JP2573965Y2 - 水冷蓄熱式冷水機 - Google Patents
水冷蓄熱式冷水機Info
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- JP2573965Y2 JP2573965Y2 JP1992050440U JP5044092U JP2573965Y2 JP 2573965 Y2 JP2573965 Y2 JP 2573965Y2 JP 1992050440 U JP1992050440 U JP 1992050440U JP 5044092 U JP5044092 U JP 5044092U JP 2573965 Y2 JP2573965 Y2 JP 2573965Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、冷凍装置の蒸発コイル
が冷却タンクに、そして凝縮器が機械室に配置され、凝
縮器で凝縮された冷媒が蒸発コイルで蒸発して冷却タン
ク中の水が冷却され、冷却された水により飲用水が間接
的に冷却されるようになっている水冷蓄熱式冷水機に関
するものである。
が冷却タンクに、そして凝縮器が機械室に配置され、凝
縮器で凝縮された冷媒が蒸発コイルで蒸発して冷却タン
ク中の水が冷却され、冷却された水により飲用水が間接
的に冷却されるようになっている水冷蓄熱式冷水機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】冷凍装置を備えた冷水機は、例えば実開
昭57ー188081号、実公昭58ー33509号公
報に示されているように、冷凍装置と液槽とから概略構
成されている。そして冷凍装置の蒸発コイルは、液槽内
に水没した状態で設けられている。したがって、冷凍装
置を運転すると、液槽内の水が冷却される。一方、液槽
内には飲用冷却管も水没した状態で設けられているの
で、飲用冷却管中に飲用水を流すと、飲用水は液槽内の
水により間接的に冷却される。ところで、上記のような
冷水機においては、冷凍装置を運転すると、液槽の内壁
も冷却されるので、空気に触れている液槽内壁には空気
中の水蒸気が結露する。そしてこの結露水はやがて、水
滴となって液槽内に落下する。そうすると、液槽内の水
位が次第に上昇し、オーバフローするようになる。また
液槽内の水を熱交換率を高めるために攪拌すると、オー
バフローすることがある。オーバフローすると、その下
方に設けられている圧縮機、凝縮器等の冷凍装置が濡れ
るので、この種冷水機には、例えば実公昭63ー456
56号に記載されているように、排水受け装置が設けら
れている。一方、本考案とは産業上の利用分野が相違す
るが、冷蔵庫もその冷凍装置を運転すると、冷凍室ある
いは冷蔵室は冷やされるので、冷蔵室に貯蔵されている
食物から蒸発する水分、ドアを開閉することにより侵入
した外気中の水分等が、冷蔵室、蒸発器等に着霜する。
そこで除霜運転して霜を取り除かなければならないが、
除霜すると除霜水が生じるので、例えば特開平4ー95
71号に示されているように、冷蔵庫には除霜水を溜め
る除霜水受け皿が設けられている。
昭57ー188081号、実公昭58ー33509号公
報に示されているように、冷凍装置と液槽とから概略構
成されている。そして冷凍装置の蒸発コイルは、液槽内
に水没した状態で設けられている。したがって、冷凍装
置を運転すると、液槽内の水が冷却される。一方、液槽
内には飲用冷却管も水没した状態で設けられているの
で、飲用冷却管中に飲用水を流すと、飲用水は液槽内の
水により間接的に冷却される。ところで、上記のような
冷水機においては、冷凍装置を運転すると、液槽の内壁
も冷却されるので、空気に触れている液槽内壁には空気
中の水蒸気が結露する。そしてこの結露水はやがて、水
滴となって液槽内に落下する。そうすると、液槽内の水
位が次第に上昇し、オーバフローするようになる。また
液槽内の水を熱交換率を高めるために攪拌すると、オー
バフローすることがある。オーバフローすると、その下
方に設けられている圧縮機、凝縮器等の冷凍装置が濡れ
るので、この種冷水機には、例えば実公昭63ー456
56号に記載されているように、排水受け装置が設けら
れている。一方、本考案とは産業上の利用分野が相違す
るが、冷蔵庫もその冷凍装置を運転すると、冷凍室ある
いは冷蔵室は冷やされるので、冷蔵室に貯蔵されている
