JP2001201379A - 超音波流量計 - Google Patents

超音波流量計

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JP2001201379A
JP2001201379A JP2000012851A JP2000012851A JP2001201379A JP 2001201379 A JP2001201379 A JP 2001201379A JP 2000012851 A JP2000012851 A JP 2000012851A JP 2000012851 A JP2000012851 A JP 2000012851A JP 2001201379 A JP2001201379 A JP 2001201379A
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flow path
ultrasonic
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rectangular
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JP2000012851A
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English (en)
Inventor
Yutaka Tanaka
豊 田中
Hiroshi Hattori
浩 服部
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Aichi Tokei Denki Co Ltd
Original Assignee
Aichi Tokei Denki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧損を下げて大流量まで計測する。矩形流路
の高さ方向の制約をなくす。器差特性を改善し直線性を
良くする。 【解決手段】 流路1の流れに平行な矩形断面の軸線X
−Xを、計量室壁面13,14に設けた超音波振動子
4,5を結ぶ直線6に対し角度θだけ傾ける。音波は流
路1の軸線X−Xを斜めに横切って伝播し、断面平均流
速が直接得られる。斜めにした分、流路1の高さ方向の
寸法を大きくでき、大流量まで低圧損で計測する。流入
部9から入った流体は計量室10に入り、更に流路1内
を左上から右下に流れて流出部11から流出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波流量計に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図8(a)に示すように、流路1の流れ
方向Vに平行な断面が符号2で示す2点鎖線の矩形で、
かつ流れに直角な(即ち紙面に直角な)断面が同図
(b)のように矩形に形成された矩形流路部3の矩形2
の流れ方向の軸線上に一対の超音波振動子4,5を配設
し、一方の振動子4から流れと同じ順方向(図の矢印B
方向)に超音波パルスを送信し、他方の振動子5で受信
するまでの順方向伝播時間と振動子4からの流れと反対
の逆方向(図の矢印C方向)に超音波パルスを送信し、
他方の振動子5で受信するまでの逆方向伝播時間とから
流速Vを求め、流量を演算する超音波流量計が公知であ
る。
【0003】流れ方向に平行な断面の矩形2は流路の長
さLと高さhとからなり、流れに直角な流路断面は同図
(b)のように、高さh、幅wの矩形である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術では、
矩形2の長辺方向の軸線上に超音波振動子4,5が対向
配置されているので、両振動子間の超音波は主として矩
形2の長手方向の軸線、つまり同図(a)で振動子4と
5を結ぶ直線6に沿って伝播する。
【0005】従って、軸線6から流路上壁7方向へ離れ
たり、流路下壁8方向へ離れた位置では流速の未定量部
が存在して正確な計測ができにくいという問題点があっ
た。
【0006】また、そのために、矩形流路の高さhを大
きくできず、結果的に流路断面積に制約が生じ、比較的
小流量の流量計しか実現できないという問題点があっ
た。
【0007】更にまた、断面平均流速を直接得ることが
できず、層流と乱流間の遷移流量域などで特性変化があ
り、この面からも正確な計測ができにくいという問題点
があった。
【0008】そこで、本発明は、これらの問題点を解消
できる超音波流量計を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、被計測流体の流入部と流出部を
備えた計量室の相対する壁面に一対の超音波振動子を配
置し、流入部側と流出部側を仕切るように計量室内に仕
切り壁を形成し、流入部側から流出部側に流体が流れる
ための流路を設けるため、前記仕切り壁に固定した矩形
流路部を形成した超音波流量計であって、前記流路は、
流れ方向にほぼ平行な断面で切り取られる矩形が、前記
一対の超音波振動子間を結ぶ直線に対して、流路の流れ
に直角な断面の矩形長辺方向に傾斜し、かつ一対の超音
波センサー間に流路障害物がないことを特徴とする超音
波流量計である。
【0010】そして、請求項2の発明は、被計測流体の
流入部と流出部を備えた計量室の相対する壁面に一対の
超音波振動子を配置し、流入部側と流出部側を仕切るよ
うに計量室内に仕切り壁を形成し、流入部側から流出部
側に流体が流れるための流路を設けるため、前記仕切り
壁に固定した矩形流路部を形成した超音波流量計であっ
て、一対の超音波振動子間を結ぶ直線に対して、流れ方
向にほぼ平行な矩形断面が、流れに直角な矩形断面の長
辺方向に傾斜して配設され、傾斜の角度を流路の軸線と
流れ方向にほぼ平行な前記矩形断面の対角線とがなす角
の中間付近に定めたことを特徴とする超音波流量計であ
る。
【0011】この発明で、中間付近というのは真ん中あ
