JP3090513B2 - フルイディックガスメータ - Google Patents

フルイディックガスメータ

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JP3090513B2
JP3090513B2 JP03301506A JP30150691A JP3090513B2 JP 3090513 B2 JP3090513 B2 JP 3090513B2 JP 03301506 A JP03301506 A JP 03301506A JP 30150691 A JP30150691 A JP 30150691A JP 3090513 B2 JP3090513 B2 JP 3090513B2
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稔彦 伊藤
彰啓 奥村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフルイディックガスメー
タに関する。
【0002】
【従来の技術】図8と図9に示すように、流路本体1に
形成されたフルイディック発振素子2を流れるガスの流
体振動を圧電膜センサ3で検出して流量を測定するフル
イディックガスメータが周知である。
【0003】このガスメータは、フルイディック発振素
子2の流体振動が微小流量では発振しなかったり、発振
が不安定になったりして流量を計測しにくいことをカバ
ーするため、フルイディック発振素子2のノズル4に流
速検出用の熱式フローセンサ5を配置して、微小流量域
における流量を計測している。
【0004】フローセンサによる計測範囲は、ガスメー
タの号数毎に異なっていて、3号メータでは0〜150
[l/h]、5号メータでは0〜250[l/h]で、
フローセンサで計測するノズル4の流速は、流量に比例
するものの、図10に示すようにメータ号数毎に異なっ
ていた。
【0005】フローセンサ取付部は、ノズル4内にフロ
ーセンサ・センシングチップ5aを突出させ、このチッ
プ表面を通過するガスの流速を検出していた。6と7は
流路本体1に形成された入口々金と出口々金 、8はノ
ズル4のわずか上流に配設された整流部材、9は更にそ
の上流に配設された別の整流部材、10は前ケース、1
1は後ケース、12はフルイディック発振素子2の前面
にパッキン13を介して取り付けた蓋である。
【0006】14は表示ユニットである。ノズル4の流
れに直角な断面は長方形で、3号メータでは幅Wが3.
15mm、奥行Dが22mm、ノズル断面積が3.15
×22mm2 で、ガスメータがセキュリティ機能を確保
するためには3[l/h]程度の内管漏洩を計測する必
要がある。
【0007】フローセンサの感度を考慮すると、この3
号メータで、3[l/h]の計測を行なうのが限界で、
5号メータ、ノズル断面が3.2×36mm2 と大き
くなり、その結果、5号メータでは3号メータと比べガ
スメータの奥行が大きくなる。3[l/h]における流
速は図10に示すように、3号メータの場合よりも小さ
くなるため、計測困難であるという問題点があった。
【0008】又、フローセンサの0点ドリフト量や、流
量が3[l/h]のときの出力の変動が表1や表2の程
度であるため、この面からも5号メータの流速を計測す
るのは困難であった。
【0009】
【表1】
【0010】
【表2】
【0011】これらの事柄は、図11で、各号メータの
フローセンサの標準出力と、0点変動幅、3[l/h]
時の出力変動幅の関係をみることで容易に判る。例え
ば、3号メータでは3[l/h]の検出が可能である
が、5号メータでは検出が困難である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術では、
セキュリティ(内管漏洩)上必要な3[l/h]の流量
に対応するノズルの流速を計測するには、フローセンサ
のセンシングチップ部分の流速を、5号メータと7号メ
ータについても、3号メータの場合と同程度の流速に上
げてやればよい。
【0013】即ち、5号メータでは従来技術の5/3倍
にノズルのチップに当るガスの流速を上げればよい。し
かし、単にノズルの断面積を小さくして流速を上げる
と、ノズルでの圧損が上昇し、結果的にはガスメータの
圧損が規定値をオーバーすることになるため、この方法
は実用的ではない。
【0014】そこで、本発明は、ガスメータの圧損を規
定値より上げることなく、フローセンサのセンシングチ
ップによる3[l/h]程度のセキュリティ機能に必要
な流量計測を5号ガスメータにおいても、3号メータと
同様に計測可能なフルイディックガスメータを提供する
ことを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、フルイディック発振素子(2)のノズル
(4)内にフローセンサ・センシングチップ(5a)を
突出させ、このチップ表面を通過するガスの流速をセン
シングチップ(5a)により計測すると共に、ノズル
(4)の上流に整流部材(8)を配置したフルイディッ
クガスメータにおいて、センシングチップ(5a)の前
方にわずか離れて分流板(15)を配設してノズル
(4)の流路をセンシングチップ(5a)が突出してい
る第1の流路(4A)と、残りの第2の流路(4B)と
に区画し、第1の流路(4A)の上流を除いて第2の流
路(4B)の上流にだけ整流部材(8)を配設した。
【0016】分流板(15)を整流部材(8)の上流ま
で延長配設するとよい。分流板(15)の下流端の位置
を、センシングチップ(5a)の位置より下流で、かつ
ノズル(4)の下流端より上流に定めると効果的であ
る。整流部材(8)をあみ(網)で構成するとよい。
【0017】
【作用】第1の流路(4A)の上流には、整流部材
(8)が配設されてなく、第2の流路(4B)の上流だ
けに整流部材(8)が配設されているため、第1の流路
(4A)に分流するガスの流速が大きくなり、センシン
グチップ(5a)による流速検知出力が大きくなる。
【0018】フルイディック発振素子の発振は従来通