食物から蒸発する水分、ドアを開閉することにより侵入
した外気中の水分等が、冷蔵室、蒸発器等に着霜する。
そこで除霜運転して霜を取り除かなければならないが、
除霜すると除霜水が生じるので、例えば特開平4ー95
71号に示されているように、冷蔵庫には除霜水を溜め
る除霜水受け皿が設けられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記のように従来の冷
水機にも、排水受け装置が設けられているので、液槽内
のオーバフロー水を受けることができ、圧縮器等の冷凍
装置がオーバフロー水で濡れるようなことはない。しか
しながら、排水受け装置で受けたオーバフロー水の処置
に問題がある。すなわち、実公昭63ー45656号に
もその処置に関する記載がないように、従来はオーバフ
ロー水を室外へ排出するために、壁を貫通した配管工事
等がなされていた。また配管工事ができないような所で
は、バケツのような運ぶことのできる大きな容器に溜
め、そして人の手により適宜捨てている。しかしなが
ら、このような処理方法は、体裁が悪く、また非能率的
でもある。またこの種冷水機は、建物内に設置されるこ
とが多いが、室内で冷凍装置を運転して冷却された飲用
水を得ると、凝縮器で熱交換された熱風が室内の方に流
れ、利用者に不快感を与えている。この不快感に対する
対策も立てられていない。
水機にも、排水受け装置が設けられているので、液槽内
のオーバフロー水を受けることができ、圧縮器等の冷凍
装置がオーバフロー水で濡れるようなことはない。しか
しながら、排水受け装置で受けたオーバフロー水の処置
に問題がある。すなわち、実公昭63ー45656号に
もその処置に関する記載がないように、従来はオーバフ
ロー水を室外へ排出するために、壁を貫通した配管工事
等がなされていた。また配管工事ができないような所で
は、バケツのような運ぶことのできる大きな容器に溜
め、そして人の手により適宜捨てている。しかしなが
ら、このような処理方法は、体裁が悪く、また非能率的
でもある。またこの種冷水機は、建物内に設置されるこ
とが多いが、室内で冷凍装置を運転して冷却された飲用
水を得ると、凝縮器で熱交換された熱風が室内の方に流
れ、利用者に不快感を与えている。この不快感に対する
対策も立てられていない。
【0004】冷蔵庫にも、熱風による不快感の問題はあ
るが、前述の特開平4ー9571号に示されている冷蔵
庫には、除霜水受け皿が設けられ、この除霜水受け皿に
凝縮器や圧縮機からの熱風が当たるようになっているの
で、吐出される熱風の熱は除霜水の蒸発に利用され、熱
風の温度は下がる。しかしながら、この温度の低下は除
霜運転して除霜水がある特定な時だけで、冷蔵庫が作動
している通常は、熱風が室内に吐出され根本的には解決
されていない。本考案は、上記したような従来の事情に
鑑みてなされたもので、格別に配管がなくてもオーバフ
ロー水が自動的に処理されると共に、冷凍装置の排熱温
度も常時抑えられる水冷蓄熱式冷水機を提供することを
目的としている。
るが、前述の特開平4ー9571号に示されている冷蔵
庫には、除霜水受け皿が設けられ、この除霜水受け皿に
凝縮器や圧縮機からの熱風が当たるようになっているの
で、吐出される熱風の熱は除霜水の蒸発に利用され、熱
風の温度は下がる。しかしながら、この温度の低下は除
霜運転して除霜水がある特定な時だけで、冷蔵庫が作動
している通常は、熱風が室内に吐出され根本的には解決
されていない。本考案は、上記したような従来の事情に
鑑みてなされたもので、格別に配管がなくてもオーバフ
ロー水が自動的に処理されると共に、冷凍装置の排熱温
度も常時抑えられる水冷蓄熱式冷水機を提供することを
目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成するために、蒸発コイルが冷却タンクに、そして凝縮
器が機械室に配置され、凝縮器で凝縮された冷媒が蒸発
コイルで蒸発して冷却タンク中の水が冷却され、冷却さ
れた水により飲用水が間接的に冷却されるようになって
いる冷水機において、該冷水機は、前記冷却タンクから
出る結露水等のオーバフロー水を受ける蒸発皿を備えて
いると共に、該蒸発皿は機械室の排熱吹出部に配置され
ている。
成するために、蒸発コイルが冷却タンクに、そして凝縮
器が機械室に配置され、凝縮器で凝縮された冷媒が蒸発
コイルで蒸発して冷却タンク中の水が冷却され、冷却さ
