JP2573596B2 - 情報伝達方式 - Google Patents

情報伝達方式

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JP2573596B2
JP2573596B2 JP62056797A JP5679787A JP2573596B2 JP 2573596 B2 JP2573596 B2 JP 2573596B2 JP 62056797 A JP62056797 A JP 62056797A JP 5679787 A JP5679787 A JP 5679787A JP 2573596 B2 JP2573596 B2 JP 2573596B2
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豪藏 鹿毛
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は移動通信において、音声などの情報の伝達に
ついて周波数の有効利用を図り、短いが価値ある情報を
伝達する情報伝達方式に関するものである。
〔従来の技術〕
音声などの情報の伝達を移動通信で行う場合には、使
用可能な無線周波数が有限である限り、同一周波数ある
いは隣接,次隣接周波数による干渉妨害の問題があり、
サービス数量に制限が生じる。
従来、自動車電話方式,コードレス電話方式,パーソ
ナル無線などに見られるように、数十分もかかる非常に
長い時間通話が行なわれることもあれば、数秒程度の非
常に短い時間で用がすむこともある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述した従来の情報伝達方式では、1つの電波が無線
区間を占有する時間がまちまちであり、特に長い通話に
よつて無線区間が占有されてしまつて、他の情報の伝達
が制限される。
一方、短い情報の中にも極めて情報価値の高いものが
多数存在する。例えば、緊急呼出しか、待ち合わせ時
間,場所などの連絡、あるいは場合によつては生存の確
認など、これらの情報は短時間で済む。このため、こう
した短い情報を効率良く伝達して伝送効率を向上できる
無線通信システムの開発が要望されている。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の情報伝達方式は、各々が狭い無線ゾーンを有
する第1および第2の基地局と、第1および第2の基地
局の各無線ゾーンに存在しそれぞれ第1および第2の基
地局と無線通信を行う第1および第2の無線端末と、第
1および第2の基地局間の情報を伝達する第1の情報伝
達手段と、第2の基地局より広い無線ゾーンを有する第
3の基地局と、第1および第3の基地局間の情報を伝達
する第2の情報伝達手段とからなる無線通信システムに
おける情報伝達方式において、第1の無線端末は、第2
の無線端末の番号および第2あるいは第3の基地局の番
号のいずれか一方を選択して呼出信号とともに第1の基
地局に送出することを特徴とする。また、第1の基地局
は、呼出信号に応答して第1の基地局の番号を付加して
第2あるいは第3の基地局に送信し、第2の無線端末で
は第1の無線端末の番号、第1の基地局の番号、および
第2あるいは第3の基地局の番号を受信することを特徴
とする。
〔作 用〕
本発明においては、特に短い情報に対する伝送効率を
上げて、多数のユーザが使用できる情報伝達方式を実現
することによつて周波数の有効利用を図る。
〔実施例〕
以下、図面に基づき本発明の実施例を詳細に説明す
る。
第1図は本発明の一実施例を示すブロツク図である。
図において、103,109,112はいずれも加入者線インタ
ーフエイスをもつ基地局であり、第1,第2,第4と区別さ
れる。106は交換機、107はページングシステムの呼出に
使われる第3の基地局である。101および114は第1およ
び第2の無線端末を意味し、116は第3の無線端末を意
味する。102,104,110,113,115,117はそれぞれ伝達され
る情報を一時的に蓄えるためのメモリであり、105,108,
111はそれぞれ第1,第2,第4の基地局103,109,112へ接続
される加入者線の端子である。
そして、第1の基地局103の無線ゾーンに第1の無線
端末101が存在し、第2の基地局109の無線ゾーンに第2
の無線端末114が存在し、第1の基地局103と第2の基地
局109の間に第1の情報伝達手段を有するシステムから
なり、第1の基地局103と第1の無線端末101の間および
第2の基地局109と第2の無線端末114の間の電波の届く
範囲は極めて狭いものに制限し、第1の無線端末101よ
り第2の無線端末114へ第1の短い情報を伝達する際に
は、この第1の短い情報を第1の無線端末101より無線
回線が空いているとき第1の基地局103へ伝達しつぎに
この第1の基地局103より第2の基地局109へ伝達し無線
回線が空いているとき第2の基地局109より第2の無線
端末114へ伝達するように構成され、また、広範囲に電
波が届く第3の基地局107を設け、第1の基地局103と第
3の基地局107の間に第2の情報伝達手段を備え、第1
の無線端末101より第2の無線端末114へ第1の短い情報
を伝達する際には、この第1の短い情報を第1の無線端
末101より無線回線が空いているとき第1の基地局103へ
伝達しかつこの第1の基地局103より第3の基地局107へ
伝達しこの第3の基地局107より第2の無線端末114へ伝
達するように構成されている。そして、第1の無線端末
101より第2の無線端末114へ第2の短い情報を伝達する
際には、この第2の短い情報を有限の時間に制限して第
1の無線端末101へ入力しその入力した内容を無線回線
