JP2574264Y2 - ユニットケーブル接続パネル - Google Patents
ユニットケーブル接続パネルInfo
- Publication number
- JP2574264Y2 JP2574264Y2 JP1992078419U JP7841992U JP2574264Y2 JP 2574264 Y2 JP2574264 Y2 JP 2574264Y2 JP 1992078419 U JP1992078419 U JP 1992078419U JP 7841992 U JP7841992 U JP 7841992U JP 2574264 Y2 JP2574264 Y2 JP 2574264Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slab
- unit cable
- panel
- connection
- concrete panel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Installation Of Indoor Wiring (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、防火区画を有するコン
クリート多層階建物に用いて好適なユニットケーブル接
続パネルに関する。
クリート多層階建物に用いて好適なユニットケーブル接
続パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多層階のコンクリート建物におい
て、防火区画を有するスラブの幹線工事は図4に示すよ
うに、電気シャフト内のスラブ1にスリーブを空け、そ
の中にラックを布設してケーブル3を通し、幹線布設
後、スリーブの防火区画処理5を行っている。その際、
幹線のサイズはテナントビルの場合、テナント入居前に
おいて予め想定されるものに限り決定されていた。
て、防火区画を有するスラブの幹線工事は図4に示すよ
うに、電気シャフト内のスラブ1にスリーブを空け、そ
の中にラックを布設してケーブル3を通し、幹線布設
後、スリーブの防火区画処理5を行っている。その際、
幹線のサイズはテナントビルの場合、テナント入居前に
おいて予め想定されるものに限り決定されていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】近年、OA化が進み一
般オフィスでも多くのOA機器が使用されるようにな
り、テナントによっては一人一台の割合でこれら機器が
使用される場合もあるのが現状である。このような状況
において、予め想定した幹線容量を超過し、また、既設
容量以上を必要とする新たなテナントが入居する事態は
必至である。しかしながら、従来の幹線では、新たに幹
線を増設する場合、スリーブの新設や防火区画処理のや
り直し等多くの作業が発生し、多額の工事費をかけなけ
ればならない欠点があった。本考案は上記状況に鑑みて
なされたもので、幹線施工時の防火区画処理が不要であ
るとともに、新規幹線の増設工事が簡単にできるユニッ
トケーブル接続パネルを提供し、施工性及び幹線容量変
更の対応性向上を図ることを目的とする。
般オフィスでも多くのOA機器が使用されるようにな
り、テナントによっては一人一台の割合でこれら機器が
使用される場合もあるのが現状である。このような状況
において、予め想定した幹線容量を超過し、また、既設
容量以上を必要とする新たなテナントが入居する事態は
必至である。しかしながら、従来の幹線では、新たに幹
線を増設する場合、スリーブの新設や防火区画処理のや
り直し等多くの作業が発生し、多額の工事費をかけなけ
ればならない欠点があった。本考案は上記状況に鑑みて
なされたもので、幹線施工時の防火区画処理が不要であ
るとともに、新規幹線の増設工事が簡単にできるユニッ
トケーブル接続パネルを提供し、施工性及び幹線容量変
更の対応性向上を図ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本考案に係るユニットケーブル接続パネルは、複数階
の建物の各スラブに、該スラブと略面一に打込まれて、
各階上下に亘って配設されるユニットケーブルを、複数
のコネクタの各接続口を介して接続させる為のコンクリ
ートパネルであって、前記コンクリートパネルは、打込
まれるスラブの厚さと同等の厚さをなす略矩形状のもの
からなり、該コンクリートパネル内には一対の接続口を
有するコネクターが、該コンクリートパネルの表面に一
方の接続口を、裏面に他方の接続口を夫々露出させた状
態で、複数個埋込まれるとともに、該コンクリートパネ
ルの外周縁には、打込まれるスラブの鉄筋材に接合する
為の配筋材が突設されていることを特徴とするものであ
る。
の本考案に係るユニットケーブル接続パネルは、複数階
の建物の各スラブに、該スラブと略面一に打込まれて、
各階上下に亘って配設されるユニットケーブルを、複数
のコネクタの各接続口を介して接続させる為のコンクリ
ートパネルであって、前記コンクリートパネルは、打込
まれるスラブの厚さと同等の厚さをなす略矩形状のもの
からなり、該コンクリートパネル内には一対の接続口を
有するコネクターが、該コンクリートパネルの表面に一
方の接続口を、裏面に他方の接続口を夫々露出させた状
態で、複数個埋込まれるとともに、該コンクリートパネ
ルの外周縁には、打込まれるスラブの鉄筋材に接合する
為の配筋材が突設されていることを特徴とするものであ
る。
【0005】
【作用】コネクターが組み込まれたユニットケーブル接
続パネルがスラブに打ち込まれ、スリーブを空けること
なくスラブの表裏がコネクターの接続口を介して上下階
に亘り、ケーブルの接続が可能な状態となる。すなわち
所定のコネクターに所定のユニットケーブルを接続する
のみで、各階のスラブを貫通した状態で幹線増設は可能
となる。
続パネルがスラブに打ち込まれ、スリーブを空けること
なくスラブの表裏がコネクターの接続口を介して上下階