れた水により飲用水が間接的に冷却されるようになって
いる冷水機において、該冷水機は、前記冷却タンクから
出る結露水等のオーバフロー水を受ける蒸発皿を備えて
いると共に、該蒸発皿は機械室の排熱吹出部に配置され
ている。
【0006】
【作用】凝縮器と蒸発コイルとの間に冷媒を循環させ
る。そうすると、凝縮器で凝縮された冷媒が蒸発コイル
で蒸発して冷却タンク中の水が冷却される。そこで冷却
タンク中の水中に、飲料水冷却コイルあるいは飲用水を
入れた容器を浸漬しておくと、飲用水は間接的に冷却さ
れる。冷却タンクから結露水などによりオーバフローす
る水は、蒸発皿に受けられる。そして機械室からの排熱
により加温されて活発に蒸発する。機械室で昇温した排
気は、オーバフロー水と熱交換され、温度が下げられて
例えば室内に排出される。
る。そうすると、凝縮器で凝縮された冷媒が蒸発コイル
で蒸発して冷却タンク中の水が冷却される。そこで冷却
タンク中の水中に、飲料水冷却コイルあるいは飲用水を
入れた容器を浸漬しておくと、飲用水は間接的に冷却さ
れる。冷却タンクから結露水などによりオーバフローす
る水は、蒸発皿に受けられる。そして機械室からの排熱
により加温されて活発に蒸発する。機械室で昇温した排
気は、オーバフロー水と熱交換され、温度が下げられて
例えば室内に排出される。
【0007】
【実施例】以下、本考案の1実施例を説明する。本実施
例に係わる冷水機1は、断面が略方形をしたキャビネッ
ト2を備えている。そしてこのキャビネット2は上下に
分割され、上方が冷却室3、下方が機械室4となってい
る。冷却室3の上方にはシンクタンク28が載置され、
機械室4の前方には排気ダクト41が設けられている。
また冷却室3と機械室4の前方には扉7が設けられ、内
部が点検できるようになっている。さらに、機械室4の
後壁には、冷凍装置と熱交換するための空気を取り入れ
る吸気孔5、5が、また前壁には排気ダクト41に連通
した排気孔6、6がそれぞれ穿設されている。
例に係わる冷水機1は、断面が略方形をしたキャビネッ
ト2を備えている。そしてこのキャビネット2は上下に
分割され、上方が冷却室3、下方が機械室4となってい
る。冷却室3の上方にはシンクタンク28が載置され、
機械室4の前方には排気ダクト41が設けられている。
また冷却室3と機械室4の前方には扉7が設けられ、内
部が点検できるようになっている。さらに、機械室4の
後壁には、冷凍装置と熱交換するための空気を取り入れ
る吸気孔5、5が、また前壁には排気ダクト41に連通
した排気孔6、6がそれぞれ穿設されている。
【0008】冷却室3には、周壁および底壁が断熱材1
1で形成されている冷却タンク10が載置されている。
冷却タンク10の上方の縁寄りにはオーバフローパイプ
12が、また下方の底壁寄りにはフレキシブルな給排ホ
ース13がそれそれ取り付けられている。そしてオーバ
フローパイプ12の下端は、後述する蒸発皿40の上方
に臨んでいる。給排ホース13はフレキシブルであるの
で、図に示されているように、上方に移動して冷却タン
ク10に給水することができ、また鎖線で示されている
ように、下方に移動して冷却タンク10から排水するこ
ともできる。
1で形成されている冷却タンク10が載置されている。
冷却タンク10の上方の縁寄りにはオーバフローパイプ
12が、また下方の底壁寄りにはフレキシブルな給排ホ
ース13がそれそれ取り付けられている。そしてオーバ
フローパイプ12の下端は、後述する蒸発皿40の上方
に臨んでいる。給排ホース13はフレキシブルであるの
で、図に示されているように、上方に移動して冷却タン
ク10に給水することができ、また鎖線で示されている
ように、下方に移動して冷却タンク10から排水するこ
ともできる。
【0009】冷却タンク10の内部には、飲料水冷却コ
イル20が設けられ、そして該コイル20の内側に同心
的に蒸発コイル21が設けられている。このように飲料
水冷却コイル20の巻き径は、蒸発コイル21の巻き径
より大きいので、飲料水は長い飲料水冷却コイル20中
を流れることになり、消費量が多く連続的に出水しても
充分冷却される。蒸発コイル21の内側には、例えばタ
ンク蓋14から吊り下げられている遮蔽筒25が設けら
れている。この遮蔽筒25の内側には、モータ26で駆
動される駆動軸が設けられ、この軸の先端部に攪拌プロ
ペラ27が取り付けられている。
イル20が設けられ、そして該コイル20の内側に同心
