JP2574099B2 - アレルギー疾患治療剤 - Google Patents
アレルギー疾患治療剤Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアレルギー治療剤、さら
に詳しくは、一般式(1)
に詳しくは、一般式(1)
【化2】 [式中、Aは低級アルキレン基、Rはシクロアルキル
基、カルボスチリル骨格の3位と4位間の結合は1重結
合または2重結合を示す]で示されるカルボスチリル誘
導体またはその塩、好ましくは、6−[4−(1−シクロ
ヘキシル−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)ブト
キシ]−3,4−ジヒドロカルボスチリルまたはその塩を
有効成分とするアレルギー疾患治療剤、とくにアトピー
性皮膚炎治療剤に関する。
基、カルボスチリル骨格の3位と4位間の結合は1重結
合または2重結合を示す]で示されるカルボスチリル誘
導体またはその塩、好ましくは、6−[4−(1−シクロ
ヘキシル−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)ブト
キシ]−3,4−ジヒドロカルボスチリルまたはその塩を
有効成分とするアレルギー疾患治療剤、とくにアトピー
性皮膚炎治療剤に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】上記
一般式(1)で示されるカルボスチリル誘導体およびその
製法は、特公昭63−20235号公報に記載されてお
り、それらが血小板凝集抑制剤として有用であることも
知られている。一方、アレルギー疾患治療剤として適し
た薬物の開発について多くの研究がなされており、すで
に種々の薬物が開発されているが、なお、新しいアレル
ギー疾患治療剤の開発が望まれている。とくに、近年、
アトピー性皮膚炎の患者が増加し、それに対する特効薬
の開発が急がれている。
一般式(1)で示されるカルボスチリル誘導体およびその
製法は、特公昭63−20235号公報に記載されてお
り、それらが血小板凝集抑制剤として有用であることも
知られている。一方、アレルギー疾患治療剤として適し
た薬物の開発について多くの研究がなされており、すで
に種々の薬物が開発されているが、なお、新しいアレル
ギー疾患治療剤の開発が望まれている。とくに、近年、
アトピー性皮膚炎の患者が増加し、それに対する特効薬
の開発が急がれている。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々研究
を重ねるうちに、前記一般式(1)で示されるカルボスチ
リル誘導体、なかんずく、6−[4−(1−シクロヘキシ
ル−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)ブトキシ]
−3,4−ジヒドロカルボスチリルまたはその塩がすぐ
れた抗アレルギー作用を示し、アレルギー疾患治療剤と
して有用であることを見い出し、本発明を完成するに至
った。すなわち、本発明は、前記一般式(1)で示される
カルボスチリル誘導体、なかんずく、6−[4−(1−シ
クロヘキシル−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)
ブトキシ]−3,4−ジヒドロカルボスチリルまたはその
塩を有効成分とするアレルギー疾患治療剤、例えばアレ
ルギー性鼻炎、花粉症、アレルギー性結膜炎、春季カタ
ル、蕁麻疹等に対して従来用いられてきたアレルギー疾
患治療薬よりも効果が優れ、副作用が少なく、アレルギ
ー疾患を2以上併発したものにも優れた効果を示し、特
にアトピー性皮膚炎には顕著な効果を示し、他のアレル
ギー疾患を併発したアトピー性皮膚炎にも優れた効果を
有するうえ、副作用も少ない特徴を有するアレルギー疾
患治療剤を提供するものである。
を重ねるうちに、前記一般式(1)で示されるカルボスチ
リル誘導体、なかんずく、6−[4−(1−シクロヘキシ
ル−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)ブトキシ]
−3,4−ジヒドロカルボスチリルまたはその塩がすぐ
れた抗アレルギー作用を示し、アレルギー疾患治療剤と
して有用であることを見い出し、本発明を完成するに至
った。すなわち、本発明は、前記一般式(1)で示される
カルボスチリル誘導体、なかんずく、6−[4−(1−シ
クロヘキシル−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)
ブトキシ]−3,4−ジヒドロカルボスチリルまたはその
