JPH09247041A - 無線電話システム - Google Patents

無線電話システム

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JPH09247041A
JPH09247041A JP5051496A JP5051496A JPH09247041A JP H09247041 A JPH09247041 A JP H09247041A JP 5051496 A JP5051496 A JP 5051496A JP 5051496 A JP5051496 A JP 5051496A JP H09247041 A JPH09247041 A JP H09247041A
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JP
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call
signal
station
terminal station
simplex
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JP5051496A
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Inventor
Osamu Suzuki
修 鈴木
Masayoshi Yoshikawa
正義 吉川
Takeshi Oohira
壯 大衡
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Hitachi Denshi KK
Tohoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Hitachi Denshi KK
Tohoku Electric Power Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一波同送方式の無線機を電話回線に接続して
使用するシステムにおいて、端末局として、選択呼出機
能を持った一波同送無線機以外に、単信方式の無線機及
び/又は選択呼出機能のない一波同送無線機が混在した
場合にも対応可能な無線電話システムを提供すること。 【解決手段】 無線機本体16とハンドセット22から
なる一波同送方式の無線機に、CTCSS/DCS検出
部20とCTCSS/DCS発生部21、スイッチ2
3、24を設けることにより、単信方式の無線機を相手
にした場合でも、相互に呼出しができ、通話が行えるよ
うにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送信と受信に同一
の搬送周波数を使用しながら同時送受話が行なえるよう
にした一周波同時送受話無線機に係り、特に、この無線
機を電話回線に接続して使用する装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、送信と受信の搬送波周波数が同一
でありながら双方向通話が可能な一周波同時送受話通信
方式が開発され、この方式の無線機によれば、一周波で
あるにもかかわらず、プレストーク方式などの切換操作
を要せずに、普通の電話と同様に通話を行なうことがで
きる。
【0003】そこで、この一周波同時送受話通信方式の
一例について、図10により説明すると、この方式で
は、図示のように、連続的に入力される音声信号aを、
順次、期間T毎に1/2に時間圧縮して変調信号bと
し、この時間圧縮した期間を送信期間に割り当て、この
操作により期間T内に作り出された空き期間を受信期間
に割り当て、受信期間には、通信相手が前記と同様に時
間圧縮処理して送出した信号を受信し、これを2倍に時
間伸長して連続した受信音声出力が得られるようにす
る。そして、この送受信動作の切換を、例えば400m
秒の周期の送受信切換制御信号cにより制御し、交互に
200m秒の送信動作と受信動作を繰り返して行う時分
割動作により、一周波双方向通信が得られるようにした
ものである。
【0004】このとき、この時間圧縮/伸長のタイミン
グ管理は、変調信号bに示してあるように、送信期間毎
に送出する同期信号により行なわれるようになってい
る。すなわち、まず、先に送信を開始した局(無線機)が
