JP2572031Y2 - 田植機における車軸伝動ケース構造 - Google Patents

田植機における車軸伝動ケース構造

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JP2572031Y2
JP2572031Y2 JP1992000894U JP89492U JP2572031Y2 JP 2572031 Y2 JP2572031 Y2 JP 2572031Y2 JP 1992000894 U JP1992000894 U JP 1992000894U JP 89492 U JP89492 U JP 89492U JP 2572031 Y2 JP2572031 Y2 JP 2572031Y2
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shaft
axle
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bevel
transmission case
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二教 山本
俊樹 南石
陽一朗 西
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Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
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Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は田植機における車軸伝動
ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、田植機において、車軸及び走行用
車輪を軸支する車軸伝動ケースは、図8に示す如く、チ
ェン伝動のため、板金製の二枚のケース81,82 を合せ状
に組合せた構造であった。
【0003】そして、同板金製の車軸伝動ケース80の前
部は、ミッションケース側に連結されていると共に、後
部には車軸83及び走行用車輪84が連結されて上下に擺動
可能に構成されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記従来例
のものは、車軸伝動ケース80を板金製のケース81,82 に
て構成するものであるから、仕様変更などによりケース
81,82 の長さを変更する場合は別に製作する必要があっ
た。また、スプロケットを交換して減速比を変更する場
合もケースを別に製作しなければならなかった。
【0005】さらに、板金製のケース81,82 は強度が弱
く、特に、ミッションケースとの連結部側には補強板を
設ける必要があったので、構造が複雑であって製作が困
難であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、トランスミッ
ションから突出した駆動軸と、走行用車輪を取付けた車
軸とを、スイング軸を介して連動連結するとともに、前
記駆動軸とスイング軸との間に、内部にベベルギヤを噛
合させて配設した前部ベベルケースを介設し、さらに、
スイング軸と車軸との間に、内部にベベルギヤを噛合さ
せて配設した後部ベベルケースを介設し、しかも、両ベ
ベルケースの間に、前記スイング軸を貫装する断面視で
上下に長い楕円形状の連結パイプを設けたことを特徴と
する田植機における車軸伝動ケース構造に係るものであ
る。
【0007】
【作用】トランスミッションケース側より車軸伝動ケー
スに動力が伝達されると、前部ベベルケース内のベベル
ギヤに伝達され、さらに連結パイプ内のスイング軸を介
して後部ベベルケース内に伝達される。そして、ベベル
ギヤを介して車軸に伝達される。
【0008】また、上記車軸伝動ケースの長さを短くす
る必要がある場合は、連結パイプのみを短いものと交換
することができる。さらに、減速比を変更する場合は、
前部ベベルケース、又は後部ベベルケース内のベベルギ
ヤを交換することによりこれを簡単に行うことができ
る。
【0009】
【実施例】本考案の実施例を図面に基づき具体的に説明
すると、図中1は、歩行形田植機であって、機体2の前
部にはエンジン3及びトランスミッションケース4を搭
載していると共に、機体2の後部には植付部5と、後方
に傾斜した苗載せ台6を連結している。
【0010】7はエンジン3とトランスミッションケー
ス4とを連動連結する動力伝動装置であって、8はテン
ションクラッチ、9はトランスミッションケース4の入
力軸で、一側に入力プーリ10を設けていると共に、他側
には油圧ポンプ11を配設している。
【0011】12は第2軸で中間部に主クラッチ13を設け
ている。14は主軸ギヤ、15は主軸ギヤ14に噛合う2軸第
1ギヤ、16は2軸第2ギヤで内部に主クラッチ13を内装
している。17は2軸第3ギヤ、18は2軸第4ギヤであ
る。19は第3軸で、前記2軸第2ギヤ16に噛合う二段ギ
ヤ20,21 を遊転状に軸架していると共に、変速用ホーク
