JP2523214B2 - 塗料除去処理用洗浄設備 - Google Patents

塗料除去処理用洗浄設備

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JP2523214B2 JP2188972A JP18897290A JP2523214B2 JP 2523214 B2 JP2523214 B2 JP 2523214B2 JP 2188972 A JP2188972 A JP 2188972A JP 18897290 A JP18897290 A JP 18897290A JP 2523214 B2 JP2523214 B2 JP 2523214B2
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    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
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    • B05B16/80Movable spray booths
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B14/00Arrangements for collecting, re-using or eliminating excess spraying material
    • B05B14/40Arrangements for collecting, re-using or eliminating excess spraying material for use in spray booths
    • B05B14/46Arrangements for collecting, re-using or eliminating excess spraying material for use in spray booths by washing the air charged with excess material
    • B05B14/462Arrangements for collecting, re-using or eliminating excess spraying material for use in spray booths by washing the air charged with excess material and separating the excess material from the washing liquid, e.g. for recovery

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、塗料除去処理物としての航空機を洗浄液に
より洗浄する作業域の床に、除去塗料の塗料スラッジを
含む洗浄作用後の洗浄液を集合流入させる回収溝を、前
記航空機の配置箇所の下方で前記航空機の長手方向に沿
わせて延設した塗料除去処理用洗浄設備に関する。
〔従来の技術〕
従来一般に、塗料除去処理物を洗浄液により洗浄する
設備においては、例えば、特開昭61−149273号公報や特
開昭62−38273号公報に見られるように、洗浄作業域の
床に、除去塗料の塗料スラッジを含む洗浄作用後の洗浄
液を集合流入させる回収溝を設け、そして、この回収溝
により回収した洗浄液を、そのまま回収溝から洗浄作業
域外の別置のスラッジ分離設備に導き、このスラッジ分
離設備において、装備のフィルタ装置などにより回収洗
浄液から除去塗料の塗料スラッジを分離処理するように
しており、塗料除去処理対象物として航空機を扱う設備
においても、これと同様に、洗浄作業域の床に、洗浄作
用後の洗浄液を集合流入させる回収溝を、航空機の配置
箇所の下方で航空機の長手方向に沿わせて延設し、この
回収溝により回収した洗浄液を、回収溝から洗浄作業域
外の別置のスラッジ分離設備に導き、このスラッジ分離
設備で回収洗浄液から除去塗料の塗料スラッジを分離処
理するようにしていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、航空機を処理物とする場合、使用する洗浄液
が大量で、また、分離回収するべき塗料スラッジも大量
であるため、回収洗浄液から塗料スラッジを分離するフ
ィルタ装置などに大型なものが必要となり、この為、洗
浄作業域とは別置するスラッジ分離設備の必要スペース
が嵩む問題があった。
また、航空機の配置箇所の下方で航空機の長手方向に
沿わせて延設する回収溝がかなりの長尺溝となるため、
回収洗浄液に含まれる塗料スラッジのうち回収溝の底部
に残留したり堆積するものを除去する清掃メンテナンス
の負担が大きい問題もあった。
本発明の目的は、航空機を処理物とする塗料除去処理
用の洗浄設備において、合理的な設備構成をもって回収
