JP2573770Y2 - 液滴捕集装置 - Google Patents
液滴捕集装置Info
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- JP2573770Y2 JP2573770Y2 JP1991096891U JP9689191U JP2573770Y2 JP 2573770 Y2 JP2573770 Y2 JP 2573770Y2 JP 1991096891 U JP1991096891 U JP 1991096891U JP 9689191 U JP9689191 U JP 9689191U JP 2573770 Y2 JP2573770 Y2 JP 2573770Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、塗装設備において塗装
室からの排気中の塗料ミストを洗浄水散水により捕集除
去したのち、その排気中に残る細かい水滴を捕集除去し
たり、また、空調装置においてワッシャでの散水により
空気加湿したのち、その加湿空気中に残る余剰の水滴を
捕集除去したりする等に用いる液滴捕集装置であって、
詳しくは、風路内における気流中の液滴を衝突させて捕
集する板状の捕集具を風路巾方向に並設した液滴捕集装
置に関する。
室からの排気中の塗料ミストを洗浄水散水により捕集除
去したのち、その排気中に残る細かい水滴を捕集除去し
たり、また、空調装置においてワッシャでの散水により
空気加湿したのち、その加湿空気中に残る余剰の水滴を
捕集除去したりする等に用いる液滴捕集装置であって、
詳しくは、風路内における気流中の液滴を衝突させて捕
集する板状の捕集具を風路巾方向に並設した液滴捕集装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記の形式の液滴捕集装置におい
ては、図4及び図5に示すように、風路11巾方向に並
設して捕集具並設列Lを風路11中に形成する板状捕集
具19の夫々を固設としていた。
ては、図4及び図5に示すように、風路11巾方向に並
設して捕集具並設列Lを風路11中に形成する板状捕集
具19の夫々を固設としていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、同図4及び図
5に示すように、捕集具並設列Lにおいて隣合う捕集具
19どうしの間には気流通過用間隙sが形成されるもの
の、この気流通過用間隙sは液滴捕集機能を確保する上
で小巾に形成されるため、また、一般に、液滴捕集装置
において捕集具並設列Lは一列のみならず、風路方向
(気流方向)において複数列が、隣合う列Lの風路巾方
向における捕集具位置をズラせた状態で設置されるた
め、風路内においてメンテナンス作業者が捕集具並設列
Lの上流側と下流側とにわたって移動できず、このた
め、液滴捕集装置を境とする上流側風路部分11aない
し下流側風路部分11bに対するメンテナンス作業や、
液滴捕集装置における捕集具並設列Lどうしの間の風路
部分に対するメンテナンス作業が極めて行い難い問題が
あった。
5に示すように、捕集具並設列Lにおいて隣合う捕集具
19どうしの間には気流通過用間隙sが形成されるもの
の、この気流通過用間隙sは液滴捕集機能を確保する上
で小巾に形成されるため、また、一般に、液滴捕集装置
において捕集具並設列Lは一列のみならず、風路方向
(気流方向)において複数列が、隣合う列Lの風路巾方
向における捕集具位置をズラせた状態で設置されるた
め、風路内においてメンテナンス作業者が捕集具並設列
Lの上流側と下流側とにわたって移動できず、このた
め、液滴捕集装置を境とする上流側風路部分11aない
し下流側風路部分11bに対するメンテナンス作業や、
液滴捕集装置における捕集具並設列Lどうしの間の風路
部分に対するメンテナンス作業が極めて行い難い問題が
あった。
【0004】本考案の目的は、捕集具並設列を形成する
捕集具の設置構造に合理的な改良を施すことで、風路内
メンテナンス性の向上を図る点にある。
捕集具の設置構造に合理的な改良を施すことで、風路内
メンテナンス性の向上を図る点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案による液滴捕集装
置の特徴構成は、風路内における気流中の液滴を衝突さ