主導権をもち、変調信号bを送信する。そうすると、そ
れを受信した局は、この変調信号bの同期信号を検出し
て送信と受信の切換を制御し、以後は、この同期信号の
授受により交互に送信と受信の切換を継続するのであ
る。なお、この制御は、マイクロコンピュータによるの
が一般的である。
【0005】このように、この一周波同時送受話無線機
(以下、一波同送無線機ともいう)によれば、普通の電話
と同様に通話を行なうことができるので、さらに、この
一波同送無線機を電話回線に接続して使用する装置が要
求されるようになり、これに応えて、図8に示すような
従来技術がある。この図8に示した従来技術は、車載型
の端末局として、無線機にハンドセットを接続して使用
する場合のシステムで、16は車載無線機本体を表わ
し、17はハンドセットを表わしている。
【0006】まず、車載無線機本体16において、1は
送信音声圧縮部で、送信音声を半分以下の時間に圧縮す
るもの、2は受信音声伸長部で、圧縮された受信音声を
もとの時間に伸長するもの、3は同期信号検出部で、受
信信号のなかから予め定めた同期信号を検出するもの、
4は同期信号発生部で、後述する第1制御部からの制御
により同期信号を発生して変調部5に出力するもの、5
は送信信号の変調部、6は受信信号の復調部、7は送/
受信部、8は第1制御部で、自らが発生するタイミング
又は受信した同期信号に同期して無線機の動作を送信と
受信に切換えたり、無線機全体の制御を行なうものであ
る。
【0007】次に、ハンドセット17において、9はM
SKモデム、10はキーパネルで、通話キー、0〜9の
テンキー、それに*、#などのキーを含むもの、11は
レシーバ(受話器)、12はマイク(マイクロホン)、13
は第2制御部で、キーパネル10の押された情報を取り
込んだり、MSKモデム9に対して通話接続のためのデ
ータを送受信したりするもの、14はレシーバ11への
音声をオンオフするスイッチ、15はマイク12からの
音声をオンオフするスイッチ、18は着信を知らせるブ
ザー、そして19は相手の無線局又は電話に対してリン
グバックトーン(呼出音)を出力するトーン発生部であ
る。なお、MSKモデム9のMSKとは、ミニマム・シ
フト・キーイング(Minimum Shift Keying)の略称であ
る。
【0008】ところで、携帯型の無線機の場合は、無線
機本体16とハンドセット17が一体となった構成にな
るが、この場合、制御部8と制御部13は、携帯電話の
ように、同一の筐体に纏めて構成することも可能であ
る。
【0009】次に、この従来の無線機による端末局間の
通話接続手順について、図9のタイミング図により説明
する。図9において、(1)は発呼局の操作を表わし、以
下、(2)は発呼局の送信タイミング、(3)は発呼局の送信
信号、(4)は発呼局のマイク入力、(5)は発呼局のレシー
バ出力、(6)は着呼局の送信タイミング、(7)は着呼局の
送信信号、(8)は着呼局の操作、(9)は着呼局のマイク入
力、そして(10)は着呼局のレシーバ出力である。
【0010】そして、(4)の発呼局での音声信号A〜D
を時間圧縮した信号が(3)の信号A’〜D’で、これが
着呼局で時間伸長されて、(10)の音声信号A〜Dにな
り、同様に(9)の着呼局での音声信号a〜dを時間圧縮
した信号が(7)での信号a’〜d’で、これが発呼局で
時間伸長されて(5)の音声信号a〜dになるのである。
【0011】通話の開始は、次のようにして行なわれ
る。まず、発呼局では、(1)に示すように、キーパネル
10に含まれる通話キーが押された後、相手の選択呼出
番号がテンキーで入力されると、制御部13は、制御部
8に対して複信起動信号を出力し、無線機を一周波同時
送受話方式の発呼状態にする。そして、発呼局送信タイ
ミング(2)の2回目の自局の送信期間中に、(3)に示すよ
うに、MSKモデム9を介して通話要求信号を送信する
(1回目の送信期間にはATIS信号を送信する)。この
通話要求信号には、自局の選択呼出番号と、相手の選択
呼出番号が含まれる。
【0012】なお、このATIS信号とは、周知のよう
に、日本国で認められている無線システムの免許に際し
て、電波の発射する毎に送信が義務付けられている識別
番号信号のことで、オートマチック・トランミッタ・ア
イデンティフィケイション・システム(Automatic Trans