洗浄液から塗料スラッジを分離することにより、省スペ
ース化及び省力化を効果的に達成する点にある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明による塗料除去処理用洗浄設備の第1の特徴構
成(請求項1記載の発明の特徴構成)は、塗料除去処理
物としての航空機を洗浄液により洗浄する作業域の床
に、除去塗料の塗料スラッジを含む洗浄作用後の洗浄液
を集合流入させる回収溝を、前記航空機の配置箇所の下
方で前記航空機の長手方向に沿わせて延設する構成にお
いて、 前記回収溝に、その溝内に流入する洗浄液をフィルタ
により濾過して除去塗料の塗料スラッジを捕捉するとと
もに、前記フィルタを溝長手方向に移動させて捕捉塗料
スラッジを搬送回収するフィルタコンベアを装備したこ
とにある。
また、本発明による塗料除去処理用洗浄設備の第2の
特徴構成(請求項2記載の発明の特徴構成)は、上記第
1特徴構成において、 前記回収溝から回収した洗浄液を浄化する浄化装置、
及び、この浄化装置により浄化した洗浄液を前記回収溝
の長手方向における上流端に供給する循環路を設けたこ
とにある。
また、本発明による塗料除去処理用洗浄設備の第3の
特徴構成(請求項3記載の発明の特徴構成)は、上記第
1又は第2特徴構成において、前記フィルタコンベアの
フィルタが巻き取り式であることにある。
〔作用〕
第1特徴構成においては、作業域で航空機の洗浄に使
用した洗浄液(すなわち、除去塗料の塗料スラッジを含
む洗浄作用後の洗浄液)を、航空機配置箇所の下方で航
空機の長手方向に沿わせて延設した回収溝に集合流入さ
せる際、この回収溝に装備したコンベアフィルタのフィ
ルタにより流入洗浄液を濾過し、この濾過により、洗浄
液中に含まれる除去塗料の塗料スラッジを回収溝への回
収洗浄液から分離捕捉する。
そして、このコンベアフィルタにおいて、そのフィル
タそのものを回収溝の長手方向に移動させることによ
り、捕捉した塗料スラッジを搬送して所定箇所に集積回
収する。
第2特徴構成においては、回収溝から回収して浄化装
置により浄化した洗浄液を、循環路を介して、回収溝の
長手方向における上流端に供給することにより、フィル
タで捕捉されなかった塗料スラッジ(すなわち、フィル
タを通過して洗浄液とともに溝内を流化する一部の塗料
スラッジ)に対する回収溝での洗い流し効果を高める。
第3特徴構成においては、上記コンベアフィルタのフ
ィルタを巻き取り式とすることにより、洗浄液から除去
塗料の塗料スラッジを分離捕捉して、その捕捉塗料スラ
ッジを所定箇所へ搬送回収したのちのフィルタを巻き取
り回収する。
〔発明の効果〕
つまり、本発明の第1特徴構成によれば、洗浄作業域
の床において、処理物である航空機の下方で航空機の長
手方向に沿わせて延設される長尺の回収溝を、フィルタ
の装備スペースに有効利用して、洗浄液中の塗料スラッ
ジを回収溝への洗浄液流入段階でフィルタにより洗浄液
から分離するから、航空機の洗浄に用いた大量の洗浄液
を処理対象として、大量の塗料スラッジを分離する大型
のスラッジ分離設備を、洗浄作業域の外部に別途に設け
ることを不要にすることができ、また、フィルタにより
塗料スラッジを分離した後の洗浄液(すなわち、回収溝
からの洗浄液)に対し、再度、スラッジ分離処理を施す
スラッジ分離設備を、洗浄作業域の外部に別途設けるに
しても、回収溝への流入段階で塗料スラッジ分離を実施
しない場合に比べ、その分離設備は小型なもので済ませ
ることができ、これにより、航空機を処理物とする塗料
除去処理用の洗浄設備において、省スペース化を効果的
に達成できる。
また、塗料スラッジを回収溝への洗浄液流入段階で捕
捉するから、回収溝に塗料スラッジが残留・堆積するこ
とも防止でき、これにより、従来設備に比べ、航空機の
長手方向に沿って延設される長尺の回収溝に対する清掃
メンテナンスの負担も軽減でき、さらに、フィルタで捕
捉した塗料スラッジは、フィルタそのものの溝長手方向
への移動により搬送して所定箇所に集積回収するから、
捕捉塗料スラッジの回収も容易なものとなり、これらの
ことから、省力化を効果的に達成できる。
そしてまた、この設備改良においては、洗浄作用後の
洗浄液を集合流入させるべく航空機の長手方向に沿わせ
て床に延設される細長の長尺回収溝に対し、通常構造と
して細長の長尺構造を採るコンベアフィルタを装備する
という合理的な改良形態を採ることから、例えば、洗浄
作業域の床面の全面を、幅広のフィルタコンベアで形成
するといった特殊な構造を採るに比べ、改良そのものも
容易かつ安価にすることができる。
本発明の第2特徴構成によれば、フィルタで捕捉され
なかった塗料スラッジを回収溝において効果的に洗い流
し得ることで、回収溝における塗料スラッジの残留・堆
積を更に確実に防止でき、これにより、回収溝に対する
清掃メンテナンスの負担を一層効果的に軽減できる。
