JPH0726742B2 - 航空機用建屋における換気空調設備 - Google Patents

航空機用建屋における換気空調設備

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JPH0726742B2
JPH0726742B2 JP2149695A JP14969590A JPH0726742B2 JP H0726742 B2 JPH0726742 B2 JP H0726742B2 JP 2149695 A JP2149695 A JP 2149695A JP 14969590 A JP14969590 A JP 14969590A JP H0726742 B2 JPH0726742 B2 JP H0726742B2
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四郎 小田原
啓一 伊東
和司 小林
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株式会社大氣社
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    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
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    • B64F5/00Designing, manufacturing, assembling, cleaning, maintaining or repairing aircraft, not otherwise provided for; Handling, transporting, testing or inspecting aircraft components, not otherwise provided for
    • B64F5/10Manufacturing or assembling aircraft, e.g. jigs therefor
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は航空機用建屋における換気空調設備、詳しく
は、建屋内において行う航空機に対する各種の作業の作
業環境を良好にするための換気空調設備に関する。
〔従来の技術〕
従来、航空機用建屋においては、第12図及び第13図に示
すように、換気空気を吹き出す吹出部(27′)を建屋
(1)内に分散配置すると共に、外気を取入れて温調す
る空調器(24′)を設け、この空調器(24′)による温
調空気を換気空気として吹出扮(27′)から吹き出させ
るべく各吹出部(27′)に分配供給するようにし、一
方、排気については、屋内気を集めて吸い込むと共に、
この吸い込み空気を屋外け廃棄する排気部(28′)を建
屋(1)の適当箇所に配備していた。
又、上述従来の換気空調構成では、例えば、航空機
(2)の胴部(2a)に対する塗装作業の際に発生する塗
料ミストや溶剤ガスが建屋(1)内部の全体に拡がっ
て、別の作業を行っている主翼部(2b)の廻り等の他の
作業域の作業環境が悪化したり、又、その作業環境の悪
化のために他の作業域での別作業(例えばエンジン整備
等)ができなくて、航空機(2)の各部に対する各種作
業の全体必要日数が嵩んだりする等のことがあることか
ら、これに対する改善策として、胴部(2a)廻りの作業
域を隔壁で囲んだ主翼部(2b)廻り等の他の作業域と仕
切り、そして、隔壁で仕切ったそれら作業域に対し、取
り入れ外気を温調した換気空気を並列的な形態で各別に
供給すると共に、それら作業域(2a),(2b)夫々から
域内気を吸い込み排気して、それら排気空気を屋外へ廃
棄するようにする形態も考えた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、前述の従来構成、及び、それに対する上述の改
善形態のいずれにしても、単位量当りの温調負荷が大き
い外気を温調することにおいて、航空機(2)をを収容
するに足りる大空間の建屋(1)内に分散配置した吹出
部(27′)の夫々に対し、又、その大空間の建屋(1)
内を隔壁により仕切って形成した各作業域の夫々に対
し、換気空気として供給する温調対象の取り入れ外気の
量が膨大であるために、温調に莫大なエネルギを要する
問題があった。
本発明の目的は、航空機に対する各種作業を行う航空機
用建屋に適合した合理的な換気空調形態を採ることによ
り、本来の目的である作業環境の良化を高度に達成しな
がら、大巾な省エネを図る点にある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明による航空機用建屋における換気空調設備の第1