せて捕集する板状の捕集具を風路巾方向に並設する構成
において、前記捕集具の少なくとも一つを、捕集具並設
列中における所定の液滴捕集作用位置と、その液滴捕集
作用位置から外れて捕集具並設列の前後にわたる作業者
用通路を風路内に形成する開放位置とに移動自在に構成
し、移動自在とした前記捕集具の移動を、その捕集具荷
重を支持した状態で案内する案内支持機構を設けたこと
にあり、その作用・効果は次の通りである。
置の特徴構成は、風路内における気流中の液滴を衝突さ
せて捕集する板状の捕集具を風路巾方向に並設する構成
において、前記捕集具の少なくとも一つを、捕集具並設
列中における所定の液滴捕集作用位置と、その液滴捕集
作用位置から外れて捕集具並設列の前後にわたる作業者
用通路を風路内に形成する開放位置とに移動自在に構成
し、移動自在とした前記捕集具の移動を、その捕集具荷
重を支持した状態で案内する案内支持機構を設けたこと
にあり、その作用・効果は次の通りである。
【0006】
【作用】つまり、上記の特徴構成において、通常の液滴
捕集運転中は、移動自在とした上記の捕集具を捕集具並
設列中のおける所定の液滴捕集作用位置に位置させて、
他の捕集具とともに液滴捕集機能させ、これにより、捕
集具並設列の全体として所定の液滴捕集機能を得る。
捕集運転中は、移動自在とした上記の捕集具を捕集具並
設列中のおける所定の液滴捕集作用位置に位置させて、
他の捕集具とともに液滴捕集機能させ、これにより、捕
集具並設列の全体として所定の液滴捕集機能を得る。
【0007】そして、風路内のメンテナンス作業にあた
っては、移動自在とした捕集具を上記の液滴捕集作用位
置から外れた開放位置へ移動させることにより、この捕
集具が先に位置していた液滴捕集作用位置に捕集具並設
列の前後にわたる作業者用通路を形成し、この作業者用
通路を利用して作業者が捕集具並設列の上流側と下流側
とにわたる風路内移動を行う。
っては、移動自在とした捕集具を上記の液滴捕集作用位
置から外れた開放位置へ移動させることにより、この捕
集具が先に位置していた液滴捕集作用位置に捕集具並設
列の前後にわたる作業者用通路を形成し、この作業者用
通路を利用して作業者が捕集具並設列の上流側と下流側
とにわたる風路内移動を行う。
【0008】また、移動自在とした捕集具の荷重を支持
した状態でその捕集具の移動を案内する案内支持機構を
設けることにより、上記の液滴捕集作用位置と開放位置
とにわたる捕集具の移動操作において作業者自身による
捕集具荷重の支持を不要にする。
した状態でその捕集具の移動を案内する案内支持機構を
設けることにより、上記の液滴捕集作用位置と開放位置
とにわたる捕集具の移動操作において作業者自身による
捕集具荷重の支持を不要にする。
【0009】
【考案の効果】以上、作用の結果、本考案の特徴構成に
よれば、液滴捕集装置を境とする上流側風路部分と下流
側風路部分とにわたる風路内移動や、それら上流側風路
部分ないし下流側風路部分から液滴捕集装置における捕
集具並設列どうしの間の風路部分への風路内移動といっ
たことを可能にでき、これによって、風路内メンテナン
ス性を従来に比べ大巾に向上し得るに至った。
よれば、液滴捕集装置を境とする上流側風路部分と下流
側風路部分とにわたる風路内移動や、それら上流側風路
部分ないし下流側風路部分から液滴捕集装置における捕
集具並設列どうしの間の風路部分への風路内移動といっ
たことを可能にでき、これによって、風路内メンテナン
ス性を従来に比べ大巾に向上し得るに至った。
【0010】また、ちなみに、捕集具並設列の前後にわ
たる作業者の風路内移動を可能にするのに、捕集具並設
列中の捕集具を単に取り外し可能にするといったことも
考えられるが、この場合、作業者用通路を形成するほど
の大きな捕集具の取り外しや再取り付け、また、取り外
した捕集具を捕集具並設列中の取り付け位置と別位置と
にわたって作業者自身が捕集具荷重を受け止めた状態で
移動させること等に大きな労力を要するのに対し、本考
案の特徴構成によれば、前記の案内支持機構による捕集
具荷重を受け止めた状態での捕集具移動の案内により、
捕集具の液滴捕集作用位置と開放位置とにわたる移動操
作そのものも簡便に行え、これにより、風路内メンテナ
ンス性の向上を一層効果的に達成し得る。
たる作業者の風路内移動を可能にするのに、捕集具並設
列中の捕集具を単に取り外し可能にするといったことも