本発明の第3特徴構成によれば、洗浄液から除去塗料
の塗料スラッジを分離捕捉して、その捕捉塗料スラッジ
を所定箇所へ搬送回収したのちのフィルタを巻き取り回
収するから、回収溝の全長にわたって、フィルタを塗料
スラッジの集積回収箇所に向けて往移動させるととも
に、それに続いて、その集積回収箇所から逆向きに復移
動させる形式に比べ、フィルタの移動に要する動力を節
減でき、殊に、航空機を対象とすることにおいては回収
溝の溝長が長尺となることから、この第3特徴構成が特
に有効なものとなる。
〔実施例〕
次に実施例を図面に基づいて説明する。
図中(1)は、航空機(2)を再塗装作業や整備作業
等のために収納する建屋であり、この建屋(1)へは航
空機(2)をその頭部から侵入させる形態としてある。
建屋(1)は、航空機(2)の胴部(2a)及び主翼部
(2b)を収納する本棟部(1A)と、航空機(2)の尾翼
部(2c)を収納するべく本棟部(1A)の出入口側に連設
された尾翼棟部(1B)とを備え、本棟部(1A)は、主翼
部(2b)を収納する必要があることから尾翼棟部(1B)
よりも巾広に構成し、一方、尾翼棟部(1B)は垂直尾翼
を収納する必要があることから本棟部(1A)よりも高く
構成してある。
尾翼棟部(1B)を本棟部(1A)よりも巾狭に構成する
ことに対し、胴部(2a)及び主翼部(2b)の本棟部(1
A)に対する出入りを許すべく、尾翼棟部(1B)は、巾
方向において2分割形成し、そして、それら分割部分
(1b)を、互いに合体した状態となって尾翼部(2c)を
収納する収納作用位置(図中、実線で示す位置)と、巾
方向の両外側へ互いが離間して胴部(2a)及び主翼部
(2b)の本棟部(1A)への出入りを許す退避位置(図
中、一点鎖線で示す位置)とに移動自在に構成してあ
る。
図中(3)は、上記両分割部分(1b)の移動を案内す
る案内機構であり、又、(4)は本棟部(1A)に対する
主翼部(2b)の出入りを許すための補助扉である。
つまり、上述の如く本棟部(1A)及び尾翼棟部(1B)
を構成することにより、建屋(1)の全体を、主翼部
(2b)の巾に見合った巾広の構造で、かつ、垂直尾翼の
高さに見合った嵩高の構造に構成するに比べ、建屋
(1)の建築コストが低コストで済むように、又、建屋
(1)内の気積が小となって建屋(1)内の換気・空調
に要する設備コスト及びランニングコストが低コストで
済むようにしてある。
建屋(1)の本棟部(1A)には、収容した胴部(2a)
(本例では機体頭部を含む)の廻りの胴作業域(5)
と、収容した主翼部(2b)の廻りの主翼作業域(6)と
に作業域を仕切る隔壁(7)を設けてあり、この隔壁
(7)をもって胴作業域(5)と主翼作業域(6)とを
仕切ることで、両作業域(5),(6)において互いに
異なる作業(例えば塗装作業と整備作業)を互いに悪影
響を及ぼすことなく並行実施できるようにしてある。
上記隔壁(7)は、胴部(2a)の全長にわたって胴部
(2a)の両側に位置する仕切り作用位置(図中に示す位
置)と、退避位置とに移動自在に構成してあり、又、こ
のように移動自在とするについては、隔壁(7)を複数
に分割して、それら分割部(7a),(7b),(7c),
(7d)ごとに移動させるようにしてある。
具体的には、主翼部(2b)よりも前方で胴部(2a)の
両側に位置する先端部(7a)は、屏風式の折り畳み構造
として、上下のレール式案内機構に案内させながら、隔
壁として機能させるべく開いた状態で位置させる胴部
(2a)側方の仕切り作用位置と、折り畳んだ状態で位置
させる本棟部(1A)端部の所定退避位置とにわたって左
右を各別に移動する構成としてあり、また、主翼部(2
b)よりも上方で胴部(2a)の両側に位置する中央上部
(7b)は、昇降機構により下降させて位置させる胴部
(2a)側方の仕切り作用位置と、昇降機構により上昇さ
せて位置させる上方の所定退避位置とにわたって左右を
各別に移動する構成としてある。
さらに、主翼部(2b)よりも下方で胴部(2a)の両側
に位置する中央下部(7c)は、キャスタ構造等の採用に
より隔壁としての壁体構造のままで胴部(2a)側方の仕
切り作用位置と所定の退避位置とにわたって左右を各別
に移動する構成としてあり、又、主翼部(2b)よりも後
方で胴部(2a)の両側に位置する後部(7d)は、屏風式
の折り畳み構造として、上下のレール式案内機構に案内
させながら、隔壁として機能させるべく開いた状態で位
置させる胴部(2a)側方の仕切り作用位置と、折り畳ん
だ位置で位置させる尾翼棟部(1B)における所定の格納
位置とにわたって左右を各別に移動すると共に、その折
り畳み格納状態において尾翼棟部(1B)における各分割
部分(1b)の退避位置への移動に伴い退避移動させる構
成としてある。
尚、隔壁(7)の各部には、胴作業域(5)への採光
のため、及び、胴作業域(5)内での作業を外側から監
視できるようにするために、多数の透明ガラス窓(8)
