JP2572059B2 - 自動車用燃料注入パイプ等における燃料注入口構造 - Google Patents

自動車用燃料注入パイプ等における燃料注入口構造

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JP2572059B2 JP62076032A JP7603287A JP2572059B2 JP 2572059 B2 JP2572059 B2 JP 2572059B2 JP 62076032 A JP62076032 A JP 62076032A JP 7603287 A JP7603287 A JP 7603287A JP 2572059 B2 JP2572059 B2 JP 2572059B2
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動車用燃料タンクに接続する合成樹脂製の
燃料注入パイプの燃料注入口や合成樹脂製燃料タンクの
燃料注入口の構造に係り、特に注入口内に装着した金属
製のインレットとこのインレット装着面との間の気密性
を保持するに有効な燃料注入口の構造に関する。
〔従来技術〕
自動車用燃料タンクや燃料注入パイプは、従来では金
属製等とされていたが、最近では軽量化や設計自由度の
観点から合成樹脂製のものが提案されるようになってい
る。
燃料注入口は、キャップを装着する関係上、金属製の
インレットを注入口内周面に取付けた構造となってお
り、燃料注入パイプを例にとって説明すると、従来では
次のような構造のものが知られている。
まず第1に、第5図(a)に示されるように、注入パ
イプ1のブロー成形の際に、インレット4をパイプ端部
2にインサート成形してインレット4をパイプ端部2に
一体化した燃料注入パイプの注入口構造が知られてい
る。
次に、特開昭61−217351号公報(第6図参照)に示さ
れるように、ブロー成形に先立ってインレット4の外周
に接着性レジン8を溶着し、注入パイプ1のブロー成形
時にインサート成形してインレット4をパイプ端部2に
一体化した注入口構造も知られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら前記した従来の第1の技術では、パイプ
1内の温度が高くなると、インレット4とパイプ1との
材質が異なることから、第5図(b)に示されるよう
に、インレット4とインレット装着面との間に部分的に
間隙Sができ、そこからガス漏れを生じる恐れがあり非
常に危険である。なお、第5図(a),(b)におい
て、符号5はキャップ、符号6はシール用のOリングで
ある。
また第2の技術では、接着性レジン8をインレット4
に巻回装着した後に、これを加熱溶融させねばならず、
手間がかかり作業性が悪い。
本発明は前記従来技術の問題点に鑑みなされたもの
で、その目的は燃料注入口を形成するインレットとこの
インレット装着面との間の確実な気密性を確保すること
のできる簡潔な燃料注入口構造を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
前記目的を達成するために、本発明に係る自動車用燃
料注入パイプ等における燃料注入口構造においては、合
成樹脂製の自動車用燃料注入パイプ等における燃料注入
口内周面に、金属製インレットがインサート成形されて
なる自動車用燃料注入パイプ等における燃料注入口構造
であって、前記インレットとインレット取付面との間に
は、Oリング等のリング状弾性部材が介在され、このリ
ング状弾性部材には、注入口を形成する合成樹脂の固化
に基づく体積収縮による圧縮力およびブロー成形圧によ
る圧縮力に抗する大きさの力が初期応力として付与され
た自動車用燃料注入パイプ等における燃料注入口構造で
あって、前記インレットの弾性部材装着面に、前記弾性
部材の横断面径より巾狭の溝を周設し、この溝に前記弾
性部材を装着するようにしたものである。
〔作用〕
インレットとインレット取付面間に介在されている弾
性部材は、合成樹脂の固化に基づく体積収縮による圧縮
力およびブロー成形圧による圧縮力に抗する力を初期応
力として保有しており、たとえインレットとインレット
取付面の間に隙間が生じてもこの弾性部材の復元力によ
ってインレットとインレット取付面間を確実に気密状態
とする。
弾性部材は弾性部材装着用の溝に装着されているた
め、ブロー成形時に弾性部材がインレット軸方向に移動
することが阻止されるとともに、弾性部材とインレット
間の大きな接触面積が確保される。
また弾性部材装着用の溝の溝巾が弾性部材の横断面径
より巾狭であるため、弾性部材とインレット間に大きな
圧接力が確保される。
〔実施例〕
次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は燃料注入パイプであるフィラーチューブ10の
端部を示しており、このフィラーチューブ10の他端部は
図示しない燃料タンクに接続されるようになっており、
このフィラーチューブ10を介してタンク内に燃料が供給
される。
フィラーチューブ10は高密度ポリエチレン等の合成樹
脂で成形されており、フィラーチューブの端部12の内周
面には金属製のインレット14がインサート成形により圧
着され固定されて燃料注入口13が形成されている。イン
レット14は略円筒形状とされ、その一端部にはチューブ
端縁部12Aを被う円盤状のフランジ部14Aが形成され、筒
部長手方向中央部には図示しないキャツプが螺合するネ
ジ部14Bが形成されている。インレット14のネジ部14B下
方にはストレート部14Cが形成され、このストレート部1
4Cの外周面とフィラーチューブ10のインレット取付面と
の間にはフッ素ゴム製のリング状弾性部材16が介在され
ている。この弾性部材16はもともと断面円形であるが、
第2図に示されるように、フィラーチューブ10を形成す
るポリエチレンの固化による収縮力(圧縮力)Tとブロ
ー成形時のエアブロー圧力Pとの合力によってフィラー
チューブ半径方向に圧縮力を受けた状態となっている。
即ち、弾性部材16内には圧縮力TとPの合力(P+T)
による反発力が初期応力として内在している。なお第2
図では、説明の都合上、インレット14には後述する溝17
が形成されていない構造における初期応力内在状態が図
