JP2573187Y2 - ミラーワイパ用ストリングの出入口防水防塵構造 - Google Patents
ミラーワイパ用ストリングの出入口防水防塵構造Info
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- JP2573187Y2 JP2573187Y2 JP1993063289U JP6328993U JP2573187Y2 JP 2573187 Y2 JP2573187 Y2 JP 2573187Y2 JP 1993063289 U JP1993063289 U JP 1993063289U JP 6328993 U JP6328993 U JP 6328993U JP 2573187 Y2 JP2573187 Y2 JP 2573187Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ストリングを払拭用部
材として用いる構造の、車両用アウトサイドミラーのワ
イパ装置におけるストリングが、ミラーボデーの開口
(又は切欠)を通過する部分の防水および防塵を受け持
つ構造に関するものである。
材として用いる構造の、車両用アウトサイドミラーのワ
イパ装置におけるストリングが、ミラーボデーの開口
(又は切欠)を通過する部分の防水および防塵を受け持
つ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来例に係るワイパ装置を備えた
車両用アウトサイドミラーの正面外観図である。ミラー
本体4はミラーボデー3に固着され、該ミラー本体4は
ミラーボデー3を介してミラーハウジング12によって
支承されている。23はミラーベースであって車体に固
定して用いられ、このミラーベース23は上記ミラーハ
ウジング12を支承している。前記ミラーハウジング1
2を貫通してワイパーアーム軸21が設けられており、
このワイパーアーム軸21にワイパーアーム24が取り
付けられている。前記ワイパーアーム軸21が往復回動
すると、前記ワイパーアーム24はワイパブレード29
を支持して往復傾動し、該ワイパブレード29はミラー
本体4の表面を滑動して払拭する。図3に示した従来例
のミラー用ワイパ装置は、ワイパ作動を休止している間
もワイパーアーム24やワイパブレード29が外観に現
われるので見栄えが悪く、商品価値を低下させている。
いま仮に、ミラーハウジング12の上部に庇状のワイパ
収納部20(仮想線で示す)を設けると、ワイパブレー
ド29を収納して隠すことは出来るが、ワイパーアーム
24は隠せない。さらに、ワイパーアーム24やワイパ
ブレード29は、ワイパ装置の構成部材のうち慣性の大
きい部材である。このような慣性の大きい部材を往復駆
動させることは、ノイズの発生を招き易い(ガタが有る
と作動音を生じる)。上述の不具合を解消するため、ス
トリング状部材をミラー本体表面に沿わしめて滑らせ、
このストリング状部材によって払拭作用を行なわせるこ
とが考えられる。ストリング状部材は慣性が小さいので
所要駆動力が少なくて済み、かつ、ワイパ作動休止中は
該ストリング状部材をミラー本体の片隅に寄せておけば
ほとんど外観を損ねない。上記ストリング式のミラー用
ワイパ装置は本出願人によって別途出願中の、未公知の
考案(実願平4−82047号・ミラー用ワイパ装置)
である。説明の便宜上、以下、先願の考案と略称する。
図4は未公知の先願に係るミラー用ワイパ装置の1実施
例を示し、一部を破断して描いた正面図である。ミラー
ボデー3にミラー本体4が固着されている。光学的な構
成要素である反射鏡がミラーと呼ばれることもあり、上
記反射鏡を用いた組立品全体をミラーと呼ばれることも
有るので、本考案においては構成要素である反射鏡の単
体をミラー本体と呼び、組立品をミラー装置と呼んで区
別する。前記ミラーボデー3の背面側に、その周囲に位
置せしめて1個の駆動用プーリ22と3個のアイドラプ
ーリ25が配置されるとともに、これら計4個のプーリ
に無端環状の周回ベルト26が巻き掛けられている。前
記ミラー本体4の表面に密着せしめてストリング27が
張り渡され、その一端27aはミラー本体4の縁(隠れ
線で描かれている)に接してミラー本体の裏側に回り込
み、前記周回ベルト26に取り付けられている。図5は
上記実施例におけるストリングの両端部を示す模式的な
断面図であって、(A)は該ストリングの一端が周回ベ
ルトに取り付けられている状態を描き、(B)は上記ス
トリングの他端がテンショナに取り付けられて張力を与