を配設してある。
胴作業域(5)には、仕切り作用位置にある上述の隔
壁(7)とは分離した状態で胴作業域(5)内を移動で
きる作業台(9)を設けてあり、この作業台(9)の自
由な域内移動により、胴部(2a)に対する各種作業を能
率良く行えるようにしてある。
上記作業台(9)の移動構造については、建屋(1)
の天井部で胴作業域(5)の両側縁に対応位置する箇所
に、胴作業域(5)の全長にわたって延びる一対のレー
ル(10)を設けると共に、これらレール(10)間に架設
されてレール(10)上を胴部(2a)の長手方向に走行移
動する横フレーム(11)を複数機設け、そして、これら
横フレーム(11)の夫々から、1台又は胴部(2a)の一
側方と他側方とに振り分けるべき2台の上下伸縮フレー
ム(12)を、胴部(2a)の巾方向に駆動移動自在状態で
垂下連設して、これら上下伸縮フレーム(12)夫々の下
端に作業台(9)を取り付けてある。
つまり、胴作業域(5)内において各作業台(9)
を、横フレーム(11)のレール(10)上走行により胴部
(2a)の長手方向へ移動させ、又、各上下伸縮フレーム
(12)の伸縮動作により上下方向へ移動させ、更に、横
フレーム(11)に対する上下伸縮フレーム(12)の駆動
移動により胴部(2a)の巾方向へ移動させるようにして
ある。
又、前述の如く横フレーム(11)を複数機設けて、上
述の作業台(9)を胴部(2a)の長手方向に複数分散配
置したことにより、胴作業域(5)を胴部(2a)の長手
方向において更に複数の作業ゾーンに区画した形態で、
胴部(2a)に対する各種作業を実施できるようにしてあ
る。
胴作業域(5)における上記作業台(9)のうち、航
空機(2)の頭部側端に位置する一対の作業台(9a)に
は、搭乗作業者が胴部(2a)に対する人為塗装作業を行
うための塗装作業装置類(13)を搭載(後述のワンハン
ドロボット型自動塗装機の搭載も可能)すると共に、人
為塗装作業を含む胴部(2a)に対する各種人為作業を行
うための搭乗者用作業スペースを設けてあり、他方、胴
部(2a)の長手方向において中間に位置する2対の作業
台(9b)には、胴部(2a)の側周面を自動塗装するワン
ハンドロボット型のサイド用自動塗装機(14)を搭載す
ると共に、胴部(2a)に対する各種の人為作業を行うた
めの搭乗者用作業スペースを設けてある。
又、胴部(2a)の尾部側端に位置する作業台(9c)に
は、胴部(2a)の上周面を自動塗装するワンハンドロボ
ット型のトップ用自動塗装機(15)を搭載すると共に、
他の作業台(9a),(9b)と同様に胴部(2a)に対する
各種の人為作業を行うための搭乗者作業スペースを設け
てある。
サイド用自動塗装機(14)又はトップ用自動塗装機
(15)を搭載する作業台(9b),(9c)については、第
8図及び第9図に示すように、作業台(9b),(9c)上
で自動塗装機(14),(15)と搭乗者用作業スペース
(16)とを一側と他側とに振り分け配置し、そして、そ
れら作業台(9b),(9c)を、その中央部の縦軸芯
(P)回りでの回転により、自動塗装機(14),(15)
搭載側の一側が胴部(2a)に向く自動塗装作業用姿勢
(第9図に示す状態)と、搭乗者用作業スペース(16)
設置側の他側が胴部(2a)に向く人為作業用姿勢(第8
図に示す状態)とに向き変更できるように前述の上下伸
縮フレーム(12)に取り付けてあり、これによって、自
動塗装作業を行う場合には、搭乗者用作業スペース(1
6)において作業監視者が自動塗装機(14),(15)の
作業動作の支障とならない状態で自動塗装作業を監視で
きるように、又、胴部(2a)に対する各種の人為作業を
行う場合には、搭乗作業者が自動塗装機(14),(15)
を障害とすることなく作業性の良い状態で能率良く所定
の人為作業を行えるようにしてある。
一方、主翼作業域(6)においては、床上設置型の作
業台(17)を複数配備してあり、これら作業台(17)上
に各種作業機器を搭載して、これら作業台(17)上でエ
ンジン整備作業や塗装作業等の主翼部(2b)に対する各
種作業を行うようにしてある。
又、主翼作業域(6)における上記作業台(17)には
昇降機構を具備してあり、作業種に応じて作業台(17)
の高さを昇降機構により調整できるようにしてある。
尾翼棟部(1B)においては、収容した尾翼部(2c)の
廻りの尾翼作業域(18)を囲う内壁(19)を設けると共
に、この尾翼作業域(18)内を移動できる作業台(20)
を垂直尾翼の両側に設け、そして、これら作業台(20)
に、搭乗作業者が尾翼部(2c)に対する人為塗装作業を
行うための塗装作業装置類(13)を搭載すると共に、人
為塗装作業を含む尾翼部(2c)に対する各種人為作業を
行うための搭乗者作業スペースを設けてある。
尾翼作業域(18)における上記作業台(20)の移動構
造については、胴作業域(5)の作業台(9)と同型式
を採用してあり、天井部に設けたレール(21)上を胴部
