
止し、且つ、前記テ−ブル板と前記テ−ブル支持ア−ム
とが略同一平面を成す角度に於いて前記テ−ブル支持ア
−ムに対する前記テ−ブル板の回動を係止する係止部材
と、 略L字形状を成し、前記座席の幅方向を回動軸方向とし
て前記背凭れ部下方の座席基部にL字の屈曲部を枢支さ
れ、且つ、前記テ−ブル板の前記の被枢支部よりも上方
に於いて上下方向に延びるように設けられたガイドに沿
って摺動可能なように、該ガイドにL字の長ア−ムの端
部を係合されるL型ステイと、 前記台座上での前記座席の前記水平回動をロックしてい
る部材のロック解除に連動して、前記L型ステイのL字
の短ア−ムの端部に対して、前記長ア−ムを前記背凭れ
部側へ回動させるための付勢力を与える付勢部材と、 前記背凭れ部に収納される前記テ−ブル板を収納位置に
持着し、且つ、該持着状態で前記テ−ブル板の背面に加
えられる操作力に対応して上記の持着を解除するよう
に、前記テ−ブル板と前記背凭れ部とに設けられた一対
の持着部材と、 を有する鉄道車両用座席。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992057834U JP2574542Y2 (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | 鉄道車両用座席 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992057834U JP2574542Y2 (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | 鉄道車両用座席 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0612171U JPH0612171U (ja) | 1994-02-15 |
JP2574542Y2 true JP2574542Y2 (ja) | 1998-06-18 |
Family
ID=13066983
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992057834U Expired - Lifetime JP2574542Y2 (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | 鉄道車両用座席 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2574542Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-07-24 JP JP1992057834U patent/JP2574542Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0612171U (ja) | 1994-02-15 |
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