の特徴構成は、 建屋内において、航空機の胴部廻りの胴作業域と主翼部
廻りの主翼作業域とに作業域を仕切る隔壁を設け、前記
胴作業域と前記主翼作業域とのうちの一方の作業域に対
して供給する換気空気を温調する空調器を設け、前記の
一方の作業域からの排気を浄化して、その浄化空気を他
方の作業域に対し換気空気として供給する換気空気再利
用装置を設けたことにあり、その作用・効果は次の通り
である。
〔作 用〕
つまり、上述の如き換気空気再利用装置を設けることに
より、隔壁により仕切った胴作業域と主翼作業域とのう
ち、空調器により温調した換気空気を供給する一方の作
業域からの排気が未だ保有する保有熱(上記空調器によ
る温調が冷却の場合は保有冷熱、加熱の場合は保有温
熱)を利用するのであり、保有熱を有する上記排気を換
気空気として他方の作業域に供給することにより、その
排気を改めて別の空調器により所定温度に温調した上で
他方の作業域に供給するにしても、単位量当りの温調負
荷が大きい外気の同量を上記所定温度に温調して他方の
作業域に換気空気として供給するに比べ、温調に要する
エネルギは上記の保有熱量分少なくて済み、又、仮に、
上記排気を改めて温調することなく他方の作業域に供給
することにしても、他方の作業域の作業環境を上記保有
熱をもって温度面で良化できる。
しかも、上述の如く他方の作業域の作業環境を温度面で
良化することにおいて排気の保有熱を利用すべく、一方
の作業域から他方の作業域へ換気空気として供給する排
気は、換気空気再利用装置において、浄化した上で他方
の作業域へ供給するから、上記一方の作業域へ塗料ミス
トや塵埃等の有害物物質の発生を伴う作業が行われたと
しても、その発生有害物質が排気とともに他方の作業域
に侵入することは上記浄化処理をもって防止でき、又、
発生有害物質が漂よい拡がって他方の作業域に侵入する
ことは両作業域を仕切る隔壁及び両域の圧力差によって
防止でき、そして、このように一方の作業域からの発生
有害物質の侵入を防止した状態において、浄化した換気
空気(一方の作業域からの排気)を他方の作業域に供給
することにより、その他方の作業域の作業環境を前述の
温度面に加え有害物質面でも効果的に良化できる。
尚、排気を換気空気として他方の作業域に供給する側の
上記一方の作業域については、他方の作業域からの発生
有害物質の侵入を隔壁によって防止した状態において、
空調器からの換気空気を供給することにより、作業環境
を温度面並びに有害物質面の両面で効果的に良化でき
る。
〔発明の効果〕
以上の作用の結果、本発明の第1特徴構成によれば、本
来の目的である作業環境の良化を、胴作業域と主翼作業
域との相互間での有害物質移行を防止した状態で両作業
域のいずれについても効果的に達成でき、ひいては、両
作業域の夫々で異なる作業を良好な作業環境下で並行実
施できて、航空気の各部に対する各種作業の全体必要日
数を短縮できる。
しかも、そのような作業環境の良化を高度に達成しなが
らも、隔壁により仕切った一方の作業域からの排気の保
有熱の有効利用により、換気空気の温調に要するエネル
ギを効果的に節減でき、元来、航空機を収容し得るに足
りる大空間を対象とするが故に温調に膨大なエネルギを
要していたことからすれば、大巾な省エネを達成し得る
に至った。
〔本発明の第2ないし第3の特徴構成〕 本発明による航空機用建屋において換気空調設備の第2
の特徴構成は、前述第1特徴構成における前記換気空気
再利用装置による浄化空気の一部を前記空調器に還気す
るように構成してあることにあり、 この第2特徴構成を採用すれば、換気空気再利用装置が
処理対象とする排気、すなわち、胴作業域と主翼作業域
とのうち、空調器により温調した換気空気を先ず供給す
る一方の作業域からの排気が未だ保有する保有熱の一部
を、その一方の作業域へ供給する換気空気の温調そのも
のにも利用でき、具体的には、上記一方の作業域へ供給
する換気空気の全量を外気の温調気とするに比べ、その
一方の作業域への換気空気の温調に要するエネルギを、
空調器に還気する一部浄化空気(上記排気の一部)の保
有熱量分節減できる。
尚、空調器へは換気空気再利用装置により浄化した空気
を還気するから、上記一方の作業域の作業環境が上記還
気のために有害物質面で低下することはない。
本発明による航空機用建屋における換気空調設備の第3
の特徴構成は、前記胴作業域又は前記主翼作業域からの
排気を浄化して、その浄化空気を前記航空機の尾翼部廻
りの尾翼作業域に対し換気空気として供給する尾翼作業
域用の換気空気再利用装置を設けたことにあり、 この第3特徴構成を採用すれば、前述第1特徴構成によ
る胴作業域と主翼作業域との間での先述の如き排気利用
に加え、それと同様の形態で上記尾翼作業域用の換気空
気再利用装置より、胴作業域又は主翼作業域からの排気