が空いているときに第1の無線端末101より第1の基地
局103へ伝達しつぎにこの第1の基地局103より第2の基
地局109へ伝達し、無線回線が空いているときに第2の
基地局109より第2の無線端末114へ伝達するように構成
されている。
また、第1の短い情報として第2の無線端末114を呼
出すための呼出信号を伝達し、第2の短い情報として音
声情報を伝達するように構成され、この第2の短い情報
を伝達するために第1の無線端末101から第1の基地局1
03までの無線区間または第2の基地局109から第2の無
線端末114までの無線区間は第2の短い情報としてアナ
ログ信号を伝送するように構成されている。また、第2
の短い情報を伝達するための第1の無線端末101から第
1の基地局103までの無線区間または第2の基地局109か
ら第2の無線端末114までの無線区間は第2の短い情報
としてデジタル信号を伝送するように構成されている。
そして、上記第1の短い情報または第2の短い情報に
ついて第1の無線端末101の番号を含ませて伝達する手
段を備え、また、この第1の短い情報または第2の短い
情報を伝達する過程について、第1の無線端末101また
は第1の基地局103において第1の基地局番号を含ませ
て伝達する手段を備えている。
また、第1の短い情報または第2の短い情報を伝達す
る過程について、第1の無線端末101においてその第1
の無線端末101の番号に含ませて伝達し、第1の基地局1
03においてその第1の基地局103の番号を含ませて伝達
し、第2の無線端末114において第1の無線端末101の番
号および第1の基地局103の番号を検出するとこれらの
番号を第2の無線端末114から送出する情報伝達の相手
として自動設定するとともに信号の受信を使用者へ知ら
せ、つぎに第2の無線端末114から第1の無線端末101へ
情報の伝達を行う際には、マニユアル操作による伝達相
手先番号の設定を必要とせずに上記自動設定された番号
にしたがつて第2の基地局109から第1の基地局103を通
つて第1の無線端末101へ送られるように構成されてい
る。
また、第2の無線端末114から第1の無線端末101へ送
る情報がACK(Acknowledge)信号(確認信号)の場合に
ついて、第2の基地局109においてその第2の基地局109
の番号を含ませて伝達し、第1の無線端末101においてA
CK信号が受信されるとこのとき検出した第2の基地局10
9の番号を表示する手段を備えている。
また、第1の短い情報または第2の短い情報につい
て、第1の無線端末101の番号を含ませて伝達し、第1
の基地局103において第1の無線端末101の番号を検出す
ると第1の無線端末101の番号によつて受信した上記第
1の短い情報または第2の短い情報の伝達を行うか否か
判断し、不適当と判断されると伝達を中止するように構
成されている。
そして、第2の短い情報を有限の時間制限して第1の
無線端末101へ入力するための手段として、第1の無線
端末101に第2の短い情報を蓄えるための記憶手段を備
え、この記憶手段へ第2の短い情報を有限の時間制限し
て蓄えておいて、上記記憶手段の内容を無線回線の空い
ているときに第1の無線端末101より第1の基地局103へ
伝達するように構成されている。
また、第2の無線端末114において伝達されてきた第
1の無線端末101の番号を検出して、その検出した第1
の無線端末101の番号を表示する手段を備え、さらに、
第2の無線端末114において伝達されてきた第1の基地
局103の番号を検出して、その検出した第1の基地局103
の番号を表示する手段を備えている。
また、第1の情報伝達手段として加入者線を用い、第
3の基地局107としてページングシステムの基地局を用
いるように構成されている。
つぎにこの第1図に示す実施例の動作を説明する。
第1の無線端末101,第2の基地局109,第4の基地局11
2の電波の届く範囲は狭く、数百m程度であり、第3の
基地局107から電波の届く範囲は数Km〜数十Kmの広い地
域である。
そして、第1の無線端末101では伝達する情報のみで
なく、自分の端末番号と相手無線端末の番号および相手
無線端末へ電波を発射する基地局の番号を送出する。
まず、第2の無線端末114がどこにいるか全く不明な
ときには、次のようにして呼出信号を第3の基地局107
より送出する。(数百msec程度の短い情報であれば他の
一般の情報も同様に第3の基地局107を使つて伝達可能
であるが、ここでは呼出信号の場合について述べる)。
このときは第1の無線端末101において、第2の無線端
末114の番号と第3の基地局107の番号をマニユアル操作
により設定して呼出信号を送出する。ここで、第1の無
線端末101の番号も予め設定されていて送出される。そ
して、この第1の無線端末101から送出されるこれらの
信号は無線回線が空いているときに第1の基地局103へ
送られる。ここで、第1の無線端末101の番号が適当な
ものと判断されると、受信した信号へさらに第1の基地
局103の番号が付加されて、次のように信号送出が行な
われる。すなわち、受信した信号中より第3の基地局10
7の番号を選び出し、交換機106を通して呼出信号および
第1の無線端末101の番号,第2の無線端末114の番号,
第1の基地局103の番号を第3の基地局107へ送出する。
そこで、これらの信号は第3の基地局107より電波とな
つて発射される。そして、第2の無線端末114では自分
の端末番号を検出し、受信した信号が呼出信号であるこ
とを判別すると呼出音を出力して使用者に知らせる。
このときは、第3の基地局107からの電波が広範囲に
届くために、第2の無線端末114が広い地域内のどこに
いても呼び出すことができる。ここで、呼出信号は第2
