JP2572091Y2 - 自動車用ドアガードビーム - Google Patents

自動車用ドアガードビーム

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JP2572091Y2
JP2572091Y2 JP1991106237U JP10623791U JP2572091Y2 JP 2572091 Y2 JP2572091 Y2 JP 2572091Y2 JP 1991106237 U JP1991106237 U JP 1991106237U JP 10623791 U JP10623791 U JP 10623791U JP 2572091 Y2 JP2572091 Y2 JP 2572091Y2
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JP
Japan
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door guard
cross
guard beam
side wall
section
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JP1991106237U
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JPH0554026U (ja
Inventor
敏幸 佐野
Original Assignee
山川工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は自動車用のドアを構成す
るインナーパネルとアウターパネルとの間に配設される
ドアガードビームに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用のドアでは、車輌側方から作用
する荷重に対する強度を増すために、図12に示される
ように、インナーパネル2とアウターパネル4との間に
ガードビーム6が配設された構造となっている。ガード
ビームの横断面としては、図13に示されるコ字型の開
口断面と、図14に示されるロ字型の閉断面とがある。
そしてビームを押し出し加工によって製造する場合に
は、コ字型断面のほうが加工がし易くかつ軽量化できる
ことから有利である。
【0003】
【考案の解決しようとする課題】しかしコ字型断面のビ
ームでは、図15に示されるように荷重が作用した場合
に、曲げモーメントが最大となる荷重作用点近傍領域で
は、図13矢印に示されるように、対向側壁が互いに巾
方向に開き、塑性変形し易く強度的に不十分である。
【0004】またロ字型断面のビームでは、断面係数及
び剛性強度が大きいため荷重に対する十分な強度をもつ
が、先に言及した重量及び加工性の面での問題点に加
え、図16の符号Bで示す断面係数特性(強度特性)に
示されるように、荷重作用領域から離れた符号B1で示
されるビームの両端部寄りの強度は、曲げモーメント特
性Aに比べて、必要とされる強度以上の強度をもつ構造
となっている。このためビーム構成材料の無駄が多く、
重量がかさむ上に製造コストも高くつくという問題があ
った。
【0005】本考案は前記従来技術の問題点に鑑みなさ
れたもので、その目的は、コ字型開口断面であるがビー
ムとして十分な強度特性をもつドアガードビームを提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本考案に係る自動車用ドアガードビームにおいて
は、両端部がインナーパネルに連結されてインナーパネ
ルとアウターパネル間に配設される自動車用ドアガード
ビームにおいて、前記ビーム本体を、アウターパネル側
に開口側を向けた横断面開先コ字型に形成するととも
に、対向する開先側縁部に側壁に対し略直角に巾方向内
側に延びる延出部を対向して形成し、横荷重が作用する
と側壁から延出部にかけての領域が内側に弾性変形し
延出部先端が互いに付き合わさったロ字型閉断面を形成
するようにしたものである。
【0007】また請求項2では、請求項1のドアガード
ビームにおいて、前記コ字縦棒状部であるビーム本体の
底面壁に、側壁端縁部に形成されている延出部の付き合
わせ部をバックアップする担持部を形成するようにした
ものである。
【0008】
【作用】横荷重の作用により対向側壁及び対向延出部が
弾性変形し、付き合わさって開口部を閉塞してロ字型断
面を形成し、荷重作用領域における曲げ強度が高められ
る。請求項2では、ビーム本体の底面壁に形成されてい
る担持部が対向延出部の変形を抑制するので、荷重作用
領域における曲げ強度がさらに高められる。
【0009】
【実施例】次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図4は本考案の第1の実施例を示すもの
で、図1はドアガードビームの斜視図、図2は同ビーム
の横断面図、図3は横荷重が作用した状態のビームの横
断面図、図4はビームに作用する曲げモーメント特性と
ビームの強度特性を示す図である。
【0010】これらの図において、本実施例のドアガー
ドビームは、横断面開先コ字型の長尺形状のビーム本体
10からなり、対向する開先側壁12,12の端縁部に
は、側壁12に対し略直角に巾方向内側に対向して延出
する延出部14が形成されている。即ち延出部14はビ
ーム長手方向にフランジ状に延びて、開口部上方を一部
塞ぐ状態となっている。そして横荷重が作用すると、荷
重作用領域では、図3に示されるように、対向する側壁
12および延出部14が変形し、延出部14,14が互
いに付き合わさって開口部を閉状態とするロ字断面を構
成し、曲げ強度を高めてビームの変形を抑制するように
作用する。しかし荷重作用領域以外の領域における横断
面は、開先形状のままで、閉断面となる荷重作用領域だ
けの曲げ強度が高く、図4符号B11に示されるような強
度となり、荷重作用領域を除く領域の強度は符号B12
示される。
【0011】また対向する延出部14の先端部には、延
出部14と略直角に延びる垂直延出部15が対向して形
成されており、図5に示されるように、対向する延出部
14,14の変形にずれがあっても付き合い状態が確保
される構造となっている。なお垂直延出部15,15に
は、対向する延出部14,14の対応面に図6に示され
るような凹凸係合部16を形成し、延出部14,14の
変形が一体に行なわれるように構成してもよい。
【0012】図7および図8は本考案の第3の実施例を
示すもので、図7はドアガードビームの横断面図、図8
は横荷重が作用した状態のビームの横断面図である。こ
の実施例では、ビーム本体10の横断面コーナ部に荷重
作用方向と直交する方向に張り出すフランジ部13,1
7を形成して、ビームの曲げ剛性を高めた構造となって
いる。その他は前記した第1の実施例と同一であり、同
一の符号を付すことによりその説明を省略する。
【0013】図9〜図11は本考案の第4の実施例を示
すもので、図9はドアガードビームの横断面図、図10
はドアガードビームの要部である担持部の斜視図、図1
1は横荷重が作用した状態のビームの横断面図である。
この実施例では、ビーム本体10の荷重作用領域となる
ビーム長手方向中央部領域のコ字縦棒状部11に延出部
14,14をバックアップする担持部18が延出形成さ
れて、ビーム長手方向中央部領域における曲げ強度がさ
らに高められた構造となっている。なお担持部18は図
10に示されるような円弧形状に代えて、矩形状であっ
てもよい。
【0014】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
に係る自動車用ドアガードビームによれば、横荷重の作
用により対向側壁及び対向延出部が弾性変形し、付き合
わさって開口部を閉塞してロ字型断面を形成し、荷重作
用領域における曲げ強度が高められて、ビームの曲げ強
度がビームに作用する曲げモメント特性に略倣った大き
さとなり、製造が容易で安価かつ軽量な横断面開先コ字
型ビームであっても十分な曲げ強度が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例のドアガードビームの斜
視図
【図2】同ビームの横断面図
【図3】横荷重が作用した状態の同ビームの横断面図
【図4】同ビームの強度特性を示す図
【図5】同ビームの垂直延出部の作用を説明する図
【図6】本考案の第2の実施例のドアガードビームの要
部断面図
【図7】本考案の第3の実施例のドアガードビームの横
断面図
【図8】横荷重が作用をした状態の同ビームの断面図
【図9】本考案の第4の実施例のドアガードビームの横
断面図
【図10】延出部をバックアップする担持部の斜視図
【図11】横荷重が作用した状態の同ビームの断面図
【図12】自動車用ドアの水平断面図
【図13】従来のコ字型開口断面のドアガードビームの
横断面図
【図14】従来のロ字型閉断面のドアガードビームの横
断面図
【図15】ドアガードビームに横荷重が作用する状態を
示す図
【図16】従来のコ字断面のドアガードビームに作用す
る曲げモメント特性および曲げ強度特性を示す図
【符号の説明】
10 ビーム本体 12 対向する側壁 14 延出部 18 担持部 B11,B12 曲げ強度特性

