JP2921150B2 - 熱式空気流量計 - Google Patents

熱式空気流量計

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JP2921150B2
JP2921150B2 JP3066004A JP6600491A JP2921150B2 JP 2921150 B2 JP2921150 B2 JP 2921150B2 JP 3066004 A JP3066004 A JP 3066004A JP 6600491 A JP6600491 A JP 6600491A JP 2921150 B2 JP2921150 B2 JP 2921150B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱式空気流量計に係わ
り、特に、吸入空気量を検出する発熱抵抗体を備えた副
流路が主流路内に配置される軸流方式の自動車用内燃機
関の吸入空気流量を測定するのに好適な熱式空気流量計
に関する。
【0002】
【従来の技術】主流路をほぼ直角方向に横切る方向に副
流路を設けた熱線式流量計において、副流路内で流れの
方向を180゜かえる部分をもつ例は、特開昭57−6410
9号,特開昭61−65053 号などがある。
【0003】特開昭57−64109 号は、半径方向副流路内
を、半径方向に延在する仕切壁によって相異なる二つの
平面に分離し、かつその接続部は軸方向の流路によって
形成されている。しかるに仕切板により通路を二分して
いるため実装構造が複雑になり、かつ流れを180゜変
える流路のコーナ部が薄板で構成されているため、通路
の圧力損失が大きく、流速の低下及び流速変動が大きく
なり熱線式流量計の出力ノイズが増大するなどの欠点を
有していた。また、特開昭61−65053 号は仕切板の代わ
りにブロック体を開いて、副流路内の流れの向きを2つ
の直角エルボ管により90゜ずつ2度変えてやることに
より180゜向きを変えている。本例の場合も流路が同
一平面上に構成されておらず、実装構造が複雑となり、
直角エルボ管部での圧力損失が大きく前記と同様の問題
を有していた。また、副流路が主流路内に配置される従
来の軸流方式の熱線式空気流量計は、特開平1−206223
号公報に記載のように、主流路に開口する入口開口を有
しかつ主流路と平行に形成された軸方向副流路と、主流
路に直角な方向でかつ径方向に一直線上に形成され、そ
れぞれ主流路の壁面付近で開口する出口開口を有する2
つの半径方向副流路とから副流路が構成され、熱線素子
が軸方向副流路に配置される構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】4気筒エンジンでは吸
気脈動等によって発生する空気流量計の平均出力電圧の
二値現象(出力の反転現象)が特に問題となっており、
この二値現象の低減に対しては副流路の流路長を長く
し、脈動の大きさを減じることが効果があることが分か
っているが、従来の軸流式熱線式空気流量計では半径方
向副流路の流路長がエンジン仕様、吸気管路の構造によ
っては十分でなく二値現象の発生する場合もあるという
問題があった。
【0005】本発明の目的は、吸気脈動の影響の少な
い、小型で生産性の良い熱式空気流量計を提供すること
である。
【0006】また、空気流量計の上流側には剥離や旋回
流発生の原因となるエアクリーナやダクトが配置されて
おり、このため、空気流量計の上流側にはそれら剥離や
旋回流に起因して径方向および周方向位置によって流速
分布が不均一となり、いわゆる偏流が生じる。この偏流
(流速の不均一分布)のパターンはエアクリーナやダク
トの配置位置や形状等によって変化し、2つの半径方向
幅流路の出口開口が主通路の壁面付近で開口している従
来の熱線式空気流量計はこのような偏流の変化の影響を
受け易く、偏流のパターンが変化すると測定値も変化す
るという問題があった。吸気系通路の設計において、エ
アクリーナやダクトの配置位置や形状等は機種により様
々であり、機種が違うと空気流量計が偏流のパターンの
違いによる影響を受けるという問題がある。その結果製
品毎に正確な流量測定を可能にするための調整が必要と
なり、汎用性ある空気流量計を提供することができな
い。本発明の別の目的は、流量計の上流側に設けられた
構造物等の違いによる空気流の偏流のパターンの違いに
よる影響を受け難い熱線式空気流量計を提供することで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、空気流路中
に配置されるブロック体と、前記ブロック体に設けら