の基地局109からも発射することが可能である。これ
は、第2の無線端末114がどこにいるかほぼ確実なとき
に行なわれる。
そして、第1の無線端末101では第2の無線端末114の
番号と第2の基地局109の番号をマニユアル操作により
設定して第1の無線端末101の番号とともに呼出信号を
送出する。このときは、第1の基地局103で第1の基地
局番号が付加されて、次に交換機106を通つて呼出信号
および第1の無線端末101の番号,第2の無線端末114の
番号,第1の基地局103の番号が第2の基地局109へ送ら
れ、無線回線が空いているときに電波として送出され
る。そこで、第2の無線端末114ではこれを受けて呼出
音が出力される。
このとき、第2の無線端末114では第1の無線端末101
の番号が表示されるだけでなく、第1の無線端末101の
番号および第1の基地局103の番号が第2の無線端末114
の送信相手として自動的に設定される。
したがつて、使用者は表示された第1の無線端末101
の番号について返答するか否かを判断して、後述のACK
スイツチをオンするだけでACK信号を第1の無線端末101
へ返すことができる。(この場合、ACK信号に限らず、
他の一般の情報の場合も同様に簡単な操作で返すことが
可能である。ここでは、ACK信号の場合について説明す
る。)すなわち、第2の無線端末114より出されたACK信
号は第2の基地局109,第1の基地局103と順に通つて第
1の無線端末101へ伝達される。そして、この過程にお
いて、第2の基地局109でこの第2の基地局109の番号が
付加されていて、第1の無線端末101でこれを受けたと
き表示すれば、第2の無線端末114の存在場所を明らか
にすることができる。
さて、第1の無線端末101より第2の無線端末114へ音
声情報を送るときは次のようになる。なお、ここでは、
各メモリ間の送受についてやや詳細に説明する。
まず、第1の無線端末101では自分の端末番号,第2
の基地局109の番号,第2の無線端末114の番号をメモリ
102に蓄えられた情報とともに無線回線の空いていると
きに電波として発射する。
つぎに、第1の基地局103では第1の無線端末101から
送られてきた情報をメモリ104へ蓄積するとともに、第
1の無線端末101の番号について判別を行い、自局のサ
ービスにあつていれば第2の基地局109の番号を交換機1
06へ送る。この交換機106ではこれを受けて第1の基地
局103と第2の基地局109の間に加入者接続を行う。そこ
で、第1の基地局103のメモリ104の内容はこの第1の基
地局103の番号が付加されて加入者線端子105から交換機
106を通つて第2の基地局109の加入者線端子108へ送ら
れ、この第2の基地局109のメモリ110へ蓄えられる。
つぎに、この第2の基地局109において、メモリ110の
内容は無線回線が空いているときに電波として発射され
る。そして、第2の無線端末114では、自分の端末番号
が伝られてきたか否かの判断を行い、そうであつたな
ら、送られてきた情報をメモリ115へ蓄えて、使用者に
情報の受信を知らせる。
なお、この実施例において、お互いの無線端末で受信
時に情報を送つてきた相手の無線端末の番号およびこの
ときの相手の基地局番号を検出し、自局の無線端末から
情報伝達するときの相手先として、これらの番号を設定
しておけば、相手の情報の返事を返す場合の操作が楽に
なる。
以下、第2図ないし第5図を用いて無線端末および加
入者線と接続した無線基地局の動作をより詳細に説明す
る。
第2図(a),(b)および第3図は第1図において
使われる無線端末および加入者線へ接続した基地局の実
施例であり、無線回線にデジタル情報を伝送する場合を
示す動作説明図およびブロック図である。第4図
(a),(b)および第5図は第1図において使われる
無線端末および加入者線へ接続した基地局の他の実施例
であり、無線回線にアナログ情報を伝送する場合を示す
動作説明図およびブロツク図である。
なお、第2図(a),(b)および第4図(a),
(b)において、aとA,bとB……iとIはそれぞれ接
続されている。
そして、第2図(a),(b)は第1図の第1および
第2の無線端末101,114の実施例であり、この無線端末
より呼出信号を送出するときには次のように行う。
まず、操作部201の操作により相手の無線端末の番号
と相手の無線端末の存在すると考えられる相手の基地局
番号を定めて、番号読み取りスイツチ202をオンする。
設定部203では番号読み取りスイツチ202からの入力命令
を受けて、相手の無線端末および相手の基地局番号を設
定する。そして、無線端末より伝達される情報はこの設
定部203に設定された基地局番号を有する基地局より、
設定した相手の無線端末へ伝達される。
ここで、基地局番号の設定を第1図の場合について説
明すると次のようになる。すなわち、相手の無線端末が
どこにいるか全く不明なときには第3の基地局107の番
号を設定し、また、第2の基地局109のサービスエリア
を呼び出すときにはこの第2の基地局109の番号を設定
する。
つぎに、呼出スイツチ204をオンする。すると、呼出
信号発生部205より呼出信号が発生され、設定部203の相
手の無線端末番号および相手の基地局番号とさらに無線
端末番号発生部206から出力される自局の無線端末番号
が合成部207においてデジタル信号として合成される。
この合成した結果は無線回線が空のときにデジタル信号
送出のための変調器208(MOD)を通つて、無線送信機20
9(TX)より電波となつて送出される。
そして、無線回線が空か否かは次のようにして判断さ
れる。
すなわち、送信に使用する電波の周波数帯を無線受信
機210(RX)により受けて、電波の存在をスケルチ検出