えられている状態を描いてある。図5(A)に示したプ
ーリ22は、図4について先に説明した駆動用のプーリ
であって、伝動ベルト17を介して図外のモータによっ
て回転せしめられるとともに、巻き掛けられている周回
ベルト26を回転させる。該周回ベルト26に対してス
トリング27の一端27aが固着されている。図4にお
いてプーリ22は円弧矢印a方向に回転せしめられ、こ
れに伴って周回ベルト26は矢印b,cのように周回せ
しめられる。該周回ベルト26に取り付けられたストリ
ング27の一端27aは矢印b方向に移動せしめられて
27a′位置となる。これに伴って、実線で描いた位置
のストリング27は鎖線で示す27′位置まで、円弧矢
印dのごとく引き回されて傾動する。図4から容易に理
解されるように、ストリング27(実線)の直線状部分
よりも、ストリング27′(鎖線)の直線状部分の方が
長い。従って、このストリングが弛んだり引き千切られ
たりしないように一定のテンションを与えるテンショナ
28が設けられている。(このテンショナ28は、図4
にも図5(B)にも現われているが、図5(B)では中
央部を破断して切り縮めて描いてある)。上記のテンシ
ョナ28は細長い空洞(管路)28aの中にストリング
27の他端27bを引き込むように構成されている。2
8bは、上記ストリング27を管路28a内に引き込む
方向の力を与えるテンショナコイルスプリングである。
ストリング27は、上記テンショナの入口28cから引
き出されたり、該入口28cから引き込まれたりしなが
ら、ほぼ一定のテンションに保たれつつ、前記ミラー本
体4の表面に沿って滑動しつつ、これを払拭する。
車両用アウトサイドミラーの正面外観図である。ミラー
本体4はミラーボデー3に固着され、該ミラー本体4は
ミラーボデー3を介してミラーハウジング12によって
支承されている。23はミラーベースであって車体に固
定して用いられ、このミラーベース23は上記ミラーハ
ウジング12を支承している。前記ミラーハウジング1
2を貫通してワイパーアーム軸21が設けられており、
このワイパーアーム軸21にワイパーアーム24が取り
付けられている。前記ワイパーアーム軸21が往復回動
すると、前記ワイパーアーム24はワイパブレード29
を支持して往復傾動し、該ワイパブレード29はミラー
本体4の表面を滑動して払拭する。図3に示した従来例
のミラー用ワイパ装置は、ワイパ作動を休止している間
もワイパーアーム24やワイパブレード29が外観に現
われるので見栄えが悪く、商品価値を低下させている。
いま仮に、ミラーハウジング12の上部に庇状のワイパ
収納部20(仮想線で示す)を設けると、ワイパブレー
ド29を収納して隠すことは出来るが、ワイパーアーム
24は隠せない。さらに、ワイパーアーム24やワイパ
ブレード29は、ワイパ装置の構成部材のうち慣性の大
きい部材である。このような慣性の大きい部材を往復駆
動させることは、ノイズの発生を招き易い(ガタが有る
と作動音を生じる)。上述の不具合を解消するため、ス
トリング状部材をミラー本体表面に沿わしめて滑らせ、
このストリング状部材によって払拭作用を行なわせるこ
とが考えられる。ストリング状部材は慣性が小さいので
所要駆動力が少なくて済み、かつ、ワイパ作動休止中は
該ストリング状部材をミラー本体の片隅に寄せておけば
ほとんど外観を損ねない。上記ストリング式のミラー用
ワイパ装置は本出願人によって別途出願中の、未公知の
考案(実願平4−82047号・ミラー用ワイパ装置)
である。説明の便宜上、以下、先願の考案と略称する。
図4は未公知の先願に係るミラー用ワイパ装置の1実施
例を示し、一部を破断して描いた正面図である。ミラー
ボデー3にミラー本体4が固着されている。光学的な構
成要素である反射鏡がミラーと呼ばれることもあり、上
記反射鏡を用いた組立品全体をミラーと呼ばれることも
有るので、本考案においては構成要素である反射鏡の単
体をミラー本体と呼び、組立品をミラー装置と呼んで区
別する。前記ミラーボデー3の背面側に、その周囲に位
置せしめて1個の駆動用プーリ22と3個のアイドラプ
ーリ25が配置されるとともに、これら計4個のプーリ
に無端環状の周回ベルト26が巻き掛けられている。前
記ミラー本体4の表面に密着せしめてストリング27が
張り渡され、その一端27aはミラー本体4の縁(隠れ
線で描かれている)に接してミラー本体の裏側に回り込
み、前記周回ベルト26に取り付けられている。図5は
上記実施例におけるストリングの両端部を示す模式的な