を尾翼部廻りの尾翼作業域の換気空調にも利用でき、胴
作業域又は主翼作業域からの未だ保有熱を有する排気を
換気空気として上記尾翼作業域に供給することにより、
その排気を改めて別の空調器により所定温度に温調した
上で尾翼作業域に供給するにしても、単位量当りの温調
負荷が大きい外気の同量を上記所定温度に温調して尾翼
作業域に換気空気として供給するに比べ、温調に要する
エネルギを上記保有熱量分少なくでき、又、仮に、上記
排気を改めて温調することなく尾翼作業域に供給するこ
ととしても、尾翼作業域の作業環境を上記保有熱をもっ
て温度面で良化でき、前述の第1特徴構成と相俟って換
気空気の温調に要するエネルギを一層効果的に節減でき
る。
尚、胴作業域又は主翼作業域から尾翼作業域へ換気空気
として供給する排気は、上記尾翼作業域用の換気空気再
利用装置において浄化した上で尾翼作業域へ供給するか
ら、この排気利用のために尾翼作業域の作業環境が有害
物質面において低下することはない。
〔実施例〕
次に実施例を図面に基づいて説明する。
図中(1)は、航空機(2)を再塗装作業や整備作業等
のために収納する建屋であり、この建屋(1)へは航空
機(2)をその頭部から侵入させる形態としてある。
建屋(1)は、航空機(2)の胴部(2a)及び主翼部
(2b)を収納する本棟部(1A)と、航空機(2)の尾翼
部(2c)を収納するべく本棟部(1A)の出入口側に連設
された尾翼棟部(1B)とを備え、本棟部(1A)は、主翼
部(2b)を収納する必要があることから尾翼棟部(1B)
よりも巾広に構成し、一方、尾翼棟部(1B)は垂直尾翼
を収納する必要があることから本棟部(1A)よりも高く
構成してある。
尾翼棟部(1B)を本棟部(1A)よりも巾狭に構成するこ
とに対し、胴部(2a)及び主翼部(2b)の本棟部(1A)
に対する出入りを許すべく、尾翼棟部(1B)は、巾方向
において2分割形成し、そして、それ分割部分(1b)
を、互いに合体した状態となって尾翼部(2c)を収納す
る収納作用位置(図中、実線で示す位置)と、巾方向の
両外側へ互いが離間して胴部(2a)及び主翼部(2b)の
本棟部(1A)への出入りを許す退避位置(図中、一点鎖
線で示す位置)とに移動自在に構成してある。
図中(3)は、上記両分割部分(1b)の移動を案内する
案内機構であり、又、(4)は本棟部(1A)に対する主
翼部(2b)の出入を許すための補助扉である。
つまり、上述の如く本棟部(1A)及び尾翼棟部(1B)を
構成することにより、建屋(1)の全体を、主翼部(2
b)の巾に見合った巾広の構造で、かつ、垂直尾翼の高
さに見合った嵩高の構造の構成するに比べ、建屋(1)
の建築コストが低コストで済むように、又、建屋(1)
内の気積が小となって建屋(1)内の換気・空調に要す
る設備コスト及びランニングコストが低コストで済むよ
うにしてある。
建屋(1)の本棟部(1A)には、収容した胴部(2a)
(本例では機体頭部を含む)の廻りの胴作業域(5)
と、収容した主翼部(2b)の廻りの主翼作業域(6)と
に作業域を仕切る隔壁(7)を設けてあり、この隔壁
(7)をもって胴作業域(5)と主翼作業域(6)とを
仕切ることで、両作業域(5),(6)において互いに
異なる作業(例えば塗装作業と整備作業)を互いに悪影
響を及ぼすことなく並行実施できるようにしてある。
上記隔壁(7)は、胴部(2a)の全長にわたって胴部
(2a)の両側に位置する仕切り作用位置(図中の示す位
置)と、航空機(2)の出入りを許す退避位置とに移動
自在に構成してあり、又、このように移動自在とするに
ついては、仕切り作用位置にあることが航空機(2)の
出し入れ作業に支障とならない部分、すなわち、主翼部
(2b)よりも前方で胴部(2a)の両側に位置する先端部
(7a)、及び、主翼部(2b)よりも上方で胴部(2a)の
両側に位置する中央上部(7b)は固定設置とし、これに
対し、仕切り作用位置にあることが航空機(2)の出し
入れ作業の支障となる部分、すなわち、主翼部(2b)よ
りも下方で胴部(2a)の両側に位置する中央下部(7
c)、及び、主翼部(2b)よりも後方で胴部(2a)の両
側に位置する後部(7d)のみを移動可能にしてある。
具体的には、隔壁(7)のうち上記中央下部(7c)は、
キャスタ構造等の採用により隔壁としての壁体構造のま
まで胴部(2a)側方の仕切り作用位置と所定の退避位置
とにわたって左右を各別に移動する構成としてあり、
又、隔壁(7)のうち上記後部(7d)は、屏風式の折り
畳み構造として、上下のレール式案内機構に案内させな
がら、隔壁として機能させるべく開いた状態で位置させ
る胴部(2a)側方の仕切り作用位置と、折り畳んだ状態
で位置させる尾翼棟部(1B)における所定の格納位置と
にわたって左右を各別に移動すると共に、その折り畳み
格納状態において尾翼棟部(1B)における各分割部分