部211(SQ)で検出し、ここで判断結果を得る。そし
て、送信制御部212ではスケルチ検出部211(SQ)からの
検出結果を受けて、電波がある状態では送信停止制御を
行ない、電波がないと判断されてから合成部207の内容
を無線送信機209(TX)より電波として発射するように
制御する。
そして、音声情報を伝達するときには次のようにす
る。
音声入力スイツチ213をオンし、音声入力表示214が点
灯している間、約5〜10秒にマイクロホン215から音声
を入力する。そして、入力された音声はアナログデジタ
ル変換器216(A/D)によつてデジタル音声情報に変換さ
れ、メモリ217に蓄えられる。
タイマ218はこのための時間制御を行う。すなわち、
音声入力スイツチ213がオンされるとある一定時間出力
を立上げてメモリ217へアナログデジタル変換器216(A/
D)の出力を記憶するように制御するとともに、この間
音声入力表示器214を点灯して使用者に音声入力可能状
態であることを知らせる。
メモリ217に蓄えられた音声情報は確認スイツチ219を
オンすることによつて確かめることができる。すなわ
ち、確認スイツチ219をオンすると、タイマ220の出力が
立上り、この間にメモリ217の内容を出力するように制
御する。出力されたこのメモリ217の内容は合成部221を
通り、デジタルアナログ変換器222(D/A)でアナログ音
声信号に変換され、加算器223を通つてスピーカ224より
音声として出力される。
そして、確認が終われば次にメモリ217の内容は送信
スイツチ225をオンすることによつて、この無線端末よ
り電波として発射することができる。
まず、送信スイツチ225をオンすると、タイマ226へ起
動がかけられ、このタイマ226の出力が立上つている間
にメモリ217に蓄えられた音声情報は出力される。合成
部207ではメモリ217の出力と相手の無線端末番号,相手
の基地局番号および自局の無線端末番号を合成して、変
調器208(MOD)へ送り、さらに、これらの情報は無線送
信機209(TX)より電波として発射される。
ここで、この無線送信機209(TX)はタイマ226の出力
が立上つている間送信を続け、また、この間送信中であ
ることを使用者に知らせるために送信表示器227が点灯
される。
なお、242はACKスイツチ、243はACK信号発生部であ
る。
つぎに、この無線端末の受信については次のように行
なわれる。
無線受信機210(RX)で受けた信号はデジタル信号を
復調する復調器228(DEM)で復調される。そして、この
復調出力がこの無線端末を呼び出すための呼出信号であ
れば次のようになる。
まず、局番号検出部229により自局の無線端末番号を
検出し、次に呼出信号検出部230により呼出信号を検出
すると、呼出トーン信号発生部231より呼出トーン信号
が発生され、加算器223を通つてスピーカ224より呼出音
として出力される。
ここで、局番号検出部229は、自局の無線端末番号を
検出する検出部232と信号を送つてきた相手の無線端末
番号を検出する検出部233および信号を送る過程で相手
の無線端末の電波を受けた基地局の番号を検出する検出
部234より構成されている。
そして、この局番号検出部229で信号を送つてきた相
手の無線端末番号および相手の無線端末の電波を受けた
基地局の番号を検出すると、これらを表示部235で表示
して、使用者に対してどの無線端末からどの基地局を通
つて呼出信号の伝達が行なわれたかを知らせる。また、
これらの番号は設定部203にも入力され、呼出信号を送
出した相手の無線端末番号およびこのときの相手側基地
局番号が設定部203に設定される。
そこで、復調器228(DEM)の出力が音声などの情報で
あればつぎのようになる。
局番号検出部229により自局の無線端末番号を検出し
てこのことを受信制御部236へ知らせ、送られてきた情
報がこの無線端末に対するものであることが判断される
と、分離部237で音声情報のみを分離してメモリ238へ蓄
える。
このとき、受信トーン信号発生部239では、情報の受
信を知らせる受信トーン信号が発生され、加算器223を
通してスピーカ224より出力される。さらに、音声情報
とともに送られて来た相手の無線端末の番号および基地
局番号を局番号検出部229で検出すると、呼出信号の伝
達の場合と同様にこれらの番号は表示部235で表示され
るとともに、設定部203にも設定される。
そして、使用者は情報の受信を知ると、音声出力スイ
ツチ240をオンしてタイマ241を立ち上げ、このタイマ24
1の出力が立ち上つている間にメモリ238の内容を出力
し、合成部221を通つてデジタルアナログ変換器222(D/
A)によりアナログ音声情報に変換して加算器223を通つ
てスピーカ224より音声として出力する。
受信制御部236は以上の動作の制御を行なう。
そして、局番号検出部229より自局の無線端末の番号
を検出すると、受信制御部236はこれを受けて分離部237
へ音声情報を分離するように起動をかけるとともに、メ
モリ238へ読み取りの命令を出力する。また、タイマ241
の立ち上げを受けてメモリ238の内容を出力するように
制御する。
さて、相手からの信号の受信に対してACK信号を返し
たいときは、この第2図の場合ACKスイツチ242を押すだ
けでよい。
すなわち、信号受信時に相手の無線端末番号および相
手の基地局番号は設定部203に設定されているため、こ
れらの番号をマニユアル操作により再設定する必要はな
い。
ACKスイツチ242を押すと、呼出信号送出の場合と同様
にACK信号発生部243の出力に相手の無線端末番号および
相手の基地局番号とさらに自局の無線端末番号を合成部
207でデジタル信号として合成して、さらに、この合成