れ、壁によって仕切られる第1の流路と第2の流路とか
らなる副流路と、前記副流路中に設けられた発熱抵抗体
とを備え、前記副流路の出口が前記副流路の入口近傍に
設けられた熱式空気流量計において、第1の流路と第2
の流路との間の流路に設けられた曲率を有する屈曲部を
備え、前記ブロック体は溝を有する第1の部材と第2の
部材とから成り、前記第1の部材と前記第2の部材とを
合わせて固定することにより、前記溝が前記第1の流路
と前記第2の流路と前記屈曲部の流路とを形成すること
によって達成される。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【作用】主流路とほぼ直角方向のただひとつの面内にほ
ぼ180°流れの方向を変える少なくとも1箇所の屈曲
通路部を有するように半径方向副流路を形成することに
より、半径方向副流路の流路長を長くとることが可能と
なり、十分な脈動減衰効果が得られかつ、同一面上に流
路を形成することで実装構造が簡単となる。特に180
゜流れの方向を変える屈曲通路部分を圧力損失の少ない
曲率を持った屈曲部で構成すれば流速低下を防ぐことが
でき、曲がりのコーナ部で発生する流れの剥離域の時間
変動で発生する出力ノイズも低減できるので、出力特性
が安定し、かつエンジンからの吸気脈動による二値現象
の生じ難い構造が得られる。
【0013】またエアクリーナやダクトの配置位置や形
状等が変化したときの空気流量計の上流側における偏流
の変化の影響は周辺部で大きく中央部で小さく、半径方
向副流路の入口及び出口開口を主流路の中央部から主流
路半径の1/2の範囲内に位置させることにより偏流の
変化に対して影響の受け難い構造が得られる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図6により
説明する。
【0015】図1および図2において、アルミダイカス
ト製のボディ1には主流路2が形成され、主流路2には
主流路2を半径方向に横切るボディ1と一体のブロック
体3が位置し、このブロック体3に吸入空気の一部が通
過する副流路4が形成されている。副流路4は、主流路
2の中心部に開口する入口開口4aを有しかつ主流路2
と平行に形成された軸方向副流路4bと、主流路2に直
角な方向でかつ180°異なる半径方向に形成され、主流
路2に開口する出口開口4c,4dをそれぞれ有する2
つの半径方向副流路4e,4fとからなっている。半径
方向副流路4e,4fはブロック体3の底面に開口する
溝の形をなし、ブロック体3の底面に通路カバー5を取
付ねじ6で固定することによりその溝が閉じられてい
る。なお、図1は通路カバー5を取り外した状態を示
し、取付ねじ6が螺合するねじ孔が符号6aで示されて
いる。
【0016】また、2つの半径方向副流路4e,4fは
それぞれほぼ180°流れの方向を変えるベント部4
g,4hを有し、それらの出口開口4c,4fは第3図
に示すように主流路2の中心軸より主流路半径dの1/
2の範囲内に位置している。
【0017】以上の2つの半径方向副流路4e,4fを
形成するブロック体3は主流路2を2つの主流路部分2
a,2bに区分しており、半径方向副流路4e,4fの
出口開口4c,4dはこれら主流路部分2a,2bのそ
れぞれに開口している。
【0018】一方、軸方向副流路4b内には吸入空気量
を検出する発熱抵抗体7と吸入空気温度を検出する感温
抵抗体8とが配置され、ボディ1には発熱抵抗体7で検
出した吸入空気量を電気信号に変換する電子制御モジュ
ール9が設置されている。
【0019】ボディ1に吸入された空気は主流路2と副
流路4に分流して流れる。副流路4内を流れる空気は軸
方向副流路4b内を通りかつ発熱抵抗体7および感温抵
抗体8を通過し、半径方向副流路4d,4fをさらに分
流して流れ、出口開口4c,4dより流出して主流路部
分2a,2bに合流する。ところで、ボディ1は、プラ
スチック等のアルミダイカスト以外の全ての材料を用い
ても良いことは言うまでもない。
【0020】以上のように構成した本実施例の熱式空気
流量計において、副流路4の圧力損失と、副流路4出入
口間の主流路2の圧力損失が、等しいとして主流路2と
副流路4の関係を求めると、
【0021】
【数1】
【0022】Lm :主流路等価通路長 U :主流路流速 Cm :主流路抵抗係数 lb :副流路等価通路長 u :副流路流速 Cb : 副流路抵抗係数 したがって、主流流速と副流流速の動的関係は、定常項
【0023】
【数2】
【0024】したがって、
【0025】
【数3】
【0026】となり、副流路出入口間の長さLm に対し
て、副流路全長lb を長くすればするほど、主流流速の