(1b)の退避位置への移動に伴い退避移動させる構成と
してある。
尚、隔壁(7)の各部には、胴作業域(5)への採光の
ため、及び、胴作業域(5)内での作業を外側から監視
できるようにするために、多数の透明ガラス窓(8)を
配設してある。
胴作業域(5)には、仕切り作用位置にある上述の隔壁
(7)とは分離した状態で胴作業域(5)内を移動でき
る作業台(9)を設けてあり、この作業台(9)の自由
な域内移動により、胴部(2a)に対する各種作業を能率
良く行えるようにしてある。
上記作業台(9)の移動構造については、建屋(1)の
天井部で胴作業域(5)の両側縁に対応位置する箇所
に、胴作業域(5)の全長にわたって延びる一対のレー
ル(10)を設けると共に、これらレール(10)間に架設
されてレール(10)上を胴部(2a)の長手方向に走行移
動する横フレーム(11)を複数機設け、そして、これら
横フレーム(11)の夫々から、1台又は胴部(2a)の一
側方と他側方とに振り分けるべき2台の上下伸縮フレー
ム(12)を、胴部(2a)の巾方向に駆動移動自在状態で
垂下連設して、これら上下伸縮フレーム(12)夫々の下
端に作業台(9)を取り付けてある。
つまり、胴作業域(5)内において各作業台(9)を、
横フレーム(11)のレール(10)上走行により胴部(2
a)の長手方向へ移動させ、又、各上下伸縮フレーム(1
2)の伸縮動作により上下方向へ移動させ、更に、横フ
レーム(11)に対する上下伸縮フレーム(12)の駆動移
動により胴部(2a)の巾方向へ移動させるようにしてあ
る。
又、前述の如く横フレーム(11)を複数機設けて、上述
の作業台(9)を胴部(2a)の長手方向に複数分散配置
したことにより、胴作業域(5)を胴部(2a)の長手方
向において更に複数の作業ゾーンに区画した形態で、胴
部(2a)に対する各種作業を実施できるようにしてあ
る。
胴作業域(5)における上記作業台(9)のうち、航空
機(2)の頭部側端に位置する一対の作業台(9a)に
は、搭乗作業者が胴部(2a)に対する人為塗装作業を行
うための塗装作業装置類(13)を搭載すると共に、人為
塗装作業を含む胴部(2a)に対する各種人為作業を行う
ための搭乗者用作業スペースを設けてあり、他方、胴部
(2a)の長手方向において中間に位置する2対の作業台
(9b)には、胴部(2a)の側周面を自動塗装するワンハ
ンドロボット型のサイド用自動塗装機(14)を搭載する
と共に、胴部(2a)に対する各種の人為作業を行うため
の搭乗者用作業スペースを設けてある。
又、胴部(2a)の尾部側端に位置する作業台(9c)に
は、胴部(2a)の上周面を自動塗装するワンハンドロボ
ット型のトップ用自動塗装機(15)を搭載すると共に、
他の作業台(9a),(9b)と同様に胴部(2a)に対する
各種の人為作業を行うための搭乗者用作業スペースを設
けてある。
サイド用自動塗装機(14)又はトップ用自動塗装機(1
5)を搭載する作業台(9b),(9c)については、第8
図及び第9図に示すように、作業台(9b),(9c)上で
自動塗装機(14),(15)と搭乗者用作業スペース(1
6)とを一側と他側とに振り分け配置し、そして、それ
ら作業台(9b),(9c)を、その中央部の縦軸芯(P)
回りで回転により、自動塗装機(14),(15)搭載側の
一側が胴部(2a)に向く自動塗装作業用姿勢(第9図に
示す状態)と、搭乗者用作業スペース(16)設置側の他
側が胴部(2a)に向く人為作業用姿勢(第8図に示す状
態)とに向き変更できるように前述の上下伸縮フレーム
(12)に取り付けてあり、これによって、自動塗装作業
を行う場合には、搭乗者用作業スペース(16)において
作業監視者が自動塗装機(14),(15)の作業動作の支
障とならない状態で自動塗装作業を監視できるように、
又、胴部(2a)に対する各種の人為作業を行う場合に
は、搭乗作業者が自動塗装機(14),(15)を障害とす
ることなく作業性の良い状態で能率良く所定の人為作業
を行えるようにしてある。
一方、主翼作業域(6)においては、床上を移動できる
床上設置型の作業台(17)を複数配備してあり、これら
作業台(17)上に各種作業機器を搭載して、これら作業
台(17)上でエンジン整備作業や塗装作業等の主翼部
(2b)に対する各種作業を行うようにしてある。
又、主翼作業域(6)における上記作業台(17)には昇
降機構を具備してあり、作業種に応じて作業台(17)の
高さを昇降機構により調整できるようにしてある。
尾翼棟部(1B)においては、収容した尾翼部(2c)の廻
りの尾翼作業域(18)を囲う内壁(19)を設けると共
に、この尾翼作業域(18)内を移動できる作業台(20)
を垂直尾翼の両側に設け、そして、これら作業台(20)
に、搭乗作業者が尾翼部(2c)に対する人為塗装作業を