した結果は無線回線が空のときに変調器208(MOD)を通
つて、無線送信機209(TX)より電波となつて送出され
る。
また、ACK信号の受信については次のようになる。
局番号検出部229で自局の無線端末番号が検出され、A
CK信号検出部244でACK信号の検出が行なわれると、ACK
トーン信号発生部245よりACKトーン信号を発生し、加算
器223を通つて、スピーカ224よりACK信号の受信を知ら
せる。
第3図は第1図で説明した第1および第2の基地局10
3,109の実施例を示すブロツク図で、この第3図に示す
基地局は第2図で説明した無線端末と他の基地局との間
でデジタル音声情報,呼出信号,ACK信号などの情報の伝
達を中継する。
無線受信機301(RX)で受けた信号はデジタル信号を
復調する復調器302(DEM)で復調される。この復調出力
について、局番号検出部303において電波を出した無線
端末の番号および情報を送る相手の基地局番号を検出す
る。
そのために、局番号検出部303は自局のエリアで電波
を出した無線端末の番号を検出する検出部304および相
手の基地局番号を検出する検出部305より構成されてい
る。
他方、復調器302(DEM)の出力はメモリ306に記憶さ
れ、次に、制御部307からの出力指令を待つ。制御部307
ではメモリ306の内容を相手の基地局へ伝達するか否か
を次のようにして決定する。
まず、サービスする無線端末の番号を予め設定部308
へ登録しておく。そこで、局番号検出部303で検出した
無線端末の番号が設定部308に設定されてあるか否かを
制御部307で判断してサービスするか否かを決定する。
サービスすることが決まると、この情報を転送する相
手の基地局番号を加入者線インターフエイス309を通し
て加入者線端子310より交換機へ送り相手基地局との間
の加入者線接続を待つ。そこで、加入者線インターフエ
イス309の通して加入者線の接続が行なわれたことを知
ると、制御部307はメモリ306へ出力するように指令を出
すとともに基地局番号発生部311より自局の基地局番号
を出力するように制御する。
そして、メモリ306の出力と基地局番号発生部311から
の自局の基地局番号は合成部312で合成されて、加入者
線へデジタル信号を送出するための変調器313(MOD)に
より変調を受ける。この変調器313(MOD)の出力は加入
者線インターフエイス309を通して加入者線端子310より
出力される。
次に、この基地局へ相手基地局から情報が転送されて
来たときにはつぎのようになる。
加入者線端子310より加入者線インターフエイス309を
通して受けた信号は、加入者線を通つて来たデジタル信
号を復調する復調器314(DEM)で復調されメモリ315へ
蓄えられる。このときに蓄えられる内容は無線端末へ送
る情報の他に送つた側の無線端末の番号,受ける側の無
線端末の番号および情報を送つた無線端末の電波を受け
た基地局の番号などが含まれている。そして、メモリ31
5の内容は無線回線が空いているときに、デジタル信号
送出のための変調器316(MOD)で変調を受けて、無線送
信機317(TX)より電波となつて発射される。一方、無
線受信機301(RX),スケルチ検出部318(SQ)は無線回
線が空いているか否かの判断に使われ、送信する電波の
周波数帯を無線受信機301(RX)で受けて、電波の存在
をスケルチ検出部318で検出してこの結果を制御部307へ
知らせる。
制御部307では、スケルチ検出部318からの検出結果を
受けて電波がある状態では送信停止制御を行ない、電波
がないと判断されてからメモリ315の内容を変調器316
(MOD)を通して無線送信機317(TX)より電波として発
射するように制御する。
つぎに、第4図および第5図について説明する。
この場合は伝送区間について音声信号をアナログ信号
として伝送している。そのために、第1図について説明
した第1の無線端末101および第1,第2の基地局103,109
の各メモリ104,110の内容はアナログ信号に再度変換し
て伝送される。
第4図(a),(b)は第2図(a),(b)の無線
端末とほぼ同機能のままにして、無線区間をアナログ伝
送するようにしたものである。
第4図(a),(b)において、401は操作部、402は
番号読み取りスイツチ、403は設定部、404は呼出スイツ
チ、405は呼出信号発生部、406は無線端末番号発生部、
407は合成部、408は変調器(MOD)、409は無線送信機
(TX)、410は無線受信機(RX)、411はスケルチ検出
部、412は送信制御部、413は音声入力スイツチ、414は
音声入力表示器、415はマイクロホン、416はアナログ・
デジタル変換器(A/D)、417はメモリ、418はタイマ、4
19は確認スイツチ、420はタイマ、421は合成部、422は
デジタル・アナログ変換器(D/A)、423は加算器、424
はスピーカ、425は送信スイツチ、426はタイマ、427は
送信表示器、428は復調器(DEM)、429は局番号検出
部、430は呼出信号検出部、431は呼出トーン信号発生
部、432は検出部(自局の無線端末番号)、433は検出部
(相手の無線端末番号)、434は検出部(相手の基地局
番号)、435は表示部、436は受信制御部、437は分離
部、438はメモリ、439は受信トーン信号発生部、440は
音声出力スイツチ、441はタイマ、442はACKスイツチ、4
43はACK信号発生部、444はACK信号検出部、445はACKト
ーン信号発生部、446はデジタル・アナログ変換器(D/
A)、447はアナログ・デジタル変換器(A/D)である。
そして、操作部401〜ACKトーン信号発生部445の各機
能は前述の第2図における操作部201〜ACKトーン信号発
