JP2001208579A - フルイディック素子の製造方法、フルイディック素子、フルイディック型流量計、複合型流量計 - Google Patents

フルイディック素子の製造方法、フルイディック素子、フルイディック型流量計、複合型流量計

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JP2001208579A JP2000020046A JP2000020046A JP2001208579A JP 2001208579 A JP2001208579 A JP 2001208579A JP 2000020046 A JP2000020046 A JP 2000020046A JP 2000020046 A JP2000020046 A JP 2000020046A JP 2001208579 A JP2001208579 A JP 2001208579A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小流量域でのフルイディック振動を安定さ
せ、フルイディック振動出力による流量測定領域を小流
量域側に広げるようにする。 【解決手段】 ノズル3の出口6側の開口縁6aを、一
定の半径以下の曲面となるように形成する。したがっ
て、ノズル3から流体が噴出するときに開口縁6aにお
ける流体の剥離位置の変動が少なくなり、噴流の方向が
安定し、これにより、小流量域でのフルイディック振動
を安定させ、フルイディック振動出力による流量測定領
域を小流量域側に広げることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体の流量変化に
対応するフルイディック振動を検出するフルイディック
素子の製造方法、フルイディック素子、フルイディック
型流量計、複合型流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のフルイディック型流量計におい
ては種々の提案がなされている。例えば特開平8−21
0886号公報に記載されている例は、図8に示すよう
なフルイディック素子100を用いている。このフルイ
ディック素子100は、流体入口101、ノズル10
2、流路拡大部103、流体排出口104を順次接続さ
せて形成した流路と、流路拡大部103に配設されてノ
ズル102の出口と対向する誘振子105と、その下流
側に配置されたエンドブロック106とを有する。
【0003】このようなフルイディック素子100を用
いたフルイディック型流量計では、ノズル102から下
流側に向かって噴出する流体が誘振子105の外側に沿
って交互に振り分けられる。図8において誘振子105
の下側に流体が流れる状態から説明すると、ノズル10
2から噴出する流体の大部分は流路拡大部103から流
体排出口104に向けて流れるが、一部はエンドブロッ
ク106にぶつかり流路拡大部103の下側の側壁に沿
って帰還流体となり、新たにノズル102からの噴出す
る流体の噴流に直角方向からぶつかる。この帰還流体の
エネルギーにより、新たにノズル102から噴出する流
体の噴流は今度は誘振子105の上側に流れ、一部はエ
ンドブロック106にぶつかり流路拡大部103の上側
の側壁に沿って帰還流体となり、新たにノズル102か
らの噴出する流体の噴流に直角方向からぶつかる。この
帰還流体のエネルギーにより、新たにノズルから噴出す
る流体の噴流は今度は誘振子105の下側に流れる。ノ
ズル102から噴出する噴流の流れの振り分けはこのよ
うにして繰り返される。
【0004】フルイディック型流量計は、上記のように
流体に生じた振動(交番圧力波)の周波数を圧力センサ
により検出し、その検出した出力を電気信号に変換する
ことで流体の流量を測定しようとするものである。
【0005】フルイディック型流量計では、流体が一定
幅のノズル102から誘振子105に向けて噴出した場
合、周囲の流体の流速より速い高速の流れ「噴流」と、そ
の流れの中に置かれた誘振子105の下流側で見られる
「後流」との関係が重要で、2次元の場で考えると誘振子
105の形状がフルイディック振動特性に極めて重要な
役割りを果たしている。
【0006】もう少し詳しく説明すると、ノズル102
からの「噴流」が半無限の空間に噴出した場合は「噴流」の
方向は安定するが、流路拡大部103の空間は制限があ
り中央には誘振子105があるので、噴流はノズル10
3から噴出するときの初速の方向を維持できなくなり、
このため二次元の噴流は不安定になり、この不安定性に
よりフルイディック振動が始まるきっかけが生まれると
考えられる。一方、流れの中に配置した誘振子105の
下流側には非対称配列の渦(カルマン渦)が生成され、
この渦列は蛇行する流れとなる。したがって、「後流」
は振動流となり安定し得なくなると考えられる。このよ
うに、「噴流」も「後流」も誘振子105の形状や流路
拡大部103の壁面によって影響を受けて不安定にな
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】現状のフルイディック
型流量計は小流量域での直線性が悪いが大流量域の測定
に適しているので、例えば都市ガスの流量を測定するガ
スメータ等では、小流量域の測定に適したフローセンサ
等の熱式流量検出センサとフルイディック型流量計とを
合わせもつ複合型流量計が用いられている。
【0008】このようにフルイディック型流量計は、最
低振動流量(フルイディック振動の開始流量)が低く、
流量範囲には広いダイナミックレンジが望まれている。
フルイディック型流量計の流体振動開始量を0流量から