行うための塗装作業装置類(13)を搭載すると共に、人
為塗装作業を含む尾翼部(2c)に対する各種人為作業を
行うための搭乗者用作業スペースを設けてある。
尾翼作業域(18)における上記作業台(20)の移動構造
についは、胴作業域(5)の作業台(9)と、同型式を
採用してあり、天井部に設けたレール(21)上を胴部
(2a)の長手方向に走行移動する左右一対の横フレーム
(22)夫々から上下伸縮フレーム(23)を、胴部(2a)
の巾方向に駆動移動自在な状態で垂下連設し、これら上
下伸縮フレーム(23)夫々の下端に作業台(20)を取り
付けてある。
尾翼作業域(18)を囲む左右の内壁(19)、及び、レー
ル(21)から作業台(20)にわたる左右の作業台機構
(20,21,22,23)は、尾翼棟部(1B)を形成する前述の
分割部分(1b)に左右各別に付帯装備してあり、本棟部
(1A)に対する胴部(2a)及び主翼部(2b)の出入りの
際には、上記左右の内壁(19)及び左右の作業台機構
(20,21,22,23)を左右各別の形態で各分割部分(1b)
と一体的に移動させるようにしてある。
次に、前述の胴作業域(5)に対する換気空調につい
は、胴作業域(5)に供給する換気空気を除塵及び温湿
度調整する主空調器(24)を設け、そして、胴作業域
(5)に対応位置する天井部において、主空調器(24)
から給気ファン(25)及び給気風路(26)を介して供給
される換気空気を胴作業域(5)に吹き出し供給する胴
部用吹出口(27a),(27b),(27c),(27d)を胴部
(2a)の長手方向に並べて設け、一方、胴作業域(5)
に対応位置する床部において、胴作業域(5)の域内気
を吸い込み排気する胴部用吸込口(28a),(28b),
(28c)を、胴部(2a)の頭部側及び尾部側の夫々で胴
作業域(5)の域縁に沿う位置と、胴部(2a)の長手方
向の中央部に対応する位置とに配置してある。
つまり、天井部に配置の胴部用吹出口(27a),(27
b),(27c),(27d)から除塵及び温湿度調整を施し
た換気空気を吹き出し供給し、かつ、床部に配置の胴部
用吸込口(28a),(28b),(28c)から域内気を域内
発生有害物質(例えば、塗料ミスト、溶剤ガス、塵埃
等)とともに吸い込み排気することにより、主翼作業域
(6)との間での作業環境上の相互悪影響を回避すべく
前述の隔壁(7)により仕切った胴作業域(5)におい
て、換気気流を所謂プッシュプル形態で下向きに流動さ
せ、これによって、胴作業域(5)における作業環境の
良化を効果的に達成できるようにしてある。
又、胴作業域(5)における作業台を、胴部(2a)の全
長にわたり、かつ、上下複数段の型式とするに代えて、
先述の如き移動式の作業台(9)を採用したことによ
り、胴作業域(5)における上述の如きプッシュプル形
態での換気気流流動が作業台の存在のために阻害される
ことを回避して、胴作業域(5)における作業環境の良
化を一層効果的に達成できるようにしてある。
胴部用吹出口(27a),(27b),(27c),(27d)、及
び、胴部用吸込口(28a),(28b),(28c)は、給気
風路(26)側のダンパ(29)及び排気風路(30)側のダ
ンパ(71)に対する遠隔切換操作により、胴部(2a)の
長手方向の前側寄りに位置する吹出口(27a),(27b)
及び吸込口(28a),(28b)の夫々を吹き出し及び吸い
込み機能させる状態と、胴部(2a)の長手方向の後側寄
りに位置する吹出口(27c),(27d)及び吸込口(28
c)の夫々を吹き出し及び吸い込み機能させる状態と
に、胴作業域(5)内の作業形態に応じて使用状態を択
一的に切り換えるようにしてあり、これによって、胴作
業域(5)における作業環境は前述のプッシュプル形態
での換気気流流動をもって効果的に良化しながらも、胴
作業域(5)での各種作業の進行上、換気空調が不要で
ある部分に対する無駄な換気空調を省いて、胴作業域
(5)の換気空調に要する設備機器を小型なもので済ま
せられるように、又、換気空調に要するエネルギを節減
するようにしてある。
主翼作業域(6)に対する換気空調については、胴作業
域(5)からの排気を浄化して、この浄化空気を主翼作
業域(6)に対し換気空気として供給する換気空気再利
用装置(31)を設けてあり、具体的には、排気ファン
(32)により胴部用吸込口(28a),(28b),(28c)
から排気風路(30)へ導びいた胴作業域(5)からの排
気を除塵する除塵装置(33)、及び、この除塵装置(3
3)により除塵した空気中に未だ含まれる溶済ガス等の
透過有害物質を分離除去する回転吸脱式の空気処理装置
(34)を主要構成装置として上記換気空気再利用装置
(31)を構成してある。
換気空気再利用装置(31)により浄化した空気を主翼作
業域(6)に対する換気空気として利用するについて
