JP2508985Y2 - フルイディック流量計 - Google Patents

フルイディック流量計

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JP2508985Y2
JP2508985Y2 JP1990402889U JP40288990U JP2508985Y2 JP 2508985 Y2 JP2508985 Y2 JP 2508985Y2 JP 1990402889 U JP1990402889 U JP 1990402889U JP 40288990 U JP40288990 U JP 40288990U JP 2508985 Y2 JP2508985 Y2 JP 2508985Y2
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gas
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fluidic
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年彦 鈴木
哲彦 松島
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、気体流入口に流入した
気体を噴出ノズル通って噴出ノズルの下流中央部に位置
するターゲットに向けて噴出させ、流量に比例した周波
数をもつ流体振動を発生するフルイディック発振器を有
し、この流体振動を検出して例えばガスの流量を計測す
るフルイディック流量計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の流量計に使用されている
フルイディック発振器として、図6に示す構造のものが
一般に使用されている。図6は、理解し易いようにフル
イディック発振器の蓋を取り外した状態を示す。発振器
のケース本体1には、ガス配管の途中に連結されるよう
に、ガス流入管が連結されるガス流入口1aと、ガス流
出管が連結されるガス流出口1bとが形成されている。
【0003】ケース本体1にはまた、ガス流入口1aに
隣接して形成されたガス流入室1cと、ガス流出口1b
に隣接して形成されたガス流出室1dとが形成されると
共に、ガス流入室1cとガス流出室1dとの間には、ガ
ス流入口1aに流入したガスをガス流入室1cからガス
流出室1dに噴出させる噴出ノズル1eが形成されてい
る。ガス流出室1d内には、噴出ノズル1eの下流中央
に位置するようにターゲット1fが設けられている。
【0004】以上の構成において、ガス配管からガス流
入口1aに矢印のように流入したガスは、ガス流入室1
cを通って噴出ノズル1eからガス流出室1dに噴出さ
れる。噴出ノズル1eから噴出されたガスは、コアンダ
効果によってターゲット1fに沿った流れになる。この
流れによる圧力は噴出ノズル1eの部分に伝わり、流れ
を切り替える。この切り替えは交互に発生し、流量に比
例した周波数をもつ流体振動を発生させる。この流体振
動は任意のセンサによって検出されて電気信号に変換さ
れ、従ってこの電気信号を処理することで流量を演算に
よって求めることができる。また、このフルイディック
発振器は小型で、可動部がないので耐久性に優れた流量
計を得るのに極めて有効である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、フルイディ
ック発振器は、2次元流れの場を前提として構成され、
その性能を十分に発揮させるためには噴流が完全な2次
元流れであることが望ましい。しかし、現実には、配管
内を通ってきた流れは壁面効果により壁に近い部分は遅
く、中央部が速くなり、図示のような巻回流Xが発生し
て3次元の流れとなる。
【0006】このため、配管からガス流入口1aに流入
するガス流は3次元の不安定な流れとなっていて、乱れ
た状態でガス流入室1cに流入する。この3次元の不安
定な流れがそのまま直接噴出ノズル1eを通ってターゲ
ット1fに到達すると、2次元流れ場を前提するフルイ
ディックの発振には、不安定・不規則な影響を及ぼすよ
うになり、流量と振動周波数とが図7に示すように比例
関係にならず、流量計として所望の性能を得る上で問題
があった。
【0007】よって本考案は、上述した従来の問題点に
鑑み、3次元の不安定な流れを2次元化して安定させ、
流量と振動周波数の関係の直線性を改善したフルイディ
ック流量計を提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本考案により成されたフルイディック流量計は、気体流
入口に流入した気体を噴出ノズルを通って噴出ノズルの
下流中央部に位置するターゲットに向けて噴出させ、流
量に比例した周波数をもつ流体振動を発生するフルイデ
ィック発振器を有し、この流体振動を検出して流量を計
測するフルイディック流量計において、前記噴出ノズル
の上流中央にスタビライザを設け、前記スタビライザ
は、流れに対して垂直な壁面を持たず、3次元の気体流
を安定化する、断面が上下流方向に対称な流線形の柱状
体からなることを特徴としている。
【0009】前記スタビライザは、流れに対して垂直な
壁面を持たず、3次元の気体流をを安定化する、断面が
略2等辺三角形の柱状体からなり、三角の頂点が上流に
向けて配置される。
【0010】
【作用】上記構成において、噴出ノズルの上流中央に、
流れに対して垂直な壁面を持たず、3次元の気体流を安
定化する断面が上下流方向に対私な流線形の柱状体から
なるスタビライザを設けているので、気体流入口の流入
する気体流が3次元の不安定な流れとなっていても、ス
タビライザが3次元の流れを生じさせている巻回流を消
去して3次元の気体流を安定化するように作用すること
で、3次元の不安定な流れがそのまま直接噴出ノズルを
通ってターゲットに到達することがなくなり、2次元流
れ場を前提するフルイディックの発振に、不安定・不規
則な影響を及ぼすようなことがなくなる。
【0011】また、断面が略2等辺三角形をなし、その
頂点が上流に向けて配置された柱状体からなるスタビラ
イザは、3次元の流れを生じさせている巻回流を消去す
ると共に、その下流側にカルマン渦を発生させて2次元
化することによって、3次元の気体流を安定化する。
【0012】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1及び図2は本考案によるフルイディック流量
計に使用する発振器の一実施例を示し、図1は蓋を取外
した上面図、図2は図1中A−A断面図であり、図2中
の2は蓋である。これらの図において、図6について上