に亘り、ケーブルの接続が可能な状態となる。すなわち
所定のコネクターに所定のユニットケーブルを接続する
のみで、各階のスラブを貫通した状態で幹線増設は可能
となる。
【0006】
【実施例】以下、本考案に係るユニットケーブル接続パ
ネルの好適な実施例を図面を参照して詳細に説明する。
図1はユニットケーブルを接続した本願考案に係る接続
パネルの側面図、図2は同平面図である。建物のスラブ
厚と同等の厚みtで形成された矩形状のコンクリートパ
ネル11には、厚み方向に直交する方向すなわちパネル
の外周縁に配筋材13が突設され、コンクリートパネル
11はこの配筋材13とスラブの鉄筋材とを溶接等の手
段により接合し、コンクリートにより一体的に打ち込ま
れるようになっている。従って、スラブに打ち込まれた
コンクリートパネル11はこのスラブと面一でかつ上階
に表面が、下階に裏面が配設された状態となる。コンク
リートパネル11には一対の接続口15a,15bを有
するコネクター15が複数埋込まれ、このコネクター1
5では各接続口15a,15bがパネルの表裏面に例え
ば表面には接続口15aが、同裏面には接続口15bが
夫々露出した状態に埋込まれる。これにより、コンクリ
ートパネル11をスラブに打ち込めば、上階に接続口1
5aが、又下階に接続口15bが夫々露出されることに
なる。従ってこれら接続口15a,15bによりパネル
にスリーブを空けることなく電気的に導通可能な状態と
なり、その結果本パネルにおいて別途の防火区画処理も
不要となる。
ネルの好適な実施例を図面を参照して詳細に説明する。
図1はユニットケーブルを接続した本願考案に係る接続
パネルの側面図、図2は同平面図である。建物のスラブ
厚と同等の厚みtで形成された矩形状のコンクリートパ
ネル11には、厚み方向に直交する方向すなわちパネル
の外周縁に配筋材13が突設され、コンクリートパネル
11はこの配筋材13とスラブの鉄筋材とを溶接等の手
段により接合し、コンクリートにより一体的に打ち込ま
れるようになっている。従って、スラブに打ち込まれた
コンクリートパネル11はこのスラブと面一でかつ上階
に表面が、下階に裏面が配設された状態となる。コンク
リートパネル11には一対の接続口15a,15bを有
するコネクター15が複数埋込まれ、このコネクター1
5では各接続口15a,15bがパネルの表裏面に例え
ば表面には接続口15aが、同裏面には接続口15bが
夫々露出した状態に埋込まれる。これにより、コンクリ
ートパネル11をスラブに打ち込めば、上階に接続口1
5aが、又下階に接続口15bが夫々露出されることに
なる。従ってこれら接続口15a,15bによりパネル
にスリーブを空けることなく電気的に導通可能な状態と
なり、その結果本パネルにおいて別途の防火区画処理も
不要となる。
【0007】斯る構成のコンクリートパネル11におい
て、コネクター15の接続口15a,15bが所謂床、
天井に設けられることになり、その階においてユニット
ケーブル19の端部に取付けられたユニットケーブル1
9のプラグ接続が可能となる。ユニットケーブル19に
は直線型(直線型ユニットケーブル19a)、T分岐型
(T分岐型ユニットケーブル19b)があり、異なる長
さの各サイズが用意されている。それぞれのユニットケ
ーブル19のプラグ17は全てが共通となっており、複
数設けられたうち任意のコネクター15(の接続口)と
嵌合できるようになっている。従って、ユニットケーブ
ル19を用いることで、各階床、天井のコネクター15
同士、又はコネクター15と分電盤が自在に接続できる
ようになるのである。すなわち、コンクリートパネル1
1とこれに接続したユニットケーブル19によりユニッ
ト型幹線21は構成されることになるのである。
て、コネクター15の接続口15a,15bが所謂床、
天井に設けられることになり、その階においてユニット
ケーブル19の端部に取付けられたユニットケーブル1
9のプラグ接続が可能となる。ユニットケーブル19に
は直線型(直線型ユニットケーブル19a)、T分岐型
(T分岐型ユニットケーブル19b)があり、異なる長
さの各サイズが用意されている。それぞれのユニットケ
ーブル19のプラグ17は全てが共通となっており、複
数設けられたうち任意のコネクター15(の接続口)と
嵌合できるようになっている。従って、ユニットケーブ
ル19を用いることで、各階床、天井のコネクター15
同士、又はコネクター15と分電盤が自在に接続できる
ようになるのである。すなわち、コンクリートパネル1
1とこれに接続したユニットケーブル19によりユニッ
ト型幹線21は構成されることになるのである。
【0008】このように構成されるユニット型幹線21
を用いた幹線施工例を、図3に基づき説明する。図例如
く、各階上下のスラブに打ち込まれたコンクリートパネ
ル11,11は、天井とスラブ間において夫々のコネク
ター15(の接続口15aと15b)が対向し、各階上
下に亘りユニットケーブル19が配設可能な状態となっ
ている。ユニットケーブル19は、例えば各テナントが
定まり所要電気容量が決定した段階で接続施工が行われ
る。この場合、所要電気容量が大きいテナントについて
は、直線型ユニットケーブル19aを利用して単独幹線
とし、所要電気容量が小さいテナントについてはT分岐
型ユニットケーブル19bと直線型ユニットケーブル1
9aを組み合わせて2〜3フロアー分を分岐して接続す
る。また、テナント変更等により、例えば2階に増設分
電盤23が必要となった場合には、二階フロアーのコネ
クター15、及びそのコネクター15と電気室までを3
本のユニットケーブル19で接続するのみで、増設分電
盤23用の幹線接続が完了する。
を用いた幹線施工例を、図3に基づき説明する。図例如
く、各階上下のスラブに打ち込まれたコンクリートパネ
ル11,11は、天井とスラブ間において夫々のコネク
ター15(の接続口15aと15b)が対向し、各階上
下に亘りユニットケーブル19が配設可能な状態となっ