動的脈動変化に対して、副流流速の脈動変化を減衰させ
ることができる。
【0027】4気筒エンジンでは吸気脈動等によって発
生する空気流量計の出力電圧の二値現象が特に問題とな
っている。即ち、スロットルバルブ開度を大きくしてBo
ost圧(負圧)を増大させてゆくと、スロットルバルブが
全開に近い高開度ではBoost圧があるレベルを越えると
空気流量計で検出される空気量は図5に示すように低下
する特性となる。このため、この付近での空気量が検出
された場合これに対応するBoost 圧(開度)が2点ある
ので、実車装着時にその値を取り込んだ制御部では対応
する運転条件が判別できなくなる。これが二値現象であ
るが、上述のごとくlb をLm に対して大きくすれば、
副流路内の脈動を減衰することができるため、二値防止
に極めて効果がある。
【0028】本実施例によれば、上述のように半径方向
副流路4e,4fの出口開口4c,4dを主流路中央部
に配置する構成を採用するに際して、半径方向副流路4
e,4fにほぼ180°流れの方向を変えるベント部4
g,4hを設けている。この構成により、半径方向副流
路4e,4fの流路長を主流路2の半径以上の長さとす
ることが可能となり、特に本実施例のように、半径方向
副流路4e,4fの出口開口4c,4fを主流路半径d
の1/2の範囲内に位置させた場合は、半径方向副流路
4e,4fの流路長が主流路2の半径の約2倍以上とな
り、副流路内の吸気脈動を減衰させ、エンジンからの吸
気脈動による二値現象の生じ難い構造とすることができ
る。
【0029】次に、主流流速と副流流速の静的関係を求
めると、定常時の時
【0030】
【数4】
【0031】となり、副流流速は主流流速に依存するこ
とがわかる。
【0032】一方、空気流量計の上流側の流速分布は前
述したようにエアクリーナの構造やダクトの形状によっ
てかわり、およそ図4(a)〜(d)に示すパタ−ンが
考えられる。図4(a)は半径方向および周方向位置で
流速がほぼ一様な等流量(平均流速)時もので、図4
(b)〜(d)は半径方向および周方向位置によって流
速がでない偏流時のものである。このような流速分布は
若干の増減があったとしても副流路出口開口部でも同様
である。この図から分かるように、主流路を形成するボ
ディ1の壁部付近では主流路中央部に比較して、偏流パ
ターンが変化するとそれに応じて流速が比較的大きく変
化する。
【0033】このような(a)から(d)の流速分布に
空気流量計がさらされたとき、図4(a)に示す従来の
流量計のように副流路の出口開口10a,10bが主流
路の側壁近傍に設けられていると、この周囲の主流路の
流速Uの比較的大きな変化のため副流路内の流速uが変
り易い。特に、副流路の出口開口が一方だけに設けられ
ている場合はその影響は大きい。また、両側に2個設け
た図示の場合でも図4(b)および(c)の場合には一
方に片寄った流れとなり易く、図4(a)および(d)の
場合の両側に流れる場合と比べると、通路抵抗が変って
くるため流速を変動させる要因となる。
【0034】これに対し、主流路中央付近の流れは非常
に特別な流れの場合以外、壁近傍の流れに比べていずれ
の流速分布においても流速変化が小さい。したがって、
本実施例のように半径方向副流路4e,4fの出口開口
4c,4dを中央部に配置することは、入口の流速分布
(偏流)変化に対して出力変化を小さくすることに有効
である。
【0035】したがって、本実施例の空気流量計では副
流路4の入口開口4aのみでなく出口開口4c,4dを
も主流路2の中央部に配置することにより、流速分布の
変化の影響を受けにくい構造となり、種々の製品に対し
て汎用性ある空気流量計を提供することができる。
【0036】また、筆者らの実験では、副流路4の入口
開口及び出口開口位置を主流路中心軸より主流路半径の
1/2の範囲内に位置していれば、同等の効果が得られ
ることがわかつている。
【0037】本発明の他の実施例を図6により説明す
る。図6は図1と同様に通路カバーを取り外した状態を
示す。本実施例は半径方向副流路を異なる半径方向に3
個設けたものである。
【0038】図6において、ブロック体3Aは主流路2
を3つの部分に区分する形状をしており、このブロック
体3Aに入口開口が主流路2の中央部に位置する軸方向
副流路2bと、ブロック体3Aの形状に対応して3本の
半径方向副流路40a,40b,40cが設けられてい
る。半径方向副流路40a,40b,40cは各々上記
実施例の半径方向副流路4e,4fと同じ形状を有し、
それぞれ出口開口40d,40e,40fは主流路中央
部に位置し、かつほぼ180°流れの方向を変えるベン
