JP2573185Y2 - ワイパ用ストリングの捩れ防止構造 - Google Patents

ワイパ用ストリングの捩れ防止構造

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JP2573185Y2
JP2573185Y2 JP1993062892U JP6289293U JP2573185Y2 JP 2573185 Y2 JP2573185 Y2 JP 2573185Y2 JP 1993062892 U JP1993062892 U JP 1993062892U JP 6289293 U JP6289293 U JP 6289293U JP 2573185 Y2 JP2573185 Y2 JP 2573185Y2
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順一 庄司
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Ichikoh Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ストリングを払拭用部
材として用いる構造の、車両用アウトサイドミラーのワ
イパ装置におけるストリングの捩れ発生を防止する構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来例に係るワイパ装置を備えた
車両用アウトサイドミラーの正面外観図である。ミラー
本体4はミラーボデー3に固着され、該ミラー本体4は
ミラーボデー3を介してミラーハウジング12によって
支承されている。23はミラーベースであって車体に固
定して用いられ、このミラーベース23は上記ミラーハ
ウジング12を支承している。前記ミラーハウジング1
2を貫通してワイパーアーム軸21が設けられており、
このワイパーアーム軸25にワイパーアーム24が取り
付けられている。前記ワイパーアーム軸25が往復回動
すると、前記ワイパーアーム24はワイパブレード29
を支持して往復傾動し、該ワイパブレード29はミラー
本体4の表面を滑動して払拭する。図3に示した従来例
のミラー用ワイパ装置は、ワイパ作動を休止している間
もワイパーアーム24やワイパブレード29が外観に現
われるので見栄えが悪く、商品価値を低下させている。
いま仮に、ミラーハウジング12の上部に庇状のワイパ
収納部20(仮想線で示す)を設けると、ワイパブレー
ド29を収納して隠すことは出来るが、ワイパーアーム
24は隠せない。さらに、ワイパーアーム24やワイパ
ブレード29は、ワイパ装置の構成部材のうち慣性の大
きい部材である。このような慣性の大きい部材を往復駆
動させることはノイズの発生を招き易い(ガタが有ると
作動音を生じる)。上述の不具合を解消するため、スト
リング状部材をミラー本体表面に沿わしめて滑らせ、こ
のストリング状部材によって払拭作用を行なわせること
が考えられる。ストリング状部材は慣性が小さいので所
要駆動力が少なくて済み、かつ、ワイパ作動休止中は該
ストリング状部材をミラー本体の片隅に寄せておけばほ
とんど外観を損ねない。上記ストリング式のミラー用ワ
イパ装置は本出願人によって別途出願中の、未公知の考
案(実願平4−82047・ミラー用ワイパ装置)であ
る。説明の便宜上、以下、先願の考案と略称する。図4
は未公知の先願に係るミラー用ワイパ装置の1実施例を
示し、一部を破断して描いた正面図である。ミラーボデ
ー3にミラー本体4が固着されている。光学的な構成要
素である反射鏡がミラーと呼ばれることもあり、上記反
射鏡を用いた組立品全体をミラーと呼ばれることも有る
ので、本考案においては構成要素である反射鏡の単体を
ミラー本体と呼び、組立品をミラー装置と呼んで区別す
る。前記ミラーボデー3の背面側に、その周囲に位置せ
しめて1個の駆動用プーリ22と3個のアイドラプーリ
25が配置されるとともに、これら計4個のプーリに無
端環状の周回ベルト26が巻き掛けられている。前記ミ
ラー本体4の表面に密着せしめてストリング27が張り
渡され、その一端27aはミラー本体4の縁(隠れ線で
描かれている)に接してミラー本体の裏側に回り込み、
前記周回ベルト26に取り付けられている。図5は上記
実施例におけるストリングの両端部を示す模式的な断面
図であって、(A)は該ストリングの一端が周回ベルト
に取り付けられている状態を描き、(B)は上記ストリ
ングの他端がテンショナに取り付けられて張力を与えら
れている状態を描いてある。図5(A)に示したプーリ
22は、図4について先に説明した駆動用のプーリであ
って、伝動ベルト17を介して図外のモータによって回
転せしめられるとともに、巻き掛けられている周回ベル
ト26を回転させる。該周回ベルト26に対してストリ
ング27の一端27aが固着されている。図4において
プーリ22は円弧矢印a方向に回転せしめられ、これに
伴って周回ベルト26は矢印b,cのように周回せしめ
られる。該周回ベルト26に取り付けられたストリング
27の一端27aは矢印b方向に移動せしめられて27
a′位置となる。これに伴って、実線で描いた位置のス