考えられるが、この場合、作業者用通路を形成するほど
の大きな捕集具の取り外しや再取り付け、また、取り外
した捕集具を捕集具並設列中の取り付け位置と別位置と
にわたって作業者自身が捕集具荷重を受け止めた状態で
移動させること等に大きな労力を要するのに対し、本考
案の特徴構成によれば、前記の案内支持機構による捕集
具荷重を受け止めた状態での捕集具移動の案内により、
捕集具の液滴捕集作用位置と開放位置とにわたる移動操
作そのものも簡便に行え、これにより、風路内メンテナ
ンス性の向上を一層効果的に達成し得る。
【0011】
【実施例】次に実施例を説明する。
【0012】図1はトンネル状の塗装室1を形成する塗
装ブースを示し、塗装室1の天井部は、空調機2から供
給される換気用空気を下向きに吹き出す吹き出し口3と
し、また、塗装室1の床部には、排気ファン4の吸引作
用による室内空気Aの下方への排出を許す格子床5を設
けてあり、この換気構成により、塗装室1内で吹き付け
塗装に伴い発生して室内浮遊する余剰の塗料ミストを室
内空気Aとともに塗装室1から排出するようにしてあ
る。
装ブースを示し、塗装室1の天井部は、空調機2から供
給される換気用空気を下向きに吹き出す吹き出し口3と
し、また、塗装室1の床部には、排気ファン4の吸引作
用による室内空気Aの下方への排出を許す格子床5を設
けてあり、この換気構成により、塗装室1内で吹き付け
塗装に伴い発生して室内浮遊する余剰の塗料ミストを室
内空気Aとともに塗装室1から排出するようにしてあ
る。
【0013】図中6は被塗物、7は被塗物搬送用のコン
ベア装置、8は吹き付け塗装機である。
ベア装置、8は吹き付け塗装機である。
【0014】格子床5の下方には、溢水樋9から洗浄水
Wを溢水させることで水張り状態を維持する一対の洗浄
水槽10を設け、また、それら洗浄水槽10の下方には
排気室11を設けてあり、そして、洗浄水槽10の上方
域から排気室11への排気風路構成として、両洗浄水槽
10間でブース長手方向に延びるスリット状の開口12
aを風路入口とする絞り風路12をブース長手方向に連
続させて設けてある。
Wを溢水させることで水張り状態を維持する一対の洗浄
水槽10を設け、また、それら洗浄水槽10の下方には
排気室11を設けてあり、そして、洗浄水槽10の上方
域から排気室11への排気風路構成として、両洗浄水槽
10間でブース長手方向に延びるスリット状の開口12
aを風路入口とする絞り風路12をブース長手方向に連
続させて設けてある。
【0015】この絞り風路12は、塗装室1からの排出
空気A中に含まれる塗料ミストを洗浄水Wにより捕集す
る塗料ミスト除去装置を構成するものであり、塗装室1
からの排出空気Aを洗浄水槽10からの溢水洗浄水Wと
ともに絞り風路12中を高速通過させて排気室11へ放
出するとともに、その過程で通過洗浄水Wを細粒化を伴
う状態で高速気流中において飛散させ、もって、排出空
気A中の塗料ミストを洗浄水Wの水滴に捕捉させて捕集
するようにしてある。
空気A中に含まれる塗料ミストを洗浄水Wにより捕集す
る塗料ミスト除去装置を構成するものであり、塗装室1
からの排出空気Aを洗浄水槽10からの溢水洗浄水Wと
ともに絞り風路12中を高速通過させて排気室11へ放
出するとともに、その過程で通過洗浄水Wを細粒化を伴
う状態で高速気流中において飛散させ、もって、排出空
気A中の塗料ミストを洗浄水Wの水滴に捕捉させて捕集
するようにしてある。
【0016】上記の塗料ミスト除去を施して排気室11
に受け入れた排出空気Aは、排気ファン4により排気室
11から排出して排気ダクト13を介し系外へ送出し、
また、上記の塗料ミスト除去において排出空気A中の塗
料ミストを捕捉した洗浄水Wは塗装室11底部の還水槽
14に受け入れたのち、適当な分離装置15で含有塗料
分を分離除去して浄化した上で溢水樋9に循環供給して
再使用するが、排気室11において、絞り風路12によ
り空気A及び洗浄水Wが放出される上流室部分11aか
ら排出空気Aを排気室出口16へ導く横向き風路部分に
は、通過気流A中に残る洗浄水Wの水滴を捕集する水切
り装置17を設けてあり、排気室11から排出する空気
A中に水滴が残存することにより下流の排気ダクト1
3、及び、排気ファン4が濡れて、それらに腐食が発生
することを、この水切り装置17による水滴捕集をもっ
て防止するようにしてある。