(2a)の長手方向に走行移動する左右一対の横フレーム
(22)夫々から上下伸縮フレーム(23)を、胴部(2a)
の巾方向に駆動移動自在な状態で垂下連設し、これら上
下伸縮フレーム(23)夫々の下端に作業台(20)を取り
付けてある。
尾翼作業域(18)を囲む左右の内壁(19)、及び、レ
ール(21)から作業台(20)にわたる左右の作業台機構
(20,21,22,23)は、尾翼棟部(1B)を形成する前述の
分割部分(1b)に左右各別に付帯装備してあり、本棟部
(1A)に対する胴部(2a)及び主翼部(2b)の出入りの
際には、上記左右の内壁(19)及び左右の作業台機構
(20,21,22,23)を左右各別の形態で各分割部分(1b)
と一体的に移動させるようにしてある。
次に、前述の胴作業域(5)に対する換気空調につい
ては、胴作業域(5)に供給する換気空気を除塵及び温
湿度調整する主空調機(24)を設け、そして、胴作業域
(5)に対応位置する天井部において、主空調機(24)
から給気ファン(25)及び給気風路(26)を介して供給
される換気空気を胴作業域(5)に吹き出し供給する胴
部用吹出口(27a),(27b),(27c),(27d)を胴部
(2a)の長手方向に並べて設け、一方、胴作業域(5)
に対応位置する床部において、胴作業域(5)の域内気
を吸い込み排気する胴部用吸込口(28a),(28b),
(28c)を、胴部(2a)の頭部側及び尾部側の夫々で胴
作業域(5)の域縁に沿う位置と、胴部(2a)の長手方
向の中央部に対応する位置とに配置してある。
つまり、天井部に配置の胴部用吹出口(27a),(27
b),(27c),(27d)から除塵及び温湿度調整を施し
た換気空気を吹き出し供給し、かつ、床部に配置の胴部
用吸込口(28a),(28b),(28c)から域内気を域内
発生有害物質(例えば、塗料ミスト、溶剤ガス、塵埃
等)とともに吸い込み排気することにより、主翼作業域
(6)との間での作業環境上の相互悪影響を回避すべく
前述の隔壁(7)により仕切った胴作業域(5)におい
て、換気気流を所謂プッシュプル形態で下向きに流動さ
せ、これによって、胴作業域(5)における作業環境の
良化を効果的に達成できるようにしてある。
又、胴作業域(5)における作業台を、胴部(2a)の
全長にわたり、かつ、上下複数段の型式とするに代え
て、先述の如き移動式の作業台(9)を採用したことに
より、胴作業域(5)における上述の如きプッシュプル
形態での換気気流流動が作業台の存在のために阻害され
ることを回避して、胴作業域(5)における作業環境の
良化を一層効果的に達成できるようにしてある。
胴部用吹出口(27a),(27b),(27c),(27d)、
及び、胴部用吸込口(28a),(28b),(28c)は、給
気風路(26)側のダンパ(29)及び排気風路(30)側の
ダンパ(71)に対する遠隔切換操作により、胴部(2a)
の長手方向の前側寄りに位置する吹出口(27a),(27
b)及び吸込口(28a),(28b)の夫々を吹き出し及び
吸い込み機能させる状態と、胴部(2a)の長手方向の後
側寄りに位置する吹出口(27c),(27d)及び吸込口
(28c)の夫々を吹き出し及び吸い込み機能させる状態
とに、胴作業域(5)内の作業形態に応じて使用状態を
択一的に切り換えるようにしてあり、これによって、胴
作業域(5)における作業環境は前述のプッシュプル形
態での換気気流流動をもって効果的に良化しながらも、
胴作業域(5)での各種作業の進行上、換気空調が不要
である部分に対する無駄な換気空調を省いて、胴作業域
(5)の換気空調に要する設備機器を小型なもので済ま
せられるように、又、換気空調に要するエネルギを節減
するようにしてある。
主翼作業域(6)に対する換気空調については、胴作
業域(5)からの排気を浄化して、この浄化空気を主翼
作業域(6)に対し換気空気として供給する換気空気再
利用装置(31)を設けてあり、具体的には、換気ファン
(32)により胴部用吸込口(28a),(28b),(28c)
から排気風路(30)へ導びいた胴作業域(5)からの排
気を除塵する除塵装置(33)、及び、この除塵装置(3
3)により除塵した空気中に未だ含まれる溶剤ガス等の
透過有害物質を分離除去する回転吸脱着式の空気処理装
置(34)を主要構成装置として上記換気空気再利用装置
(31)を構成してある。
換気空気再利用装置(31)により浄化した空気を主翼
作業域(6)に対する換気空気として利用するについて
は、この浄化空気を所定の分流比で3流に分流し、1流
は屋外排気風路(35)を介し浄化済排気として屋外へ廃
棄し、別の1流は還気回路(36)を介し前述の主空調機
(24)へ還気し、そして、残りの1流を、中継風路(3
7)を介し主翼部用空調機(38)に導いて、この主翼部
用空調機(38)により再度除塵及び温湿度調整した上で
主翼作業域(6)に対する換気空気として主翼部用の給