mitter Identification System)の略称である。
【0013】一方、発呼局からの信号を検出した着呼局
は、受信信号に含まれる通話要求信号が自局宛のもので
あれば着呼応答し、着呼局送信タイミング(6)の2回目
の送信期間中に、(7)に示すように、通話受付信号を送
信し(1回目の送信期間には、ATIS信号を送信す
る)、以後、通話キーが押されるまでブザー18を鳴ら
して着信を知らせ、これと共に発呼局に対してトーン発
生部19からリングバックトーンを送信する。そして、
(8)に示すように、通話キーが押されたらスイッチ1
4、15をオンにし、以後、(9)に示すマイク12から
の音声を、(7)に示すように圧縮して送信すると共に、
受信した音声は、(10)に示すように伸長してレシーバ1
1に出力するのである。
【0014】このとき、他の端末局も、発呼局からの信
号を検出して一周波同時送受話方式での受信状態になる
が、それらの移動局の制御部13は、受信した通話要求
信号が自局宛のものでなかったときには、以後、信号が
検出されている間はスイッチ14、15をオフしたまま
にし、無線機が送信するのを禁止するようになってい
る。
【0015】また、このとき、発呼局は、着呼局からの
通話受付信号を受信すると、通話要求信号の送信を停止
させ、その後、着呼局で通話キーが押され、着呼局から
のリングバックトーンが停止したらスイッチ14、15
をオンにし、以後、(4)に示すマイク12からの音声
を、(3)に示すように圧縮して送信すると共に、受信し
た音声は、(5)に示すように伸長してレシーバ11に出
力するようにし、これにより端末局間の通話が、発呼局
側では(4)、(5)に示すようにして、そして着呼局側で
は、(9)、(10)に示すようにして、それぞれ開始される
ことになる。
【0016】終話(通話の終了)は、以下のようにして行
なわれる。まず、発呼局からの終話は通話キーを押すこ
とにより行なわれ、制御部13はスイッチ15をオフに
してマイク12からの音声が圧縮部1に出力されるのを
停止させ、通話終了信号を自局の送信期間中にMSKモ
デム9を介して変調部5に出力する。その後、発呼局無
線機を受信に戻すのである。次に、着呼局側では、通話
終了信号を受信するか、発呼局からの同期信号が受信さ
れなくなることにより終話する。
【0017】また、移動局からの終話は、同じく通話キ
ーを押すことにより行なわれ、制御部13はスイッチ1
5をオフにし、マイク12からの音声が圧縮部1に出力
されるのを禁止させ、通話終了信号を自局の送信期間中
にMSKモデム9を介して変調部5に出力する。そこで
発呼局側では、この通話終了信号を受信することによ
り、受信状態に戻り、終話することになる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】従来技術は、各端末局
が、全て選択呼出機能を持った一周波同時送受話方式の
無線機で構成されていることを前提とし、通話回線の接
続及び通話が、全て一周波同時送受話方式で行なえるよ
うにしたシステムであり、このため、端末局に、単信方
式の無線機及び選択呼出機能が無い一波同送無線機が混
在していた場合には、以下のような問題が生じてしま
う。
【0019】まず、前記の端末局及び基地局は、単信方
式での動作については、考慮がされていないので、単信
の無線機とは通信できず、従って、電話と端末局間の通
話においては、電話から単信の端末局は呼び出せないこ
とになり、同様に、単信の端末局からは、電話が呼び出
せないことになってしまうのである。
【0020】また、この結果、端末局間においても、選
択呼出機能付き一周波同時送受話方式の無線機からは単
信の無線機は呼び出せないことになり、同様に、単信の
無線機からは選択呼出機能付き一周波同時送受話方式の
無線機を呼び出すこともできないことになってしまうの
である。さらにこのことは、一周波同時送受話方式の無
線機であっても、選択呼出機能を持たせてない一周波同
時送受話方式の無線機の場合も同様で、呼び出しに応答
ができないため、やはり通話ができないのである。
【0021】本発明の目的は、一周波同時送受話方式の
無線機を電話回線に接続して使用するシステムにおい
て、端末局として、選択呼出機能を持った一波同送無線
機以外に、単信方式の無線機及び/又は選択呼出機能の