断面図であって、(A)は該ストリングの一端が周回ベ
ルトに取り付けられている状態を描き、(B)は上記ス
トリングの他端がテンショナに取り付けられて張力を与
えられている状態を描いてある。図5(A)に示したプ
ーリ22は、図4について先に説明した駆動用のプーリ
であって、伝動ベルト17を介して図外のモータによっ
て回転せしめられるとともに、巻き掛けられている周回
ベルト26を回転させる。該周回ベルト26に対してス
トリング27の一端27aが固着されている。図4にお
いてプーリ22は円弧矢印a方向に回転せしめられ、こ
れに伴って周回ベルト26は矢印b,cのように周回せ
しめられる。該周回ベルト26に取り付けられたストリ
ング27の一端27aは矢印b方向に移動せしめられて
27a′位置となる。これに伴って、実線で描いた位置
のストリング27は鎖線で示す27′位置まで、円弧矢
印dのごとく引き回されて傾動する。図4から容易に理
解されるように、ストリング27(実線)の直線状部分
よりも、ストリング27′(鎖線)の直線状部分の方が
長い。従って、このストリングが弛んだり引き千切られ
たりしないように一定のテンションを与えるテンショナ
28が設けられている。(このテンショナ28は、図4
にも図5(B)にも現われているが、図5(B)では中
央部を破断して切り縮めて描いてある)。上記のテンシ
ョナ28は細長い空洞(管路)28aの中にストリング
27の他端27bを引き込むように構成されている。2
8bは、上記ストリング27を管路28a内に引き込む
方向の力を与えるテンショナコイルスプリングである。
ストリング27は、上記テンショナの入口28cから引
き出されたり、該入口28cから引き込まれたりしなが
ら、ほぼ一定のテンションに保たれつつ、前記ミラー本
体4の表面に沿って滑動しつつ、これを払拭する。
【0003】前記ストリング27の一端が周回ベルト2
6に取り付けられている点(例えば図4に示した点27
a,27a′)は、周回ベルト26と共に周回する。そ
して、この点がテンショナ28cの近傍(例えば点e)
に来た時に周回ベルト26を停止させると、ストリング
27も停止し、外観に現われなくなる。その理由は、図
5(B)に示した庇状部3aに隠れるからである。ま
た、この状態でストリング27の大半の部分がテンショ
ナ28内に引き込まれ、その先端はストロークエンド2
7cに達する。点eに在ったストリングの一端27aが
周回ベルト26の回動に伴って矢印b,c方向に移動し
て点fに達するまでの間に、ミラー本体4の表面のほと
んど全部(外観に表われる区域の全部)がストリング2
7によって払拭され、従来例(図3)におけるがごとき
拭き残し部分を生じない。
6に取り付けられている点(例えば図4に示した点27
a,27a′)は、周回ベルト26と共に周回する。そ
して、この点がテンショナ28cの近傍(例えば点e)
に来た時に周回ベルト26を停止させると、ストリング
27も停止し、外観に現われなくなる。その理由は、図
5(B)に示した庇状部3aに隠れるからである。ま
た、この状態でストリング27の大半の部分がテンショ
ナ28内に引き込まれ、その先端はストロークエンド2
7cに達する。点eに在ったストリングの一端27aが
周回ベルト26の回動に伴って矢印b,c方向に移動し
て点fに達するまでの間に、ミラー本体4の表面のほと
んど全部(外観に表われる区域の全部)がストリング2
7によって払拭され、従来例(図3)におけるがごとき
拭き残し部分を生じない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】図4に示した先願の考
案に係るワイパ装置において、ストリング27がテンシ
ョナ入口28cを中心として矢印dのごとく傾動しつつ
ミラー本体4の表面を払拭する場合、ミラー本体4の表
面に張り渡されている直線部分の長さ寸法が変化する。
この寸法変化は、該ストリング27の一部分をテンショ
ナ28内に引き込んだり、該テンショナ28から引き出
したりして吸収される。そして、上記テンショナ28
は、ミラー本体4とミラーボデー3とによって囲まれた
空間内に設置されているので、前記ストリング27はミ
ラーボデー3に設けられた開口(もしくは切欠)を通っ
てミラーボデー内部空間に出入しなければならない。こ
のため、上記の開口(もしくは切欠)から塵埃や水がミ
ラーボデー内に侵入する虞れが有る(詳しくは、ミラー
ボデー3とミラー本体4とによって囲まれた空間内に侵
入する虞れが有る。前記のテンショナ28は上記の空間
