JP2573866Y2 - Pm型ステップモータ - Google Patents

Pm型ステップモータ

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JP2573866Y2
JP2573866Y2 JP1992066535U JP6653592U JP2573866Y2 JP 2573866 Y2 JP2573866 Y2 JP 2573866Y2 JP 1992066535 U JP1992066535 U JP 1992066535U JP 6653592 U JP6653592 U JP 6653592U JP 2573866 Y2 JP2573866 Y2 JP 2573866Y2
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JP
Japan
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pole teeth
rotor
stator
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stator yoke
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芳幸 有木
敦雄 吉山
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Jeco Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はPM型ステップモータに
係り、特に各種アクチュエータの駆動源として用いられ
るPM型ステップモータに関する。
【0002】
【従来の技術】図5に従来の断面図を示す。PM型ステ
ップモータは外周多極着磁された回転子1とエアーギャ
ップを介してステータヨーク2a〜2d本体2a-2〜2
d-2に一体的に形成された極歯部2a-1〜2d-1が対向
して配設されている。
【0003】ステータヨーク2a,ステータヨーク2b
間及びステータヨーク2c,ステータヨーク2d間の極
歯部2a-1,2b-1及び2c-1,2d-1の外側に巻き方
向が互いに逆となるように2つの巻線3a,3bが巻回
される。巻線3a,3bには交互に一定方向の電流を流
すことにより極歯部2a-1〜2d-1の極性を順次変化さ
せ、回転子1を回転させる。このときに発生する回転子
1の上下動を押さえるため円錐コイルバネ4によって下
方向に回転子1を押圧し、回転子1に一体的に設けられ
ている軸5の先端をケース6に固定されているブッシュ
7によって受けている。
【0004】尚、軸5を支持するための軸受8は、取り
付け板9に固定されている。
【0005】ここで、従来のステータヨーク2a〜2d
の極歯部2a-1〜2d-1の高さは磁束の損失を小さくす
るために磁束が互いに隣り合う極歯部間を流れるように
するため、図6に示すように極歯部間のエアギャップA
<極歯部とヨーク本体との間のエアギャップBの関係と
なる様に設定されていた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかるに、従来のPM
型ステップモータではステータヨーク2a〜2dに設け
られている極歯部2a-1〜2d-1の高さは、図5に示す
様に極歯部間のエアギャップA<極歯部とヨーク本体と
の間のエアギャップBの関係となる様に設定されていた
ため、ラップ寸法Cを大きくできず巻線3a,3bに電
流を流すことにより発生する磁界を有効に活用できなく
なり、従って高い出力トルクが得られなくなる。また、
逆に高いトルクを得るためには巻線3a,3bに流す電
流値を高くしなければならず、これにより、巻線3a,
3bからの発熱が大きくなってしまう等の問題点があっ
た。さらに、高い出力トルクを得るためにはラップ寸法
Cを大きくすればよいのであるが、従来の構成のままラ
ップ寸法Cを大きくするには極歯の高さを高くする必要
があるため、モータの高さが高くなりモータスペースが
大きくなってしまう等の問題点があった。
【0007】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、小型で、かつ、発熱が小さいまま、高トルクが得ら
れるPM型ステップモータを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、外周が多極着
磁されたロータ部と、該ロータ部外周に対向して設けら
れ、ステータヨーク本体より延出した極歯部を有するス
テータヨークを該極歯部が互いに一定の極歯部間ギャッ
プを持って噛合させ、該極歯部を巻線により励磁して該
ロータ部を回転させるステータ部とを有するPM型ステ
ップモータにおいて、前記極歯部の歯長を、前記ステー
タヨークを互いに噛合させた際に前記極歯部の先端が前
記ステータヨーク本体の縁端部の延長線上に存在するよ
うに設定するとともに、前記極歯部の先端と前記ステー
タヨーク本体の縁端部とのギャップを、前記極歯部間ギ
ャップより大きくなるようにする切欠部を形成してな
る。
【0009】
【作用】一般にロータ部と極歯間に作用する力Fは
【0010】
【数1】
【0011】ここで、μ0 は空気の透磁率〔H/m〕,
xはロータ部の着磁極中心と極歯部中心との変位
〔m〕,Hは磁界の強さ〔A/m〕,Vは空隙の体積
〔m3 〕を示す。
【0012】また、空隙の体積Vは V=(極歯間ギャップ)×(ラップ寸法)×(ロータ部と極歯部との間のギャ ップ)で決定されている。
【0013】このため、ラップ寸法が大きくなることに
より空隙の体積Vが大きくなり、ロータ部に作用する力
Fを大きくすることができる。
【0014】本考案ではヨーク本体とそれに噛合する極
歯部との間のギャップは極歯部間のギャップより大きく
設定されているため、極歯部の長さを長くしても漏れ磁
束が発生しない。
【0015】このため、極歯部の長さを磁束の損失なく
長くでき、これにより、互いに噛合する極歯部のラップ
寸法を大きくでき、出力トルクを大きくできる。
【0016】
【実施例】図1は本考案の一実施例の概略構成図を示
す。同図中、11は回転子を示す。回転子11は回転軸
11a及びロータマグネット11bより構成されてい
る。ロータマグネット11bの外周表面は一定のピッチ
で多極着磁され、ロータマグネット11bの回転中心に
は回転軸11aが固定される。
【0017】回転軸11aは保持板12に固定された軸
受13及びケース14に固定された軸受15により回転
自在に保持され、保持板12及びケース14により形成
される収納部内に保持される。このとき、軸受13とロ
ータマグネット11bとの間には円錐コイルバネ15が
挿入され、回転子11のガタツキを防止している。
【0018】16はステータ部で、ステータ部16は夫
々複数の極歯部を有する4枚のステータヨーク16a〜
16d及び、コイル18a,18bよりなる。
【0019】図2にステータヨーク16a〜16dの平
面図、図3にステータヨークの側面図を示す。
【0020】ステータヨーク16a〜16dは略円環状
をなす本体16a-2〜16d-2と、円環内周部に一体的
に切起こされた複数の極歯部16a-1〜16d-1とより
構成されている。ステータヨーク16aとステータヨー
ク16bとはステータヨーク16aの極歯部16a-1と
ステータヨーク16bの極歯部16b-1とが互いにギャ
ップAを持って噛合するように係合され、同様に、ステ
ータヨーク16cとステータヨーク16dとはステータ
ヨーク16cの極歯部16c-1とステータヨーク16d
の極歯部16d-1とが互いにギャップAを持って噛合す
るように係合される。
【0021】また、ヨーク本体16a-1〜16d-1には
極歯部16a-2〜16d-2間に逃げ部16a-3〜16d
-3が形成されていて、互いに噛合するステータヨーク1
6a〜16dの極歯部16a-2〜16d-2と逃げ寸法B
だけ離間する構成とされている。ここで、BはB>Aに
設定されていて、磁束が互いに隣り合う極歯部間で、流
れる構成とする。
【0022】4枚のヨーク16a〜16dは樹脂等より
なるステータモールド部17により一体的にインサート
成形される。ステータモールド部17の一部には複数の
端子19が圧入固定され、端子19の一端はコイル18
a,18bと接続され、他端は外部回路と接続される。
コイル18a,18bには外部回路から端子17を介し
てパルス信号が供給される。コイル18a,18bは供
給されたパルス信号に応じて磁界を発生し、ヨーク16
a〜16dの極歯部16a-2〜16d-2を磁極とする。
ヨーク16a〜16dの極歯部16a-2〜16d-2が磁
極とされるとロータマグネット11bはこの磁極により
吸引、反発され、ロータ部11を回転駆動する。
【0023】このように、B>Aとすることにより極歯
部16-2のラップ寸法Cを極歯部の全長さ、すなわち、
ステータヨークの全高さとすることができる。このた
め、磁束の損失がなくできる。
【0024】回転子11と極歯間の作用力Fは一般に
【0025】
【数2】
【0026】ここで、μ0 :空気の透磁率〔H/m〕←
→x:回転子の極センターと極歯の極センターの変位、
H:磁界の強さ〔A/m〕,V:空隙の体積〔m3 〕,
このように作用力Fは空隙の体積に比例するため空隙の
体積Vを大きくすることにより作用力Fを大きくでき
る。また、空隙の体積Vは一般にV=A(極歯部間のエ
アギャップ)×C(ラップ寸法)×(回転子と極歯部と
の間のエアギャップ)で求められる。このため、極歯の
ラップ寸法Cを長くすることにより出力トルクを大きく
できる。
【0027】図2に本実施例の入力パルス信号の周波数
に対する出力トルクの特性図を示す。同図中、実線は従
来の特性、破線は本実施例の特性を示す。図2に示すよ
うにラップ長Cが長くなった分従来の特性に比べて、全
周波数にわたって出力トルクがアップしていることがわ
かる。
【0028】以上のように本実施例ではラップ寸法Cを
モータの寸法を大きくすることなく長くすることができ
るため、モータサイズはそのままで、発熱等を伴わず、
トルクの向上が計れる。
【0029】
【考案の効果】上述の如く、本考案によれば、極歯を従
来の寸法のままで長くすることができるため、出力トル
クを高くできる等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の断面図である。
【図2】本考案の一実施例の要部の平面図である。
【図3】本考案の一実施例の要部の側面図である。
【図4】本考案の一実施例の出力トルク特性図である。
【図5】従来の一例の断面図である。
【図6】従来の一例の要部の側面図である。
【符号の説明】
11 ロータ部 11a 回転軸 11b ロータマグネット 16 ステータ部 16a〜16d ステータヨーク 16a-1〜16d-1 極歯部 17 端子 18a,18b 巻線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02K 37/14