ない一波同送無線機が混在した場合にも対応可能な無線
電話システムを提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的は、単一周波数
の搬送波による無線伝送系で結ばれた端末局と基地局を
有し、上記端末局が上記基地局を介して電話回線に接続
されるようにした無線電話システムにおいて、上記基地
局を、一周波同時送受話方式による選択呼出機能と、単
信方式による選択呼出機能の双方の機能を備えた無線機
で構成し、上記端末局の少なくとも1局を、一周波同時
送受話方式による選択呼出機能を備えた無線機からなる
端末局で構成すると共に、上記端末局の少なくとも他の
1局を、単信方式による呼出応答通話機能を備えた無線
機からなる端末局で構成することにより達成される。
【0023】これを実施の形態に即して、さらに詳しく
説明すると以下の通りである。まず、本発明によれば、
選択呼出機能付き一周波同時送受話方式の無線機に、従
来技術の選択呼出機能を持った一波同送無線機で使用さ
れている選択呼出信号(これを第一の選択呼出信号とい
う)とは別に、単信方式で使用するのに必要な選択呼出
信号(これを第二の選択呼出信号という)の発生部と検出
部を付加し、着呼時に、第一の選択呼出信号を検出した
場合は、従来技術と同様な手順で通話を接続し、通話中
は受信信号を伸長してレシーバから出力し、マイクから
の音声を圧縮して送信する。
【0024】次に、本発明では、まず、単信での待ち受
け状態のときに第二の選択呼出信号を検出した場合は、
受信信号をそのままレシーバから出力するように構成し
てある。次に、発呼時、従来技術と同様な操作が行なわ
れた場合は、一周波同時送受話通信方式により、従来技
術と同様な通話接続手順を行ない、単信方式で相手を呼
び出す操作が行なわれた場合は、マイクからの音声を圧
縮せずに、第二の選択呼出信号と重畳して送信すること
により達成される。
【0025】これにより、端末局で全てが選択呼出機能
を持った一周波同時送受話方式無線機の場合には従来技
術で説明したと同様な動作を行ない、端末局の中に単信
の無線機が含まれている場合には、必要に応じて第二の
選択呼出信号により、電話と基地局間、及び端末局間の
通話を行なえばよい。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明による無線電話シス
テムについて、図示の実施例により詳細に説明する。ま
ず、図2は、本発明による無線電話システムの一実施例
における全体構成を示したもので、このシステム例にお
いて、TAは基地局、TBは選択呼出し機能付き一周波
同時送受話方式無線機を搭載した車載端末局、TCは選
択呼出し機能付き一周波同時送受話方式無線機からなる
携帯端末局、TDは単信方式の無線機からなる携帯端末
局、TEは選択呼出し機能の無い一周波同時送受話方式
無線機からなる携帯端末局、そして、TFは選択呼出し
機能の無い一周波同時送受話方式無線機を搭載した車載
端末局である。
【0027】基地局TAと車載端末局TB、携帯端末局
TCは、何れも無線機16が備えてあり、さらに車載端
末局TBと携帯端末局TCにはハンドセット22が備え
られており、これにより、相互に通話が行なえるように
なっている。
【0028】また、基地局TAには、無線機16に加え
て回線接続装置25が備えてあり、これにより、交換機
37を介して構内電話器36に接続され、通話が行なえ
るようになっている。さらに、この基地局TAには、ハ
ンドセット35を備えることもでき、基地局TAでも通
話が行なえるようになっている。
【0029】しかして、この図2の実施形態では、これ
ら無線機16とハンドセット22、35、それに回線接
続装置25が、後述するように、従来技術とは異なった
構成を有しており、この結果、この本発明のシステムに
よれば、端末局TB、TC、及び基地局TAは、単信方
式の携帯端末局TDと、選択呼出し機能の無い一周波同
時送受話方式の携帯端末局TE、それに選択呼出し機能
の無い一周波同時送受話方式の車載端末局TFの何れに
対しても通話が行なえるようになっており、さらに電話
36と単信方式の携帯端末局TDの間で相互に呼び出し
と通話を行なうことができ、携帯端末局TEと車載端末
局TFについても、同様に呼び出しと通話を行なうこと