的に蒸発コイル21が設けられている。このように飲料
水冷却コイル20の巻き径は、蒸発コイル21の巻き径
より大きいので、飲料水は長い飲料水冷却コイル20中
を流れることになり、消費量が多く連続的に出水しても
充分冷却される。蒸発コイル21の内側には、例えばタ
ンク蓋14から吊り下げられている遮蔽筒25が設けら
れている。この遮蔽筒25の内側には、モータ26で駆
動される駆動軸が設けられ、この軸の先端部に攪拌プロ
ペラ27が取り付けられている。
【0010】図には正確には示されていないが、冷却室
3の上方には給水管22が設けられている。この給水管
22の端部は、例えば水道管に取り付けられ、他方はタ
ンク蓋14を貫通して、飲料水冷却コイル20の上方部
に接続されている。飲料水冷却コイル20の下方部には
出水管23が接続されている。この出水管23は、冷却
タンク10内を立ち上がり、タンク蓋14を貫通して冷
却室3に出ている。なお、出水管23は冷却室3におい
て3方継ぎ手により分岐した分岐管23’を備えてい
る。したがって、この分岐管23’からも冷却水を取り
出すことができる。出水管23は、冷却室3からさらに
立ち上がり、その終端部に蛇口24が設けられている。
蛇口24は、冷却室3の上部に設けられているシンクタ
ンク28の上方空間に開口している。
3の上方には給水管22が設けられている。この給水管
22の端部は、例えば水道管に取り付けられ、他方はタ
ンク蓋14を貫通して、飲料水冷却コイル20の上方部
に接続されている。飲料水冷却コイル20の下方部には
出水管23が接続されている。この出水管23は、冷却
タンク10内を立ち上がり、タンク蓋14を貫通して冷
却室3に出ている。なお、出水管23は冷却室3におい
て3方継ぎ手により分岐した分岐管23’を備えてい
る。したがって、この分岐管23’からも冷却水を取り
出すことができる。出水管23は、冷却室3からさらに
立ち上がり、その終端部に蛇口24が設けられている。
蛇口24は、冷却室3の上部に設けられているシンクタ
ンク28の上方空間に開口している。
【0011】機械室4には、冷凍装置の一部を構成して
いるフアンモータ30、凝縮器31、圧縮器32等が設
けられている。そして機械室4の凝縮器31と、冷却タ
ンク10内に配置されている蒸発コイル21は、冷却タ
ンク10の底壁を貫通している冷媒管路33、34で接
続されている。なお、冷媒管路33、34は、冷却タン
ク10の底壁を貫通させることなく、タンク蓋14の方
へ迂回させることもできる。フアンモータ30は、キャ
ビネット2の後壁寄りに、また凝縮器31、圧縮器32
は、前壁寄りに配置され、凝縮器31で冷媒と熱交換し
昇温した排気は前方の排気孔6、6から吹出しダクト4
1に排気されるようになっている。
いるフアンモータ30、凝縮器31、圧縮器32等が設
けられている。そして機械室4の凝縮器31と、冷却タ
ンク10内に配置されている蒸発コイル21は、冷却タ
ンク10の底壁を貫通している冷媒管路33、34で接
続されている。なお、冷媒管路33、34は、冷却タン
ク10の底壁を貫通させることなく、タンク蓋14の方
へ迂回させることもできる。フアンモータ30は、キャ
ビネット2の後壁寄りに、また凝縮器31、圧縮器32
は、前壁寄りに配置され、凝縮器31で冷媒と熱交換し
昇温した排気は前方の排気孔6、6から吹出しダクト4
1に排気されるようになっている。
【0012】キャビネット2の前方で、且つ冷却タンク
10よりも下方に蒸発皿40が設けられている。蒸発皿
40は、フランジ部42を有し、このフランジ部42
で、吹出しダクト41の上縁に支持され、本体部分は吹
出しダクト41の中に位置している。蒸発皿40の底4
3は、斜めに形成され、排気の流れ抵抗が小さくなるよ
うに考慮されている。このように、蒸発皿40の本体部
分は吹出しダクト41の中に位置しているので、大き
さ、深さ等に制限を受けるようなことはない。なお、蒸
発皿40は、熱良導体例えばアルミニウムあるいはその
合金で製作し、その内外面に熱交換率を高めるためにフ
インを一体的に設けることもできる。
10よりも下方に蒸発皿40が設けられている。蒸発皿
40は、フランジ部42を有し、このフランジ部42
で、吹出しダクト41の上縁に支持され、本体部分は吹
出しダクト41の中に位置している。蒸発皿40の底4
3は、斜めに形成され、排気の流れ抵抗が小さくなるよ