塩を有効成分とするアレルギー疾患治療剤、例えばアレ
ルギー性鼻炎、花粉症、アレルギー性結膜炎、春季カタ
ル、蕁麻疹等に対して従来用いられてきたアレルギー疾
患治療薬よりも効果が優れ、副作用が少なく、アレルギ
ー疾患を2以上併発したものにも優れた効果を示し、特
にアトピー性皮膚炎には顕著な効果を示し、他のアレル
ギー疾患を併発したアトピー性皮膚炎にも優れた効果を
有するうえ、副作用も少ない特徴を有するアレルギー疾
患治療剤を提供するものである。
【0004】前記一般式(1)における低級アルキレン基
としては、メチレン、エチレン、トリメチレン、テトラ
メチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、2−メチ
ル−トリメチレンなどの炭素数1〜6のアルキレン基が
挙げられ、とくにテトラメチレンが好ましい。シクロア
ルキル基としては、シクロプロピル、シクロブチル、シ
クロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シク
ロオクチルなどの炭素数3〜8のシクロアルキル基が挙
げられ、とくにシクロヘキシルが好ましい。
としては、メチレン、エチレン、トリメチレン、テトラ
メチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、2−メチ
ル−トリメチレンなどの炭素数1〜6のアルキレン基が
挙げられ、とくにテトラメチレンが好ましい。シクロア
ルキル基としては、シクロプロピル、シクロブチル、シ
クロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シク
ロオクチルなどの炭素数3〜8のシクロアルキル基が挙
げられ、とくにシクロヘキシルが好ましい。
【0005】本発明のアレルギー疾患治療剤は、前記一
般式(1)で示されるカルボスチリル誘導体またはその塩
を一般的な医薬製剤の形態に調製される。そのような製
剤は通常使用される充填剤、増量剤、結合剤、付湿剤、
崩壊剤、表面活性剤、滑沢剤などの希釈剤あるいは賦形
剤を用いて調製される。この医薬製剤としては各種の形
態が治療目的に応じて選択でき、その代表的なものとし
て錠剤、丸剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、カ
プセル剤、坐剤、注射剤(液剤、懸濁剤等)など、また吸
入剤、外用エアゾル剤など噴霧剤、さらに、点鼻剤、点
眼剤、液状塗布剤、ローション剤、リニメント剤、軟膏
剤、クリーム剤、パップ剤等の外用剤などが挙げられ
る。
般式(1)で示されるカルボスチリル誘導体またはその塩
を一般的な医薬製剤の形態に調製される。そのような製
剤は通常使用される充填剤、増量剤、結合剤、付湿剤、
崩壊剤、表面活性剤、滑沢剤などの希釈剤あるいは賦形
剤を用いて調製される。この医薬製剤としては各種の形
態が治療目的に応じて選択でき、その代表的なものとし
て錠剤、丸剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、カ
プセル剤、坐剤、注射剤(液剤、懸濁剤等)など、また吸
入剤、外用エアゾル剤など噴霧剤、さらに、点鼻剤、点
眼剤、液状塗布剤、ローション剤、リニメント剤、軟膏
剤、クリーム剤、パップ剤等の外用剤などが挙げられ
る。
【0006】錠剤の形態に成形するに際しては、担体と
してこの分野で従来公知のものを広く使用でき、例えば
乳糖、白糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、尿素、デンプ
ン、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロース、ケイ
酸などの賦形剤、水、エタノール、プロパノール、単シ
ロップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、カル
ボキシメチルセルロース、セラミック、メチルセルロー
ス、リン酸カリウム、ポリビニルピロリドンなどの結合
剤、乾燥デンプン、アルギン酸ナトリウム、カンテン
末、ラミナラン末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウ
ム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、
ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリ
ド、デンプン、乳糖などの崩壊剤、白糖、ステアリン、
カオバター、水素添加油などの崩壊抑制剤、第四級アン
モニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウムなどの吸収促進
剤、グリセリン、デンプンなどの保湿剤、デンプン、乳
糖、カオリン、ベントナイト、コロイド状ケイ酸などの
吸着剤、精製タルク、ステアリン酸塩、ホン酸末、ポリ
エチレングリコールなどの滑沢剤などが例示できる。さ
らに錠剤は必要に応じ通常の剤皮を施した錠剤、例えば
糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶被錠、フイルムコーティ
ング剤あるいは二重錠、多層錠とすることができる。
してこの分野で従来公知のものを広く使用でき、例えば
乳糖、白糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、尿素、デンプ
ン、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロース、ケイ
酸などの賦形剤、水、エタノール、プロパノール、単シ
ロップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、カル
ボキシメチルセルロース、セラミック、メチルセルロー
ス、リン酸カリウム、ポリビニルピロリドンなどの結合
剤、乾燥デンプン、アルギン酸ナトリウム、カンテン
末、ラミナラン末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウ
ム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、
ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリ
ド、デンプン、乳糖などの崩壊剤、白糖、ステアリン、
カオバター、水素添加油などの崩壊抑制剤、第四級アン
モニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウムなどの吸収促進
剤、グリセリン、デンプンなどの保湿剤、デンプン、乳
糖、カオリン、ベントナイト、コロイド状ケイ酸などの
吸着剤、精製タルク、ステアリン酸塩、ホン酸末、ポリ
エチレングリコールなどの滑沢剤などが例示できる。さ
らに錠剤は必要に応じ通常の剤皮を施した錠剤、例えば
糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶被錠、フイルムコーティ
ング剤あるいは二重錠、多層錠とすることができる。
【0007】丸剤の形態に成形するに際しては、担体と
してこの分野で従来公知のものを広く使用でき、例え
ば、ブドウ糖、乳糖、デンプン、カカオ脂、硬化植物
油、カオリン、タルクなどの賦形剤、アラビアゴム末、
トラガント末、ゼラチン、エタノールなどの結合剤、ラ
ミナラン、カンテンなどの崩壊剤などが例示できる。坐
剤の形態に成形するに際しては、担体として従来公知の
ものを広く使用でき、例えばポリエチレングリコール、
カカオ脂、高級アルコール、高級アルコールのエステル
類、ゼラチン、半合成グリセライドなどを挙げることが
できる。
してこの分野で従来公知のものを広く使用でき、例え
ば、ブドウ糖、乳糖、デンプン、カカオ脂、硬化植物
油、カオリン、タルクなどの賦形剤、アラビアゴム末、
トラガント末、ゼラチン、エタノールなどの結合剤、ラ
ミナラン、カンテンなどの崩壊剤などが例示できる。坐
剤の形態に成形するに際しては、担体として従来公知の
ものを広く使用でき、例えばポリエチレングリコール、
カカオ脂、高級アルコール、高級アルコールのエステル
類、ゼラチン、半合成グリセライドなどを挙げることが
できる。
【0008】注射剤として調製される場合には、液剤お
よび懸濁剤は殺菌され、かつ血液と等張であるのが好ま
しく、これら液剤、乳剤および懸濁剤の形態に成形する
のに際しては、希釈剤としてこの分野において慣用され
ているものをすべて使用でき、例えば水、エチルアルコ
ール、プロピレングリコール、エトキシ化イソステアリ
ルアルコール、ポリオキシ化イソステアリルアルコー
ル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類な
どを挙げることができる。なお、この場合等張性の溶液
を調製するに充分な量の食塩、ブドウ糖あるいはグリセ
リンを該治療剤中に含有せしめてもよく、また通常の溶
解補助剤、緩衝剤、無痛化剤などを、更に必要に応じて
着色剤、保存剤、香料、風味剤、甘味剤などや他の医薬
品を該治療剤中に含有せしめてもよい。
よび懸濁剤は殺菌され、かつ血液と等張であるのが好ま
しく、これら液剤、乳剤および懸濁剤の形態に成形する