に受け入れた排出空気Aは、排気ファン4により排気室
11から排出して排気ダクト13を介し系外へ送出し、
また、上記の塗料ミスト除去において排出空気A中の塗
料ミストを捕捉した洗浄水Wは塗装室11底部の還水槽
14に受け入れたのち、適当な分離装置15で含有塗料
分を分離除去して浄化した上で溢水樋9に循環供給して
再使用するが、排気室11において、絞り風路12によ
り空気A及び洗浄水Wが放出される上流室部分11aか
ら排出空気Aを排気室出口16へ導く横向き風路部分に
は、通過気流A中に残る洗浄水Wの水滴を捕集する水切
り装置17を設けてあり、排気室11から排出する空気
A中に水滴が残存することにより下流の排気ダクト1
3、及び、排気ファン4が濡れて、それらに腐食が発生
することを、この水切り装置17による水滴捕集をもっ
て防止するようにしてある。
【0017】水切り装置17の具体的装置構造について
は、図1ないし図3に示すように、板面が気流方向に対
し直交する姿勢で平面視断面形状において両端部に上流
側への折り返し部18を設けた縦長の水切り板19を風
路横巾方向であるブース長手方向に並設して水切り板並
設列Lを形成し、この水切り板並設列Lを風路方向(気
流方向)において4列設けてある。
は、図1ないし図3に示すように、板面が気流方向に対
し直交する姿勢で平面視断面形状において両端部に上流
側への折り返し部18を設けた縦長の水切り板19を風
路横巾方向であるブース長手方向に並設して水切り板並
設列Lを形成し、この水切り板並設列Lを風路方向(気
流方向)において4列設けてある。
【0018】そして、各水切り板並設列Lにおいて、隣
合う水切り板19どうしの間に水切り板19の巾よりも
小巾の気流通過用間隙sを形成するとともに、水切り板
並設列Lを4列設けるにあたっては、前段の水切り板並
設列Lにおける気流通過用間隙sの後方に後段の水切り
板並設列Lにおける水切り板19が位置するように、隣
合う水切り板並設列Lにおける水切り板19を風路横巾
方向に位置をズラせて配置してある。
合う水切り板19どうしの間に水切り板19の巾よりも
小巾の気流通過用間隙sを形成するとともに、水切り板
並設列Lを4列設けるにあたっては、前段の水切り板並
設列Lにおける気流通過用間隙sの後方に後段の水切り
板並設列Lにおける水切り板19が位置するように、隣
合う水切り板並設列Lにおける水切り板19を風路横巾
方向に位置をズラせて配置してある。
【0019】つまり、排気室11における上流室部分1
1aから排気室出口16に向かう排出空気Aを4列の水
切り板並設列Lに対し順次通過させる過程で、気流A中
の水滴を水切り板19の板面に衝突させ、そして、その
衝突水滴の集合水を水切り板19の板面に沿わせて、な
いしは、水切り板両端部の折り返し部18により形成さ
れる縦樋に沿わせて流下させる形態で、気流A中の残存
水滴を捕集するようにしてある。
1aから排気室出口16に向かう排出空気Aを4列の水
切り板並設列Lに対し順次通過させる過程で、気流A中
の水滴を水切り板19の板面に衝突させ、そして、その
衝突水滴の集合水を水切り板19の板面に沿わせて、な
いしは、水切り板両端部の折り返し部18により形成さ
れる縦樋に沿わせて流下させる形態で、気流A中の残存
水滴を捕集するようにしてある。
【0020】なお、水切り板19に沿わせて流下させた
集合水Wは、その後、傾斜底板20上を流下させて還水
槽14に流入させるようにしてある。
集合水Wは、その後、傾斜底板20上を流下させて還水
槽14に流入させるようにしてある。
【0021】4列の水切り板並設列Lにおいて、各水切
り板19の下端はアングル部材21Aを連結具として傾
斜底板20に連結固定し、また、上端は洗浄水槽10の
裏面に固設の支持部材22に連結固定して、それら水切
り板19の夫々を固設とするが、水切り板19のうち、
一列目の水切り板並設列Lおける特定の水切り板19
A、並びに、二列目以降の水切り板並設列Lにおいて一
列目の水切り板並設列Lおける特定水切り板19Aに後
続する位置の特定水切り板19B,19C,19Dの夫
々については固設とせずに、各別に側柱23を設け、こ
れら側柱23の下端はアングル部材21Bを連結具とし
て傾斜底板20に連結固定し、また、上端は上記の支持
部材21に連結固定してあり、そして、この側柱23に
対して各特定水切り板19A,19B,19C,19D