使うことができれば、熱式流量検出センサを用いること
なくフルイディック型流量計のみによる流量計が実現で
きる。
【0009】たとえそうならなかったとしても、フルイ
ディック型流量計の安定した流体振動開始の流量を少し
でも低くすることができれば、熱式流量検出センサの仕
様を緩めることができる。すなわち、現状の複合型流量
計では、例えばフルスケール4000L(リットル)/
H(時間)で、200L/h〜数1000L/hの範囲
をフルイディック型流量計で受け持ち、0〜200L/
hの範囲を熱式流量検出センサで受け持っている。この
ため、熱式流量検出センサの流量範囲が2桁もあること
から小流量域の測定精度が得られにくいという欠点があ
る。これにより、熱式流量検出センサの性能に厳しい仕
様が要求され、流量計として使用する場合には複雑な信
号処理や流量補正演算処理が必要である。
【0010】したがって、フルイディック型流量計の流
体振動開始量を100L/h以下(80〜90L/h)
にすることができただけでも、信号処理のし易さ、信頼
性、製造コストに面での改善に与える影響は大きい。
【0011】このようなことから、本出願人は、フルイ
ディック型流量計で振動を検出し始めたときの流量(最
低振動検出流量)、流量−振動数特性に関して実験的に
検討したところ、「ノズルの出口の開口縁における角部
の形状」が重要な制御因子であることがわかった。具体
的に説明すると、ノズルの出口側の開口縁の角部の形状
はエッジであることが望ましいが、製作時にバリが発生
すると、バリが存在する部分とそうでない部分とでは流
れの状態が乱れてしまう。このため金型成型により製作
する場合にはバリが発生しないように曲面に形成する必
要がある。しかしながら、この曲面の半径が大きくなる
に従い、ノズルの開口縁に対する噴流の剥離位置の変動
が大きくなり、この結果、小流量域での直線性が悪くな
ることがわかった。
【0012】そこで本発明の目的は、小流量域でのフル
イディック振動を安定させ、フルイディック振動出力に
よる流量測定領域を小流量域側に広げることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のフルイデ
ィック素子の製造方法は、ノズル及びこのノズルの断面
積より広い流路拡大部を接続してなる流路と、前記ノズ
ルの出口に対向する位置で前記流路拡大部に配置された
誘振子と、この誘振子の下流側となる位置で前記流路拡
大部に配置されたエンドブロックとを有するフルイディ
ック素子を金型により一体に成型する場合に、前記ノズ
ルの出口側の開口縁が前記ノズルから噴出する流体の噴
出方向を安定させるために滑らかになるように前記フル
イディック素子を成型する。
【0014】したがって、この方法で製造されたフルイ
ディック素子は、ノズルから流体が噴出するときに開口
縁における流体の剥離位置の変動が少なくなり、噴流の
方向が安定する。
【0015】請求項2記載のフルイディック素子の製造
方法は、請求項1記載の発明において、前記ノズルの出
口側の開口縁を滑らかにする方法として、その開口縁が
一定の半径以下の曲面となるような公差を満足するよう
に前記フルイディック素子を成型する。
【0016】したがって、この方法で製造されたフルイ
ディック素子は、ノズルから流体が噴出するときに開口
縁における流体の剥離位置の変動が少なくなり、噴流の
方向が安定する。
【0017】請求項3記載のフルイディック素子の製造
方法は、請求項2記載の発明において、前記ノズルを流
れる流体の流れの層方向と平行な高さ方向における前記
ノズルの開口縁の全域が均一に一定の半径以下の曲面と
なるような公差を満足するように前記フルイディック素
子を成型する。
【0018】したがって、二次元の場においても噴流の
方向が安定する。
【0019】請求項4記載のフルイディック素子の製造
方法は、請求項2記載の発明において、前記ノズルの中
心を通る中心線を間とする前記開口縁の両側が均一に一
定の半径以下の曲面となるような公差を満足するように
前記フルイディック素子を成型する。
【0020】したがって、噴流の方向が安定し、さら
に、噴流の振り分けが均等に行われる。
【0021】請求項5記載のフルイディック素子の製造
方法は、請求項3の発明において、前記ノズルの中心を
通る中心線を間とする前記開口縁の両側が均一に一定の
半径以下の曲面となるような公差を満足するように前記
フルイディック素子を成型する。
【0022】したがって、二次元の場においても噴流の
方向が安定し、さらに、噴流の振り分けが均等に行われ
る。
【0023】請求項6記載のフルイディック素子の製造
方法は、請求項2ないし5の何れか一記載の発明におい
て、前記ノズルの幅をd、半径をRとしたとき、前記ノ
ズルの出口側の開口縁がR/d=0.125以下の曲面
となるような公差を満足するように前記フルイディック
素子を成型する。
【0024】したがって、曲面の半径が具体的に与えら
れているため、ノズルから流体が噴出するときに開口縁
における流体の剥離位置の変動が一定の範囲以下に抑制
され、噴流の方向が安定する。
【0025】請求項7記載のフルイディック素子の製造
方法は、請求項2ないし5の何れか一記載の発明におい
て、前記ノズルの幅をd、半径をRとしたとき、前記ノ
ズルの出口側の開口縁がR/d=0.075以下の曲面
となるような公差を満足するように前記フルイディック
素子を成型する。
【0026】したがって、ノズルから流体が噴出すると
きに開口縁における流体の剥離位置の変動が請求項6の
場合よりもさらに抑制される。
【0027】請求項8記載のフルイディック素子の製造
方法は、請求項1ないし7記載の発明において、プラス