のに際しては、希釈剤としてこの分野において慣用され
ているものをすべて使用でき、例えば水、エチルアルコ
ール、プロピレングリコール、エトキシ化イソステアリ
ルアルコール、ポリオキシ化イソステアリルアルコー
ル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類な
どを挙げることができる。なお、この場合等張性の溶液
を調製するに充分な量の食塩、ブドウ糖あるいはグリセ
リンを該治療剤中に含有せしめてもよく、また通常の溶
解補助剤、緩衝剤、無痛化剤などを、更に必要に応じて
着色剤、保存剤、香料、風味剤、甘味剤などや他の医薬
品を該治療剤中に含有せしめてもよい。
【0009】点眼剤として調製される場合には適当な基
剤と混合し、滅菌処理することにより製造される。基剤
としては、例えば滅菌精製水が好適に使用され、さらに
必要に応じて溶解補助剤、緩衝剤、抗酸化剤、防腐剤、
等張化剤、pH調節剤等を配合することができる。溶解
補助剤としては、例えばカルボキシメチルセルロースナ
トリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリ
オキシエチレンオレイルエーテル等のポリオキシエチレ
ングリコールエーテル類、ポリエチレングリコールモノ
ラウレート、ポリエチレングリコールモノオレエート等
のポリエチレングリコール高級脂肪酸エステル類、ポリ
オキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシ
エチレン脂肪酸エステル等が挙げられる。緩衝剤として
は、例えばリン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、
リン酸水素カリウム、硼酸、硼酸ナトリウム、クエン
酸、クエン酸ナトリウム、酒石酸、酒石酸ナトリウム、
酢酸、酢酸ナトリウム、イプシロンアミノカプロン酸、
グルタミン酸ナトリウム等が挙げられる。抗酸化剤とし
ては、例えば亜硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウ
ム、重亜硫酸ナトリウム、チオ亜硫酸ナトリウム、アス
コルビン酸等が挙げられる。防腐剤としては、例えばク
ロロブタノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベゼトニ
ウム、フェニル水銀塩、チメロサル、フェネチルアルコ
ール、メチルパラベン、プロピルパラベン等が挙げられ
る。等張化剤としては、例えば食塩、ブドウ糖、D−マ
ンニトール、グリセリン等が挙げられる。またpH調節
剤としては、例えば水酸化ナトリウム、塩酸等が挙げら
れる。
剤と混合し、滅菌処理することにより製造される。基剤
としては、例えば滅菌精製水が好適に使用され、さらに
必要に応じて溶解補助剤、緩衝剤、抗酸化剤、防腐剤、
等張化剤、pH調節剤等を配合することができる。溶解
補助剤としては、例えばカルボキシメチルセルロースナ
トリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリ
オキシエチレンオレイルエーテル等のポリオキシエチレ
ングリコールエーテル類、ポリエチレングリコールモノ
ラウレート、ポリエチレングリコールモノオレエート等
のポリエチレングリコール高級脂肪酸エステル類、ポリ
オキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシ
エチレン脂肪酸エステル等が挙げられる。緩衝剤として
は、例えばリン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、
リン酸水素カリウム、硼酸、硼酸ナトリウム、クエン
酸、クエン酸ナトリウム、酒石酸、酒石酸ナトリウム、
酢酸、酢酸ナトリウム、イプシロンアミノカプロン酸、
グルタミン酸ナトリウム等が挙げられる。抗酸化剤とし
ては、例えば亜硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウ
ム、重亜硫酸ナトリウム、チオ亜硫酸ナトリウム、アス
コルビン酸等が挙げられる。防腐剤としては、例えばク
ロロブタノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベゼトニ
ウム、フェニル水銀塩、チメロサル、フェネチルアルコ
ール、メチルパラベン、プロピルパラベン等が挙げられ
る。等張化剤としては、例えば食塩、ブドウ糖、D−マ
ンニトール、グリセリン等が挙げられる。またpH調節
剤としては、例えば水酸化ナトリウム、塩酸等が挙げら