たりのことである。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明の好ましい実施の形態
について説明する。
【0013】この発明では、図8の従来技術の問題点に
鑑み、図1(a)に示すように、流路1の流れにほぼ平
行な断面の矩形2の軸線X−Xと矩形2の対角線との角
Aのほぼ真ん中あたりの角度θをなす直線上に超音波振
動子4,5を配設した。つまり、振動子4,5を結ぶ直
線6に対して、流路1を相対的に角度θだけ傾けて配設
した。
【0014】Lは流路1の長さ、Hは高さ、Wは流れに
直角な矩形断面の幅である。
【0015】こうすると、例えば振動子4からの超音波
は図2のように流路1内の流体幅を伝播して他方の振動
子5に受信されるときに、流路1の高さの全範囲を斜め
に横切って伝播し、しかも流路1内に入るときに、矩形
流路の図示左上の肩部の悪影響を受けない。
【0016】斜め設置角度θを大きくして、対角線に近
づけると、超音波が流路1内に入射する際、近い上下壁
面により悪影響を受けたり、断面平均流速を受けにくい
ことになる。
【0017】超音波振動子に対応した矩形流路を構成す
ると、超音波振動子から発信(送信)した超音波は流路
全体に広がり、流路の断面平均流速に相関した伝播状態
となるため、層流と乱流状態等の流速分布変化に関係な
く、求めたい断面平均流速が直接得られるという効果が
ある。
【0018】振動子と流路を相対的に斜めに設置するこ
とで、これらの効果を維持したまま高さH方向の制約が
緩和され、大流量流路の構築が可能になった。因みに、
流路の高さHは従来技術の高さhに比較して、1.6倍
程度に向上できた。
【0019】超音波がある高さ方向に広がり、斜めに伝
播していくので、流路入口から出口の間に高さ方向の全
断面を横切ることになり、結果としてその流路の断面平
均流速が得られる。
【0020】図3(a)(b)は、従来技術の図8
(a)(b)と対比した本発明の構成で、軸線X−Xと
矩形2の対角線とのなす角Aに対し、振動子4,5を結
ぶ直線と軸線X−Xのなす角度θは約半分になってい
る。
【0021】〔実施例1〕図4は流路部を傾けた例であ
り、この例において、被計測流体は流入部9から計量室
10に入り、矩形流路部3の流路1に左から入る。流路
1を図示右方に軸線X−Xに沿って流れ、流路1の右方
から出て流出部11から流出する。12は流入部側と流
出部側を仕切る仕切り壁で、矩形流路部3がこの仕切り
壁12を貫通して固定される。
【0022】計量室10の相対する壁面13,14に
は、超音波振動子4,5が対向配置されている。
【0023】矩形流路部3は流路1の軸線X−Xが、振
動子4,5を結ぶ直線に対し、前記角度θをなすよう傾
斜して取り付けられている。
【0024】振動子4,5間には、超音波の障害になる
流路障害物は全くない。
【0025】〔実施例2〕図5(a)(b)に示すよう
に、矩形流路部3が、その流管1の軸線X−Xが角度θ
だけ傾斜して仕切り壁12に固定されている。θは対角
線がなす角Aの中間付近に設定してある。各振動子4,
5の発受信口15,16は全周に流速が発生するように
壁面13,14から突き出ている。
【0026】振動子4,5は流路1の入口と出口近くに
偏って配置されている。
【0027】なお、図5(a)(b)の本実施例で、図
1〜図4と同じ符号の部分は、前述と同様の機能を果た
すので、重複した説明は省略する。
【0028】図6は、図5の本発明の実施例と従来技術
の特性を比較図示するもので、a,bはそれぞれ本発明
の実施例と従来技術の器差特性を、c,dはそれぞれ本
発明の実施例と従来技術の圧損を示す。流路面積が大き
くできたため、圧損が低下し、器差特性の直線性が向上
した(断面平均流速を得られる流量域が広がった)。本
例は流路拡大と斜め設置の複合結果であるが、器差特性
の直線性の向上は斜め設置だけで達成できる。
【0029】〔実施例3〕図7は、実施例2の図5
(a)に相当する断面だけを示し、図5と比較して、流
量計内部に独立した振動子ケース17,18を備え、こ
のケース内に振動子4,5をそれぞれ設置した例であ
る。
【0030】なお、図7では矩形流路3の傾きは示され
ていないが、実施例2の場合と同様である。
【0031】
【発明の効果】本発明の超音波流量計は上述のように構
成されていて、断面平均流速が直接得られるため、流速
分布変化の影響を受けないので、層流、乱流等の違いだ
けでなく流体の種類、温度、圧力変化に影響を受けず、
正確な測定が可能であり、また超音波振動子による流体
の乱れも軽減できた結果、器差特性が向上した。
【0032】また、流路の高さ方向の制約が緩和された
ため大流量計測が可能になった。
【0033】更にまた、超音波振動子の位置が相対的に
流路の縁に片寄ったため、流体が流路に流れやすくな
り、その面からも圧力損失が低減できた。また、超音波
振動子の発受信口付近の流れもより平均的な流れとなっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の流路形状と、流路と超音波振動子の配
置関係を説明する略図で、同図(a)は縦断面図、
(b)は横断面図である。
【図2】本発明の超音波の伝播状態を説明する略図であ
る。
【図3】本発明の流路と超音波振動子との配置関係の具
体的な例を示す図で、同図(a)は縦断面図、(b)は
横断面図である。
【図4】本発明の実施例の縦断面図である。
【図5】本発明の他の実施例で、(a)は縦断平面図、
(b)は縦断正面図である。
【図6】本発明の実施例と従来技術の特性線図である。
【図7】本発明の更に他の実施例の縦断平面図である。
【図8】従来技術の要部配置図で、(a)は縦断面図、
(b)は横断面図である。
【符号の説明】
1 流路 2 矩形 3 矩形流路 4,5 超音波振動子 6 両振動子を結ぶ直線 9 流入部 10 計量室 11 流出部 12 仕切り壁 13,14 壁面 H 矩形流路の高さ L 矩形流路の長さ W 矩形流路の幅