チック材料を用いて前記フルイディック素子を成型す
る。
【0028】したがって、噴流の方向を安定させること
ができるフルイディック素子を安価に且つ容易に得るこ
とができる。
【0029】請求項9記載のフルイディック素子は、ノ
ズル及びこのノズルの断面積より広い流路拡大部を接続
してなる流路と、前記ノズルの出口に対向する位置で前
記流路拡大部に配置された誘振子と、この誘振子の下流
側となる位置で前記流路拡大部に配置されたエンドブロ
ックとを有し、前記ノズルから噴出される流体の流れを
前記誘振子を中心に左右に振り分けて交番圧力波を生じ
させるフルイディック素子において、前記ノズルの出口
側の開口縁は、前記ノズルから噴出する流体の噴出方向
を安定させるために滑らかに形成されている。
【0030】したがって、ノズルから流体が噴出すると
きに開口縁における流体の剥離位置の変動が少なくな
り、噴流の方向が安定する。
【0031】請求項10記載フルイディック素子は、請
求項9記載の発明において、前記ノズルの出口側の開口
縁は、一定の半径以下の曲面として形成されている。
【0032】したがって、ノズルから流体が噴出すると
きに開口縁における流体の剥離位置の変動が少なくな
り、噴流の方向が安定する。
【0033】請求項11記載のフルイディック素子は、
請求項9又は10記載の発明において、前記ノズルを流
れる流体の流れの層方向と平行な高さ方向における前記
ノズルの開口縁の全域は、均一に一定の半径以下の曲面
として形成されている。
【0034】したがって、二次元の場においても噴流の
方向が安定する。
【0035】請求項12記載のフルイディック素子は、
請求項9又は10記載の発明において、前記ノズルの中
心を通る中心線を間とする前記開口縁の両側は、均一に
一定の半径以下の曲面として形成されている。
【0036】したがって、噴流の方向が安定し、さら
に、噴流の振り分けが均等に行われる。
【0037】請求項13記載のフルイディック素子は、
請求項11記載の発明において、前記ノズルの中心を通
る中心線を間とする前記開口縁の両側は、均一に一定の
半径以下の曲面として形成されている。
【0038】したがって、二次元の場においても噴流の
方向が安定し、さらに、噴流の振り分けが均等に行われ
る。
【0039】請求項14記載のフルイディック素子は、
請求項9ないし13の何れか一記載の発明において、前
記ノズルの幅をd、半径をRとしたとき、前記ノズルの
出口側の開口縁は、R/d=0.125以下の曲面とし
て形成されている。
【0040】したがって、曲面の半径が具体的に与えら
れているため、ノズルから流体が噴出するときに開口縁
における流体の剥離位置の変動が一定の範囲以下に抑制
され、噴流の方向が安定する。
【0041】請求項15記載のフルイディック素子は、
請求項9ないし13の何れか一記載の発明において、前
記ノズルの幅をd、半径をRとしたとき、前記ノズルの
出口側の開口縁は、R/d=0.075以下の曲面とし
て形成されている。
【0042】したがって、ノズルから流体が噴出すると
きに開口縁における流体の剥離位置の変動が請求項14
の場合よりもさらに抑制される。
【0043】請求項16記載のフルイディック素子は、
請求項11記載の発明において、前記ノズルの出口側の
開口縁に曲面を形成した場合、その曲面の円弧の長さは
前記ノズルの開口縁の高さ方向の全域において均一であ
る。
【0044】したがって、二次元の場においても噴流の
方向が安定する。
【0045】請求項17記載の発明は、請求項12又は
13記載の発明において、前記ノズルの出口側の開口縁
に曲面を形成した場合、その曲面の円弧の長さは前記ノ
ズルの開口縁の両側において均一である。
【0046】したがって、噴流の振り分けが均等に行わ
れる。
【0047】請求項18記載のフルイディック素子は、
請求項9ないし17の何れか一記載の発明において、前
記流路と前記誘振子と前記エンドブロックとはプラスチ
ック材料を用いて成型されている。
【0048】したがって、噴流の方向を安定させること
ができるフルイディック素子を安価に且つ容易に得るこ
とができる。
【0049】請求項19記載のフルイディック型流量計
は、請求項9ないし18の何れか一記載のフルイディッ
ク素子と、前記フルイディック素子により発生される交
番圧力波に応じた信号を出力する圧力センサと、を備え
る。
【0050】したがって、ノズルから流体が噴出すると
きに開口縁における流体の剥離位置の変動が少なくな
り、噴流の方向を安定させ得るフルイディック型流量計
を提供できる。
【0051】請求項20記載の複合型流量計は、請求項
19記載のフルイディック型流量計と、小流量域の流体
の流量を検出する小流量域検出素子と、を備える。
【0052】したがって、ノズルから流体が噴出すると
きに開口縁における流体の剥離位置の変動が少なくな
り、噴流の方向を安定させ得る複合型流量計を提供でき
る。
【0053】請求項21記載の複合型流量計は、請求項
20の記載の発明において、前記小流量域検出素子は前
記フルイディック型流量計の前記ノズルの入口側に配置
されている。
【0054】したがって、請求項20記載の発明と同等
の作用が得られ、これに加え、流路の構成が簡略化され
る。
【0055】請求項22記載の複合型流量計は、請求項
20記載の発明において、前記小流量域検出素子は前記
フルイディック型流量計の前記ノズルによる流体の流れ
の変動に影響されない位置に形成された小流量流路に配
置されている。
【0056】したがって、請求項20記載の発明と同等
の作用が得られ、これに加え、小流量域検出素子の出力
により流体の流量を測定する場合に、ノズルにおける流