は、この浄化空気を所定の分流比で3流に分流し、1流
は屋外排気風路(35)を介し浄化済排気として屋外へ廃
棄し、別の1流は還気回路(36)は介し前述の主空調器
(24)へ還気し、そして、残りの1流を、中継風路(3
7)を介し主翼部用空調器(38)に導びいて、この主翼
部用空調器(38)により再度除塵及び温湿度調整した上
で主翼作業域(6)に対する換気空気として主翼部部用
の給気ファン(39)及び給気風路(40)を介し主翼部用
吹出口(41)へ送給するようにしてある。
又、上記主翼部用空調器(38)へは、換気空気再利用装
置(31)からの浄化空気とともに、外気取入風路(42)
を介し取り入れた新鮮外気を換気空気再利用装置(31)
からの浄化空気に合流させて供給し、この合流気を主翼
作業域(6)に対する換気空気として主翼部用空調器
(38)で除塵及び温湿度調整するようにしてあるが、前
述の如く胴作業域(5)からの排気を換気空気再利用装
置(31)により浄化して、この浄化空気を主翼作業域
(6)に対する換気空気に利用することにより、主翼作
業域(6)に対する換気空気の全量を外気の温湿度調整
気とするに比べ、換気空気再利用装置(31)から主翼部
用空調器(38)への供給する浄化空気(すなわち、胴作
業域(5)からの排気の一部)が未だ保有する保有熱量
(主空調器(24)での温調が冷却の場合には冷熱量、加
熱の場合には温熱量)だけ、主翼作業域(6)に対する
換気空気の温調に要するエネルギを節減できるように、
又、主翼部用空調器(38)における温調装置を能力的に
小型なもので済ませられるようにしてある。
一方、換気空気再利用装置(31)による浄化空気の一部
を還気する主空調器(24)へは、換気空気再利用装置
(31)からの浄化空気とともに、外気取入風路(43)を
介し取り入れた新鮮外気を換気空気再利用装置(31)か
らの浄化空気に合流させて供給し、この合流気を胴作業
域(5)に対する換気空気として主空調器(24)で除塵
及び温湿度調整するようにしてあるが、これについて
も、胴作業域(5)からの排気を換気空気再利用装置
(31)により浄化して、この浄化空気を胴作業域(5)
に対する換気空気に利用することにより、胴作業域
(5)に対する換気空気の全量を外気の温湿度調整気と
するに比べ、換気空気再利用装置(31)から主空調器
(24)へ還流する浄化空気(すなわち、胴作業域(5)
からの排気の一部)が未だ保有する保有熱量だけ、胴作
業域(5)に対する換気空気の温調に要するエネルギを
節減できるように、又、主空調器(24)における温調装
置を能力的に小型なもので済ませられるようにしてあ
る。
主翼部用空調器(38)により除塵及び温湿度調整した換
気空気を主翼作業域(6)に対し吹き出し供給する主翼
部用吹出口(41)は、主翼部(2b)の全巾にわたって主
翼部(2b)の前方近傍から主翼部(2b)へ向けて後方向
きないし斜め後方向きに換気空気を吹き出す構造とし
て、主翼作業域(6)の中でも主翼部近傍のみをスポッ
ト的に換気するようにしてあり、これによって、胴作業
域(5)に比べ広域の主翼作業域(6)においても、主
翼部(2b)に対する各種作業の作業環境の良化を少い換
気風量で効果的に達成できるようにしてある。
図中(44)は、回転吸脱着式の空気処理装置(34)で排
気から分離除去して脱着用の高温再生空気へ移行させた
溶済ガス等の脱着有害物質を焼却処理する触媒燃焼装置
である。
又、(45)は、回転吸脱着式の空気処理装置(34)に対
するバイパス風路であり、除塵装置(33)からの除塵空
気の一部はこのバイパス風路(45)を通過する。
建屋(1)内において本棟部(1A)と尾翼棟部(1B)と
を仕切る仕切壁(46)には、主翼作業域(6)の域内気
を排気ファン(47)の吸引力により吸い込み排気す主翼
部用吸込口(48)を設けてあり、前述の主翼部用吹出口
(41)からの後方向きの換気空気の吹き出しと、上記配
置の主翼部用吸込口(48)による域内気の吸い込み排気
とをもって主翼部(2b)周りで換気気流を後方向きに円
滑に流動させ、これによって、主翼部(2b)廻りの作業
環境の良化をより効果的に達成できるようにしてある。
次に尾翼作業域(18)に対する換気空調については、主
翼作業域(6)からの排気を浄化して、この浄化空気を
尾翼作業域(18)に対し換気空気として供給する尾翼作
業域用の換気空気再利用装置を設けてあり、具体的に
は、この尾翼作業域用の換気空気再利用装置として、主
翼部用吸込口(48)により吸い込んだ主翼作業域(6)
からの排気を濾過処理により浄化するドライフィルタ装
置(49)を尾翼棟部(1B)に設けてある。
そして、このドライフィルタ装置(49)により浄化した
浄化空気の一部は尾外排気風路(50)を介し浄化済排気
として屋外へ廃棄し、浄化空気のうちの残部を、中継風