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被計測流体の流入部と流出部を備えた計
    量室の相対する壁面に一対の超音波振動子を配置し、流
    入部側と流出部側を仕切るように計量室内に仕切り壁を
    形成し、流入部側から流出部側に流体が流れるための流
    路を設けるため、前記仕切り壁に固定した矩形流路部を
    形成した超音波流量計であって、 前記流路は、流れ方向にほぼ平行な断面で切り取られる
    矩形が、前記一対の超音波振動子間を結ぶ直線に対し
    て、流路の流れに直角な断面の矩形長辺方向に傾斜し、
    かつ一対の超音波センサー間に流路障害物がないことを
    特徴とする超音波流量計。
  2. 【請求項2】 被計測流体の流入部と流出部を備えた計
    量室の相対する壁面に一対の超音波振動子を配置し、流
    入部側と流出部側を仕切るように計量室内に仕切り壁を
    形成し、流入部側から流出部側に流体が流れるための流
    路を設けるため、前記仕切り壁に固定した矩形流路部を
    形成した超音波流量計であって、 一対の超音波振動子間を結ぶ直線に対して、流れ方向に
    ほぼ平行な矩形断面が、流れに直角な矩形断面の長辺方
    向に傾斜して配設され、 傾斜の角度を流路の軸線と流れ方向にほぼ平行な前記矩
    形断面の対角線とがなす角の中間付近に定めたことを特
    徴とする超音波流量計。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007121071A (ja) * 2005-10-27 2007-05-17 Aichi Tokei Denki Co Ltd 超音波流量計

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007121071A (ja) * 2005-10-27 2007-05-17 Aichi Tokei Denki Co Ltd 超音波流量計

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