れる。
【0010】噴霧剤の形態にする際には、分散剤および
噴射剤としてこの分野で公知のものを広く使用でき、分
散剤としては例えば大豆レシチン、卵黄レシチン等のレ
シチン類、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸等の脂
肪酸、ソルビタントリオレート、ソルビタンモノオレー
ト等のソルビタン類等が例示できる。また噴射剤として
例えばフレオン11、フレオン12、フレオン114等
の通常の不燃性液化ガス等が例示できる。
噴射剤としてこの分野で公知のものを広く使用でき、分
散剤としては例えば大豆レシチン、卵黄レシチン等のレ
シチン類、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸等の脂
肪酸、ソルビタントリオレート、ソルビタンモノオレー
ト等のソルビタン類等が例示できる。また噴射剤として
例えばフレオン11、フレオン12、フレオン114等
の通常の不燃性液化ガス等が例示できる。
【0011】本発明のアレルギー疾患治療剤中に含有さ
れるべきカルボスチリル誘導体(I)またはその塩の量は
とくに限定されず広範囲に選択されるが、通常全組成物
中1〜70重量%、好ましくは5〜50重量%である。
れるべきカルボスチリル誘導体(I)またはその塩の量は
とくに限定されず広範囲に選択されるが、通常全組成物
中1〜70重量%、好ましくは5〜50重量%である。
【0012】本発明のアレルギー疾患治療剤の投与方法
にはとくに制限はなく、各種製剤形態、患者の年令、性
別その他の条件、疾患の程度などに応じた方法で投与さ
れる。例えば錠剤、丸剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤
およびカプセル剤の場合には経口投与される。また注射
剤の場合には単独であるいはブドウ糖、アミノ酸などの
通常の補液と混合して静脈内投与され、さらには必要に
応じて単独で筋肉内、皮内、皮下もしくは腹腔内投与さ
れる。坐剤の場合には直腸内投与される。また、噴霧剤
は口腔内または鼻腔内に噴霧して投与される。点眼剤、
点鼻剤は例えば適当な点滴容器を用いて眼または鼻に滴
下する。
にはとくに制限はなく、各種製剤形態、患者の年令、性
別その他の条件、疾患の程度などに応じた方法で投与さ
れる。例えば錠剤、丸剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤
およびカプセル剤の場合には経口投与される。また注射
剤の場合には単独であるいはブドウ糖、アミノ酸などの
通常の補液と混合して静脈内投与され、さらには必要に
応じて単独で筋肉内、皮内、皮下もしくは腹腔内投与さ
れる。坐剤の場合には直腸内投与される。また、噴霧剤
は口腔内または鼻腔内に噴霧して投与される。点眼剤、
点鼻剤は例えば適当な点滴容器を用いて眼または鼻に滴
下する。
【0013】本発明のアレルギー疾患治療剤の投与量は
用法、患者の年令、性別その他の条件、疾患の程度など
により適宜選択されるが、通常カルボスチリル誘導体
(I)またはその塩の量の1日当り体重1kg当り0.6〜
50mgとするのがよい。また、投与単位形態中に有効成
分を10〜1000mg含有せしめるのがよい。本発明の
アレルギー疾患治療剤を外用形態で用いる場合は、これ
を患部全体に充分に行きわたる量で1日1〜複数回、該
患部に散布、塗布等により適用することができる。
用法、患者の年令、性別その他の条件、疾患の程度など
により適宜選択されるが、通常カルボスチリル誘導体
(I)またはその塩の量の1日当り体重1kg当り0.6〜
50mgとするのがよい。また、投与単位形態中に有効成
分を10〜1000mg含有せしめるのがよい。本発明の
アレルギー疾患治療剤を外用形態で用いる場合は、これ
を患部全体に充分に行きわたる量で1日1〜複数回、該
患部に散布、塗布等により適用することができる。
【0014】
【実施例】つぎに製剤例および薬理実験例を挙げて本発
明のアレルギー疾患治療剤をさらに具体的に説明する。
明のアレルギー疾患治療剤をさらに具体的に説明する。
【0015】製剤例1 6−[4−(1−シクロヘキシル−1,2,3,4− テトラゾール−5−イル)ブトキシ]−3,4− ジヒドロカルボスチリル 150g アビセル(商品名,旭化成(株)製) 40g コーンスターチ 30g ステアリン酸マグネシウム 2g ヒドロキシプロピルメチルセルロース 10g ポリエチレングリコール−6000 3g ヒマシ油 40g メタノール 40g 本発明の活性化合物、アビセル、コーンスターチおよび
ステアリン酸マグネシウムを混合研磨後、糖衣R10mm
