JP2571946B2 - 建築物の抜け上り補正用治具 - Google Patents

建築物の抜け上り補正用治具

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JP2571946B2
JP2571946B2 JP31046287A JP31046287A JP2571946B2 JP 2571946 B2 JP2571946 B2 JP 2571946B2 JP 31046287 A JP31046287 A JP 31046287A JP 31046287 A JP31046287 A JP 31046287A JP 2571946 B2 JP2571946 B2 JP 2571946B2
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雅信 前田
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、住宅等の建築物が地盤に対して相対的に
抜け上ったときの補正用治具に関するものである。
従来の技術 住宅等の建築物を軟弱地盤へ建築する場合、まず、こ
の地盤の支持層まで支持杭を打ち込み、この支持杭の上
部に基礎を構築して建物が沈下しないよう支持させるこ
とが行なわれている。したがって、建物自体は、支持杭
を介して地盤の支持層より支持されていることから沈下
しないが、軟弱地盤の場合には、地盤面が下降する結果
相対的に建物が抜け上ったような状態となり、外観も見
苦しくなることから、建築主からクレームを受けること
がある。従来、このように建物が相対的な抜け上りを生
じたときの補正を簡単に行なう手段がなく、そのような
クレームに適切に対応できないという不都合があった。
この発明は、そのような建物の抜け上りを簡単に補正
することができるようにした補正用の治具を提供するも
のである。
問題点を解決するための手段 上記の目的を達成するため、この発明では、土中に打
ち込まれた支持杭(12)上端へ、その支持杭(12)によ
って下方へ移動しないよう保持された状態で回動操作可
能に取り付けられる調節部材(1)と、その支持部
(6)を基礎(13)へ埋設されるか又は基礎(13)底面
に当接されてその基礎(13)を支える支持部材(5)と
からなり、これらの調節部材(1)と支持部材(5)と
が、前記の回動操作によって支持部材(5)が上下に移
動調節されるよう螺子部(3)(8)を介して互いに連
結されていることを特徴とする。
作用 建物周囲の地盤が沈下して相対的に建物が抜け上り状
態となった場合には、前記調節部材(1)を回動操作し
て基礎を支えている支持部材(5)を下方へ移動させ、
建物全体を下げることによって補正を行なう。
実施例 次に、この発明の構成を実施例に基づいて説明する
と、第2図が、本発明の補正用治具を示している。図に
おいて、(1)は、第1図でも示すように、筒状でかつ
その上端部に天井部(2)を備えた調節部材であり、そ
の外周部分には雄螺子(3)が形成されている。また、
天井部(2)の上面には上方に突出して4個の突起
(4)(4)…が、円周方向に等間隔を置いて固着され
ている。(5)は、支持プレート(6)と、その支持プ
レート(6)の中央部より上方へ突出するようにして固
着された螺子パイプ(7)とからなるこの発明の支持部
材であり、支持パイプ(7)の内周に、前記調節部材
(1)の雄螺子(3)が螺じ込まれ雌螺子(8)が形成
されている。また、支持プレート(6)には、螺子パイ
プ(7)の中空部に対応して第1図のように貫通穴
(9)が形成されている。支持プレート(6)には、第
1図の如く基礎(13)へ埋設される埋め込み部材(10)
(10)…が上方へ突設されている。この実施例では埋め
込み部材(10)としてボルトを用いている。
上記補正用治具の設置方法を第1図に基づいて説明す
ると、まず、土中へ支持杭(12)(12)を打ち込み、こ
の支持杭(12)(12)の上端部分に、支持部材(5)の
螺子パイプ(7)を外嵌させる。このとき、調節部材
(1)は螺子パイプ(7)に螺じ込まれており、その天
井部(2)を支持杭(12)上端面に当接させて、調節部
材(1)及び支持部材(5)を吊り下げ状に支持させ
る。次に、上記支持プレート(6)の上面に、基礎(1
3)のフーチング部(14)下面が当接するようにしてそ
の基礎(13)を構築する。このとき、埋設部材(10)が
フーチング部(14)内に埋設されて、支持部材(5)と
基礎(13)とが一体化される。また、支持部材(5)の
螺子パイプ(7)上端部分が、フーチング部(14)より
上方へ突出する。しかる後、フーチング部(14)の上方
部を所定の地盤面(15)まで埋め戻し、前記調節部材
(1)を埋設しておく。
この状態で、地盤(15)が沈下して、建物の抜け上り
現象を生じた場合には、その地盤面(15)の一部分を掘
り起こし、第3図のように、調節部材(1)上方に突出
する突起(4)(4)間へ棒状の工具(16)を挿し込ん
で、この突起(4)を介して、調節部材(1)を前記雄
螺子(3)と雌螺子(8)の螺合を弛める方向へ回転さ
せる。これにより、支持部材(5)が調節部材(1)に
対して相対的に下降し、これに伴って基礎(13)及び建
物もそれだけ下降することから、地盤面(15)の沈下に
合わせて建物全体の抜け上りを補正することができる。
その際、突起(4)(4)…の回転角度と支持部材
(5)の移動ストロークとの関係を予め割り出しておけ
ば、その突起(4)の回転角を測ることによって補正量
を管理することができる。
上記実施例において、調節部材(1)は、その天井部
(2)を支持杭(12)の上端面に当接することによって
下方に移動しないよう保持させているが、これは他の手
段であってもよく、例えば、支持杭(12)の外周にフラ
ンジを設けておいて、そのフランジへ調節部材(1)を
載せる等各種の手段が考えられる。また、支持部材
(5)は、その支持プレート(6)をフーチング部(1
4)に埋設して、基礎(13)と一体化させてもよい。
発明の効果 以上のように、この発明によれば、建物周囲の地盤が
沈下して建物全体に相対的な抜け上り現象を生じた場合
であっても、調節部材を回動操作することによって、そ
の沈下量に合わせて建物を下降させることができるか
ら、このような抜け上りの補正を簡単にかつ短時間で行
なうことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の実施例を示す基礎部分の横断面
図、第2図は、本発明補正用治具の分解斜視図、第3図
は、調節部材の回動操作の方法を示す要部の斜視図であ
る。 (1)……調節部材、(2)……天井部、(3)……雄
螺子、(5)……支持部材、(6)……支持プレート、
(8)……雌螺子、(12)……支持杭、(13)……基
礎。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】土中に打ち込まれた支持杭上端へ、その支
    持杭によって下方へ移動しないよう保持された状態で回
    動操作可能に取り付けられる調節部材と、その支持部を
    基礎へ埋設されるか又は基礎底面に当接されてその基礎
    を支える支持部材とからなり、これらの調節部材と支持
    部材とが、前記の回動操作によって支持部材が上下に移
    動調節されるよう螺子部を介して互いに連結されている
    ことを特徴とする建築物の抜け上り補正用治具。
  2. 【請求項2】天井部を備えた筒状の調節部材が支持杭上
    端へ回動操作可能に遊嵌されており、この調節部材の外
    周に形成した雄螺子部分が、支持部材の雌螺子部へ螺合
    されている特許請求の範囲第1項記載の建築物の抜け上
    り補正用治具。
JP31046287A 1987-12-08 1987-12-08 建築物の抜け上り補正用治具 Expired - Lifetime JP2571946B2 (ja)

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JPH01151618A JPH01151618A (ja) 1989-06-14
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