内に設置されているので、該テンショナ28内に侵入す
る虞れも有る)。塵埃や水の侵入によって、ストリング
の摺動抵抗が増加し、その結果払拭性能が低下するとい
ったトラブルを発生する虞れが有る。
案に係るワイパ装置において、ストリング27がテンシ
ョナ入口28cを中心として矢印dのごとく傾動しつつ
ミラー本体4の表面を払拭する場合、ミラー本体4の表
面に張り渡されている直線部分の長さ寸法が変化する。
この寸法変化は、該ストリング27の一部分をテンショ
ナ28内に引き込んだり、該テンショナ28から引き出
したりして吸収される。そして、上記テンショナ28
は、ミラー本体4とミラーボデー3とによって囲まれた
空間内に設置されているので、前記ストリング27はミ
ラーボデー3に設けられた開口(もしくは切欠)を通っ
てミラーボデー内部空間に出入しなければならない。こ
のため、上記の開口(もしくは切欠)から塵埃や水がミ
ラーボデー内に侵入する虞れが有る(詳しくは、ミラー
ボデー3とミラー本体4とによって囲まれた空間内に侵
入する虞れが有る。前記のテンショナ28は上記の空間
内に設置されているので、該テンショナ28内に侵入す
る虞れも有る)。塵埃や水の侵入によって、ストリング
の摺動抵抗が増加し、その結果払拭性能が低下するとい
ったトラブルを発生する虞れが有る。
【0005】本考案は上述の事情に鑑みて為されたもの
であって、未公知の先願に係る考案のミラー用ワイパ装
置を改良して、ミラーボデーとミラー本体とによって囲
まれている空間内に水や塵埃が侵入する虞れの無いよう
にすることを目的とする。この空間内に水や塵埃が侵入
することを防止すれば、テンショナ内に水や塵埃が侵入
することも防止される。
であって、未公知の先願に係る考案のミラー用ワイパ装
置を改良して、ミラーボデーとミラー本体とによって囲
まれている空間内に水や塵埃が侵入する虞れの無いよう
にすることを目的とする。この空間内に水や塵埃が侵入
することを防止すれば、テンショナ内に水や塵埃が侵入
することも防止される。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本考案は、ストリングの一端をミラーボデーとミラ
ー本体とによって囲まれた空間内に配置されたテンショ
ナに取付け、かつ、該ストリングをミラーボデーに設け
られた開口もしくは切欠を経てミラー本体の表面に導出
し、その他端側を移動させることによりミラー本体の表
面を払拭すべくなしたミラー用ワイパにおいて、 前記の
ストリングがミラーボデーに設けられた開口もしくは切
欠を通る個所に前記開口もしくは切欠を覆うカバーを回
転自在に装着し、 前記のカバーは開口ないし切欠を覆う
傘状部と該傘状部に連接された円筒状部とよりなり、前
記カバーの円筒状部にストリングを挿通する部分が形成
されていることを特徴とする。また、本考案は、前記カ
バーの円筒状部の外周に、弾性を有する柔軟な環状部材
が嵌合されていることを特徴とする。
め、本考案は、ストリングの一端をミラーボデーとミラ
ー本体とによって囲まれた空間内に配置されたテンショ
ナに取付け、かつ、該ストリングをミラーボデーに設け
られた開口もしくは切欠を経てミラー本体の表面に導出
し、その他端側を移動させることによりミラー本体の表
面を払拭すべくなしたミラー用ワイパにおいて、 前記の
ストリングがミラーボデーに設けられた開口もしくは切
欠を通る個所に前記開口もしくは切欠を覆うカバーを回
転自在に装着し、 前記のカバーは開口ないし切欠を覆う
傘状部と該傘状部に連接された円筒状部とよりなり、前
記カバーの円筒状部にストリングを挿通する部分が形成
されていることを特徴とする。また、本考案は、前記カ
バーの円筒状部の外周に、弾性を有する柔軟な環状部材
が嵌合されていることを特徴とする。
【0007】
【作用】上記の手段によると、ストリングを挿通せしめ
るカバーがミラーボデーの透孔ないし開口を覆っている
ので、該ストリングの作動を妨げることなく塵埃や水の
侵入が防止される。さらに、柔軟な環状部材によって防
水性,防塵性がいっそう良くなる。さらに、前記のカバ
ーが回転自在であるからストリングの傾動が妨げられ
ず、円滑な払拭作用が行なわれる。
るカバーがミラーボデーの透孔ないし開口を覆っている
ので、該ストリングの作動を妨げることなく塵埃や水の
侵入が防止される。さらに、柔軟な環状部材によって防
水性,防塵性がいっそう良くなる。さらに、前記のカバ
ーが回転自在であるからストリングの傾動が妨げられ