のキネで打錠する。得られた錠剤をヒドロキシプロピル
メチルセルロース、ポリエチレングリコール−600
0、ヒマシ油およびメタノールからなるフイルムコーテ
ィング剤で被覆を行いフイルムコーティング錠を製造す
る。
ステアリン酸マグネシウムを混合研磨後、糖衣R10mm
のキネで打錠する。得られた錠剤をヒドロキシプロピル
メチルセルロース、ポリエチレングリコール−600
0、ヒマシ油およびメタノールからなるフイルムコーテ
ィング剤で被覆を行いフイルムコーティング錠を製造す
る。
【0016】製剤例2 6−[4−(1−シクロヘキシル−1,2,3,4− テトラゾール−5−イル)ブトキシ]−3,4− ジヒドロカルボスチリル 150g クエン酸 1.0g ラクトース 33.5g リン酸二カルシウム 70.0g プルロニックF−68 30.0g ラウリル硫酸ナトリウム 15.0g ポリビニルピロリドン 15.0g ポリエチレングリコール (カルボワックス1500) 4.5g ポリエチレングリコール (カルボワックス6000) 45.0g コーンスターチ 30.0g 乾燥ラウリル硫酸ナトリウム 3.0g 乾燥ステアリン酸マグネシウム 3.0g エタノール 適 量 本発明の活性化合物、クエン酸、ラクトース、リン酸二
カルシウム、プルロニックF−68およびラウリル硫酸
ナトリウムを混合する。上記混合物をNo.60スクリ
ーンでふるい、ポリビニルピロリドン、カルボワックス
1500および6000を含むアルコール性溶液で湿式
粒状化する。必要に応じてアルコールを添加して粉末を
ペースト状塊にする。コーンスターチを添加し、均一な
粒子が形成されるまで混合を続ける。No.10スクリ
ーンを通過させ、トレイに入れ100℃のオープンで1
2〜14時間乾燥する。乾燥粒子をNo.16スクリー
ンでふるい、乾燥ラウリル硫酸ナトリウムおよび乾燥ス
テアリン酸マグネシウムを加え混合し、打錠機で所望の
形状に圧縮する。上記の芯部をワニスで処理し、タルク
を散布し湿気の吸収を防止する。芯部の周囲に下塗り層
を被覆する。内服用のために十分な回数のワニス被覆を
行う。錠剤を完全に丸くかつ滑らかにするためにさらに
下塗層および平滑被覆が適用される。所望の色合が得ら
れるまで着色被覆を行う。乾燥後、被覆錠剤を磨いて均
一な光沢の錠剤にする。
カルシウム、プルロニックF−68およびラウリル硫酸
ナトリウムを混合する。上記混合物をNo.60スクリ
ーンでふるい、ポリビニルピロリドン、カルボワックス
1500および6000を含むアルコール性溶液で湿式
粒状化する。必要に応じてアルコールを添加して粉末を
ペースト状塊にする。コーンスターチを添加し、均一な
粒子が形成されるまで混合を続ける。No.10スクリ
ーンを通過させ、トレイに入れ100℃のオープンで1
2〜14時間乾燥する。乾燥粒子をNo.16スクリー
ンでふるい、乾燥ラウリル硫酸ナトリウムおよび乾燥ス
テアリン酸マグネシウムを加え混合し、打錠機で所望の
形状に圧縮する。上記の芯部をワニスで処理し、タルク
を散布し湿気の吸収を防止する。芯部の周囲に下塗り層
を被覆する。内服用のために十分な回数のワニス被覆を
行う。錠剤を完全に丸くかつ滑らかにするためにさらに
下塗層および平滑被覆が適用される。所望の色合が得ら
れるまで着色被覆を行う。乾燥後、被覆錠剤を磨いて均
一な光沢の錠剤にする。
【0017】製剤例3 6−[4−(1−シクロヘキシル−1,2,3,4− テトラゾール−5−イル)ブトキシ]−3,4− ジヒドロカルボスチリル 5g ポリエチレングリコール (分子量:4000) 0.3g 塩化ナトリウム 0.9g ポリオキシエチレンソルビタン モノオレエート 0.4g メタ重亜硫酸ナトリウム 0.1g メチル−パラベン 0.18g プロピル−パラベン 0.02g 注射用蒸留水 10.0ml 上記パラベン類、メタ重亜硫酸ナトリウムおよび塩化ナ
トリウムを撹拌しながら80℃で上記の約半量の蒸留水
に溶解する。得られた溶液を40℃まで冷却し、本発明
の活性化合物、つぎにポリエチレングリコールおよびポ
リオキシエチレンソルビタンモノオレエートをその溶液
中に溶解した。次にその溶液に注射用蒸留水を加えて最
終の容量に調製し、適当なフィルターペーパーを用いて
滅菌濾過することにより滅菌して、注射剤を調製する。
トリウムを撹拌しながら80℃で上記の約半量の蒸留水
に溶解する。得られた溶液を40℃まで冷却し、本発明
の活性化合物、つぎにポリエチレングリコールおよびポ
リオキシエチレンソルビタンモノオレエートをその溶液
中に溶解した。次にその溶液に注射用蒸留水を加えて最
終の容量に調製し、適当なフィルターペーパーを用いて
