JP2572757B2 - 熱間圧延設備における鋼片の処理方法および鋼片の処理装置 - Google Patents

熱間圧延設備における鋼片の処理方法および鋼片の処理装置

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JP2572757B2 JP61280698A JP28069886A JP2572757B2 JP 2572757 B2 JP2572757 B2 JP 2572757B2 JP 61280698 A JP61280698 A JP 61280698A JP 28069886 A JP28069886 A JP 28069886A JP 2572757 B2 JP2572757 B2 JP 2572757B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明は、脱スケール性および加熱効率の良い鋼片
をえるための熱間圧延設備における鋼片の処理方法およ
び鋼片の処理装置に関するものである。
<従来の技術> 鋼片を加熱炉において、加熱する際発生する1次スケ
ール及び圧延過程において発生する2次スケールは、圧
延ロールの摩耗を早めたり圧延材表面にスケール欠陥を
発生させて製品価値を低下させることになる。
従来、このために圧延の前に移動されて来る鋼片の表
面に高圧(120乃至150kg/cm2程度)噴射水を吹き付け、
鋼材表面のスケールを吹き飛ばす方法が用いられてい
る。
しかし、この高圧噴射水の吹き付けによるだけでは、
スケールを完全に飛散除去することができず、製品表面
のスケールによる欠陥を確実に防止することができない
ため最近では、より高圧か、水量増としている。さら
に、例えば実公昭61−24329号に開示されている如くブ
ラシロール等メカニカルデスケーリング装置との組合せ
によりスケール除去を行なう手段がとられている。
しかしながら、これらの手段を用いた場合、前者にお
いては、水圧を高めるポンプを駆動するための多大な電
力と多大な水量を必要とし、また被圧延鋼材の表面温度
低下を招くという問題が有る。また、後者においては、
圧延機前面に、水デスケーラとの組合せであるため、装
置数が多くなること、高温スラブの表面をブラッシング
することおよびスラブが圧延されて長くなることにより
当然ブラッシング距離が長くなるため、ブラシの寿命が
短かいこと、さらに高温スラブの表面をブラッシングす
るのでブラシによるカキ疵の問題が懸念される。
<発明が解決しようとする問題点> この発明は、従来の方法には前述のような欠点がある
ので、これらの欠点を克服し、鋳込み鋼片スケール除去
のし易い熱間圧延設備における鋼片の処理方法、および
処理装置を提供するためになされたものである。
<問題点を解決するための手段> この発明者らは、鋳片特に連続鋳片の表面スケール生
成について、鋭意研究を重ねた結果、後に述べるような
貴重な知見をえ、この知見にもとづいてこの発明をなす
に至った。
この発明は、鋳込み後の鋳片を加熱し熱間圧延するに
際して、連鋳で鋳込み後の鋼片を加熱炉に装入する前に
この鋳片表面に生成したスケールにブラシロールを押圧
してクラックを発生させ次いでこのクラックの発生した
スケールをエアで吹き飛ばすことにより除去し、この鋼
片を加熱した後、熱間圧延することを特徴とする熱間圧
延設備における鋼片の処理方法であり、この方法は、鋳
込み後の鋼片表面に押圧され、この鋼片表面のスケール
にクラックを発生させ、これを除去するブラシロール
と、これに続きクラックの発生した鋳片表面の残留スケ
ールを吹き飛ばすエア吹き付け用ヘッダとの組合せから
なる加熱炉入側デスケーラを加熱炉の入側テーブルに配
置したことを特徴とする熱間圧延設備における鋳片の処
理装置によって好適に実施できる。
<作 用> この発明の具体的構成などについて、以下に説明す
る。
第3図・(a)は、鋼片を加熱する前、すなわち連鋳
にて鋳込んだままの状態の鋼片表面のスケールの状態説
明図であり、比較的多孔質なスケールが大部分を占め、
残りはタイト質なこびりついたようなスケール部となっ
ている。第3図・(b)は、加熱後の鋼片表面のスケー
ル層の状態を示し、加熱後のスケールは表層部にタイト
層を有しその下に加熱時に地金から浮上がってくる多孔
質のサブスケールが生成する。その境界面に多くの気孔
が存在し、多孔化は低融点スケールが生成した場合に顕
著になることが知られている。
第4図は、Si量と気孔径の関係(鉄と鋼;′79−S299
参照)を示すものであるが、Si量の増大と共に気孔径も
増大することがわかる。これはSi量が高くなるに従っ
て、スケール中に低融点の2FeO−SiO2の量が増大するこ
とに起因する。
また、酸化温度すなわち加熱温度の上昇と共にスケー
ル層中の気孔径が増大することも知られている。
表層部のタイト質のスケールは、図3・(a)の時の
スケール中のFe成分が加熱中に表面に出てきて盛上がっ
てきたもので、第3図・(a)における表面は、第3図
・(b)における気孔の部分になる。加熱後の第3図・
(b)に示すようなスケール層は、表面温度が冷却され
低下してくると、熱収縮によりスケール層に熱応力が発
生し、スケールが多孔性であると気孔密度の高い部分は
強度が低いためクラックが発生する。この部分は、もと
もと気孔密度が高く強度が低い上にさらに、脆化し易く
なりデスケーリングの際、優先剥離を起こし、第3図・
(c)に示すようにデスケーリング後は、下層側のスケ
ールのデスケーリング性が悪くなり残ってしまう。この
ように、鋼片表面に残ったスケールが圧延時に地金にか
み込んでスケール疵となる。
一方、スケール中の成分を調査した結果、第5図に示
すように、連鋳時において鋳型内溶鋼表面の酸化防
止、鋳型と鋳片の間の潤滑、鋳型内溶鋼表面の保温
等の目的で使用しているパウダーの成分が残存している
ことがわかった。パウダー成分として一般的には、Si
O2,CaOが主でそれぞれ20〜50%含まれている。
以上のことから、パウダー成分中のSiO2成分が1次ス
ケールの多孔化を促進しデスケーリング性悪化の要因と
なっていることが判明した。
また、加熱中のスラブ表面のスケール層に多気孔が存
在するということは、伝熱性が悪く鋼材の加熱効率が悪
化する要因にもなっている。
従って、鋼片を加熱する前に連鋳で鋳込時に使用する
パウダー成分を除去することにより、加熱時に発生する
鋼片表面のスケールの気孔を防止しデスケーリング性の
すぐれ、かつ加熱効率のよい鋳片をえることができると
の重要な知見をえ、この知見にもとづいて、鋳込み鋼片
スケール除去のし易い熱間圧延設備における鋼片の処理
方法、および熱間圧延設備の処理装置に関するこの発明
がなされたのである。
第1図に従って、この発明を説明する。
従来、連鋳で鋳込まれた鋼片は、一旦圧延側のスラブ
ヤード1に仮置後、命令組みに従って順次入側テーブル
2で搬送され装入機・3a-cで、加熱炉4a-c内に装入され
所定温度に加熱後、抽出機5a-cにより出側テーブル6上
に取り出される。そして、スケールブレーカー7でデス
ケーリング後、圧延され、製品とされる工程となってい
る。
本発明は、入側テーブル2の加熱炉4a-c前のテーブル
に入る手前位置に、加熱炉入側デスケーラ9があり加熱
炉入側デスケーラ9は、第2図に示すように入側にブラ
シロール10を配置し、鋳片表面にこのブラシロール10を
上下方向に押圧することによってブラシを回転させて鋳
片表面のスケールを除去し、スケールに微細にクラック
を発生させると共にその後面に配設した、エア吹き付け
用ヘッダ11により高圧エアを吹付けて鋼片表面の残留ス
ケールを鋼片外部へ吹き流すことにより鋳込み後鋼片表
面に生成したSi分を含んだスケールを除去する鋼片の処
理方法および処理装置である。鋳込後のスケールを除去
し加熱炉4a に装入され所定温度に加熱された鋼片に
生成するスケールは、デスケーリングによる剥離性の良
いものとなり通常の圧延ラインのデスケーラーで完全に
除去されるため、圧延ロールの摩耗が少なくなると共に
スケール欠陥等のない製品を製造することが可能になっ
た。
また、加熱炉入側の鋼片のスケールを除去するための
加熱炉入側デスケーラの必要装置数は、1台で良く鋼材
の長さも短かく、熱片装入にしても加熱後の鋼材の温度
の約1/2の温度であり、比較的低温のため装置の寿命も
長いという利点がある。それに加え、加熱中に発生する
気孔が少なくなり、鋼材の加熱効率も良くなる。
<実施例> 連鋳で鋳込み後の鋼片について、発生した鋼片表面の
スケールを第1図、第2図に示した加熱炉入側デスケー
ラにより実験的に取除いた鋼片と、スケールの付着した
そのままの状態の鋼片とを加熱した熱間圧延して製品と
した後、スケール疵の発生〔(スケール疵発生個数×1m
/コイル全長さ)×100〕を比較しその結果を第1表に示
した。当然加熱前の鋼片表面のスケール有無以外の条件
は全て同じとした。結果は第1表でも明らかなように加
熱前に鋼片表面の鋳込後に生成したスケールを取除いた
本発明方法の方が従来の方法に比べてスケール疵の発生
率が極めて小さい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の熱間圧延設備の系統図、第2図
は、加熱炉入側デスケーラの説明図、第3図・(a)
は、加熱前の鋳込み鋼片スケールの説明図、第3図・
(b)は、加熱後の鋳込み鋳片スケールの説明図、第3
図・(c)は、従来方法でデスケール後の鋳込み鋼片ス
ケールの説明図、第4図は、鋳込み鋳片のSi量と気孔径
との関係を示すグラフ、第5図はパウダー鋳造の説明図
である。 1……スラブヤード、10……ブラシロール、 2……加熱炉入側テーブル、11……エア吹き付け用ヘッ
ダ、 3……装入機、12……鋼片、 4……加熱炉、13……タンディッシュ、 5……抽出機、14……タンディッシュノズル、 6……加熱炉出側テーブル、15……浸漬ノズル、 7……ミル入側デスケーラー、16……パウダー、 8……圧延機、17……鋳型、 9……加熱炉入側デスケーラ、18……溶鋼
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−34617(JP,A) 特公 昭56−43290(JP,B2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋳込み後の鋼片を加熱し熱間圧延するに際
    して、連鋳で鋳込み後の鋼片を加熱炉に装入する前にこ
    の鋼片表面に生成したスケールにブラシロールを押圧し
    てクラックを発生させ次いでこのクラックの発生したス
    ケールをエアで吹き飛ばすことにより除去し、この鋼片
    を加熱した後、熱間圧延することを特徴とする熱間圧延
    設備における鋼片の処理方法。
  2. 【請求項2】鋳込み後の鋼片表面に押圧され、この鋼片
    表面のスケールにクラックを発生させ、これを除去する
    ブラシロールと、これに続きクラックの発生した鋼片表
    面の残留スケールを吹き飛ばすエア吹き付け用ヘッダと
    の組合せからなる加熱炉入側デスケーラを加熱炉の入側
    テーブルに配置したことを特徴とする熱間圧延設備にお
    ける鋼片の処理装置。
JP61280698A 1986-11-27 1986-11-27 熱間圧延設備における鋼片の処理方法および鋼片の処理装置 Expired - Lifetime JP2572757B2 (ja)

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JPS6234617A (ja) * 1985-08-09 1987-02-14 Nippon Kokan Kk <Nkk> 鋼材のスケ−ル除去装置

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