うに考慮されている。このように、蒸発皿40の本体部
分は吹出しダクト41の中に位置しているので、大き
さ、深さ等に制限を受けるようなことはない。なお、蒸
発皿40は、熱良導体例えばアルミニウムあるいはその
合金で製作し、その内外面に熱交換率を高めるためにフ
インを一体的に設けることもできる。
【0013】次に上記実施例の作用について説明する。
給排ホース13を図に示されているように、上方に移動
して冷却タンク10に給水する。そして冷凍装置を運転
する。そうすると、周知の態様で、凝縮器31と飲料水
冷却コイル20との間を冷媒が循環して、冷却タンク1
0の水は冷却される。それと同時にモータ26を起動し
て攪拌プロペラ27を回転させる。攪拌プロペラ27の
回転により、冷却タンク10中の水は、飲料水冷却コイ
ル20に効率的に接触して熱交換が進む。冷却が進と水
は氷結する。氷結しても、遮蔽筒25が設けられている
ので、攪拌プロペラ27の回転駆動に支障を来すような
ことはない。氷結量が多くなると、これを検知して、冷
凍装置は停止する。給水管22からは、例えば水道水が
供給され、この水道水は飲料水冷却コイル20中に所定
圧で印加されているので、蛇口24を開くと冷却された
飲用水が出る。出水が進み、冷却タンク10中の水温が
下がると、あるいは氷結量が減少すると、冷凍装置は再
起動する。
給排ホース13を図に示されているように、上方に移動
して冷却タンク10に給水する。そして冷凍装置を運転
する。そうすると、周知の態様で、凝縮器31と飲料水
冷却コイル20との間を冷媒が循環して、冷却タンク1
0の水は冷却される。それと同時にモータ26を起動し
て攪拌プロペラ27を回転させる。攪拌プロペラ27の
回転により、冷却タンク10中の水は、飲料水冷却コイ
ル20に効率的に接触して熱交換が進む。冷却が進と水
は氷結する。氷結しても、遮蔽筒25が設けられている
ので、攪拌プロペラ27の回転駆動に支障を来すような
ことはない。氷結量が多くなると、これを検知して、冷
凍装置は停止する。給水管22からは、例えば水道水が
供給され、この水道水は飲料水冷却コイル20中に所定
圧で印加されているので、蛇口24を開くと冷却された
飲用水が出る。出水が進み、冷却タンク10中の水温が
下がると、あるいは氷結量が減少すると、冷凍装置は再
起動する。
【0014】上記のようにして、冷却タンク10中の水
が冷却されると、冷却タンク10の内壁、タンク蓋14
の内側表面等の温度も当然下がる。一方、タンク蓋14
の内側と、冷却タンク10の内壁と、水面とで形成され
る空間には、大気が侵入する。大気は、冷却タンク10
の上縁とタンク蓋14との間の隙間、給水管22や出水
管23は、タンク蓋14を貫通しているので、貫通して
いる部分の隙間等を通って侵入する。大気は水蒸気を含
んでいるので、この水蒸気が温度の下がったタンク蓋1
4の内側表面、冷却タンク10の水面より上方の内壁面
等に結露する。結露すると、やがて水滴となり、冷却タ
ンク10に滴下する。冷却タンク10の水位が上昇し、
上昇した水はオーバフロー水となり、オーバフローパイ
プ12から蒸発皿40に排水される。
が冷却されると、冷却タンク10の内壁、タンク蓋14
の内側表面等の温度も当然下がる。一方、タンク蓋14
の内側と、冷却タンク10の内壁と、水面とで形成され
る空間には、大気が侵入する。大気は、冷却タンク10
の上縁とタンク蓋14との間の隙間、給水管22や出水
管23は、タンク蓋14を貫通しているので、貫通して
いる部分の隙間等を通って侵入する。大気は水蒸気を含
んでいるので、この水蒸気が温度の下がったタンク蓋1
4の内側表面、冷却タンク10の水面より上方の内壁面
等に結露する。結露すると、やがて水滴となり、冷却タ
ンク10に滴下する。冷却タンク10の水位が上昇し、
上昇した水はオーバフロー水となり、オーバフローパイ
プ12から蒸発皿40に排水される。
【0015】ところで、冷凍装置を運転すると、フアン
モータ30も起動する。そうすると、空気がキャビネッ
ト2の後壁の吸気孔5、5から吸引され、そして凝縮器
31から熱を奪い高温となって排気孔6、6から吹出し
ダクト41に排気される。昇温した排気は、蒸発皿40
に接してオーバフロー水と熱交換され、温度が下がる。
そしてダクト41の出口44から例えば室内に出る。蒸
発皿40のオーバフロー水は、排気熱により加温され蒸
発が促進される。