示されているが、インレット14に溝17が形成され、この
溝17に弾性部材16が装着されている場合の初期応力内在
状態についてもこれと同様である。
またインレット14の弾性部材装着面には、弾性部材16
の装着位置を決めるための溝17が周設され、この溝17に
弾性部材16が装着されて、ブロー成形時に、装着された
弾性部材16の位置ずれが防止されるようになっている。
また溝17に弾性部材16が装着されているため、弾性部
材16とインレット14との接触面積が大きくなってそれだ
け両者間の気密性が高くなっている。
また溝17の溝幅は弾性部材16の横断面径よりわずかに
小さくされて、溝17内に装着された弾性部材16にフィラ
ーチューブ長手方向の圧縮力をも作用させることができ
るので、それだけ弾性部材16に付与する初期応力を大き
なものとすることができる。そしてそれだけインレット
14とインレット取付面間の気密性が高められている。
また、フィラーチューブ端部12の外周面には漏斗形状
の金属製のプロテクタ18がリング状にカシメられて取付
けられている。このカシメ部19はフィラーチューブ10を
半径方向内方に押圧しており、このカシメ力が弾性体16
を圧縮してフィラーチューブ10とインレット14間を一層
密着状態にしている。
そのため高温となったり、振動等によってインレット
14とインレット取付面との間に隙間が生じたとしても、
この弾性部材16がこの隙間を塞ぐので常に気密性が保持
されることになる。
第3図は、第1図に示すフィラーチューブ10を成形す
る成形装置の概要を示す図である。
この第3図において、符号20A,20Bは対向配置された
一対の金型で、対向面にはフィラーチューブ10の外形に
整合する成形面22A,22Bが形成されている。
金型20A,20B間のパリソン供給路下方位置にはエアー
パイプ24がその先端部24Aを成形面22A,22B内に臨ませて
配設されている。パイプ24の先端部24Aは、第4図に示
されるように、インレット14が装着できる形状とされて
いる。
次に、この成形装置を用いて第1図に示すフィラーチ
ューブ10を成形する手順を説明する。
まずエアーパイプ24の先端部24Aにインレット14を装
着し、さらにこのインレット14の外周面所定位置に周設
された溝17にリング状の弾性部材16を装着する。次い
で、図示しないパリソン押出口から溶融樹脂(ポリエチ
レン)であるパリソン30を供給する。パリソン30が所定
の長さとなると、図示しない駆動装置をして金型20A,20
Bを互いに接近させ、第4図に示されるように、パリソ
ン30をピンチし、エアーパイプ24からエアーをパリソン
30内に供給する。そしてこのまま成形体が固まるまで保
持する。
ブロー成形時にパリソン30は半流動状態となってお
り、パリソン30内に供給されたエアーのブロー圧力Pに
よってパリソン30は成形面22A,22Bに押圧される。さら
にポリエチレンが固化すると体積収縮のため成形体であ
るフィラーチューブの口径は小さくなるが、弾性部材16
はこの体積収縮による圧縮力を受ける。その結果、成形
されたフィラーチューブ内の弾性部材16には、巾狭の溝
17に装着されたことによる圧縮応力(内部応力)に加え
て、第2図に示されるように、ブロー圧力Pと圧縮力T
の合力に抗する内部応力が初期応力として残存した状態
となっている。さらにフィラーチューブ10の端部12にプ
ロテクタ18をカシメて取付けると、弾性部材16にはこの
カシメ圧も圧縮力として作用し、弾性部材16のインレッ
ト14およびフィラーチューブのインレット取付面間の密
着性は一層優れたものとなる。
なお、前記実施例では、いずれも燃料注入パイプであ
るフイラーチューブを例にとって本発明を説明したが、
燃料注入パイプを介することなく燃料を直接タンクに注
入する構造の燃料タンクの燃料注入口構造においても本
発明を適用できることはいうまでもない。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、燃
料注入口のインレットとインレット取付面間の気密性を
簡潔な構造によって確保することができ、ガス漏れの危
険を確実に解消することができる。
特に、本発明によれば、弾性部材とインレット間の接
触面積が大きく、かつ弾性部材とインレット間の圧接力
が大きいため、インレットとインレット取付面間の気密
性の確保が確実である上に、ブロー成形時に弾性部材が
ずれるおそれがないため、量産した全ての製品について
同一の気密性を保証できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例の要部縦断面図、第2図
はインレット外周面に配した弾性部材内に生じる内部応
力を説明する説明図、第3図は第1の実施例に係るフィ
ラーチューブを成形する成形装置の縦断面図、第4図は
フィラーチューブを成形している状態を示す説明図、第
5図および第6図はそれぞれ従来の燃料注入パイプの燃
料注入口の縦断面図である。 10……燃料注入パイプであるフィラーチューブ、12……
フィラーチューブ端部、14……インレット、16……リン
グ状弾性部材、17……弾性部材装着用の溝。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂製の自動車用燃料注入パイプ等に
    おける燃料注入口内周面に、金属製インレットがインサ
    ート成形されてなる自動車用燃料注入パイプ等における
    燃料注入口構造であって、前記インレットとインレット
    取付面との間には、Oリング等のリング状弾性部材が介
    在され、このリング状弾性部材には、注入口を形成する
    合成樹脂の固化に基づく体積収縮による圧縮力およびブ
    ロー成形圧による圧縮力に抗する大きさの力が初期応力
    として付与された自動車用燃料注入パイプ等における燃
    料注入口構造であって、前記インレットの弾性部材装着
    面には、前記弾性部材の横断面径より巾狭の溝が周設さ
    れ、この溝に前記弾性部材が装着されたことを特徴とす
    る自動車用燃料注入パイプ等における燃料注入口構造。
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