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周が多極着磁されたロータ部と、該ロ
    ータ部外周に対向して設けられ、ステータヨーク本体よ
    り延出した極歯部を有するステータヨークを該極歯部が
    互いに一定の極歯部間ギャップを持って噛合させ、該極
    歯部を巻線により励磁して該ロータ部を回転させるステ
    ータ部とを有するPM型ステップモータにおいて、前記極歯部の歯長を、前記ステータヨークを互いに噛合
    させた際に前記極歯部の先端が前記ステータヨーク本体
    の縁端部の延長線上に存在するように設定するととも
    に、 前記極歯部の先端と前記ステータヨーク本体の縁端部と
    のギャップを、前記極歯部間ギャップより大きくなるよ
    うにする切欠部を有する PM型ステップモータ。
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JP4703291B2 (ja) * 2005-07-01 2011-06-15 日本電産コパル株式会社 ステッピングモータ
JP4558008B2 (ja) * 2007-06-19 2010-10-06 日立オートモティブシステムズ株式会社 回転電機
JP4604064B2 (ja) * 2007-06-19 2010-12-22 日立オートモティブシステムズ株式会社 車両用交流発電機及び回転電機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5925570A (ja) * 1982-08-04 1984-02-09 Asmo Co Ltd モ−タ用界磁極

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