を蝶番24を介し取り付けることにより、各特定水切り
板19A,19B,19C,19Dを、それらの一側縁
側縦軸芯P周りで回動自在としてある。
り板19の下端はアングル部材21Aを連結具として傾
斜底板20に連結固定し、また、上端は洗浄水槽10の
裏面に固設の支持部材22に連結固定して、それら水切
り板19の夫々を固設とするが、水切り板19のうち、
一列目の水切り板並設列Lおける特定の水切り板19
A、並びに、二列目以降の水切り板並設列Lにおいて一
列目の水切り板並設列Lおける特定水切り板19Aに後
続する位置の特定水切り板19B,19C,19Dの夫
々については固設とせずに、各別に側柱23を設け、こ
れら側柱23の下端はアングル部材21Bを連結具とし
て傾斜底板20に連結固定し、また、上端は上記の支持
部材21に連結固定してあり、そして、この側柱23に
対して各特定水切り板19A,19B,19C,19D
を蝶番24を介し取り付けることにより、各特定水切り
板19A,19B,19C,19Dを、それらの一側縁
側縦軸芯P周りで回動自在としてある。
【0022】つまり、特定水切り板19A,19B,1
9C,19Dに対する上記の取り付け構造により、各特
定水切り板19A,19B,19C,19Dを、他の固
設水切り板19と同様に板面が気流方向に対し直交する
姿勢で水切り板並設列L中に位置する水滴捕集作用位置
(図中実線で示す位置)と、その捕集作用位置から板面
が気流方向に沿う向きとなる状態に上流側へ回動して4
列の水切り板並設列L中に排気室11の上流室部分11
aから排気室出口16側の下流室部分11bにわたる一
連の作業者用通路Rを形成する開放位置(図中二点鎖線
で示す位置)とに開閉移動できるようにしてあり、これ
により、排気室11内のメンテナンス作業において、上
流室部分11aに対する点検口25から排気室11に入
った作業者が上記の作業者用通路Rを利用して下流室部
分11bへも入ることができるように、また、上流室部
分11aと下流室部分11bとの夫々に対し各別の点検
口を設ける場合であっても、上流室部分11aと下流室
部分11bとにわたる移動を一々排気室外部に出ること
なく上記の作業者用通路Rを利用して簡便に行えるよう
にしてある。
9C,19Dに対する上記の取り付け構造により、各特
定水切り板19A,19B,19C,19Dを、他の固
設水切り板19と同様に板面が気流方向に対し直交する
姿勢で水切り板並設列L中に位置する水滴捕集作用位置
(図中実線で示す位置)と、その捕集作用位置から板面
が気流方向に沿う向きとなる状態に上流側へ回動して4
列の水切り板並設列L中に排気室11の上流室部分11
aから排気室出口16側の下流室部分11bにわたる一
連の作業者用通路Rを形成する開放位置(図中二点鎖線
で示す位置)とに開閉移動できるようにしてあり、これ
により、排気室11内のメンテナンス作業において、上
流室部分11aに対する点検口25から排気室11に入
った作業者が上記の作業者用通路Rを利用して下流室部
分11bへも入ることができるように、また、上流室部
分11aと下流室部分11bとの夫々に対し各別の点検
口を設ける場合であっても、上流室部分11aと下流室
部分11bとにわたる移動を一々排気室外部に出ること
なく上記の作業者用通路Rを利用して簡便に行えるよう
にしてある。
【0023】なお、特定水切り板19A,19B,19
C,19Dの開閉構造として蝶番24による縦軸芯P周
りでの回動構造、すなわち、特定水切り板19A,19
B,19C,19Dの荷重を蝶番24に支持させた状態
で特定水切り板19A,19B,19C,19Dの回動
開閉を蝶番24に案内させる構造を採用したことによ
り、特定水切り板19A,19B,19C,19Dの開
閉操作そのものも容易に行えるようにしてある。
C,19Dの開閉構造として蝶番24による縦軸芯P周
りでの回動構造、すなわち、特定水切り板19A,19
B,19C,19Dの荷重を蝶番24に支持させた状態
で特定水切り板19A,19B,19C,19Dの回動
開閉を蝶番24に案内させる構造を採用したことによ
り、特定水切り板19A,19B,19C,19Dの開
閉操作そのものも容易に行えるようにしてある。
【0024】二列目の水切り板並設列Lと三列目の水切
り板並設列Lとの間の間隔は、これら二列目の水切り板
並設列Lと三列目の水切り板並設列Lとの間の列間風路