ができるようになっているものである。
【0030】そこで、以下、これら無線機16とハンド
セット22、35、それに回線接続装置25について説
明する。まず、図1は、端末局として使用される無線機
16とハンドセット22の一実施例で、図において、2
0は第二の選択呼出信号の検出部、21は第二の選択呼
出信号の発生部、23は復調信号を伸長するか否かを切
換えるスイッチ、24は音声信号(マイク12からの信
号)を圧縮するか否かを切換えるスイッチ、そして34
は復調信号の中の第二の選択呼出信号の通過を阻止する
ハイパスフィルタであり、その他の構成は、図8で説明
した従来例と同じである。ここで、第二の選択呼出信号
としては、従来から広く使用されているCTCSS、或
いはDCSなどを使用するようになっている。なお、こ
こでCTCSSとは、コンティニアス・トーン・スケル
チ・システム(Continuous Tone Squelth System)の略称
で、DCSは、ディジタル・コーディッド・スケルチ(D
igital Coded Squelch)の略称であり、何れも周知のも
のである。
【0031】次に、図3は、本発明のシステムにおい
て、基地局として使用される無線機16と回線接続装置
25の一実施例であり、ここで無線機16は、図1に示
した端末局での無線機16と同じものである。回線接続
装置25は、一周波同時送受話通信方式での選択呼出に
使用するMSK信号の送受信を行なうMSKモデム9、
第二の選択呼出信号の検出部20、第二の選択呼出信号
の発生部21、制御部26、DTMF信号の発生及び検
出部27、エコーキャンセラ28、ハイブリッドトラン
ス29、交換機からのリング音(呼出信号)を検出した
り、制御部26からの制御により内部のフックスイッチ
をオンオフしたりするオフフック/リング検出部30、
端末局から電話への音声及び電話から端末局への音声を
オンオフするスイッチ31と32、電話からの音声の有
り無しを検出するVOX33により構成されている。
【0032】また、図4は、回線接続装置25にキーパ
ネル付きのハンドセット35を設けた場合の実施例で、
このハンドセット35は、図1の実施例におけるハンド
セット22から回線接続装置25に含まれている部分を
除いたものである。この図4の実施例によれば、基地局
TAにも端末局と同じ通話機能を持たせることができ
る。
【0033】次に、この実施例の動作について説明す
る。最初に、このシステムによる電話と端末局間の通話
手順を説明する。まず、端末局が全て選択呼出機能付き
の一周波同時送受話方式無線機の場合、つまり図2にお
いて、車載端末局TBと携帯端末局TCを対象とした場
合の通話接続手順は、従来技術のときと同じであり、こ
のとき各無線機16のスイッチ23、24は、何れもb
接点に閉じたままにされる。
【0034】次に、端末局に単信方式の無線機及び選択
呼出機能のない一周波同時送受話方式の無線機が混在し
ている場合、つまり、図2において、車載端末局TBと
携帯端末局TCに加えて、携帯端末局TD、TEと車載
端末局TFの何れかが存在した場合で、電話36の何れ
かから全端末局を呼び出す場合の通話接続手順につい
て、図5により説明する。ここで、この実施例において
は、上記したように、基地局TAと車載端末局TB、そ
れに携帯端末局TCの何れもCTCSS/DCSコード
による相互呼出し機能が備えられているが、単信方式の
無線機及び選択呼出機能のない一周波同時送受話通信方
式の無線機、つまり携帯端末局TD、TEと車載端末局
TFの何れについても同様に、CTCSS/DCSコー
ドによる相互呼出し機能が実装されているものとする。
【0035】いま、図5の(1)に示すように、電話36
の何れかが受話機を上げて、回線接続装置25の電話番
号を交換機37に入力したとすると、回線接続装置25
に対する接続が行なわれた後、交換機37から呼出信号
(リング音信号)が回線接続装置25に送出される。そこ
で、これを検出して回線接続装置25がオフフックし、
(2)に示すように、電話回線に接続された後、電話機3
6からDTMF信号により予め定められている一斉呼び
コード(例えば“*1”)を入力する。
【0036】次に、呼び出したい端末局の番号が、音声
により電話から入力されると、これがVOX33により
検出され、VOX33から検出信号43が制御部26に