モータ30も起動する。そうすると、空気がキャビネッ
ト2の後壁の吸気孔5、5から吸引され、そして凝縮器
31から熱を奪い高温となって排気孔6、6から吹出し
ダクト41に排気される。昇温した排気は、蒸発皿40
に接してオーバフロー水と熱交換され、温度が下がる。
そしてダクト41の出口44から例えば室内に出る。蒸
発皿40のオーバフロー水は、排気熱により加温され蒸
発が促進される。
【0016】
【考案の効果】以上のように、本考案によると、冷水機
は冷却タンクからのオーバフロー水を受ける蒸発皿を備
えていると共に、該蒸発皿は機械室の排熱吹出し部に配
置されているので、色々な効果が得られるが、特にオー
バフロー水は機械室の排熱で強制的に蒸発されるので、
蒸発皿は小さくてもよく、また格別に配管も必要としな
いし、人の手により排水することもない。さらには、機
械室の排熱がオーバフロー水の蒸発に利用されるので、
排気温度は下がり、機械室の排気が例え室内に排出され
ても不快感を与えるようなことがない。しかも、冷凍装
置を運転すると、機械室から高温の排気が出るが、冷凍
装置を運転するとオーバフロー水も出るので、機械室か
らの排気は常に温度が下げられて排出されるという本考
案特有の効果が得られる。本考案によると、さらに次の
ような効果も得られる。すなわちオーバフロー水の蒸発
に、機械室の排熱が有効に利用されているので、オーバ
フロー水の処理装置が複雑化することもない。また冷却
タンクからのオーバフロー水は、温度が低いので、機械
室の排熱の温度を下げる効果がある。
は冷却タンクからのオーバフロー水を受ける蒸発皿を備
えていると共に、該蒸発皿は機械室の排熱吹出し部に配
置されているので、色々な効果が得られるが、特にオー
バフロー水は機械室の排熱で強制的に蒸発されるので、
蒸発皿は小さくてもよく、また格別に配管も必要としな
いし、人の手により排水することもない。さらには、機
械室の排熱がオーバフロー水の蒸発に利用されるので、
排気温度は下がり、機械室の排気が例え室内に排出され
ても不快感を与えるようなことがない。しかも、冷凍装
置を運転すると、機械室から高温の排気が出るが、冷凍
装置を運転するとオーバフロー水も出るので、機械室か
らの排気は常に温度が下げられて排出されるという本考
案特有の効果が得られる。本考案によると、さらに次の
ような効果も得られる。すなわちオーバフロー水の蒸発
に、機械室の排熱が有効に利用されているので、オーバ
フロー水の処理装置が複雑化することもない。また冷却
タンクからのオーバフロー水は、温度が低いので、機械
室の排熱の温度を下げる効果がある。
【図1】本考案の1実施例を示す断面図である。
1 冷水機 4 機械室 6 排気孔 10 冷却タンク 12 オーバフローパイプ 31 凝縮器 32 圧縮器 40 蒸発皿 41 排気ダクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F25D 11/00 102 F25D 19/00 550 - 552 F25D 21/14
Claims (1)
- 【請求項1】 蒸発コイルが冷却タンクに、そして凝縮
器が機械室に配置され、凝縮器で凝縮された冷媒が蒸発
コイルで蒸発して冷却タンク中の水が冷却され、冷却さ
れた水により飲用水が間接的に冷却されるようになって
いる冷水機において、 該冷水機は、前記冷却タンクから出る結露水等のオーバ
フロー水を受ける蒸発皿を備えていると共に、該蒸発皿
は機械室の排熱吹出部に配置されていることを特徴とす
る水冷蓄熱式冷水機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992050440U JP2573965Y2 (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 水冷蓄熱式冷水機 |
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- 1992-06-26 JP JP1992050440U patent/JP2573965Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH064567U (ja) | 1994-01-21 |
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