体の流れの変動に左右されずに測定が可能となる。
【0057】請求項23記載の複合型流量計は、請求項
20ないし22の何れか一記載の発明において、小流量
域検出素子として熱式流量検出センサを用いる。
【0058】したがって、請求項20,21,22の発
明と同等の作用が得られ、これに加え、小流量域での測
定感度を高めることができる。
【0059】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図6に基づいて説明する。図1はフルイディック
素子の斜視図、図2は複合型流量計の概略構造を示す平
面図である。
【0060】先ず、図1を参照してフルイディック素子
1Aの構成について説明する。このフルイディック素子
1Aは、矢印で示す流体の流れ方向に向かうに従い流路
断面積が絞られた流路絞り部2とノズル3とこのノズル
3の断面積より広い流路拡大部4とを順次接続してなる
流路5と、ノズル3の出口6に対向する位置で流路拡大
部4に配置された誘振子7と、この誘振子7の下流側と
なる位置で流路拡大部4に配置されたエンドブロック8
とを有し、ノズル3の中心を通る中心線を間に対称の形
状をもってプラスチック材料により成型されている。流
路絞り部2の上流側の端部と流路拡大部4の下流側の端
部とは開放されている。また、流路絞り部2の両側の壁
面には複数の溝9が形成されている。
【0061】このようなフルイディック素子1Aは、図
2に示すように流量計本体10に組み込まれ、この流量
計本体10の上面を閉塞する蓋(図示せず)により上面の
開口面が覆われる。その蓋の上面には圧力センサ(図示
せず)が取り付けられる。この圧力センサは、ノズル3
の出口6側の両側に配置されて蓋に形成された孔11を
介してフルイディック素子1Aの交番圧力波を検出し、
その検出した圧力に応じた電気信号を出力する。また、
フルイディック素子1Aに形成された溝9には、整流網
12と整流格子13とが組み込まれている。
【0062】流量計本体10には、流体流入口14と、
流体流出口15と、流体流入口14から流体流出口15
に向けて流体としてのガスを流す流路16が形成され、
この流路16の中央部にフルイディック素子1Aが配置
されている。フルイディック素子1Aの流路絞り部2の
上流側は流体流入口14に、流路拡大部4の出口側は流
体流出口15に接続されている。さらに、フルイディッ
ク素子1Aの上流側となる流路16には、地震等の異常
な振動を受けたときに駆動部17により流路16を遮断
する遮断弁18が組み立てられている。以上の組み立て
によりフルイディック型流量計20が構成されている。
【0063】さらに、フルイディック素子1Aのノズル
3の入口側に小流量検出素子としての感熱式流量検出セ
ンサ(以下、実施の形態ではフローセンサと称する)1
9を配設することにより、複合型流量計30が構成され
ている。このフローセンサ19はガスの流量に応じた電
気信号を出力するので、その出力を基にガスの流量が測
定される。
【0064】フルイディック型流量計20の主要な構成
部品であるフルイディック素子1Aは、流体流入口14
から流入したガスがノズル3から下流側に向かって噴出
すると、ガスは誘振子7の外側に沿って交互に振り分け
られる。図2において、ガスが誘振子7の上側を流れる
状態から説明すると、ノズル3から噴出するガスの大部
分は流路拡大部4から流体流出口15に向けて流れる
が、一部はエンドブロック8にぶつかり流路拡大部4の
上側の側壁に沿って帰還流体となり、新たにノズル3か
らの噴出するガスの噴流に略直角方向からぶつかる。こ
の帰還流体のエネルギーにより、新たにノズル3から噴
出するガスの噴流は今度は誘振子7の下側を流れ、一部
はエンドブロック8にぶつかり流路拡大部4の下側の側
壁に沿って帰還流体となり、新たにノズル3からの噴出
するガスの噴流に略直角方向からぶつかる。この帰還流
体のエネルギーにより、新たにノズル3から噴出するガ
スの噴流は今度は誘振子7の上側に流れる。ノズル3か
ら噴出する噴流の流れの振り分けはこのようなコアンダ
効果によって繰り返される。このようにすることで生じ
た流体振動(交番圧力波)を圧力センサにより検出し、
その出力の周期を電気信号に変換して認識することでガ
スの流量を測定しようとするものである。
【0065】ところで、フルイディック素子1Aは、A
BS(Alkyl Benzene Sulfonate)、PBT(Poly Butyren
e Terephthalate)、PC(polycabonate)、POM(Polya
cetal resin)、BMC(Bulk Molding Compound)等のプ
ラスチック材料により成型されている。この場合、成型
後の寸法変化を小さくする上で、プラスチック材料は方
向によって収縮率が異なるが、平均の収縮率が例えば5
/1000程度と低いABS、PBT、PC等が好まし
い。
【0066】また、フルイディック素子1Aを成型する
ときは金型を用いるので、金型の合わせ目となるノズル
3の出口6側の開口縁6aには特にバリが生じ易い。こ
のバリは前述のように、流体がノズル3から噴出すると
きに流れを乱す原因となる。このバリの発生を避けるた
めにノズル3の開口縁6aに曲面を形成するが、その曲
面の半径が大き過ぎると、流体の剥離位置の変動が大き
くなる。また、その曲面を仕上げ加工等により一定値に
定めることは至難である。
【0067】そこで、フルイディック素子1Aは、ノズ
ル3の出口6側の開口縁6aが一定の半径以下の曲面と
なるような公差を満足するように成型されている。ここ
でいう一定の半径とは、ノズルの幅をd、半径をRとし
たとき、R/d=0.125以下である。R/d=0.