気ファン(39)及び給気風路(40)を介し主翼部用吹出
口(41)へ送給するようにしてある。
又、上記主翼部用空調機(38)へは、換気空気再利用
装置(31)からの浄化空気とともに、外気取入風路(4
2)を介し取り入れた新鮮外気を換気空気再利用装置(3
1)からの浄化空気に合流させて供給し、この合流気を
主翼作業域(6)に対する換気空気として主翼部用空調
機(38)で除塵及び温湿度調整するようにしてあるが、
前述の如く胴作業域(5)からの排気を換気空気再利用
装置(31)により浄化して、この浄化空気を主翼作業域
(6)に対する換気空気に利用することにより、主翼作
業域(6)に対する換気空気の全量を外気の温湿度調整
気とするに比べ、換気空気再利用装置(31)から主翼部
用空調機(38)へ供給する浄化空気(すなわち、胴作業
域(5)からの排気の一部)が未だ保有する保有熱量
(主空調機(24)での温調が冷却の場合には冷熱量、加
熱の場合には温熱量)だけ、主翼作業域(6)に対する
換気空気の温調に要するエネルギを節約できるように、
又、主翼部用空調機(38)における温調装置を能力的に
小型なもので済ませられるようにしてある。
一方、換気空気再利用装置(31)による浄化空気の一
部を還気する主空調機(24)へは、換気空気再利用装置
(31)からの浄化空気とともに、外気取入風路(43)を
介し取り入れた新鮮外気を換気空気再利用装置(31)か
らの浄化空気に合流させて供給し、この合流気を胴作業
域(5)に対する換気空気として主空調機(24)で除塵
及び温湿度調整するようにしてあるが、これについて
も、胴作業域(5)からの排気を換気空気再利用装置
(31)により浄化して、この浄化空気を胴作業域(5)
に対する換気空気に利用することにより、胴作業域
(5)に対する換気空気の全量を外気の温湿度調整気と
するに比べ、換気空気再利用装置(31)から主空調機
(24)へ還気する浄化空気(すなわち、胴作業域(5)
からの排気の一部)が未だ保有する保有熱量だけ、胴作
業域(5)に対する換気空気の温調に要するエネルギを
節減できるように、又、主空調機(24)における温調装
置を能力的に小型なもので済ませられるようにしてあ
る。
主翼部用空調機(38)により除塵及び温湿度調整した
換気空気を主翼作業域(6)に対し吹き出し供給する主
翼部用吹出口(41)は、主翼部(2b)の全巾にわたって
主翼部(2b)の前方近傍から主翼部(2b)へ向けて後方
向きないし斜め後方向きに換気空気を吹き出す構造とし
て、主翼作業域(6)の中でも主翼部近傍のみをスポッ
ト的に換気するようにしてあり、これによって、胴作業
域(5)に比べ広域の主翼作業域(6)においても、主
翼部(2b)に対する各種作業の作業環境の良化に少い換
気風量で効果的に達成できるようにしてある。
図中(44)は、回転吸脱着式の空気処理装置(34)で
排気から分離除去して脱着用の高温再生空気へ移行させ
た溶剤ガス等の脱着有害物質を焼却処理する触媒燃焼装
置である。
又、(45)は、回転吸脱着式の空気処理装置(34)に
対するバイパス風路であり、除塵装置(33)からの除塵
空気の一部はこのバイパス風路(45)を通過する。
建屋(1)内において本棟部(1A)と尾翼棟部(1B)
とを仕切る仕切壁(46)には、主翼作業域(6)の域内
気を排気ファン(47)の吸引力により吸い込み排気する
主翼部用吸込口(48)を設けてあり、前述の主翼部用吹
出口(41)からの後方向きの換気空気の吹き出しと、上
記配置の主翼部用吸込口(48)による域内気の吸い込み
排気とをもって主翼部(2b)周りで換気気流を後方向き
に円滑に流動させ、これによって、主翼部(2b)廻りの
作業環境の良化をより効果的に達成できるようにしてあ
る。
次に尾翼作業域(18)に対する換気空調については、
主翼作業域(6)からの排気を浄化して、この浄化空気
を尾翼作業域(18)に対し換気空気として供給する尾翼
作業域用の換気空気再利用装置を設けてあり、具体的に
は、この尾翼作業域用の換気空気再利用装置として、主
翼部用吸込口(48)により吸い込んだ主翼作業域(6)
からの排気を濾過処理により浄化するドライフィルタ装
置(49)を尾翼棟部(1B)に設けてある。
そして、このドライフィルタ装置(49)により浄化し
た浄化空気の一部は屋外排気風路(50)を介し浄化済排
気として屋外へ廃棄し、浄化空気のうちの残部を、中継
風路(51)を介して尾翼部用空調機(52)に導びいて、
この尾翼部用空調器(52)により再度除塵及び温湿度調
整した上で尾翼作業域(18)に対する換気空気として尾
翼部用の給気ファン(53)及び給気風路(54)を介し尾
翼部用吹出口(55)へ送給するようにしてある。
又、上記尾翼部用空調機(52)へは、尾翼作業域用の
換気空気再利用装置としての前記ドライフィルタ装置
(49)からの浄化空気とともに、外気取入風路(56)を