ト部40g,40h,40iを有している。この構成に
よっても上述の実施例と同様の効果を得ることができ
る。なお、半径方向副流路を4本以上にしてもよいこと
は勿論であり、この場合も同様の効果が得られる。
【0039】本発明のさらに他の幾つかの実施例を図7
〜図9により説明する。これら実施例も図1と同様に通
路カバーを取り外した状態を示す。
【0040】図7の実施例は、ブロック体3Bを片持ち
構造とし、このブロック体3Bに入口開口が主流路2の
中央部に位置する軸方向副流路2bと、ブロック体3B
の形状に対応して1本の半径方向副流路41aを設けた
ものである。半径方向副流路41aは上記実施例の半径
方向副流路4e,4fと同じ形状を有し、出口開口41
bは主流路中央部に位置し、かつほぼ180°流れの方
向を変えるベント部41cを有している。本実施例によ
っても実質的に上述の実施例と同じ効果が得られると共
に、ブロック体3Bが片持ち構造なので主流路の障害が
減り、圧力損失の低減効果がある。
【0041】さらに本実施例によれば、ブロック体3B
をボディ1と別体構造とし、これに電子制御モジュール
9を組み込んだものをセンサユニットとしてボディ1に
取り付けることが可能であり、これにより主通路ボディ
1の構造が簡単になり、またセンサユニット単体で扱え
るので電子制御モジュールの初期調整およびメンテナン
スが容易になるという効果がある。
【0042】図8の実施例は、図1のブロック体3Aと
同じように主流路2を横切るブロック体3Cを設け、こ
のブロック体3Cに、入口開口が主流路2の中央部に位
置する軸方向副流路2bと、1本の半径方向副流路42
aを設けたものである。半径方向副流路42aは主流路
中央部に位置する1つの出口開口42bと、ほぼ180
°流れの方向を変える2個のベント部42c,42dを
有し、結果として主流路半径の約4倍の流路長を有して
いる。本実施例によれば、副流路長がさらに長くなるた
め下流側の吸気脈動による二値現象をさらに低減でき、
特に吸気脈動の大きい4気筒エンジンに対して有効であ
る。
【0043】図9の実施例は、ブロック体3Dを図7の
実施例のブロック体3Bと同様に片持ち構造とし、この
ブロック体3Dに入口開口が主流路2の中央部に位置す
る軸方向副流路2bと、軸方向副流路2bに接続される
単一の流路部分43aと、この流路部分43aから分岐
した2つの流路部分43b,43cからなる複合形状の
半径方向副流路43eとが設けられている。半径方向副
流路43eの分岐流路部分43b,43cはそれぞれ主
流路中央部に位置する出口開口43f,43gを有して
いる。また、流路部分43b,43cが単一の流路部分
43aから分岐する箇所にほぼ180°流れの方向を変
えるベント部43h,43iが形成されている。本実施
例によれば、図7の実施例よりも半径方向副流路の流路
長が長くなるので二値現象の低減により有効であると共
に、図7の実施例と同様にブロック体3Dと電子制御モ
ジュール9とでセンサユニットを構成することが可能で
あり、電子制御モジュールの初期調整およびメンテナン
スが容易になるという効果がある。
【0044】次に、図10から図13を用いて別の実施
例について説明する。図10の実施例は、図1のブロッ
ク体3Aと同じように主流路2を横切るブロック体3E
を設け、このブロック体3Cに入口が主流路2の中央部
に位置する軸方向副流路2bとブロック体3Eの形状に
対応して一本の半径方向副流路41aを設けたものであ
る。半径方向副流路は、流れ方向を180°変えるベン
ト部42cを有し、出口開口42bは主流路2の軸中心
に対して偏心した位置にある。
【0045】図11の実施例は、主流路を横切るブロッ
ク体3Fを設け、このブロック体3Cに入口が主流路2
の軸中心に対し偏心した位置にある軸方向副流路2bと
ブロック体3Fの形状に対応して一本の半径方向副流路
41aを設けたものである。半径方向副流路は同様に流
れ方向を180°変えるベント部42cを有し、出口開
口42bも主流路軸中心に対して偏心した位置にある。
【0046】図12の実施例は、図1のブロック体3A
と同じように主流路2を横切るブロック体3Gを設け、
このブロック体3Gに入口開口が主流路2に対し偏心し
た位置にある軸方向副流路46aと、1本の半径方向副
流路46bを設けたものである。半径方向副流路46b
は主流路中央部に位置する1つの出口開口46cと、ほ
ぼ180°流れの方向を変える1個のベント部46dを
有し、結果として主流路半径の約3倍の流路長となって
いる。
【0047】また図13の実施例は、同様のブロック体
3Iに入口開口が主流路2の軸中心に対し偏心した位置
