JP2005155938A - 冷却貯蔵庫 - Google Patents

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【課題】 貯蔵室の壁面に着霜することを防止する。
【解決手段】 庫面冷却方式の冷蔵庫では、貯蔵室16の内壁が、ステンレス鋼板等の熱伝導性に優れた内箱13で形成されて、その裏面側にブライン管路30が密着して配管され、低温のブラインBがブライン管路30に循環流通されることで内箱13が冷却され、その冷熱で貯蔵室16内が冷却される。内箱13の表面には撥水性塗料が塗布され、撥水層40が形成される。庫内空気中等の水分が付着しようとしても撥水層40で弾かれて脱落し、内箱13の表面に霜が生成されることが極力防止される。もって貯蔵室16内を効率良く冷却できる。着霜が極力防止されることで、除霜運転を行う頻度を大幅に減少でき、省エネルギに寄与できる。除霜運転により生成された除霜水も、内箱13の表面から弾かれて流下し、残ることが回避される。冷却運転が再開されても氷結しない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、着霜防止手段を施した冷却貯蔵庫に関する。
冷蔵庫の一例として庫面冷却方式のものがあり、例えば特許文献1に記載されている。これは、貯蔵室の内壁が、ステンレス鋼板等の熱伝導性に優れた板材で形成されて、その裏面側にブライン管路が密着して配管され、別途タンク内で冷却されたブラインがブライン管路に循環流通されることで内壁が冷却され、内壁の冷熱で貯蔵室内が冷却されるようになっている。
特公平3−45306号公報
上記方式の冷蔵庫では、貯蔵室の内壁がブライン(冷媒)で直接に冷却されるために低温となりやすく、それだけ庫内水分が内壁の表面に着霜しやすいといえる。通常の使用時でも、例えば扉を開閉するつど流入した外気中の水分によって着霜が進み、霜の層が厚くなると冷却能力が低下する結果を招く。
そのため適宜に除霜運転が行われるが、その際、除霜水が完全に流下すればよいが、内壁の表面に水滴となって留まることもあり、冷却運転が再開されたときにはこれらの水滴が氷結することとなって、同じく冷却能力を低下させる原因となっていた。
また他の方式の冷蔵庫として、以下のようなものが知られている。これは、貯蔵室の天井部に、ドレンパンを兼ねたダクトが配設されることでその上方に冷却器室が形成され、この中に冷凍回路の一部を構成する冷却器(蒸発器)が収納されており、冷却ファンにより冷却器室内に引かれた庫内空気が冷却器を流通する間に冷気が生成され、この冷気が貯蔵室内に吐出されることで貯蔵室内が冷却されるようになっている。
この種の冷蔵庫では、冷却器が最も着霜しやすいと言えるが、冷却器と対向したダクトの上面も、相応に低温となって着霜しやすい。この場所で着霜が進むと、冷却器室内での空気の流通が阻害されることとなり、ひいては冷却能力の低下に繋がる。
またダクトは、冷却器等からの除霜水を受けて排水するドレンパンとしても機能するが、そのとき完全に排水されればよいが、水滴として残ると、冷却運転が再開されたときにこれらが氷結し、同じく空気の流れを阻害して冷却能力の低下を招くという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものである。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、貯蔵室の内壁の裏面側に冷却媒体が流通され、前記内壁の冷熱により前記貯蔵室内が冷却される冷却貯蔵庫において、前記内壁の表面には、撥水性材の層が形成されている構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記貯蔵室の天井部には露受け皿が設けられ、前記貯蔵室の内壁のうちの前記露受け皿の下方に対応する部分の表面に、撥水性材の層が形成されているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、貯蔵室の天井部には、ダクトが配設されることによりその上方に冷却器室が形成されて冷却器が収納され、冷却ファンで引かれた前記貯蔵室内の空気が前記冷却器を流通することで冷気が生成され、この冷気が貯蔵室に向けて吐出されることにより貯蔵室内が冷却される冷却貯蔵庫において、前記ダクトの上面には、撥水性材の層が形成されている構成としたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載のものにおいて、前記ダクトが除霜水を受けるドレンパンを兼ねて一端側が下がった斜め姿勢で配設されており、前記ダクトの上面のうちの前記冷却器と対向した位置からその下方にわたる部分に、撥水性材の層が形成されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