り、整流部材(8)で流れが整流されるため安定して発
振する。
【0019】
【実施例】図1〜図5の実施例では、従来技術に比較し
て、分流板15を設けたことと、整流部材8の形状(奥
行)がわずかに異なるのみであり、他の符号1〜14で
示す部分は従来技術と変らないので、説明を省略する。
【0020】15は分流板で、図4に示すように金属の
薄板を折曲げて構成してあり、この板面15aが、ノズ
ル4の奥の面4aからdだけ離れて、センシングチップ
5aの前方に配設されている。板面15aは、この状態
で、ノズル4の奥の面4aと並行である。
【0021】このように分流板15を設けることで、ノ
ズル4は、分流板15の板面15aより奥の部分の第1
の流路4Aと、残りの第2の流路4Bとに区画され、第
1の流路4Aにセンシングチップ5aが突出する。
【0022】整流板8は、第1の流路4Aの上流を除い
て第2の流路4Bの上流にだけ図1、図2に示すように
配設される。なお、分流板15の上流端は、図1〜図3
に示すように、整流あみ8の上流まで延長配設されてい
る。
【0023】なお、分流板15と整流部材8とは、流路
本体1にはめ合わせで固定される。上流の整流部材9を
通過したガスは図2に示すように、分流板15で分けら
れ、一部分は第1の流路4Aを矢印Aのように通過し、
センシングチップ5aでその流速が計測される。他の大
部分のガスは矢印Bのように整流部材8を通過して第2
の流路4Bを流れ、両流路のガスはフルイディック発振
素子2に流れて流体振動を生じる。
【0024】このようにすることで、第1の流路4Aに
流入するガスが整流部材8の流体抵抗を受けなく、従来
技術と比較してセンシングチップ5aの表面に当たって
流れるガスの流速が大きくなって、フローセンサ5の出
力パルスが増大した実験結果を図6に示す。
【0025】図6の実験で、4本の曲線(1)〜(4)
の条件は、分流板の前記寸法dと、センシングチップ5
aの中央から分流板15の下流端までの寸法L1 が表3
のように定めてある。
【0026】
【表3】
【0027】なお、ノズル4の幅Wは3.2mm、奥行
Dは33mmで、この奥行はフルイディック素子2の奥
行と同じである。図6で明らかなように曲線(1)と
(2)の出力パルスが従来技術の4に比較して大幅に改
善されている。
【0028】因みに、流量3[l/h]におけるフロー
センサの出力パルスは、曲線(1)、(2)、(3)、
(4)の場合で、それぞれ14パルス、13パルス、1
0パルス及び7パルスで、やはり曲線(1)と(2)の
場合が良い結果を示している。
【0029】そして、曲線(3)の条件から明らかなよ
うに、整流板15の下流端はセンシングチップ5aより
下流に位置した方が良い。フルイディック発振素子に対
する分流板15の影響は、寸法dを3mmに固定し、ノ
ズル4の上流端から、分流板15の下流端までの寸法L
2 (図2)を変えたところ、分流板15の下流端が、ノ
ズル4の出口(下流端)から上流へ10mm以上離れた
場合が、パルス定数の変化が少なくて器差特性が安定す
る傾向にあった。
【0030】なお、このとき、ノズル4の流れ方向の長
さLは25mm、整流部材8にはS.W.G.#30の
ステンレス線を用いた35メッシュの金網を用い、金網
の空間率は0.340であった。
【0031】
【発明の効果】本発明のフルイディックガスメータは上
述のように構成されているので、フローセンサのセンシ
ングチップの表面に当たって通過する第1の流路のガス
流速が大きくなり、フローセンサの出力パルスが増大す
るから、セキュリティ機能に必要な3[l/h]程度の
微小流量の検出を確実に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3のA−A断面図。
【図2】図1の一部を拡大した図。
【図3】本発明の実施例の前ケースとフルイディック発
振素子の蓋を取出した状態の正面図。
【図4】本発明の実施例に使う分流板の斜視図。
【図5】整流部材の斜視図。
【図6】フローセンサの流量対出力特性線図。
【図7】フルイディック発振素子の器差特性線図。
【図8】従来技術の前ケースとフルイディック発振素子
の蓋を取外した状態の正面図。
【図9】図8のB−B断面図。
【図10】流量対流速特性線図。
【図11】フローセンサの出力変動を説明する図。
【符号の説明】 2 フルイディック発振素子 4 ノズル 4A、4B 流路 5a フローセンサ・センシングチップ(センシングチ
ップ) 8 整流部材 15 分流板

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フルイディック発振素子(2)のノズル
    (4)内にフローセンサ・センシングチップ(5a)を
    突出させ、このチップ表面を通過するガスの流速をセン
    シングチップ(5a)により計測すると共に、ノズル
    (4)の上流に整流部材(8)を配置したフルイディッ
    クガスメータにおいて、センシングチップ(5a)の前
    方にわずか離れて分流板(15)を配設してノズル
    (4)の流路をセンシングチップ(5a)が突出してい
    る第1の流路(4A)と、残りの第2の流路(4B)と
    に区画し、第1の流路(4A)の上流を除いて第2の流
    路(4B)の上流にだけ整流部材(8)を配設したフル
    イディックガスメータ。
  2. 【請求項2】 分流板(15)を整流部材(8)の上流
    まで延長配設した請求項1のフルイディックガスメー
    タ。
  3. 【請求項3】 分流板(15)の下流端の位置を、セン
    シングチップ(5a)の位置より下流で、かつノズル
    (4)の下流端より上流に定めた請求項1又は2のフル
    イディックガスメータ。
  4. 【請求項4】 整流部材(8)をあみで構成した請求項
    1乃至3のうちの何れかのフルイディックガスメータ。
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