075ならばさらによい。ノズル3の幅dはこの例では
4mmであるので、前者の半径は0.5mm、後者の半
径は0.3mmとなる。
【0068】したがって、このような方法で製造された
フルイディック素子1Aのノズル3の出口6側の開口縁
6aは、バリのないエッジの状態から、0.5mm以下
の半径をもつ曲面の状態に維持されている。
【0069】このような構成において、ノズル3からガ
スが噴出するときに開口縁6aにおけるガスの剥離位置
の変動が少なくなり、噴流の方向が安定する。
【0070】また、ノズル3を流れるガスの流れの層方
向と平行な高さ方向におけるノズル3の開口縁6aの全
域が均一に一定の半径以下の曲面となるような公差を満
足するようにフルイディック素子1Aを成型することに
より、成型されたフルイディック素子1Aの開口縁6a
は、その高さ方向の全域が均一にバリのないエッジ状態
から、0.5mm以下の半径をもつ曲面の状態に維持さ
れる。したがって、二次元の場においても噴流の方向が
安定する。
【0071】さらに、ノズル3の中心を通る中心線を間
とする開口縁6aの両側が均一に一定の半径以下の曲面
となるような公差を満足するようにフルイディック素子
1Aを成型することにより、成型されたフルイディック
素子1Aの開口縁6aは、その両側が均一にバリのない
エッジ状態から、0.5mm以下の半径をもつ曲面の状
態に維持される。したがって、コアンダ効果による噴流
の振り分けが極めて均等に行われる。
【0072】ここで、ノズル3の出口6側の開口縁6a
の曲面の半径がR/d=0.125(半径0.5mm)
の場合の実験結果を図3及び図4に示す。
【0073】図3は、150L/h、180L/h、2
00L/h、300L/hと小流量域でのフルイディッ
ク振動(交番圧力波)の周期を、流量域毎に100パル
ス分にわたり測定したグラフである。図4は、3500
L/h、4000L/h、5000L/h、6000L
/hと大流量域での交番圧力波の振動の周期を、流量域
毎に100パルス分にわたり測定したグラフである。
【0074】図3及び図4で分かるように、フルイディ
ック振動の周期は流量域が低いほど長くなる。このグラ
フに示すように、ある流量域では稀に振動の周期が非常
に長くなるときがある。例えば、150L/hの流量域
では殆ど0.6sec前後の周期を測定したが、3パル
スほど倍の1.2secと周期が長いときがある。これ
はパルス抜けと称して圧力波の交番が抜けたことを意味
する。その原因は、ガスがノズル3を噴出するときに、
ある瞬間に開口縁6aに対するガスの剥離位置が大きく
逸脱したことによるものである。しかし、この逸脱する
率は100パルスのうちに3パルス以下で、これは、2
00L/h〜400L/h以下の小流量域において計量
法で許容される器差3%の範囲に入る値である。
【0075】400L/h以上の流量域における器差は
1.5%と低い値に定められているが、図4に示すよう
に5000L/hまでの大流量域では100パルスのう
ち1パルスだけが逸脱する結果を示すので、器差1%の
範囲には十分に入る。さらに大流量域となる6000L
/hでは100パルスのうち2パルスだけが逸脱する結
果が出たが、器差1.5%の許容値は多少余裕を見込ん
であり、フルイディック振動を何回かのサンプリングに
より検出して流量を測定する場合に、それほど大きな問
題にはならない値である。この値は従来より改善された
値である。
【0076】低流量域の直線性をさらに改善するには、
ノズル3の出口6側の開口縁6aの曲面の半径をR/d
=0.075(半径0.3mm)にするのが好ましい。
以下、開口縁6aの曲面の半径をR/d=0.075に
定めた場合の実験結果を図5及び図6に示す。
【0077】図5は、150L/h、180L/h、2
00L/h、300L/hと小流量域でのフルイディッ
ク振動の周期を、流量域別に100パルス分にわたり測
定したグラフである。図6は、3500L/h、400
0L/h、5000L/h、6000L/hと大流量域
でのフルイディック振動の周期を、流量域別に100パ
ルス分にわたり測定したグラフである。
【0078】この結果でわかるように、100パルス中
にパルス抜けの発生は1パルスも発生していない。すな
わち、フルイディック素型流量計20は広範囲にわたり
計量法の器差を満足していることがわかる。
【0079】なお、本実施の形態では、フルイディック
素子1のノズル3の入口側にフローセンサ19を配置し
たので、複合型流量計30としての流路16の構成を簡
略化することができる。
【0080】次に、本発明の第二の実施の形態を図7に
基いて説明する。前記実施の形態と同一部分は同一符号
を用い説明も省略する。図7は複合型流量計の内部の概
略構造を示す平面図である。本実施の形態のフルイディ
ック素子1Bが前記実施の形態のフルイディック素子1
Aと異なる点は、 フルイディック素子1Bの平面の輪郭が長方形である
こと 複数の整流網12を装着するために溝9の数が増えた
こと 流路絞り部2の側壁に小流量流路21を合流させて形
成したことである。ノズル3の出口6側の開口縁6aを
一定の半径以下の曲面としたことは前記実施の形態と同
様である。
【0081】このようなフルイディック素子1Bは、溝
9に複数の整流網12と整流格子13とを組み込んだ後
に蓋(図示せず)により上面の開口面を覆い、その蓋の上
面に圧力センサ(図示せず)を取り付けることでフルイデ
ィック型流量計40が構成されている。さらに、小流量
流路21にフローセンサ19を配設することにより、複
合型流量計50が構成されている。
【0082】このような構成において、小流量流路21
はノズル3よりも上流側に形成され、この小流量流路2
1に感熱式流量検出センサ19が配置されているので、
感熱式流量検出センサ19の出力によりガスの流量を測
定する場合に、ノズル3におけるガスの流れの変動に左