述したものと同等の部分には同一の参照符号を付し、そ
の部分の詳細な説明を省略する。
【0013】本実施例では、噴出ノズル1eの上流中央
に位置するようにガス流入室1c内には、図2の斜視図
に示すように、断面が上下流方向に対称な流線形の柱か
らなるスタビライザ3が設けられている。このスタビラ
イザ3は、配管からガス流入口1aに流入した3次元の
不安定なガス流を安定化するためのもので、3次元の不
安定なガス流がスタビライザ3の周りを通ることによっ
て、ガス流の速い部分を遅く、遅い部分を速くすること
によって、3次元の不安定な流れの原因となっている巻
回流Xが消去されている。
【0014】このように3次元の不安定な流れの原因と
なっている巻回流Xが消去されることによって、3次元
の不安定のないガス流が噴出ノズル1e内を通ってター
ゲット1fに到達するようになる。その結果、流量と振
動周波数の直線関係が図4に示すようになり、図6に示
したスタビライザ3のないものの図7の特性に比べて改
善される。
【0015】なお、断面が上下流方向に対称な流線形の
柱からなるスタビライザ3としては、ヒシ形や楕円形の
ものであってもよい。
【0016】図5は蓋を取外したフルイディック発振器
の他の実施例を示す上面図である。本実施例では、2等
辺三角形の柱からなるスタビライザ23を採用してい
る。この2等辺三角形の柱は、その三角形の頂点が上流
側に向くように配置される。このような形状のスタビラ
イザ23を使用することによって、巻回流Xの消去が行
われると共に、その下流端の形状によりその下流側にカ
ルマン渦を発生させて2次元化することによって2次元
流を積極的に発生して3次元の気体流を安定化するよう
に作用する。これによって、スタビライザ23は、スタ
ビライザ3の巻回流の消去の機能の他に、積極的な2次
元化の機能を兼ね備えるようになる。
【0017】2等辺三角形の柱からなるスタビライザ2
3は、その下流端と噴出ノズル1eを形成している壁面
との間に2つ程度のカルマン渦ができるように、その中
心と、噴出ノズル1eを形成している隔壁の面1gとの
距離xが例えば2mmとなるような位置に設けられる
が、その幅を1乃至2mmの範囲で変えてもその特性に
影響がなかった。
【0018】上述した2等辺三角形の柱からなるスタビ
ライザ23を使用した場合も、図1及び図2について上
述したスタビライザ3と一部異なる原理によって3次元
のガス流を安定化しているが、図4に示したような直線
性に優れた流量−振動周波数特性が同じように得られ
る。
【0019】なお、スタビライザ23は底面と斜面との
会合する角部にアールを付した形状のものでもよく、断
面が略2等辺三角形をなしていればよい。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、気
体流入口に流入する気体流が3次元の不安定な流れとな
っていても、流れに対して垂直な壁面を持たず、3次元
の気体流を安定化する、断面が上下流方向に対称な流線
形の柱状体、又は断面が略2等辺三角形でその頂点が上
流に向けて配置された柱状体からなるスタビライザを噴
出ノズルの上流中央に設けるという簡単な構成により、
3次元の不安定な流れがそのまま直接噴出ノズルを通っ
てターゲットに到達することがなくなり、2次元流れ場
を前提するフルイディックの発振に不安定・付規則な影
響を及ぼすようなことがなくなるので、流量と振動周波
数の関係の直線性の改善されたフルイディック流量計が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるフルイディック流量計の一実施例
を示す上面図である。
【図2】図1中のA−A断面図である。
【図3】図1中のスタビライザの斜視図である。
【図4】本考案によるフルイディック流量計の流量−振
動周波数特性を示すグラフである。
【図5】本考案によるフルイディック流量計の他の実施
例を示す上面図である。
【図6】従来のフルイディック流量計の一例を示す上面
図である。
【図7】図7のフルイディック流量計の流量−振動周波
数特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1a ガス流入口(気体流入口) 1e 噴出ノズル 1f ターゲット 3,23 スタビライザ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】気体流入口に流入した気体を噴出ノズルを
    通って噴出ノズルの下流中央部に位置するターゲットに
    向けて噴出させ、流量に比例した周波数をもつ流体振動
    を発生するフルイディック発振器を有し、この流体振動
    を検出して流量を計測するフルイディック流量計におい
    て、 前記噴出ノズルの上流中央にスタビライザを設け、 前記スタビライザは、流れに対して垂直な壁面を持た
    ず、3次元の気体流を安定化する、断面が上下流方向に
    対称な流線形の柱状体からなる ことを特徴とするフルイディック流量計。
  2. 【請求項2】気体流入口に流入した気体を噴出ノズルを
    通って噴出ノズルの下流中央部に位置するターゲットに
    向けて噴出させ、流量に比例した周波数をもつ流体振動
    を発生するフルイディック発振器を有し、この流体振動
    を検出して流量を計測するフルイディック流量計におい
    て、 前記噴出ノズルの上流中央にスタビライザを設け、 前記スタビライザは、流れに対して垂直な壁面を持た
    ず、3次元の気体流を安化する、断面が略2等辺三角形
    の柱状体からなり、三角の頂点を上流に向けて配置した ことを特徴とするフルイディック流量計。
JP1990402889U 1990-12-11 1990-12-11 フルイディック流量計 Expired - Lifetime JP2508985Y2 (ja)

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JPH0487425U JPH0487425U (ja) 1992-07-29
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH01124711A (ja) * 1987-11-09 1989-05-17 Osaka Gas Co Ltd フルイデイック流量計

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JPH0487425U (ja) 1992-07-29

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