生部245の各部の場合とほとんど同じである。ここで
は、第2図との違いについてのみ説明する。
まず、送信時には合成部407の出力はデジタル・アナ
ログ変換器446(D/A)によりアナログ信号に変換されて
からアナログ信号の変調器408(MOD)により変調され、
無線送信機409(TX)によつて送信される。ここで、変
調器408(MOD)としてはアナログ信号に対する周波数変
調器などが用いられる。
つぎに、受信については無線受信機410(RX)の出力
はアナログ信号を復調する復調器428(DEM)へ入力され
る。これには例えば、FMの検波器などが使われる。検波
した後はアナログ・デジタル変換器447(A/D)によつて
デジタル信号に変換され、分離部437によつて音声情報
のみを分離してメモリ438へ蓄える。
この実施例では、合成部407でデジタル信号として合
成される呼出信号あるいはACK信号,各局の番号などは
伝送過程でデジタルアナログ変換およびその逆変換の量
子化雑音の影響を受け難い信号パターンが選ばれる。
例えば、デジタル・アナログ変換器としてADM(適応
形デルタ変調器)を用いれば次のようになる。デジタル
信号が一定してハイレベルが続いたときにアナログ信号
に変換した出力は最終的にハイレベル(電源電圧)にな
り、逆に一定してロウレベルのデジタル信号に対しては
変換出力もある過渡的時間の後にロウレベルになる。こ
の変換出力がハイレベルからロウレベルまたはロウレベ
ルからハイレベルになるまでの過渡的な時間と比べて1
ビツトの時間幅が十分長ければ、呼出信号,ACK信号ある
いは局の番号などの伝送は、過渡的な応答の影響を受け
ずにこの方法でも十分伝送される。
第5図は第3図に示す基地局とほぼ同機能のままにし
て無線区間あるいは有線区間の各伝送区間をアナログ伝
送するようにしている。
この第5図において、501は無線受信機(RX)、502は
復調器(DEM)、503は局番号検出部、504は検出部(自
局のエリアで電波を出した無線端末の番号)、505は検
出部(相手の基地局番号)、506はメモリ、507は制御
部、508は無線端末番号設定部、509は加入者線インター
フエイス、510は加入者線端子、511は基地局番号発生
部、512は合成部、513はデジタル・アナログ変換器(D/
A)、514はアナログ・デジタル変換器(A/D)、515はメ
モリ、516は変調器(MOD)、517は無線送信機(TX)、5
18はスケルチ検出部(SQ)、519はアナログ・デジタル
変換器(A/D)、520はデジタル・アナログ変換器(D/
A)である。
そして、無線受信機501(RX)〜無線送信機517(TX)
の各機能は第3図における無線受信機301(RX)〜無線
送信機517(TX)の各部とほとんど同じである。ここで
も、第3図との違いについてのみ説明する。
まず、無線受信機501(RX)より受けた信号はアナロ
グ信号に対する復調器502(DEM)によつて復調され、さ
らにアナログ・デジタル変換器519(A/D)によつてデジ
タル信号に変換されメモル506へ蓄えられる。つぎにこ
のメモリ506の内容と基地局番号発生部511からの自局の
基地局番号を合成部512で合成して加入者線へ伝送する
ときにもデジタル・アナログ変換器513(D/A)を通して
アナログ信号として出力する。
逆に、加入者線より送られて来た信号についてはアナ
ログ・デジタル変換器514(A/D)によりデジタル信号に
変換してメモリ515へ蓄える。次にこのメモリ515の内容
はデジタル・アナログ変換器520(D/A)により再びアナ
ログ信号に変換されてアナログ信号を変調する変調器51
6(MOD)で変調され、無線回線が空いているときに無線
送信機517(TX)より送信される。
すなわち、この第5図と前述の第3図の違いは、復調
器502(DEM),変調器516(MOD)がともにアナログ信号
に対するものであることとメモリ506の入力にアナログ
・デジタル変換器519(A/D)が加えられていることおよ
びメモリ515の出力にデジタル・アナログ変換器520(A/
D)が加えられていること、また、加入者線に対する信
号の送受信のために第3図のデジタル変調器313(MO
D),復調器314(DEM)を使う代りにデジタル・アナロ
グ変換器513(D/A)およびアナログ・デジタル変換器51
4(A/D)を使つたことである。
この場合にも、局番号などの送信,受信についてアナ
ログ・デジタル変換による量子化雑音の影響を受けない
ような特定のパターンによる伝送が行なわれる。
以上、第2図ないし第5図の説明では、説明をわかり
易くするために、機能単位で各部に分けた。しかしなが
ら、これらのいくつかは1つにまとめることができる。
例えば、第2図における呼出信号発生部205,ACK信号発
生部243,設定部203,無線端末番号発生部206は全てまと
めて1つのメモリで実現され、さらに、タイマ218,220,
226,241および局番号検出部229,呼出信号検出部230,ACK
信号検出部244は送信制御部212と受信制御部236ととも
にマイクロコンピユータ1つで実現することも可能であ
る。
つぎに、第2図(b)または第4図(b)において、
メモリ238あるいはメモリ438の内容は音声として出力さ
れても消去されることはなく、何度も繰り返して出力す
ることができる。さらに、いずれの図でも、呼出信号あ
るいはACK信号の受信を知らせるためにスピーカから音
として出力する場合を例にとつて説明したが、その代り
に表示器を用いて使用者に知らせても良い。
そして、音声情報に限らず、他のデータなどの短い情
報の伝送は本発明の応用として可能である。例えば、第
2図の場合マイクロホン,スピーカの代りにそれぞれ、