22を摺動自在に軸架している。
【0012】23は第4軸で、変速ギヤ24を摺動自在に軸
架していると共に、同第4軸23の両側にはサイドクラツ
機構25,25 を設けている。また、変速ギヤ24は大径ギヤ
24-1と小径ギヤ24-2より構成されている。
【0013】26は第4軸23の左右両側に連結する駆動軸
であって、同駆動軸26は、後部が上下にスイングするス
イング軸27を経由して左右の車軸28,28 を駆動自在とし
ている。29は第5軸で、2軸第2ギヤ16と2軸第3ギヤ
17に噛合って植付部5の株間を変速する株間変速ギヤ30
を摺動自在に軸架している。
【0014】また、同株間変速ギヤ30は、2軸第2ギヤ
16及び2軸第3ギヤ17と噛合自在となっている。31は第
6軸で植付クラッチ32を装着している。33は第5軸29と
第6軸31との間に設ける株間変速装置で、2個の変速ギ
ヤ34,35 を交換自在に設けている。
【0015】36は変速ギヤ34,35 を覆うカバー、37は一
対の傘歯車38,39 にて構成された植付駆動部、40はスベ
リクラッチ機構、41は植付駆動軸で、変速用駆動ギヤ4
2,43を前後方向に摺動自在に軸架している。
【0016】また、44は2個の変速ギヤ45,46 を固着す
る横送り駆動軸で、前記変速用駆動ギヤ42,43 を変速ギ
ヤ45,46 に選択的に噛合せることにより苗載せ台の横送
り量を変更自在としている。
【0017】そして、横送り駆動軸44の後部には往復ネ
ジ溝47を有するネジ軸48を一体的に形成して、同ネジ軸
48には前後移動部材49を螺着している。また、上記ネジ
軸48は機体2の略中央部2-1 に前後方向に配設されてい
る。
【0018】また、50はネジ軸48の上部に略平行状に設
けた作動チェンで、前後に位置させたスプロケット51,5
2 に巻掛けられていると共に、同作動チェン50の一側と
前記前後移動部材49とは連結されている。
【0019】53はスプロケット52に連結すると共に、上
部に駆動スプロケット54を有する回動縦軸で、同駆動ス
プロケット54には左右方向に張設された無端チェン55が
巻掛けられている。56は同無端チェン55を左側位置にて
支持するスプロケット、57は同無端チェン55を右側位置
にて支持するスプロケット、58はチェン張りである。
【0020】そして、同無端チェン55は、平面視で三角
形状に張設されながら、同無端チェン55の後部位置55-1
には苗載せ台6を左右方向に移動させる移動片59を固着
している。そして、上記作動チェン50及び無端チェン55
などにより苗載せ台6を横送りするための往復駆動手段
60を構成している。
【0021】61は、ネジ軸48の後部を支持する軸受部、
62は往復ネジ溝47に嵌まるガイドピン、63はネジ軸48の
外周をカバーするゴム製の蛇腹である。
【0022】また、64は、上記駆動軸26とスイング軸27
とを接続する前部ベベルケースで、ベベルギヤ65,66 を
噛合せ状に設けている。67は、前端にて前部ベベルケー
ス64に連設すると共に、前記スイング軸27をカバーする
連結パイプで、同連結パイプ67の後端には、車軸28を軸
支する後部ベベルケース68を固着している。
【0023】そして、同後部ベベルケース68の内部には
ベベルギヤ69,70 を噛合せ状に設けているト共に、上記
連結パイプ67や前部ベベルケース64、後部ベベルケース
68、スイング軸27などによって車軸伝動ケース67A を構
成している。
【0024】また、上記連結パイプ67は、その断面形状
が図7に示す如く、上下に長い楕円形状に構成されてい
る。67-1はフランジ部、67-2は連結パイプ67の基部に一
体的に固着するスイングアーム、67-3は同スイングアー
ム67-2に連動連結する油圧式の上下昇降装置、67-4は固
定用ボルトである。
【0025】また、上記スイング軸27は、図4に示す如
く中空パイプ27-1の前後端にスプライン軸27-2,27-3 が
固着された形状となっている。71は機体の両側に設ける
走行用車輪であって、車軸28に固定ピン28-1により固着
されている。
【0026】また、50-1は作動チェン50のうち、スプロ
ケット51,52 に噛合わない部分、即ち、直線部分に設け
る板状リンクで、前後方向に長く構成されている。72は
操縦ハンドルで主クラッチレバー73などを装着してい
る。74はフロート、75は植付爪である。
【0027】したがって、上記実施例においては、エン
ジン3の動力はトランスミッションケース4の入力軸9
に導かれる。そして、同入力軸9より第2軸12に伝達さ
れ、さらに第3軸19と第4軸23に伝達される。この場合
に変速ギヤ24を摺動させることにより左右の車輪駆動用
の駆動軸26,26 を前進3速と後進1速に変速するもので
ある。
【0028】そして、上記駆動軸26,26 が回動すると車
軸伝動ケース67A 側のベベルギヤ65,66 が回動してスイ
ング軸27を回動させる。
【0029】また、スイング軸27が回動するとベベルギ
ヤ69,70 が回動して車軸28及び走行用車輪71が駆動され
る。
【0030】また、第5軸29上の株間変速ギヤ30と株間