部分11c内での水切り板並設列方向(ブース長手方
向)への作業者移動を可能とする寸法を確保してあり、
これにより、作業者が前記の作業者用通路Rから列間風
路部分11cに入って列間風路部分11c内を移動しな
がら、列間風路部分11cに対するメンテナンス作業
や、一列目の水切り板並設列Lと二列目の水切り板並設
列Lとの間の部分、並びに、三列目の水切り板並設列L
と四列目と水切り板並設列Lとの間の部分の夫々に対す
る列間風路部分11c側からのメンテナンス作業を行え
るようにしてある。
り板並設列Lとの間の間隔は、これら二列目の水切り板
並設列Lと三列目の水切り板並設列Lとの間の列間風路
部分11c内での水切り板並設列方向(ブース長手方
向)への作業者移動を可能とする寸法を確保してあり、
これにより、作業者が前記の作業者用通路Rから列間風
路部分11cに入って列間風路部分11c内を移動しな
がら、列間風路部分11cに対するメンテナンス作業
や、一列目の水切り板並設列Lと二列目の水切り板並設
列Lとの間の部分、並びに、三列目の水切り板並設列L
と四列目と水切り板並設列Lとの間の部分の夫々に対す
る列間風路部分11c側からのメンテナンス作業を行え
るようにしてある。
【0025】図中、22aは二列目及び四列目の水切り
板並設列Lにおける特定水切り板19B,19Dを開閉
移動させる際、それら特定水切り板19B,19Dの上
端部が一列前の水切り板並設列Lに対する前記の支持部
材22に接当することを回避するように、それら支持部
材22に形成した切欠きである。
板並設列Lにおける特定水切り板19B,19Dを開閉
移動させる際、それら特定水切り板19B,19Dの上
端部が一列前の水切り板並設列Lに対する前記の支持部
材22に接当することを回避するように、それら支持部
材22に形成した切欠きである。
【0026】各特定仕切り板19A,19B,19C,
19Dは、板面が気流方向と直交する水滴捕集位置にお
いて、それらの上端部と前記の支持部材22との接当、
及び、それらの下端部と側柱23に対する前記のアング
ル部材21Bとの接当により上流側からの気流Aに対し
下流側への回動を阻止する構成としてあるが、場合によ
っては、各特定仕切り板19A,19B,19C,19
Dを水滴捕集位置において固定する固定機構や、各特定
仕切り板19A,19B,19C,19Dを開放位置に
おいて固定する固定機構等を設ける。
19Dは、板面が気流方向と直交する水滴捕集位置にお
いて、それらの上端部と前記の支持部材22との接当、
及び、それらの下端部と側柱23に対する前記のアング
ル部材21Bとの接当により上流側からの気流Aに対し
下流側への回動を阻止する構成としてあるが、場合によ
っては、各特定仕切り板19A,19B,19C,19
Dを水滴捕集位置において固定する固定機構や、各特定
仕切り板19A,19B,19C,19Dを開放位置に
おいて固定する固定機構等を設ける。
【0027】〔別実施例〕 次に別実施例を説明する。
【0028】捕集対象の液滴は、洗浄水Wによる塗料ミ
スト除去後の気流A中に残る水滴に限定されるものでは
なく、本考案による液滴捕集装置は、各種の気体中に含
まれる種々の液滴の捕集に採用できる。
スト除去後の気流A中に残る水滴に限定されるものでは
なく、本考案による液滴捕集装置は、各種の気体中に含
まれる種々の液滴の捕集に採用できる。
【0029】前述実施例における水切り板19、すなわ
ち、気流中の液滴を衝突させて捕集する板状捕集具の具
体的形状・構造は種々の改良が可能である。
ち、気流中の液滴を衝突させて捕集する板状捕集具の具
体的形状・構造は種々の改良が可能である。
【0030】前述実施例の如く、蝶番24を案内支持機
構として、特定の板状捕集具19A,19B,19C,
19Dを縦軸芯P周りでの回動により開閉移動させる構
成とするに代えて、板状捕集具19A,19B,19
C,19Dの荷重を支持した状態で板状捕集具19A,
19B,19C,19Dの移動を案内する案内支持機構
としてレールを採用して、このレールによる案内で板状
捕集具19A,19B,19C,19Dを引き戸形式で
開閉移動させるようにしてもよく、板状捕集具19A,
19B,19C,19Dの開閉移動形態、及び、捕集具
荷重を受け止めた状態で捕集具移動を案内する案内支持
機構の夫々は種々の構成変更が可能である。