出力される。これにより制御部26は、この検出信号4
3がオンの間、基地局無線機の制御部8に対してPTT
信号42を出力し、これにより制御部8はスイッチ24
をa接点に接続し、基地局TAの無線機を単信での送信
に切換える。さらに制御部26はPTT信号がオンの
間、図5(5)に示すように、第二の選択呼出信号発生部
21からCTCSS/DCS信号を出力させ、スイッチ
32をオンにする。
【0037】これにより、電話36からの音声と、CT
CSS/DCS信号が基地局無線機16から単信で送信
され、単信の端末局TDと、選択呼出機能のない一周波
同時送受話通信方式の端末局TE、TFも含めて、端末
局TB〜TFの全ての無線機レシーバから、図5(7)に
示すように、電話36からの音声が出力されることにな
る。
【0038】そこで、これに応じて、全ての端末局の中
の、呼ばれた端末局が、図5(9)に示すように、PTT
スイッチを押して応答すると、基地局TAのCTCSS
/DCS検出部20がこれを検出し、制御部26に対し
て検出信号48を出力する。これにより制御部26はス
イッチ31をオンし、端末局からの音声が電話に出力さ
れてゆくようにする。この結果、図5(7)、(8)、それに
(9)に示すように、端末局でのPTTスイッチの操作に
より、呼びを発した電話36と単信方式で通話を行なう
ことができるようになる。
【0039】次に、図6により、単信方式の端末局、例
えば端末局TDから電話36を呼び出す場合の通話接続
手順を説明する。この場合、その端末局は、電話番号を
選択する手段として、DTMF信号の発生部を持ってい
るものとする。選択機能の無い一周波同時送受信方式の
無線機から、単信方式で電話36を呼び出す場合の通話
接続手順も同様である。
【0040】まず、図6(6)、(9)に示すように、当該端
末局TDが、基地局TAに対して予め定めてあるアクセ
スコード(例えば“*2”)をDTMF信号で送信したと
すると、回線接続装置25はDTMF発生/検出部27
により、これを検出し、交換機37に対してオフフック
すると共に、基地局無線機16を一定時間単信の送信状
態にし、図6(5)に示すように、端末局に対してダイヤ
ルトーンを出力する。
【0041】ダイヤルトーンを確認して、再び図6
(6)、(9)に示すように、端末局TDがDTMF信号で呼
び出したい電話番号を入力すると、回線接続装置25は
DTMF発生検出部27でこれを検出し、交換機37に
対して、DTMF又はパルス方式で、いま受信した電話
番号をダイヤルする。そして交換機37で選択された電
話機で受話器が上げられるまでの間、図6(5)に示すよ
うに、交換機37から送られてくるリングバックトーン
をVOX33が検出し、基地局無線機16から単信で送
信する。これにより、呼びを行なった端末局TDでリン
グバックトーンが聞こえる。
【0042】以後、基地局TAの無線機16は、電話3
6からの音声によりVOX33が起動され、図6(9)に
示すように、これがPTT信号となって単信での送信が
行われ、端末局TDではPTTスイッチを押して送信す
ることにより、同図(7)、(8)に示すように、通話を行な
うことができる。
【0043】終話は、例えば、電話からDTMF信号
で、あらかじめ定めた終話コード(例えば“#2”)を入
力することにより行われ、この終話コードが回線接続装
置25のDTMF発生/検出部27で検出され、交換機
37に対してオンフックすることにより電話回線が断に
され、これにより終話が得られることになる。
【0044】次に、端末局同志間での通話接続手順につ
いて、図7により説明する。この図7において、まず、
その(1)〜(5)は、単信方式の端末局TDの動作を示した
もので、(1)は端末局TDでの操作状態、(2)は送信タイ
ミング、(3)は送信信号、(4)はマイク入力、(5)はレシ
ーバ出力をそれぞれ表わす。なお、この単信の端末局T
Dには、選択呼出信号としてCTCSS/DCSを使用
するように構成されているものである。次に、図7の
(6)〜(10)は、端末局TB又はTC、例えば端末局TB
の動作を示したもので、(6)は端末局TBの操作状態、
(7)は送信タイミング、(8)は送信信号、(9)はマイク入
力、(10)はレシーバ出力をそれぞれ表わしている。更
に、(11)〜(15)は、同じく端末局TB又はTC、例えば
