JP3053444B2 - フルイディック流量計 - Google Patents

フルイディック流量計

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JP3053444B2
JP3053444B2 JP3019903A JP1990391A JP3053444B2 JP 3053444 B2 JP3053444 B2 JP 3053444B2 JP 3019903 A JP3019903 A JP 3019903A JP 1990391 A JP1990391 A JP 1990391A JP 3053444 B2 JP3053444 B2 JP 3053444B2
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幸雄 木村
廣一 神田
靖 水越
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Aichi Tokei Denki Co Ltd
Toho Gas Co Ltd
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Aichi Tokei Denki Co Ltd
Toho Gas Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフルイディック流量計の
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】フルイディック流量計は、図4に符号1
で示すフルイディック素子と呼ばれる流路(流体素子)
に流体(例えばガス)を流し、フルイディック素子を流
れる流体の流体振動の周波数が流量に比例することか
ら、流体振動をセンシングし、流量や積算流量を演算表
示する。
【0003】流体は矢印Aのようにフルイディック素子
に流入する。発生した流体振動は、フルイディック素子
1の二つのフィードバック流路の脈動圧を圧電膜センサ
2の圧電膜の両面に差動的に印加して流体振動の周波数
の電気信号に変える。この電気信号はマイコン3で演算
処理されて、流量や積算流量として表示される。
【0004】フルイディック素子1の形状の代表例を図
5に示す。4は入口、5は出口、6は入口に配置された
ノズル、7は第1ターゲット、8は第2ターゲット、9
と10はサイドウオール(側壁)、11はリターンガイド
で、これらが、流路の軸線Pを対称軸として左右対称に
形成されている(特開平1-223313号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この種のフルイディッ
ク流量計では、フルイディック素子を形成する流路本体
をダイカスト成形とかプラスチック射出成形で造るた
め、抜け勾配をとる必要がある。そのため図5で紙面に
直角な方向に抜け勾配を考慮することになる。又、大流
量を計測する大型の流量計では流路断面積を大きくとる
ために、フルイディック素子の奥行き(即ち図5で紙面
に直角な方向の厚み)が大きいことから、フルイディッ
ク素子の奥行き(厚み)方向で流速分布が不均一にな
り、流体振動の安定した発振に必要な2次元的な流れ
(つまり図5で流速ベクトルが紙面に平行な平面内にあ
ること)に対して3次元的な(つまり図5で紙面に交さ
する流速ベクトル)乱れを生じる。
【0006】そのため、流体振動の発振が不安定にな
り、脈動圧の振幅が時間的に変動したり、ひどいときに
は発振しないという問題点があった。又、このような不
具合の程度が、それ程顕著でない場合でも、流量に応じ
て器差が変わり、流量計としての器差特性が悪くなると
いう問題点があった。
【0007】上述の問題点を解消しようとすると、抜け
勾配を極小にして、奥行き(厚み)方向のフルイディッ
ク素子の寸法、例えば、ノズル、第1,第2ターゲッ
ト、サイドウオール、リターンガイド等の奥行き(厚
み)方向の寸法の変化を最小限にする必要があるが、タ
ーゲットのように細い柱状のものや、リターンガイドの
ように薄い壁状の部分は、小さな抜け勾配で、しかも奥
行き(厚み)寸法を大きく成形しようとすると、成形時
に素材の充填不足が生じたり、離形時に変形したりする
という問題点が生じる。
【0008】このように、流量計としての流体振動の安
定性や器差特性を向上させようとすると、抜け勾配を小
さくする必要があり、抜け勾配を小さくすると成形性が
悪くなるという裏腹の関係があるため、大型のフルイデ
ィック流量計では器差特性の向上と成形性の向上を同時
に実現できないという問題点があった。
【0009】そこで、本発明は、上記従来技術の問題点
を解消できるフルイディック流量計を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のフルイディック流量計は、ノズル(6)か
ら下流にかけて、又は、ノズル(6)のすぐ下流からそ
の下流にかけて、流路方向に沿った仕切板(16) を設け
て、ノズル(6)を通る流体を仕切板(16) の一方の側
(A)と他方の側(B)とに分流させるように流路を形