変速装置33により植付駆動軸41を変速自在にしている。
さらに、横送り駆動軸44の回転を変速用駆動ギヤ42,43
と変速ギヤ45,46 により変速を行って、苗載せ台6の横
送り量を変更自在とし、かつ、植付駆動軸41と連動連結
する横送り駆動軸44のネジ軸48は、機体中央部2-1 に配
設されており、同ネジ軸48の回動により前後移動部材49
が作動しながら苗載せ台6を横送りするための往復駆動
手段60を駆動する。
【0031】したがって、苗載せ台6は往復駆動手段60
により機体左右方向に順次作動させ、植付爪75によりり
苗の植付け作業を行うものである。
【0032】以上の如く、上記実施例によれば、田植機
の車軸伝動ケース67A を、前部ベベルケース64と、車軸
28を軸支する後部ベベルケース68との間に連結パイプ67
を設けて構成したものであるから、同車軸伝動ケース67
A を、仕様変更のため長さのみを変更して他機種に使用
する場合は、連結パイプ67の長さを変更するだけで兼用
化できるものである。
【0033】また、機体の走行速度を変更する必要が生
じた場合は、前部ベベルケース64又は後部ベベルケース
68内のベベルギヤを交換するのみでこれを行うことがで
きるものである。
【0034】したがって、仕様変更や他機種への兼用化
が容易にできると共に、部品点数を少なくすることがで
きるものである。
【0035】また、上記車軸伝動ケース67A は組立式で
あるから、部品の変更、及び交換が極めて容易であるか
らメンテナンス性がよい。
【0036】さらに、連結パイプ67の断面形状を上下に
長い楕円形状とすることにより、同連結パイプの剛性が
増し、したがって、機体の軽量化、安定化が図れるもの
である。
【0037】
【考案の効果】本考案によれば、車軸伝動ケースを、ト
ランスミッションから突出した駆動軸と、走行用車輪を
取付けた車軸とを、スイング軸を介して連動連結すると
ともに、前記駆動軸とスイング軸との間に、内部にベベ
ルギヤを噛合させて配設した前部ベベルケースを介設
し、さらに、スイング軸と車軸との間に、内部にベベル
ギヤを噛合させて配設した後部ベベルケースを介設し、
しかも、両ベベルケースの間に、前記スイング軸を貫装
する断面視で上下に長い楕円形状の連結パイプを設けた
構成としたことにより、車軸伝動ケースの長さのみを変
更して他機種に使用する場合、連結パイプの長さを変更
するだけで兼用化が可能となり、仕様変更などへの対応
が低コストで行える。
【0038】また、機体の走行速度を変更する必要が生
じた場合は、前部ベベルケース、又は後部ベベルケース
内のベベルギヤを交換するのみでこれを行うことができ
るものである。
【0039】したがって、仕様変更や他機種への兼用化
が容易にできると共に、部品点数を少なくすることがで
きるものである。
【0040】また、車軸伝動ケースが組立式となるの
で、部品の変更、及び、交換が極めて容易となり、メン
テナンス性が良好となる。しかも、連結パイプを断面視
で上下に長い楕円形状としているので、軽量かつ剛性の
高い構造となって、機体の安定化にも貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を装備する田植機の全体側面図。
【図2】同平面図。
【図3】トランスミッションケースの断面平面図。
【図4】車軸伝動ケースの断面平面図。
【図5】ネジ軸部の断面図。
【図6】車軸伝動ケースの要部側面図。
【図7】図6のI-I 線における断面図。
【図8】従来の車軸伝動ケースを示す概略側面図。
【符号の説明】
1 田植機 4 トランスミッションケース 28 車軸 64 前部ベベルケース 67 連結パイプ 67A 車軸伝動ケース 68 後部ベベルケース

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスミッション(4) から突出した駆
    動軸(26)と、走行用車輪(71)を取付けた車軸(28)とを、
    スイング軸(27)を介して連動連結するとともに、前記駆
    動軸(26)とスイング軸(27)との間に、内部にベベルギヤ
    (65),(66) を噛合させて配設した前部ベベルケース(64)
    を介設し、さらに、スイング軸(27)と車軸(28)との間
    に、内部にベベルギヤ(69),(70) を噛合させて配設した
    後部ベベルケース(68)を介設し、しかも、両ベベルケー
    ス(64),(68) の間に、前記スイング軸(27)を貫装する断
    面視で上下に長い楕円形状の連結パイプ(67)を設けたこ
    とを特徴とする田植機における車軸伝動ケース構造。
JP1992000894U 1992-01-14 1992-01-14 田植機における車軸伝動ケース構造 Expired - Lifetime JP2572031Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0555827U (ja) 1993-07-27

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