滅菌濾過することにより滅菌して、注射剤を調製する。
【0018】薬理試験 アトピー性皮膚炎患者と他のアレルギー疾患を併発して
いるアトピー性皮膚炎患者に、それぞれ6−[4−(1−
シクロヘキシル−1,2,3,4−テトラゾール−5−イ
ル)ブトキシ]−3,4−ジヒドロカルボスチリル50mg
含有する錠剤1錠を1日朝夕2回約4週間または約8週
間経口投与し、その有用度を評価した。その結果を第1
表に示す。
いるアトピー性皮膚炎患者に、それぞれ6−[4−(1−
シクロヘキシル−1,2,3,4−テトラゾール−5−イ
ル)ブトキシ]−3,4−ジヒドロカルボスチリル50mg
含有する錠剤1錠を1日朝夕2回約4週間または約8週
間経口投与し、その有用度を評価した。その結果を第1
表に示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】
【表3】
【0022】第1表中の有用度は、自覚症状である、そ
うようと、皮膚所見である丘疹、紅斑、苔癬化、掻破痕
を投与期間を通じ、総合的に判定し、全般改善度とし、
全般改善度と安全度を総合的に判定して下記のように5
段階で評価した。 1.極めて有用 2.有用 3.やや有用 4.有用でない 5.好ましくない
うようと、皮膚所見である丘疹、紅斑、苔癬化、掻破痕
を投与期間を通じ、総合的に判定し、全般改善度とし、
全般改善度と安全度を総合的に判定して下記のように5
段階で評価した。 1.極めて有用 2.有用 3.やや有用 4.有用でない 5.好ましくない
Claims (3)
- 【請求項1】 一般式 【化1】 [式中Aは低級アルキレン基、Rはシクロアルキル基、
カルボスチリル骨格の3位と4位間の結合は1重結合ま
たは2重結合を示す]で示されるカルボスチリル誘導体
またはその塩を有効成分とするアレルギー疾患治療剤。 - 【請求項2】 有効成分が6−[4−(1−シクロヘキシ
ル−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)ブトキシ]
−3,4−ジヒドロカルボスチリルまたはその塩である
請求項1に記載のアレルギー疾患治療剤。 - 【請求項3】 アレルギー疾患がアトピー性皮膚炎であ
る請求項2に記載の治療剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4128594A JP2574099B2 (ja) | 1992-05-21 | 1992-05-21 | アレルギー疾患治療剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4128594A JP2574099B2 (ja) | 1992-05-21 | 1992-05-21 | アレルギー疾患治療剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05320050A JPH05320050A (ja) | 1993-12-03 |
JP2574099B2 true JP2574099B2 (ja) | 1997-01-22 |
Family
ID=14988629
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4128594A Expired - Lifetime JP2574099B2 (ja) | 1992-05-21 | 1992-05-21 | アレルギー疾患治療剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2574099B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AR065588A1 (es) | 2007-03-09 | 2009-06-17 | Otsuka Pharma Co Ltd | Un medicamento para tratar enfermedad pulmonar obstructiva cronica |
TWI489983B (zh) | 2007-05-22 | 2015-07-01 | Otsuka Pharma Co Ltd | 用於治療阿茲海默症之藥劑 |
-
1992
- 1992-05-21 JP JP4128594A patent/JP2574099B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05320050A (ja) | 1993-12-03 |
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