路(51)を介して尾翼部用空調器(52)に導びいて、こ
の尾翼部用空調器(52)により再度除塵及び温湿度調整
した上で尾翼作業域(18)に対する換気空気として尾翼
部用の給気ファン(53)及び給気風路(54)を介し尾翼
部用吹出口(55)へ送給するようにしてある。
又、上記尾翼部用空調器(52)へは、尾翼作業域用の換
気空気再利用装置としてのの前記ドライフィルタ装置
(49)からの浄化空気とともに、外気取入風路(56)を
介し取り入れた新鮮外気をドライフィルタ装置(49)か
らの浄化空気に合流させて供給し、この合流気を尾翼作
業域(18)に対する換気空気として尾翼部用空調器(5
2)で除塵及び温湿度調整するようにしてあるが、主翼
作業域(6)からの排気を浄化して、この浄化空気を尾
翼作業域(18)に対する換気空気に利用するることによ
り、尾翼作業域(18)に対する換気空気の全量を外気の
温湿度調整とするに比べ、ドライフィルタ装置(49)か
ら尾翼部用空調器(52)へ供給する浄化空気(すなわ
ち、主翼作業域(6)からの排気の一部)が未だ保有す
る保有熱量だけ、尾翼作業域(18)に対する換気空気の
温調に要するエネルギを節減できるように、又、尾翼部
用空調器(52)における温調装置を能力的に小型なもの
で済ませられるようにしてある。
前記尾翼部用吹出口(55)を尾翼作業域(18)の上部に
設けるのに対し、尾翼作業域(18)の域内気を吸い込み
排気する尾翼部用吸込口(57)は、尾翼作業域(18)に
おける作業環境の良化を効果的に達成すべく尾翼作業域
(18)の下部に配設してあり、又、この尾翼部用吸込口
(57)により吸い込んだ尾翼作業域(18)からの排気
は、前述の主翼部用吸込口(48)により吸い込んだ主翼
作業域(6)からの排気とともに、前記のドライフィル
タ装置(49)で浄化するようにしてある。
つまり、尾翼作業域(18)からの排気はドライフィルタ
装置(49)で浄化した後、その一部は前記の尾外排気風
路(50)を介し浄化済空気として屋外へ廃棄するが、残
部は尾翼部用空調器(52)へ還気するようにしてあり、
これによって、尾翼作業域(18)からの排気が未だ保有
する保有熱量の一部をも有効利用するようにして、尾翼
作業域(18)に対する換気空気の温調に要するエネルギ
を一層節減できるように、又、尾翼部用空調器(52)に
おける温調装置を能力的に更に小型なもので済ませられ
るようにしてある。
以上要するに、各作業域(5),(6),(18)に対す
る換気空調の夫々において排気保有熱量を有効利用して
換気空気の温調に要するエネルギを節減すると共に、各
空調器(24),(38),(52)における温調装置を能力
的に小型なもので済ませられるようにすることにより、
建屋(1)全体として、大巾な省エネを達成すると共
に、設備コストの大巾な節減を図ってある。
尚、主翼部用吸込口(48)を設ける左右の前記仕切壁
(46)、左右のドライフィルタ装置(49)、並びに、左
右の尾翼部用空調器(52)の夫々は、前述の内壁(19)
及び作業台機構(20,21,22,23)と同様に、尾翼棟部(1
B)を形成する分割部分(1b)に左右各別に付帯装備
し、本棟部(1A)に対する胴部(2a)及び主翼部(2b)
の出入りの際は、左右の仕切壁(46)、左右のドライフ
ィルタ装置(49)、並びに、左右の尾翼部用空調器(5
2)の夫々を左右各別の形態で各分割部分(1b)と一体
的に移動させるようにしてある。
胴作業域(5)及び尾翼作業域(18)の床部には、胴作
業域(5)の前端から尾翼作業域(18)の後端にわたる
一連の回収溝(58)を設けてあり、胴部(2a)及び尾翼
部(2c)に対する再塗装に先立ち、以前の塗布塗料を剥
離液を用いて剥離させた上で洗浄水により洗い流す作業
において、流下洗浄水を回収溝(58)へ流入させ、その
流入洗浄水を回収溝(58)の下流側端に設けた貯水槽
(59)へ自然流下により集水するようにしてある。
又、上記回収溝(58)には、その全長にわたる塗料スラ
ッジ捕集用のフィルタコンベア(60)を内装してあり、
このフィルタコンベア(60)により、回収溝(58)への
流入洗浄水を濾過処理して、洗浄水とともに回収溝(5
8)に流入する塗料スラッジを捕捉するようにしてあ
る。
そして、フィルタコンベア(60)により捕捉した塗料ス
ラッジは、フィルタコンベア(60)による搬送によりス
ラッジ貯留槽(61)に集め、その後、別途設けたスラッ
ジ処理設備に送って適宜後処理を施すようにしてある。
一方、貯水槽(59)に集水した洗浄水は、ポンプ(62)
により遠心分離器(63)へ送り、この遠心分離器(63)
により未だ残る塗料スラッジ及び油分を分離除去するよ
うにしてあり、そして、遠心分離器(63)により分離し
た塗料スラッジはスラッジ濾過装置置(64)で脱水処理
した後、搬送容器(65)をもって前記のスラッジ処理設