貯蔵室の内壁の表面には撥水層が形成されているから、庫内空気中等の水分が付着しようとしても弾かれて脱落する。そのため内壁の表面に霜が生成されることが極力防止され、少なくとも厚く成長することが回避される。もって貯蔵室内を効率良く冷却することができる。
また着霜が極力防止されることで、除霜運転を行う頻度を大幅に減少でき、省エネルギに寄与できる。さらに除霜運転により生成された除霜水も、内壁の表面から弾かれて流下し、残ることが回避される。そのため冷却運転が再開されても、内壁の表面で氷結することが防止される。
<請求項2の発明>
露受け皿が設けられている場合、そこで受けられた結露水はその下方にある貯蔵室の内壁を流下して排水され、また露受け皿自体の下面に付着した結露水は、下方にある貯蔵室の内壁に降り懸かるおそれがある。しかしながら、流下したり降り懸かった水滴も撥水層により弾かれて付着することが回避され、したがって氷結することが防止される。
<請求項3の発明>
冷却器室を形成するべくダクトの上面も、相応に冷却されて着霜しやすい状態にはあるが、そこには撥水層が形成されているから、流通する庫内空気中の水分が付着しようとしても弾かれて脱落する。そのため、ダクトの上面に霜が生成されることが極力防止され、少なくとも厚く成長することが回避される。もって、冷却器室内を空気が円滑に流通することが担保され、ひいては冷却能力を向上させることができる。
<請求項4の発明>
ダクトがドレンパンを兼ねている場合、除霜運転により冷却器から滴下した除霜水は、ダクトの上面における冷却器の直下位置に落下したのち、傾斜に倣って下端に向けて流下する。ここで、ダクトの上面における除霜水が落下してから流下する部分には撥水層が設けられているから、除霜水は留まることなく弾かれて流下する。その結果、ダクトの上面で氷結することが回避されて、空気の円滑な流通が担保される。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図3によって説明する。この実施形態1では、庫面冷却方式の冷蔵庫を例示している。
図1において、符号10は冷蔵庫本体であって、ともにステンレス鋼板からなる外箱12と内箱13との間に発泡樹脂等の断熱材14を充填してなる前面開放の断熱箱体により形成されている。この本体10の内部が貯蔵室16とされ、貯蔵室16の前面の開口部17には断熱扉18が開閉可能に設けられている。
貯蔵室16内は基本的には、冷凍装置20により一次冷却されたブラインBの冷熱を介して二次冷却されるようになっている。
冷凍装置20は、図2に示すように、圧縮機21、凝縮器22、膨張機構23(キャピラリチューブ)及び冷却器24(蒸発器)を一次冷媒配管25によって循環接続することにより、公知の冷凍サイクルを構成したものである。一方、ブラインBを貯留可能な断熱性のタンク27が備えられ、その中に冷凍装置20の冷却器24が浸漬状態で収納されている。これらが、例えば本体10の上面に設けられた機械室29内に装備されている。
タンク27からはブライン管路30が循環状に引き出され、貯蔵室16の壁面のうちの天井面16A、左右の側面16B及び奥面16Cに沿って配管されている。より詳細には図3に示すように、ブライン管路30は熱良導性の楕円形の金属管から形成されており、貯蔵室16の壁面を構成するこれも熱良導性(ステンレス鋼板製)の内箱13の裏面に密着して当てられつつ、蛇行状に配管されている。このブライン管路30におけるタンク27の吐出口側には、ポンプ32が介設されている。
タンク27内にはブライン温度センサ34が装備され、貯留されたブラインBの検知温度が予め定められた設定温度よりも高いか低いかにより、冷凍装置20の圧縮機21がオンオフ制御されることで、ブラインBがほぼ一定の冷却温度に保持される。また、貯蔵室16内には庫内温度センサ35が装備され、貯蔵室16の庫内温度が設定温度よりも高いか低いかによってポンプ32のオンオフが制御され、すなわちブラインBの循環供給とその停止とが制御されることで、庫内が設定温度に維持されるようになっている。