別の入出力インターフエイスを用いて音声以外の情報の
伝達にも使用される。
上述の実施例に示したように、本発明においては、呼
出信号はページングシステムの基地局から送出すること
ができる。そして、この信号の送出によつて相手の無線
端末が非常に大きな地域内でどこにいるか不明なときに
も呼出可能である。また、この信号は電波を占有する時
間が100〜200msec程度の非常に短い時間で済むため、大
きなゾーンに電波が発射されるにもかかわらず非常に多
くのユーザが使用することができて周波数は有効利用さ
れている。
また、情報を送出する無線端末では自分の基地局へ電
波が届く範囲であれば任意の位置から伝達可能になる。
例えば、この基地局がユーザの行きつけのデパート,
駅,会社などに複数存在して、しかも、その基地局にお
いて受信した信号を相手基地局へフリーパスするもので
あれば、各ユーザはほとんど場所的束縛を受けずに呼出
信号,ACK信号音声情報などを送出することができる。特
に、伝達する情報が呼出信号,ACK信号などの簡単な信号
の他には音声に限られている場合、アナログ・デジタル
変換器を用いてデジタル信号に変換することは容易であ
り、安価なばかりでなく小形の無線端末として実装され
る携帯に便利である。
そして、本発明において、無線端末と加入者線へ接続
する基地局間の情報は送受信は、限られた狭い範囲(10
0〜300m)でしかも限られた短い時間(5〜10秒)に行
なわれる。この場合には、電波は必要とするエリア内で
必要とする短い時間だけ使われている。また、同一周波
数は複数のエリアで適当に離して繰り返して使用され、
場所的な有効利用が可能であり、しかも、情報の伝達は
5〜10秒程度の極めて短い時間だけメモリに記憶してか
ら送信される。この程度の時間で緊急情報など重要では
あるが短い情報は十分伝達可能である。
すなわち、本発明による情報伝達方式は、長い情報と
短い情報を混在させるのではなく、短い情報だけを扱つ
ているため多数の人が利用できて、場所的なだけでなく
時間的にも極めて周波数の有効利用になつている。
つぎに、無線端末では伝達する情報の内容を確認して
から送信できる。さらに、受信した内容が記憶されて残
つているため後で繰り返して再生することが可能であ
る。したがつて、送信時に誤つた内容を送信したり、受
信時に聞き逃してしまうことがなく音声情報が確実に伝
達される。
さらに、本発明においては、送信側で伝達する情報を
一度メモリに記憶してから送出するシステムであり、メ
モリに入力するときの情報速度とメモリから出力して無
線伝送するときの情報速度を必ずしも一致させる必要性
がない。このことは、無線区間で許される占有周波数帯
域に応じて柔軟な対応が出来ることを意味している。
例えば、第2図および第3図で説明したように、伝送
区間に情報としてデジタル信号を伝送する方式であれば
次のようになる。
周波数チヤネルを多くすることによつてユーザ数を増
すようなシステムでは一般に占有周波数帯域の許容範囲
が狭いが、この場合にはメモリから出力された後の無線
区間における伝送速度を下げてスペクトラムを狭くして
使えばシステムが実現される。逆に、占有周波数帯域の
許容範囲が十分広く許されるのであれば、無線区間の伝
送速度を上げることにより無線区間の占有時間を短くし
て、1波当り多くのユーザに対してサービスを行なうこ
とができる。
このことは、第4図および第5図の場合についても同
様であり、送信についてメモリから出た信号をデジタル
・アナログ変換するとき、第4図ではデジタル・アナロ
グ変換器446(D/A)、第5図ではデジタル・アナログ変
換器513,520(D/A)の変換速度を変えれば伝送帯域を変
えられる。
さらに、第2図および第3図に示すように、デジタル
信号として伝送する場合と、第4図および第5図に示す
ようにアナログ信号として伝送する場合では次の違いが
ある。
デジタル信号として伝送するときには、デジタル化し
たメモリの内容をアナログ信号に変換して伝送する必要
がないためにハードの実現が容易であり経済的である。
また、デジタル秘話機能を容易に持たせることができ
る。このことを第2図と第4図について説明する。
第2図で、送信側について乱数化するにはメモリ217
の出力に対して合成部207で乱数化して変調器208(MO
D)へ入力して無線送信機209(TX)より送信される。ま
た、受信については乱数化した信号をそのまま復調する
ことができるため、これを分離部237に入力して、ここ
で秘話の解読を行ないデジタル音声情報としてメモリ23
8へ入力するとよい。しかしながら、第4図ではこのよ
うなことは容易ではない。合成部407で乱数化してしま
うと、デジタル・アナログ変換器446(D/A)の出力では
全くランダムなアナログ波形になり、これを受信する側
では、アナログ・デジタル変換しても量子化雑音の中に
埋もれてしまつて元のデジタル信号にもどらない。した
がつて、秘話の解読が不能になつてしまう。
すなわち、デジタル秘話機能については、第2図,第
3図の場合の方が実現し易い。この場合、ゲートアレイ
の技術を用いると1チツプでこの機能を実現することが
できる。しかも、一般にデジタル秘話方式は非常に秘話
強度が強く第三者が解読するには容易ではない。
しかしながら、音声品質については伝送区間をアナロ
グ信号として伝送する第4図,第5図の方が有利であ
る。第2図,第3図の場合には、メモリの入力における
アナログ・デジタル変換速度を速くすると、量子化雑音
は軽減されるがメモリ内のビツト数が大きくなつて、伝
送するデジタル信号のビツト数が増大して伝送時間が長
くなるため、1波当りのサービス数を抑圧する。したが
つて、アナログ・デジタルの変換速度はある程度以上大
きくすることが出来ない。それに対して、第4図,第5