右されずに測定することができる。
【0083】
【発明の効果】請求項1記載のフルイディック素子の製
造方法は、ノズルの出口側の開口縁がノズルから噴出す
る流体の噴出方向を安定させるために滑らかになるよう
にフルイディック素子を成型するので、ノズルから流体
が噴出するときに開口縁における流体の剥離位置の変動
が少なくなり、噴流の方向が安定し、これにより、小流
量域でのフルイディック振動を安定させ、フルイディッ
ク振動出力による流量測定領域を小流量域側に広げるこ
とができる。
【0084】請求項2記載のフルイディック素子の製造
方法は、請求項1記載の発明において、ノズルの出口側
の開口縁を滑らかにする方法として、その開口縁が一定
の半径以下の曲面となるような公差を満足するようにフ
ルイディック素子を成型するので、請求項1記載の発明
と同様の効果を得ることができる。
【0085】請求項3記載のフルイディック素子の製造
方法は、請求項2記載の発明において、ノズルを流れる
流体の流れの層方向と平行な高さ方向におけるノズルの
開口縁の全域が均一に一定の半径以下の曲面となるよう
な公差を満足するようにフルイディック素子を成型する
ので、二次元の場においても噴流の方向を安定させるこ
とができる。
【0086】請求項4記載のフルイディック素子の製造
方法は、請求項2記載の発明において、ノズルの中心を
通る中心線を間とする開口縁の両側が均一に一定の半径
以下の曲面となるような公差を満足するようにフルイデ
ィック素子を成型するので、噴流の方向を安定させるこ
とができ、さらに、噴流の振り分けを均等にし、フルイ
ディック振動のパルス抜けを効果的に防止することがで
きる。
【0087】請求項5記載のフルイディック素子の製造
方法は、請求項3の発明において、ノズルの中心を通る
中心線を間とする開口縁の両側が均一に一定の半径以下
の曲面となるような公差を満足するようにフルイディッ
ク素子を成型するので、二次元の場においても噴流の方
向が安定し、さらに、噴流の振り分けを均等にすること
ができる。
【0088】請求項6記載のフルイディック素子の製造
方法は、請求項2ないし5の何れか一記載の発明におい
て、ノズルの幅をd、半径をRとしたとき、ノズルの出
口側の開口縁がR/d=0.125以下の曲面となるよ
うな公差を満足するようにフルイディック素子を成型す
るので、曲面の半径が具体的に与えられているため、ノ
ズルから流体が噴出するときに開口縁における流体の剥
離位置の変動を一定の範囲以下に抑制し、噴流の方向を
安定させることができる。
【0089】請求項7記載のフルイディック素子の製造
方法は、請求項2ないし5の何れか一記載の発明におい
て、ノズルの幅をd、半径をRとしたとき、ノズルの出
口側の開口縁がR/d=0.075以下の曲面となるよ
うな公差を満足するようにフルイディック素子を成型す
るので、ノズルから流体が噴出するときに開口縁におけ
る流体の剥離位置の変動を請求項6の場合よりもさらに
抑制することができる。
【0090】請求項8記載のフルイディック素子の製造
方法は、請求項1ないし7記載の発明において、プラス
チック材料を用いてフルイディック素子を成型するの
で、噴流の方向を安定させることができるフルイディッ
ク素子を安価に且つ容易に得ることができる。
【0091】請求項9記載のフルイディック素子は、ノ
ズルの出口側の開口縁は、ノズルから噴出する流体の噴
出方向を安定させるために滑らかに形成されているの
で、ノズルから流体が噴出するときに開口縁における流
体の剥離位置の変動が少なくなり、噴流の方向が安定
し、これにより、小流量域でのフルイディック振動を安
定させ、フルイディック振動出力による流量測定領域を
小流量域側に広げることができる。
【0092】請求項10記載フルイディック素子は、請
求項9記載の発明において、前記ノズルの出口側の開口
縁は、一定の半径以下の曲面として形成されているの
で、ノズルから流体が噴出するときに開口縁における流
体の剥離位置の変動が少なくなり、噴流の方向が安定
し、これにより、小流量域でのフルイディック振動を安
定させ、フルイディック振動出力による流量測定領域を
小流量域側に広げることができる。
【0093】請求項11記載のフルイディック素子は、
請求項9又は10記載の発明において、ノズルを流れる
流体の流れの層方向と平行な高さ方向におけるノズルの
開口縁の全域は、均一に一定の半径以下の曲面として形
成されているので、二次元の場においても噴流の方向を
安定させることができる。
【0094】請求項12記載のフルイディック素子は、
請求項9又は10記載の発明において、ノズルの中心を
通る中心線を間とする開口縁の両側は、均一に一定の半
径以下の曲面として形成されているので、噴流の方向を
安定させることができ、さらに、噴流の振り分けを均等
にし、フルイディック振動のパルス抜けを効果的に防止
することができる。
【0095】請求項13記載のフルイディック素子は、
請求項11記載の発明において、ノズルの中心を通る中
心線を間とする前記開口縁の両側は、均一に一定の半径
以下の曲面として形成されているので、二次元の場にお
いても噴流の方向を安定させ、さらに、噴流の振り分け
を均等にすることができる。
【0096】請求項14記載のフルイディック素子は、
請求項9ないし13の何れか一記載の発明において、ノ
ズルの幅をd、半径をRとしたとき、ノズルの出口側の
開口縁は、R/d=0.125以下の曲面として形成さ
れているので、曲面の半径が具体的に与えられているた
め、ノズルから流体が噴出するときに開口縁における流
体の剥離位置の変動を一定の範囲以下に抑制し、噴流の
方向を安定させることができる。
【0097】請求項15記載のフルイディック素子は、
請求項9ないし13の何れか一記載の発明において、ノ
ズルの幅をd、半径をRとしたとき、ノズルの出口側の