なお、貯蔵室16の天井部には、露受け皿37が奥側を下げた斜め姿勢で取り付けられている。この露受け皿37は、例えば合成樹脂材によって形成され、貯蔵室16の天井面16Aに結露が生じた場合に、結露水が滴下して貯蔵室16内の食材に降り懸からないようにこれを受けるように機能し、受けた結露水は傾斜に倣って露受け皿37上を奥端に向かって流下し、そののち貯蔵室16の奥面16Cに沿って流下して、底面16Dに設けられた排水口(図示せず)から庫外に排水されるようになっている。
さて、貯蔵室16の壁面を構成する内箱13の表面には、図3に示すように撥水性塗料が塗布され、撥水層40が形成されている。なお撥水層40が形成された壁面は、天井面16A、左右の側面16B、奥面16C及び底面16Dの全面である。
撥水性塗料の具体例としては、(1)フッ素樹脂系塗料、(2)フッ素−シリコン樹脂系塗料、(3)アクリル−シリコン樹脂系塗料、(4)エポキシ−シリコン樹脂系塗料、(5)ウレタン−シリコン樹脂系塗料、及び(6)上記(1)〜(5)の塗料の混合物、等が挙げられ、水分を弾いて付着し難くする機能を有している。
この撥水性塗料は、内箱13の素材である板金状態において、予め一面に塗布されている。そのため冷蔵庫を製造する場合には、工程増を招くことがない。
続いて、本実施形態の作用効果を説明する。
冷却運転は以下のようにして行われる。ポンプ32が駆動されると、タンク27内で一次冷却されたブラインBが吐出され、貯蔵室16の壁面(内箱13)の裏面に沿って配管されたブライン管路30を流通することで壁面(内箱13)が冷却され、その冷熱により貯蔵室16内が二次冷却される。この間、タンク27内のブラインBの検知温度に基づいて圧縮機21がオンオフされることで、タンク27内のブラインBの冷却温度がほぼ一定に保持され、また庫内の検知温度に基づいてポンプ32がオンオフされて、庫内が設定温度に維持される。
この種の庫面冷却方式の冷蔵庫では、文字通り貯蔵室16の壁面(内箱13)がブラインで直接に冷却されるために低温となりやすく、それだけ庫内水分、例えば断熱扉18の開閉ごとに導入される外気中の水分が内箱13の表面に着霜しやすいといえる。しかしながら、内箱13の表面には撥水層40が形成されているから、庫内空気中の水分が付着しようとしても弾かれて脱落する。そのため内箱13の表面に霜が生成されることが極力防止され、少なくとも厚く成長することが回避される。その結果、内箱13の冷熱と庫内空気とが効率良く熱交換でき、すなわち貯蔵室16内を効率良く冷却することができる。
なおこの種の冷蔵庫では従来、貯蔵室16の壁面に着霜が生じやすいという事情から、ブライン管路30に加熱したブラインBを流通させる等により除霜運転を適宜に行うようにしていた。
しかるに本実施形態によれば、上記のように着霜が極力防止されることから、除霜運転を不要にでき、そうでないまでも除霜運転を行う頻度を大幅に減少できることから、省エネルギに寄与できる。また、除霜運転を行って壁面(内箱13)に除霜水が生成された場合、撥水層40で弾かれて内箱13の表面上を流下し、底面16Dの排水口から排出される。すなわち、内箱13の表面に水滴が残ることがなくなるため、冷却運転が再開されて内箱13が冷却されたとしても、その表面で氷結することが防止される。同様に貯蔵室16内を効率良く冷却することに寄与し得る。
また、庫内の設定温度、すなわち内箱13の冷却温度の程度によっては、庫内空気中の水分が貯蔵室16の壁面に結露するおそれがあるが、撥水層40が形成されていることで結露そのものがし難くなる。
それでもなお結露が生じ、例えば天井面16Aの結露が水滴となって貯蔵室16内に収容された食材等に降り懸かるとまずいので、結露水は天井部に配された露受け皿37で受けられ、奥端まで流下した後、貯蔵室16の奥面16Cに沿って流下して排水される。
一方、露受け皿37自体も相応に冷却されるため、例えばその下面にも結露が生じる可能性がある。この結露水は、表面張力で露受け皿37の下面にへばりつきながら、傾斜に倣って奥端側まで流下し、貯蔵室16の奥面16Cに伝ってそれを流下したり、奥面16Cの直前で貯蔵室16の底面16Dに向けて直接に落下したりする。ただし、できた水滴の条件等によっては、露受け皿37の下面を流下する途中で、図らずも貯蔵室16の底面16D上に落下する可能性も否定できない。