成すると共に、前記一方の側にのみフルイディック素子
を構成するターゲット(7,8)やサイドウオール
(9,10)等を配設したことを特徴とする。
【0011】仕切板(16) をノズル(6)内に延長配置
して、仕切板(16) で分けられたノズルのうち、フルイ
ディック素子側のノズルの幅(W)に比較して、前記他
方の分流側のノズルの幅(Wb)を大きく定めると流量
計の薄形化に効果的である。
【0012】
【作用】ノズルに流入した流体は、仕切り板で分けられ
て、一方の側(A)と他方の側(B)とに分流して流れ
る。そして、一方の側(A)では、流路を構成するフル
イディック素子により流体振動が生じ、他方の側(B)
では、邪魔ものがないので流体は素なおに流れる。
【0013】仕切板(16) をノズル内に延長配置して、
仕切板で分けられたノズルのうちフルイディック素子側
のノズルの幅(W)に比較し、他方の分流側のノズルの
幅(Wb)を大きく定めたものでは、幅(Wb)を大き
く定めた側の奥行き(厚み)を小さくしても、ノズル部
分での圧損が大きくならないので、その分、流量計の奥
行き(厚み)を小さくできる。
【0014】
【実施例】図1に示す第1の実施例において、1は流体
素子、4は入口、5は出口、6はノズル、7は第1ター
ゲット、8は第2ターゲット、9と10はサイドウオー
ル、11はリターンガイド、12は流体本体でダイカスト成
形で作られている。なお、第1,第 2ターゲット、7,
8、サイドウオール9,10、およびリターンガイド11は
流路本体12と一体成形されている。
【0015】13、14は流路本体12の前面に重ね合わせて
当接し、ねじ15で固定したガスケットと蓋である。16は
厚み1mm以下の金属の薄板からなる仕切り板で、第1,
第2ターゲット7,8、サイドウオール9,10およびリ
ターンガイド11の前端面に接着されている。この仕切り
板16は、流路本体12の(垂直に配置された)底面12a
と、蓋14との間に、これらの底面12aと蓋14とに平行に
配置された隔壁として作用し、図1(b)で、ノズル6
を上方から下方に通過した流体は矢印AとBに示すよう
に仕切り板16の一方の側A(図の右側)と他方の側B
(図の左側)とに分流して流れる。
【0016】そして、この発明では、仕切り板16の一方
の側A(図1(b)で右側)のみに、フルイディック素
子を構成するターゲット7,8やサイドウオール9,10
およびリターンガイド等の部分が配設されている。従っ
て、これらのフルイディック素子を構成する部材の高さ
(奥行き)Daは、従来技術の場合の高さ(奥行き)D
より小さく、図の実施例では約半分の寸法になってい
る。仕切り板16で分流された他方の側の流路の奥行き
は、図1(b)の符号Dbで示すようで、仕切り板16の
厚みをtとするとD=Da+Db+tの関係になる。
【0017】矢印Aで示す側の流路は、仕切板16とガス
ケット13との間に何も邪魔ものがなく、この側を流れる
流体は素なおに流れる。矢印Bで示す側を流れる流体
は、フルイディック素子により流体振動を発生し、その
周波数が流量に比例する。又、ノズル6は、その流体抵
抗が、矢印AとBに分流する比率を決めるが、図1
(a)に示すノズルの巾Wが、ノズルの奥行きDの範囲
にわたりほぼ同じであるから、図1(b)で仕切り板16
の一方の側A(フルイディック素子のある側)に流れる
流量と他方の側Bに流れる流量の分流比はDa/Dbと
なる。もっとも、厳密には、ダイカスト成形の抜け勾配
を考慮すると、ノズル6の巾Wは、底部12aに近い部分
で挾く、ガスケット13に近い部分で広くなるから、前記
分流比はDa/Dbよりわずか小さくなる。
【0018】仕切り板16は、ターゲット7,8、サイド
ウオール9,10およびリターンガイド11の前端面に接着
固定され、その外周16aは、流路本体12のフルイディッ
ク素子を形成する周周面12bに密着嵌入されて組み付け
られている。
【0019】この第1実施例では、フルイディック素子
を構成するターゲット7,8、サイドウオール9,10、
およびリターンガイド11等の部分が、従来技術の高さ
(奥行き)Dの約半分の高さ(奥行き)になっているた
め、ダイカスト成形時の抜け勾配の角度が同じであって
も、前記各部分の底面12aにつながる基部と、前端部と
の寸法の違いが少なく(従来技術の半分と)なるため、
前記3次元的な乱れが少なくなり、広い流量範囲にわた
り、器差の少ない、かつ大流量まで計測できる流量計が
得られた。
【0020】なお、図1の第1実施例で、仕切り板16を
図1(b)に2点鎖線で示すように、ノズル6の間まで
延長してもうけてもよい。
【0021】また、このようにノズル部まで仕切り板16
の前端を延長するには、ノズル6の入口で、流れが十分
に整流されていて、ノズル6の奥行きの全範囲Dにわた
って流速が均一に、かつ底面12aと平行な流速ベクトル
になるよう、ノズル上流に整流器を設ける。
【0022】図2に示す第2実施例は、プラスチック又
はダイカスト成形した仕切り板16に、後方に突出する小
径の突起16aと、前方に突出する柱16bとを一体成形