図では、アナログ・デジタルの変換速度をメモリ容量の
許す限り大きくすることができるため、高品質の音声伝
送が可能である。
以上の他に、実施例に示した本発明においては次の利
点がある。
情報を送つて来た相手の無線端末の番号および相手の
基地局の番号が表示されるため、どの無線端末がどこに
いるか分ると言うことである。しかも、相手がどこにい
るか知るための最も簡単の方法として、まず、ページン
グシステムの基地局を使つて、呼出信号を相手を呼出す
と、呼出された相手はこれに対してACK信号を返すだけ
で自分の存在場所を知らせることができる。なお、実施
例では、このときのACK信号を返す操作はACKスイツチを
1つ押すだけで良い。
この機能は非常に有用であれば夜間外出時にこれを使
えば、存在場所を容易に知らせる意味において防犯効果
がある。
さらに、基地局では、無線受信機で受信した信号に対
してサービスするか否か判断している。例えば、この基
地局が、限られた集団のみの所有物であればこの機能は
必要となる。すなわち、他者が無線端末より電波を発射
した際に基地局の無断使用の問題が発生するであろうか
らである。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、特に短い情報
に対する伝送効率を上げて、多数のユーザが使用できる
情報伝達方式を実現することによつて、周波数の有効利
用を図ることができるので、実用上の効果は極めて大で
ある。
また、呼出信号はページングシステムの基地局から送
出することができ、この信号の送出によつて相手の無線
端末が非常に大きな地域内でどこにいるか不明のときに
も呼出し可能である。また、この信号は電波を占有する
時間が100〜200msec程度の非常に短い時間で済むため、
大きなゾーンに電波が発射されるにもかかわらず、非常
に多くのユーザが使用することができて、周波数は有効
利用される。また、情報を送出する無線端末では自分の
基地局へ電波が届く範囲であれば任意の位置から伝達可
能になる。
さらに、本発明による情報伝達方式は、長い情報と短
い情報を混在させるのではなく、短い情報だけを扱つて
いるため、多数の人が利用できて、場所的なだけでな
く、時間的にも極めて周波数を有効利用することがで
き、また、無線端末では伝達する情報の内容を確認して
から送信でき、さらに、受信した内容が記憶されて残つ
ているため後で繰り返して再生することが可能であり、
したがつて、送信時に誤つた内容を送信したり、受信時
に聞き逃してしまうことがなく、音声情報を確実に伝送
することができる。
また、本発明においては、無線区間で許される占有周
波数帯域に応じて柔軟な対応ができ、かつ情報を送つて
きた相手の無線端末の番号および相手の基地局の番号が
表示されるため、どの無線端末がどこにいるか分る。
以上のように、本発明の効果は極めて大きいものであ
り、周波数の有効利用により多くのユーザに使用できる
システムを提案するのみでなく、短いが価値のある情報
について簡単な操作で情報伝達するサービスを与えるも
のである。
特に、ページングシステムを利用した呼び出しにより
相手がどこにいても呼び出し可能であり、また、本発明
では、それに対する応答も容易に返すことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すブロック図、第2図
(a),(b)および第3図は第1図において使われる
無線端末および加入者線へ接続した基地局の実施例であ
り、無線回線にデジタル情報を伝送する場合を示す動作
説明図およびブロック図、第4図(a),(b)および
第5図は第1図において使われる無線端末および加入者
線へ接続した基地局の他の実施例であり、無線回線にア
ナログ情報を伝送する場合を示す動作説明図およびブロ
ツク図である。 101……第1の無線端末、102……メモリ、103……第1
の基地局、104……メモリ、106……交換機、107……第
3の基地局、109……第2の基地局、110……メモリ、11
2……第4の基地局、113……メモリ、114……第2の無
線端末、115……メモリ、116……第3の無線端末、117
……メモリ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各々が狭い無線ゾーンを有する第1および
    第2の基地局と、前記第1および第2の基地局の各無線
    ゾーンに存在しそれぞれ前記第1および第2の基地局と
    無線通信を行う第1および第2の無線端末と、前記第1
    および第2の基地局間の情報を伝達する第1の情報伝達
    手段と、前記第2の基地局より広い無線ゾーンを有する
    第3の基地局と、前記第1および第3の基地局間の情報
    を伝達する第2の情報伝達手段とからなる無線通信シス
    テムにおける情報伝達方式において、 前記第1の無線端末は、前記第2の無線端末の番号およ
    び前記第2あるいは第3の基地局の番号のいずれか一方
    を選択して呼出信号とともに前記第1の基地局に送出す
    ることを特徴とする情報伝達方式。
  2. 【請求項2】前記第1の基地局は、前記呼出信号に応答
    して前記第1の基地局の番号を付加して前記第2あるい
    は第3の基地局に送信し、前記第2の無線端末では前記
    第1の無線端末の番号、前記第1の基地局の番号、およ
    び前記第2あるいは第3の基地局の番号を受信すること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の情報伝達方
    式。
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