そうすると、結露水を積極的に流下させるにしろ、図らずも落下するにしろ、貯蔵室16の奥面16Cと底面16Dとに最も結露水が付着しやすいと言えるが、この貯蔵室16の奥面16Cと底面16Dとには既述のように撥水層40が形成されているから、撥水層40で弾かれて奥面16Cや底面16Dの表面上を流下し、水滴が残ることが回避される。同様に、その表面で氷結することが防止される。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図4及び図5によって説明する。実施形態2では、冷却ユニットで生成された冷気を貯蔵室に循環供給することで貯蔵室内を冷却する方式の冷蔵庫を例示している。
冷蔵庫は、前面が開口された断熱箱体からなる本体50を備え、内部が貯蔵室51となっており、前面の開口部52に断熱扉53が揺動開閉可能に装着されている。本体50の上面には機械室55が設けられ、その底面となる本体50の上面には窓孔56が形成され、そこに冷却ユニット57が装着されている。
冷却ユニット57は、圧縮機58、凝縮器ファン59A付きの凝縮器59、膨張弁(図示せず)及び冷却器60(蒸発器)を冷媒配管で循環接続して冷凍回路を構成したものであり、上記の窓孔56を塞いで載せられる断熱性のユニット台62が備えられて、冷却ユニット57の構成部材のうちの冷却器60がユニット台62の下面側に、他の構成部材が上面側に取り付けられている。
一方、貯蔵室51の天井部には、ドレンパンを兼ねたダクト63が奥側に向けて下り勾配で張設され、ユニット台62との間に冷却器室64が形成されている。ダクト63の上部側には吸込口65が設けられ、冷却ファン66が装備されているとともに、下部側には吐出口67が形成されている。
貯蔵室51には、庫内温度を検知する庫内温度センサ69が、例えば吸込口65の近傍に設けられている。また、冷却器60の下部側には除霜ヒータ71が装着されているとともに、上部側には、冷却器60の温度を検知して除霜が完了したか否かを判断するための除霜温度センサ72が取り付けられている。
冷却運転時には、冷却ユニット57(圧縮機58)と冷却ファン66とが駆動されると、図4の矢線に示すように、貯蔵室51内の空気が吸込口65から冷却器室64内に吸い込まれ、冷却器60を通過する間に熱交換により生成された冷気が、吐出口67から貯蔵室51に吐出されるといったように循環されることで、貯蔵室51内が冷却される。この間、庫内温度が予め定められた設定温度よりも高いか低いかによって、冷却ユニット57(圧縮機58)と冷却ファン66の運転と停止とが制御され、貯蔵室51がほぼ設定温度に維持される。
また、適宜に除霜運転が行われ、これは冷却ユニット57(圧縮機58)及び冷却ファン66が停止された状態で除霜ヒータ71に通電され、冷却器60を加熱することで行われる。除霜水はダクト63で受けられのち、その傾斜に倣って下端まで流下し、排水管74から奥壁の排水路75を通って庫外へ排出される。除霜運転中に、除霜温度センサ72の検知温度が所定温度まで上昇したら、除霜が完了したと見なされて除霜運転が終了され、冷却運転が再開されるようになっている。
さて、この実施形態では、ダクト63の上面に、図4に示すように撥水性塗料が塗布され、撥水層40が形成されている。
撥水性塗料としては、上記実施形態1と同様に、(1)フッ素樹脂系塗料、(2)フッ素−シリコン樹脂系塗料、(3)アクリル−シリコン樹脂系塗料、(4)エポキシ−シリコン樹脂系塗料、(5)ウレタン−シリコン樹脂系塗料、及び(6)上記(1)〜(5)の塗料の混合物、等が挙げられ、同じく水分を弾いて付着し難くする機能を有している。
本実施形態の作用効果は、以下のようである。
冷却運転中は、冷却器60が冷却状態となるため冷却器60が最も着霜しやすいと言えるが、この冷却器60と対向したダクト63の上面も、相応に低温となって着霜しやすい状態となる。ここで着霜が進むと、冷却器室64内での空気の流通が阻害されることとなる。
その点この実施形態では、ダクト63の上面に撥水層40が形成されているから、庫内から吸引されて冷却器60内を流通する空気中の水分が付着しようとしても、弾かれて脱落する。そのため、ダクト63の上面に霜が生成されることが極力防止され、少なくとも厚く成長することが回避される。結果、冷却器室64内を空気が円滑に流通することが担保され、冷却器60との熱交換が効率良く行われて冷却能力が向上する。