開口縁は、R/d=0.075以下の曲面として形成さ
れているので、ノズルから流体が噴出するときに開口縁
における流体の剥離位置の変動を請求項14の場合より
もさらに抑制することができる。
【0098】請求項16記載のフルイディック素子は、
請求項11記載の発明において、ノズルの出口側の開口
縁に曲面を形成した場合、その曲面の円弧の長さは前記
ノズルの開口縁の高さ方向の全域において均一であるの
で、二次元の場においても噴流の方向を安定させること
ができる。
【0099】請求項17記載の発明は、請求項12又は
13記載の発明において、ノズルの出口側の開口縁に曲
面を形成した場合、その曲面の円弧の長さはノズルの開
口縁の両側において均一であるので、噴流の振り分けを
均等にすることができる。
【0100】請求項18記載のフルイディック素子は、
請求項9ないし17の何れか一記載の発明において、プ
ラスチック材料を用いて成型されているので、噴流の方
向を安定させることができるフルイディック素子を安価
に且つ容易に得ることができる。
【0101】請求項19記載のフルイディック型流量計
は、請求項9ないし18の何れか一記載のフルイディッ
ク素子を備えるので、ノズルから流体が噴出するときに
開口縁における流体の剥離位置の変動を少なくし、噴流
の方向を安定させ得るフルイディック型流量計を提供で
きる。
【0102】請求項20記載の複合型流量計は、請求項
19記載のフルイディック型流量計と小流量域検出素子
とを備えるので、ノズルから流体が噴出するときに開口
縁における流体の剥離位置の変動を少なくし、噴流の方
向を安定させ得る複合型流量計を提供できる。
【0103】請求項21記載の複合型流量計は、請求項
20記載の発明において、小流量域検出素子はノズルの
入口側に配置されているので、請求項20記載の発明の
効果に加えて、流路の構成を簡略化することができる。
【0104】請求項22記載の複合型流量計は、請求項
20記載の発明において、小流量域検出素子はノズルに
よる流体の流れの変動に影響されない位置に形成された
小流量流路に配置されているので、請求項20の発明の
効果に加えて、小流量域検出素子の出力により流体の流
量を測定する場合に、ノズルにおける流体の流れの変動
に左右されずに測定が可能となる。
【0105】請求項23記載の複合型流量計は、請求項
20ないし22の何れか一記載の発明において、小流量
域検出素子として熱式流量検出センサを用いるので、請
求項,20,21,22の発明の効果に加えて、小流量
域での測定感度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態におけるフルイディ
ック素子の斜視図である。
【図2】複合型流量計の概略構造を示す平面図である。
【図3】小流量域での交番圧力波の振動の周期を、流量
別毎に100パルス分にわたり測定したグラフである。
【図4】大流量域での交番圧力波の振動の周期を、流量
別毎に100パルス分にわたり測定したグラフである。
【図5】小流量域での交番圧力波の振動の周期を、流量
別毎に100パルス分にわたり測定したグラフである。
【図6】大流量域での交番圧力波の振動の周期を、流量
別毎に100パルス分にわたり測定したグラフである。
【図7】本発明の第二の実施の形態における複合型流量
計の概略構造を示す平面図である。
【図8】従来のフルイディック素子を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1A,1B フルイディック素子 3 ノズル 4 流路拡大部 5 流路 6 ノズルの出口 6a 開口縁 7 誘振子 8 エンドブロック 19 小流量域検出素子 20,40 フルイディック型流量計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高宮 敏行 愛知県名古屋市中区錦2丁目2番13号 リ コーエレメックス株式会社内 Fターム(参考) 2F030 CA04 CA10 CB01 CD13 CF01 CF05 CF11 CH01 CH05

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル及びこのノズルの断面積より広い
    流路拡大部を接続してなる流路と、前記ノズルの出口に
    対向する位置で前記流路拡大部に配置された誘振子と、
    この誘振子の下流側となる位置で前記流路拡大部に配置
    されたエンドブロックとを有するフルイディック素子を
    金型により一体に成型する場合に、 前記ノズルの出口側の開口縁が前記ノズルから噴出する
    流体の噴出方向を安定させるために滑らかになるように
    前記フルイディック素子を成型することを特徴とするフ
    ルイディック素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ノズルの出口側の開口縁を滑らかに
    する方法として、その開口縁が滑らかになるように、そ
    の開口縁が一定の半径以下の曲面となるような公差を満
    足するように前記フルイディック素子を成型することを
    特徴とする請求項1記載のフルイディック素子の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記ノズルを流れる流体の流れの層方向
    と平行な高さ方向における前記ノズルの開口縁の全域が
    均一に一定の半径以下の曲面となるような公差を満足す
    るように前記フルイディック素子を成型することを特徴
    とする請求項2記載のフルイディック素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記ノズルの中心を通る中心線を間とす
    る前記開口縁の両側が均一に一定の半径以下の曲面とな