介し取り入れた新鮮外気をドライフィルタ装置(49)か
らの浄化空気に合流させて供給し、この合流気を尾翼作
業域(18)に対する換気空気として尾翼部用空調機(5
2)で除塵及び温湿度調整するようにしてあるが、主翼
作業域(6)からの排気を浄化して、この浄化空気を尾
翼作業域(18)に対する換気空気に利用することによ
り、尾翼作業域(18)に対する換気空気の全量を外気の
温湿度調整気とするに比べ、ドライフィルタ装置(49)
から尾翼部用空調機(52)へ供給する浄化空気(すなわ
ち、主翼作業域(6)からの排気の一部)が未だ保有す
る保有熱量だけ、尾翼作業域(18)に対する換気空気の
温調に要するエネルギを節減できるように、又、尾翼部
用空調機(52)における温調装置を能力的に小型なもの
で済ませられるようにしてある。
前記尾翼部用吹出口(55)を尾翼作業域(18)の上部
に設けるのに対し、尾翼作業域(18)の域内気を吸い込
み排気する尾翼部用吸込口(57)は、尾翼作業域(18)
における作業環境の良化を効果的に達成すべく尾翼作業
域(18)の下部に配設してあり、又、この尾翼部用吸込
口(57)により吸い込んだ尾翼作業域(18)からの排気
は、前述の主翼部用吸込口(48)により吸い込んだ主翼
作業域(6)からの排気とともに、前記のドライフィル
タ装置(49)で浄化するようにしてある。
つまり、尾翼作業域(18)からの排気はドライフィル
タ装置(49)で浄化した後、その一部は前記の屋外排気
風路(50)を介し浄化済空気として屋外へ廃棄するが、
残部は尾翼部用空調機(52)へ還気するようにしてあ
り、これによって、尾翼作業域(18)からの排気が未だ
保有する保有熱量の一部をも有効利用するようにして、
尾翼作業域(18)に対する換気空気の温調に要するエネ
ルギを一層節減できるように、又、尾翼部用空調機(5
2)における温調装置を能力的に更に小型なもので済ま
せられるようにしてある。
以上要するに、各作業域(5),(6),(18)に対
する換気空調の夫々において排気保有熱量を有効利用し
て換気空気の温調に要するエネルギを節減すると共に、
各空調機(24),(38),(52)における温調装置を能
力的に小型なもので済ませられるようにすることによ
り、建屋(1)全体として、大巾な省エネを達成すると
共に、設備コストの大巾な節減を図ってある。
尚、主翼部用吸込口(48)を設ける左右の前記仕切壁
(46)、左右のドライフィルタ装置(49)、並びに、左
右の尾翼部用空調機(52)の夫々は、前述の内壁(19)
及び作業台機構(20,21,22,23)と同様に、尾翼棟部(1
B)を形成する分割部分(1b)に左右各別に付帯装備
し、本棟部(1A)に対する胴部(2a)及び主翼部(2b)
の出入りの際は、左右の仕切壁(46)、左右のドライフ
ィルタ装置(49)、並びに、左右の尾翼部用空調機(5
2)の夫々を左右各別の形態で各分割部分(1b)と一体
的に移動させるようにしてある。
胴作業域(5)及び尾翼作業域(18)の床部には、航
空機(2)の配置箇所の下方で胴作業域(5)の前端か
ら尾翼作業域(18)の後端にわたって航空機(2)の長
手方向に延びる一連の回収溝(58)を設けてあり、胴部
(2a)及び尾翼部(2c)に対する再塗装に先立ち、これ
ら各部(2a),(2c)における以前の塗布塗料を剥離液
を用いて剥離させた上で洗浄水により洗い流す作業にお
いて、洗浄作用後の洗浄水を回収溝(58)に集合流入さ
せ、この集合流入洗浄水を回収溝(58)の長手方向の下
流側端に設けた貯水槽(59)へ自然流下により集水する
ようにしてある。
又、回収溝(58)には、溝の開口面方向に拡げる状態
で溝の全長にわたらせて塗料スラッジ捕集用の巻き取り
式フィルタ(60a)を張設してあり、このフィルタ(60
a)により、回収溝(58)への流入洗浄水を濾過処理し
て、洗浄水とともに回収溝(58)に流入する除去塗料
(すなわち、剥離液を用いて剥離させた以前の塗布塗
料)の塗料スラッジを洗浄水から分離捕捉するようにし
てある。
上記フィルタ(60a)は、このフィルタ(60a)を回収
溝(58)の長手方向で下流端側に向けて移動させる無端
回動装置(60b)とともにフィルタコンベア(60)を構
成し、フィルタ(60a)により捕捉した塗料スラッジ
は、フィルタコンベア(60)における搬送回収具として
のフィルタ(60a)の移動により搬送してスラッジ貯留
槽(61)に集め、その後、別途設けたスタッジ処理設備
に送って適宜後処理を施すようにしてある。
つまり、回収溝(58)には、その溝内に流入する洗浄
水をフィルタ(60a)により濾過して除去塗料の塗料ス
ラッジを捕捉するとともに、このフィルタ(60a)を溝
長手方向に移動させて捕捉塗料スラッジを搬送回収する
フィルタコンベア(60)を装備してある。
一方、貯水槽(59)に集水した洗浄水は、ポンプ(6
2)により遠心分離器(63)へ送り、この遠心分離器(6