ている。ユニットケーブル19は、例えば各テナントが
定まり所要電気容量が決定した段階で接続施工が行われ
る。この場合、所要電気容量が大きいテナントについて
は、直線型ユニットケーブル19aを利用して単独幹線
とし、所要電気容量が小さいテナントについてはT分岐
型ユニットケーブル19bと直線型ユニットケーブル1
9aを組み合わせて2〜3フロアー分を分岐して接続す
る。また、テナント変更等により、例えば2階に増設分
電盤23が必要となった場合には、二階フロアーのコネ
クター15、及びそのコネクター15と電気室までを3
本のユニットケーブル19で接続するのみで、増設分電
盤23用の幹線接続が完了する。
【0009】
【考案の効果】以上詳細に説明したように、本考案に係
るユニットケーブル接続パネルを予めスラブ内に打込ん
でおけば、各階において対向するコネクター間をユニッ
トケーブルで接続するのみで幹線工事が完了し、かつ、
ユニットケーブル接続パネル自体又その周辺に貫通孔も
形成されないので防火区画処理も不要となり、施工性を
著しく向上させることができ、幹線増設時等においても
極めて容易に対応することができる。
るユニットケーブル接続パネルを予めスラブ内に打込ん
でおけば、各階において対向するコネクター間をユニッ
トケーブルで接続するのみで幹線工事が完了し、かつ、
ユニットケーブル接続パネル自体又その周辺に貫通孔も
形成されないので防火区画処理も不要となり、施工性を
著しく向上させることができ、幹線増設時等においても
極めて容易に対応することができる。
【図1】ユニットケーブルを接続したユニットケーブル
接続パネルの側面図である。
接続パネルの側面図である。
【図2】図1におけるユニットケーブル接続パネルの平
面図である。
面図である。
【図3】本考案に係るユニットケーブル接続パネルを用
いた幹線施工例の説明図である。
いた幹線施工例の説明図である。
【図4】従来幹線の防火区画貫通部を表す側面図であ
る。
る。
11 コンクリートパネル(ユニットケーブル接続パネ
ル) 13 配筋材 15 コネクター 15a,15b 接続口 17 プラグ 19 ユニットケーブル 21 ユニット型幹線
ル) 13 配筋材 15 コネクター 15a,15b 接続口 17 プラグ 19 ユニットケーブル 21 ユニット型幹線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 渡部 裕一 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (72)考案者 横山 淳一 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−232676(JP,A) 実開 平1−89513(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】 複数階の建物の各スラブに、該スラブと
略面一にうちこまれて、各階上下に亘って配設されるユ
ニットケーブルを、複数のコネクタの各接続口を介して
接続させる為のコンクリートパネルであって、 前記コンクリートパネルは、打込まれるスラブの厚さと
同等の厚さをなす略矩形状のものからなり、 該コンクリートパネル内には、一対の接続口を有するコ
ネクターが、該コンクリートパネル表面に一方の接続口
を、裏面に他方の接続口を夫々露出させた状態で、複数
個埋込まれるとともに、 該コンクリートパネルの外周縁には、打込まれるスラブ
の鉄筋材に接合する為の配筋材が突設されていることを
特徴とするユニットケーブル接続パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992078419U JP2574264Y2 (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | ユニットケーブル接続パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992078419U JP2574264Y2 (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | ユニットケーブル接続パネル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0636265U JPH0636265U (ja) | 1994-05-13 |
JP2574264Y2 true JP2574264Y2 (ja) | 1998-06-11 |
Family
ID=13661531
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992078419U Expired - Lifetime JP2574264Y2 (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | ユニットケーブル接続パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2574264Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0189513U (ja) * | 1987-12-04 | 1989-06-13 | ||
JP2561856B2 (ja) * | 1988-03-14 | 1996-12-11 | 積水化学工業株式会社 | 情報コンセント |
-
1992
- 1992-10-16 JP JP1992078419U patent/JP2574264Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0636265U (ja) | 1994-05-13 |
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