備へ送り、又、遠心分離器(63)により分離した油分は
回収容器(66)へ回収するようにしてある。
遠心分離器(63)により塗料スラッジ及び油分を分離除
去した洗浄水の一部は、循環路(67)を介して回収溝
(58)の上流端に供給し、回収溝(58)における塗料ス
ラッッジの流下用水に再利用するようにしてある。
尚、遠心分離器(63)により塗料スラッジ及び油分を分
離除去した洗浄水の残部は、排水路(68)を介して排水
処理設備へ送り適宜排水処理を施すようにしてある。
前記貯水槽(59)には、前述のポンプ(62)によって汲
み出した洗浄水の一部を還流して貯水槽(59)における
貯留洗浄水中に噴出するノズル装置(69)を設けてあ
り、このノズル装置(69)による洗浄水噴出により貯留
洗浄水を撹拌して貯水槽(59)での塗料スラッジの沈降
堆積を防止するようにしてある。
図中(70)は、スラッジ濾過装置(64)において塗料ス
ラッジから脱水した洗浄水を貯水槽(59)に戻す還水路
である。
〔別実施例〕
次に別実施例を列記する。
(A) 胴作業域(5)と主翼作業域(6)とを仕切る
隔壁(7)の構造及び材質は種々の構成変更が可能であ
り、例えば、布材等を用いて隔壁(7)を構成しても良
い。
又、航空機(2)の出入りを許すべく隔壁(7)を移動
自在とする場合、その移動構造も種々の構成変更が可能
である。
(B) 前述実施例おいては、胴作業域(5)からの排
気を換気空気再利用装置(31)により浄化して、この浄
化空気を主翼作業域(6)に対し換気空気として供給す
るようにしたが、これとは逆に、主翼作業域(6)から
の排気を換気空気再利用装置(31)により浄化して、こ
の浄化空気を胴作業域(5)に対し換気空気として供給
するようにしても良い。
(C) 換気空気再利用装置(31)における排気の浄化
処理型式としては、種々の型式を採用できる。
(D) 前述実施例においては、換気空気再利用装置
(31)により浄化しした空気を別の空調器(38)により
再度温調した上で他方の作業域(6)に換気空気として
供給するようにしたが、この再度の温調を省略しても良
い。
(E) 隔壁(7)のうち主翼の上面に対応位置する部
を可撓性に構成して、主翼の上面に隙間なく当接させる
ようにしたり、又、隔壁(7)のうち主翼の下面に対応
位置する部分を弾性的に主翼の下面に当接させて、主翼
の下面との隙間を無くすようにしたりすることで、隔壁
(7)の仕切り機能を向上させるようにしても良い。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第11図は本発明の実施例を示し、 第1図は建屋構成を示す平面図、第2図は縦面図、 第3図及び第4図は夫々、建屋内設備構成を示す平面
図、 第5図ないし第7図は、胴作業域の長手方向各位置、及
び、尾翼作業域に対応する位置、夫々での横断面図、 第8図及び第9図は夫々、作業台の使用状態を示す平面
図、 第10図は換気空調設備の系統図、 第11図は排水設備の系統図である。 第12図及び第13図は、従来例を示す平面図と横断面図で
ある。 (1)……建屋、(2)……航空機、(2a)……胴部、
(2b)……主翼部、(2c)……尾翼部、(5)……胴作
業域、(6)……主翼作業域、(7)……隔壁、(18)
……尾翼作業域、(24)……空調器、(31),(49)…
…換気空気再利用装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建屋(1)内において、航空機(2)の胴
    部(2a)廻りの胴作業域(5)と主翼部(2b)廻りの主
    翼作業域(6)とに作業域を仕切る隔壁(7)を設け、
    前記胴作業域(5)と前記主翼作業域(6)とのうちの
    一方の作業域(5)に対しして供給する換気空気を温調
    する空調器(24)を設け、前記の一方の作業域(5)か
    らの排気を浄化して、その浄化空気を他方の作業域
    (6)に対し換気空気として供給する換気空気再利用装
    置(31)を設けた航空機用建屋における換気空調設備。
  2. 【請求項2】前記換気空気再利用装置(31)による浄化
    空気の一部を前記空調器(24)に還気するように構成し
    てある請求項1記載の航空機用建屋における換気空調設
    備。
  3. 【請求項3】前記胴作業域(5)又は前記主翼作業域
    (6)からの排気を浄化して、その浄化空気を前記航空
    機(2)の尾翼部(2c)廻りの尾翼作業域(18)に対し
    換気空気として供給する尾翼作業域用の換気空気再利用
    装置(49)を設けた航空機用建屋における換気空調設
    備。
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