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端部がインナーパネルに連結されてイ
    ンナーパネルとアウターパネル間に配設される自動車用
    ドアガードビームにおいて、前記ビーム本体は、アウタ
    ーパネル側に開口側を向けた横断面開先コ字型に形成さ
    れるとともに、対向する開先側壁の端縁部には側壁に
    対し略直角に巾方向内側に延びる延出部が対向して形成
    され、横荷重が作用すると側壁から延出部にかけての領
    域が内側に弾性変形し、延出部先端が互いに付き合わさ
    ったロ字型閉断面を形成することを特徴とする自動車用
    ドアガードビーム。
  2. 【請求項2】 前記コ字縦棒状部であるビーム本体の底
    面壁には、側壁端縁部に形成されている延出部の付き合
    わせ部をバックアップする担持部が形成されたことを特
    徴とする請求項1記載の自動車用ドアガードビーム。
JP1991106237U 1991-12-24 1991-12-24 自動車用ドアガードビーム Expired - Lifetime JP2572091Y2 (ja)

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JP1991106237U JP2572091Y2 (ja) 1991-12-24 1991-12-24 自動車用ドアガードビーム

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JP1991106237U JP2572091Y2 (ja) 1991-12-24 1991-12-24 自動車用ドアガードビーム

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Publication Number Publication Date
JPH0554026U JPH0554026U (ja) 1993-07-20
JP2572091Y2 true JP2572091Y2 (ja) 1998-05-20

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ID=14428516

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS576524U (ja) * 1980-06-12 1982-01-13

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JPH0554026U (ja) 1993-07-20

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