し、突起16aをサイドウオール9,10に明けた穴に嵌入
させ、柱16bの前端をガスケット13の後面で押さえて組
み付けた点が、前記第1実施例と異なる。
【0023】図3に示す第3実施例は、仕切り板16がね
じ17で第2ターゲット8に、2本のねじ18で流路本体12
aの段部に固着した点が上記第1,第2実施例と異な
る。又、仕切り板16は、その前端16bがノズル6の前端
(上流端)まで延長されている。そして、ノズル6は仕
切り板16の後方側6aでは、その幅が前記第1、第2実
施例の場合と同じ値Wであるが、仕切り板16の前方(手
前)側6bではもっと広い幅Wbに定めてある。
【0024】従って、仕切り板16の前方側6bのノズル
部分の断面(流れに直角な断面)は、幅がWbで、奥行
きがDb′(図3(b)参照)となり、Wb×Db′の
面積が、前記実施例の場合のW×Dbと同じ値になるよ
うにすれば、仕切り板16の一方の値であるフルイディッ
ク素子側と他方の側へ分流する分流比が前記実施例の場
合と同じになる。そのため、Db′<Dbとなり、ノズ
ル部分の全体の奥行きD′は前記第1、第2実施例より
浅くなって、その分流量計を小型にできる。
【0025】
【発明の効果】本発明のフルイディック流量計は、上述
のように構成されているので、流体が仕切り板の一方の
側(A)と他方の側(B)とに分流して流れ、しかも、
フルイディック素子は一方の側(A)のみに構成されて
おり、その高さ(奥行き)Daが小さくできるため、フ
ルイディック素子を構成する細かい部分、例えばターゲ
ット、サイドウオール、リターンガイド等の成形が容易
になり、充填不良が少なく、型離れが良くなる。従っ
て、寸法が正確に成形でき、フルイディック素子部の高
さ(奥行き)が小さくできて前記三次元的な乱れを防止
できるため、流体振動の発振が広い流量範囲にわたり安
定となり、流量計として器差特性の良好な直線性の良い
(レンジャビリティの良い)フルイディック流量計が実
現できる。そして、本発明の流量計はノズル部分で分流
される分流型の流量計として作動するため、フルイディ
ック素子部分の高さ(奥行き)を小さくしても流量計全
体としての流量は小さくならない利点がある。
【0026】又、請求項2の発明では、仕切り板の他方
の側Bに流体を流すノズル部分6bの幅Wbを広くした
ので、流量計の奥行きを浅くしても、計測できる最大流
量は少なくならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例で、(a)はガスケットと
蓋を取外した状態での正面図、(b)は(a)の1−1
断面図、(c)は仕切り板の正面図である。
【図2】本発明の第2実施例で、(a)はガスケットと
蓋を取外した状態での正面図、(b)は同図(a)にお
ける2−2階段断面図である。
【図3】本発明の第3実施例で、(a)はガスケットと
蓋を取外した状態での正面図、(b)は同図(a)にお
ける3−3断面図、(c)は同図(a)における4−4
断面図、(d)は仕切り板の正面図である。
【図4】従来技術の一例を示す斜視図で、フルイディッ
ク素子1の前面に取付けるべきガスケットと蓋を取外し
た状態を示す。
【図5】従来技術の他の実施例の縦断正面図である。
【符号の簡単な説明】
1 フルイディック素子 6 ノズル 7,8 ターゲット 9,10 サイドウオール 11 リターンガイド 12 流路本体 16 仕切り板 A 一方の側 B 他方の側 W,Wb ノズルの幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神田 廣一 愛知県名古屋市熱田区千年一丁目2番70 号 愛知時計電機株式会社内 (72)発明者 水越 靖 富山県富山市粟島3−11−15コーポ雅 301 (56)参考文献 特開 昭62−102119(JP,A) 実公 昭59−26245(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 1/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル(6)から下流にかけて、又は、
    ノズル(6)のすぐ下流からその下流にかけて、流路方
    向に沿った仕切板(16) を設けて、ノズル(6)を通る
    流体を仕切板(16) の一方の側(A)と他方の側(B)
    とに分流させるように流路を形成すると共に、前記一方
    の側にのみフルイディック素子を構成するターゲット
    (7,8)やサイドウオール(9,10)等を配設したこ
    とを特徴とするフルイディック流量計。
  2. 【請求項2】 仕切板(16) をノズル(6)内に延長配
    置して、仕切板(16) で分けられたノズルのうち、フル
    イディック素子側のノズルの幅(W)に比較して、前記
    他方の分流側のノズルの幅(Wb)を大きく定めたこと
    を特徴とする請求項1のフルイディック流量計。
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