端末局TCの動作を示したもので、(11)は端末局TCの
操作状態、(12)は送信タイミング、(13)は送信信号、(1
4)はマイク入力、(15)はレシーバ出力である。
【0045】いま、図7(1)に示すように、端末局TD
がPTTスイッチを押して送信したとすると、同図
(2)、(3)に示すように、送信期間の最初にATIS信号
が送信され、次いで、同図(4)に示すマイク12からの
音声入力Pと、CTCSS/DCSとが重畳された信号
が送信される。
【0046】端末局TBと端末局TCのスイッチ23
(図1)は、単信での動作中はa接点側に接続されてい
るから、復調部6の出力に含まれている端末局TDから
のCTCSS/DCSは検出部20で検出され、この結
果、検出信号48が制御部13に入力されるので、制御
部13はスイッチ14をオンし、単信の端末局TDから
の音声が端末局TBと端末局TCの双方のレシーバ11
から出力されるようにする。
【0047】ここで、いま、この単信の端末局TDから
の音声による呼び掛けに対して、端末局TBと端末局T
Cの内、端末局TBが応答し、PTTスイッチを押して
送信すると、図7の(6)、(7)、(8)に示すように、送信
期間の最初にATIS信号が送信され、次ぎにマイクか
らの音声入力Qと、CTCSS/DCSが重畳された信
号が単信で送信され(単信での動作中、スイッチ24は
a接点側に接続されている)、これが図7の(5)に示すよ
うに、単信の端末局TDで受信されるので、以後、交互
にPTTスイッチを押すことにより、単信により、端末
局TDと端末局TBの間での通話を行うことができる。
【0048】次に、今度は、図7の(11)に示すように、
端末局TCが通話キーを押し、端末局TBの選択呼出番
号を入力したとする。このときは、選択呼出機能を持っ
た一周波同時送受話方式の無線機を有する端末局同志の
通話となるので、既に説明した接続手順により通話を開
始させることができる。なお、このときの通話内容は、
単信方式の端末局TDでは聞くことができない(CTC
SS/DCS信号を検出していないため)。
【0049】以上の接続手順は、端末局TBが通話キー
を押し、端末局TCの選択呼出番号を入力した場合も同
様である。一方、選択呼出機能のない一周波同時送受話
方式の端末局TE、TFがPTTスイッチを押して単信
で通話する場合と、単信の音声を受信する場合の手順
は、単信方式の端末局TDの場合と同じである。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、選択呼出機能付き一周
波同時送受話方式の無線機を用い、端末局同志での通話
と共に、基地局を介して電話回線にも接続できるように
したシステムにおいて、端末局として選択呼出機能のな
い一周波同時送受話方式の無線機や単信方式の無線機が
混在した場合でも、電話或いは基地局から、単信方式の
無線機と選択呼出機能の無い一周波同時送受話方式の無
線機を含めた総ての端末局を呼び出すことができる。ま
た、単信方式の端末局、又は選択呼出機能の無い一周波
同時送受話方式の無線機から電話或いは基地局を呼び出
すことも可能である。端末局間では、選択呼出機能付き
一周波同時送受話方式の無線機と単信方式の無線機間、
又は選択呼出機能の無い一周波同時送受話方式の無線機
で単信での通話が可能である。
【0051】従って、顧客が新規に選択呼出機能付きの
一周波同時送受話無線機を用いて無線電話システムを導
入した場合だけではなく、単信方式の無線機、又は選択
呼出機能のない一周波同時送受話無線機を使用している
地域でも、そこで使用されている無線機と共存しながら
一周波同時送受話無線機を用いた無線電話システムの導
入が可能になり、一周波同時送受話方式の無線機の使用
範囲を大きく広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による無線電話システムにおいて端末局
で使用する無線機の一実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明による無線電話システムの一実施例の全
体構成を示す説明図である。
【図3】本発明による無線電話システムにおいて基地局
で使用する無線機と回線接続装置の一実施例を示すブロ
ック図である。
【図4】本発明による無線電話システムにおいて基地局