にある軸方向副流路46aと、1本の複合形状の半径方
向副流路47aを設けたものである。複合形状の半径方
向副流路47aは、図9の実施例のように、軸方向副流
路36aに接続される単一の流路部分47bと、この流
路部分47bから分岐した2つの流路部分47c,47
dとからなり、分岐流路部分47c,47dはそれぞれ
主流路中央部に位置する出口開口47e,47fを有
し、流路部分47bから分岐する箇所にほぼ180°流
れの方向を変えるベント部47g,47hが形成されて
いる。
【0048】図10から図13の実施例においても副流
路長が長くなるため下流側の吸気脈動による二値現象防
止に顕著な効果がある。
【0049】なお、図11,図12および図13の実施
例では共に軸方向副流路46aの入口位置が主流路中央
より偏心しているので、偏流安定性を増すためにその入
口形状を楕円形にすることもできる。
【0050】本発明によれば、精度が良く、小型で生産
性に優れた熱式空気流量計が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による熱線式空気流量計の通
路カバーを取り外した状態の下面図。
【図2】本発明の一実施例による熱線式空気流量計の断
面図。
【図3】主流路に対する副流路の出口開口の位置関係を
説明するための図。
【図4】(a)〜(d)はそれぞれ異なる偏流パターン
を示し、偏流の変化と空気流量計への影響を説明するた
めの図。
【図5】二値現象の特性図。
【図6】本発明の他の実施例による熱線式空気流量計の
図1と同様な下面図。
【図7】本発明のさらに他の実施例による熱線式空気流
量計を示す図1と同様な下面図。
【図8】本発明のさらに他の実施例による熱線式空気流
量計を示す図1と同様な下面図。
【図9】本発明のさらに他の実施例による熱線式空気流
量計を示す図1と同様な下面図。
【図10】本発明のさらに他の実施例による熱線式空気
流量計を示す図1と同様な下面図。
【図11】本発明のさらに他の実施例による熱線式空気
流量計を示す図1と同様な下面図。
【図12】本発明のさらに他の実施例による熱線式空気
流量計を示す図1と同様な下面図。
【図13】本発明のさらに他の実施例による熱線式空気
流量計を示す図1と同様な下面図。
【符号の説明】
1…ボディ、2…主流路、3,3A〜3I…ブロック
体、4…副流路、4a…入口開口、4b…軸方向副流
路、4c,4d…出口開口、4e,4f…半径方向副流
路、4g,4h…ベント部、7…熱線素子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−206223(JP,A) 特開 昭60−185118(JP,A) 特開 昭61−65053(JP,A) 実開 平1−67526(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01F 1/68

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気流路中に配置されるブロック体と、 前記ブロック体に設けられ、壁によって仕切られる第1
    の流路と第2の流路とからなる副流路と、 前記副流路中に設けられた発熱抵抗体とを備え、 前記副流路の出口が前記副流路の入口近傍に設けられた
    熱式空気流量計において、 第1の流路と第2の流路との間の流路に設けられた曲率
    を有する屈曲部を備え、 前記ブロック体は溝を有する第1の部材と第2の部材と
    から成り、 前記第1の部材と前記第2の部材とを合わせて固定する
    ことにより、前記溝が前記第1の流路と前記第2の流路
    と前記屈曲部の流路とを形成することを特徴とする熱式
    空気流量計。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記屈曲部がほぼ180°流路の方向を変えることを特
    徴とする熱式空気流量計。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記第1の部材はプラスチックであり、前記第2の部材
    がネジによって取り付けられることを特徴とする熱式空
    気流量計。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記入口と前記出口が、前記空気流路の中心軸から前記
    空気流路の半径の1/2の範囲内に配置されることを特
    徴とする熱式空気流量計。
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