構として、特定の板状捕集具19A,19B,19C,
19Dを縦軸芯P周りでの回動により開閉移動させる構
成とするに代えて、板状捕集具19A,19B,19
C,19Dの荷重を支持した状態で板状捕集具19A,
19B,19C,19Dの移動を案内する案内支持機構
としてレールを採用して、このレールによる案内で板状
捕集具19A,19B,19C,19Dを引き戸形式で
開閉移動させるようにしてもよく、板状捕集具19A,
19B,19C,19Dの開閉移動形態、及び、捕集具
荷重を受け止めた状態で捕集具移動を案内する案内支持
機構の夫々は種々の構成変更が可能である。
【0031】捕集具並設列Lの列数は4列に限定される
ものではなく、また、場合によっては一列のみとしても
よい。
ものではなく、また、場合によっては一列のみとしても
よい。
【0032】尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面と
の対照を便利にするため符号を記すが、該記入により本
考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
の対照を便利にするため符号を記すが、該記入により本
考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】実施例を示す塗装ブースの横断面図
【図2】実施例を示す平面視断面図
【図3】実施例を示す拡大斜視図
【図4】従来例を示す塗装ブースの横断面図
【図5】従来例を示す平面視断面図
11 風路 19 板状捕集具 19A〜D 移動自在捕集具 24 案内支持機構 A 気流 L 捕集具並設列
Claims (1)
- 【請求項1】 風路(11)内における気流(A)中の
液滴を衝突させて捕集する板状の捕集具(19)を風路
巾方向に並設した液滴捕集装置であって、 前記捕集具(19)の少なくとも一つを、捕集具並設列
(L)中における所定の液滴捕集作用位置と、その液滴
捕集作用位置から外れて捕集具並設列(L)の前後にわ
たる作業者用通路(R)を風路内に形成する開放位置と
に移動自在に構成し、移動自在とした前記捕集具(19
A),(19B),(19C),(19D)の移動を、
その捕集具荷重を支持した状態で案内する案内支持機構
(24)を設けた液滴捕集装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991096891U JP2573770Y2 (ja) | 1991-11-26 | 1991-11-26 | 液滴捕集装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991096891U JP2573770Y2 (ja) | 1991-11-26 | 1991-11-26 | 液滴捕集装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0544215U JPH0544215U (ja) | 1993-06-15 |
JP2573770Y2 true JP2573770Y2 (ja) | 1998-06-04 |
Family
ID=14177009
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991096891U Expired - Fee Related JP2573770Y2 (ja) | 1991-11-26 | 1991-11-26 | 液滴捕集装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2573770Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4724321B2 (ja) * | 2000-11-22 | 2011-07-13 | 株式会社日本製鋼所 | 揮発性飛散物除去装置及びそれを備えたテンターオーブン |
-
1991
- 1991-11-26 JP JP1991096891U patent/JP2573770Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0544215U (ja) | 1993-06-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |