JP2572709Y2 - フルイディック流量計 - Google Patents

フルイディック流量計

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JP2572709Y2
JP2572709Y2 JP1992038225U JP3822592U JP2572709Y2 JP 2572709 Y2 JP2572709 Y2 JP 2572709Y2 JP 1992038225 U JP1992038225 U JP 1992038225U JP 3822592 U JP3822592 U JP 3822592U JP 2572709 Y2 JP2572709 Y2 JP 2572709Y2
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幸雄 木村
廣一 神田
靖 水越
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Aichi Tokei Denki Co Ltd
Toho Gas Co Ltd
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Aichi Tokei Denki Co Ltd
Toho Gas Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はフルイディック流量計の
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】フルイディック流量計は、図4に符号1
で示すフルイディック素子と呼ばれる流路(流体素子)
に流体(例えばガス)を流し、フルイディック素子を流
れる流体の流体振動の周波数が流量に比例することか
ら、流体振動をセンシングし、流量や積算流量を演算表
示する。
【0003】流体は矢印Aのようにフルイディック素子
に流入する。発生した流体振動は、フルイディック素子
1の二つのフィードバック流路の脈動圧を圧電膜センサ
2の圧電膜の両面に差動的に印加して流体振動の周波数
の電気信号に変える。この電気信号はマイコン3で演算
処理されて、流量や積算流量として表示される。
【0004】フルイディック素子1の形状の代表例を図
5に示す。4は入口、5は出口、6は入口に配置された
ノズル、7は第1ターゲット、8は第2ターゲット、9
と10はサイドウォール(側壁)、11はリターンガイ
ドで、これらが、流路の軸線Pを対称軸として左右対称
に形成されている(特開平1−223313号公報参
照)。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】この種のフルイディッ
ク流量計では、フルイディック素子を形成する流路本体
をダイカスト成形とかプラスチック射出成形で造る。そ
して、流量計がガスメータの場合には、計量法で定めら
れた規定内に最大圧力損失を収めるためにノズル6を号
数の大きいメータ程流量計数を大きくする。そのため、
大流量を計測する大型の流量計ではノズル6の流路断面
積を大きくとるために、フルイディック素子の奥行き
(即ち図5で紙面に直角な方向の厚み)が大きくなる。
【0006】そのため、メータの最大流量(号数)毎に
フルイディック素子の奥行き(厚み)が異なり、最大流
量の大きい、つまり号数の大きいガスメータ程厚みが大
きくなって、流路本体の成形金型もメータの最大流量
(号数)毎に異なり、統一できないために、生産性が悪
いという問題点があった。
【0007】そこで、本考案は、上記従来技術の問題点
を解消できるフルイディック流量計を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案のフルイディック流量計は、ノズル(6)か
ら下流にかけて、流路方向に沿った仕切板(16)を設
けて、ノズル(6)を通る流体を仕切板(16)の一方
の側(A)と他方の側(B)とに分流させるように流路
を形成すると共に、前記一方の側(A)の下流にのみフ
ルイディック素子を構成するターゲット(7,8)やサ
イドウォール(9,10)等を配設し、前記他方の側
(B)のノズル(6)の幅(Wb)、長さ(Lb)の少
なくとも一方をメータの最大流量に応じて変えて、その
流量係数を選択するようにしたことを特徴とする。
【0009】他方の側(B)のノズル(6)を仕切板
(16)と一体的に構成すると号数の違うメータを生産
するに効果的である。他方の側(B)、ノズル(6)の
幅(wb)を変えることで流量係数を選択するようにし
てもよい。
【0010】又、他方の側(B)のノズル(6)の長さ
(Lb)を変えることで流量係数を選択するようにして
もよい。更に又、他方の側(B)のノズル(6)の幅
(wb)と長さ(Lb)を変えることで流量係数を選択
するようにしてもよい。
【0011】そして、流量計がガスメータの場合には、
前記一方の側(A)と他方の側(B)の奥行きの合計か
ら決まるメータの実質的な厚みがメータの最大流量の違
いによらず一定であると効果的である。
【0012】
【作用】ノズルに流入した流体は、仕切り板で分けられ
て、一方の側(A)と他方の側(B)とに分流して流れ
る。そして、一方の側(A)では、流路を構成するフル
イディック素子により流体振動が生じ、他方の側(B)
では、邪魔ものがないので流体は素なおに流れる。
【0013】仕切板(16)をノズル内に延長配置し
て、仕切板で分けられたノズルのうちフルイディック素
子側のノズルの幅(W)に比較し、他方の分流側のノズ
ルの幅(Wb)を大きく定めたものでは、幅(Wb)を
大きく定めた側の奥行き(厚み)を小さくしても、ノズ
ル部分での圧損が大きくならないので、その分、流量計
の奥行き(厚み)を小さくできる。従って、例えば最大
流量が3m3 /h,5m3 /h,7m3 /hの3号、5
号、7号の各メータを生産する場合には、他方の側
(B)のノズルの幅(Wb)をメータ号数に応じて大き
くすることで、流量計の奥行き(厚み)を同一にするこ
とができる。
【0014】
【実施例】図1に示す実施例において、1は流体素子、
4は入口、5は出口、6はノズル、7は第1ターゲッ
ト、8は第2ターゲット、9と10はサイドウォール、
11はリターンガイド、12は流路本体でダイカスト成
形で作られている。なお、第1,第2ターゲット、7,
8、サイドウォール9,10、およびリターンガイド1
1は流路本体12と一体成形されている。
【0015】13、14は流路本体12の前面に重ね合
わせて当接し、ねじ15で固定したガスケットと蓋であ
る。16は厚み1mm以下の金属の薄板からなる仕切り
板で、第1,第2ターゲット7,8、サイドウォール
9,10およびリターンガイド11の前端面に接着され
ている。この仕切り板16は、流路本体12の(垂直に
配置された)底面12aと、蓋14との間に、これらの
底面12aと蓋14とに並行に配置された隔壁として作
用し、図1(b)で、ノズル6を上方から下方に通過す
る流体は矢印AとBに示すように仕切り板16の一方の
側A(図の右側)と他方の側B(図の左側)とに分流し
て流れる。
【0016】そして、この考案では、仕切り板16の一
方の側A(図1(b)で右側)のみに、フルイディック
素子を構成するターゲット7,8やサイドウォール9,
10およびリターンガイド等の部分が配設されている。
従って、これらのフルイディック素子を構成する部材の
高さ(奥行き)は図1(b)の符号Daとなり、仕切り
板16で分流された他方の側の流路の奥行きは、図1
(b)の符号Dbで示すようで、仕切り板16の厚みを
tとすると流路本体の奥行きDはD=Da+Db+tの
関係になる。
【0017】矢印Bで示す側の流路は、仕切板16とガ
スケット13との間に何も邪魔ものがなく、この側を流
れる流体は素なおに流れる。矢印Aで示す側を流れる流
体は、フルイディック素子により流体振動を発生し、そ
の周波数が流量に比例する。又、ノズル6は、その流体
抵抗が、矢印AとBに分流する比率を決めるが、図1
(a)に示す一方の側Aのノズルの巾Wで、ノズルの奥
行きがDaで、他方の側Bはノズル巾がWb、奥行きが
Dbであるから、図1(b)で仕切り板16の一方の側
A(フルイディック素子のある側)に流れる流量と他方
の側Bに流れる流量の分流比はDa×W/Db×Wbと
なる。従って、一方の側A,ノズルの流路断面積D×W
を固定のまゝで、仕切板16を交換して、仕切板に一体
的に形成されている他方の側Bの流路断面積D×Wbを
メータ号数に応じて選択することで流路本体12の厚み
Dを同一にできる。
【0018】仕切り板16は、ターゲット7,8、サイ
ドウォール9,10およびリターンガイド11の前端面
に接着固定され、その外周16aは、流路本体12のフ
ルイディック素子を形成する内周面12bに密着嵌入さ
れて組み付けられている。
【0019】なお、仕切り板16は図3に示すように、
一体にノズル6の他方の側Bが形成され、この他方の側
Bのノズルを構成するために仕切り板と一体的に、仕切
り板から前方に突出する二つの壁16b,16bが形成
され、両壁16b,16bの間に他方のの側Bのノズル
6が形成されている。そして、両壁の寸法を変えて、他
方の側Bのノズル6の幅Wbとか、長さLbを変更する
ことで、その流量係数を変更し、メータの最大流量に応
じた流量係数を選択する。
【0020】仕切り板16の壁16bの奥行きDbは、
メータの最大流量(号数)が違っても一定とし、こうし
て流路本体12の奥行きDを一定とし、号数が違っても
メータの厚みを同じにしている。
【0021】図2の符号12cは、仕切り板16の壁1
6b、16bを嵌合するために流路本体12に設けた嵌
合凹部である。なお、仕切り板と一体に構成する他方の
側Bのノズル6の長さLbは、流路本体12側に形成さ
れた一方の側Bのノズル6の長さ以下にするのがよい。
【0022】このようにノズル部まで仕切り板16の前
端を延長するには、ノズル6の入口で、流れが十分に整
流されていて、ノズル6の奥行きの全範囲Dにわたって
流速が均一に、かつ底面12aと平行な流速ベクトルに
なるよう、ノズル上流に整流器を設ける。また、両側
A,Bのノズル6の上流に金網の整流器を設け、そのメ
ッシュを変えることで、器差特性を微細に調整改善でき
ることが実験で確認されている。
【0023】
【考案の効果】本考案のフルイディック流量計は、上述
のように構成されているので、流体が仕切り板の一方の
側(A)と他方の側(B)とに分流して流れ、しかも、
フルイディック素子は一方の側(A)のみに構成されて
おり、その高さ(奥行き)Daを一定とし、仕切り板の
他方の側(B)のノズル(6)の流量係数をメータ号数
に応じて変えることで、流路本体12の実質的な厚み
(D)を、メータ号数が違っても同一にすることができ
るため、流路本体の金型が共通で生産性が向上し、メー
タの奥行き寸法も統一できる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例で、(a)はガスケットと蓋を
取外した状態での正面図、(b)は(a)の1−1断面
図、(c)は仕切り板の正面図である。
【図2】図1の実施例の流路本体の斜視図である。
【図3】図1の実施例の仕切り板の斜視図である。
【図4】従来技術の一例を示す斜視図で、フルイディッ
ク素子1の前面に取付けるべきガスケットと蓋を取外し
た状態を示す。
【図5】従来技術の他の実施例の縦断正面図である。
【符号の説明】
1 フルイディック素子 6 ノズル 7,8 ターゲット 9,10 サイドウォール 12 流路本体 16 仕切り板 A 一方の側 B 他方の側 W,Wb ノズルの幅 Lb ノズルの長さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 神田 廣一 愛知県名古屋市熱田区千年一丁目2番70 号 愛知時計電機株式会社内 (72)考案者 水越 靖 富山県新湊市本江275番地 東洋ガスメ ータ株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−42988(JP,A) 実開 平1−168824(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01F 1/20 G01F 7/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル(6)から下流にかけて、流路方
    向に沿った仕切板(16)を設けて、ノズル(6)を通
    る流体を仕切板(16)の一方の側(A)と他方の側
    (B)とに分流させるように流路を形成すると共に、前
    記一方の側(A)の下流にのみフルイディック素子を構
    成するターゲット(7,8)やサイドウォール(9,1
    0)等を配設し、前記他方の側(B)におけるノズル
    (6)の幅(Wb)、長さ(Lb)の少なくとも一方を
    メータの最大流量に応じて変えて、その流量係数を選択
    するようにしたことを特徴とするフルイディック流量
    計。
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