3)により未だ残る塗料スラッジ及び油分を分離除去す
るようにしてあり、そして、遠心分離器(63)により分
離した塗料スラッジはスラッジ濾過装置(64)で脱水処
理した後、搬送容器(65)をもって前記のスラッジ処理
設備へ送り、又、遠心分離器(63)により分離した油分
は回収容器(66)へ回収するようにしてある。
遠心分離器(63)により塗料スラッジ及び油分を分離
除去した洗浄水の一部は、循環路(67)を介して回収溝
(58)の上流端に供給し、回収溝(58)における塗料ス
ラッジの流下用水に再利用するようにしてある。
尚、遠心分離器(63)により塗料スラッジ及び油分を
分離除去した洗浄水の残部は、排水路(68)を介して排
水処理設備へ送り適宜排水処理を施すようにしてある。
前記貯水槽(59)には、前述のポンプ(62)により汲
み出した洗浄水の一部を還流して貯水槽(59)における
貯留洗浄水中に噴出するノズル装置(69)を設けてあ
り、このノズル装置(69)により洗浄水噴出により貯留
洗浄水を攪拌して貯水槽(59)での塗料スラッジの沈降
堆積を防止するようにしてある。
図中(70)は、スラッジ濾過装置(64)において塗料
スラッジから脱水した洗浄水を貯水槽(59)に戻す還水
路である。
〔別実施例〕
次に別実施例を列記する。
前述の実施例においては、洗浄液に水を使用するもの
を例示したが、本発明は、洗浄液に水以外の液剤を使用
するものにも適用できる。
前述の実施例においては、回収溝(58)に装備したフ
ィルタコンベア(60)のフィルタ(60a)により塗料ス
ラッジを分離した後の洗浄液に対して再度、塗料スラッ
ジ分離処理を施すスラッジ分離設備(実施例中における
遠心分離器(63)が相当)を付帯装備した例示したが、
本発明の実施において、回収溝(58)に装備したフィル
タコンベア(60)のフィルタ(60a)による塗料スラッ
ジ分離のみで充分である場合には、再度の塗料スラッジ
分離処理を施すスラッジ分離設備を省略することもでき
る。
回収溝(58)により回収した洗浄液を浄化した上で循
環路(67)を介し回収溝(58)の長手方向の上流端に供
給する構成を実施する場合、浄化装置(前述の実施例に
おいては遠心分離器(63)が相当)には各種形式のもの
を採用できる。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする
ために符号を記すが、該記入により本発明が添付図面の
構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第11図は本発明の実施例を示し、 第1図は建屋構成を示す平面図、第2図は縦断面図、 第3図及び第4図は夫々、建屋内設備構成を示す平面
図、 第5図ないし第7図は、胴作業域の長手方向各位置、及
び、尾翼作業域に対応する位置、夫々での横断面図、 第8図及び第9図は夫々、作業台の使用状態を示す平面
図、 第10図は換気空調設備の系統図、 第11図は排水設備の系統図である。 (2)……航空機、(5),(18)……作業域、(58)
……回収溝、(60a)……フィルタ、(60)……フィル
タコンベア、(63)……浄化装置、(67)……循環路。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−149273(JP,A) 特開 昭62−38273(JP,A) 特開 昭60−232269(JP,A) 特開 昭55−70320(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗料除去処理物としての航空機(2)を洗
    浄液により洗浄する作業域(5),(18)の床に、除去
    塗料の塗料スラッジを含む洗浄作用後の洗浄液を集合流
    入させる回収溝(58)を、前記航空機(2)の配置箇所
    の下方で前記航空機(2)の長手方向に沿わせて延設し
    た塗料除去処理用洗浄設備であって、 前記回収溝(58)に、その溝内に流入する洗浄液をフィ
    ルタ(60a)により濾過して除去塗料の塗料スラッジを
    捕捉するとともに、前記フィルタ(60a)を溝長手方向
    に移動させて捕捉塗料スラッジを搬送回収するフィルタ
    コンベア(60)を装備した塗料除去処理用洗浄設備。
  2. 【請求項2】前記回収溝(58)から回収した洗浄液を浄
    化する浄化装置(63)、及び、この浄化装置(63)によ
    り浄化した洗浄液を前記回収溝(58)の長手方向におけ
    る上流端に供給する循環路(67)を設けた請求項1記載
    の塗料除去処理用洗浄設備。
  3. 【請求項3】前記フィルタコンベア(60)のフィルタ
    (60a)が巻き取り式である請求項1又は2記載の塗料
    除去処理用洗浄設備。
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