ず、円滑な払拭作用が行なわれる。
【0008】
【実施例】次に、図1および図2を交互に参照しつつ本
考案の実施例を説明する。図1は、本考案に係るミラー
ワイパ用ストリング出入口防水防塵構造の1実施例を示
し、(A)はストリングが払拭作動を休止した状態の断
面図、(B)はそのg部拡大詳細断面図、(C)はスト
リングが払拭作動を行なっている状態における模式的な
断面図である。図2は上記実施例を構成している主要部
材を抽出して模式的に描いた分解斜視図である。図1
(A)および図1(C)に示すごとく、ミラーボデー3
内からミラーボデー3外に引き出すための切欠3bが設
けられている。本考案を実施する際、上記の切欠に代え
て開口,もしくは透孔を設けても良い。また、ミラー本
体4に開口もしくは切欠を設けるという変形例も不可能
ではなく、本考案の技術的範囲外の構成ではない。上記
の切欠3bに臨ましめて、ストリング27を誘導するブ
ッシュ36cが配置され、このブッシュ36cはミラー
ボデー3に固定されている。前記のカバー36aは、図
2に示すごとく前記の切欠を覆う傘状部36a1と、こ
れに一体連設された円筒状部36a2とよりなり、この
円筒状部36a2は前記のブッシュ36cに外嵌するよ
うに構成されている。そして、前記円筒状部36a2に
は、ストリング27を矢印kのように通過させるための
切欠36dが設けられている。さらに、該円筒状部36
a2の内側には抜け止め用の爪36eが一体に成形され
ており、前記のブッシュ36cには上記の爪36eに係
合するリング溝36fが形成されている。上記のリング
溝36fと爪36eとの係合状態は図1(B)に表わさ
れている。前記円筒状部36a2に、スポンジゴム製の
クッションゴム36bが外嵌される。このクッションゴ
ム36bの外観形状は第2図に、組立状態の断面形状は
図1に、それぞれ表わされている。図2に示した36g
は、ストリングに嵌合するU字状の切欠である。前記カ
バー36aの円筒状部36a2に設けられた切欠36d
の個数は、該円筒状部をブッシュ36cに嵌合する際に
バネ弾性を与えるため多数(本例において6個)設けら
れているが、クッションリング36bに設ける切欠36
gは1個で足りる。以上のようにしてカバー36aは、
切欠3bを覆って回転自在に装着されていて、図4に示
したストリング27の傾動(矢印d)に従って回転す
る。図4に示したストリングの一端27aが図示の点e
と点fとの中間付近(テンショナ入口28c近傍)に移
動したとき、前記のカバー36aは図1(A)に示した
ようになり、ストリング27を覆って隠すので意匠的価
値を低下させない。上記ストリングが図4に実線で示し
た27位置や鎖線で示した27′位置などのように払拭
作動しているとき、前記カバー36aは図1(C)に示
したように回動して払拭作動を妨げない。図2から容易
に理解できるように、ストリング27は鎖線矢印kのご
とくカバー36aの切欠36dに嵌めこまれるととも
に、スポンジゴム製クッションリング36bの切欠36
gにも嵌めこまれ、双方の切欠(36d,36g)の底
部によって包みこまれるように挟みつけられるので、実
用上完全な防水,防塵性が得られる。
考案の実施例を説明する。図1は、本考案に係るミラー
ワイパ用ストリング出入口防水防塵構造の1実施例を示
し、(A)はストリングが払拭作動を休止した状態の断
面図、(B)はそのg部拡大詳細断面図、(C)はスト
リングが払拭作動を行なっている状態における模式的な
断面図である。図2は上記実施例を構成している主要部
材を抽出して模式的に描いた分解斜視図である。図1
(A)および図1(C)に示すごとく、ミラーボデー3
内からミラーボデー3外に引き出すための切欠3bが設
けられている。本考案を実施する際、上記の切欠に代え
て開口,もしくは透孔を設けても良い。また、ミラー本
体4に開口もしくは切欠を設けるという変形例も不可能
ではなく、本考案の技術的範囲外の構成ではない。上記
の切欠3bに臨ましめて、ストリング27を誘導するブ
ッシュ36cが配置され、このブッシュ36cはミラー
ボデー3に固定されている。前記のカバー36aは、図
2に示すごとく前記の切欠を覆う傘状部36a1と、こ
れに一体連設された円筒状部36a2とよりなり、この
円筒状部36a2は前記のブッシュ36cに外嵌するよ
うに構成されている。そして、前記円筒状部36a2に
は、ストリング27を矢印kのように通過させるための
切欠36dが設けられている。さらに、該円筒状部36