で使用する回線接続装置の他の一実施例を示すブロック
図である。
【図5】本発明の無線電話システムの一実施例における
電話から単信方式の無線機を備えた端末局を呼び出す場
合の接続手順を説明するためのタイミング図である。
【図6】本発明の無線電話システムの一実施例における
単信方式の無線機を備えた端末局から電話を呼び出す場
合の接続手順を説明するためのタイミング図である。
【図7】本発明の無線電話システムの一実施例における
端末局同志間での接続手順を説明するためのタイミング
図である。
【図8】無線電話システムの従来例を示すブロック図で
ある。
【図9】無線電話システムの従来例の動作を説明するた
めのタイミング図である。
【図10】一周波同時送受話通信方式を説明するための
タイミング図である。
【符号の説明】
1 送信音声圧縮部 2 受信音声伸長部 3 同期信号検出部 4 同期信号発生部 5 送信信号の変調部 6 受信信号の復調部 7 送/受信部 8 第1の制御部 9 MSKモデム 10 キーパネル 11 レシーバ(受話器) 12 マイク(マイクロホン) 13 第2の制御部 14、15、23、24 スイッチ 16 車載無線機本体 18 ブザー 19 トーン発生部 20 CTCSS/DCS検出部 21 CTCSS/DCS発生部 22 ハンドセット 25 回線接続装置 26 回線接続装置の制御部 27 DTMF発生・検出部 28 エコーキャンセラ 29 ハイブリッドトランス 30 オフフック/リング検出部 31、32 スイッチ 33 VOX(音声検出) 34 ハイパスフィルタ 35 回線接続装置に接続されたハンドセット 36 電話器 37 交換機 TA 基地局 TB 選択呼出機能付き一周波同時送受話方式の車載無
線機からなる端末局 TC 選択呼出機能付き一周波同時送受話方式の携帯無
線機からなる端末局 TD 単信方式の携帯無線機からなる端末局 TE 選択呼出機能無し一周波同時送受話方式の携帯無
線機からなる端末局 TF 選択呼出機能無し一周波同時送受話方式の車載無
線機からなる端末局
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大衡 壯 宮城県仙台市青葉区中山七丁目2番1号 東北電力株式会社研究開発センター内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一周波数の搬送波による無線伝送系で
    結ばれた端末局と基地局を有し、上記端末局が上記基地
    局を介して電話回線に接続されるようにした無線電話シ
    ステムにおいて、 上記基地局を、一周波同時送受話方式による呼出応答通
    話機能と、単信方式による呼出応答通話機能の双方の機
    能を備えた無線機で構成し、 上記端末局の少なくとも1局を、一周波同時送受話方式
    による呼出応答通話機能を備えた無線機からなる端末局
    で構成し、 上記端末局の少なくとも他の1局を、単信方式による呼
    出応答通話機能を備えた無線機からなる端末局で構成し
    たことを特徴とする無線電話システム。
  2. 【請求項2】 請求項1の発明において、 上記端末局の少なくとも1局が、一周波同時送受話方式
    による呼出応答通話機能と、単信方式による呼出応答通
    話機能の双方の機能を備えた無線機で構成されているこ
    とを特徴とする無線電話システム。
JP5051496A 1996-03-07 1996-03-07 無線電話システム Pending JPH09247041A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011135290A (ja) * 2009-12-24 2011-07-07 Icom Inc 中継装置および通信システム
JP2014017880A (ja) * 2013-10-17 2014-01-30 Icom Inc 中継装置

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JP2011135290A (ja) * 2009-12-24 2011-07-07 Icom Inc 中継装置および通信システム
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