トリング27は鎖線で示す27′位置まで、円弧矢印d
のごとく引き回されて傾動する。図4から容易に理解さ
れるように、ストリング27(実線)の直線状部分より
も、ストリング27′(鎖線)の直線状部分の方が長
い。従って、このストリングが弛んだり引き千切られた
りしないように一定のテンションを与えるテンショナ2
8が設けられている。(このテンショナ28は、図4に
も図5(B)にも現われているが、図5(B)では中央
部を破断して切り縮めて描いてある)。上記のテンショ
ナ28は細長い空洞(管路)28aの中にストリング2
7の他端27bを引き込むように構成されている。28
bは、上記ストリング27を管路28a内に引き込む方
向の力を与えるテンショナコイルスプリングである。ス
トリング27は、上記テンショナの入口28cから引き
出されたり、該入口28cから引き込まれたりしなが
ら、ほぼ一定のテンションに保たれつつ、前記ミラー本
体4の表面に沿って滑動しつつ、これを払拭する。
【0003】前記ストリング27の一端が周回ベルト2
6に取り付けられている点(例えば図4に示した点27
a,27a′)は、周回ベルト26と共に周回する。そ
して、この点がテンショナ28cの近傍(例えば点e)
に来た時に周回ベルト26を停止させると、ストリング
27も停止し、外観に現われなくなる。その理由は、図
5(B)に示した庇状部3aに隠れるからである。ま
た、この状態でストリング27の大半の部分がテンショ
ナ28内に引き込まれ、その先端はストロークエンド2
7cに達する。点eに在ったストリングの一端27aが
周回ベルト26の回動に伴って矢印b,c方向に移動し
て点fに達するまでの間に、ミラー本体4の表面のほと
んど全部(外観に表われる区域の全部)がストリング2
7によって払拭され、従来例(図3)におけるがごとき
拭き残し部分を生じない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】図4に示した先願の考
案に係るワイパ装置において、ストリング27をして払
拭作動せしめるための周回ベルト26の周回動は、一定
方向の連続回転であっても、間欠的な往復回動であって
も良い。しかし、往復回動させようとすると、その駆動
装置および制御機構(ともに図示せず)の構造が複雑と
なる。しかし、一定方向に連続回転させると、ストリン
グ27が捩じられる。
【0005】本考案は上述の事情に鑑みて為されたもの
で、前記の周回ベルトを一定方向に連続周回動させても
前記ストリングに捩りを生じない構造を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的(一定方向に
連続回転しても捩れない)を達成するため本考案に係る
捩れ防止構造は、ミラー本体に固着されたミラーボデー
の周囲に沿って複数個のプーリが配設されており、上記
複数個のプーリに無端環状の周回ベルトが巻き掛けられ
ており、上記ミラー本体の表面付近に移動可能に配置さ
れたストリングの一端が前記周回ベルトに取り付けられ
るとともに該ストリングの他端がテンショナに取付られ
て張力を与えられているワイパ装置に用いられているス
トリングを周回ベルトに取り付けている構造部分であっ
て、前記のストリングの一端が周回ベルトに対して相対
的に回転自在な継手部材を介して取り付けられているこ
とを特徴とする。
【0007】
【作用】上記の手段によると、ストリングの一端が周回
ベルトに対して「相対的に回転自在な継手部材」を介し
て接続されているので、上記周回ベルトが一定方向に連
続的に周回しても、また一定方向に間欠的に周回して
も、前記のストリングは捩られることが無い。すなわ
ち、前記の周回ベルトを必ずしも往復回動させなくて
も、ストリングが捩られるという不具合を生じることが
無い。上述のごとく、周回ベルトを一定方向に周回させ
れば良いことの結果として、該周回ベルトの駆動機構が
簡単で済むようになる。駆動機構が簡単であればミラー
装置全体が小型,軽量、かつ安価となるのみでなく、作
動信頼性が高くメンティナンスが容易であり、しかも耐
久性が向上する。
【0008】
【実施例】次に、図1および図2を順次に参照しつつ本
考案の実施例を説明する。図1は、本考案に係るワイパ
用ストリングの捩れ防止構造の1実施例を備えた車両用
アウトサイドミラーの1実施例を示し、(A)は部分的
に破断して描いた要部側面図、(B)はそのB−B断面
矢視図、(C)は上図に示された構成部材の分解図であ
る。図2は上記と異なる実施例のストリング捩れ防止構
造を備えた車両用アウトサイドミラーを示し、(A)は
部分的に切断して描いた側面図、(B)はその要部拡大
断面図、(C)は上記(B)図に示された構成部分を模
式的に描いた分解断面図である。前記先願の考案を描い
た図4,図5と同じ符号を付した構成部分は前記先願の
考案におけると同様ないし類似の構成部分である。図2
(A)に示した実施例は、ストリング27の一端と、周
回ベルト26の1個所とを捩り戻し継手31によって接
続されている。上記捩り戻し継手31は同図(B)に示
すごとく、継紐31dを固着された球31aと、継紐3
