JP2977639B2 - 流体振動型流量センサ - Google Patents

流体振動型流量センサ

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JP2977639B2
JP2977639B2 JP3136899A JP13689991A JP2977639B2 JP 2977639 B2 JP2977639 B2 JP 2977639B2 JP 3136899 A JP3136899 A JP 3136899A JP 13689991 A JP13689991 A JP 13689991A JP 2977639 B2 JP2977639 B2 JP 2977639B2
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fluid vibration
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稔彦 伊藤
長継 池田
征洋 新美
隆英 馬場
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Aichi Tokei Denki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフルィデック発振素子を
用いた流体(例えば圧縮空気)振動型流量センサに関す
る。
【0002】
【従来の技術】フルィデック発振素子の流体運動の周波
数が流量にほぼ比例する性質を利用した流体振動型流量
計が公知であり、特開昭57−66313号公報には、
この種の流量計として、噴出ノズル下流の管路拡大部の
中央に柱状物体(ターゲット)を位置させたフルィデッ
ク発信素子を用いたものが示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種のフルィデック
発振素子を用いた流体振動型流量計は、その器差特性を
平坦にすることが望まれているが、器差特性を平坦にす
る制御因子が見つかっていなかったため、改良しようと
しても、改良できないという問題点があった。
【0004】因に、従来技術では、2.5〜13.5m
3/hという約6倍の流量範囲で器差が8%も変化して
いた。そこで本発明はかかる問題点を解消できる流体振
動型流量計(以下流体振動型流量センサという)を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の流体振動型流量センサは、フルィデック発
振素子(9)の噴出ノズル(3)の下流に配置した四角
柱状ターゲット(7)の、流れ方向の厚みDと流れに直
角な方向の幅Wとの関係をW/2<D<Wに定めたこと
を特徴とする。
【0006】
【実施例】図1〜図3の実施例において、1は流量計の
本体で、入口2、噴出ノズル3、側壁4、フィールドバ
ックループ5、出口6が一体的に形成されている。
【0007】7は四角い柱状のターゲットで、その基部
7aがねじ8により本体1の底面に固定されている。ノ
ズル3、側壁4、フィードバックループ5及びターゲッ
ト7はいわゆるフルィデック発振素子9を構成してい
る。
【0008】10は本体1の上面に固定した蓋、11は
蓋10に取りつけた電子回路基盤、12はカバー、1
3、13はターゲット7と側壁4、4との間の流路に配
設した熱式流速センサで、サーミスタや白金薄膜抵抗体
が用いられている。
【0009】この熱式流速センサは図3に示すように、
蓋10から下方に垂下する短い柱10aの下端に取り付
けられている。13’は熱式流速センサ13のリードで
ある。
【0010】入口から流入する流体(例えば圧縮空気)
は、ノズル2から下流(図の右方)に噴出し、その主噴
はコアンダ効果により、両側壁の一方ずつに交互に付着
して、発振する。
【0011】熱式流速センサ13はこの主噴流の流体振
動を電気信号に変換する。ターゲット7の流れに直角な
方向の幅Wを一定の値8.0mmに固定して、流れ方向
の厚みDを従来寸法の2mmから、4mm、6mm、
7.5mmと変え、圧力5kgf/cm2の圧縮空気を
流して、流量が2.5〜13.5m3/hの範囲におけ
る器差を測定した結果を図4に示す。
【0012】従来のように、ターゲットの厚みDを2m
mにした場合には、器差特性は大きな勾配を持ってお
り、、厚みDを4mm、6mmとするほど勾配が小さく
なっているのが判る。
【0013】図4のデータを、図5のように、ターゲッ
トの厚みDを変数として書き直すと、従来のD=2mm
の場合に比較して、本発明のように厚みDをW/2から
Wの範囲に定めると流量変化に対する器差の違いが小さ
くなることが理解できる。
【0014】例えば、ターゲット7の厚みDを幅Wの
0.75倍の6mmにした場合には、流量範囲2.5〜
13.5m3/hに対し、器差は2%しか変化せず、従
来の8%の変化に対し4倍も改善されている。
【0015】
【発明の効果】本発明の流体振動型流量センサは、上述
のように構成されているので、フルィデック発振素子の
形状寸法のうち、ターゲットの幅と厚みの関係を変更す
るだけの、わずかの変更で流量・器差特性を平坦化する
ことができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施例の蓋を外した状態の平
面図、(b)はその要部拡大図。
【図2】本発明の実施例の平面図で、蓋の半分を取外し
た状態。
【図3】本発明の実施例の一部縦断正面図。
【図4】ターゲットの厚みDをパラメータとした流量対
器差特性線図。
【図5】流量をパラメータとしたターゲットの厚みD対
器差特性線図。
【符号の説明】
3 噴出ノズル 7 ターゲット 9 フルィデック発振素子 D 厚み W 幅
フロントページの続き (72)発明者 馬場 隆英 愛知県名古屋市熱田区千年一丁目2番70 号 愛知時計電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−128612(JP,A) 特開 昭63−313018(JP,A) 特開 平4−278422(JP,A) 実開 昭63−90123(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01F 1/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フルィデック発振素子(9)の噴出ノズ
    ル(3)の下流に配置した柱状ターゲット(7)の、流
    れ方向の厚みDと流れに直角な方向の幅Wとの関係を W/2<D<W に定めたことを特徴とする流体振動型流量センサ。
JP3136899A 1991-06-10 1991-06-10 流体振動型流量センサ Expired - Lifetime JP2977639B2 (ja)

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