    るような公差を満足するように前記フルイディック素子
    を成型することを特徴とする請求項2記載のフルイディ
    ック素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記ノズルの中心を通る中心線を間とす
    る前記開口縁の両側が均一に一定の半径以下の曲面とな
    るような公差を満足するように前記フルイディック素子
    を成型することを特徴とする請求項3記載のフルイディ
    ック素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記ノズルの幅をd、半径をRとしたと
    き、前記ノズルの出口側の開口縁がR/d=0.125
    以下の曲面となるような公差を満足するように前記フル
    イディック素子を成型することを特徴とする請求項2な
    いし5の何れか一記載のフルイディック素子の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記ノズルの幅をd、半径をRとしたと
    き、前記ノズルの出口側の開口縁がR/d=0.075
    以下の曲面となるような公差を満足するように前記フル
    イディック素子を成型することを特徴とする請求項2な
    いし5の何れか一記載のフルイディック素子の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 プラスチック材料を用いて前記フルイデ
    ィック素子を成型することを特徴とする請求項1ないし
    7の何れか一記載のフルイディック素子の製造方法。
  9. 【請求項9】 ノズル及びこのノズルの断面積より広い
    流路拡大部を接続してなる流路と、前記ノズルの出口に
    対向する位置で前記流路拡大部に配置された誘振子と、
    この誘振子の下流側となる位置で前記流路拡大部に配置
    されたエンドブロックとを有し、前記ノズルから噴出さ
    れる流体の流れを前記誘振子を中心に左右に振り分けて
    交番圧力波を生じさせるフルイディック素子において、 前記ノズルの出口側の開口縁は、前記ノズルから噴出す
    る流体の噴出方向を安定させるために滑らかに形成され
    ていることを特徴とするフルイディック素子。
  10. 【請求項10】 前記ノズルの出口側の開口縁は、一定
    の半径以下の曲面として形成されていることを特徴とす
    る請求項9記載のフルイディック素子。
  11. 【請求項11】 前記ノズルを流れる流体の流れの層方
    向と平行な高さ方向における前記ノズルの開口縁の全域
    は、均一に一定の半径以下の曲面として形成されている
    ことを特徴とする請求項9又は10記載のフルイディッ
    ク素子。
  12. 【請求項12】 前記ノズルの中心を通る中心線を間と
    する前記開口縁の両側は、均一に一定の半径以下の曲面
    として形成されていることを特徴とする請求項9又は1
    0記載のフルイディック素子。
  13. 【請求項13】 前記ノズルの中心を通る中心線を間と
    する前記開口縁の両側は、均一に一定の半径以下の曲面
    として形成されていることを特徴とする請求項11記載
    のフルイディック素子。
  14. 【請求項14】 前記ノズルの幅をd、半径をRとした
    とき、前記ノズルの出口側の開口縁は、R/d=0.1
    25以下の曲面として形成されていることを特徴とする
    請求項9ないし13の何れか一記載のフルイディック素
    子。
  15. 【請求項15】 前記ノズルの幅をd、半径をRとした
    とき、前記ノズルの出口側の開口縁は、R/d=0.0
    75以下の曲面として形成されていることを特徴とする
    請求項9ないし13の何れか一記載のフルイディック素
    子。
  16. 【請求項16】 前記ノズルの出口側の開口縁に曲面を
    形成した場合、その曲面の円弧の長さは前記ノズルの開
    口縁の高さ方向の全域において均一であることを特徴と
    する請求項11記載のフルイディック素子。
  17. 【請求項17】 前記ノズルの出口側の開口縁に曲面を
    形成した場合、その曲面の円弧の長さは前記ノズルの開
    口縁の両側において均一であることを特徴とする請求項
    12又は13記載のフルイディック素子。
  18. 【請求項18】 前記流路と前記誘振子と前記エンドブ
    ロックとはプラスチック材料を用いて成型されているこ
    とを特徴とする請求項9ないし17の何れか一記載のフ
    ルイディック素子。
  19. 【請求項19】 請求項9ないし18の何れか一記載の
    フルイディック素子と、 前記フルイディック素子により発生される交番圧力波に
    応じた信号を出力する圧力センサと、を備えるフルイデ
    ィック型流量計。
  20. 【請求項20】 請求項19記載のフルイディック型流
    量計と、小流量域の流体の流量を検出する小流量域検出
    素子と、を備える複合型流量計。
  21. 【請求項21】 前記小流量域検出素子は前記フルイデ
    ィック型流量計の前記ノズルの入口側に配置されている
    請求項20記載の複合型流量計。
  22. 【請求項22】 前記小流量域検出素子は前記フルイデ
    ィック型流量計の前記ノズルによる流体の流れの変動に
    影響されない位置に形成された小流量流路に配置されて
    いる請求項20記載の複合型流量計。
  23. 【請求項23】 小流量域検出素子として熱式流量検出
    センサを用いる請求項20ないし22の何れか一記載の
    複合型流量計。
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