a2の内側には抜け止め用の爪36eが一体に成形され
ており、前記のブッシュ36cには上記の爪36eに係
合するリング溝36fが形成されている。上記のリング
溝36fと爪36eとの係合状態は図1(B)に表わさ
れている。前記円筒状部36a2に、スポンジゴム製の
クッションゴム36bが外嵌される。このクッションゴ
ム36bの外観形状は第2図に、組立状態の断面形状は
図1に、それぞれ表わされている。図2に示した36g
は、ストリングに嵌合するU字状の切欠である。前記カ
バー36aの円筒状部36a2に設けられた切欠36d
の個数は、該円筒状部をブッシュ36cに嵌合する際に
バネ弾性を与えるため多数(本例において6個)設けら
れているが、クッションリング36bに設ける切欠36
gは1個で足りる。以上のようにしてカバー36aは、
切欠3bを覆って回転自在に装着されていて、図4に示
したストリング27の傾動(矢印d)に従って回転す
る。図4に示したストリングの一端27aが図示の点e
と点fとの中間付近(テンショナ入口28c近傍)に移
動したとき、前記のカバー36aは図1(A)に示した
ようになり、ストリング27を覆って隠すので意匠的価
値を低下させない。上記ストリングが図4に実線で示し
た27位置や鎖線で示した27′位置などのように払拭
作動しているとき、前記カバー36aは図1(C)に示
したように回動して払拭作動を妨げない。図2から容易
に理解できるように、ストリング27は鎖線矢印kのご
とくカバー36aの切欠36dに嵌めこまれるととも
に、スポンジゴム製クッションリング36bの切欠36
gにも嵌めこまれ、双方の切欠(36d,36g)の底
部によって包みこまれるように挟みつけられるので、実
用上完全な防水,防塵性が得られる。
【0009】
【考案の効果】本考案を適用すると、ストリングを挿通
せしめるカバーがミラーボデーの透孔ないし開口を覆っ
ているので、該ストリングの作動を妨げることなく塵埃
や水の侵入が防止される。さらに、柔軟な環状部材によ
って防水性,防塵性がいっそう良くなる。さらに、前記
のカバーが回転自在であるからストリングの傾動が妨げ
られず、円滑な払拭作用が行なわれるという優れた実用
的効果を奏する。
せしめるカバーがミラーボデーの透孔ないし開口を覆っ
ているので、該ストリングの作動を妨げることなく塵埃
や水の侵入が防止される。さらに、柔軟な環状部材によ
って防水性,防塵性がいっそう良くなる。さらに、前記
のカバーが回転自在であるからストリングの傾動が妨げ
られず、円滑な払拭作用が行なわれるという優れた実用
的効果を奏する。
【図1】本考案に係るミラーワイパ用ストリング出入口
防水防塵構造の1実施例を示し、(A)はストリングが
払拭作動を休止した状態の断面図、(B)はそのg部拡
大詳細断面図、(C)はストリングが払拭作動を行なっ
ている状態における模式的な断面図である。
防水防塵構造の1実施例を示し、(A)はストリングが
払拭作動を休止した状態の断面図、(B)はそのg部拡
大詳細断面図、(C)はストリングが払拭作動を行なっ
ている状態における模式的な断面図である。
【図2】上記実施例を構成している主要部材を抽出して
模式的に描いた分解斜視図である。
模式的に描いた分解斜視図である。
【図3】従来例に係るワイパ装置を備えた車両用アウト
サイドミラーの正面外観図である。
サイドミラーの正面外観図である。
【図4】未公知の先願に係るミラー用ワイパ装置の1実
施例を示し、一部を破断して描いた正面図である。
施例を示し、一部を破断して描いた正面図である。
【図5】上記実施例におけるストリングの両端部を示す
模式的な断面図であって、(A)は該ストリングの一端
が周回ベルトに取り付けられている状態を描き、(B)
は上記ストリングの他端がテンショナに取り付けられて
張力を与えられている状態を描いてある。
模式的な断面図であって、(A)は該ストリングの一端
が周回ベルトに取り付けられている状態を描き、(B)
は上記ストリングの他端がテンショナに取り付けられて
張力を与えられている状態を描いてある。
3…ミラーボデー、3b…開口又は切欠、4…ミラー本
体、12…ミラーハウジング、17…伝動ベルト、20
…庇状部、21…ワイパアーム軸、22…駆動用のプー
リ、23…ミラーベース、24…ワイパアーム、25…
アイドラプーリ、26…周回ベルト、27,27′…ス
トリング、27a,27a′…ストリングの一端、27
b…ストリングの他端、27c…ストリングのストロー
クエンド、28…テンショナ、28a…管路、28b…