1eを固着された球31bとをケース31c内に収納
し、上記2個の球31a,31bが相互に自在に回転し
得るようにした構造である。図1(A)の実施例は、周
回ベルト26内に埋設された球継手32によって、スト
リング27が周回ベルト26に対して相対的な回転が自
在なように取り付けられている。該球継手32のB−B
断面を示す(B)図およびその分解図である(C)図に
現われているように、周回ベルト26の中に凹球面座3
2bが埋設固定されるとともに、ストリング27を固着
された球32aが上記凹球面座32bの中に、回転自在
に嵌合されている。この図1の実施例によれば、球継手
部分が周回ベルト26内に埋設されているので、図示の
寸法Tを小さくして、ミラー装置を薄く構成することが
できる。上掲の図1および図2の実施例を総合して理解
し得るように、本考案においては、要するに、相対的に
回転自在な継手部材によってストリングと周回ベルトと
を連結すれば良く、これによって、周回ベルトが一定方
向に周回を続けてもストリングが捩られなくなる。従っ
て、上記周回ベルトを必ずしも往復回動させる必要が無
く、該周回ベルトの駆動機構の構成が簡単で足るように
なり、ミラー装置全体として小形,軽量,安価となる。
【0009】
【考案の効果】本考案を適用すると、ストリングの一端
が周回ベルトに対して「相対的に回転自在な継手部材」
を介して接続されているので、上記周回ベルトが一定方
向に連続的に周回しても、また一定方向に間欠的に周回
しても、前記のストリングは捩られることが無い。すな
わち、前記の周回ベルトを必ずしも往復回動させなくて
も、ストリングが捩られるという不具合を生じることが
無い。上述のごとく、周回ベルトを一定方向に周回させ
れば良いことの結果として、該周回ベルトの駆動機構が
簡単で済むようになる。駆動機構が簡単であればミラー
装置全体が小型,軽量、かつ安価となるのみでなく、作
動信頼性が高くメンティナンスが容易であり、しかも耐
久性が向上するという優れた実用的効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るワイパ用ストリングの捩れ防止構
造の1実施例を備えた車両用アウトサイドミラーの1実
施例を示し、(A)は部分的に破断して描いた要部側面
図、(B)はそのB−B断面矢視図、(C)は上図に示
された構成部材の分解図である。
【図2】上記と異なる実施例のストリング捩れ防止構造
を備えた車両用アウトサイドミラーを示し、(A)は部
分的に切断して描いた側面図、(B)はその要部拡大断
面図である。
【図3】従来例に係るワイパ装置を備えた車両用アウト
サイドミラーの正面外観図である。
【図4】未公知の先願に係るミラー用ワイパ装置の1実
施例を示し、一部を破断して描いた正面図である。
【図5】上記実施例におけるストリングの両端部を示す
模式的な断面図であって、(A)は該ストリングの一端
が周回ベルトに取り付けられている状態を描き、(B)
は上記ストリングの他端がテンショナに取り付けられて
張力を与えられている状態を描いてある。
【符号の説明】
3…ミラーボデー、4…ミラー本体、12…ミラーハウ
ジング、17…伝動ベルト、20…庇状部、22…駆動
用のプーリ、23…ミラーベース、24…ワイパアー
ム、26…周回ベルト、27,27′…ストリング、2
7a,27a′…ストリングの一端、27b…ストリン
グの他端、27c…ストリングのストロークエンド、2
8…テンショナ、28a…管路、28b…テンショナコ
イルスプリング、28c…テンショナ入口、29…ワイ
パブレード、31…捩り戻し継手、31a,31b…
球、31c…ケース、31d,31e…継紐、32…球
継手、32a…球、32b…凹球面座。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60S 1/60 B60S 1/20 B60R 1/06 B60S 1/38

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミラー本体に固着されたミラーボデーの
    周囲に沿って複数個のプーリが配設されており、上記複
    数個のプーリに無端環状の周回ベルトが巻き掛けられて
    おり、上記ミラー本体の表面付近に移動可能に配置され
    たストリングの一端が前記周回ベルトに取り付けられる
    とともに該ストリングの他端がテンショナに取付られて
    張力を与えられているワイパ装置に用いられているスト
    リングを周回ベルトに取り付けている構造部分であっ
    て、 前記のストリングの一端が周回ベルトに対して相対的に
    回転自在な継手部材を介して取り付けられていることを
    特徴とする、ワイパ用ストリングの捩れ防止構造。
JP1993062892U 1993-11-24 1993-11-24 ワイパ用ストリングの捩れ防止構造 Expired - Lifetime JP2573185Y2 (ja)

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