また、除霜運転が行われると、冷却器60から滴下した除霜水が、ダクト63の上面における冷却器60の直下位置で受けられたのち、傾斜に倣って下端に向けて流下し、排水管74から庫外に排水される。ここで、ダクト63の上面における除霜水が落下してから流下する部分には、上記したように撥水層40が設けられているから、除霜水は留まることなく弾かれて流下し、庫外へ排水される。その結果、冷却運転が再開されたときにダクト63の上面で氷結することが回避され、空気の円滑な流通が担保される。
このように、除霜水の付着防止に重点を置くならば、撥水層40を形成する位置は、ダクト63の上面のうちの、冷却器60の直下位置から下端に至る領域に限ってもよい。材料費、作業費の節約に寄与し得る。
なお、上記した冷却器60は、図5に示すように、アルミニウム板製のフィン80(エンドプレート81を含む)が多数枚間隔を開けて並べられる一方、銅製の冷媒管82がこれらを貫通しつつ蛇行状に配管され、それらの表面に防食塗料が塗布された構造となっているが、このような冷却器60に対して、防食塗料の層83の表面にさらに、上記した撥水性塗料の層40を形成してもよい。
上記のように、冷却器60は最も冷却されることで着霜しやすいと言えるが、表面に撥水層40が形成されたことで、着霜することが極力抑えられる。そのため、長時間にわたって高い冷却性能を維持でき、また除霜運転を行う頻度を減らすことができる。その上、防食性能の向上にも寄与し得る。
また、冷却ファン66の羽根66Aの表裏両面に、上記した撥水性塗料の層40を形成してもよい。吸引した庫内空気中の水分が付着しようとしても撥水層40で弾かれ、着霜することが防止される。
冷却ファン66への着霜が無くなると、回転低下を来すことが無くて所定の送風能力が得られ、もって冷却性能を維持することができる。また冷却ファン66がロックすることも回避され、いたずらに電力を消費することが防止できる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)撥水層を設ける手段としては、上記実施形態に例示した撥水性塗料を塗装する以外に、例えば撥水性材をフィルム状に形成してこれを貼ったり、あるいは内箱の表面に形成する場合は、素材であるステンレス鋼板を形成する際にその表面側に撥水性材を練り込むようにしてもよい。
(2)実施形態1において、露受け皿からの結露水の付着を防止することに重点を置くのであれば、撥水層を設けるのは、貯蔵室の奥面における露受け皿の下方の領域と、底面とに限ってもよい。材料費等の節約を図ることができる。
(3)実施形態1のような庫面冷却方式の冷蔵庫にあって、露受け皿が装備されていないものについても、本発明は同様に適用することができる。
(4)また庫面冷却方式に使用する二次冷媒としては、上記実施形態に例示したブライン以外にも、水等の液状冷媒、空気等の気体冷媒を用いることも可能である。
実施形態1の冷蔵庫の縦断面図 冷凍回路の回路構成図 貯蔵室の壁部の拡大断面図 実施形態2に係る冷蔵庫の上部の縦断面図及び拡大断面図 冷却ユニットの概略斜視図及び拡大断面図
符号の説明
B…ブライン 13…内箱(内壁) 16…貯蔵室 16C…(貯蔵室16の)奥面 16D…(貯蔵室16の)底面 30…ブライン管路 37…露受け皿 40…撥水層 51…貯蔵室 60…冷却器 63…ダクト 64…冷却器室 65…吸込口 66…冷却ファン 67…吐出口 74…排水管

Claims (4)

  1. 貯蔵室の内壁の裏面側に冷却媒体が流通され、前記内壁の冷熱により前記貯蔵室内が冷却される冷却貯蔵庫において、前記内壁の表面には、撥水性材の層が形成されていることを特徴とする冷却貯蔵庫。
  2. 前記貯蔵室の天井部には露受け皿が設けられ、前記貯蔵室の内壁のうちの前記露受け皿の下方に対応する部分の表面に、撥水性材の層が形成されていることを特徴とする請求項1記載の冷却貯蔵庫。
  3. 貯蔵室の天井部には、ダクトが配設されることによりその上方に冷却器室が形成されて冷却器が収納され、冷却ファンで引かれた前記貯蔵室内の空気が前記冷却器を流通することで冷気が生成され、この冷気が貯蔵室に向けて吐出されることにより貯蔵室内が冷却される冷却貯蔵庫において、前記ダクトの上面には、撥水性材の層が形成されていることを特徴とする冷却貯蔵庫。
  4. 前記ダクトが除霜水を受けるドレンパンを兼ねて一端側が下がった斜め姿勢で配設されており、前記ダクトの上面のうちの前記冷却器と対向した位置からその下方にわたる部分に、撥水性材の層が形成されていることを特徴とする請求項3記載の冷却貯蔵庫。
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