テンショナコイルスプリング、28c…テンショナ入
口、36a…カバー、36a1…傘状部、36a2…円筒
状部、36b…クッションリング、36c…ブッシュ、
36d…切欠、36e…爪、36f…リング溝、36g
…切欠。
体、12…ミラーハウジング、17…伝動ベルト、20
…庇状部、21…ワイパアーム軸、22…駆動用のプー
リ、23…ミラーベース、24…ワイパアーム、25…
アイドラプーリ、26…周回ベルト、27,27′…ス
トリング、27a,27a′…ストリングの一端、27
b…ストリングの他端、27c…ストリングのストロー
クエンド、28…テンショナ、28a…管路、28b…
テンショナコイルスプリング、28c…テンショナ入
口、36a…カバー、36a1…傘状部、36a2…円筒
状部、36b…クッションリング、36c…ブッシュ、
36d…切欠、36e…爪、36f…リング溝、36g
…切欠。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60S 1/60 B60S 1/20 B60S 1/38 B60R 1/06
Claims (3)
- 【請求項1】 ストリングの一端をミラーボデーとミラ
ー本体とによって囲まれた空間内に配置されたテンショ
ナに取付け、かつ、該ストリングをミラーボデーに設け
られた開口もしくは切欠を経てミラー本体の表面に導出
し、その他端側を移動させることによりミラー本体の表
面を払拭すべくなしたミラー用ワイパにおいて、 前記のストリングがミラーボデーに設けられた開口もし
くは切欠を通る個所に前記開口もしくは切欠を覆うカバ
ーを回転自在に装着し、 前 記のカバーは開口ないし切欠を覆う傘状部と該傘状部
に連接された円筒状部とよりなり、前記 カバーの円筒状部にストリングを挿通する部分が形
成されていること、を特徴とするミラーワイパ用ストリ
ングの出入口防水防塵構造。 - 【請求項2】 前記カバーの円筒状部の外周に弾性を有
する柔軟な環状部材が嵌合されていることを特徴とする
請求項1に記載のミラーワイパ用ストリングの出入口防
水防塵構造。 - 【請求項3】 ストリングの他端がミラー本体の背面側
に配設された周回ベルトに固着され、該周回ベルトを駆
動することによりストリングを移動させてミラー本体の
表面を払拭すべくなしたことを特徴とする請求項1に記
載のミラーワイパ用ストリングの出入口防水防塵構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993063289U JP2573187Y2 (ja) | 1993-11-25 | 1993-11-25 | ミラーワイパ用ストリングの出入口防水防塵構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993063289U JP2573187Y2 (ja) | 1993-11-25 | 1993-11-25 | ミラーワイパ用ストリングの出入口防水防塵構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0731533U JPH0731533U (ja) | 1995-06-13 |
JP2573187Y2 true JP2573187Y2 (ja) | 1998-05-28 |
Family
ID=13225025
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993063289U Expired - Lifetime JP2573187Y2 (ja) | 1993-11-25 | 1993-11-25 | ミラーワイパ用ストリングの出入口防水防塵構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2573187Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109501675A (zh) * | 2018-12-07 | 2019-03-22 | 西华大学 | 一种电动旋转后视镜 |
-
1993
- 1993-11-25 JP JP1993063289U patent/JP2573187Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0731533U (ja) | 1995-06-13 |
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